JP2005240986A - 制振装置 - Google Patents

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【課題】 異なった2種類の振動周波数の振動に対して、これらを共に減衰させることができる制振装置を提供する。
【解決手段】 制振装置10は、円形の平板状の取付金具11と、その一平面と所定距離を隔てて対向する円柱形状の質量金具13と、取付金具11と質量金具13間を弾性的に連結する略円柱形のゴム弾性体17と、質量金具13の側壁に固定されて取付金具11側に延び先端側にて径方向外方に延びて取付金具11と対向するフランジ部16とからなるストッパ金具14とを備え、フランジ部16の取付金具11との対向面に環状のゴム突起部19を含むゴム被覆部18が接着されている。この制振装置10は、高周波数の振動を減衰させる第1の振動減衰機構と、低周波数の振動を減衰させる第2の振動減衰機構とを兼ね備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両等の部材に取り付けられて、部材に生じる振動を減衰させる制振装置に関する。
従来、この種の制振装置の一例である車両用のダイナミッダンパは、例えば特許文献1に示すように、直方体ブロック状の質量部材と、質量部材と所定距離を隔てて配設された平板状の取付金具と、質量部材と取付金具間を弾性連結するゴム弾性体とを備え、取付金具にて制振対象である相手部材に取り付けられる。このダイナミックダンパによれば、質量金具の質量とゴム弾性体のばね特性の調整により設定された所定の共振周波数の振動を減衰させることができる。
特開平10−89409号
また、他の制振装置としては、特許文献2に示すように、軸部材の外周に圧入により嵌合される円筒状の弾性体筒部を設けており、弾性体筒部の軸方向中間にてその外周側に挿入されて弾性体筒部に対して非接着でかつ独立変位可能に配置され、その内周面と弾性体筒部の外周面の間に軸方向両端間に延びた略均一な隙間が介在している筒状の質量部材と、質量部材の軸方向両端の外側にて弾性体筒部から径方向に突出した一対の環状の係止突起部とを設けたものが知られている。この制振装置は、弾性体筒部の振動に応じて、弾性体筒部に対して非接着で独立変位可能に配置された質量部材が、弾性体筒部との間の略均一な隙間間を弾性体筒部に当接したり離れたりしながら振動方向に沿って移動を繰り返す。この質量部材と弾性体筒部との当接の際に、弾性体筒部によって質量部材の運動エネルギが吸収されることにより、軸部材に加えられた振動入力の振動エネルギが相対的に減衰して、振動入力のピークレベルを減衰させることができる。
特開2002−266939号
しかし、上記いずれの制振装置においても、その共振周波数は1つであるため、2つの異なった周波数成分の振動、例えば、車両における25Hz近辺の低周波数のアイドル振動と車両走行時の120Hz付近の高周波数のこもり音等の発生源となる振動のような2種類の振動に対して、これらを共に減衰させることは困難であった。そのため、従来は、それぞれの振動周波数成分に応じた共振周波数を備えた2つの制振装置を用いる必要があったが、それにより装置コストが高価になると共に、制振装置を設置するための占有スペースが増大するという問題があった。
本発明は上記した問題を解決しようとするもので、異なった2種類の振動周波数の振動に対して、これらを共に減衰させることができる制振装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、質量金具と、質量金具から離間して配置されて制振対象部材に取り付けられる平板状の取付金具と、質量金具と取付金具との間を弾性的に連結するゴム弾性体と、質量金具に固定されて取付金具側に延びると共に先端側にて取付金具と対向するストッパ金具と、互いに対向するストッパ金具の先端側及び取付金具の少なくとも一方に固定されてストッパ金具の先端側と取付金具との間に所定間隔の隙間を形成したゴム被覆部とを設けたことにある。
上記のように構成した発明においては、互いに離間して配置された質量金具及び取付金具と、両金具間を弾性的に連結するゴム弾性体とからなるダイナミックダンパにより構成される第1の振動減衰機構において、質量金具の重量とゴム弾性体のばね特性を調整することにより、例えば車両の走行時におけるこもり音の発生源となる高周波数の振動を適正に減衰させることができる。また、質量金具の振動に応じて、互いに対向するストッパ金具の先端側及び取付金具のいずれか一方に取り付けられたゴム被覆部が他方の部材との間で隙間を介して衝突を繰り返すことによる第2の振動減衰機構により、例えば車両のアイドル振動のような低周波数の振動を適正に減衰させることができる。その結果、本発明によれば、第1及び第2の振動減衰機構を兼ね備えた1つの制振装置により、2つの異なった周波数の振動を共に減衰させる効果が得られる。
また、本発明において、ストッパ金具の先端側が、取付金具の質量金具との対向面と平行にかつ質量金具と反対方向に延出したフランジ部であってもよい。これにより、質量金具の取付金具方向の振動に応じて、ストッパ金具の先端側のフランジ部と取付金具間でゴム被覆部を介して衝突を繰り返し行うことによる上記第2の振動減衰機構によって、低周波数の振動を効果的に減衰させることができる。
また、本発明において、ストッパ金具の先端側が、取付金具の側面に対向して配設されたものでもよい。これにより、質量金具の取付金具に対する略平行方向の振動に応じて、ストッパ金具の先端側と取付金具の側面の間でゴム被覆部を介して衝突を繰り返し行うことによる上記第2の振動減衰機構によって、低周波数の振動を効果的に減衰させることができる。
また、本発明において、ゴム被覆部は、その表面から突出したゴム突起部を設けることができる。このように、ゴム被覆部の表面から突出したゴム突起部を設けたことにより、互いに対向するストッパ金具の先端側及び取付金具の少なくとも一方に取り付けられたゴム被覆部が対向する相手側との間で隙間を介して衝突を繰り返す際に、まず体積の小さいゴム突起部が変形し、その後ゴム被覆部本体側が変形することになるため、衝突による衝撃が緩和される。そのため、ゴム被覆部による振動の減衰作用がスムーズに行われる。
また、本発明において、隙間を、0.1mm〜2mmの範囲とすることができる。このように、隙間を0.1mm〜2mmの範囲とすることにより、ゴム突起部を介したストッパ金具先端側と取付金具間の衝突による上記第2の振動減衰機構の機能が適正に発揮される。なお、隙間の大小を調節することにより、第2の振動減衰機構の共振周波数が調整され、隙間が狭いほど高周波数に対応し、隙間が広くなるにしたがって低周波数に対応させることができる。
また、本発明の他の構成上の特徴は、所定間隔を隔てて対向する第1平板部及び第2平板部と、第1及び第2平板部の両端側間を連結する一対の第3平板部とにより四角形の枠状に形成されて、第1平板部により制振対象部材に取り付けられる金属板製のハウジングと、ハウジング内に第1及び第2平板部に平行にかつ一対の第3平板部と両端が対向して配設された棒状の質量金具と、質量金具の両端と一対の第3平板部との間をそれぞれ弾性的に連結する一対のゴム弾性体と、第1及び第2平板部の各内側面及び質量金具の第1及び第2平板部との対向面の少なくとも一方に固定されて、第1及び第2平板部の内側面と質量金具の第1及び第2平板部との対向面との間に所定間隔の隙間を形成したゴム被覆部とを設けたことにある。
上記のように構成した他の特徴においては、ハウジング内に配設された棒状の質量金具と、ハウジングの一対の第3平板部と、質量金具の両端と第3平板部間を弾性的に連結する一対のゴム弾性体とからなるダイナミックダンパで構成される第1の振動減衰機構において、質量金具の重量とゴム弾性体のばね特性を調整することにより、例えば車両の走行時におけるこもり音の発生源となる高周波数の振動を適正に減衰させることができる。また、質量金具の振動に応じて、第1及び第2平板部の内側面及びこれと対向する質量金具の対向面の少なくとも一方に設けられたゴム被覆部が、第1及び第2平板部と質量金具との間に設けた隙間を介して衝突を繰り返すことによる第2の振動減衰機構により、例えば車両のアイドル振動のような低周波数の振動を適正に減衰させることができる。その結果、本発明の他の特徴においても、1つの制振装置により、2つの異なった周波数の振動を共に減衰させる効果が得られる。
また、上記他の特徴において、ゴム被覆部は、その表面から突出したゴム突起部を設けることができる。このように、第1及び第2平板部の内側面及び質量金具の第1及び第2平板部との対向面の少なくとも一方に設けられたゴム被覆部にその表面から突出したゴム突起部を設けたことにより、ゴム被覆部が対向面との間で隙間を介して衝突を繰り返す際に、まず体積の小さいゴム突起部が変形し、その後ゴム被覆部本体側が変形することになるため、衝突による衝撃が緩和される。そのため、ゴム被覆部による振動の減衰作用がスムーズに行われる。
また、上記他の特徴において、隙間を、0.1mm〜2mmの範囲とすることができる。このように、隙間を0.1mm〜2mmの範囲とすることにより、ゴム突起部を介したストッパ金具先端側と取付金具間の衝突による上記第2の振動減衰機構の機能が適正に発揮される。なお、隙間の大小を調節することにより、第2の振動減衰機構の共振周波数が調整され、隙間が狭いほど高周波数に対応し、隙間が広くなるにしたがって低周波数に対応させることができる。
本発明によれば、制振装置が、高周波数の振動を減衰させる第1の振動減衰機構と、低周波数の振動を減衰させる第2の振動減衰機構とを兼ね備えているため、異なった2つの制振装置が必要であった従来に比べて、制振装置のコストが低減すると共に、装置の設置スペースが狭められる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1,図2は、実施例1である自動車のエンジンを支持する車体側メンバに取り付けられる制振装置を、I−I線方向の断面図及び平面図により示したものである。制振装置10は、円形の平板状の取付金具11と、取付金具11から所定距離を隔てて同軸状に配置された円柱形状の質量金具13と、取付金具11と質量金具13間を弾性的に連結する略円柱形のゴム弾性体17と、質量金具13の側壁に固定されて取付金具11側に延びる円筒部15とその先端側にて径方向外方に延びて取付金具11と対向するフランジ部16とからなるストッパ金具14とを備え、フランジ部16の取付金具11との対向面に環状のゴム突起部19を含むゴム被覆部18が接着されている。この制振装置10は、自動車のエンジンを支持する車体側メンバに取付金具11を重ね合わせて固定することにより車体側メンバに取り付けられて、車体側メンバの車両上下方向の振動を低減するもので、25Hz近辺の低周波数のアイドル振動と、車両走行時の120Hz付近の高周波数のこもり音等の発生源となる振動の2種類の振動を減衰させるように構成されている。
取付金具11は、質量金具13より外径が大きい円板であり、下面の中央に車体側メンバへ取り付けるための取付ボルト12が板面に垂直に取り付けられている。ストッパ金具14は、金属薄板に絞り加工及び打ち抜き加工等を施して形成されており、円筒部15の内径が質量金具13の外径と同一であり、フランジ部16の外径が取付金具11の外径と同一になっている。さらに、フランジ部16の取付金具11と対向する下面には薄肉のゴム製のゴム被覆部18が接着されており、その表面に同軸状に配置されてわずかに突出した幅の細い円環状のゴム突起部19を一体で設けている。
ストッパ金具14は、円筒部15の軸方向の上半分を質量金具13側面の軸方向の下側の略半分に嵌め合わされて溶接等により固定され、質量金具13の下方から取付金具11の側に突出している。図3に示すように、フランジ部16に接着されたゴム被覆部18のゴム突起部19とこれに対向する取付金具11の上側平面との間には、隙間wが設けられている。隙間wの寸法は、0.1mm〜2mmの範囲であり、減衰させる振動の周波数の対応する共振周波数になるように調整されるようになっている。すなわち、隙間wが狭いほど共振周波数が高周波数にされ、隙間wが広くなるにしたがって共振周波数が低周波数にされる。
この制振装置10は、取付金具11と、質量金具13と、両者間を弾性的に連結するゴム弾性体17とからなるダイナミックダンパで構成される第1の振動減衰機構において、質量金具13の重量とゴム弾性体17のばね特性を調整することにより、車両走行時の120Hz付近の高周波数のこもり音等の発生源となる振動を減衰させることができる。さらに、制振装置10は、フランジ部16に設けたゴム被覆部18のゴム突起部19が取付金具11に繰り返し衝突することによる衝撃効果に基づく第2の振動減衰機構により、車両における25Hz近辺の低周波数のアイドル振動を減衰させることができる。すなわち、制振装置10は、単独で周波数の異なる2種類の振動を減衰させるものである。
以上に説明したように、上記実施例1においては、制振装置10の第1の振動減衰機構及び第2の振動減衰機構により、車両走行時の120Hz付近の高周波数のこもり音等の発生源となる振動と25Hz近辺の低周波数のアイドル振動とを共に減衰させることができる。その結果、本実施例1によれば、制振装置10単独で、2つの異なった周波数の振動を減衰させることができるので、2つの制振装置が必要であった従来に比べて制振装置のコストが低減すると共に、制振装置の占有スペースが少なくされる。そのため、制振装置10は限られた車両内のスペース内での使用に好適である。また、実施例1においては、ゴム被覆部18の表面から突出したゴム突起部19を設けたことにより、互いに対向するストッパ金具14のフランジ部16と取付金具11のと間で隙間wを介して衝突を繰り返す際に、まず体積の小さいゴム突起部19が変形し、その後ゴム被覆部19本体側が変形することになるため、衝突による衝撃が緩和される。そのため、ゴム被覆部18による振動の減衰作用がスムーズに行われる。
実施例1の変形例である制振装置20は、図4、図5に示すように、取付金具21が長方形の平板であり、質量金具22が直方体形状であり、取付金具21と質量金具22間が円柱状のゴム弾性体26で弾性的に連結されている。一対のストッパ金具23は、金属板を折り曲げて形成された垂直部24と水平部25とを備え、質量金具22の対向する両側面に垂直部24にて溶接により固定され、水平部25が取付金具21と対向している。水平部25の取付金具21との対向面には薄肉のゴム被覆部27が接着されて、ゴム被覆部27の表面から直線状のゴム突起部28が突出しており、ゴム突起部28と取付金具21間に隙間wが設けられている。変形例においても、実施例1と同様の効果が得られると共に、車体ボディ側の形状やスペース等によってこのような形状にすることが好ましい場合に対応できる。
なお、上記実施例1及び変形例においては、ゴム被覆部18,27及びゴム突起部19,28はストッパ金具14,23側に設けられているが、これに代えて取付金具11,21側に設けてもよく、さらにストッパ金具と取付金具側の両者に設けることもできる。
つぎに、実施例2について説明する。
図6及び図7は、実施例2の制振装置30をVI−VI線方向断面図及び底面図により示したものである。制振装置30は、厚肉の円板形である取付金具31と、取付金具31から離間して同軸状に配置された円柱形状の質量金具33と、取付金具31と質量金具33との間を弾性的に連結する略円柱形のゴム弾性体35とを備えており、さらにストレートな円筒形のストッパ金具34が軸方向一端にて質量金具33の軸方向中間位置に固定されて取付金具31まで延びてその下端側34aが取付金具31外周縁側と対向して配置されている。取付金具31は、外径が質量金具33の外径より小さくなっており、その下面中央に取付ボルト32が垂直に取り付けられている。また、取付金具31の質量金具33との対向面及び側面には、薄肉のゴム被覆部36がゴム弾性体35から続いて配設されており、側面側のゴム被覆部36の表面には、円環状のゴム突起部37が周方向全周に沿ってわずかに突出して配設されている。ゴム突起部37とこれに対向するストッパ金具34の下端側34aとの間に0.1mm〜2mmの範囲の隙間wが設けられている。
この制振装置30は、上記制振装置10と同様に、取付金具31と、質量金具33と、両者間を弾性的に連結するゴム弾性体35とからなるダイナミックダンパで構成される第1の振動減衰機構により、車両走行時の120Hz付近の高周波数のこもり音等の発生源となる振動を減衰させることができる。また、制振装置30は、軸直角方向の振動入力に対して、ストッパ金具34の下端側34aが、取付金具31の側面に設けたゴム被覆部36のゴム突起部37に繰り返し衝突することによる衝撃効果に基づく第2の振動減衰機構により、車両における25Hz近辺の低周波数のアイドル振動を減衰させることができる。すなわち、制振装置30も、単独で周波数の異なる2種類の振動を減衰させることができ、制振装置10と同様の効果が得られる。
なお、上記実施例2においては、ゴム被覆部36及びゴム突起部37は取付金具31側に設けられているが、これに代えてストッパ金具34側に設けてもよく、さらにストッパ金具と取付金具側の両者に設けることもできる。
つぎに、実施例3について説明する。
図8、図9及び図10は、実施例3に係る車両のエンジンを支持する車体側メンバに取り付けられる制振装置40を一部破断正面図、平面図および断面図により示したものである。制振装置40は、第1平板部である長方形の取付金具42と、取付金具42の上部に被せられた第2平板部44、一対の第3平板部45及び一対の固定板部46からなる上側金具43とにより略長方形の枠状に形成された横長のハウジング41と、ハウジング41内にその長手方向に平行に配置された長尺の四角柱状の質量金具48と、上側金具43の互いに対向する一対の第3平板部45とこれに対向する質量金具48の長手方向両端面間に配置されて両者間を弾性的に連結する四角柱形状のゴム弾性体51と、質量金具48の長手方向両端側を除く外周面全面に接着された薄肉のゴム被覆部52とを備えている。
取付金具42は、長手方向の両端側に取付孔42aを設けている。上側金具43は、長方形の長尺板の曲げ加工により形成され、長手方向長さが取付金具42と同一長さであり、中央の第2平板部44と、その両端から取付金具42側に垂直に延びた一対の第3平板部45と、両第3平板部45から直角に折り返されて第2平板部44に平行に外方に伸びた一対の固定板部46とを一体で備えている。固定板部46には取付金具42の取付孔42a位置に合わせて取付孔46aが設けられており、上側金具43は、一対の固定板部46により取付金具42に重ね合わされて溶接等によって固定されている。
ゴム被覆部52は、その長手方向両端側近傍位置に長手方向に対して直交方向に外側面から突出して全体を一周してつながった細いリング状の一対のゴム突起部53を設けている。ゴム突起部53とこれに対向する取付金具42及び第2平板部44の内側面との間が0.1mm〜2mmの大きさの隙間wになっている。なお、隙間wの大小を調節することにより、制振装置40の共振周波数が調整され、隙間が狭いほど高周波数に対応し、隙間が広くなるにしたがって低周波数に対応させることができる。制振装置40は、取付金具42を車体側メンバ上に載置し、取付孔42a及び46aを通してボルト(図示しない)により車体側メンバ上に取り付けられる。
上記構成の実施例3においては、ハウジング41内に長手方向に合わせて配設された棒状の質量金具48と、ハウジング41の一対の第3平板部45と、質量金具48の両端と第3平板部45間を弾性的に連結する一対のゴム弾性体51とからなるダイナミックダンパで構成される第1の振動減衰機構において、質量金具48の重量とゴム弾性体51のばね特性を調整することにより、車両走行時の120Hz付近の高周波数のこもり音等の発生源となる振動を適正に減衰させることができる。また、質量金具48が低周波数のアイドル振動の入力によって軸直角方向に振動し、その振動に応じて、質量金具48に設けたゴム被覆部52から突出したゴム突起部53が、隙間wを介して取付金具42及び第2平板部44の内側面に対する衝突を繰り返すことによる第2の振動減衰機構により、車両における25Hz近辺の低周波数のアイドル振動を減衰させることができる。その結果、実施例3においても、制振装置40単独で、周波数の異なる2種類の振動を減衰させることができ、上記制振装置10と同様の効果が得られる。
また、ゴム被覆部52にその表面から突出したゴム突起部53を設けたことにより、ゴム被覆部52が取付金具42及び第2平板部44の内側面との間で隙間を介して衝突を繰り返す際に、まず体積の小さいゴム突起部53が変形し、その後ゴム被覆部52本体側が変形することになるため、衝突による衝撃が緩和される。そのため、ゴム被覆部52による振動の減衰作用がスムーズに行われる。
また、上記実施例3の変形例として、図11,12に示すように、一対の薄肉のゴム被覆部55を、質量金具48の取付金具42及び上側金具43の内側面と対向する表面にのみ設けたものであり、ゴム被覆部55と取付金具42及び上側金具43の内側面との間に0.1mm〜2mmの範囲の隙間wを設けたものである。これにより、変形例においても、ゴム突起部53を設けたことによる効果を除いて上記実施例3の効果と同様の効果が得られる。なお、変形例のゴム被覆部にもゴム突起部を設けることができる。
なお、上記実施例3及び変形例においては、ゴム被覆部52,55は質量金具48側に設けられているが、これに代えて取付金具42及び第2平板部44側に設けてもよく、さらに質量金具と取付金具及び第2平板部側の両者に設けることもできる。また、上記各実施例において、制振装置の取付位置についても、エンジンを支持する車体側メンバに限らず、種々の車両における振動を抑制する位置に設けることができる。その他、上記実施例に示した制振装置については、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
本発明によれば、制振装置が、高周波数の振動を減衰させる第1の振動減衰機構と、低周波数の振動を減衰させる第2の振動減衰機構とを兼ね備えたことにより、1つの制振装置により2つの異なった周波数の振動を共に減衰させる効果が得られるので、有用である。
本発明の実施例1である制振装置を示す図2のI−I線方向の断面図である。 同制振装置を示す平面図である。 同制振装置の要部を示す拡大断面図である。 変形例である制振装置を示す正面図である。 同制振装置を示す平面図である。 実施例2である制振装置を示す図7のVI−VI線方向の断面図である。 同制振装置を示す底面図である。 実施例3である制振装置を示す図9のVIII−VIII線方向の一部破断正面図である。 同制振装置を示す平面図である。 同制振装置を示す図9のX−X線方向の断面図である。 実施例3の変形例である制振装置を示す正面図である。 同制振装置を示す図11のXII−XII線方向の断面図である。
符号の説明
10…制振装置、11…取付金具、13…質量金具、14…ストッパ金具、16…フランジ部、17…ゴム弾性体、18…ゴム被覆部、19…ゴム突起部、20…制振装置、30…制振装置、31…取付金具、33…質量金具、34…ストッパ金具、34a…下端側、35…ゴム弾性体、36…ゴム被覆部、37…ゴム突起部、40…制振装置、41…ハウジング、42…取付金具、43…上側金具、44…第2平板部、45…第3平板部、48…質量金具、51…ゴム弾性体、52…ゴム被覆部、53…ゴム突起部、55…ゴム被覆部。

Claims (8)

  1. 質量金具と、
    該質量金具から離間して配置されて制振対象部材に取り付けられる平板状の取付金具と、
    前記質量金具と前記取付金具との間を弾性的に連結するゴム弾性体と、
    前記質量金具に固定されて前記取付金具側に延びると共に先端側にて該取付金具と対向するストッパ金具と、
    互いに対向する前記ストッパ金具の先端側及び前記取付金具の少なくとも一方に固定されて該ストッパ金具の先端側と該取付金具との間に所定間隔の隙間を形成したゴム被覆部と
    を設けたことを特徴とする制振装置。
  2. 前記ストッパ金具の先端側が、前記取付金具の前記質量金具との対向面と平行にかつ該質量金具と反対方向に延出したフランジ部であることを特徴とする前記請求項1に記載の制振装置。
  3. 前記ストッパ金具の先端側が、前記取付金具の側面に対向して配設されたことを特徴とする前記請求項1に記載の制振装置。
  4. 前記ゴム被覆部は、その表面から突出したゴム突起部を設けたことを特徴とする前記請求項1から3のいずれか1項に記載の制振装置。
  5. 前記隙間が、0.1mm〜2mmの範囲であることを特徴とする前記請求項1から4のいずれか1項に記載の制振装置。
  6. 所定間隔を隔てて対向する第1平板部及び第2平板部と、該第1及び第2平板部の両端側間を連結する一対の第3平板部とにより四角形の枠状に形成されて、前記第1平板部により制振対象部材に取り付けられる金属板製のハウジングと、
    該ハウジング内に前記第1及び第2平板部に平行にかつ前記一対の第3平板部と両端が対向して配設された棒状の質量金具と、
    該質量金具の両端と前記一対の第3平板部との間をそれぞれ弾性的に連結する一対のゴム弾性体と、
    前記第1及び第2平板部の各内側面及び前記質量金具の該第1及び第2平板部との対向面の少なくとも一方に固定されて、該第1及び第2平板部の内側面と前記質量金具の該第1及び第2平板部との対向面との間に所定間隔の隙間を形成したゴム被覆部と
    を設けたことを特徴とする制振装置。
  7. 前記ゴム被覆部は、その表面から突出したゴム突起部を設けたことを特徴とする前記請求項6に記載の制振装置。
  8. 前記隙間が、0.1mm〜2mmの範囲であることを特徴とする前記請求項6又は7に記載の制振装置。
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