JP2503531Y2 - 機関の取付構造 - Google Patents

機関の取付構造

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JP2503531Y2
JP2503531Y2 JP1987130236U JP13023687U JP2503531Y2 JP 2503531 Y2 JP2503531 Y2 JP 2503531Y2 JP 1987130236 U JP1987130236 U JP 1987130236U JP 13023687 U JP13023687 U JP 13023687U JP 2503531 Y2 JP2503531 Y2 JP 2503531Y2
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Japan
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center beam
vehicle body
dash plate
vehicle
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JP1987130236U
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JPS6434329U (ja
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康男 三木
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は前面衝突に対し安全な、車両における機関の
取付構造に関するものである。
[従来の技術] 前後方向に延びる推進軸(プロペラシヤフト)のよう
な剛性の高い強度部材が存在しないFF車両の場合、前面
衝突時機関が後方へ後退し易く、機関がダツシユ板を破
壊して運転室へ突入し、乗員を負傷させる危険度が高
い。機関が後方へ移動すると、機関に搭載された補器類
が上部カウルに当つてこれを潰し、ウインドシールド取
付部を変形させるので、フロントガラスが脱落する。ま
た、機関と一体の変速機が操向機構に当ると、運転室の
操向軸およびハンドルが後方斜め上方へ押され、運転者
の胸部または頭部を打撃する。
したがつて、車両の前面衝突から運転者を保護するた
めには、前面衝突に対し車体前部構造の変形量を大きく
すること、機関の補器類と上部カウルの衝突を避けてフ
ロントガラスの脱落を防ぐこと、変速機と操向機構の衝
突を避けてハンドルの後方移動による運転者の打撃を防
ぐことが課題となる。
そこで、特開昭49−1260197号公報に開示されるよう
に、前面衝突に伴つて機関室の機関が脱落し、前部構造
の変形を妨げないものが提案されている。これは第5図
に示すように、機関室と運転室とを区画するダツシユ板
8の下方部分と、車体前端部の横部材(クロスメンバ)
10との間に、機関2を支持するための前後方向に延びる
機関支持部材29が連結され、横部材10とダツシユ板8の
上方部との間に、斜め上方へ延びる左右1対のサイド部
材21が連結される。
機関支持部材29の後端部29bおよびサイド部材21の後
端部21bは、ダツシユ板8から運転席へ突出変形しない
ように補強される。また機関支持部材29の前端部29aと
サイド部材21の前端部21aも分離しないように連結され
るが、機関支持部材29の前端部29aと横部材10との連結
部は、衝突により容易に分離するように構成される。
しかし、上述の構成では、ダツシユ板8、機関支持部
材29、サイド部材21がトラス(3角形リンク)構造をな
し、前面衝突荷重に対して安定であるから、衝突時、機
関支持部材29が横部材10から分離しても、機関が下方へ
移動しないことがある。
第4図に示すように、例えば固定壁30に車両が前面衝
突した場合に、機関が下方へ移動しないと、固定壁30と
ダツシユ板8との間に機関2が挟まれた格好となり、車
体前部構造20の十分な変形が促されないことがある。
なお、実開昭59−169273号公報に開示される機関の取
付構造は、車体の前端横部材とダツシユ板との間にセン
タビームを連結し、横置き機関本体の上下中間の側壁と
センタビームの前後中間部との間に、ロール制限ロツド
を連結している。しかし、上述のロール制限ロツドは、
機関のロール(クランク軸を中心とする前後への傾き)
を抑えるためのものであるから、ロール制限ロツドの上
端は機関の側壁の上下中間部に連結される。仮に車両の
前面衝突に対してセンタビームの前後中間部が下方へ折
れ曲り、ロール制限ロツドが下方へ引かれても、機関は
クランク軸(ないし重心)の回りに回動ないし傾動する
だけで、ロール制限ロツドは積極的に機関を下方へ引き
込むようには働かない。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案の目的は上述の問題に鑑み、前面衝突に対して
機関を支持する部材が他に拘束されず容易に変形し、機
関が下方へ誘導される、機関の取付構造を提供すること
にある。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成は車体の前
端横部材とダツシユ板との間にセンタビームを連結し、
機関本体の下壁とセンタビームの前後中間部との間に、
上下方向の引込みロッドを連結したものである。
[作用] 機関を支持するセンタビームは、前端を横部材に、後
端をダツシユ板にそれぞれ支持されるだけであるから、
車両の前面衝突によりセンタビームが前後中間部から比
較的容易にく字形に座屈変形される。この時、センタビ
ームと機関とを連結する引込みロツドにより機関が下方
へ誘導される。したがつて、車体前部構造の効率的なク
ラツシユにより衝突エネルギが吸収され、乗員が保護さ
れる。
[考案の実施例] 第1図に示すように、運転室と機関室ないし車体前部
構造20を区画するダツシユ板8の上方部に上部カウル5
が形成され、上部カウル5の後端部にフロントガラス19
を支持するウインドシールド取付部19aが構成される。
本考案によれば、車体前部構造20の内部に収容される
機関2と、機関2と一体に結合される変速機3とが、前
後方向に延びる単一のセンタビーム9の上側に支持され
る。センタビーム9の前端部9aは車体前部の構造部材で
ある横部材10に結合される一方、後端部9bはダツシユ板
8の下縁部に結合される。左右の前輪を連結するととも
にラツクを一体に備えるタイロツド13は、ダツシユ板8
の前面に配設され、運転室のハンドル6を支持する操向
軸7が、ダツシユ板8を貫通し、前記ラツクに噛み合う
ピニオンを支持する。
センタビーム9の前端部9aと横部材10との結合部およ
び後端部9bとダツシユ板8との結合部は、ボルトまたは
ピンにより連結される。センタビーム9は一般には断面
逆U字形の板材から構成され、第2図に示すように、セ
ンタビーム9の上に機関2および変速機3が3個のマウ
ント15,16,17により支持される。マウント15は機関2の
前方部分を、マウント16は機関2の後方部分をそれぞれ
支持し、マウント17は機関2の一側方であつて前後中間
部を支持する。このため、センタビーム9から側方へ突
出する補助ブラケツト14が、センタビーム9に結合され
る。
本考案によれば、上述のように横部材10とダツシユ板
8との間に連結した単一のセンタビーム9に機関2が搭
載されるとともに、機関2の底壁ないし下壁とセンタビ
ーム9の前後中間部との間に、引込みロツド12が連結さ
れる。引込みロツド12は下端部12bを、センタビーム9
の座屈に対し最も弱い部分に連結する一方、上端部12a
は取付けの都合上、第2図に示すように機関2と変速機
3の結合部分すなわち機関2に対し後方へ偏倚して結合
される変速機3の側壁部分に連結することが、スペース
の点で有利である。
なお、機関2の後壁部とダツシユ板8との間に、機関
の回転振動を抑える公知のトルクロツド18が連結され
る。
本考案は上述のように構成されるから、車両の前面衝
突時、車体に前後端部を支持されるセンタビーム9が、
前後方向中間部で座屈を生じ、下方へ折れ曲る。機関2
は前方部分と後方部分の2点でセンタビーム9に支持さ
れているから、単にセンタビーム9が下方へく字形に変
形されるだけでは、機関2の下方移動は僅かである。し
かし、センタビーム9の座屈部分と機関2との間に引込
みロツド12が連結されるから、センタビーム9の座屈部
の下方変位は、引込みロツド12を介して機関2を下方へ
引き込むことになり、機関2の下方移動はセンタビーム
9の座屈を一層促す。上述のように、機関2および変速
機3が機関室の下方へ誘導されるので、車体前部構造20
の変形(クラツシユ)が、第3図に示すように円滑に進
行し、衝突エネルギが車体前部で吸収される。
機関2および変速機3が下方へ移動し、後方への移動
が抑えられるから、機関2がダツシユ板8へ当り、操向
軸7を押し上げ、運転者の胸部を殴打する事態を回避で
き、また上部カウル5の変形によりフロントガラス19が
ウインドシールド取付部19aから外れる事態をも回避で
きる。
[考案の効果] 本考案は上述のように、車体の前端部とダツシユ板と
の間に連結したセンタビームに機関を支持し、センタビ
ームの前後中間部と機関の下壁との間に引込みロツドを
連結したから、車両の前面衝突時、前後2点で車体に支
持されるセンタビームが前後中間部で下方へ座屈変形
し、センタビームの座屈変形に伴つて引込みロツドが機
関を強制的に下方へ引き込み、同時に機関が自重で引込
みロツドを押し下げるので、車体の前端部とダツシユ板
との間に挟まれる機関の幅が狭くなり、その結果として
クラツシヤブル・スペース(破壊空間)が拡大し、車体
前部構造の円滑かつ大規模な変形が得られ、衝突エネル
ギが効率的に吸収される。
車両の前面衝突時、機関が下方へ誘導され、機関の後
方移動が抑えられるので、機関の後方移動により生じ
る、操向ハンドルにより運転者が殴打される事態や、上
部カウルが変形してフロントガラスが脱落する事態が回
避される。
衝突時の機関の後退による上部カウルの変形や操向機
構の移動を回避できるので、カウルや操向機構の取付部
の補強部材を廃止してもよく、車体の軽量化とコスト低
減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る機関の取付構造の概略構成を示す
側面図、第2図は同平面図、第3図は車体前部構造のク
ラツシユ状態を示す側面図、第4図は従来の車体前部構
造のクラツシユ状態を示す側面図、第5図は他の従来例
を示す側面図である。 2:機関、3:変速機、8:ダツシユ板、9:センタビーム、1
0:横部材、12:引込みロツド、20:車体前部構造

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の前端横部材とダツシユ板との間にセ
    ンタビームを連結し、機関本体の下壁とセンタビームの
    前後中間部との間に、上下方向の引込みロツドを連結し
    たことを特徴とする機関の取付構造。
JP1987130236U 1987-08-27 1987-08-27 機関の取付構造 Expired - Lifetime JP2503531Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062587A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Tokai Rubber Ind Ltd 車両の安全装置およびそれに用いられるプルダウン用連結部材

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