JP2018083489A - 排気系部品の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気系部品の揺動抑制効果を向上させること。
【解決手段】本発明は、車両用のエンジン(28)から排気ガスを外気に導く排気系部品(38)と、排気系部品を支持する弾性材からなるマウント部材(46)と、を備える。マウント部材は、車体(10)に取り付けるための車体側穴部(60)と、排気系部品を取り付けるための排気系側穴部(62)を有する。さらに、車体側に設けられ、マウント部材のうち車体側穴部の軸方向の開口縁部を囲む一方の端面(56a)と他方の端面(56b)を挟む、車体側穴部の軸方向と直交する面形状の一対の規制板(66、68)を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、排気系部品の支持構造に関する。
自動車の排気系は、エンジンで発生した排気ガスを排気管によって導いて大気中に放出させる。排気管の途中にはマフラが設けられて排気騒音を低減させる。排気管やマフラのような排気系部品を支持する構造として、弾性部材であるマウントラバを介在させて支持するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。より具体的には、マウントラバに一対の取り付け孔を設け、一方の取り付け孔に対して排気系側に設けた係止ロッドを挿入し、他方の取り付け穴に対してボディ側に設けた係止ロッドを挿入している。一対の取り付け孔の間には貫通模様溝が形成されており、一対の取り付け孔を結ぶ方向に引っ張り力又は圧縮力が作用すると、マウントラバが所定のバネ定数で変位して排気系の振動を低減させる。これにより、排気系を構成する部品と車体を構成する部品の干渉を防ぐと共に、排気系の振動に伴う騒音を抑制する。
実公平7−52439号公報
排気系はエンジンに接続する基端部分が強固に固定されており、外部からの衝撃や振動が加わったときに、排気系には基端部分を中心として揺動しようとする力が働く。この揺動による移動量は、排気系の基端部分から離れるほど大きくなる。そのため、排気系を支持する位置によっては、特許文献1のようなマウントラバによる弾性支持のみでは排気系の揺動を十分に抑制できないおそれがあった。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、排気系部品の揺動抑制効果に優れる排気系部品の支持構造を提供することを目的とする。
本発明に係る排気系部品の支持構造は、車両用のエンジンから排気ガスを外気に導く排気系部品を車体に対して支持させる排気系部品の支持構造であって、前記車体に取り付けるための車体側穴部と前記排気系部品を取り付けるための排気系側穴部を有して弾性材からなるマウント部材と、前記車体側に設けられ、前記マウント部材のうち前記車体側穴部の軸方向の開口縁部を囲む一方の端面と他方の端面を挟む、前記車体側穴部の軸方向と直交する面形状の一対の規制板と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、弾性材からなるマウント部材を介して排気系部品を支持する支持構造で、排気系部品の揺動抑制効果を向上させることができる。
本実施の形態に係る排気系部品の支持構造が適用される自動車の車体下部構造と排気系を示す上面図である。 図1の矢線IIに沿って見たときの自動車の車体下部構造と排気系を示す背面図である。 図2の要部を拡大して示す背面図である。 図3の矢線IVに沿って見たときの右側面図である。 本実施の形態に係る排気系部品の支持構造の要部を部分的に断面視して示す背面図である。 本実施の形態に係る排気系部品の支持構造の要部の右側面図である。 本実施の形態に係る排気系部品の支持構造の第1の変形例を示す背面図である。 図7の矢線VIIIに沿って見たときの右側面図である。 本実施の形態に係る排気系部品の支持構造の第2の変形例を示す背面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面では、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両左方を矢印L、車両右方を矢印R、車両上方を矢印U、車両下方を矢印Dでそれぞれ示す。車両左方と車両右方を結ぶ方向を車幅方向と呼ぶ。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る排気系部品の支持構造が適用される自動車の車体下部構造について説明する。図1に示すように、車体10は、車幅方向に離れて位置して概ね車両前後方向に延びる左右のサイドフレーム12、14を有し、左右方向に延びるクロスメンバ16、18及び20によってサイドフレーム12とサイドフレーム14を接続している。
図2に示すように、3つのクロスメンバ16、18及び20のうち最も後方に位置するクロスメンバ20の下部には、クロスメンバ20から右斜め下方に向けて突出する斜めブラケット22が設けられている。右側のサイドフレーム14とクロスメンバ20の交差位置付近から下方に向けて縦ブラケット24が延設されており、縦ブラケット24の下端付近が斜めブラケット22に接続している。クロスメンバ20は、車幅方向の中間は平坦な形状の平坦部20aになっており、平坦部20aの左右に、平坦部20aから斜め上方に向けて延びる傾斜部20bと傾斜部20cを有している。図2や図3のように背面側から見たときに、車両上下方向に延びる縦ブラケット24と、縦ブラケット24の上端付近から斜め左下に向けて延びるクロスメンバ20の傾斜部20cと、縦ブラケット24の下端付近から斜め左上に向けて延びる斜めブラケット22とによって囲まれる三角状の空間Sが形成される。
図2に一点鎖線で概念的に示すように、縦ブラケット24の下端付近にはラテラルロッド26の一端が接続している。図2ではラテラルロッド26の一部のみを示しているが、縦ブラケット24から左方に向けて延設されたラテラルロッド26の他端は、図示を省略する車軸に接続しており、車軸の変化に応じてラテラルロッド26の角度が変化して車幅方向に働く力を支える。
図1に一点鎖線で概念的に示すように、車体10の前部にエンジン28が設けられている。エンジン28は車幅方向でサイドフレーム12とサイドフレーム14の間に位置している。エンジン28で発生する排気ガスを外気まで導く排気系30は、車幅方向においてサイドフレーム12とサイドフレーム14の間に位置し、車両前後方向に長く延びている。より詳しくは、排気系30は、複数の管状部材を接続して構成されており、エンジン28から後方に向けて順に、フロントパイプ32、センタパイプ34、マフラ36、テールパイプ38を有している。
図1に示すように、排気系30のうちフロントパイプ32からセンタパイプ34までは、サイドフレーム12とサイドフレーム14の間の車幅方向の中心に近い位置を通って、車両前後方向に延びている。マフラ36は、車両前後方向においてクロスメンバ16からクロスメンバ18にかけての位置に設けられており、車幅方向においては中心よりも右側のサイドフレーム14寄りにオフセットした位置に設けられている。テールパイプ38は、マフラ36から後方に向けて延び、図2及び図3に示すように、上方に向けて曲がって前述の三角状の空間Sを通り、さらに下方に向けて曲げられて後端の排気口38aに至る。図1に示すように、排気口38aは車幅方向で右側のサイドフレーム14に近い位置にある。
図1に示すように、排気系30は、フロントパイプ32の前端部32aがエンジン28に対して固定支持されており、その後方は、それぞれがゴムなどの弾性材からなるマウント部材40、42、44及び46を介して車体10に支持される。詳細な図示を省略しているが、マウント部材40、42及び44はそれぞれ、車体10側に取り付けるための車体側穴部を有している。マウント部材40は、フロントパイプ32から延設した棒状のパイプハンガを挿入する排気系側穴部を有し、マウント部材42、44はそれぞれ、マフラ36の前端付近と後端付近に設けた棒状のマフラハンガを挿入する排気系側穴部を有する。マウント部材40、42及び44を介して、排気系30のうちフロントパイプ32からマフラ36までの部分が車体10に対して弾性的に支持される。排気系30のうちテールパイプ38は、後述する構造によって、マウント部材46を介して車体10に支持される。
以上の構成の排気系30では、自動車の走行時などに外部から衝撃や振動が加わると、エンジン28に接続するフロントパイプ32の前端部32aを中心として揺動させる力が働く。弾性材からなるマウント部材40、42、44及び46を介して排気系30を支持することにより、排気系30の揺動や、排気系30から車体10への振動の伝播を抑制することができる。
排気系30では特に、前端部32aからの距離が大きくなるにつれて、揺動による移動量が大きくなる。つまり、排気系30を構成する排気系部品のうち最も後方に位置するテールパイプ38が大きく揺動しやすい。図1に示すように、テールパイプ38は車幅方向においてサイドフレーム14に近い位置にある。さらに、図2及び図3に示すように、テールパイプ38は、クロスメンバ20の傾斜部20cと斜めブラケット22と縦ブラケット24によって囲まれる三角状の空間Sを通っている。そのため、テールパイプ38の周囲には車体10を構成する複数の部材が密に配置されており、テールパイプ38が大きく揺動すると、車体10を構成する各部材に接触して異音や損傷を生じるおそれがある。また、テールパイプ38が大きく揺動すると、マウント部材46にかかる負荷が大きくなり、マウント部材46の耐久性に影響が及ぶおそれがある。以下に説明するように、本実施の形態では、テールパイプ38の揺動を効果的に抑制できる支持構造を備えている。
次に、図3から図6を参照して、本実施の形態に係る排気系部品の支持構造の詳細を説明する。図6に示すように、車幅方向に沿って側面視した状態のマウント部材46は、車両上下方向に長軸が向き、車両前後方向に短軸が向く楕円に近い形状を有している。マウント部材46は、左右方向に向く平行な一対の基準面46a、46b(図5参照)と、基準面46a、46bを接続する側面46c(図5、図6参照)を有している。側面46cは、マウント部材46の外周部分を構成する湾曲面である。
マウント部材46の車両上下方向の中央には車両前後方向に延びる接続部50を有し、接続部50を挟んだ上下に、車幅方向に貫通する溝52、54が形成されている。上側の溝52の上方に第1支持部56が設けられ、下側の溝54の下方に第2支持部58が設けられている。前述のようにマウント部材46は弾性材からなっている。車両上下方向(第1支持部56と第2支持部58を結ぶ方向)に引っ張り力や圧縮力が作用すると、溝52、54の形状に応じて、マウント部材46が所定のバネ定数に従って弾性変形する。
図5に示すように、マウント部材46は、第1支持部56を車幅方向に貫通する車体側穴部60と、第2支持部58を車幅方向に貫通する排気系側穴部62を有している。車体側穴部60と排気系側穴部62は、互いの軸方向が平行であり、それぞれが軸方向に一様な円形の断面形状を有している。第1支持部56は、車体側穴部60の左側の開口縁部を囲む端面56aと、車体側穴部60の右側の開口縁部を囲む端面56bを有する。第2支持部58は、排気系側穴部62の左側の開口縁部を囲む端面58aと、排気系側穴部62の右側の開口縁部を囲む端面58bを有する。端面56aと端面56bは車体側穴部60の軸方向と直交する面であり、端面58aと端面58bは排気系側穴部62の軸方向と直交する面である。つまり、端面56a、端面56b、端面58a及び端面58bは平行な面である。図5に示すように、第1支持部56と第2支持部58は、マウント部材46の他の部分よりも車幅方向への肉厚が大きく、端面56a、58aは基準面46aに対して左方に突出し、端面56b、58bは基準面46bに対して右方に突出している。図5に示すように、車体側穴部60にはスリーブ72が挿入される。スリーブ72は、マウント部材46よりも剛性の高い材質(金属など)で形成された中空円筒状の部材である。スリーブ72の長さは第1支持部56の厚みとほぼ同じである。スリーブ72は、車体側穴部60の内周面に当接して、軸方向と直交する方向への移動が規制される。
車体10側には、マウント部材46の支持に関与する規制部材64が設けられる。図5に示すように、規制部材64は、車幅方向に離間して対向する一対の規制板66、68と、規制板66と規制板68の上方の端部を接続する接続板70とを有するコ字型の部材である。規制部材64は、マウント部材46よりも剛性の高い材質で形成されている。規制部材64の材質は任意のものを選択可能であるが、一例として、規制部材64を鉄系金属で形成すると、高い強度を備えつつ製造コストを抑えることができる。
図3及び図5に示すように、マウント部材46は接続板70と反対側(図3や図5の下方)から規制板66、68の間に挿入され、規制部材64は、規制板66と規制板68の間に第1支持部56を挟んだ状態でマウント部材46を支持する。具体的には、規制板66と規制板68はそれぞれ、車体側穴部60の軸方向に対して直交する面形状を有する矩形の板状部であり、規制板66が端面56aに当接し、規制板68が端面56bに当接する。マウント部材46が弾性変形していない自由状態では、車体側穴部60の軸方向における第1支持部56の厚み(端面56aと端面56bの間隔)は、規制部材64の規制板66と規制板68の対向面の間隔よりもわずかに大きい。そのため、図5の状態で、第1支持部56は規制部材64に対して、車体側穴部60の軸方向へわずかに圧縮された状態で保持(圧入)される。
図5に示すように、規制板66と規制板68には、マウント部材46の第1支持部56を挟んだ状態で車体側穴部60と重なる貫通穴66aと貫通穴68aが形成されている。貫通穴66aと貫通穴68aの内径は車体側穴部60の内径よりも小さく、車体側穴部60に挿入されているスリーブ72の一端と他端が、規制板66と規制板68に対面する。
車体10は、サイドフレーム14に固定される固定用フレーム74を有する。図3や図4に示すように、固定用フレーム74はサイドフレーム14から下方に向けて突出している。そして図5に示すように、固定用フレーム74の右方を向く支持壁74aに対して、規制部材64の規制板66が当接する。支持壁74aには、規制板66の貫通穴66aと重なる貫通穴74bが形成されている。また、図5に示すように、支持壁74aにはナット78が溶接などによって固定されている。ナット78の雌ネジ穴78aは、支持壁74aの貫通穴74bと重なる位置にある。
図5に示すように、マウント部材46は、規制板66と規制板68によって挟まれた状態で、ボルト76を用いて規制部材64と共に固定用フレーム74に固定される。ボルト76は、円柱状の軸部76aと、角柱状で軸部76aよりも大径の頭部76bを有し、軸部76aの先端から所定の範囲に雄ネジ76cが形成されている。規制板68側から車体側穴部60内にボルト76を挿入し、雄ネジ76cを規制板66から突出させる。規制板66から突出した雄ネジ76cは、固定用フレーム74に固定されているナット78の雌ネジ穴78aに螺合する。ボルト76は、頭部76bが規制板68に当接することで軸方向の位置が決まる。そして、ボルト76を締め付けると、マウント部材46と規制部材64が固定用フレーム74に取り付けられる。
図5及び図6に示すように、規制部材64は、規制板66と規制板68によってマウント部材46の上半部分を挟んでいる。規制部材64を固定用フレーム74に取り付けた状態で、規制板66と規制板68における車両前後方向を向く側縁部66b、68bは、車両上下方向(車体側穴部60と排気系側穴部62を結ぶ方向)に延びている。なお、規制板66については、図5のように車両後方を向く片側の側縁部66bのみを図示しているが、規制板68の側縁部68bと同様に、規制板66の車両前方を向く側にも側縁部66bが形成されている。
また、規制板66と規制板68の下端に位置する端縁部66c、68cは、車両前後方向(車体側穴部60や排気系側穴部62の軸方向と直交する方向)に延びている。図4及び図6に示すように、車体側穴部60や排気系側穴部62の軸方向に沿って側面視したときに、規制板68の端縁部68cはマウント部材46と重なって位置している。図4及び図6では規制板68の背後に位置して見えていないが、規制板66の端縁部66cも同様に、車体側穴部60や排気系側穴部62の軸方向に沿って側面視したときに、マウント部材46と重なって位置している。図5に示すように、規制板66の端縁部66cと規制板68の端縁部68cはそれぞれ、マウント部材46から離れる方向に屈曲した形状を有する。より詳しくは、規制板66の端縁部66cは、マウント部材46の基準面46aや端面56aから離れる左方に向けて突出し、規制板68の端縁部68cは、マウント部材46の基準面46bや端面56bから離れる右方に向けて突出している。
排気系30を構成するテールパイプ38にパイプハンガ80が設けられる。パイプハンガ80は、マウント部材46よりも剛性が高く、かつ耐熱性が高い材質(鉄系金属など)で形成されている。パイプハンガ80は、テールパイプ38の外側に沿う湾曲部分がテールパイプ38に固定されており、テールパイプ38から離れて車幅方向に延びる軸部80aを有する片持ち状の突出部である。図5に示すように、軸部80aは、マウント部材46の排気系側穴部62の内径とほぼ同径の円形断面形状を有している。パイプハンガ80は、軸部80aの先端に、軸部80aよりも径が大きい先端大径部80bを有し、先端大径部80bよりも基端寄りに、軸部80aよりも径が大きい中間大径部80cを有している。先端大径部80bは、先端に向けて徐々に外径が小さくなる円錐状(テーパ形状)の外面を有している。
図5に示すように、マウント部材46の排気系側穴部62にパイプハンガ80が取り付けられる。パイプハンガ80の軸部80aは、第2支持部58の端面58a側から端面58b側に向けて排気系側穴部62に挿入される。排気系側穴部62の内径よりも先端大径部80bが大径であるため、先端大径部80bによって排気系側穴部62を拡径させるようにマウント部材46を弾性変形させながら軸部80aの挿入が行われる。このとき、先端大径部80bの外面がテーパ形状になっているため、小さい抵抗でスムーズに挿入することができる。
マウント部材46に対してパイプハンガ80を、先端大径部80bが排気系側穴部62を通過するまで挿入すると、図5のように、先端大径部80bが端面58bに対面し、中間大径部80cが端面58aに対面し、軸部80aが排気系側穴部62内に位置する。マウント部材46の自由状態では、排気系側穴部62の軸方向における第2支持部58の厚み(端面58aと端面58bの間隔)は、パイプハンガ80の先端大径部80bと中間大径部80cの対向面間の間隔よりもわずかに大きい。そのため、図5の状態で、第2支持部58は、排気系側穴部62の軸方向へわずかに圧縮された状態で先端大径部80bと中間大径部80cの間に保持(圧入)される。また、パイプハンガ80とマウント部材46は、軸部80aと排気系側穴部62の内周面の関係によって、排気系側穴部62の軸方向と直交する方向への相対移動が制限される。
以上のように、マウント部材46は、規制板66と規制板68によって車体側穴部60の軸方向に挟まれた状態で、車体側穴部60に挿入したボルト76を介して、車体10側に設けた固定用フレーム74に取り付けられる。排気系30側に設けたパイプハンガ80は、軸部80aを排気系側穴部62に挿入させてマウント部材46を介して懸架される。
図5に示すように、マウント部材46は、第1支持部56と第2支持部58の肉厚が大きく、第1支持部56と第2支持部58を除いた基準面46a、46bの部分の肉厚が小さくなっている。また、図6に示すように、第1支持部56と第2支持部58の間には、基準面46a、46bを貫通する溝52、54が形成されている。つまり、マウント部材46は、車体10側に取り付けられる第1支持部56(車体側穴部60)と、排気系30側を取り付ける第2支持部58(排気系側穴部62)との間の領域が弾性変形しやすい構造になっている。そのため、マウント部材46が弾性変形することによって、テールパイプ38の小さな揺動に追随することができる。
一方、車体10側に設けた規制板66と規制板68に挟まれてマウント部材46の動きが抑えられる。そのため、車幅方向にテールパイプ38が大きく揺動しようとしたときには、規制板66と規制板68がマウント部材46の揺動を抑制するストッパとして機能する。
このように、本実施の形態の支持構造によると、排気系30を構成するテールパイプ38の小さな揺動はマウント部材46の弾性変形によって許容しつつ、車幅方向(車体側穴部60の軸方向)へのテールパイプ38の過大な揺動を規制板66、68により規制できる。特に、狭い三角状の空間S(図2、図3参照)を通るテールパイプ38を支持の対象としているので、テールパイプ38と周辺部材の干渉防止に極めて有効である。
また、車体側穴部60の軸方向に沿う両側からマウント部材46を挟む規制板66と規制板68を設けるだけで上記の効果を得ることができるため、既存の構成を大幅に変更する必要がなく、構造が簡単である。
特に、規制板66と規制板68を連続する一部材(規制部材64)で構成することにより、規制板66と規制板68が強固な関係になる。規制板66と規制板68の間隔を変化させようとする荷重に対する強度が高くなるため、車幅方向(車体側穴部60の軸方向)へのテールパイプ38の過大な揺動を、より確実に規制することができる。また、規制板66と規制板68を連続する一部材として構成することで部品点数が少なくなり、生産性や製造コストの点で有利になる。規制板66と規制板68を含むコ字型の規制部材64は、金属板のプレス成形などによって簡単かつ安価に得ることができる。
さらに、規制板66と規制板68がそれぞれ屈曲させた端縁部66c、68cを有することで、個々の規制板66、68においても剛性が高く変形しにくい。また、図5に示すように、端縁部66c、68cはマウント部材46から離れる方向に屈曲した形状であり、この屈曲部分は緩やかな湾曲形状になっているため、マウント部材46に対する保護効果にも優れる。より詳しくは、図4や図6のように側面視したときに、端縁部66c、68cがマウント部材46と重なる(マウント部材46を横切る)位置関係である。そのため、仮に規制板66、68の下端のエッジ部分が下方やマウント部材46側を向く構成であると、マウント部材46が車幅方向に弾性変形するときや、マウント部材46を規制部材64に取り付けるときに、マウント部材46が規制板66、68のエッジ部分に触れて損傷するおそれがある。これに対し、本実施の形態における端縁部66c、68cでは、マウント部材46に対してエッジ部分が触れるおそれがなく、マウント部材46の耐久性向上に寄与する。
図7及び図8は、規制部材64に一対の第2規制板90を設けた第1の変形例を示している。一対の第2規制板90はそれぞれ、規制板66の車両前後方向を向く側縁部66bから規制板68側に向けて突出する矩形の板状部である。各第2規制板90は、マウント部材46の車体側穴部60の軸方向に沿って延びており、マウント部材46の側面46cに対向している。
マウント部材46では、車体側穴部60から偏心して位置する排気系側穴部62にパイプハンガ80の軸部80aが挿入されている。そのため、テールパイプ38を車両前後方向に移動させる力が加わると、軸部80aからマウント部材46に対して、車体側穴部60を中心として揺動させようとする力が働く。図7及び図8に示す第1の変形例では、マウント部材46の側面46cが各第2規制板90に当接することで、車体側穴部60を中心とするマウント部材46の揺動が規制される。これにより、車幅方向に加えて車両前後方向においても、排気系30の過大な揺動を規制することができる。一対の第2規制板90は、金属板の曲げ加工などによって簡単かつ安価に得ることができる構成である。
図9に示す第2の変形例のように、規制板66に代えて規制板68に第2規制板92を設ける構成を選択することも可能である。なお、図9には規制板68の片側の側縁部68bから突出する一つの第2規制板92のみを示しているが、図8に示す第1の変形例と同様に、規制板68の両側の側縁部68bにそれぞれ第2規制板92が設けられる。
さらに異なる変形例として、規制板66と規制板68のそれぞれの片側の側縁部66b、68bから一つずつ第2規制板を突出させる構成を採用することも可能である。
また、第2規制板を一つのみ(規制板66や規制板68の片側の側縁部66b、68bのみ)に設ける構成を採用することも可能である。一例として、車両後方へ向けてのマウント部材46の揺動を特に防ぎたいという要求がある場合、図8において車両後方側の第2規制板90のみを設けて、車両前方側の第2規制板90を設けないといった選択が可能である。
以上説明したように、本実施の形態に係る排気系部品の支持構造によれば、排気系30を構成するテールパイプ38を、弾性材からなるマウント部材46によって支持しながら、テールパイプ38の過大な揺動を規制板66と規制板68により抑えることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、排気系30を支持する4つのマウント部材40、42、44及び46のうちエンジン28から最も遠いマウント部材46に、規制板66と規制板68を有する支持構造を適用したが、同様の支持構造を他のマウント部材に適用してもよい。
また、上記実施の形態の支持構造は、狭い三角状の空間Sを通るテールパイプ38の支持に適用しているが、排気系の構成は上記実施の形態と異なっていてもよく、排気系のどの部分に本発明の支持構造を適用するかについては、任意に選択することができる。
車両前後方向に長い配管構造を有する排気系で、車幅方向の揺動を特に抑制したいという要求に対しては、上記実施の形態のように車幅方向にマウント部材46を挟む関係で規制版66と規制板68を配置する構成が好適である。しかし、マウント部材に対する規制板の配置(揺動規制の方向)は、上記実施の形態に限定されるものでなく、任意に設定することができる。例えば、一対の規制板を車両前後方向や車両上下方向に対向させて配置して、車両前後方向や車両上下方向でのマウント部材の揺動を抑えるような構成も可能である。
上記実施の形態では、連続する一部材として規制板66と規制板68を構成しているが、マウント部材を挟む一対の規制板を別部材として構成してもよい。
マウント部材の端面を挟む一対の規制板は、上記実施の形態における規制板66、68のような矩形以外の形状にしてもよい。
上記実施の形態では、マウント部材46の車体側穴部60に挿入したボルト76をナット78に螺合させることで、マウント部材46と規制部材64を車体10側に取り付けているが、これと異なる車体への取り付けの構造を選択してもよい。例えば、ボルト76の雄ネジ76cを螺合させる対象として、ナット78に代えて、固定用フレーム74にネジ穴を直接に形成してもよい。あるいは、上記実施の形態のスリーブ72に代えて、固定用フレーム74と一体化した固定部分としてスリーブを設け、このスリーブの内周面に形成したネジ穴にボルト76を螺合させる構成にすることもできる。
また、上記実施の形態におけるサイドフレーム14のような車体を構成する部品から直接に、一対の規制板を突出させる構成を採用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、排気系部品の揺動抑制効果に優れるという効果を有し、弾性部材を介して排気系部品を支持する排気系部品の支持構造に有用である。
10 車体
12、14 サイドフレーム
16、18、20 クロスメンバ(車幅方向部材)
22 斜めブラケット(傾斜方向部材)
24 縦ブラケット(縦方向部材)
28 エンジン
30 排気系
32 フロントパイプ(排気系部品、管状部材)
34 センタパイプ(排気系部品、管状部材)
36 マフラ(排気系部品、管状部材)
38 テールパイプ(排気系部品、管状部材)
40、42、44、46 マウント部材
56 第1支持部
56a、56b 端面
58 第2支持部
58a、58b 端面
60 車体側穴部
62 排気系側穴部
64 規制部材
66、68 規制板
66a、68a 貫通穴
66b、68b 側縁部
66c、68c 端縁部
72 スリーブ
74 固定用フレーム
76 ボルト(固定部材)
78 ナット
80 パイプハンガ
90、92 第2規制板
S 空間

Claims (6)

  1. 車両用のエンジンから排気ガスを外気に導く排気系部品を車体に対して支持させる排気系部品の支持構造において、
    前記車体に取り付けるための車体側穴部と、前記排気系部品を取り付けるための排気系側穴部を有する、弾性材からなるマウント部材と、
    前記車体側に設けられ、前記マウント部材のうち前記車体側穴部の軸方向の開口縁部を囲む一方の端面と他方の端面を挟む、前記車体側穴部の軸方向と直交する面形状の一対の規制板と
    を有することを特徴とする排気系部品の支持構造。
  2. 前記一対の規制板は連続する一部材からなることを特徴とする請求項1に記載の排気系部品の支持構造。
  3. 前記一対の規制板の少なくとも一方から前記車体側穴部の軸方向に沿う方向に延びて、前記マウント部材の前記一方の端面と前記他方の端面を接続する側面に対向する第2規制板を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気系部品の支持構造。
  4. 前記一対の規制板はそれぞれ、前記車体側穴部の軸方向に沿って見たときに前記マウント部材と重なる端縁部を有しており、
    前記端縁部は前記マウント部材から離れる方向に屈曲していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の排気系部品の支持構造。
  5. 前記一対の規制板はそれぞれ、前記車体側穴部と重なる貫通穴を有し、
    前記車体側穴部と前記貫通穴に挿入されて前記車体に固定される固定部材を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の排気系部品の支持構造。
  6. 前記車体は、車両の車幅方向に延びる車幅方向部材と、前記車幅方向部材に対して車両下方に延びる縦方向部材と、前記縦方向部材と前記車幅方向部材を接続する傾斜方向部材とを有し、
    前記マウント部材の前記排気系側穴部に取り付けられる前記排気系部品は、排気系を構成する複数の管状部材のうち、前記車幅方向部材と前記縦方向部材と前記傾斜方向部材に囲まれる空間を通る管状部材であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の排気系部品の支持構造。
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