JPH0620678Y2 - 自動車 - Google Patents

自動車

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Publication number
JPH0620678Y2
JPH0620678Y2 JP3657187U JP3657187U JPH0620678Y2 JP H0620678 Y2 JPH0620678 Y2 JP H0620678Y2 JP 3657187 U JP3657187 U JP 3657187U JP 3657187 U JP3657187 U JP 3657187U JP H0620678 Y2 JPH0620678 Y2 JP H0620678Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
vehicle body
passenger compartment
collision
transmission
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3657187U
Other languages
English (en)
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JPS63143421U (ja
Inventor
嘉 古家
博孝 畑下
Original Assignee
日産車体株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 日産車体株式会社 filed Critical 日産車体株式会社
Priority to JP3657187U priority Critical patent/JPH0620678Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、乗員室の後方に配置されたエンジンの衝突時
における前方移動を止するのみならず、乗員室の圧壊を
阻止し、乗員の安全性を向上させた自動車に関する。
従来の技術 従来、衝突時の慣性力によるエンジンの移動を阻止すべ
く、第4図に示した構造が提案されている(実開昭60
−130125号公報参照)。すなわち車体前後方向に
配設されたサイドメンバ1には、エンジン2が取り付け
られており、該エンジン2の側部にはステイフナプレー
ト3が装着されている。前記サイドメンバ1とフロント
クロスパイプ4との結合部には、ストツパ部材5が固着
されており、該ストツパ部材5は間隙Eを介して前記ス
テイフナプレート3の前端部に対向している。
かかる構造において前面衝突時の慣性力によつて、エン
ジン2が矢示F方向に前方移動すると、ステイフナプレ
ート3はストツパ部材5に当接し、これによつてエンジ
ン2の前方移動が阻止されるのである。
考案が解決しようとする問題点 しかしながらこのような従来の構造にあつては、エンジ
ン2の前方移動を阻止する目的のみをもつてステイフナ
プレート3とストツパ部材5との2部材を増設しなけれ
ばならず、部品点数の増加を余儀なくされるとともに部
品搭載部品の中で最も高重量であるエンジン2の前方移
動を完璧に阻止するためには、ステイフナプレート3と
ストツパ部材5とを大型,強固に成形しなければなら
ず、その結果車体重量も増加してしまう不利をも有する
ものである。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもの
であり、別部材を設けることなく伝動装置を有効利用し
て、乗員室後方に配置されたエンジンの衝突時における
前方移動を阻止するとともに、さらには乗員室の圧壊を
阻止することを可能にした自動車を提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために本考案にあつては、車体の
乗員室後方に隔成されたエンジンルーム内にエンジンが
搭載され、該エンジンに、前記乗員室の下方、車体前後
方向に亘る伝動装置が一体に結合され、一方車体の前側
部には前部衝撃吸収部が設けられ、該前部衝撃吸収部は
伝動装置の前端部と間隙を介して対向するように形成さ
れている。
作用 前記構成において、自動車が前面衝突すると、衝突時の
衝撃荷重は前部衝撃吸収部材によつて吸収され、一方エ
ンジンは衝突時の慣性力によつて前方移動する。これに
よりエンジンに一体に設けられた伝動装置の前端部は、
前部衝撃吸収部材に当接して、それ以上の前方移動を阻
止され、よつてエンジンの前方移動に伴う乗員室後部の
圧壊は阻止される。又伝動装置は乗員室の下方に、車体
前後方向に亘つて配設されていることから、前部衝撃部
とエンジン間に介在する伝動装置が車体前後方向の強度
部材として作用し乗員室の保形に寄与する。
実施例 以下本考案の一実施例について図面に従つて説明する。
すなわち第1図に示したように、車体6は中央部の乗員
室7と、該乗員室の前方に介して隔成されたトランクル
ーム8及び前方に隔成されたエンジンルーム9とを具え
ている。この車体6の前側部には、フロントバンパ10
とクラツシュ部11とからなる前部衝撃吸収部12が設
けられている。前記クラツシュ部11は、トランクルー
ム8の底壁に下方に膨出する凹部13を形成した構造で
あつて、該凹部13の後壁には、略垂直状に起立する強
度梁14が形成されている。前記トランクルーム8と乗
員室7とは、ダツシユパネル15により仕切られてお
り、該ダツシユパネル15の乗員室7側面にはインスト
ルメントパネル16が取り付けられている。又ダツシユ
パネル15の下端部には、乗員室7の床面を構成するフ
ロアパネル17が連結されており、該フロアパネル17の
略中央部には、乗員室7内部に膨出し車体前後方向に延
在するトンネル部18が形成されている。一方乗員室7
とエンジンルーム9とは、フロアパネル17の後端部に連
結されたバルクヘツド19により仕切られている。該バ
ルクヘツド19の乗員室7側面には座席20のシートバ
ック21が装着されているとともに、エンジンルーム9
の後壁を構成するリヤエンドパネル22にはリヤバンパ
23が取り付けられている。エンジンルーム9内には、
エンジンマウント24を介して車体に取り付けられた延
長部25が収容配置されており、該エンジン25と前後
リヤエンドパネル22間には、間隙Cが形成されてい
る。このエンジン25には、トランスミツシヨン26
と、該トランスミツシヨン26に連係された前輪駆動軸
を内蔵してなるトルクチユーブ27、及び該トルクチユ
ーブ27の前端部に設けられ、前輪28に連係されたフ
ロントデフアレンシヤル29とから構成された伝動装置
30が一体に結合されている。該伝動装置30は、図示
しない車体側部のサイドメンバと同様にフロアパネル1
7の下方に、車体前後方に亘つて配設され、前記トンネ
ル部18内に遊挿されている。前記フロントデフアレン
シヤル29は、強度梁14に対向する高さ位置に支持され
ており、このフロントデフアレンシヤル29と強度梁1
4との間隙Aは、前記トランスミツシヨン26の基部に
形成された大径部31とバルクヘツド19との間隙Bよ
り小さい値に設定されている。なお図中32は後輪であ
り、該後輪32及び前輪28にはともに独立懸架が採用
されている。
以上の構成に係る本実施例において、前面又は後面衝突
した際の衝撃荷重が軽微である軽衝突時には、フロント
バンパ10又はリヤバンパ23が弾性変形することによ
つてエネルギ吸収がなされ、座席20に着座する乗員及
び車体6への衝撃は緩和される。又前面衝突した際の衝
撃荷重が甚大である前面重衝突時には、第2図に示した
ようにクラツシユ部11はフロントバンパ10とともに
後方に座屈変形し、これによつて衝撃荷重の吸収がなさ
れる。同時にエンジン25は前面衝突時の慣性力を受け
て前方移動し、このエンジン25に一体に設けられてい
る伝動装置30のフロントデフアレンシヤル29は、強
度梁14に当接し、エンジン25は間隙A以上の前方移
動を阻止される。このとき前記間隙A,Bの関係は前述
のようにA<Bに設定されていること間隙Aの範囲内で
エンジンが前方移動しても、間隙Bが設けられているバ
ルクヘツド19にエンジン25が当接するようなこと
は、なくバルクヘツド19の圧壊は回避される。しぁか
も伝動装置30は、車体両側のサイドメンバと同様に車
体前後方向に配設されていることから、強度梁14とエ
ンジン25間に介在する伝動装置30はサイドメンバ及
びトンネル部18とともに相乗的に車体前後方向の強度
部材として作用する。したがつて乗員室7は、前述した
後部のバルクヘツド19側のみならず、前部のダツシユ
パネル15側においても強度部材として相乗的に作用す
る伝動装置30によつて圧壊を阻止され、よつて座席2
0に着座する乗員の重衝突時における居住空間を確保し
て、安全性の向上を図ることができるのである。
なお後面重衝突時のようにリヤバンパ23に過大衝突荷
重が入力された場合には、リヤエンドパネル22が前方
に変形し、間隙Cが消失した時点で、後方からの衝突荷
重がエンジン25に入力される。しかしエンジン25
は、前述のように間隙Aの範囲で前方移動し得るに過ぎ
ず、又A<Bの関係から間隙Aの範囲でエンジン25が
前方移動してもバルクヘツド19に当接するようなこと
はなく、後面重衝突時における乗員室7の保形性は確保
されるのである。
第3図は本考案の他の実施例を示すものであり、エンジ
ン25はテンシヨンロツド33を介してリヤエンドパネ
ル22に連係されている。一方バルクヘツド19のエン
ジンルーム9側面には、燃料タンク34が取り付けられ
ており、該燃料タンク34とエンジン25間の間隙Dと
前記実施例において示した間隙Aとの関係は、A<Dに
設定されている。かかる実施例において、前面衝突時の
慣性力がエンジン25に入力された際、エンジン25前
方移動速度はテンシヨンロッド33の引張り力によつて
緩和される。したがつてフロントデフアレンシヤル29
が強度梁14に当接した際の衝撃度当りが低減され、フ
ロントデフアレンシヤル29の破損を防止し得る。又間
隙A<Dの関係から、エンジン25が前方移動した際の
燃料タンク34の圧壊も回避されるのである。
考案の効果 以上説明したように本考案は、車体の乗員室後方に隔成
されたエンジンルーム内に、伝動装置が一体に結合され
たエンジンが搭載されるとともに、車体には伝動装置の
前端部に間隙を介して対向する前部衝撃吸収部が設けら
れていることから、エンジンが慣性力あるいは後面衝突
によつて前方移動した際には、伝動装置の前端部が前部
衝撃吸収部に当接し、エンジンは、前記間隙以上の前方
移動を阻止される。よつて従来のようにエンジンの前方
移動のみを目的とする別部材を用いることなく、エンジ
ンの駆動力を伝達する伝動装置を有効利用して、エンジ
ンの前方移動を阻止することができ、部品点数の増加に
伴うコスト上の不利や車体重量の増加を招くことなく実
用し得る。又伝動装置は、乗員室の下方に、車体前後方
向に亘つて配設されていることから、エンジンと前部衝
撃吸収部間において、他の車体骨格部材とともに相乗的
に前後方向の強度部材として作用する。しかたがつて、
前述したエンジンの前方移動阻止により乗員室の圧壊を
回避し得るのみならず、前後方向の強度部材として作用
する伝動装置によつて前面及び後面重衝突時の乗員室保
形性が維持され、乗員の居住空間を確保して安全性の向
上を図ることができる。加えて車体の前側部には、前部
衝撃吸収部が挙げられていることから、最も頻繁に生ず
る前面軽衝時の車体及び乗員への影響を緩和し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す垂直断面概念図、第
2図は同実施例の前面重衝突時の状態を示す要部断面図
第3図は本考案の他の実施例を示す要部垂直断面説明
図、第4図は従来のエンジン取付構造を示す正面図であ
る。 6…車体、7…乗員室、9…エンジンルーム、12…前
部衝撃吸収部、25…エンジン、30…伝動装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の乗員室後方にエンジンルームが隔成
    され、該エンジンルーム内に、伝動装置が一体に結合さ
    れたエンジンが搭載され、前記伝動装置は乗員室の下
    方、車体前後方向に亘つて配設されるとともに、車体の
    前側部には伝動装置の前端部と間隙を介して対向する前
    部衝撃吸収部が設けられたことを特徴とする自動車。
JP3657187U 1987-03-12 1987-03-12 自動車 Expired - Lifetime JPH0620678Y2 (ja)

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JP3657187U JPH0620678Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12 自動車

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JP3657187U JPH0620678Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12 自動車

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JPS63143421U JPS63143421U (ja) 1988-09-21
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ID=30847099

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JP3657187U Expired - Lifetime JPH0620678Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12 自動車

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DE102008039972A1 (de) * 2008-08-27 2010-03-04 Dr.Ing.H.C.F.Porsche Aktiengesellschaft Frontstruktur eines Kraftfahrzeugs

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JPS63143421U (ja) 1988-09-21

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