JP2910866B2 - パワートレインの取付構造 - Google Patents

パワートレインの取付構造

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JP2910866B2
JP2910866B2 JP33585490A JP33585490A JP2910866B2 JP 2910866 B2 JP2910866 B2 JP 2910866B2 JP 33585490 A JP33585490 A JP 33585490A JP 33585490 A JP33585490 A JP 33585490A JP 2910866 B2 JP2910866 B2 JP 2910866B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パワートレインの取付構造に関するもので
ある。
[従来の技術] 一般に、FR車(フロントエンジン・リヤドライブ車)
においては、エンジンとトランスミッションとが直列配
置されたパワートレインが、トランスミッションが車両
のリヤ側に位置するようにして縦置きに配置される。そ
して、通常、トランスミッションは、ミッションマウン
トメンバを用いて車体にマウントされる(例えば、実開
昭62−27825号公報参照)。ここで、トランスミッショ
ンの出力軸がトランスミッションの後端部からリヤ側に
向かって突出するようにして配置されるが、この出力軸
は、トランスミッションに付設されるエクステンション
ハウジングのシャフト支持部によって支持される。そし
て、エクステンションハウジングの後端部近傍で、出力
軸はプロペラシャフトに連結される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、かかるFR車が前方の障害物に衝突した場
合、パワートレインにはリヤ方向に向かう強い力が作用
し、パワートレイン(トランスミッション)はリヤ側に
変位しようとする。このため、トランスミッションの出
力軸に連結されたプロペラシャフトが前後方向に突っ張
るといった不具合が生じる。
そこで、一般にユニバーサルジョイントの剛性ないし
強度が比較的低いことに着目して、車両衝突時にはユニ
バーサルジョイントを折れ曲がらせることによってプロ
ペラシャフトの突っ張りを防止するといった対応が考え
られる。
しかしながら、トランスミッションないしエクステン
ションハウジングの直後方にユニバーサルジョイントが
配置された場合には、ユニバーサルジョイントのすぐ前
方の出力軸がエクステンションハウジングのシャフト支
持部によって強固に支持されているので、ユニバーサル
ジョイントに折れ曲がりを生じさせるのはなかなかむず
かしく、車両衝突時のプロペラシャフトの突っ張りの発
生を有効に防止することができないといった問題があ
る。
本発明は上記従来の問題点を解決するためになされた
ものであって、車両衝突時におけるプロペラシャフトの
突っ張りの発生を有効に防止することができるパワート
レインの取付構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達するため、第1の発明は、縦置き型直
列パワートレインに設けられたトランスミッションの直
後方にプロペラシャフトのユニバーサルジョイントが設
けられ、上記トランスミッションの後部にエクステンシ
ョンハウジングが設けられ、該エクステンションハウジ
ングの後端部に形成されたシャフト支持部によって出力
軸が支持され、該出力軸に上記ユニバーサルジョイント
が連結されている車両のパワートレインの取付構造にお
いて、少なくとも一端が車体側に固定され、かつ車両の
正面衝突によるパワートレインの車両後方への変位を上
記シャフト支持部に作用させて該部を破壊する衝突時干
渉手段を設けたことを特徴とするパワートレインの取付
構造を提供する。
第2の発明は、第1の発明にかかるパワートレインの
取付構造において、衝突時干渉手段が、少なくとも一端
が車体に固定されるミッションマウントメンバと、車両
衝突時にはミッションマウントメンバとの干渉によって
エクステンションハウジングのシャフト支持部を破壊す
る衝突時干渉部材とからなることを特徴とするパワート
レインの取付構造を提供する。
第3の発明は、第2の発明にかかるパワートレインの
取付構造において、衝突時干渉部材が、エクステンショ
ンハウジングのシャフト支持部に固定される一方、その
一部がミッションマウントメンバに近接して配置される
ダイナミックダンパであることを特徴とするパワートレ
インの取付構造を提供する。
[発明の作用・効果] 第1の発明によれば、例えば車両が前方の障害物に正
面衝突した場合、パワートレインがリヤ側に変位して、
強い力で衝突時干渉手段をリヤ方向に変位させる。ここ
で、衝突時干渉手段はその一端が車体に固定されてお
り、この固定部分は衝突時にほとんど変位しない。この
ため、衝突時干渉手段には、上記車体への固定部分を支
点とし、パワートレインとの干渉部を力点とするてこ状
の変位が生じ、最も大きくリヤ側に変位する部分がエク
ステンションハウジングのシャフト支持部と干渉する。
ここで、衝突が激しい場合には、衝突時干渉手段によっ
てシャフト支持部が破壊され、ユニバーサルジョイント
の前方のシャフトが支持されなくなるので、ユニバーサ
ルジョイントまわりのシャフトの剛性が低下し、ユニバ
ーサルジョイントが折れ曲がり、プロペラシャフトの突
っ張りが防止される。
第2の発明によれば、基本的には第1の発明と同様の
作用・効果が得られる。そして、もともと設けられてい
るミッションマウントメンバを利用して衝突時干渉手段
を構成しているので、衝突時干渉手段の形成が容易とな
る。
第3の発明によれば、基本的には第1の発明と同様の
作用・効果が得られる。そして、もともと設けられてい
るダイナミックダンパをもともと設けられているミッシ
ョンマウントメンバに近接して配置するだけで衝突時干
渉手段を形成できるので、ほとんどコストアップを招か
ない。
[実施例] 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
第1に示すように、FR車の縦置き型直列パワートレイ
ンPTのトランスミッション1の出力トルクは、出力軸2
とユニバーサルジョイント3とプロペラシャフト4とを
介して後輪側に伝達されるようになっている。ここで、
出力軸2は、トランスミッション1の後端部からリヤ側
に突出するようにして配置されている。そして、トラン
スミッション1の後端部にはエクステンションハウジン
グ5が付設され、このエクステンションハウジング5の
後部に形成されたシャフト支持部6によって出力軸2が
支持されるようになっている。また、ユニバーサルジョ
イント3は、その中空部7を出力軸2にスプライン嵌合
させることによって出力軸2に連結されている。
そして、トランスミッション1は、後で説明するミッ
ションマウントメンバ8によって車体19(第4図参照)
にマウントされている。また、トランスミッション1の
下端部にはオイルパン9が取り付けられている。
また、エクステンションハウジング5のダンパ取付部
11には、締結ボルト12を用いて、トランスミッション1
の振動を減衰させるダイナミックダンパ組立体Dが取り
付けられている。ダイナミックダンパ組立体Dには、取
付プレート13に固定された第1ダイナミックダンパ14と
第2ダイナミックダンパ15とが設けられている。ここ
で、第1ダイナミックダンパ14はそのフロント端面をミ
ッションマウントメンバ8に近接するようにして配置さ
れ、第2ダイナミックダンパ15は第1ダイナミックダン
パ14のややリヤ側に配置されている。第1ダイナミック
ダンパ14は、ウエイト部14aとラバー部14bとを備え、第
2ダイナミックダンパ15も同様にウエイト部15aとラバ
ー部15bとを備えている。
第2図〜第4図に示すように、ミッションマウントメ
ンバ8には、取付ボルト18を用いて車体19(サイドフレ
ーム)にボルト締結されるミッションメンバ21が設けら
れている。そして、このミッションメンバ21をエクステ
ンションハウジング5(トランスミッション1)にマウ
ントするマウント部材Mが設けられている。このマウン
ト部材Mは、固定ボルト22を用いてミッションメンバ21
に締結される第1取付部材23と、振動を吸収するための
ラバー24を介して第1取付部材23に連結される中間部材
25と、この中間部材25に溶接された第2取付部材26とか
らなり、第2取付部材26はマウントボルト27を用いてエ
クステンションハウジング5(トランスミッション1)
にボルト締結されている。
このようにして、ミッションマウントメンバ8は、ト
ランスミッション1を車体19(サイドフレーム)にマウ
ントするとともに、トランスミッション1の振動の車体
19への伝達を防止するようになっている。
以下、上記パワートレインPTおよびその取付構造の、
車両衝突時における挙動について説明する。
平常時における各部材の配置状況を第5図と第6図と
に示す。
ここで、車両が例えば前方の障害物に衝突したときに
は、第7図と第8図とに示すように、パワートレインPT
にリヤ方向への強い力が作用し、トランスミッション1
がリヤ方向に変位する。このため、A1部分とA2部分とで
は、トランスミッション1とミッションメンバ21とが干
渉し合い、A1,A2部分でミッションメンバ21にリヤ方向
の強い力が作用する。しかしながら、車体19(サイドフ
レーム)は衝突時にほとんど変位しないので、ミッショ
ンメンバ21には車体19(サイドフレーム)に固定される
B1部分とB2部分とを夫々支点とし、A1部分とA2部分とを
夫々力点とするてこ状の変位が生じる。このため、ミッ
ションメンバ21の中央のC部分ではリヤ方向への大きな
変位が生じ、C部分が第1ダイナミックダンパ14に衝突
し、この衝撃力によりエクステンションハウジング5
(シャフト支持部6)のダイナミックダンパ組立体Dの
付け根となる部分が破壊され、仮想線で示す部分がエク
ステンションハウジング5から失われる。
このため、出力軸2がシャフト支持部6によって支持
されなくなり、ユニバーサルジョイント3まわりのシャ
フトの剛性が低くなるので、ユニバーサルジョイント3
を節として出力軸2ないしプロペラシャフト4が折れ曲
がる。これによって、衝突時におけるプロペラシャフト
4の突っ張りの発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を示す、パワートレインおよ
びその取付構造の一部断面側面説明図である。 第2図は、ミッションマウントメンバの一部断面側面説
明図である。 第3図は、ミッションマウントメンバの平面説明図であ
る。 第4図は、ミッションマウントメンバの正面説明図であ
る。 第5図は、第1図に示すパワートレインおよびその取付
構造の、平常時における下面平面説明図である。 第6図は、第1図に示すパワートレインおよびその取付
構造の、平常時における一部断面側面説明図である。 第7図は、第1図に示すパワートレインおよびその取付
構造の、車両衝突時における下面平面説明図である。 第8図は、第1図に示すパワートレインおよびその取付
構造の、車両衝突時における一部断面側面説明図であ
る。 PT……パワートレイン、D……ダイナミックダンパ組立
体、M……マウント部材、1……トランスミッション、
2……出力軸、3……ユニバーサルジョイント、4……
プロペラシャフト、5……エクステンションハウジン
グ、6……シャフト支持部、8……ミッションマウント
メンバ、14……第1ダイナミックダンパ、15……第2ダ
イナミックダンパ、19……車体(サイドフレーム)、21
……ミッションメンバ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦置き型直列パワートレインに設けられた
    トランスミッションの直後方にプロペラシャフトのユニ
    バーサルジョイントが設けられ、上記トランスミッショ
    ンの後部にエクステンションハウジングが設けられ、該
    エクステンションハウジングの後端部に形成されたシャ
    フト支持部によって出力軸が支持され、該出力軸に上記
    ユニバーサルジョイントが連結されている車両のパワー
    トレインの取付構造において、 少なくとも一端が車体側に固定され、かつ車両の正面衝
    突によるパワートレインの車両後方への変位を上記シャ
    フト支持部に作用させて該部を破壊する衝突時干渉手段
    を設けたことを特徴とするパワートレインの取付構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されたパワートレインの取
    付構造において、 衝突時干渉手段が、少なくとも一端が車体に固定される
    ミッションマウントメンバと、車両衝突時にはミッショ
    ンマウントメンバとの干渉によってエクステンションハ
    ウジングのシャフト支持部を破壊する衝突時干渉部材と
    からなることを特徴とするパワートレインの取付構造。
  3. 【請求項3】請求項2に記載されたパワートレインの取
    付構造において、 衝突時干渉部材が、エクステンションハウジングのシャ
    フト支持部に固定される一方、その一部がミッションマ
    ウントメンバに近接して配置されるダイナミックダンパ
    であることを特徴とするパワートレインの取付構造。
JP33585490A 1990-11-29 1990-11-29 パワートレインの取付構造 Expired - Lifetime JP2910866B2 (ja)

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