JPH044897Y2 - - Google Patents

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JPH044897Y2
JPH044897Y2 JP1987132728U JP13272887U JPH044897Y2 JP H044897 Y2 JPH044897 Y2 JP H044897Y2 JP 1987132728 U JP1987132728 U JP 1987132728U JP 13272887 U JP13272887 U JP 13272887U JP H044897 Y2 JPH044897 Y2 JP H044897Y2
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engine
vehicle
transmission
forward movement
floor
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JP1987132728U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ミツドシツプ型あるいはリアエンジ
ン型自動車における駆動機構の移動規制装置に関
し、特にエンジンと該エンジンなどの駆動機構が
衝突時に回転運動するのをより確実に阻止するよ
うに改良したものである。
[従来の技術] この種の装置として実開昭60−130125号公報に
開時された第4図に示すものが知られている。こ
れは、車両左右で前後に延設されたサイドメンバ
1にストツパ部材2を設け、衝突時にエンジン3
と一体のステフナプレート4をこのストツパ部材
2に衝突させてエンジンの前方移動を規制するも
のである。5,6はエンジンマウント部である。
しかし、かかる構造では前方に移動するエンジ
ン3を止めるため、ストツパ部材2を非常に強固
にする必要があり、構造が大型化する。また、衝
突に伴うエンジン3の回転運動は積極的に阻止し
ていないので、前方斜め上方向Aへの移動は阻止
が難しい。
このため、実開昭59−132417号公報に開示さ
れ、第5図に示したようにエンジンaの上端部を
ロール規制ロツドbを介してトーボードcに連結
し、前記エンジンaの下端前側部にストツパdを
固設する一方、フロントクロスメンバeにステー
fの一端を固着し、該ステーfの先端部に前記ス
トツパd内に突出するストツパゴムgを取り付け
た構造も出現するに至つている。かかる構造によ
れば前記ストツパdとストツパゴムgとの当接に
よりエンジンaの回転運動を積極的に阻止するこ
とが可能となる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、第5図に示したものにあつては
前記エンジンaに取り付けられた部材であるスト
ツパdとストツパゴムgとの当接によりエンジン
aの回転運動を阻止する構造であることから、当
接時にはストツパdに応力が集中する。このた
め、車両の衝突時に大きな慣性力をもつてエンジ
ンが回転運動した場合ストツパdが破損し、エン
ジンaの回転運動を阻止し得ないおそれがある。
また、車両において既存の部材であるトーボード
cやフロントクロスメンバe以外に、ロール規制
ロツドbのみならずステーf、ストツパd、スト
ツパゴムg等の多くの部品を必要とする複雑な構
成であることから、部品点数の増大及び組み付け
数の増大により、コストが増加してしまう。
本考案の目的は、衝突時のエンジンなどの前方
移動と回転運動とを簡易な構成部材で規制すると
ともに、さらには、該構成部材により車体床面の
剛性をも向上させた自動車用駆動機構の移動規制
装置を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 前記問題点を解決するために本考案にあつて
は、エンジンが車室の後方に配置され、該エンジ
ンの重心より低い箇所で該エンジンが車体に支承
され、該エンジンの車両前方側にトランスミツシ
ヨンが連結され、該トランスミツシヨンから車両
前方に推進軸が延設される一方、前記車室の床面
を形成するフロアパネルに、相対向する一対の側
壁と該一対の側壁の上端部に連設された上壁とか
らなる下方解放状のフロアトンネルが車両前後方
向に形成され、該フロアトンネル内に前記トラン
スミツシヨンの前端部と前記推進軸とが収容され
た自動車用駆動機構において、前記エンジンの重
心よりも高い箇所で当該エンジンに一端が連結さ
れた前方移動規制部材が設けられ、該前方移動規
制部材の他端は車体に連結されるとともに、前記
フロアトンネルには、前記トランスミツシヨンの
前端部の下方に位置し、両端を前記側壁の下端部
に固着された回転規制部材が設けられている。
[作用] 前記構成において、衝突時のエンジン及び該エ
ンジンにれ連結されたトランスミツシヨンの前方
移動及び回転運動は、前記前方移動規制部材によ
り規制される。さらにエンジン及びトランスミツ
シヨンが回転運動を続けると、該トランスミツシ
ヨンの前端部はその下方に位置する回転規制部材
に直接当接し、該回転規制部材により回転運動は
阻止される。
また、前記回転規制部材が相対向する側壁の下
端部に固着されることにより、下方解放状のフロ
アトンネルにおいて、前記側壁の下端部が相離間
する方向に変位する開き変形、及び前記側壁の下
端部が相近接する方向に変位する閉じ変形は回転
規制部材により阻止される。
[実施例] 第1図〜第3図に基づいて本考案をミツドシツ
プ型4輪駆動自動車に適用した実施例について説
明する。尚、この実施例ではエンジンの前後が車
両前後方向に向いて配置された所謂縦置きエンジ
ンとなつている。
第1図において、エンジン11が車室12と後
車軸13との間にエンジン重心より下方の箇所で
エンジンマウント部14に支承されている。この
エンジンマウント部14はエンジン11の左右に
設けられている。尚、エンジン11が該エンジン
重心より下方で支承されているため、エンジンマ
ウント部14を車体より上方に大きく延在させな
くても良いので該部を強化しなくてもすみ、重量
増がなくスペースのとらない構造にできる。この
エンジン11は後述の前方移動規制ステー30で
車体に連結されている。エンジン11にはその車
両前方にトランスミツシヨン15が設けられ、該
トランスミツシヨン15から車両前方に延設され
る推進軸である不図示のプロペラシヤフトが、フ
ロントデフアレンシヤル18に接続されている。
フロントデフアレンシヤル18はデフアレンシヤ
ルマウントクロスメンバ17に支持されている。
また、トランスミツシヨン15の底面15Aに近
接して、エンジン11などの回転運動を規制する
後述の回転規制バー40が車体の床面を形成する
フロアパネル26に取り付けられている。
プロペラシヤフトはトルクチユーブ19内に収
容され、このトルクチユーブ19の両端がトラン
スミツシヨン15とフロントデフアレンシヤル1
8とに接続されている。また、フロントデフアレ
ンシヤル18の前方にはフロントクロスメンバ2
0が設けられており、更にその前方にはトランク
ルーム21が画成されている。トランスミツシヨ
ン15から車両後方に延設される推進軸であるリ
ターンシヤフト22はエンジン下部に設けられた
図示しないリアデフアレンシヤルを介して後車軸
13と接続されている。
なお、23は前車軸、24はインストルメント
パネル、25は座席である。
前方移動防止ステー30は、第2図に示すよう
に一端にエンジン側接続リング32が、他端に車
体側ベース31がそれぞれ設けられている。ま
た、前方移動防止ステー30はエンジン11の左
右両側に設けられているが、片方のみでも良い。
この接続リング32には振動吸収用弾性体33を
介して内リング34が設けられ、エンジン11の
シリンダブロツク111のエンジン11の重心よ
りも高い所定位置に設けられたブラケツト27と
内リング34とをボルト28で締結することによ
り、前方移動防止ステー30の一端がエンジン1
1に接続される。一方、前方移動防止ステー30
の他端の車体側ベース31はリアクロスメンバア
ツパ29にボルトで螺着されている。
他方、フロアトンネル16は、第3図に示すよ
うに相対向する一対の側壁161,161と、該
側壁161,161の上端部に連設された上壁1
62とを一体的に有する下方解放状であつて、車
両前後方向に延在している。フロアトンネル16
内には、トランスミツシヨン15の前端部151
と前記トルクチユーブ19とが収容されており、
前記前端部151の下方には下面15Aに沿つて
車幅方向に延在する回転規制バー40が配設され
ている。該回転規制バー40の両端部は、前記両
側壁161,161の下端部に複数のボルト51
により固着されている。
次に、以上の構成にかかる構成の移動規制装置
によるエンジンなど駆動機構の移動規制動作につ
いて説明する。
ところで近年の自動車用エンジンは、エンジン
下部に、4輪駆動するためのリターンシヤフト2
2や不図示のリヤデフアレンシヤル等を設けたり
してエンジン下部が下方に延び、エンジン上部
に、エンジンの高性能化のためDOHC化したシ
リンダヘツドやターボを設けたり、インテークマ
ニホルドを大きくしたり、シリンダをV型配置す
るなどしてエンジン上部が上方や上方左右に延
び、エンジン上部の大型化や重量増がある。
そして、車両が前面衝突した際には、エンジン
11やトランスミツシヨン15が前方へ移動しよ
うとするとともに、エンジン11がエンジン11
の重心より下方の箇所で支承されていること、お
よび前記したようにエンジンが上下方向に延びま
た、エンジン上部が重いことからこれらエンジン
11やトランスミツシヨン15等の駆動機構は、
第1図矢印B方向へ回転運動しようとする。衝突
時の前方移動および回転運動は前方移動防止ステ
ー30で阻止されるが、重衝突のときはさらに、
エンジン11などが回転しようとする。
またこのときフトントデフアレンシヤル18の
前方移動がフロントクロスメンバ20で阻止さ
れ、剛性の高いトルクチユーブ19でエンジン1
1の前方移動が阻止される。またこのために、前
記回転運動はより助長されるが、かかる回転運動
に伴いトランスミツシヨン15の下面15Aが回
転規制バー40に直接当接し、エンジン11やト
ランスミツシヨン15の回転が阻止される。
つまり、回転規制バー40に直接トランスミツ
シヨン15の前端部151を当接させてトランス
ミツシヨン15と該トランスミツシヨン15に連
設されたエンジン11の回転運動を阻止すること
により、特定部位への応力集中がなく、重衝突時
に大きな慣性力をもつてエンジン11がトランス
ミツシヨン15とともに回転運動した場合であつ
ても、これを確実に阻止することができる。しか
も、車両において既存の部材フロアトンネル16
に、単一の部材である回転規制バー40を配設す
る簡易な構成であることから、部品点数の増大及
び組み付け数の増大が最小限に止められ、コスト
が増加を抑制しつつ実用化が可能となる。
また、回転規制バー40の両端部が相対向する
フロアトンネル16の相対向する側壁161,1
61の下端部に固着されることにより、下方解放
状のフロアトンネル16において、側壁161,
161の下端部が相離間する方向(第3図矢印C
方向)に変位する開き変形、及び側壁161,1
61の下端部が相近接する方向(第3図矢印D方
向)に変位する閉じ変形は回転規制バー40によ
り阻止される。よつて、エンジン11及びトラン
スミツシヨン15の回転を規制する回転規制バー
40有効利用して前記フロアトンネル161の剛
性延いては、前記フロアパネル26の剛性を高め
ることができ、これにより車体振動や車室内騒音
の低減を図ることも可能となる。
なお、前方移動防止ステー30の一端をリアク
ロスメンバアツパ29に連結する代わりに、エン
ジン11の斜後方に配置されるストラツトハウジ
ングに連結してもよい。また、前方移動防止ステ
ー30は実施例に限定されず、振動を吸収できる
構造ならば、ステーの途中に振動吸収部を設けて
も良いし、所謂ステーに限らずワイヤ等の他、
種々のものが用いられる。一方、回転規制バー4
0は、エンジンマウント部15の底面15Aに所
定の間隙をあけて配置され、かつ重衝突時のエン
ジンなどの回転運動を阻止できるものであれば特
に実施例のようなバー状のものに限定されない。
更に、本考案は、ミツドシツプ型に限らずリアエ
ンジン型自動車にも適用できる他、実施例のよう
な4輪駆動車に限らずミツドシツプ型やリアエン
ジン型で前輪駆動車にも適用できる。
[考案の効果] 本考案によれば、前方移動阻止部材の一端をエ
ンジンの重心よりも高い位置に連結し、他端を車
体に連結するとともに、回転規制部材をフロアパ
ネルを形成する相対向する側壁の下端部に固着し
たので、 トランミツシヨンの前端部を、直接、回転規
制部材に当接させて、エンジン及び該エンジン
に連結されたトランミツシヨンの回転運動を阻
止することから、特定部位への応力集中がな
く、慣性力が大きい重衝突時であつてもエンジ
ン等の回転運動を確実に阻止することが可能と
なる。
簡易な構成により、重衝突時におけるエンジ
ン等の回転運動を阻止し得ることから、部品点
数の増大及び組み付け数の増大が最小限に止め
られ、コストが増加を抑制しつつ実用化が可能
となる。
回転規制部材により下方解放状のフロアトン
ネルの開き変形と閉じ変形とを阻止することが
でき、よつて、エンジン及びトランミツヨンの
回転を規制する回転規制部材を有効利用して前
記フロアトンネルの剛性、延いては前記フロア
パネルの剛性を高めることができ、これにより
車体振動や車室内騒音の低減を図ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の全体構成を示す
車両の側面図、第2図は、同実施例の前方移動防
止部材周辺の拡大図、第3図は、回転規制部材の
詳細斜視図、第4図は、従来の移動規制装置を示
す説明図、第5図は、他の従来の移動規制装置を
示す説明図である。 11……エンジン、13……後車軸、14……
エンジンマウント部、15……トランスミツシヨ
ン、16……フロアトンネル、17……デフアレ
ンシヤルマウントクロスメンバ、18……フロン
トデフアレンシヤル、19……トルクチユーブ、
20……フロントクロスメンバ、26……フロア
パネル、30……前方移動防止ステー(前方移動
防止部材)、40……回転規制バー(回転規制部
材)、151……前端部、161……側壁、16
2……上壁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンが車室の後方に配置され、該エンジン
    の重心より低い箇所で該エンジンが車体に支承さ
    れ、該エンジンの車両前方側にトランスミツシヨ
    ンが連結され、該トランスミツシヨンから車両前
    方に推進軸が延設される一方、前記車室の床面を
    形成するフロアパネルに、相対向する一対の側壁
    と該一対の側壁の上端部に連設された上壁とから
    なる下方解放状のフロアトンネルが車両前後方向
    に形成され、該フロアトンネル内に前記トランス
    ミツシヨンの前端部と前記推進軸とが収容された
    自動車用駆動機構において、 前記エンジンの重心よりも高い箇所で当該エン
    ジンに一端が連結された前方移動規制部材が設け
    られ、該前方移動規制部材の他端は車体に連結さ
    れるとともに、前記フロアトンネルには、前記ト
    ランスミツシヨンの前端部の下方に位置し、両端
    を前記側壁の下端部に固着された回転規制部材が
    設けられたことを特徴とする自動車用駆動機構の
    移動規制装置。
JP1987132728U 1987-08-31 1987-08-31 Expired JPH044897Y2 (ja)

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JPS6436217U JPS6436217U (ja) 1989-03-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59132417U (ja) * 1983-02-26 1984-09-05 三菱自動車工業株式会社 エンジンマウント装置

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JPS6436217U (ja) 1989-03-06

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