JP2883158B2 - 車両のパワープラントフレーム装置 - Google Patents

車両のパワープラントフレーム装置

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JP2883158B2 JP10968190A JP10968190A JP2883158B2 JP 2883158 B2 JP2883158 B2 JP 2883158B2 JP 10968190 A JP10968190 A JP 10968190A JP 10968190 A JP10968190 A JP 10968190A JP 2883158 B2 JP2883158 B2 JP 2883158B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両のフロント側に搭載されているパワー
ユニットとリヤ側に搭載されているディファレンシャル
とを連結する車両のパワープラントフレーム装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来の車両には、例えば、特開昭56−28053号公報に
開示されているように、フロント側に搭載されているパ
ワーユニットとリヤ側に搭載されているディファレンシ
ャルとを、曲げ剛性が大きく、ねじれに対して柔軟性を
有する断面U字形のパワープラントフレームを介して硬
く連結したものがある。このような構造では、エンジン
振動が軽減されると共に、後輪からのトルク応力に起因
するディファレンシャルのワインドアップ振動が抑制さ
れ、急加速を行う場合の車両の応答性を向上し得るよう
になっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来の構造では、車両の衝突時におい
て、車体に前後方向からの衝撃力が作用すると、この衝
撃力がパワープラントフレームを介してディファレンシ
ャルあるいはパワーユニットに直接伝達されることにな
る結果、衝撃の吸収を十分に行うことができないという
問題点を有している。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1に係る発明の車両のパワープラントフレーム
装置は、上記の課題を解決するために、車両のフロント
側に設けられたパワーユニットと、車両のリヤ側に設け
られてパワープラントフレームにより上記パワーユニッ
トと連結されたディファレンシャルと、上記ディファレ
ンシャルと車両とを連結するマウント部材とを有する車
両のパワープラントフレーム装置において、上記マウン
ト部材は、上記ディファレンシャルの上端部に設けられ
ると共に上記ディファレンシャルを上下方向に揺動可能
とし、上記パワープラントフレームは、上記マウント部
材より下方にずれた位置で上記ディファレンシャルの前
端部に連結されると共に、上記ディファレンシャルとの
連結部位近傍位置に、車両の前後方向に加わる衝撃力に
応じて上記パワープラントフレームを下方向に折れ曲が
り可能とする脆弱部が形成されていることを特徴として
いる。
請求項2に係る発明の車両のパワープラントフレーム
装置は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載
の車両のパワープラントフレーム装置において、上記脆
弱部は上記パワープラントフレームの上側部分にのみ形
成されていることを特徴としている。
〔作用〕
請求項1の構成によれば、車両の衝突によってパワー
プラントフレームに前後方向の衝撃力が加わった場合、
脆弱部が折れ曲がる。次いで、マウント部材によりディ
ファレンシャルが揺動可能に車体に連結され、かつパワ
ープラントフレームが上記のマウント部材よりも下方に
ずれた位置にてディファレンシャルの前端部と連結され
ているので、ディファレンシャルは下方に回動し、従っ
て、パワープラントフレームは下方に折れ曲がることに
なる。これによって、例えば車両が正面から衝突した場
合、パワーユニットは後方へ移動することが可能とな
り、衝撃の吸収を確実に行うことができる。また、衝突
の衝撃力によってパワープラントフレームは下方へ折れ
曲がるので、折れたパワープラントフレームが車室内へ
突入するといった事態を回避することができる。
請求項2の構成によれば、脆弱部がパワープラントフ
レームの上部にのみ形成されているので、パワープラン
トフレームが下方向に一層折れ曲がり易くなる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第10図に基づいて以
下に説明する。
本発明に係る車両のパワープラントフレーム装置は、
第1図および第2図に示すように、車両のフロント側に
搭載されているパワーユニット1とリヤ側に搭載されて
いるディファレンシャル2とを連結するパワープラント
フレーム3を備えている。上記のパワーユニット1は、
エンジン、クラッチおよびトランスミッションをユニッ
ト化したものとなっている。パワーユニット1とディフ
ァレンシャル2とは駆動軸4によって連結され、これに
よりエンジンの動力が後輪側へ伝達されるようになって
いる。
上記のパワープラントフレーム3は、互いに接合され
た2枚の板部材5・6からなり、立設部3aの上下端部に
水平方向に延びるフランジ部3b・3cを有する横向きに開
放された断面略コ字形に形成され、曲げ剛性が大きく、
且つねじれに対して柔軟性を有するものとなっている。
上記の板部材5・6は、第3図ないし第6図に示すよう
に、上下のフランジ部3b・3cにおいて互いに接合される
と共に、立設部3aにおいては、前端部と後端部とにおけ
る略上半分同士、および中間部における上下方向の中央
部同士が接合されて接合部Aが形成される一方、前端部
と後端部とにおける略下半分、および中間部における上
部と下部とに閉断面Bが形成されている。このような構
造により、パワープラントフレーム3全体としての曲げ
剛性およびねじれに対する柔軟性のバランスをとり得る
ようになっている。
パワープラントフレーム3の前端部は、パワーユニッ
ト1に形成された取付け部1aに上下のフランジ部3b・3c
がボルト7…にて締結されることによりパワーユニット
1と連結されている。パワープラントフレーム3の後端
部は、ディファレンシャル2に形成された取付け部2aに
上下のフランジ部3b・3cがボルト8…にて締結されるこ
とによりディファレンシャル2と連結されている。上記
のボルト8…によるパワープラントフレーム3のディフ
ァレンシャル2に対する上下方向の取り付け中心は、パ
ワープラントフレーム3に前後方向の衝撃が加わったと
きにパワープラントフレーム3が下方へ折れ曲がるよう
にするため、第1図に示すように、側方から見て、ディ
ファレンシャル2が後述のサブフレーム11に取り付けら
れる取り付け点、即ち連結ピン17よりも下方にずれたも
のとなっている。一方、ボルト8…によるディファレン
シャル2に対するパワープラントフレーム3の左右方向
の取り付け中心は、パワープラントフレーム3に前後方
向の衝撃が加わったときにパワープラントフレーム3が
横方向へ折れ曲がるようにするため、第2図に示すよう
に、上方から見て、パワープラントフレーム3の中心よ
りも側方へずれたものとなっている。
また、パワープラントフレーム3は、第2図に示すよ
うに、ディファレンシャル2との連結部位前方の連結部
位近傍位置に駆動軸4方向へ曲がった屈曲部3dを有して
いる。従って、パワープラントフレーム3は上方から見
て屈曲部3d付近が略く字形をなし、前後方向の衝撃力に
てさらに横方向へ折れ曲がり易くなっている。さらに、
上記の屈曲部3dには、第1図、第2図および第7図に示
すように、駆動軸4方向へ窪んだ凹部(脆弱部)3eが形
成されており、この凹部3eを有することによってパワー
プラントフレーム3が前後方向の衝撃により屈曲部3dか
ら横方向へ一層折れ曲がり易くなっている。尚、本実施
例において、上記の凹部3eは、車体のフロアパネルにリ
ヤシートを固定するためのボルトの突出部を回避するた
めの凹部を兼ねている。
一方、ディファレンシャル2は、第8図に示すよう
に、サブフレーム11の前部に取り付けられている。この
サブフレーム11は、高剛性の閉断面を有する構造となっ
ており、車幅方向に延び、例えば同図に示すダブルウイ
ッシュボンタイプのサスペンション装置10と連結されて
いる。
サブフレーム11の前面には、コ字形をなす2個のブラ
ケット12・12が設けられている。一方、ディファレンシ
ャル2の上端部には、ディファレンシャル2をサブフレ
ーム11に取り付けるためのアーム部材(マウント部材)
13が設けられている。このアーム部材13は、湾曲して後
方へ延びる2本のアーム部14・14と、アーム部14の後端
部に設けられ、車幅方向を軸方向とする円筒部15とを有
している。この円筒部15の内部にはピン挿通孔を有する
ゴム製のブッシュ16が設けられている。そして、ディフ
ァレンシャル2は、アーム部材13の円筒部15がブラケッ
ト12に連結ピン17によって連結されることにより、車幅
方向を軸方向として、上下方向へ揺動可能にサブフレー
ム11に取り付けられている。
上記の構成において、車両の衝突により、車両に前後
方向の衝撃力が加わった場合、パワープラントフレーム
3は、第9図に示すように、屈曲部3dから横方向へ折れ
曲がりながら、折れ曲がって弱くなった屈曲部3dから、
第10図に示すように、下方へ折れ曲がる。
例えば、車両が正面から衝突した場合、パワーユニッ
ト1に加わった衝撃力はパワープラントフレーム3に加
わる。このとき、パワープラントフレーム3のディファ
レンシャル2に対する左右方向の取り付け中心がパワー
プラントフレーム3の中心よりも側方へずれたものとな
っていること、パワープラントフレーム3のディファレ
ンシャル2との連結部位前方の連結部位近傍位置にディ
ファレンシャル2方向へ曲がった屈曲部3dが形成されて
いること、および上記の屈曲部3dに駆動軸4方向へ窪ん
だ凹部3eが形成されていることの以上3つのパワープラ
ントフレーム3を横方向へ折れ曲げ易くする構造によ
り、先ず、パワープラントフレーム3が横方向へ折れ曲
がる。次に、サブフレーム11に対するディファレンシャ
ル2の取り付け点、即ち連結ピン17に対して、ディファ
レンシャル2に対するパワープラントフレーム3の取り
付け中心が下方へずれているので、上記の衝撃力によっ
てディファレンシャル2が下方へ回動し、従って、パワ
ープラントフレーム3が下方へ折れ曲がる。
上記のように、本実施例において、パワープラントフ
レーム3は、前後方向の衝撃が加わったときに、先ず、
横方向に折れ曲がり、これによって弱くなったところで
下方向に折れ曲がるようになっているので、最終的な下
方向への折れ曲がりが確実に行われるようになってい
る。
また、パワープラントフレーム3が前後方向の衝撃力
によって折れ曲がるようになっているので、衝突の際
に、例えばパワーユニット1が後退することができ、衝
突による衝撃力を吸収することができると共に、パワー
プラントフレーム3は最終的に下方へ折れ曲がるので、
折れたパワープラントフレーム3の先端が車室内へ突入
するといった事態を回避することができる。
〔発明の効果〕
請求項1に係る発明の車両のパワープラントフレーム
装置は、以上のように、車両のフロント側に設けられた
パワーユニットと、車両のリヤ側に設けられてパワープ
ラントフレームにより上記パワーユニットと連結された
ディファレンシャルと、上記ディファレンシャルと車両
とを連結するマウント部材とを有する車両のパワープラ
ントフレーム装置において、上記マウント部材は、上記
ディファレンシャルの上端部に設けられると共に上記デ
ィファレンシャルを上下方向に揺動可能とし、上記パワ
ープラントフレームは、上記マウント部材より下方にず
れた位置で上記ディファレンシャルの前端部に連結され
ると共に、上記ディファレンシャルとの連結部位近傍位
置に、車両の前後方向に加わる衝撃力に応じて上記パワ
ープラントフレームを下方向に折れ曲がり可能とする脆
弱部が形成されている構成である。
これにより、車両の衝突によってパワープラントフレ
ームに前後方向の衝撃力が加わった場合、パワープラン
トフレームは下方に折れ曲がり、衝撃力の吸収を確実に
行うことができるという効果を奏する。
請求項2に係る発明の車両のパワープラントフレーム
装置は、以上のように、請求項1に記載の車両のパワー
プラントフレーム装置において、上記脆弱部は上記パワ
ープラントフレームの上側部分にのみ形成されている構
成である。
これにより、車両の衝突によってパワープラントフレ
ームに前後方向の衝撃力が加わった場合、パワープラン
トフレームが下方に一層折れ曲がり易くなるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第1図はパワープラントフレーム装置を示す正面図であ
る。 第2図は同平面図である。 第3図ないし第7図はそれぞれ第1図におけるE−E矢
視断面図、F−F矢視断面図、G−G矢視断面図、H−
H矢視断面図、I−I矢視断面図である。 第8図はサブフレームへのディファレンシャルの取り付
け構造を示す分解斜視図である。 第9図はパワープラントフレームが横方向へ折れ曲がっ
た状態を示す概略の平面図である。 第10図はパワープラントフレームが下方向へ折れ曲がっ
た状態を示す概略の正面図である。 1はパワーユニット、2はディファレンシャル、3はパ
ワープラントフレーム、3dは屈曲部、3eは凹部(脆弱
部)、4は駆動軸、11はサブフレーム、12はブラケッ
ト、13はアーム部材(マウント部材)、17は連結ピンで
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のフロント側に設けられたパワーユニ
    ットと、車両のリヤ側に設けられてパワープラントフレ
    ームにより上記パワーユニットと連結されたディファレ
    ンシャルと、上記ディファレンシャルと車両とを連結す
    るマウント部材とを有する車両のパワープラントフレー
    ム装置において、 上記マウント部材は、上記ディファレンシャルの上端部
    に設けられると共に上記ディファレンシャルを上下方向
    に揺動可能とし、上記パワープラントフレームは、上記
    マウント部材より下方にずれた位置で上記ディファレン
    シャルの前端部に連結されると共に、上記ディファレン
    シャルとの連結部位近傍位置に、車両の前後方向に加わ
    る衝撃力に応じて上記パワープラントフレームを下方向
    に折れ曲がり可能とする脆弱部が形成されていることを
    特徴とする車両のパワープラントフレーム装置。
  2. 【請求項2】上記脆弱部は上記パワープラントフレーム
    の上側部分にのみ形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の車両のパワープラントフレーム装置。
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