JP2948233B2 - 車両のパワープラントフレーム装置 - Google Patents
車両のパワープラントフレーム装置Info
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R19/00—Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
- B60K17/04—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両のパワープラントフレーム装置に関す
るものである。
るものである。
（従来の技術） 近年、フロント側搭載のパワーユニットとリヤ側搭載
のディファレンシャルとを、曲げ剛性が大きく、ねじれ
に対して柔軟性を有する断面Ｕ字状のパワープラントフ
レームを介して固く連結し、エンジン振動の軽減および
後輪からのトルク反力に起因するディファレンシャルの
ワインドアップ振動の抑制を図るようにしたものが開発
されるようになっている（例えば、特開昭56−28053号
公報参照）。
のディファレンシャルとを、曲げ剛性が大きく、ねじれ
に対して柔軟性を有する断面Ｕ字状のパワープラントフ
レームを介して固く連結し、エンジン振動の軽減および
後輪からのトルク反力に起因するディファレンシャルの
ワインドアップ振動の抑制を図るようにしたものが開発
されるようになっている（例えば、特開昭56−28053号
公報参照）。
（発明が解決しようとする課題） 上記公知例の如く、パワーユニットとディファレンシ
ャルとをパワープラントフレームで固く連結した構成と
する場合、自動車の衝突時等において車体前後方向から
の衝撃が作用すると、該衝撃力がパワープラントフレー
ムを介してディファレンシャルあるいはパワーユニット
に直接伝達されることとなる結果、衝撃吸収が十分に行
えないという問題が生じる。
ャルとをパワープラントフレームで固く連結した構成と
する場合、自動車の衝突時等において車体前後方向から
の衝撃が作用すると、該衝撃力がパワープラントフレー
ムを介してディファレンシャルあるいはパワーユニット
に直接伝達されることとなる結果、衝撃吸収が十分に行
えないという問題が生じる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、衝突時
における衝撃吸収性の向上を図り得るようにすることを
目的とするものである。
における衝撃吸収性の向上を図り得るようにすることを
目的とするものである。
（課題を解決するための手段） 請求項１の発明では、上記課題を解決するための手段
として、フロント側搭載のパワーユニットとリヤ側搭載
のディファレンシャルとを連結するパワープラントフレ
ームを備えた車両のパワープラントフレーム装置におい
て、前記パワープラントフレームを、２枚の板部材を互
いに接合してなる横向きに開放された断面略コ字状のフ
レーム部材により構成し且つ側方から見て全体が略くの
字形状となすとともに、前端部および後端部における略
上半分と中間部における上下方向中央部とにおいては互
いに接合されて接合部を形成する一方、前端部および後
端部における略下半分と中間部における上部および下部
とにおいては閉断面部を形成している。
として、フロント側搭載のパワーユニットとリヤ側搭載
のディファレンシャルとを連結するパワープラントフレ
ームを備えた車両のパワープラントフレーム装置におい
て、前記パワープラントフレームを、２枚の板部材を互
いに接合してなる横向きに開放された断面略コ字状のフ
レーム部材により構成し且つ側方から見て全体が略くの
字形状となすとともに、前端部および後端部における略
上半分と中間部における上下方向中央部とにおいては互
いに接合されて接合部を形成する一方、前端部および後
端部における略下半分と中間部における上部および下部
とにおいては閉断面部を形成している。
請求項２の発明では、上記課題を解決するための手段
として、前記請求項１記載の車両のパワープラントフレ
ーム装置において、前記パワープラントフレームにおけ
る前記パワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝撃
力が作用した場合において変形し易い屈曲部を形成して
いる。
として、前記請求項１記載の車両のパワープラントフレ
ーム装置において、前記パワープラントフレームにおけ
る前記パワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝撃
力が作用した場合において変形し易い屈曲部を形成して
いる。
請求項３の発明では、上記課題を解決するための手段
として、フロント側搭載のパワーユニットとリヤ側搭載
のディファレンシャルとを連結するパワープラントフレ
ームを備えた車両のパワープラントフレーム装置におい
て、前記パワープラントフレームを、横向きに開放され
た断面略コ字状のフレーム部材により構成し且つ側方か
ら見て全体が略くの字形状となし且つ該パワープラント
フレームの上下フランジ部と、前記パワーユニットとデ
ィファレンシャルとを連結する駆動軸とを、前後方向中
間部を除いては上方から見て重なり合わないように配置
するとともに、前記パワープラントフレームにおける前
記パワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝撃力が
作用した場合において変形し易い屈曲部を形成してい
る。
として、フロント側搭載のパワーユニットとリヤ側搭載
のディファレンシャルとを連結するパワープラントフレ
ームを備えた車両のパワープラントフレーム装置におい
て、前記パワープラントフレームを、横向きに開放され
た断面略コ字状のフレーム部材により構成し且つ側方か
ら見て全体が略くの字形状となし且つ該パワープラント
フレームの上下フランジ部と、前記パワーユニットとデ
ィファレンシャルとを連結する駆動軸とを、前後方向中
間部を除いては上方から見て重なり合わないように配置
するとともに、前記パワープラントフレームにおける前
記パワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝撃力が
作用した場合において変形し易い屈曲部を形成してい
る。
（作 用） 請求項１の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
即ち、パワープラントフレームを、２枚の板部材を互
いに接合してなる横向きに開放された断面略コ字状のフ
レーム部材により構成し且つ側方から見て全体が略くの
字形状となすとともに、前端部および後端部における略
上半分と中間部における上下方向中央部とにおいては互
いに接合されて接合部を形成する一方、前端部および後
端部における略下半分と中間部における上部および下部
とにおいては閉断面部を形成するようにしたことによ
り、パワープラントフレーム全体としての曲げ剛性が強
化され且つパワーユニットからの駆動力伝達に起因して
生ずるねじりに対する柔軟性のバランスがよくなるとと
もに、衝突時においてはくの字状に屈曲された部位が折
れ曲がって、ディファレンシャルあるいはパワーユニッ
トへの衝撃力伝達が緩和される。
いに接合してなる横向きに開放された断面略コ字状のフ
レーム部材により構成し且つ側方から見て全体が略くの
字形状となすとともに、前端部および後端部における略
上半分と中間部における上下方向中央部とにおいては互
いに接合されて接合部を形成する一方、前端部および後
端部における略下半分と中間部における上部および下部
とにおいては閉断面部を形成するようにしたことによ
り、パワープラントフレーム全体としての曲げ剛性が強
化され且つパワーユニットからの駆動力伝達に起因して
生ずるねじりに対する柔軟性のバランスがよくなるとと
もに、衝突時においてはくの字状に屈曲された部位が折
れ曲がって、ディファレンシャルあるいはパワーユニッ
トへの衝撃力伝達が緩和される。
請求項２の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
即ち、パワープラントフレームにおけるパワーユニッ
ト側の連結部位直後方位置に、衝撃力が作用した場合に
おいて変形し易い屈曲部を形成したことにより、前後方
向から衝撃力が作用した場合に屈曲部が容易に変形して
衝撃力を吸収することとなる。
ト側の連結部位直後方位置に、衝撃力が作用した場合に
おいて変形し易い屈曲部を形成したことにより、前後方
向から衝撃力が作用した場合に屈曲部が容易に変形して
衝撃力を吸収することとなる。
請求項３の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
即ち、パワープラントフレームの上下フランジ部と、
パワーユニットとディファレンシャルとを連結する駆動
軸とを、前後方向中間部を除いては上方から見て重なり
合わないように配置したことにより、パワープラントフ
レームの変形時におけるフランジ部と駆動軸との干渉が
回避されることとなる。また、パワープラントフレーム
におけるパワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝
撃力が作用した場合において変形し易い屈曲部を形成し
たことにより、前後方向から衝撃力が作用した場合に屈
曲部が容易に変形して衝撃力を吸収することとなる。
パワーユニットとディファレンシャルとを連結する駆動
軸とを、前後方向中間部を除いては上方から見て重なり
合わないように配置したことにより、パワープラントフ
レームの変形時におけるフランジ部と駆動軸との干渉が
回避されることとなる。また、パワープラントフレーム
におけるパワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝
撃力が作用した場合において変形し易い屈曲部を形成し
たことにより、前後方向から衝撃力が作用した場合に屈
曲部が容易に変形して衝撃力を吸収することとなる。
（発明の効果） 請求項１の発明によれば、フロント側搭載のパワーユ
ニットとリヤ側搭載のディファレンシャルとを連結する
パワープラントフレームを備えた車両のパワープラント
フレーム装置において、前記パワープラントフレーム
を、２枚の板部材を互いに接合してなる横向きに開放さ
れた断面略コ字状のフレーム部材により構成し且つ側方
から見て全体が略くの字形状となすとともに、前端部お
よび後端部における略上半分と中間部における上下方向
中央部とにおいては互いに接合されて接合部を形成する
一方、前端部および後端部における略下半分と中間部に
おける上部および下部とにおいては閉断面部を形成する
ようにしたので、パワープラントフレーム全体としての
曲げ剛性が強化され且つパワーユニットからの駆動力伝
達に起因して生ずるねじりに対する柔軟性のバランスが
よくなるとともに、衝突時においてはくの字状に屈曲さ
れた部位が折れ曲がって、ディファレンシャルあるいは
パワーユニットへの衝撃力伝達が緩和されることとな
り、曲げモーメントおよびねじり力に対して理想的な強
度を有し、しかも、衝突時における車体前後方向からの
衝撃力を効果的に吸収し得るパワープラントフレーム装
置が得られるという優れた効果がある。
ニットとリヤ側搭載のディファレンシャルとを連結する
パワープラントフレームを備えた車両のパワープラント
フレーム装置において、前記パワープラントフレーム
を、２枚の板部材を互いに接合してなる横向きに開放さ
れた断面略コ字状のフレーム部材により構成し且つ側方
から見て全体が略くの字形状となすとともに、前端部お
よび後端部における略上半分と中間部における上下方向
中央部とにおいては互いに接合されて接合部を形成する
一方、前端部および後端部における略下半分と中間部に
おける上部および下部とにおいては閉断面部を形成する
ようにしたので、パワープラントフレーム全体としての
曲げ剛性が強化され且つパワーユニットからの駆動力伝
達に起因して生ずるねじりに対する柔軟性のバランスが
よくなるとともに、衝突時においてはくの字状に屈曲さ
れた部位が折れ曲がって、ディファレンシャルあるいは
パワーユニットへの衝撃力伝達が緩和されることとな
り、曲げモーメントおよびねじり力に対して理想的な強
度を有し、しかも、衝突時における車体前後方向からの
衝撃力を効果的に吸収し得るパワープラントフレーム装
置が得られるという優れた効果がある。
請求項２の発明によれば、パワープラントフレームに
おけるパワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝撃
力が作用した場合において変形し易い屈曲部を形成して
いるので、前後方向から衝撃力が作用した場合に屈曲部
が容易に変形して衝撃力を吸収することができることと
なり、ディファレンシャルあるいはパワーユニットへの
衝撃力伝達がより一層緩和されるという優れた効果があ
る。
おけるパワーユニット側の連結部位直後方位置に、衝撃
力が作用した場合において変形し易い屈曲部を形成して
いるので、前後方向から衝撃力が作用した場合に屈曲部
が容易に変形して衝撃力を吸収することができることと
なり、ディファレンシャルあるいはパワーユニットへの
衝撃力伝達がより一層緩和されるという優れた効果があ
る。
請求項３の発明によれば、フロント側搭載のパワーユ
ニットとリヤ側搭載のディファレンシャルとを連結する
パワープラントフレームを備えた車両のパワープラント
フレーム装置において、前記パワープラントフレーム
を、横向きに開放された断面略コ字状のフレーム部材に
より構成し且つ側方から見て全体が略くの字形状となす
とともに、該パワープラントフレームの上下フランジ部
と、前記パワーユニットとディファレンシャルとを連結
する駆動軸とを、前後方向中間部を除いては上方から見
て重なり合わないように配置するようにしたので、パワ
ープラントフレームの変形時におけるフランジ部と駆動
軸との干渉が回避されることとなり、駆動軸の形状保持
ができるという優れた効果がある。また、パワープラン
トフレームにおけるパワーユニット側の連結部位直後方
位置に、衝撃力が作用した場合において変形し易い屈曲
部を形成しているで、前後方向から衝撃力が作用した場
合に屈曲部が容易に変形して衝撃力を吸収することがで
きることとなり、ディファレンシャルあるいはパワーユ
ニットへの衝撃力伝達がより一層緩和されるという優れ
た効果もある。
ニットとリヤ側搭載のディファレンシャルとを連結する
パワープラントフレームを備えた車両のパワープラント
フレーム装置において、前記パワープラントフレーム
を、横向きに開放された断面略コ字状のフレーム部材に
より構成し且つ側方から見て全体が略くの字形状となす
とともに、該パワープラントフレームの上下フランジ部
と、前記パワーユニットとディファレンシャルとを連結
する駆動軸とを、前後方向中間部を除いては上方から見
て重なり合わないように配置するようにしたので、パワ
ープラントフレームの変形時におけるフランジ部と駆動
軸との干渉が回避されることとなり、駆動軸の形状保持
ができるという優れた効果がある。また、パワープラン
トフレームにおけるパワーユニット側の連結部位直後方
位置に、衝撃力が作用した場合において変形し易い屈曲
部を形成しているで、前後方向から衝撃力が作用した場
合に屈曲部が容易に変形して衝撃力を吸収することがで
きることとなり、ディファレンシャルあるいはパワーユ
ニットへの衝撃力伝達がより一層緩和されるという優れ
た効果もある。
（実施例） 以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施例
を説明する。
を説明する。
本実施例のパワープラントフレーム装置は、第１図お
よび第２図図示の如く、自動車のフロント側に搭載され
るパワーユニット１（エンジン、クラッチおよびミッシ
ョンをユニット化したもの）と、リヤ側に搭載されるデ
ィファレンシャル２とを固く連結するパワープラントフ
レーム３を備えている。
よび第２図図示の如く、自動車のフロント側に搭載され
るパワーユニット１（エンジン、クラッチおよびミッシ
ョンをユニット化したもの）と、リヤ側に搭載されるデ
ィファレンシャル２とを固く連結するパワープラントフ
レーム３を備えている。
また、前記パワーユニット１とディファレンシャル２
とは、エンジン動力を後輪側へ伝達すべく駆動軸４を介
して連結されており、該駆動軸４は、前記パワープラン
トフレーム３に沿って配設されている。
とは、エンジン動力を後輪側へ伝達すべく駆動軸４を介
して連結されており、該駆動軸４は、前記パワープラン
トフレーム３に沿って配設されている。
前記パワープラントフレーム３は、互いに接合された
２枚の板部材5,6からなり、垂直部3aの上下端部に水平
方向に延びるフランジ部3b,3cの突設してなる横向きに
開放された断面略コ字状のフレーム部材により構成され
ており、曲げ剛性は大きいがねじれに対して柔軟性を有
するという特性を備えている。前記板部材5,6は、上下
フランジ部3b,3cにおいて互いに接合されるとともに、
垂直部3aにおいて、前端部および後端部における略上半
分と中間部における上下方向中央部とにおいては互いに
接合されて接合部Ａを形成する一方、垂直部3aにおい
て、前端部および後端部における略下半分と中間部にお
ける上部および下部とにおいては閉断面部Ｂを形成して
いる。このようにすることにより、パワープラントフレ
ーム３全体としての曲げ剛性の強化およびねじりに対す
る柔軟性のバランスをとり得るようにされている。
２枚の板部材5,6からなり、垂直部3aの上下端部に水平
方向に延びるフランジ部3b,3cの突設してなる横向きに
開放された断面略コ字状のフレーム部材により構成され
ており、曲げ剛性は大きいがねじれに対して柔軟性を有
するという特性を備えている。前記板部材5,6は、上下
フランジ部3b,3cにおいて互いに接合されるとともに、
垂直部3aにおいて、前端部および後端部における略上半
分と中間部における上下方向中央部とにおいては互いに
接合されて接合部Ａを形成する一方、垂直部3aにおい
て、前端部および後端部における略下半分と中間部にお
ける上部および下部とにおいては閉断面部Ｂを形成して
いる。このようにすることにより、パワープラントフレ
ーム３全体としての曲げ剛性の強化およびねじりに対す
る柔軟性のバランスをとり得るようにされている。
そして、前記パワープラントフレーム３の前端部は、
パワーユニット１に形成された取付部1aに対して上下フ
ランジ部3b,3cをボルト7,7・・により固着することによ
りパワーユニット１に固く連結される一方、前記パワー
プラントフレーム３の後端部は、ディファレンシャル２
の取付部2aに対して上下フランジ部3b,3cをボルト8,8・
・により固着することにより固く連結されている。前記
パワープラントフレーム３における前後両端部において
は、第３図および第６図図示の如く、下部フランジ部3c
を構成する板部材５および閉断面部Ｂの上壁を構成する
板部材６にボルト締結用の工具Ｔを挿入するための開口
9,9および10,10が形成されている。
パワーユニット１に形成された取付部1aに対して上下フ
ランジ部3b,3cをボルト7,7・・により固着することによ
りパワーユニット１に固く連結される一方、前記パワー
プラントフレーム３の後端部は、ディファレンシャル２
の取付部2aに対して上下フランジ部3b,3cをボルト8,8・
・により固着することにより固く連結されている。前記
パワープラントフレーム３における前後両端部において
は、第３図および第６図図示の如く、下部フランジ部3c
を構成する板部材５および閉断面部Ｂの上壁を構成する
板部材６にボルト締結用の工具Ｔを挿入するための開口
9,9および10,10が形成されている。
しかして、前記パワープラントフレーム３におけるパ
ワーユニット１側の連結部位直後方位置には、衝撃力が
作用した場合等において変形し易いように屈曲部Ｃが形
成されており、このことにより、パワープラントフレー
ム３は側方から見て全体が略くの字形状を呈するように
されているのである。なお、前記屈曲部Ｃは、パワープ
ラントフレーム３の長手方向の任意位置に形成してもよ
いが、衝撃力作用時における変形し易さを考慮すれば本
実施例の如く前端部近傍に形成するのが望ましい。さら
に、前記駆動軸４とパワープラントフレーム３における
上下フランジ部3b,3cとは、前後方向中間部を除いては
上方から見て重なり合わないような配置とされており、
このことによりパワープラントフレーム３の変形時にお
けるフランジ部3b,3cと駆動軸４との干渉が回避され、
駆動軸４の形状変形が防止されるようになっている。
ワーユニット１側の連結部位直後方位置には、衝撃力が
作用した場合等において変形し易いように屈曲部Ｃが形
成されており、このことにより、パワープラントフレー
ム３は側方から見て全体が略くの字形状を呈するように
されているのである。なお、前記屈曲部Ｃは、パワープ
ラントフレーム３の長手方向の任意位置に形成してもよ
いが、衝撃力作用時における変形し易さを考慮すれば本
実施例の如く前端部近傍に形成するのが望ましい。さら
に、前記駆動軸４とパワープラントフレーム３における
上下フランジ部3b,3cとは、前後方向中間部を除いては
上方から見て重なり合わないような配置とされており、
このことによりパワープラントフレーム３の変形時にお
けるフランジ部3b,3cと駆動軸４との干渉が回避され、
駆動軸４の形状変形が防止されるようになっている。
上記の如く構成したことにより、衝突時等において車
体前後方向からの衝撃力が作用した場合、パワープラン
トフレーム３が屈曲部Ｃにおいて変形せしめられること
となり、該変形により衝撃吸収が行なわれる結果、ディ
ファレンシャル２あるいはパワーユニット１への衝撃力
の直接伝達が防止されることとなる。
体前後方向からの衝撃力が作用した場合、パワープラン
トフレーム３が屈曲部Ｃにおいて変形せしめられること
となり、該変形により衝撃吸収が行なわれる結果、ディ
ファレンシャル２あるいはパワーユニット１への衝撃力
の直接伝達が防止されることとなる。
さらに、本実施例では、ディファレンシャル２は、サ
スペンションクロスメンバ11に対して支持されるが、そ
の支持は次のようになっている。
スペンションクロスメンバ11に対して支持されるが、そ
の支持は次のようになっている。
即ち、ディファレンシャル２の上部に突設された支持
アーム12を、前記サスペンションクロスメンバ11の上部
に突設されたブラケット13の水平軸14に対して枢支する
ことによりディファレンシャル２はサスペンションクロ
スメンバ11に支持されている。このような支持構造とし
たことにより、前方からの衝突時において、パワープラ
ントフレーム３を介して伝達される衝撃力によりディフ
ァレンシャル２が前記水平軸14を中心として下向きに揺
動し、それに伴って駆動軸４がユニバーサルジョイント
部（図示省略）において屈曲せしめられることとなり、
衝撃力吸収作用がさらに向上することとなるのである。
アーム12を、前記サスペンションクロスメンバ11の上部
に突設されたブラケット13の水平軸14に対して枢支する
ことによりディファレンシャル２はサスペンションクロ
スメンバ11に支持されている。このような支持構造とし
たことにより、前方からの衝突時において、パワープラ
ントフレーム３を介して伝達される衝撃力によりディフ
ァレンシャル２が前記水平軸14を中心として下向きに揺
動し、それに伴って駆動軸４がユニバーサルジョイント
部（図示省略）において屈曲せしめられることとなり、
衝撃力吸収作用がさらに向上することとなるのである。
本発明は、上記実施例の構成に限定されるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更
可能なことは勿論である。
く、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更
可能なことは勿論である。
第１図および第２図は本発明の実施例にかかる車両のパ
ワープラントフレーム装置を示す側面図および平面図、
第３図、第４図、第５図および第６図は第１図のIII−I
II、IV−IV、Ｖ−ＶおよびVI−VI拡大断面図である。 １……パワーユニット ２……ディファレンシャル ３……パワープラントフレーム 3a……上部フランジ部 3b……下部フランジ部 ４……駆動軸 5,6……板部材 Ａ……接合部 Ｂ……閉断面部 Ｃ……屈曲部
ワープラントフレーム装置を示す側面図および平面図、
第３図、第４図、第５図および第６図は第１図のIII−I
II、IV−IV、Ｖ−ＶおよびVI−VI拡大断面図である。 １……パワーユニット ２……ディファレンシャル ３……パワープラントフレーム 3a……上部フランジ部 3b……下部フランジ部 ４……駆動軸 5,6……板部材 Ａ……接合部 Ｂ……閉断面部 Ｃ……屈曲部
Claims (3)
- 【請求項１】フロント側搭載のパワーユニットとリヤ側
搭載のディファレンシャルとを連結するパワープラント
フレームを備えた車両のパワープラントフレーム装置で
あって、前記パワープラントフレームは、２枚の板部材
を互いに接合してなる横向きに開放された断面略コ字状
のフレーム部材により構成され且つ側方から見て全体が
略くの字形状とされており、前端部および後端部におけ
る略上半分と中間部における上下方向中央部とにおいて
は互いに接合されて接合部が形成される一方、前端部お
よび後端部における略下半分と中間部における上部およ
び下部とにおいては閉断面部が形成されていることを特
徴とする車両のパワープラントフレーム装置。 - 【請求項２】前記パワープラントフレームにおける前記
パワーユニット側の連結部位直後方位置には、衝撃力が
作用した場合において変形し易い屈曲部が形成されてい
ることを特徴とする前記請求項１記載の車両のパワープ
ラントフレーム装置。 - 【請求項３】フロント側搭載のパワーユニットとリヤ側
搭載のディファレンシャルとを連結するパワープラント
フレームを備えた車両のパワープラントフレーム装置で
あって、前記パワープラントフレームは、横向きに開放
された断面略コ字状のフレーム部材により構成され且つ
側方から見て全体が略くの字形状とされ、該パワープラ
ントフレームの上下フランジ部と、前記パワーユニット
とディファレンシャルとを連結する駆動軸とは、前後方
向中間部を除いては上方から見て重なり合わないように
配置されており、前記パワープラントフレームにおける
前記パワーユニット側の連結部位直後方位置には、衝撃
力が作用した場合において変形し易い屈曲部が形成され
ていることを特徴とする車両のパワープラントフレーム
装置。
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