JP7330296B2 - ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年12月26日に出願された日本国特許出願2019-235934号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本開示は、切削加工において用いられるホルダに関する。具体的には、防振機構を備えたホルダに関する。
従来から防振機構を備えたホルダが種々提案されている。特開2006-102837号公報(特許文献1)に記載の切削工具においては、本体部にポケットが形成される。このポケットには、本体部の中心に回転支点を持った状態で制振ピースが挿入される。右回り、左回りの各回転において、制振ピースが振動することによって本体部のねじり振動を減衰させる。
本開示の限定されない一面に基づくホルダは、中心軸に沿って第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、前記中心軸に沿って延びた空洞を有する本体部と、前記空洞の内部に位置する錘と、を有する。前記錘は、円柱形状の第1部位と、前記第1部位よりも前記第1端の近くに位置する平板形状の第2部位と、を有する。
本開示の限定されない実施形態のホルダ(切削工具)を示す斜視図である。 図1に示すホルダの側面図である。 図1に示すホルダの側面図である。 図2に示すホルダにおけるIV断面の断面図である。 図4に示すホルダにおける第1端の側を拡大した図である。 図1に示すホルダにおける錘の斜視図である。 図6に示す錘から第4部位及び第5部位を省略した状態の斜視図である。 図1に示すホルダを第1端に向かって平面透視した場合に見える錘の平面図であって、第4部位を省略した状態の図である。 図8に示す錘の第4部位を省略しない状態をA1方向から見た側面図である。 図8に示す錘の第4部位を省略しない状態をA2方向から見た側面図である。 図9に示す領域B1を拡大した拡大図である。 本開示の限定されない実施形態のホルダにおける錘を示す斜視図である。 図12に示す錘から第4部位及び第5部位を省略した状態の斜視図である。 図13に示す錘を第2部位の側から見た平面図であり、図8に相当する図である。 図14に示す錘をA3方向から見た側面図である。 図14に示す錘をA4方向から見た側面図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。
<ホルダ>
以下、本開示の限定されない複数の実施形態のホルダについて、図面を用いてそれぞれ詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な主要部材のみが簡略化して示される。したがって、ホルダは、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び寸法比率などを忠実に表したものではない。これらの点は、後述する切削工具及び切削加工物の製造方法においても同様である。
図1~図5に示す限定されない一例のように、ホルダ1は、中心軸O1に沿って第1端3aから第2端3bにかけて延びた棒形状の本体部3を有してもよい。一般的には、第1端3aが「先端」と呼ばれ、第2端3bが「後端」と呼ばれる。本体部3は、例えば、円柱形状でもよく、また、多角柱形状でもよい。図1~図5に示す限定されない一例における本体部3は、円柱形状である。本体部3の材質としては、例えば、鋼、鋳鉄及びアルミニウム合金などが挙げられ得る。
本体部3の大きさは、被削材の大きさに応じて適宜設定されてもよい。例えば、中心軸O1に沿った方向における本体部3の長さは、60mm以上3500mm以下程度に設定されてもよい。また、中心軸O1に直交する方向における本体部3の幅(径)は、6mm以上250mm以下程度に設定されてもよい。
本体部3は、第1端3aの側に位置し、切削インサートを取り付け可能なポケット5を有してもよい。ポケット5は、切削インサートの取り付け前は本体部3のうち第1端3aの側において窪んだ部位であってもよい。
ポケット5の数は、1つでもよく、また、複数でもよい。ポケット5の数が複数の場合には、その数は、2~10でもよい。図1に示す限定されない一例においては、本体部3が1つのポケット5を有する。
本体部3は、中心軸O1に沿って延びた空洞7を有してもよい。空洞7は、以下で説明する錘を内部に収容するために用いることが可能である。空洞7は、例えば、円筒形状でもよい。また、空洞7は、ポケット5よりも第2端3bの近くに位置してもよい。この場合には、本体部3のうちポケット5が位置する部分の剛性が確保され易い。
図4~図11に示す限定されない一例のように、ホルダ1は、空洞7の内部に位置する錘9を有してもよい。錘9は、防振部材として機能することが可能である。錘9の材質としては、例えば、タングステン合金などが挙げられるが、これに限定されない。錘9の材質の比重は、本体部3の材質の比重よりも大きくてもよい。
ここで、錘9は、円柱形状の第1部位11と、第1部位11よりも第1端3aの近くに位置する平板形状の第2部位13と、を有してもよい。第1部位11は、空洞7の内壁面15に接触することが可能である。また、第2部位13は、板バネとして機能することが可能である。
錘9が円柱形状の第1部位11を有する場合には、空洞7の内径を小さく抑えつつ錘9を重くし易い。また、錘9が平板形状の第2部位13を有する場合には、この第2部位13において錘9が弾性変形し易い。そのため、錘9が第1部位11及び第2部位13を有する場合には、防振性能が高く、切削加工時にびびり振動が発生しにくい。
第1部位11における中心軸O1に沿った方向の長さL1は、第2部位13における中心軸O1に沿った方向の長さL2と同じでもよく、また、異なってもよい。図10に示す限定されない一例のように、長さL1が長さL2よりも長い場合には、錘9をさらに重くし易いため、防振性能がより高く、切削加工時にびびり振動がより発生しにくい。
第2部位13における第1端3aの側の端部13aが本体部3に固定されてもよい。言い換えれば、第2部位13は、第1端3aの側の端部13aが固定端でもよい。この場合には、第2部位13の板バネとしての機能が高い。そのため、防振性能が高い。
第2部位13における端部13aの固定は、例えば、接着剤で行ってもよく、また、溶接で行ってもよい。また、端部13aに凸部又は凹部を設けるとともに、本体部3に凹部又は凸部を設け、これらを凹凸嵌合させることによって、端部13aを本体部3に固定してもよい。なお、端部13aの固定は、例示した固定に限定されない。また、例示した固定は、他の部位における固定にも適用することが可能である。
中心軸O1は、第1部位11を通ってもよく、また、通らなくてもよい。図9に示す限定されない一例のように、中心軸O1が第1部位11を通る場合には、第2部位13の弾性変形に起因する第1部位11の位置の変化が中心軸O1の周りで生じ易い。そのため、空洞7の限られたスペースで第1部位11が動きやすい。したがって、防振性能が高い。
中心軸O1は、第2部位13を通ってもよく、また、通らなくてもよい。図9に示す限定されない一例のように、中心軸O1が第2部位13を通る場合には、第2部位13が中心軸O1の周りで弾性変形し易い。そのため、空洞7の限られたスペースで第2部位13が動きやすい。したがって、防振性能が高い。
図8に示す限定されない一例のように、第1端3aに向かって平面透視した場合に、第2部位13は、第1部位11の外縁11aよりも内側に位置してもよい。この場合には、第2部位13が空洞7の内壁面15に接触することが避けられ易い。そのため、第2部位13が損傷しにくい。
第1部位11及び第2部位13は、互いに接続されてもよく、また、両者の間に他の部位が位置してもよい。図6に示す限定されない一例のように、錘9は、第1部位11及び第2部位13の間に位置して、第1部位11及び第2部位13に接続された第1接続部17をさらに有してもよい。図11に示す限定されない一例のように、第1接続部17における中心軸O1に直交する方向の幅Wは、第1部位11に近づくにしたがって大きくてもよい。これらの場合には、第1部位11及び第2部位13の接続強度が高く、第2部位13が第1部位11から脱落しにくい。そのため、長期にわたって防振性能を発揮し得る。
なお、図6に示す限定されない一例のように、第1接続部17における、中心軸O1に直交するとともに平板形状である第2部位13の主面に平行な方向の幅Wが、第1部位11に近づくにしたがって大きくてもよい。また、第1接続部17における、中心軸O1に直交するとともに平板形状である第2部位13の主面に直交する方向の幅が、第1部位11に近づくにしたがって大きくてもよい。
平板形状である第2部位13は、その主面に直交する方向に弾性変形し易い。そのため、第1接続部17における、中心軸O1に直交するとともに平板形状である第2部位13の主面に直交する方向の幅が、第1部位11に近づくにしたがって大きい場合には、長期にわたってより高い防振性能を発揮し得る。
錘9は、第1部位11よりも第2端3bの近くに位置する平板形状の第3部位19をさらに有してもよい。第3部位19は、第2部位13と同様に板バネとして機能することが可能である。したがって、錘9が第3部位19を有する場合には、防振性能が高い。第3部位19の形状は、第2部位13の形状と同じでもよく、また、異なってもよい。
第3部位19は、第2端3bの側の端部19aが本体部3に固定されてもよい。言い換えれば、第3部位19は、第2端3bの側の端部19aが固定端でもよい。この場合には、第3部位19の板バネとしての機能が高い。そのため、防振性能が高い。
中心軸O1は、第3部位19を通ってもよく、また、通らなくてもよい。図9に示す限定されない一例のように、中心軸O1が第3部位19を通る場合には、第2部位13が中心軸O1の周りで弾性変形し易い。そのため、空洞7の限られたスペースで第3部位19が動きやすい。したがって、防振性能が高い。
第1端3aに向かって平面透視した場合に、第3部位19は、第1部位11の外縁11aよりも内側に位置してもよい。この場合には、第3部位19が空洞7の内壁面15に接触することが避けられ易い。そのため、第3部位19が損傷しにくい。
なお、第1部位11及び第3部位19は、互いに接続されてもよく、また、両者の間に他の部位が位置してもよい。図9に示す限定されない一例のように、錘9は、第1部位11及び第3部位19の間に位置して、第1部位11及び第3部位19に接続された第2接続部21をさらに有してもよい。第2接続部21における中心軸O1に直交する方向の幅は、第1部位11に近づくにしたがって大きくてもよい。これらの場合には、第1部位11及び第3部位19の接続強度が高く、第3部位19が第1部位11から脱落しにくい。そのため、長期にわたって防振性能を発揮し得る。
なお、第2接続部21における、中心軸O1に直交するとともに平板形状である第3部位19の主面に平行な方向の幅が、第1部位11に近づくにしたがって大きくてもよい。また、第2接続部21における、中心軸O1に直交するとともに平板形状である第3部位19の主面に直交する方向の幅が、第1部位11に近づくにしたがって大きくてもよい。
平板形状である第3部位19は、その主面に直交する方向に弾性変形し易い。そのため、第2接続部21における、中心軸O1に直交するとともに平板形状である第3部位19の主面に直交する方向の幅が、第1部位11に近づくにしたがって大きい場合には、長期にわたってより高い防振性能を発揮し得る。
図8に示す限定されない一例のように、第1端3aに向かって平面透視した場合に、第2部位13の厚み方向C1が、第3部位19の厚み方向C2と同じでもよい(図10参照)。この場合には、第2部位13及び第3部位19が同じ方向に撓むことから、第2部位13及び第3部位19が振動し易い。なお、厚み方向が同じとは、概ね同じであればよく、厳密な意味での同じである必要はない。具体的には、第2部位13の主面に直交する方向と、第3部位19の主面に直交する方向とのなす角が、10°以内である場合には、厚み方向が概ね同じであると評価してもよい。
錘9は、第2部位13よりも第1端3aの近くに位置する板形状の第4部位23をさらに有してもよい。図9に示す限定されない一例のように、第4部位23は、径方向C3が中心軸O1に直交するように位置してもよい。これらの場合には、錘9が第1端3aの側に動いて本体部3に接触した際に、第4部位23における第1端3aの側の面23aが本体部3に接触し易いことから、衝撃が緩和され易く、錘9が損傷しにくい。
錘9が第4部位23を有する場合には、第2部位13は、第1端3aの側の端部13aが第4部位23に固定されてもよい。この場合には、端部13aが固定端になることから、第2部位13の板バネとしての機能が高い。そのため、防振性能が高い。
錘9は、第3部位19よりも第2端3bの近くに位置する板形状の第5部位25をさらに有してもよい。図9に示す限定されない一例のように、第5部位25は、径方向C4が中心軸O1に直交するように位置してもよい。これらの場合には、錘9が第2端3bの側に動いて本体部3に接触した際に、第5部位25における第2端3bの側の面25aが本体部3に接触し易いことから、衝撃が緩和され易く、錘9が損傷しにくい。
錘9が第5部位25を有する場合には、第3部位19は、第2端3bの側の端部19aが第5部位25に固定されてもよい。この場合には、端部19aが固定端になることから、第3部位19の板バネとしての機能が高い。そのため、防振性能が高い。
図4及び図5に示す限定されない一例のように、本体部3は、中心軸O1に沿って延びた棒形状の第1部材27と、第1部材27よりも第1端3aの側に位置し、第1部材27に当接(接触)する第2部材29と、をさらに有してもよい。図5に示す限定されない一例のように、第1部材27は、第1端3aに向かって開口する凹部31を有してもよい。空洞7は、凹部31及び第2部材29によって形成されてもよい。
第1部材27は、シャンクとも呼ばれ、工作機械によって把持されることが可能な部材である。第2部材29は、ヘッドとも呼ばれ、切削インサートを固定することが可能な部材である。図1に示す限定されない一例においては、上記したポケット5が第2部材29に位置する。
図5に示す限定されない一例のように、第1部材27が凹部31を有する場合には、ホルダ1に対する錘9の着脱を、凹部31の開口部33を介して行うことが可能となる。また、凹部31及び第2部材29によって空洞7が形成される場合には、第1部材27の内部に空洞7が位置することから、切削加工時に大きな衝撃が加わり易い第2部材29の剛性を確保し易い。なお、第1部材27及び第2部材29は、着脱可能に構成されてもよい。
図4に示す限定されない一例のように、中心軸O1に沿った方向における空洞7の中心(中央)7aは、中心軸O1に沿った方向における第1部材27の中心(中央)27aよりも第1端3aの側に位置してもよい。この場合には、切削加工時に大きな衝撃が加わり易い第1端3aの近くに防振機構を構成する空洞7が位置することから、切削加工時にびびり振動が発生しにくい。また、第1部材27のうち中心27aよりも第2端3bの側に位置する部位の剛性を確保し易い。そのため、この部位を工作機械で把持してもよい。なお、図4に示す限定されない一例のように、空洞7の全体が、中心27aよりも第1端3aの側に位置してもよい。
ホルダ1は、凹部31の開口部33を塞ぐ蓋をさらに有してもよい。この場合には、錘9が空洞7から意図せずに抜け出すことが避けられ易い。図5に示す限定されない一例においては、第2部材29が蓋として機能することが可能である。
蓋は、中心軸O1の周方向に沿って回転可能でもよい。また、第2部位13は、第1端3aの側の端部13aが蓋に固定されてもよい。これらの場合には、蓋を回転させることによって第2部位13の厚み方向C1の向きを変えることが可能である。錘9が第3部位19を有する場合には、第3部位19の厚み方向C2の向きを変えることが可能である。そのため、切削条件に応じて防振性能を調整し得る。なお、錘9が第4部位23を有する場合には、第2部位13における第1端3aの側の端部13aが第4部位23に固定されてもよく、また、第4部位23における第1端3aの側の面23aが蓋に固定されてもよい。この場合にも、上記と同様に防振性能を調整し得る。
次に、本開示の限定されない実施形態の1つのホルダ1aについて、図12~図16を用いて説明する。以下では、ホルダ1aにおけるホルダ1との相違点について主に説明し、ホルダ1と同様の構成を有する点については詳細な説明を省略する場合がある。
ホルダ1aでは、図14に示す限定されない一例のように、第1端3aに向かって平面透視した場合に、第2部位13が、第3部位19と交差してもよい。この場合には、第2部位13及び第3部位19が異なる方向に撓むことが可能である。
第1端3aに向かって平面透視した場合に、第2部位13の厚み方向C1が、第3部位19の厚み方向C2と直交してもよい。この場合には、第2部位13及び第3部位19が互いに直交する方向に撓むことから、第2部位13及び第3部位19が振動しにくい。なお、直交とは、概ね直交であればよく、厳密な意味での直交である必要はない。具体的には、第2部位13の主面に直交する方向と、第3部位19の主面に直交する方向とのなす角が、80°~100°である場合には、厚み方向が概ね直交すると評価してもよい。
<切削工具>
次に、本開示の限定されない実施形態の切削工具について、上記のホルダ1を備える場合を例に挙げて、図1~図3を参照して詳細に説明する。
図1~図3に示す限定されない一例における切削工具101は、ホルダ1と、ホルダ1に装着された切削インサート103と、を備えてもよい。切削工具101がホルダ1を備える場合には、ホルダ1の防振性能が高いことから、優れた切削性能を発揮し得る。
切削インサート103は、単にインサート103といってもよい。図1に示す限定されない一例におけるインサート103は、多角板形状であってもよい。なお、インサート103の形状は、多角板形状に限定されない。
図2に示す限定されない一例におけるインサート103は、切刃105を有してもよい。インサート103は、切刃105がホルダ1の第1端3aの側において側方に突出するようにポケット5に位置してもよい。切削工具101は、切刃105を被削材に接触させることによって切削加工を行うことが可能である。図2に示す限定されない一例においては、本体部3の第1端3aの側において切刃105が中心軸O1から最も離れて位置してもよい。切刃105が、このように側方に突出すると、切刃105の近傍のみを被削材に接触させることが可能である。
図1に示す限定されない一例におけるインサート103は、貫通孔107をさらに有してもよい。また、図1に示す限定されない一例における切削工具101は、固定部材109をさらに備えてもよい。固定部材109は、インサート103をホルダ1に固定するための部材であってもよい。図1に示す限定されない一例における固定部材109は、ネジ109であってもよい。なお、固定部材109は、ネジ109に限定されず、例えば、クランプ部材などであってもよい。
図1に示す限定されない一例においては、インサート103が上記の通り貫通孔107を有してもよく、ホルダ1が、貫通孔107に対応する位置にネジ孔を有してもよい。インサート103の貫通孔107にネジ109を挿入するとともに、このネジ109をホルダ1のネジ孔に固定することによって、インサート103をホルダ1に固定することが可能である。図1に示す限定されない一例のように、貫通孔107及びネジ孔が、中心軸O1に直交する方向に延びてもよい。
インサート103の材質としては、例えば、超硬合金及びサーメットなどが挙げられ得る。超硬合金の組成としては、例えば、WC-Co、WC-TiC-Co及びWC-TiC-TaC-Coが挙げられ得る。WC-Coは、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成され得る。WC-TiC-Coは、WC-Coに炭化チタン(TiC)を添加したものであってもよい。WC-TiC-TaC-Coは、WC-TiC-Coに炭化タンタル(TaC)を添加したものであってもよい。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料であってもよい。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)、又は窒化チタン(TiN)などのチタン化合物を主成分としたものが挙げられ得る。
なお、図1~図3に示す限定されない一例においては、切削工具101がホルダ1を備えるが、このような形態に限定されない。例えば、切削工具101がホルダ1aを備えてもよい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法について、図17~図19を参照して詳細に説明する。なお、図17~図19に示す一例においては、ホルダ1を備える切削工具101が用いられるが、このような形態に限定されない。例えば、ホルダ1aを備える切削工具101が用いられてもよい。
限定されない実施形態の切削加工物203の製造方法は、以下の(1)~(4)の工程を備えてもよい。
(1)図17に示す限定されない一例のように、被削材201と切削工具101とを準備し、
(2)被削材201を回転させ、
(3)図18に示す限定されない一例のように、被削材201と切削工具101とを互いに接触させ、
(4)図19に示す限定されない一例のように、被削材201と切削工具101とを互いに離す。
具体的に説明すると、(1)の工程において準備する被削材201の材質としては、例えば、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄及び非鉄金属などが挙げられ得る。また、図17に示す限定されない一例においては、(1)の工程において上記の切削工具101を準備してもよい。
(2)の工程では、図17に示す限定されない一例のように、被削材201をその回転軸O2を基準に回転させてもよい。
(3)の工程では、まず、切削工具101を矢印Y1方向に移動させて、回転している被削材201に切削工具101を相対的に近づけてもよい。次に、図18に示す限定されない一例のように、回転している被削材201に切削工具101を接触させてもよい。図18に示す限定されない一例においては、被削材201に切削工具101の切刃105を接触させて、被削材201を切削してもよい。
(4)の工程では、図19に示す限定されない一例のように、切削工具101を矢印Y2方向に移動させることによって、切削工具101を被削材201から離し、切削加工物203を得てもよい。
限定されない実施形態の切削加工物203の製造方法において、ホルダ1を備える切削工具101を使用する場合には、ホルダ1の防振性能が高いことから、びびり振動の発生を抑制しつつ優れた加工精度で被削材201を切削し得る。その結果、精度が高い加工表面を有する切削加工物203を得ることが可能となる。
なお、(3)の工程では、被削材201を切削工具101に近づけてもよい。(4)の工程では、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材201を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所に切刃105を接触させる工程を繰り返してもよい。
以上、限定されない実施形態のホルダ1、1a、切削工具101及び切削加工物203の製造方法について例示したが、本開示は上記の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることはいうまでもない。
例えば、上記の限定されない実施形態では、切削工具101が旋削工具であるが、これに代えて、切削工具101を、例えば、転削工具などにしてもよい。切削工具101を転削工具にする場合には、切削加工物203の製造方法における(2)の工程では、切削工具101を回転させてもよい。
1、1a・・・ホルダ
3・・・本体部
3a・・第1端
3b・・第2端
5・・・ポケット
7・・・空洞
7a・・中心(中央)
9・・・錘
11・・・第1部位
11a・・外縁
13・・・第2部位
13a・・端部
15・・・内壁面
17・・・第1接続部
19・・・第3部位
19a・・端部
21・・・第2接続部
23・・・第4部位
23a・・面
25・・・第5部位
25a・・面
27・・・第1部材
27a・・中心(中央)
29・・・第2部材
31・・・凹部
33・・・開口部
101・・・切削工具
103・・・切削インサート(インサート)
105・・・切刃
107・・・貫通孔
109・・・固定部材(ネジ)
201・・・被削材
203・・・切削加工物
O1・・・中心軸
O2・・・回転軸

Claims (14)

  1. 中心軸に沿って第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、前記中心軸に沿って延びた空洞を有する本体部と、
    前記空洞の内部に位置する錘と、を有し、
    前記錘は、
    円柱形状の第1部位と、
    前記第1部位よりも前記第1端の近くに位置する平板形状の第2部位と、を有する、ホルダ。
  2. 前記第2部位における前記第1端の側の端部が、前記本体部に固定されている、請求項1に記載のホルダ。
  3. 前記中心軸は、前記第1部位を通る、請求項1又は2に記載のホルダ。
  4. 前記中心軸は、前記第2部位を通る、請求項1~3のいずれか1つに記載のホルダ。
  5. 前記第1端に向かって平面透視した場合に、前記第2部位は、前記第1部位の外縁よりも内側に位置する、請求項1~4のいずれか1つに記載のホルダ。
  6. 前記錘は、前記第1部位及び前記第2部位の間に位置して、前記第1部位及び前記第2部位に接続された接続部をさらに有し、
    前記接続部における前記中心軸に直交する方向の幅は、前記第1部位に近づくにしたがって大きい、請求項5に記載のホルダ。
  7. 前記錘は、前記第1部位よりも前記第2端の近くに位置する平板形状の第3部位をさらに有する、請求項1~6のいずれか1つに記載のホルダ。
  8. 前記第3部位は、前記第2端の側の端部が前記本体部に固定されている、請求項7に記載のホルダ。
  9. 前記中心軸は、前記第3部位を通る、請求項7又は8に記載のホルダ。
  10. 前記第1端に向かって平面透視した場合に、前記第2部位の厚み方向が、前記第3部位の厚み方向と同じである、請求項7~9のいずれか1つに記載のホルダ。
  11. 前記第1端に向かって平面透視した場合に、前記第2部位が、前記第3部位と交差する、請求項7~9のいずれか1つに記載のホルダ。
  12. 前記第1端に向かって平面透視した場合に、前記第2部位の厚み方向が、前記第3部位の厚み方向と直交する、請求項11に記載のホルダ。
  13. 請求項1~12のいずれか1つに記載のホルダと、
    前記ホルダに装着された切削インサートと、を備えた、切削工具。
  14. 請求項13に記載の切削工具及び被削材のうち少なくとも一方を回転させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程と、を備えた、切削加工物の製造方法。
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