JPH10230869A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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JPH10230869A
JPH10230869A JP5226397A JP5226397A JPH10230869A JP H10230869 A JPH10230869 A JP H10230869A JP 5226397 A JP5226397 A JP 5226397A JP 5226397 A JP5226397 A JP 5226397A JP H10230869 A JPH10230869 A JP H10230869A
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JP
Japan
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sub
frame
side frame
width direction
lower arm
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Application number
JP5226397A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kadochi
俊彦 角地
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の“前方衝突”時に、サブフレームの
前部に衝撃力が与えられたとき、この衝撃力に基づき車
体前部に与えられるエネルギーが、この車体前部で、よ
り十分に吸収されるようにする。 【解決手段】 サブサイドフレーム12を、このサブサ
イドフレーム12の前部側を構成して主フレーム4に結
合されるサブサイドフレーム本体12Aと、このサブサ
イドフレーム本体12Aの後端部から後方かつ車幅方向
の外側方に向って突出する突出フレーム12Bとで構成
する。この突出フレーム12Bの突出端部を単一の回動
中心17aを有する締結具17で、ボデー本体10もし
くは主フレーム4に締結する。上記締結具17を上記サ
ブサイドフレーム本体12Aの後端部よりも車幅方向の
外側方に偏位させる。上記各突出フレーム12Bの正面
視の断面形状を車幅方向の外側方に向って開くほぼコの
字形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームがボ
デー本体を支持する主フレームと、この主フレームの下
方に配設されて左右一対のサスペンションを介して左右
一対の前車輪を支持するサブフレームとを備えた自動車
の車体前部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体前部構造には、従来、次に
示す構成のものがある。
【0003】即ち、自動車の車体を構成する車体フレー
ムが、板金製のボデー本体を支持する主フレームと、こ
の主フレームの下方に配設されてこの主フレームに結合
されるサブフレームとを備えている。このサブフレーム
は、左右一対のサスペンションを介して左右一対の前車
輪を支持している。
【0004】ここで、上記車体フレームを主フレーム
と、サブフレームとで構成した理由は、自動車の組み立
ての作業性を向上させるためである。つまり、上記組み
立てを行うとき、予め、広い作業空間で上記サブフレー
ムにサスペンションを組み付ければ、この作業は容易に
できる。そして、この作業によりこれらサブフレームと
サスペンションとが一つのユニットとされ、このユニッ
トを上記主フレームに組み付ければ、上記組み立てが完
了する。この結果、上記した組み立てが容易にでき、そ
の作業性が向上する。
【0005】上記サブフレームは、前後方向に延びる左
右一対のサブサイドフレームと、これら両サブサイドフ
レームを互いに結合させるクロスメンバとを備え、上記
各サブサイドフレームの前部側が上記主フレームに結合
させられている。
【0006】また、上記各サスペンションは、車幅方向
の一端部が前、後端部を有する二又形状とされて上記サ
ブサイドフレーム側に位置し他端部がこのサブサイドフ
レーム側から外側方に延出してこの延出部に上記前車輪
を操向自在に支持させるロアアームと、このロアアーム
の上記延出部が上下に揺動自在となるよう同上ロアアー
ムの上記前、後端部を上記サブサイドフレームに枢支さ
せる前、後枢支手段と、上記ロアアームを上記ボデー本
体に支持させるショックアブソーバとで構成されてい
る。
【0007】上記前、後枢支手段は、それぞれ次のよう
に構成されている。
【0008】即ち、上記各枢支手段は、上記サブサイド
フレームに取り付けられて前後に少し離れて対面する
前、後板と、軸心が前後方向に延びて上記前、後板に両
端支持される横向き枢支軸と、上記前、後板の間に位置
して上記横向き枢支軸に取り付けられた弾性体と、この
弾性体に取り付けられる一方上記ロアアームの前、後端
部を支持する支持体とで構成され、上記ロアアームの
前、後端部は、上記前、後板の間に嵌入させられてい
る。
【0009】そして、上記自動車の走行中に、上記各前
車輪が路面から衝撃力を受けたときには、上記弾性体の
弾性変形を伴って上記各横向き枢支軸の軸心回りに各支
持体が回動し、これに伴い上記各前車輪と共に上記ロア
アームの延出部が上下に揺動して、上記ショックアブソ
ーバを伸縮させ、これにより、上記衝撃力が吸収され
て、円滑な走行が得られるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車が前
進走行中に、その前方に存在する他の自動車等の何らか
の物体に衝突したとき(以下、これを“前方衝突”とい
う)、そのときの衝撃力が、主に上記サブフレームに与
えられたときを想定する。
【0011】この場合、上記したように、サブフレーム
は上記主フレームの下側に配設されてこの主フレームに
結合されているため、上記サブフレームはその上面側が
上記主フレームに補強された状態となっている。この結
果、上記衝撃力は、車体フレームの前部を下方に折り曲
げるような車幅方向に延びる軸心回りの曲げモーメント
を、上記車体フレームに与えて、この車体フレームの前
部を座屈させようとする。
【0012】しかし、上記のような車体フレームの座屈
による変形では、上記衝撃力による車体フレームの塑性
変形量は少ないため、上記衝撃力に基づき車体に与えら
れるエネルギーは、より十分には吸収されずに、上記衝
撃力が自動車の後部側にまで伝えられるという不都合を
生じる。
【0013】一方、上記サスペンションの各枢支手段で
は、前、後板の間にそれぞれロアアームの各前、後端部
が嵌入させられているため、上記ロアアームの各前、後
端部は、それぞれ上記前、後板と干渉し合わないように
する上で、一旦、上記サブサイドフレームから、このサ
ブサイドフレームに対しほぼ直角な外側方に向って延出
させられ、その後、上記延出部に向うこととされてい
る。
【0014】しかし、上記したように、上記前、後端部
をサブサイドフレームからそのほぼ直角な外側方に延出
させると、上記ロアアームの前後方向の幅寸法が大きく
なり、このため、上記前車輪を操向させるときに、その
操向角を大きくさせようとすると、この前車輪が上記ロ
アアームの前縁や後縁に当接して、操向角を大きくとる
ことが制限され、この結果、自動車を小回りさせること
ができないという問題がある。
【0015】そこで、上記前、後枢支手段を前後方向で
互いに接近させて、上記ロアアームの前、後端部を接近
させ、もって、このロアアームの前後方向の幅寸法を小
さくさせることが考えられる。
【0016】しかし、このようにすると、サブサイドフ
レームに対するロアアームの支持強度が不足しがちとな
り、よって、上記のように前、後枢支手段を互いに接近
させて、ロアアームの幅寸法を小さくさせるということ
はできない。
【0017】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、次のことを課題とする。
【0018】即ち、自動車の“前方衝突”時に、車体フ
レームの主にサブフレームの前部に衝撃力が与えられた
とき、上記サブフレームが十分に塑性変形して、上記衝
撃力に基づき車体前部に与えられるエネルギーが、この
車体前部で、より十分に吸収されて、この衝撃力が自動
車の後部側には伝えられないようにすることを課題とす
る。
【0019】また、前車輪の操向角を大きくとることが
できるようにして、自動車を小回りさせることができる
ようにすることを課題とする。
【0020】また、上記各課題が簡単な構成で達成され
るようにすることを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体前部構造は、次の如くである。
【0022】請求項1の発明は、車体フレーム3がボデ
ー本体10を支持する主フレーム4と、この主フレーム
4の下方に配設されて左右一対のサスペンション6を介
して左右一対の前車輪6aを支持するサブフレーム5と
を備え、このサブフレーム5が前後方向に延びる左右一
対のサブサイドフレーム12,12と、これら両サブサ
イドフレーム12,12を互いに結合させるクロスメン
バ14とを備えた場合において、
【0023】上記各サブサイドフレーム12を、このサ
ブサイドフレーム12の前部側を構成して上記主フレー
ム4に結合されると共に上記クロスメンバ14で互いに
結合されるサブサイドフレーム本体12Aと、このサブ
サイドフレーム本体12Aの後端部から後方かつ車幅方
向の外側方に向って突出する突出フレーム12Bとで構
成し、この突出フレーム12Bの突出端部を単一の回動
中心17aを有する締結具17で、上記ボデー本体10
もしくは主フレーム4に締結し、上記締結具17を上記
サブサイドフレーム本体12Aの後端部よりも車幅方向
の外側方に偏位させ、
【0024】上記各突出フレーム12Bの正面視の断面
形状を車幅方向の外側方に向って開くほぼコの字形状と
したものである。
【0025】請求項2の発明は、車体フレーム3がボデ
ー本体10を支持する主フレーム4と、この主フレーム
4の下方に配設されて左右一対のサスペンション6を介
して左右一対の前車輪6aを支持するサブフレーム5と
を備え、このサブフレーム5が前後方向に延びる左右一
対のサブサイドフレーム12,12を備え、上記各サス
ペンション6を、車幅方向の一端部が前、後端部20
a,20bを有する二又形状とされて上記サブサイドフ
レーム12側に位置し他端部がこのサブサイドフレーム
12側から外側方に延出してこの延出部20cに上記前
車輪6aを操向自在に支持させるロアアーム20と、こ
のロアアーム20の上記延出部20cが上下に揺動自在
となるよう同上ロアアーム20の上記前、後端部20
a,20bを上記サブサイドフレーム12に枢支させる
前、後枢支手段18,19とで構成した場合において、
【0026】上記後枢支手段19の近傍における上記サ
ブサイドフレーム12を、その正面視の断面形状が車幅
方向の外側方に向って開くほぼコの字形状として、上下
に離れて対面する上、下板43,44と、これら上、下
板43,44の車幅方向の各内側縁同士を一体的に連結
する内側板45とで構成し、上記後枢支手段19を、軸
心が縦向きで上記上、下板43,44に両端支持される
縦向き枢支軸53と、上記サブサイドフレーム12の内
部に位置して上記縦向き枢支軸53に取り付けられた弾
性体54と、この弾性体54に取り付けられる一方上記
ロアアーム20の後端部20bを支持する支持体55と
で構成したものである。
【0027】請求項3の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記各サスペンション6を、車幅方向の一端部が
前、後端部20a,20bを有する二又形状とされて上
記サブサイドフレーム12側に位置し他端部がこのサブ
サイドフレーム12側から外側方に延出してこの延出部
20cに上記前車輪6aを操向自在に支持させるロアア
ーム20と、このロアアーム20の上記延出部20cが
上下に揺動自在となるよう同上ロアアーム20の上記
前、後端部20a,20bを上記サブサイドフレーム1
2に枢支させる前、後枢支手段18,19とで構成した
場合において、
【0028】上記後枢支手段19の近傍における上記サ
ブサイドフレーム12を、その正面視の断面形状が車幅
方向の外側方に向って開くほぼコの字形状として、上下
に離れて対面する上、下板43,44と、これら上、下
板43,44の車幅方向の各内側縁同士を一体的に連結
する内側板45とで構成し、上記後枢支手段19を、軸
心が縦向きで上記上、下板43,44に両端支持される
縦向き枢支軸53と、上記サブサイドフレーム12の内
部に位置して上記縦向き枢支軸53に取り付けられた弾
性体54と、この弾性体54に取り付けられる一方上記
ロアアーム20の後端部20bを支持する支持体55と
で構成したものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0030】図中符号1は自動車で、矢印Frはこの自
動車1の進行方向の前方を示し、下記する左右とは、上
記前方に向っての車幅方向をいうものとする。
【0031】上記自動車1の車体2の前部は板金製の車
体フレーム3を有し、この車体フレーム3は主フレーム
4と、この主フレーム4の下方に配設されてこの主フレ
ーム4に結合させられるサブフレーム5とで構成されて
いる。上記主フレーム4は、板金製のボデー本体10を
支持し、このボデー本体10は、上記車体2の前部の外
殻を構成する外板や、この外板の内部を各室に仕切る仕
切り板等で構成されている。一方、上記サブフレーム5
は、左右一対のサスペンション6を介して左右一対の前
車輪6aを支持すると共に、自動車1の走行駆動用の内
燃機関を支持している。
【0032】上記主フレーム4は、上記車体2の前部の
左右各側部に位置して前後方向に延びる左右一対のサイ
ドフレーム7,7と、車幅方向に延びてこれら両サイド
フレーム7,7の各前端7aを互いに結合させるフロン
トクロスメンバ8と、車幅方向に延びて上記両サイドフ
レーム7,7の各後端7bを互いに結合させるダッシュ
クロスメンバ9とを備えている。
【0033】上記サブフレーム5は、上記車体2の前部
の左右各側部で上記左右サイドフレーム7,7の下方に
位置して前後方向に延びる左右一対のサブサイドフレー
ム12,12と、車幅方向に延びてこれら両サブサイド
フレーム12,12の各前端12aを互いに結合させる
サブフロントクロスメンバ13と、車幅方向に延びて上
記両サブサイドフレーム12,12の前後方向の中途部
12bを互いに結合させるサブリヤクロスメンバ14
と、上記各サブサイドフレーム12の前部12cからそ
れぞれ上方に向けて突設される結合フレーム16とを備
えている。
【0034】上記結合フレーム16は側面視で門形をな
し、その突出端部である上端部は上記各サイドフレーム
7の前後方向の中途部7cに締結具15により着脱自在
に結合されている。また、上記各サブサイドフレーム1
2の後端12dは、上記サイドフレーム7の後端7bに
締結具17により結合されている。
【0035】上記各サスペンション6はそれぞれ次のよ
うに構成されている。
【0036】即ち、上記サスペンション6はロアアーム
20を有し、このロアアーム20の車幅方向の一端部
は、前端部20aと後端部20bとを有する二又形状と
されてサブサイドフレーム12側に位置している。ま
た、上記ロアアーム20の他端部は上記サブサイドフレ
ーム12側から外側方に延出させられている。このロア
アーム20の延出部20cが上下に揺動自在となるよう
上記ロアアーム20の上記前端部20aと後端部20b
とを上記サブサイドフレーム12に枢支させる前枢支手
段18と後枢支手段19とが設けられている。
【0037】上記ロアアーム20を前記ボデー本体10
に支持させる不図示のショックアブソーバが設けられて
いる。そして、上記ロアアーム20の延出部20cに、
不図示のボールジョイントによりほぼ垂直な軸心20d
回りに上記前車輪6aが操向自在に支持されている。
【0038】上記左右ロアアーム20,20の前方で左
右に長く延びるスタビライザ21が設けられ、このスタ
ビライザ21の各端部は上記両ロアアーム20,20に
それぞれ連結されている。上記スタビライザ21は車体
2のローリングを少なくするために設けられている。
【0039】上記サブフレーム5の前部である各サブサ
イドフレーム12の前端12a側からそれぞれ前上方に
向ってほぼ直線的に延出する左右一対のスタビライザブ
ラケット23が設けられている。これら各スタビライザ
ブラケット23の基部23aは上記サブサイドフレーム
12の前端12aに締結具24により結合されている。
上記スタビライザブラケット23の延出端23bは上記
主フレーム4のフロントクロスメンバ8の長手方向の中
途部に締結具25により結合させられている。上記主フ
レーム4のサイドフレーム7の前端7aと、これに対応
するスタビライザブラケット23の延出端23bとは左
右で互いに偏位している。
【0040】上記スタビライザブラケット23の前面側
に、上記スタビライザ21の長手方向の中途部が支持具
26によって支持され、この支持の位置は、上記各スタ
ビライザブラケット23の延出端23bの近傍となって
いる。
【0041】上記各サイドフレーム7の前端7aの下部
は、このサイドフレーム7の前部7dの一般部28の下
部よりも下方に向って突出させられ、これにより、上記
各サイドフレーム7の前端7aの下部に突出部29が形
成されている。上記各サイドフレーム7の前端7aの下
方にはバンパ等が配設され、上記突出部29は上記バン
パ等を支持する支持ブラケットとされている。つまり、
上記突出部29は上記バンパ等の支持が容易にできるよ
う、上記したように突出させられている。
【0042】上記各スタビライザブラケット23におい
て、その長手方向の各部の強度に比較して、前記基部2
3aの強度をより低下させるよう強度低下部30が上記
基部23aの上面に形成されている。上記強度低下部3
0は、上記スタビライザブラケット23の基部23aの
上面にプレス成形された左右に延びるノッチ(凹溝)で
構成され、上記強度低下部30は、上記サブフレーム5
の前部であるサブサイドフレーム12の前端12aの近
傍に位置させられている。
【0043】上記主フレーム4の各サイドフレーム7は
正面視断面が縦長の箱形とされている。このサイドフレ
ーム7の前部7dの左右各側面には、上下方向に長いノ
ッチ32が前後方向に複数本プレス成形されている。上
記ノッチ32は、上記サイドフレーム7の前後方向(長
手方向)に向う負荷に対する強度をある程度低下させて
いる。つまり、上記サイドフレーム7は、その長手方向
の圧縮荷重で容易に塑性変形することとされている。
【0044】また、上記スタビライザブラケット23に
は、その長手方向に複数の貫通孔33が形成されてい
る。そして、上記貫通孔33は、上記スタビライザブラ
ケット23の長手方向に向う負荷に対する強度をある程
度低下させている。つまり、上記スタビライザブラケッ
ト23は、その長手方向の圧縮荷重で容易に塑性変形す
ることとされている。
【0045】前記ボデー本体10の一部を構成して上記
ダッシュクロスメンバ9から一体的に上方に延びるダッ
シュパネル35が設けられている。このダッシュパネル
35の前方で、上記車体フレーム3と、前記外板とで囲
まれた車体2の前部の内部空間が、前記内燃機関を収容
するエンジンルーム36とされている。また、上記ダッ
シュパネル35の後方の車体2の後部の内部空間が車室
37とされている。
【0046】なお、上記車体2の前部は車幅方向の中央
を通る仮想の中心線38を基準としてほぼ左右対称形と
されている。
【0047】上記各サブサイドフレーム12は、前記各
中途部12bと、前部12cとで構成されるサブサイド
フレーム本体12Aを有し、つまり、これら各サブサイ
ドフレーム本体12Aは、上記各サブサイドフレーム1
2の前部側を構成している。上記各サブサイドフレーム
本体12Aは、上記主フレーム4のサイドフレーム7に
前記結合フレーム16を介し締結具15により結合させ
られ、かつ、上記サブフロントクロスメンバ13とサブ
リヤクロスメンバ14とで互いに結合させられている。
【0048】上記各サブサイドフレーム12は、上記各
後部12eに相当する突出フレーム12Bを有してい
る。これら各突出フレーム12Bは、上記サブサイドフ
レーム本体12Aの後端部から後方、かつ、車幅方向の
外側方に向ってほぼ直線的に突出している。
【0049】前記締結具17は、上記突出フレーム12
Bの突出端部である上記後端12dを、前記したように
サイドフレーム7の後端7bに結合させている。
【0050】上記締結具17は、ほぼ垂直な単一の回動
中心17aを有している。この回動中心17a上で、上
記突出フレーム12Bの突出端部をその下方から貫通す
るボルト17bと、上記サイドフレーム7の後端7bに
固着されたナット17cと、正面視の断面がコの字形状
をなす上記突出フレーム12Bの内部に嵌入されると共
に上記ボルト17bに外嵌されるカラー17dとで構成
されている。上記ボルト17bを、上記回動中心17a
回りで捻るよう操作することにより、上記ボルト17b
のねじ部が上記ナット17cにねじ込まれている。平面
視で、上記締結具17と、その回動中心17aとは、上
記サブサイドフレーム本体12Aの後端部よりも、車幅
方向の外側方に偏位させられている。
【0051】前記サブリヤクロスメンバ14は、上記左
右サブサイドフレーム本体12A,12Aの後端部同
士、つまり、上記サブサイドフレーム12の中途部12
bの後端部同士を互いに結合させている。
【0052】特に、図1において、上記各突出フレーム
12Bの前端部には強度低下手段40が設けられてい
る。この強度低下手段40は上記突出フレーム12Bの
前端部を貫通する貫通孔とされている。
【0053】上記各突出フレーム12Bは、上記サブサ
イドフレーム本体12Aの後端部から後方、かつ、下方
に向って突出させられ、これにより、上記締結具17
は、上記サブサイドフレーム本体12Aの後端部よりも
下側に偏位させられている。
【0054】図1、4において、上記突出フレーム12
Bは、正面視の断面がコの字形状で、かつ、その内部は
車幅方向で外側方に向って開いている。この突出フレー
ム12Bの下片12fは外側方に向うに従い下方に向っ
て傾斜しており、このため、上記下片12f上の雨水A
は、この下片12fの上面を車体2の外側方に向って流
下し、この車体2の外部に排水されるようになってい
る。これにより、上記突出フレーム12Bの内部の見栄
えが良好に保たれている。
【0055】特に、図1において、上記構成によれば、
結合フレーム16を各サブサイドフレーム12の前部1
2cに突設させ、上記各結合フレーム16を上記各サイ
ドフレーム7の中途部7cに結合させる一方、上記各サ
ブサイドフレーム12の後端12dを上記各サイドフレ
ーム7の後端7bに結合させてある。
【0056】このため、上記サイドフレーム7の中途部
7cは、これに結合フレーム16が結合することによっ
て、補強される結果となり強度が向上するが、上記サイ
ドフレーム7の後部7eは補強されないままに保たれ
る。
【0057】また、上記したように、サブサイドフレー
ム12の前部12cは、上記結合フレーム16を突設さ
せることによって補強され、強度が向上するが、上記サ
ブサイドフレーム12の後部12eは補強されないまま
に保たれる。
【0058】よって、“前方衝突”したとき、ほぼ水
平、かつ、後方に向うその衝撃力Fにより、上記サイド
フレーム7の後部7eと、サブサイドフレーム12の後
部12eとは、その長手方向でそれぞれ確実に塑性変形
する。この結果、上記衝撃力Fに基づき車体2の前部に
与えられるエネルギーは、上記した車体2の前部の塑性
変形により、ここで確実に吸収され、上記衝撃力Fが自
動車1の後部側に伝わることが防止される。
【0059】また、前記したように、スタビライザブラ
ケット23を上記サブフレーム5の前部側から前上方に
向って延出させ、その延出端23bを上記フロントクロ
スメンバ8に結合させてある。
【0060】つまり、上記サブフレーム5の前部をスタ
ビライザブラケット23により主フレーム4の前端部に
結合させる場合に、上記スタビライザブラケット23の
延出端23bを上記サイドフレーム7の前端7aには結
合させていない。このため、上記サイドフレーム7の前
端7aが上記スタビライザブラケット23の延出端23
bによって補強されるということは防止される。これに
より、上記サイドフレーム7の前部7dが衝撃力Fを受
けて塑性変形しようとするとき、その塑性変形可能な範
囲が狭められるということは防止される。
【0061】よって、上記衝撃力Fにより、サイドフレ
ーム7の前部7dが十分に塑性変形し、もって、上記衝
撃力Fに基づくエネルギーは、車体2の前部により、十
分に吸収される。
【0062】更に、前記したように、スタビライザブラ
ケット23の延出端23bの近傍で、かつ、このスタビ
ライザブラケット23の前面側に上記スタビライザ21
の中途部が支持されている。
【0063】このため、上記車体2の前部において、上
記スタビライザ21の中途部はより前端側に位置させら
れることから、“前方衝突”時には、その衝撃力Fは上
記スタビライザ21の中途部に、より確実に与えられ
る。そして、その衝撃力Fは、上記スタビライザ21に
連結されたロアアーム20と、このロアアーム20を枢
支するサブサイドフレーム12の前部12cとを順次介
して上記サブサイドフレーム12の後部12eに伝えら
れる。
【0064】よって、上記衝撃力Fにより、上記サブサ
イドフレーム12の後部12eが更に確実に塑性変形
し、もって、上記衝撃力Fに基づくエネルギーが車体2
の前部により、より確実に吸収される。
【0065】ところで、前記したように各サイドフレー
ム7の前端7aの下部を下方に向って突出させ突出部2
9を形成した場合には、この突出部29を含むサイドフ
レーム7の前部7dに衝撃力Fが与えられると、この衝
撃力Fはサイドフレーム7の前部7dの一般部28から
みて、下方に偏位した負荷となる。このため、上記衝撃
力Fによれば、上記サイドフレーム7の前部7dを下方
に折り曲げるようなモーメントが生じて、上記サイドフ
レーム7の前部7dが単に下方に折れ曲がるようにして
座屈し、このサイドフレーム7の前部7dの塑性変形が
抑制される傾向となる。
【0066】しかし、前記したように、上記サイドフレ
ーム7の前端7aはフロントクロスメンバ8を介してス
タビライザブラケット23に支持されている。このた
め、上記衝撃力Fを受けた場合でも、上記サイドフレー
ム7の前部7dの座屈は防止され、このサイドフレーム
7の前部7dは前後方向に延びる形状がそのままに保た
れる。
【0067】よって、上記サイドフレーム7の前部7d
が衝撃力Fを受けたときには、これは、サイドフレーム
7の長手方向に圧縮力として作用し、もって、前記ノッ
チ32の存在とも相俟って、このサイドフレーム7の前
部7dは後方に向って円滑に塑性変形させられ、その長
さが収縮させられて、上記衝撃力Fに基づくエネルギー
が十分に吸収される。
【0068】また、上記サイドフレーム7の前部7dに
衝撃力Fが与えられるとき、この衝撃力Fの一部は上記
スタビライザブラケット23に対しその長手方向に圧縮
力として作用し、もって、前記貫通孔33の存在とも相
俟って、このスタビライザブラケット23はその長手方
向で後下方に向って円滑に塑性変形させられ、その長さ
が収縮させられる。
【0069】そして、上記したように、サイドフレーム
7の前部7dと、スタビライザブラケット23とが共に
収縮させられるとき、上記スタビライザブラケット23
の上記強度低下部30は容易に折れ曲がることとなる。
このため、この強度低下部30をほぼ中心として上記ス
タビライザブラケット23は後方に向って回動する。
【0070】上記のように、サイドフレーム7の前部7
dと、スタビライザブラケット23とがそれぞれ長手方
向に収縮し、かつ、この際、上記スタビライザブラケッ
ト23が上記強度低下部30回りで回動することによ
り、このスタビライザブラケット23の延出端23bは
後方に向ってほぼ水平に移動することとなる。
【0071】よって、上記フロントクロスメンバ8を介
してスタビライザブラケット23の延出端23bに支え
られたサイドフレーム7の前部7dも上方、もしくは下
方に折れ曲がることが防止されつつ、後方に向ってほぼ
水平に移動させられる。つまり、上記サイドフレーム7
の前部7dはその長手方向で後方に向って圧縮させられ
ることとなる。この結果、サイドフレーム7の前部7d
は座屈が防止されて、十分に塑性変形させられ、上記衝
撃力Fに基づくエネルギーが十分に吸収される。
【0072】一方、上記“前方衝突”時に、車体フレー
ム3の特にサブフレーム5の前部に衝撃力Fが与えられ
ると、この衝撃力Fは、上記各サブサイドフレーム12
のサブサイドフレーム本体12Aにその長手方向に負荷
を与えてこのサブサイドフレーム本体12Aの後端部に
まで伝えられる。
【0073】ここで、上記したように、突出フレーム1
2Bは上記サブサイドフレーム本体12Aの後端部か
ら、後方、かつ、車幅方向の外側方に向って突出し、上
記突出フレーム12Bの突出端部は単一の回動中心17
aを有する締結具17で、上記主フレーム4に締結さ
れ、上記締結具17と、その回動中心17aとが上記サ
ブサイドフレーム本体12Aの後端部よりも車幅方向の
外側方に偏位させられている。
【0074】このため、図5で示すように、上記サブサ
イドフレーム本体12Aの後端部に達した衝撃力Fは、
上記突出フレーム12Bにその長手方向でほぼ上記回動
中心17aに向う軸方向力Faと、上記回動中心17a
回りの曲げモーメントFbとを与えることとなる。
【0075】すると、上記図5で示すように、上記突出
フレーム12Bは、その長手方向で圧縮変形する。ま
た、これと同時に、上記突出フレーム12Bの後端部
は、上記締結具17の締結トルクに抗しながら、上記回
動中心17a回りで上記主フレーム4に対し摺動して上
記締結具17に巻き付くように環状に折り曲げられる。
この結果、上記突出フレーム12Bには、十分な塑性変
形量が得られ、上記衝撃力Fに基づくエネルギーが、よ
り十分に吸収される。
【0076】つまり、上記締結具17は、通常は、主フ
レーム4にサブフレーム5を締結させて、車体フレーム
3に所定の強度を確保させているが、“前方衝突”時に
は、上記した作用効果を奏して、エネルギーが吸収され
る。
【0077】上記左右サブサイドフレーム本体12A,
12Aの後端部同士は上記サブリヤクロスメンバ14で
互いに結合させられている。
【0078】このため、上記左右サブサイドフレーム本
体12A,12Aの後端部の剛性は上記サブリヤクロス
メンバ14によって向上させられる。このため、上記衝
撃力Fにより上記突出フレーム12Bに生じる応力は、
この突出フレーム12Bの前端部に集中することとな
る。
【0079】よって、上記サブサイドフレーム本体12
Aの後端部に対する突出フレーム12Bの結合状態は、
剛結から、よりピンジョイントに近づくこととなる。こ
のため、上記突出フレーム12Bに作用する曲げモーメ
ントFbが小さくなる一方、上記軸方向力Faが大きく
なって、上記突出フレーム12Bの座屈が防止され、こ
の突出フレーム12Bがその長手方向に圧縮されてより
全体的に塑性変形することとなる。よって、上記突出フ
レーム12Bにより、十分な塑性変形量が得られて、上
記衝撃力Fに基づくエネルギーが、より十分に吸収され
る。
【0080】また、前記したように、各突出フレーム1
2Bの前端部には強度低下手段40が設けられている。
【0081】このため、上記各突出フレーム12Bの前
端部の強度が上記強度低下手段40により低下させられ
る分、上記衝撃力Fにより上記突出フレーム12Bに生
じる応力は、この突出フレーム12Bの前端部に、より
効果的に集中することとなる。
【0082】よって、上記サブサイドフレーム本体12
Aの後端部に対する突出フレーム12Bの結合状態が、
剛結から、更にピンジョイントに近づくこととなって、
上記したように、突出フレーム12Bの座屈が防止さ
れ、更に十分な塑性変形量が得られる。
【0083】また、上記各突出フレーム12Bは上記サ
ブサイドフレーム本体12Aの後端部から後方、かつ、
下方に向って突出させられ、これにより、上記締結具1
7は上記サブサイドフレーム本体12Aの後端部よりも
下側に偏位させられている。
【0084】このため、上記偏位した分だけ、上記突出
フレーム12Bの前端部に生じる応力が大きくなり、上
記突出フレーム12Bはその前端部からより容易に折り
曲げられようとする。
【0085】よって、上記サブサイドフレーム本体12
Aの後端部に対する突出フレーム12Bの結合状態が、
剛結から、更にピンジョイントに近づくこととなって、
上記したように、突出フレーム12Bの座屈が防止さ
れ、更に十分な塑性変形量が得られる。
【0086】図1、4、5において、上記突出フレーム
12Bは、その正面視の断面形状が車幅方向の外側方に
向って開くほぼコの字形状とされている。つまり、上記
突出フレーム12Bは、上下方向で離れて対面する上、
下板43,44と、これら上、下板43,44の車幅方
向の各内側縁同士を一体的に連結する内側板45とを有
している。
【0087】このため、上記突出フレーム12Bに衝撃
力Fが与えられると、この突出フレーム12Bを構成し
ている上記上、下板43,44の車幅方向の各外側縁が
その各内側縁や上記内側板45よりも、強度上、より早
く変形することとなる。
【0088】よって、上記突出フレーム12Bの後端部
は、上記締結具17の締結トルクに抗しながら、上記回
動中心17a回りで、上記主フレーム4に対し円滑に摺
動して上記締結具17に、より確実に巻き付くように環
状に折り曲げられる。この結果、上記突出フレーム12
Bには、より十分な塑性変形量が得られ、上記衝撃力F
に基づくエネルギーが、更に十分に吸収される。
【0089】図1、2、4〜6において、前記前枢支手
段18は、上記サブサイドフレーム12に取り付けられ
て、前後に少し離れて対面する前板47、後板48と、
軸心が前後方向に延びて上記前板47、後板48に両端
支持されるボルト形状の横向き枢支軸49と、上記前板
47と後板48との間に位置し上記横向き枢支軸49に
外嵌されて取り付けられた円管状の弾性体50と、この
弾性体50に外嵌されて取り付けられた円管状の支持体
51とで構成され、この支持体51に上記ロアアーム2
0の前端部20aが取り付けられて支持されている。
【0090】一方、上記後枢支手段19の近傍における
上記サブサイドフレーム12は、前記したと同じよう
に、正面視の断面形状が車幅方向の外側方に向って開く
ほぼコの字形状とされて、上板43、下板44、および
内側板45で構成されている。
【0091】上記後枢支手段19は、軸心が縦向き(ほ
ぼ垂直)で上記上板43と下板44に両端支持されるボ
ルト形状の縦向き枢支軸53と、上記サブサイドフレー
ム12の内部である上板43と下板44との間に位置し
上記縦向き枢支軸53に外嵌されて取り付けられた円管
状の弾性体54と、この弾性体54に外嵌されて取り付
けられた円管状の支持体55とで構成され、この支持体
55に上記ロアアーム20の後端部20bが取り付けら
れて支持されている。
【0092】そして、上記自動車1の走行中に、上記各
前車輪6aが路面から衝撃力を受けたときには、上記各
弾性体50,54の弾性変形を伴って上記前枢支手段1
8と後枢支手段19とを中心として各支持体51,55
が回動し、これに伴い上記各前車輪6aと共に上記ロア
アーム20の延出部20cが上下に揺動して、上記ショ
ックアブソーバを伸縮させ、これにより、上記衝撃力が
吸収されて、円滑な走行が得られるようになっている。
【0093】上記構成によれば、次の作用効果が生じ
る。
【0094】即ち、従来では、前記従来の技術の項で説
明したように、かつ、図7中三点鎖線で示すように、上
記後枢支手段19は上記サブサイドフレーム12に取り
付けられて前後に少し離れて対面する前板47′、後板
48′を有し、上記ロアアーム20の後端部20b′
は、上記前板47′、後板48′の間に嵌入させられて
これら前板47′、後板48′に枢支されている。
【0095】このため、上記ロアアーム20′の後端部
20b′は、上記前、後板47′,48′と干渉し合わ
ないようにする上で、一旦、上記サブサイドフレーム1
2からこのサブサイドフレーム12に対しほぼ直角な外
側方に向って延出させられ、その後、上記延出部20c
に向うこととされている。
【0096】しかし、上記したように、後端部20b′
をサブサイドフレーム12からそのほぼ直角な外側方に
延出させると、上記ロアアーム20′の前後方向の幅寸
法W′が大きくなり、このため、上記前車輪6aを操向
させるときに、図7中二点鎖線の通常(直進)状態から
一点鎖線のようにその操向角を大きくさせようとする
と、この前車輪6aが上記ロアアーム20′の前縁や後
縁に当接して、操向角を大きくとることが制限され、こ
の結果、自動車1を小回りさせることができないという
問題がある。
【0097】そこで、上記したように、サブサイドフレ
ーム12を断面形状をほぼコの字形状としてその上板4
3、下板44の間に上記ロアアーム20の後端部20b
を嵌入させて枢支させるようにしたのであり、よって、
従来のような前板47′や後板48′との干渉が回避さ
れて、上記ロアアーム20の後端部20bをサブサイド
フレーム12側から外側、かつ、前方に向う斜め方向に
延出させることができ、その分、上記ロアアーム20の
前後方向の幅寸法Wを短くさせることができる。
【0098】よって、上記前車輪6aを操向させるとき
に、図7中二点鎖線の通常状態から一点鎖線のようにそ
の操向角を大きくさせたとしても、この前車輪6aが上
記ロアアーム20の後端部20bに当接することが回避
され、この結果、自動車1を小回りさせることができ
る。
【0099】全図において、上記各サブサイドフレーム
12は後枢支手段19の前方近傍から同上サブサイドフ
レーム12の後端12dに至るまで、全体的に断面形状
がほぼコの字形状とされていて、これは、箱形状等に比
べて単純な形状とされている。
【0100】このため、前記諸効果は、サブサイドフレ
ーム12の簡単な構成によって得られ、また、各サブサ
イドフレーム12の成形も容易にできる。
【0101】なお、以上は図示の例によるが、スタビラ
イザ21の中途部は、スタビライザブラケット23の延
出端23bの近傍でこのスタビライザブラケット23の
後面側に支持させてもよく、また、スタビライザブラケ
ット23を貫通させてこのスタビライザブラケット23
に支持させてもよい。
【0102】また、上記各突出フレーム12Bの突出端
部を締結具17によりダッシュクロスメンバ9、もしく
はボデー本体10を構成するダッシュパネル35に締結
してもよい。また、上記締結具17の回動中心17aは
垂直線に対して、車幅方向、もしくは前後方向で多少傾
斜していてもよい。
【0103】また、上記各突出フレーム12Bは、上記
サブサイドフレーム本体12Aの後端部から後方、か
つ、上方に向って突出させてもよく、これにより、上記
締結具17を、上記サブサイドフレーム本体12Aの後
端部よりも上側に偏位させてもい。
【0104】また、強度低下手段40はノッチや切り欠
きであってもよい。
【0105】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0106】請求項1の発明は、車体フレームがボデー
本体を支持する主フレームと、この主フレームの下方に
配設されて左右一対のサスペンションを介して左右一対
の前車輪を支持するサブフレームとを備え、このサブフ
レームが前後方向に延びる左右一対のサブサイドフレー
ムと、これら両サブサイドフレームを互いに結合させる
クロスメンバとを備えた自動車の車体前部構造におい
て、
【0107】上記各サブサイドフレームを、このサブサ
イドフレームの前部側を構成して上記主フレームに結合
されると共に上記クロスメンバで互いに結合されるサブ
サイドフレーム本体と、このサブサイドフレーム本体の
後端部から後方かつ車幅方向の外側方に向って突出する
突出フレームとで構成し、この突出フレームの突出端部
を単一の回動中心を有する締結具で、上記ボデー本体も
しくは主フレームに締結し、上記締結具を上記サブサイ
ドフレーム本体の後端部よりも車幅方向の外側方に偏位
させてあり、次の効果がある。
【0108】即ち、“前方衝突”時に、車体フレームの
特にサブフレームの前部に衝撃力が与えられると、この
衝撃力は、上記各サブサイドフレームのサブサイドフレ
ーム本体にその長手方向に負荷を与えてこのサブサイド
フレーム本体の後端部にまで伝えられる。
【0109】ここで、上記したように、突出フレームは
上記サブサイドフレーム本体の後端部から、後方、か
つ、車幅方向の外側方に向って突出し、上記突出フレー
ムの突出端部は単一の回動中心を有する締結具で、上記
主フレームに締結され、上記締結具と、その回動中心と
が上記サブサイドフレーム本体の後端部よりも車幅方向
の外側方に偏位させられている。
【0110】このため、上記サブサイドフレーム本体の
後端部に達した衝撃力は、上記突出フレームにその長手
方向でほぼ上記回動中心に向う軸方向力と、上記回動中
心回りの曲げモーメントとを与えることとなる。
【0111】すると、上記突出フレームは、その長手方
向で圧縮変形する。また、これと同時に、上記突出フレ
ームの後端部は、上記締結具の締結トルクに抗しなが
ら、上記回動中心回りで上記主フレームに対し摺動して
上記締結具に巻き付くように環状に折り曲げられる。
【0112】この結果、上記サブサイドフレームの後端
が主フレーム等に単に剛結されたことにより、上記サブ
サイドフレームが単純に座屈するということが防止さ
れ、もって、上記突出フレームに十分な塑性変形量が得
られ、上記衝撃力に基づくエネルギーが、より十分に吸
収され、上記衝撃力が自動車の後部側に伝えられること
が防止される。
【0113】また、上記各突出フレームの正面視の断面
形状を車幅方向の外側方に向って開くほぼコの字形状と
してある。
【0114】つまり、上記突出フレームは、上下方向で
離れて対面する上、下板と、これらの車幅方向の各内側
縁同士を一体的に連結する内側板とを有している。
【0115】このため、上記突出フレームに衝撃力が与
えられると、この突出フレームを構成している上記上、
下板の車幅方向の各外側縁がその各内側縁や上記内側板
よりも、強度上、より早く変形することとなる。
【0116】よって、上記突出フレームの後端部は、上
記締結具の締結トルクに抗しながら、上記回動中心回り
で、上記主フレームに対し円滑に摺動して上記締結具
に、より確実に巻き付くように環状に折り曲げられる。
この結果、上記突出フレームには、より十分な塑性変形
量が得られ、上記衝撃力に基づくエネルギーが、更に十
分に吸収される。
【0117】請求項2の発明は、車体フレームがボデー
本体を支持する主フレームと、この主フレームの下方に
配設されて左右一対のサスペンションを介して左右一対
の前車輪を支持するサブフレームとを備え、このサブフ
レームが前後方向に延びる左右一対のサブサイドフレー
ムを備え、上記各サスペンションを、車幅方向の一端部
が前、後端部を有する二又形状とされて上記サブサイド
フレーム側に位置し他端部がこのサブサイドフレーム側
から外側方に延出してこの延出部に上記前車輪を操向自
在に支持させるロアアームと、このロアアームの上記延
出部が上下に揺動自在となるよう同上ロアアームの上記
前、後端部を上記サブサイドフレームに枢支させる前、
後枢支手段とで構成した自動車の車体前部構造におい
て、
【0118】上記後枢支手段の近傍における上記サブサ
イドフレームを、その正面視の断面形状が車幅方向の外
側方に向って開くほぼコの字形状として、上下に離れて
対面する上、下板と、これら上、下板の車幅方向の各内
側縁同士を一体的に連結する内側板とで構成し、上記後
枢支手段を、軸心が縦向きで上記上、下板に両端支持さ
れる縦向き枢支軸と、上記サブサイドフレームの内部に
位置して上記縦向き枢支軸に取り付けられた弾性体と、
この弾性体に取り付けられる一方上記ロアアームの後端
部を支持する支持体とで構成してあり、次の効果が生じ
る。
【0119】即ち、従来では、上記後枢支手段は上記サ
ブサイドフレームに取り付けられて前後に少し離れて対
面する前、後板を有し、上記ロアアームの後端部は、上
記前、後板の間に嵌入させられてこれら前、後板に枢支
されている。
【0120】このため、上記ロアアームの後端部は、上
記前、後板と干渉し合わないようにする上で、一旦、上
記サブサイドフレームからこのサブサイドフレームに対
しほぼ直角な外側方に向って延出させられ、その後、上
記延出部に向うこととされている。
【0121】しかし、上記したように、後端部をサブサ
イドフレームからそのほぼ直角な外側方に延出させる
と、上記ロアアームの前後方向の幅寸法が大きくなり、
このため、上記前車輪を操向させるときに、その操向角
を大きくさせようとすると、この前車輪が上記ロアアー
ムの前縁や後縁に当接して、操向角を大きくとることが
制限され、この結果、自動車を小回りさせることができ
ないという問題がある。
【0122】そこで、本発明では、上記したように、サ
ブサイドフレームを断面形状をほぼコの字形状としてそ
の上、下板の間に上記ロアアームの後端部を嵌入させて
枢支させるようにしたのであり、よって、従来のような
前板や後板との干渉が回避されて、上記ロアアームの後
端部をサブサイドフレーム側から外側、かつ、前方に向
う斜め方向に延出させることができ、その分、上記ロア
アームの前後方向の幅寸法を短くさせることができる。
【0123】よって、上記前車輪を操向させるときに、
その操向角を大きくさせたとしても、この前車輪が上記
ロアアームの後端部に当接することが回避され、この結
果、自動車を小回りさせることができる。
【0124】請求項3の発明は、請求項1の発明と、請
求項2の発明とを一体にしたものであって、これによれ
ば、各サブサイドフレームは後枢支手段の前方近傍から
同上各サブサイドフレームの後端に至るまで、全体的に
断面形状がほぼコの字形状となり、これは、箱形状等に
比べて単純な形状である。
【0125】このため、前記請求項1、2による諸効果
は、上記したサブサイドフレームの簡単な構成によって
得られ、また、各サブサイドフレームの成形も容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体前部の側面図である。
【図2】車体前部の左側部の平面図である。
【図3】車体前部の左側部の正面図である。
【図4】車体前部の斜視図で部分省略図である。
【図5】図2に相当する図で、作用説明図である。
【図6】図1の部分拡大断面図である。
【図7】図2の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 車体フレーム 4 主フレーム 5 サブフレーム 6 サスペンション 6a 前車輪 7 サイドフレーム 7a 前端 7b 後端 7d 前部 8 フロントクロスメンバ 9 ダッシュクロスメンバ 10 ボデー本体 12 サブサイドフレーム 12A サブサイドフレーム本体 12B 突出フレーム 12c 前部 12d 後端 14 サブリヤクロスメンバ(クロスメンバ) 16 結合フレーム 17 締結具 17a 回動中心 18 前枢支手段 19 後枢支手段 20 ロアアーム 20a 前端部 20b 後端部 20c 延出部 20d 軸心 21 スタビライザ 23 スタビライザブラケット 23a 基部 23b 延出端 28 一般部 29 突出部 30 強度低下部 40 強度低下手段 43 上板 44 下板 45 内側板 53 縦向き枢支軸 54 弾性体 55 支持体 F 衝撃力 Fa 軸方向力 Fb 曲げモーメント W,W′ 幅寸法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームがボデー本体を支持する主
    フレームと、この主フレームの下方に配設されて左右一
    対のサスペンションを介して左右一対の前車輪を支持す
    るサブフレームとを備え、このサブフレームが前後方向
    に延びる左右一対のサブサイドフレームと、これら両サ
    ブサイドフレームを互いに結合させるクロスメンバとを
    備えた自動車の車体前部構造において、 上記各サブサイドフレームを、このサブサイドフレーム
    の前部側を構成して上記主フレームに結合されると共に
    上記クロスメンバで互いに結合されるサブサイドフレー
    ム本体と、このサブサイドフレーム本体の後端部から後
    方かつ車幅方向の外側方に向って突出する突出フレーム
    とで構成し、この突出フレームの突出端部を単一の回動
    中心を有する締結具で、上記ボデー本体もしくは主フレ
    ームに締結し、上記締結具を上記サブサイドフレーム本
    体の後端部よりも車幅方向の外側方に偏位させ、 上記各突出フレームの正面視の断面形状を車幅方向の外
    側方に向って開くほぼコの字形状としたことを特徴とす
    る自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 車体フレームがボデー本体を支持する主
    フレームと、この主フレームの下方に配設されて左右一
    対のサスペンションを介して左右一対の前車輪を支持す
    るサブフレームとを備え、このサブフレームが前後方向
    に延びる左右一対のサブサイドフレームを備え、上記各
    サスペンションを、車幅方向の一端部が前、後端部を有
    する二又形状とされて上記サブサイドフレーム側に位置
    し他端部がこのサブサイドフレーム側から外側方に延出
    してこの延出部に上記前車輪を操向自在に支持させるロ
    アアームと、このロアアームの上記延出部が上下に揺動
    自在となるよう同上ロアアームの上記前、後端部を上記
    サブサイドフレームに枢支させる前、後枢支手段とで構
    成した自動車の車体前部構造において、 上記後枢支手段の近傍における上記サブサイドフレーム
    を、その正面視の断面形状が車幅方向の外側方に向って
    開くほぼコの字形状として、上下に離れて対面する上、
    下板と、これら上、下板の車幅方向の各内側縁同士を一
    体的に連結する内側板とで構成し、上記後枢支手段を、
    軸心が縦向きで上記上、下板に両端支持される縦向き枢
    支軸と、上記サブサイドフレームの内部に位置して上記
    縦向き枢支軸に取り付けられた弾性体と、この弾性体に
    取り付けられる一方上記ロアアームの後端部を支持する
    支持体とで構成した自動車の車体前部構造。
  3. 【請求項3】 上記各サスペンションを、車幅方向の一
    端部が前、後端部を有する二又形状とされて上記サブサ
    イドフレーム側に位置し他端部がこのサブサイドフレー
    ム側から外側方に延出してこの延出部に上記前車輪を操
    向自在に支持させるロアアームと、このロアアームの上
    記延出部が上下に揺動自在となるよう同上ロアアームの
    上記前、後端部を上記サブサイドフレームに枢支させる
    前、後枢支手段とで構成した自動車の車体前部構造にお
    いて、 上記後枢支手段の近傍における上記サブサイドフレーム
    を、その正面視の断面形状が車幅方向の外側方に向って
    開くほぼコの字形状として、上下に離れて対面する上、
    下板と、これら上、下板の車幅方向の各内側縁同士を一
    体的に連結する内側板とで構成し、上記後枢支手段を、
    軸心が縦向きで上記上、下板に両端支持される縦向き枢
    支軸と、上記サブサイドフレームの内部に位置して上記
    縦向き枢支軸に取り付けられた弾性体と、この弾性体に
    取り付けられる一方上記ロアアームの後端部を支持する
    支持体とで構成した請求項1に記載の自動車の車体前部
    構造。
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