JP2015040591A - 防振装置 - Google Patents

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吉田 正樹
Masaki Yoshida
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Abstract

【課題】配置スペースを小さくすることのできる防振装置を提供する。
【解決手段】防振装置11は、二重筒形状のインシュレータ20と、インシュレータ20の外筒部22を車体に固定する車体側ブラケットと、パワーユニットに固定されるユニット側ブラケット40とを備える。ユニット側ブラケット40は、インシュレータ20の内筒部21の延伸方向の両端を挟み込む壁部42,43と、同壁部42,43に形成された貫通孔37とを有する。ボルト14を内筒部21の内部と壁部42,43の貫通孔37とに挿通した状態で同ボルト14にナット15が螺合されて、同壁部42,43と内筒部21とが締結固定される。内筒部21と壁部42,43との相対位置を同内筒部21が壁部42,43の間に挟み込まれる位置に案内するガイド部材31がインシュレータ20に設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体とパワーユニットとの間に介設される防振装置に関するものである。
通常、自動車などの車両では、内燃機関や変速機等によって構成されるパワーユニットが防振装置を介して車体に固定されている。この防振装置は、特許文献1のように、内筒部と同内筒部の周囲全周にわたって延びる外筒部とを有する二重筒形状のインシュレータを備えている。このインシュレータには、内筒部と外筒部との間に、それら内筒部および外筒部を相対移動可能な状態で連結する弾性体が設けられている。そして、パワーユニットに固定されるユニット側ブラケットがインシュレータの外筒部に固定されるとともに、車体に固定される車体側ブラケットがインシュレータの内筒部に固定されている。
こうした防振装置が設けられた車両では、パワーユニットの運転に伴う振動や車両の走行に伴うパワーユニットの揺れがインシュレータの弾性体の変形によって減衰されて、同車両の振動が抑えられる。
特開平7−158696号公報
近年、車両では、その搭載機器の増加による配置スペースの不足が問題になっている。そのため、防振装置を介してパワーユニットが搭載される車両では、同防振装置の小型化が望まれている。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、配置スペースを小さくすることのできる防振装置を提供することにある。
上記課題を達成するための防振装置は、車体とパワーユニットとの間に介設される。防振装置は、筒形状の内筒部と、同内筒部の周囲全周にわたって延びる筒形状の外筒部と、それら内筒部および外筒部を連結する弾性体とを有する二重筒形状のインシュレータと、前記車体に前記外筒部を固定する車体側ブラケットと、前記内筒部の延伸方向の両端を挟み込む壁部と同壁部に形成された貫通孔とを有して、前記パワーユニットに固定されるユニット側ブラケットと、前記内筒部の内部と前記壁部の貫通孔とに挿通した状態で同壁部に締結固定される締結ピンと、を備える。そして、前記インシュレータは、前記内筒部と前記壁部との相対位置を、前記内筒部が前記壁部の間に挟み込まれる位置に案内する案内部を有する。
二重筒形状のインシュレータでは、内筒部および外筒部のうち、パワーユニットに固定されているほうが大きく振動する。そのため仮に、内筒部と比較して大きい外筒部をパワーユニットに固定すると、同外筒部が大きく振動するようになるため、インシュレータと他の機器との干渉を避けるためにはその周囲に大きなスペースが必要になる。この点、上記装置によれば、外筒部より小さい内筒部がパワーユニットに固定されるため、外筒部がパワーユニットに固定される装置と比較して、インシュレータと他の機器との干渉を避けるために必要なスペースを小さくすることができる。そのため、防振装置の配置スペースを小さくすることができる。
また上記防振装置において、その組立てに際して内筒部と壁部との相対位置を適正な位置に案内するための案内部が設けられる場合に、仮に案内部を車体側ブラケットの壁部に設けると、壁部間にインシュレータが入りやすくなるように、同壁部の先端部分、すなわち外部に露出する部分によって案内部の一部が構成されるようになる。そのため、案内部が設けられる分だけ防振装置が占めるスペースが大きくなり易い。この点、上記装置によれば、上記壁部の間に挟まれた状態になるインシュレータに案内部が設けられるため、同案内部が上記相対位置を案内した後に上記壁部の間に入り込む構造になる。そのため、案内部が設けられるとはいえ、同案内部によって防振装置が占めるスペースが大きくなることを抑えることができる。
上記防振装置において、前記インシュレータは、前記壁部の外面と当接して、同インシュレータと前記壁部との相対移動を規制するストッパ部を備えることが好ましい。
上記防振装置によれば、インシュレータとユニット側ブラケットの壁部との相対移動を規制するストッパ部が、同防振装置の外部から見える視認性の良い位置に形成されるため、ストッパ部と上記壁部との相対位置を目視によって確認しつつ、防振装置の組み立てを容易に行うことができる。
好ましくは、上記防振装置は、前記案内部と前記ストッパ部とが一体に形成されている。
上記防振装置によれば、案内部とストッパ部とが別体で設けられる装置と比較して、構造を簡素な構造にすることができる。しかも、防振装置の組み立てに際して、注視する部分を少なくすることができるため、組み立て作業を容易に行うことができる。
上記防振装置において、前記案内部は、前記内筒部の延伸方向の一端側に設けられた第1案内部と他端側に設けられた第2案内部とを有し、それら第1案内部および第2案内部の外面間の距離が、前記第1案内部および前記第2案内部によって前記インシュレータを案内する案内方向の前側に向かうに連れて短くなっていることが好ましい。
上記装置によれば、第1案内部および第2案内部からなる案内部の外面形状が案内方向の前側に向かうほど先細のテーパ形状になっているため、それら第1案内部および第2案内部により、インシュレータを車体側ブラケットの壁部間に挟み込まれる位置に案内することができる。
上記防振装置において、前記外筒部は、前記案内部による案内方向の前側に、前記壁部の内面との当接を通じて前記延伸方向における前記外筒部の振動または変位を抑える抑制部が一体に設けられている。前記壁部は、前記案内方向の前側に形成された内面間の距離が小さい幅狭部と同案内方向の後ろ側に形成された内面間の距離が大きい幅広部とからなる段差形状に形成されて、前記幅狭部に前記抑制部が収容されるとともに前記幅広部に前記インシュレータが収容されている。上記防振装置は、前記案内部による案内を通じて前記インシュレータおよび前記抑制部が前記壁部の間に入れられる。こうした防振装置においては、前記案内方向において、前記第1案内部および前記第2案内部の外面間の距離が最も長い部分と前記抑制部の前記案内方向の前側の端部との距離を「L1」とし、前記壁部における前記案内部が通過する部分の入口側の先端と前記幅狭部との距離を「L2」とすると、関係式「L1<L2」を満たすことが好ましい。
上記防振装置によれば、第1案内部および第2案内部によってユニット側ブラケットの幅広部の内部にインシュレータを案内する際に、その案内を、ユニット側ブラケットの幅狭部に抑制部が入っていない状態で行うことができる。そのため、このとき第1案内部および第2案内部による案内を通じて、抑制部を、上記幅狭部の内部に入れる際に壁部の段差に突き当たることのない適正な位置に案内することができる。そして、その状態で、ユニット側ブラケットの壁部の幅広部にインシュレータが入るとともに同壁部の幅狭部に抑制部が入るように、それらインシュレータおよび抑制部を壁部間に入れることができる。このように上記防振装置によれば、その組み立てに際して、ユニット側ブラケットの壁部の幅広部にインシュレータを入れる作業と同壁部の幅狭部に抑制部を入れる作業とを共に、案内部による案内を通じて適正に行うことができる。
第1実施形態の防振装置の斜視構造を示す斜視図。 第1実施形態の防振装置の分解斜視構造を示す分解斜視図。 第1実施形態の防振装置の(a)端面図、(b)ガイド部材およびその周辺の拡大端面図。 第1実施形態のガイド部材の(a)正面図、(b)側面図。 同ガイド部材によるインシュレータの案内態様の一例を示す端面図。 第2実施形態の防振装置の斜視構造を示す斜視図。 第2実施形態の防振装置の分解斜視構造を示す分解斜視図。 第2実施形態の防振装置の端面構造を示す端面図。 第2実施形態におけるインシュレータの案内態様の一例を示す端面図。 他の実施例の防振装置の端面構造を示す端面図。
(第1実施形態)
以下、防振装置を具体化した第1実施形態について説明する。
図1または図2に示すように、防振装置11を介して、車両のパワーユニット12が車体13に取り付けられている。なおパワーユニット12は、内燃機関や変速機等によって構成されている。
防振装置11は、筒形状の内筒部21と、同内筒部21の周囲全周にわたって断面長円状で延びる筒形状の外筒部22とを有する二重筒形状のインシュレータ20を備えている。これら内筒部21および外筒部22はいずれもアルミニウム合金などの金属材料により形成されている。内筒部21および外筒部22の間には、それら内筒部21および外筒部22を連結する弾性部23が設けられている。この弾性部23は、弾性を有する材料(具体的には、合成ゴム)により形成されている。インシュレータ20は、弾性部23の変形を通じて、内筒部21と外筒部22とが相対移動可能になっている。
車体13には車体側ブラケット30が固定されており、この車体側ブラケット30はインシュレータ20の外筒部22に固定されている。一方、車両のパワーユニット12にはユニット側ブラケット40に固定されており、同ユニット側ブラケット40はインシュレータ20の内筒部21に固定される。
ユニット側ブラケット40への内筒部21の固定は、以下のように行われる。
先ず、ユニット側ブラケット40がボルト締結を通じてパワーユニット12に固定される。このユニット側ブラケット40は、パワーユニット12に固定される基部41と、同基部41から突出する形状の第1壁部42と第2壁部43とを備えている。これら第1壁部42および第2壁部43は、間隔を置いて平行に延びる形状に形成される。第1壁部42の先端近傍には貫通孔42Aが形成され、第2壁部43の先端近傍には貫通孔43Aが形成されている。
また、車体側ブラケット30にインシュレータ20の外筒部22が固定されるとともに、車体側ブラケット30がボルト締結を通じて車体13に固定される。
そして、車両下方側(図1や図2における下方側)からパワーユニット12が車体13に組み付けられる。このとき、インシュレータ20の内筒部21とユニット側ブラケット40の各壁部42,43との相対位置が、内筒部21の延伸方向における両端が第1壁部42と第2壁部43との間に挟み込まれる位置であり、且つ内筒部21の内部と各壁部42,43の貫通孔42A,43Aとが連通した所定位置になるように、車体13に対するパワーユニット12の位置が調節される。
図3(a)および(b)に示すように、その状態で、内筒部21の内部、第1壁部42の貫通孔42A、および第2壁部43の貫通孔43Aに締結ピンとしてのボルト14が挿通されるとともに、同ボルト14にナット15が螺合される。これにより、インシュレータ20の内筒部21が、ユニット側ブラケット40の第1壁部42と第2壁部43との間に挟まれた状態で、それら壁部42,43に締結固定される。
図2および図3に示すように、インシュレータ20の内筒部21には、その延伸方向における両端に、同内筒部21と壁部42,43との相対位置を前記所定位置に案内するガイド部材31が設けられている。
図4(a)および(b)に示すように、ガイド部材31は、長方形の平板形状のベース部32を備える。ベース部32の長辺方向の一端には、先端に向かうほど薄くなる形状の案内部33が設けられている。この案内部33は、詳しくは、内筒部21に接する面(内面34)が平面形状に形成されるとともに、内面34と反対側の面(外面35)が案内部33の先端に向かうに連れて内面34に近づくように傾斜した形状に形成されている。また、ベース部32の長辺方向における案内部33と反対側の端部には、その端部全体が外面35から突出する形状のストッパ部36が形成されている。また、ベース部32には貫通孔37が形成されている。
図2または図3に示すように、ガイド部材31は、その貫通孔42Aと内筒部21の内部とが連通する状態であり、且つ内面34が内筒部21に当接する状態で、溶接や接着によって、同内筒部21の延伸方向の両端にそれぞれ取り付けられている。
図3に示すように、防振装置11では、内筒部21の一端に取り付けられたガイド部材31の案内部33の外面35と他端に取り付けられたガイド部材31の案内部33の外面35との距離が、各案内部33によってインシュレータ20を案内する案内方向の前側(図3における下方側)に向かうに連れて短くなる。これにより、二つのガイド部材31の案内部33の外面35の形状が案内方向の前側に向かうほど先細のテーパ形状になっている。本実施形態では、インシュレータ20の内筒部21の一端に取り付けられたガイド部材31の案内部33が第1案内部に相当し、他端に取り付けられたガイド部材31の案内部33が第2案内部に相当する。また、内筒部21の延伸方向の両端に取り付けられた各ガイド部材31のストッパ部36は、それぞれ延伸方向における外方に向けて突出した状態になる。
以下、こうしたガイド部材31によるインシュレータ20の案内態様(作用)を説明する。
図5に示すように、インシュレータ20に取り付けられた各ガイド部材31の案内部33の外面35の形状が上記案内方向の前側に向かうほど先細のテーパ形状になっている。そのため、パワーユニット12の車体13への組み付けに際して、車両下方側からパワーユニット12が車体13に近づいて、インシュレータ20(詳しくは、ガイド部材31)が第1壁部42および第2壁部43の間に差し掛かると、各案内部33によってインシュレータ20が車体側ブラケット30の壁部42,43間に挟み込まれる位置に案内される。すなわち、内筒部21の延伸方向(図5における左右方向)におけるインシュレータ20の位置が適正な位置からずれている場合には、先ず、一方のガイド部材31の案内部33の外面35がユニット側ブラケット40の第1壁部42(または第2壁部43)の先端に当接するようになる。そして、その後においてユニット側ブラケット40の第1壁部42(または第2壁部43)の先端が上記案内部33の外面35に沿って移動することにより、インシュレータ20が、内筒部21の延伸方向に移動して適正な位置まで案内される。
そして、そのように案内された状態で、パワーユニット12を車両上方に移動させることにより、インシュレータ20の内筒部21がユニット側ブラケット40の壁部42,43間に挟み込まれた状態で移動するようになる。
さらに、パワーユニット12を車両上方に移動させると、ユニット側ブラケット40の各壁部42,43の外面(詳しくは、先端)が各ガイド部材31のストッパ部36に突き当たる。これにより、パワーユニット12の車両上方側への移動、言い換えればインシュレータ20の内筒部21とユニット側ブラケット40の各壁部42,43との相対移動が規制されるようになる。
このときインシュレータ20の内筒部21とユニット側ブラケット40の各壁部42,43との相対位置が、内筒部21の延伸方向における両端が第1壁部42と第2壁部43との間に挟み込まれる位置であり、且つ内筒部21の内部と各ガイド部材31の貫通孔37と各壁部42,43の貫通孔37とが連通した所定位置(図3に示す位置)になる。
したがって、インシュレータ20の内筒部21の内部、各ガイド部材31の貫通孔37、およびユニット側ブラケット40の各壁部42,43の貫通孔37にボルト14を容易に挿通することができ、内筒部21および各ガイド部材31を各壁部42,43に締結固定する作業を容易に行うことができる。
ここで、パワーユニット12と車体13との間に設けられる防振装置11のインシュレータ20として二重筒形状のものが採用される場合、その内筒部21および外筒部22のうち、パワーユニット12に固定されているほうが大きく振動する。そのため仮に、内筒部と比較して大きい外筒部をパワーユニットに固定すると、同外筒部が大きく振動するようになるため、インシュレータと他の機器との干渉を避けるためにはその周囲に大きなスペースが必要になる。
本実施形態では、外筒部22が車体側ブラケット30を介して車体13に固定され、内筒部21がユニット側ブラケット40を介してパワーユニット12に固定されている。そのため、インシュレータの外筒部がパワーユニットに固定されるものと比較して、インシュレータ20と他の機器との干渉を避けるために必要なスペースを小さくすることができる。これにより防振装置11の配置スペースを小さくすることができるため、エンジンルーム内における防振装置11を含む種々の機器のスペースの確保が容易になる。また、これによりエンジンフードの高さを低くすることが可能になるため、車両形状の自由度の向上や前方視界の拡大を図ること等も可能になる。
また、インシュレータの内筒部とユニット側ブラケットの各壁部との相対位置を適正な位置に案内する案内部を設ける場合に、仮に案内部をユニット側ブラケットの各壁部に設けると、同壁部の先端部分、すなわち外部に露出する部分によって案内部の一部が構成されるようになる。こうした案内部としては、例えばユニット側ブラケットの両壁部の先端が車両上方に向けて延長されるとともに、その延長した部分が外方に向けて拡がる形状に形成されたもの等が考えられる。そうした防振装置では、ユニット側ブラケットの壁部の先端に案内部が設けられる分だけ配置スペースが大きくなり易い。しかも、配置スペースが車両上方側に大きくなるため、その分だけエンジンフードが高くなってしまう。
防振装置11では、各ガイド部材31の案内部33がインシュレータ20の内筒部21に取り付けられている。そのため、ガイド部材31の案内部33がインシュレータ20の内筒部21とユニット側ブラケット40の各壁部42,43との相対位置を案内した後に、同案内部33がそれら壁部42,43の間に入り込む構造にすることができる。したがって、上記相対位置を案内する案内部33が設けられるとはいえ、各壁部42,43を車両上方側に延長して外方に拡げる等といったように各壁部42,43の先端部分を案内のために延伸する必要がないため、案内部33によって防振装置11が占めるスペースが大きくなることを抑えることができる。また、ユニット側ブラケット40の各壁部42,43が延長される等といったように防振装置11の配置スペースが車両上方側に大きくなることが抑えられるため、エンジンフードの高さが高くなることを抑えることができる。
また、防振装置11では、インシュレータ20と各壁部42,43との相対移動を規制するストッパ部36が防振装置11の外部から見える視認性の良い位置に形成されているため、同ストッパ部36と上記壁部42,43との相対位置を目視によって確認しつつ、防振装置11の組み立てを容易に行うことができる。
さらに、防振装置11では、上記相対位置を案内する案内部33と上記相対移動を規制するストッパ部36とが一体に形成されているため、それら案内部とストッパ部とが別体で設けられる装置と比較して、簡素な構造にすることができる。しかも、防振装置11の組み立てに際して、注視する部分を少なくすることができるため、これによっても組み立て作業が容易になる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)外筒部22を車体側ブラケット30を介して車体13に固定し、内筒部21をユニット側ブラケット40を介してパワーユニット12に固定した。そのため、防振装置11の配置スペースを小さくすることができる。しかも、各ガイド部材31の案内部33をインシュレータ20に取り付けるようにしたために、前記相対位置を案内する案内部33が設けられるとはいえ、同案内部33によって防振装置11が占めるスペースが大きくなることを抑えることができる。
(2)インシュレータ20に、ユニット側ブラケット40の壁部42,43の先端と当接して、同インシュレータ20と壁部42,43との相対移動を規制するストッパ部36を設けた。これにより、ストッパ部36が防振装置11の外部から見える視認性の良い位置になるため、同ストッパ部36と上記壁部42,43との相対位置を目視によって確認しつつ、防振装置11の組み立てを容易に行うことができる。
(3)案内部33とストッパ部36とを一体に形成したため、それら案内部とストッパ部とが別体で設けられる装置と比較して、防振装置11を簡素な構造にすることができる。しかも、防振装置11の組み立てに際して、注視する部分を少なくすることができるため、これによっても組み立て作業を容易に行うことができる。
(4)内筒部21の一端に取り付けられたガイド部材31の案内部33の外面35と他端に取り付けられたガイド部材31の案内部33の外面35との距離を、各案内部33によってインシュレータ20を案内する案内方向の前側に向かうに連れて短くなるようにした。そのため、それら案内部33により、インシュレータ20を車体側ブラケット30の壁部42,43間に挟み込まれる位置に案内することができる。
(第2実施形態)
以下、防振装置を具体化した第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に、図6〜図9を参照しつつ説明する。
なお図6〜図9において、先の図1〜図5に示した部材と同一の部材については、同一の符号を付して示し、詳細な説明は割愛する。
図6〜図8に示すように、本実施形態の防振装置51では、第1実施形態の防振装置11(図1参照)とは異なり、インシュレータ20の外筒部22における前記案内方向の前側(図6〜図8中の下方側)に、同外筒部22の振動や変位を抑えるための抑制部52が一体に設けられている。詳しくは、インシュレータ20の外筒部22における上記案内方向の前側には金属材料からなるベース部53が一体に設けられている。また、ベース部53における第1壁部62に対向する面54と第2壁部63に対向する面55とには、それぞれ弾性を有する材料(合成ゴム)からなる緩衝部材56が設けられている。抑制部52はベース部53と各緩衝部材56とによって構成されている。
そして、防振装置51では、インシュレータ20の外筒部22が前記内筒部21の延伸方向(図8における左右方向)において揺れたり振動したりしたときに、緩衝部材56が第1壁部62に当接したり第2壁部63に当接したりすることによって、外筒部22の上記延伸方向における揺れや振動が抑えられる。
また、本実施形態の防振装置11では、ユニット側ブラケット60の壁部62,63が、第1実施形態の壁部42,43(図1参照)と異なる形状に形成されている。すなわち、ユニット側ブラケット60の第1壁部62と第2壁部63とは、上記案内方向の前側に形成された内面間の距離が小さい幅狭部64と同案内方向の後ろ側に形成された内面間の距離が大きい幅広部65とからなる段差形状に形成されている。そして、ユニット側ブラケット60における幅狭部64に上記抑制部52が収容されるとともに、幅広部65にインシュレータ20が収容されている。
上記防振装置51では、車体13へのパワーユニット12の組み付けに際して、ガイド部材31の案内部33による案内を通じて、インシュレータ20および抑制部52がユニット側ブラケット60の壁部62,63の間に入れられる。本実施形態では、そうしたガイド部材31の案内部33による案内を適切に行うために、防振装置51の各部の形状を次のように設定している。
図9に示すように、上記案内方向において、インシュレータ20の内筒部21の一端に取り付けられたガイド部材31の案内部33の外面35および他端に取り付けられたガイド部材31の案内部33の外面35の間で距離が最も長い部分(具体的には、案内部33の上記案内方向の後ろ側の端部)と上記抑制部52の上記案内方向の前側の端部との距離を「L1」とする。また上記案内方向において、ユニット側ブラケット60の各壁部62,63(詳しくは、上記案内部33が通過する部分)の入口側の先端と同ユニット側ブラケット60の幅狭部64との距離を「L2」とする。この場合に、それら距離L1,L2が関係式「L1<L2」を満たすように、防振装置11の各部の形状が設定されている。
上記防振装置51によれば、ガイド部材31の案内部33によってユニット側ブラケット60の幅広部65の内部にインシュレータ20を案内する際に、その案内を、ユニット側ブラケット60の幅狭部64の内部に抑制部52が入っていない状態で行うことができる。
そのため、案内部33による案内を通じて、抑制部52を、上記幅狭部64の内部に入れる際に壁部62,63の段差に突き当たることのない適正な位置(図9に示す位置)に案内することができる。そして、その状態で、ユニット側ブラケット60の幅広部65にインシュレータ20が入るとともに幅狭部64に抑制部52が入るように、それらインシュレータ20および抑制部52を壁部62,63間に入れることができる。このように上記防振装置51によれば、その組み立てに際して、ユニット側ブラケット40の幅広部65にインシュレータ20を入れる作業と幅狭部64に抑制部52を入れる作業とを共に、案内部33による案内を通じて適正に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、先の(1)〜(4)に記載の効果に準じた効果に加えて、以下の(5)に記載する効果が得られる。
(5)防振装置51の組み立てに際して、ユニット側ブラケット40の幅広部65にインシュレータ20を入れる作業と幅狭部64に抑制部52を入れる作業とを共に、案内部33による案内を通じて適正に行うことができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・別体に形成したガイド部材31をインシュレータ20の内筒部21に固定することに代えて、ガイド部材31と内筒部21とを一体形成してもよい。
・別体に形成したユニット側ブラケット40,60をパワーユニット12に固定する構造に限らず、ユニット側ブラケットとパワーユニット12とを一体形成する構造を採用してもよい。
・案内部33とストッパ部36とを別体に形成して、それぞれインシュレータ20に設けるようにしてもよい。
・インシュレータ20の内筒部21とユニット側ブラケット40(またはユニット側ブラケット60)との締結固定に際して、インシュレータ20の内筒部21とユニット側ブラケット40の各壁部42,43(または壁部62,63)との相対位置を前記所定位置にすることができるのであれば、ストッパ部36を省略してもよい。
・インシュレータ20に取り付けられるガイド部材31の形状は、インシュレータ20の内筒部21をユニット側ブラケット40(またはユニット側ブラケット60)の壁部42,43(または壁部62,63)の間に案内することができるのであれば、任意に変更することができる。
図10に、そうしたガイド部材の具体例を示す。この図10に示すように、ガイド部材71は、金属板により形成されており、貫通孔77が設けられたベース部72と、同ベース部72の一端が外面75側に略直角に折り曲げられてなるストッパ部76と、ベース部72の他端が内面74側に鈍角をなすように取り曲げられてなる案内部73とにより構成されている。このガイド部材71は、その内面74における貫通孔77の周縁が円筒形状で突出した形状になっており、この突出部分をインシュレータ20の内筒部21の内部に圧入することによって同内筒部21に固定されている。なお、内筒部21へのガイド部材71の固定は、溶接や接着などにより行うこともできる。そして、内筒部21の一端に取り付けられたガイド部材71の案内部73の外面75と他端に取り付けられたガイド部材71の案内部73の外面75との距離が、各案内部73によってインシュレータ20を案内する案内方向の前側(図10における下方側)に向かうに連れて短くなっている。また、内筒部21の延伸方向の両端に取り付けられた各ガイド部材71のストッパ部76は、それぞれ延伸方向における外方に向けて突出した状態になっている。
・パワーユニットとして、車両駆動源としての電動機や同電動機の制御ユニットなどを含むものが搭載された車両にも適用することができる。
11,51…防振装置、12…パワーユニット、13…車体、14…ボルト、15…ナット、20…インシュレータ、21…内筒部、22…外筒部、23…弾性部、30…車体側ブラケット、31,71…ガイド部材、32,72…ベース部、33,73…案内部、34,74…内面、35,75…外面、36,76…ストッパ部、37,77…貫通孔、40,60…ユニット側ブラケット、41…基部、42,62…第1壁部、42A…貫通孔、43,63…第2壁部、43A…貫通孔、52…抑制部、53…ベース部、54…面、55…面、56…緩衝部材、64…幅狭部、65…幅広部。

Claims (5)

  1. 車体とパワーユニットとの間に介設される防振装置であって、
    筒形状の内筒部と、同内筒部の周囲全周にわたって延びる筒形状の外筒部と、それら内筒部および外筒部を連結する弾性体とを有する二重筒形状のインシュレータと、
    前記車体に前記外筒部を固定する車体側ブラケットと、
    前記内筒部の延伸方向の両端を挟み込む壁部と同壁部に形成された貫通孔とを有して、前記パワーユニットに固定されるユニット側ブラケットと、
    前記内筒部の内部と前記壁部の貫通孔とに挿通した状態で同壁部に締結固定される締結ピンと、を備え、
    前記インシュレータは、前記内筒部と前記壁部との相対位置を、前記内筒部が前記壁部の間に挟み込まれる位置に案内する案内部を有する
    ことを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1に記載の防振装置において、
    前記インシュレータは、前記壁部の外面と当接して、同インシュレータと前記壁部との相対移動を規制するストッパ部を備える
    ことを特徴とする防振装置。
  3. 請求項2に記載の防振装置において、
    当該装置は、前記案内部と前記ストッパ部とが一体に形成されている
    ことを特徴とする防振装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の防振装置において、
    前記案内部は、前記内筒部の延伸方向の一端側に設けられた第1案内部と他端側に設けられた第2案内部とを有し、それら第1案内部および第2案内部の外面間の距離が、前記第1案内部および前記第2案内部によって前記インシュレータを案内する案内方向の前側に向かうに連れて短くなっている
    ことを特徴とする防振装置。
  5. 前記外筒部は、前記案内部による案内方向の前側に、前記壁部の内面との当接を通じて前記延伸方向における前記外筒部の振動または変位を抑える抑制部が一体に設けられており、
    前記壁部は、前記案内方向の前側に形成された内面間の距離が小さい幅狭部と同案内方向の後ろ側に形成された内面間の距離が大きい幅広部とからなる段差形状に形成されて、前記幅狭部に前記抑制部が収容されるとともに前記幅広部に前記インシュレータが収容され、
    当該防振装置は、
    前記案内部による案内を通じて前記インシュレータおよび前記抑制部が前記壁部の間に入れられるものであり、
    前記案内方向において、前記第1案内部および前記第2案内部の外面間の距離が最も長い部分と前記抑制部の前記案内方向の前側の端部との距離を「L1」とし、前記壁部における前記案内部が通過する部分の入口側の先端と前記幅狭部との距離を「L2」とすると、関係式「L1<L2」を満たす
    請求項4に記載の防振装置。
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