JP3864811B2 - マフラハンガー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の排気管を車体側に弾性的に支持するために用いられるマフラハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のマフラハンガーとしては、例えば実開昭64−44318号、実開平2−35921号公報等に示すように、ゴム弾性体単体で形成された厚肉の環状体であって、対向する2箇所に厚さ方向に貫通する互いに平行な一対の取付孔を設けたものが知られている。このマフラハンガーは、車両の前後方向を向いて配設され、上下の取付孔にそれぞれ挿入される一対の支持軸部材によって車体側と排気管側に取り付けられることにより、排気管を車体側に弾性的に支持している。しかし、このマフラハンガーは、排気管側の左右方向の振動に対して上側の支持軸部材を中心として左右方向の揺れが生じるため、車両の上下方向に対する左右方向のばね剛性が例えば1:0.2程度と非常に柔らかくなっている。そのため、このマフラーハンガーは、排気管の左右方向の振動を十分に減衰させることができない。
【0003】
また、他のマフラハンガーとして、例えば実開昭58−167717号公報に示すように、ゴム弾性体単体で形成された略三角形の厚肉の三角枠体であって、その3つの頂部に厚さ方向に貫通する互いに平行な3つの取付孔を設けたものがある。このマフラハンガーは、例えば逆三角形状に車両の前後に向けて配置され、上側の2つの取付孔に挿嵌固定された第1支持軸部材によって車体側に固定され、下側の取付孔に挿嵌固定された第2支持軸部材によって排気管を支持している。このマフラハンガーの場合、上側の2つの取付孔に固定された第1支持軸部材によって車体側に支持されているため、上記上下2つの取付孔のみのマフラハンガーに比べて、排気管側の左右方向の振動に対して上側の支持軸部材を中心とした左右方向の揺れは少ないが、各支持軸部材が互いに平行であるため、完全に揺れをなくすことはできない。そのため、このマフラハンガーも、車両の上下方向に対する左右方向のばね剛性が柔かくなっている。
【0004】
さらに、その他のマフラハンガーとして、例えば実開平2−143324号公報等に示すように、ゴム弾性体単体で形成された厚肉の環状体の対向する2箇所に互いに直交する一対の取付孔を設けたものがある。このマフラハンガーの場合、一対の取付孔が互いに直交しているため、排気管側の左右方向の振動に対して上側の支持軸部材を中心として左右方向の揺れはない。しかし、このマフラハンガーは、上下の取付孔間を連結するゴム弾性体が主に剪断変形するものであり、やはり車両の上下方向に対する左右方向のばね剛性が十分な硬さにはならない。
【0005】
さらに別のマフラハンガーとして、例えば特開平6−93852号公報、特開2001−328441号公報等に示すものが知られている。このマフラハンガーは、底板と一対の側板とにより略U字状に形成されると共に、両側板の先端に固定されて両端側が外方向に延びた取付板とからなる四角形枠状の本体金具と、本体金具に囲まれた内側に配設されてその壁面に対して平行な取付孔を有するゴム弾性体取付部と、一対の側板の対向する2箇所とゴム弾性体取付部との間に介装されて側板とゴム弾性体取付部間を弾性的に連結する一対のゴム弾性体支持部とにより構成されている。このマフラハンガーは、車両の前後方向を向いて本体金具1の取付板によって車体側に固定され、ゴム弾性体取付部の取付孔に挿通固定された支持軸部材により排気管を支持している。このマフラハンガーは、本体金具を有することにより車両上下方向に対する左右方向のばね剛性を例えば1:3程度と十分に高めることができ、上下方向の振動に加えて左右方向の振動を効果的に減衰させることができる。しかし、このマフラハンガーは、本体金具が必要であるため、ゴム弾性体単体で形成されたマフラハンガーに比べてその構造が複雑であり価格が高価になるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、車両上下方向に対する左右方向のばね剛性が硬く、排気管の左右方向の振動を十分に減衰させることができると共に、簡易な構造で安価なマフラハンガーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、ゴム弾性体単体により一体で形成された全体として略二等辺三角形で厚肉の三角枠体であり、三角枠体の2等辺の交叉する第1頂部に三角枠体の厚さ方向に貫通した第1取付孔を設け、三角枠体の第2頂部及び第3頂部に第1取付孔と直交する方向に貫通すると共に、その延長方向を含めて互いに同一直線上で連通している第2取付孔及び第3取付孔を設けてなり、第1頂部、第2頂部及び第3頂部の厚さ方向の肉厚が、第1連結部、第2連結部及び第3連結部の厚さ方向の肉厚より厚くされ、さらに第2頂部及び第3頂部の第3連結部及び第2連結部との連結面が、第2連結部及び第3連結部の長手方向に対して略直角になるような傾斜面にされており、第1取付孔に挿嵌固定される第1支持軸部材により車体側及び排気管側のいずれか一方に支持され、第2取付孔及び第3取付孔に挿嵌固定される第2支持軸部材により車体側及び排気管側の他方に支持されることにある。
【0008】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、マフラハンガーは、第1取付孔に固定された第1支持軸部材と、延長方向も含めて互いに同一直線状で連通している第2及び第3取付孔に固定されて第1支持軸部材に直交する第2支持軸部材によって車体側と排気管側に支持されている。また、三角枠体の2等辺を構成する第1頂部と第2及び第3頂部との間をそれぞれ連結する連結部は、剛性の高い圧縮成分を含んでいる。さらに、第2頂部と第3頂部との間が連結されているため、第2及び第3頂部間の剛性が高められる。そのため、排気管の左右方向の振動に対するマフラハンガーの左右方向に揺れが抑えられ、従来のゴム弾性体単体で形成されたマフラハンガーに比べてマフラハンガーの車両上下方向に対する左右方向のばね剛性が十分に硬くされる。その結果、マフラハンガーは、排気管側からの上下方向の振動に加えて左右方向の振動を十分に減衰させることができる。また、マフラハンガーは、ゴム弾性体単体により一体で形成された全体として略二等辺三角形の三角枠体という簡易な構造であり、金具を使用したマフラハンガーに比べて安価に提供される。
【0009】
また、請求項1の発明においては、各頂部が各連結部に対して肉厚で強固に形成されており、かつ第2連結部及び第3連結部が第2頂部及び第3頂部の傾斜面に対して略垂直に連結されていることから、第2連結部及び第3連結部の圧縮変形が第2頂部及び第3頂部で効率よく受けとめられる。その結果、マフラハンガーの車両上下方向に対する左右方向のばね剛性が一層効果的に高められる
【0010】
また、上記請求項2に係る発明の構成上の特徴は、前記請求項1に記載のマフラハンガーにおいて、第2頂部と第3頂部との間を連結する第1連結部に、第2取付孔及び第3取付孔からの延長部分との重なり部分が切り欠かれた切欠き部を設けたことにある。
【0011】
また、上記のように構成した請求項2に係る発明においては、第2及び第3取付孔からの延長部分と第1連結部が重なっていても、第1連結部の第2及び第3取付孔からの延長部分との重なり部分に切欠き部を設けたことにより、第2取付孔及び第3取付孔をその延長方向を含めて互いに同一直線上で連通させることができる。その結果、第1連結部による第2頂部及び第3頂部との間の強度を高める効果に加えて、第2及び第3取付孔への第2支持軸部材の圧入の抵抗が小さくされ、第2支持軸部材の挿嵌作業が簡易にされる。なお、第2及び第3取付孔からの延長部分が第1連結部を貫通する場合は、第1連結部との重なり部分である切欠き部は、第2及び第3取付孔に連通する貫通孔になる。この場合、第1連結部も含めて連通する貫通孔、第2及び第3取付孔への第2支持軸部材の圧入抵抗が大きくなるが、第2及び第3頂部間の剛性が高められると共に、第1連結部を含めたマフラハンガーによる第2支持軸部材の支持強度が高められる。
【0012】
また、上記請求項3に係る発明の構成上の特徴は、ゴム弾性体単体により一体で形成された全体として略二等辺三角形で厚肉の三角枠体であり、三角枠体の2等辺の交叉する第1頂部に三角枠体の厚さ方向に貫通した第1取付孔を設け、三角枠体の第2頂部及び第3頂部に第1取付孔と直交する方向に貫通すると共に、その延長方向を含めて互いに同一直線上で連通している第2取付孔及び第3取付孔を設けてなり、第2頂部と第3頂部との間を連結する第1連結部に、第2取付孔及び第3取付孔からの延長部分との重なり部分が切り欠かれた切欠き部を設け、第1取付孔に挿嵌固定される第1支持軸部材により車体側及び排気管側のいずれか一方に支持され、第2取付孔及び第3取付孔に挿嵌固定される第2支持軸部材により車体側及び排気管側の他方に支持されることにある。
【0013】
また、上記請求項4に係る発明の構成上の特徴は、前記請求項1から3のいずれか1項に記載のマフラハンガーにおいて、第1頂部と第2頂部との間を連結する第3連結部、及 び第1頂部と第3頂部との間を連結する第2連結部に圧縮変形が加えられた状態で、第1支持軸部材及び第2支持軸部材により車体側及び排気管側に支持されることにある。
【0014】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、マフラハンガーは、二等辺を構成する第2連結部及び第3連結部が圧縮変形を受けた状態で、第1及び第2支持軸部材によって車体側及び排気管側に支持されている。そのため、マフラハンガーは、車両の上下方向に対する左右方向の剛性が一層高められ、その結果、排気管側からの上下方向の振動に加えて左右方向の振動を効果的に減衰させることができる
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1及び図2は、第1実施形態に係る車両の排気管を車体側フレームに支持するマフラハンガー10を、正面図及びII−II線方向の断面図により概略的に示したものである。なお、図1におけるマフラハンガー10の上下、左右及び紙面に対する前後方向については、マフラハンガー10の車体側への取り付け状態での車両の上下、左右及び前後方向に対応するものとする。
【0016】
マフラハンガー10は、ゴム弾性体単体により一体で加硫成形により形成された全体として頂角が略90°の直角二等辺三角形で厚肉の三角枠体11により構成されている。三角枠体11は、その2等辺の交叉する第1頂部12と、その他の第2頂部14、第3頂部17を有している。第2頂部14と第3頂部17の間は第1連結部21により連結されており、第1頂部12と第3頂部17の間は第2連結部22により連結されており、さらに第1頂部12と第2頂部14との間は第3連結部23により連結されている。第1頂部12、第2頂部14及び第3頂部17の肉厚は、第1連結部21、第2連結部22及び第3連結部23の肉厚の2倍程度の厚さにされている。
【0017】
第1頂部12は、厚さ方向を向いた略円筒形で中心に厚さ方向に貫通した第1取付孔13を有している。第1取付孔13は、その外側端が外向きに円錐形状に広がっており、第1支持軸部材の挿嵌が容易に行われるようになっている。第2及び第3頂部14,17は、三角枠体11の左右方向中間位置の中心面を挟んで面対称な縦長の直方体ブロック形状であって、互いに対向する内側面15a,18aと上側面15b,18bとの交叉部分で、斜めに略45°傾斜して切り欠かれて第1頂部12と対向する傾斜面15c,18cになっている。また、第2及び第3頂部14,17は、下端近傍位置にて内側面15a,18a及び外側面15d,18d間を左右方向に貫通して第1取付孔13と直交する第2及び第3取付孔16,19を設けている。第2及び第3取付孔16,19は、その外側端が外向きに円錐形状に広がっており、第2支持軸部材の挿嵌が容易に行われるようになっている。
【0018】
第1連結部21は、第2及び第3頂部14,17の相対向する内側面15a、18a間の上端側を連結しており、その底面の一部の第2及び第3取付孔16、19の延長部分と重なり合った部分が切り欠かれた切欠き部21aになっている。第2及び第3連結部22,23は、略四角柱形状であり、第1頂部12から略90°の中心角で左右下方に左右対称で延びて、第2及び第3頂部14,17の傾斜面15c,18cに対して略垂直に連結されている。第2及び第3連結部22,23は、上方からの応力に対して圧縮成分を含んでおり、その圧縮変形が傾斜面15c,18cに略垂直に加わることにより、第2及び第3頂部14,17によって効果的に受けとめられる。
【0019】
このマフラハンガー10は、車体側フレームに固定された第2支持軸部材(図示しない)を、第2及び第3頂部14,17の第2及び第3取付孔16,19に圧入によって挿嵌固定させることにより、車体側フレームに支持される。さらに、マフラハンガー10は、第1頂部12の第1取付孔13に圧入によって挿嵌固定された第1支持軸部材(図示しない)によって排気管を支持することにより、排気管を車体側に弾性支持することができる。その際、第2及び第3連結部22,23は、排気管側から応力を受けて下方に圧縮変形する。
【0020】
以上のように構成した第1実施形態においては、マフラハンガー10は、第2及び第3取付孔16,19に固定された第2支持軸部材と、第1取付孔13に固定されて第2支持軸部材に直交する第1支持軸部材によって車体側と排気管側に支持されており、また2等辺を構成する第2及び第3連結部22,23は、剛性の高い圧縮成分を含んでいる。また、第1連結部21が第2頂部14及び第3頂部17を連結しているため、第2及び第3頂部14,17間の剛性が高められる。さらに、第2及び第3連結部22,23の圧縮変形成分が、肉厚で強固に形成された第2及び第3頂部14,17の傾斜面15c,18cにおいて略垂直に効果的に受けとめられる。そのため、排気管の左右方向の振動に対するマフラハンガー10の左右に揺れが抑えられ、マフラハンガー10は、ゴム弾性体単体製であるが車両の上下方向に対する左右方向のばね剛性が例えば1:2程度にまで硬くされる。その結果、マフラハンガー10は、排気管側からの上下方向の振動に加えて左右方向の振動を十分に減衰させることができる。
【0021】
また、マフラハンガー10は、ゴム弾性体単体により一体で形成された全体として略二等辺三角形の三角枠体という簡易な構造であり、本体金具を使用したマフラハンガーに比べて安価に提供される。また、マフラハンガー10においては、車体側フレーム及び排気管への取り付けが第1及び第2支持軸部材により行われるため、本体金具を使用したマフラハンガーに比べて取付コストが安価にされると共に、マフラハンガー10は車体側への取り付けに際してほとんどスペース上の制約を受けることもない。
【0022】
なお、上記第1及び第2支持軸部材によるマフラハンガー10の支持形態については、上記実施形態に代えて、マフラハンガー10を図1とは上下逆向きに配置し、車体側フレームに固定された第2支持軸部材を第1頂部12の第1取付孔13に挿嵌し、第2及び第3頂部14,17の第2及び第3取付孔16,19に第1支持軸部材を圧入により挿嵌固定させて排気管を支持するようにしてもよい。また、マフラハンガー10の配置は図1のままで、第1及び第2支持軸部材によるマフラハンガーの支持形態を上述したと同様にすることもできる。この場合、第2及び第3連結部22,23は、引張り方向の変形を受けた状態となるが、従来のゴム弾性体単体で形成されたマフラハンガーに比べて、車両上下方向に対する左右方向のばね剛性は高められる。
【0023】
つぎに、第2実施形態について図面により説明する。
本実施形態のマフラハンガー30は、図3及び図4に示すように、上記マフラハンガー10と同様に、ゴム弾性体単体により一体で加硫成形により形成された全体として頂角が略90°の直角二等辺三角形の厚肉の三角枠体31により構成されている。マフラハンガー30は、第2頂部14と第3頂部17との間を連結する第1連結部32が、第2頂部14と第3頂部17の両内側面15a,18a間全体を一体で連結して形成されており、第2及び第3取付孔16,19から延長して貫通された貫通孔が設けられ、第2及び第3取付孔と共に共通の1本の取付長孔33として形成されている点で上記マフラハンガー10と異なっている。マフラハンガー30のその他の構成はマフラハンガー10と同様であり、同一部分については同一符号で示す。
【0024】
マフラハンガー30は、車体側フレームに固定された第2支持軸部材を、第2頂部14、第3頂部17及び第1連結部32に形成された取付長孔33に圧入により挿嵌固定することにより、車体側フレームに支持される。さらに、マフラハンガー30は、第1頂部12の第1取付孔13に圧入することにより固定された第1支持軸部材によって排気管を支持することにより、排気管を車体側に弾性支持することができる。なお、第2支持軸部材の取付長孔33への圧入については、上記第1実施形態における第2及び第3取付孔16,19への圧入に比べて困難になるが、第1連結部32自体の強度が高められ、それに伴い第2支持軸部材を支持する強度が高められる。
【0025】
以上のように構成した第2実施形態においては、上記第1実施形態に示したと同様の効果が得えられると共に、第1連結部32が筒状となって第2頂部14及び第3頂部17と繋がっているため、第2頂部14及び第3頂部17間の剛性がさらに高められる。その結果、排気管の左右方向の振動に対するマフラハンガー30の左右に揺れがさらに効果的に抑えられ、マフラハンガー30の車両上下方向に対する左右方向のばね剛性がさらに硬くされる。その結果、マフラハンガー30は、排気管側からの上下方向の振動に加えて左右方向の振動を十分に減衰させることができる。
【0026】
その他、上記各実施形態に示したマフラハンガーについては一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々変更して実施することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、マフラハンガーは、ゴム弾性体単体で形成されているが、略三角枠形状でかつ互いに直交する第1及び第2支持軸部材により車体側及び排気管側に支持されるため、従来のゴム弾性体単体製のマフラハンガーに比べて、車両の上下方向に対する左右方向のばね剛性が硬くされている。また、マフラハンガーが、第2連結部及び第3連結部が圧縮変形を受けた状態で、第1及び第2支持軸部材によって車体側及び排気管側に支持されることにより、車両の上下方向に対する左右方向の剛性が一層高められる。さらに、各頂部が各連結部に対して肉厚で強固に形成され、かつ第2連結部及び第3連結部が第2頂部及び第3頂部の傾斜面に対して略垂直に連結されることにより、第2連結部及び第3連結部の圧縮変形が第2頂部及び第3頂部で効率よく受けとめられる。そのため、マフラハンガーの車両上下方向に対する左右方向のばね剛性が一層効果的に高められる。その結果、本発明においては、マフラハンガーは、排気管側からの上下方向の振動に加えて左右方向の振動を十分に減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマフラハンガーを概略的に示す正面図である。
【図2】同マフラハンガーの図1に示すII−II線方向の断面図である。
【図3】第2実施形態に係るマフラハンガーを概略的に示す正面図である。
【図4】同マフラハンガーの図3に示すIV−IV線方向の断面図である。
【符号の説明】
10…マフラハンガー、11…三角枠体、12…第1頂部、13…第1取付孔、14…第2頂部、15c,18c…傾斜面、16…第2取付孔、17…第3頂部、19…第3取付孔、21…第1連結部、22…第2連結部、23…第3連結部、30…マフラハンガー、32…第1連結部、33…取付長孔。

Claims (4)

  1. ゴム弾性体単体により一体で形成された全体として略二等辺三角形で厚肉の三角枠体であり、該三角枠体の2等辺の交叉する第1頂部に該三角枠体の厚さ方向に貫通した第1取付孔を設け、該三角枠体の第2頂部及び第3頂部に前記第1取付孔と直交する方向に貫通すると共に、その延長方向を含めて互いに同一直線上で連通している第2取付孔及び第3取付孔を設けてなり、前記第1頂部、第2頂部及び第3頂部の前記厚さ方向の肉厚が、前記第1連結部、第2連結部及び第3連結部の厚さ方向の肉厚より厚くされ、さらに前記第2頂部及び第3頂部の前記第3連結部及び第2連結部との連結面が、該第2連結部及び第3連結部の長手方向に対して略直角になるような傾斜面にされており、前記第1取付孔に挿嵌固定される第1支持軸部材により車体側及び排気管側のいずれか一方に支持され、前記第2取付孔及び第3取付孔に挿嵌固定される第2支持軸部材により前記車体側及び排気管側の他方に支持されることを特徴とするマフラハンガー。
  2. 前記第2頂部と第3頂部との間を連結する第1連結部に、前記第2取付孔及び第3取付孔からの延長部分との重なり部分が切り欠かれた切欠き部を設けたことを特徴とする前記請求項1に記載のマフラハンガー。
  3. ゴム弾性体単体により一体で形成された全体として略二等辺三角形で厚肉の三角枠体であり、該三角枠体の2等辺の交叉する第1頂部に該三角枠体の厚さ方向に貫通した第1取付孔を設け、該三角枠体の第2頂部及び第3頂部に前記第1取付孔と直交する方向に貫通すると共に、その延長方向を含めて互いに同一直線上で連通している第2取付孔及び第3取付孔を設けてなり、前記第2頂部と第3頂部との間を連結する第1連結部に、前記第2取付孔及び第3取付孔からの延長部分との重なり部分が切り欠かれた切欠き部を設け、前記第1取付孔に挿嵌固定される第1支持軸部材により車体側及び排気管側のいずれか一方に支持され、前記第2取付孔及び第3取付孔に挿嵌固定される第2支持軸部材により前記車体側及び排気管側の他方に支持されることを特徴とするマフラハンガー。
  4. 前記第1頂部と第2頂部との間を連結する第3連結部、及び前記第1頂部と第3頂部との間を連結する第2連結部に圧縮変形が加えられた状態で、前記第1支持軸部材及び第2支持軸部材により車体側及び排気管側に支持されることを特徴とする前記請求項1から3のいずれか1項に記載のマフラハンガー。
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