JP3380670B2 - 自動車の衝突時の衝撃吸収構造 - Google Patents

自動車の衝突時の衝撃吸収構造

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JP3380670B2 JP04834696A JP4834696A JP3380670B2 JP 3380670 B2 JP3380670 B2 JP 3380670B2 JP 04834696 A JP04834696 A JP 04834696A JP 4834696 A JP4834696 A JP 4834696A JP 3380670 B2 JP3380670 B2 JP 3380670B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、前進中の自動車が
その前方に存在する何らかの物体に衝突したとき、その
衝突時の衝撃力に基づくエネルギーを車体前部で吸収す
るようにした衝撃吸収構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車の前部の構造には、従来、特開昭
58‐22718号公報で示されたものがある。 【0003】これによれば、自動車の前部における車体
前部はその各側部でそれぞれ前後方向に延びるサイドフ
レームを有している。同上車体前部にパワープラントが
設けられ、このパワープラントは上記各サイドフレーム
にそれぞれ支持されている。上記パワープラントは同上
車体前部の一側部に配置されたエンジンと、同上車体前
部の他側部に配置されて上記エンジンの一側面の下部に
結合されるトランスミッションとで構成されている。 【0004】そして、上記エンジンの動力がトランスミ
ッションを介して車輪に伝えられ、これにより、自動車
が路面上を走行可能とされている。 【0005】一方、前進走行中に自動車が、その前方に
存在する他の自動車等の何らかの物体に衝突したときに
は、まず、このときの衝撃力が上記パワープラントに伝
えられ、次に、このパワープラントを介して各サイドフ
レームにその長手方向で後方に向う外力として伝えられ
る。この際、これら各サイドフレームは上記衝撃力によ
り後方に向って圧縮されて塑性変形し、上記衝撃力に基
づくエネルギーが吸収され、もって、上記衝撃力が自動
車の後部側に伝わることが防止されるようになってい
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術によれば、上記エンジンの上記一側面の上部外側方
で、かつ、上記トランスミッションの上方には前方に向
って開放された空間が存在している。 【0007】このため、前進走行中の自動車側から前方
に向ってみて、特に、上記物体がトランスミッションと
同じく車体前部の他側部に偏って存在するときには、上
記衝突時にこの物体の少なくとも一部である、より大き
い部分が上記空間に入り込むおそれがある。 【0008】そして、上記したように物体の大きい部分
が上記空間に入り込むと、その分、この物体から車体に
与えられる衝撃力のうちパワープラントに与えられる衝
撃力が少なくなって、サイドフレームの塑性変形量も少
なくなり、つまり、上記車体前部によるエネルギーの吸
収が不十分となるおそれがある。 【0009】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、前進走行中の自動車の前方に位置する物
体を同上自動車側から前方に向ってみて、特に、この物
体が車体前部の側部に偏って存在する場合において、こ
の物体に対し自動車が衝突したときでも、上記物体から
車体に与えられる衝撃力に基づくエネルギーが上記車体
前部によって十分に吸収されるようにすることを課題と
する。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の自動車の衝突時の衝撃吸収構造は、車体前部
2がその各側部でそれぞれ前後方向に延びるサイドフレ
ーム4,4を有し、同上車体前部2にパワープラント1
4を設けて、このパワープラント14を上記各サイドフ
レーム4にそれぞれ支持させ、上記パワープラント14
を同上車体前部2の一側部に配置されたエンジン18
と、同上車体前部2の他側部に配置されて上記エンジン
18の一側面19の下部に結合されるトランスミッショ
ン20とで構成した場合において、上記エンジン18の
上記一側面19の上部外側方で、かつ、上記トランスミ
ッション20の上方に位置する空間23の前面24近傍
に衝撃力受け部材25を設け、この衝撃力受け部材25
を上記パワープラント14に支持させたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。 【0012】図において、符号1は自動車で、矢印Fr
はその進行方向の前方を示し、また、下記する左右とは
上記前方に向っての車幅方向をいうものとする。 【0013】上記自動車1の前部における車体前部2は
板金製の車体フレーム3を有し、この車体フレーム3は
上記車体前部2の左右各側部に位置してそれぞれ前後方
向に延びるサイドフレーム4と、これらサイドフレーム
4,4の前端部同士を互いに連結させるフロントクロス
メンバ5とを備えている。 【0014】上記車体フレーム3を上方から覆って上記
車体前部2の外殻を構成する板金製の外板7が設けられ
ている。また、上記フロントクロスメンバ5から後方に
離れた位置で上記車体フレーム3に支持されるダッシュ
パネル8が設けられている。上記車体フレーム3、外板
7、およびダッシュパネル8で囲まれた空間がエンジン
ルーム9とされ、上記ダッシュパネル8の後方の車体内
部の空間が車室10とされている。 【0015】上記車体フレーム3には左右一対の前車輪
11,11が支承され、これら前車輪11,11によっ
て、車体前部2が路面12上に支持されている。 【0016】上記車体前部2のエンジンルーム9には、
自動車1の走行駆動用のパワープラント14が設けら
れ、このパワープラント14の側部は左右一対の支持具
15,15により上記左右サイドフレーム4,4に支持
されている。上記各支持具15はそれぞれ緩衝材16を
備えており、これら緩衝材16により上記パワープラン
ト14から車体フレーム3に伝わろうとする振動が吸収
される。 【0017】上記パワープラント14は、上記エンジン
ルーム9の一側部(右側部)に配置された内燃機関であ
るエンジン18と、同上エンジンルーム9の他側部(左
側部)に配置されて上記エンジン18の左側面である一
側面19の下部に結合されるトランスミッション20と
で構成され、上記エンジン18の動力は上記トランスミ
ッション20を介して駆動用の前車輪11、もしくは後
車輪に伝えられ、これにより、自動車1が路面12上を
走行可能とされている。 【0018】前進走行中の自動車1が、その前方に存在
する他の自動車等の何らかの物体22に衝突したときに
は、まず、このときの衝撃力が上記パワープラント14
に伝えられ、次に、このパワープラント14と各支持具
15を介して各サイドフレーム4に伝えられる。 【0019】上記各サイドフレーム4には上下方向に延
びる小さいノッチ(凹み)が前後方向で複数本形成され
ており、これにより、上記各サイドフレーム4は上記衝
撃力によりその長手方向(前後方向)で後方に向ってあ
る程度円滑に圧縮するよう塑性変形することとされ、も
って、上記衝撃力に基づくエネルギーが吸収されるよう
になっている。 【0020】上記エンジン18の一側面19の上部外側
方で、かつ、上記トランスミッション20の上方に位置
する空間23の前面24近傍に、ほぼ平坦な板金製の衝
撃力受け部材25が、ほぼ垂直姿勢となるよう設けられ
ている。この衝撃力受け部材25は上記パワープラント
14のトランスミッション20に支持手段27により支
持されている。 【0021】上記支持手段27は左右一対の支持フレー
ム28,28を有している。これら各支持フレーム28
は側面視で門形をなし、前後に離れて位置する一対の柱
材29,29と、これら各柱材29,29の上端同士を
結合させる梁材30とで構成され、それぞれ一本の金属
パイプ材を折り曲げることにより成形されている。 【0022】上記各支持フレーム28における前後柱材
29,29のうち、前側の柱材29の下端部が上記トラ
ンスミッション20の前面に締結手段32により着脱自
在に締結され、後側の柱材29の下端部が同上トランス
ミッション20の後面に締結手段33により着脱自在に
締結され、つまり、上記締結手段32,33の操作によ
って、上記支持手段27は上記パワープラント14に着
脱自在に取り付けられている。 【0023】上記構成によれば、前進走行中の自動車1
の前方に位置する物体22を同上自動車1側から前方に
向ってみて、この物体22が上記トランスミッション2
0と同じくその車体前部2の他側部(左側部)に偏って
存在する場合において、この物体22に対し自動車1が
衝突したとき、上記物体22の少なくとも一部である、
より大きい部分が上記空間23に入り込もうとするおそ
れがあるが、この際、この物体22の一部は上記衝撃力
受け部材25と衝突して、その衝撃力は、上記衝撃力受
け部材25を介して、この衝撃力受け部材25を支持手
段27により支持している上記パワープラント14に伝
えられる。 【0024】よって、上記物体22から自動車1の前部
に与えられる衝撃力のほとんどは上記パワープラント1
4に伝えられ、かつ、このパワープラント14を介して
上記各サイドフレーム4、更には、ダッシュパネル8に
伝えられる。そして、これら各サイドフレーム4とダッ
シュパネル8とが十分に塑性変形することとなり、この
ため、上記車体前部2により、上記衝撃力に基づくエネ
ルギーが十分に吸収される。 【0025】上記空間23は、トランスミッション2
0、衝撃力受け部材25、および支持手段27の各支持
フレーム28,28によって囲まれており、これらはそ
れぞれに十分の強度を有している。このため、上記空間
23は十分の強度のもので囲まれるために、この空間2
3にエアクリーナや電子部品などの車両構成部品を配置
すれば、これら部品が上記衝撃力から確実に保護され
る。 【0026】また、上記支持手段27はパワープラント
14のトランスミッション20に対し着脱自在であるた
め、上記支持手段27を取り外せば、上記空間23にお
ける部品に対する作業性は良好に保たれる。 【0027】更に、上記衝撃力受け部材25と支持手段
27によって、パワープラント14のトランスミッショ
ン20は補強されることとなっている。 【0028】なお、以上は図示の例によるが、衝撃力受
け部材25は支持手段27によりエンジン18に支持さ
せてもよい。 【0029】 【発明の効果】本発明は、車体前部がその各側部でそれ
ぞれ前後方向に延びるサイドフレームを有し、同上車体
前部にパワープラントを設けて、このパワープラントを
上記各サイドフレームにそれぞれ支持させ、上記パワー
プラントを同上車体前部の一側部に配置されたエンジン
と、同上車体前部の他側部に配置されて上記エンジンの
一側面の下部に結合されるトランスミッションとで構成
した自動車において、上記エンジンの上記一側面の上部
外側方で、かつ、上記トランスミッションの上方に位置
する空間の前面近傍に衝撃力受け部材を設け、この衝撃
力受け部材を上記パワープラントに支持させてある。 【0030】このため、前進走行中の自動車の前方に位
置する物体を同上自動車側から前方に向ってみて、特
に、この物体が上記トランスミッションと同じくその車
体前部の他側部に偏って存在する場合において、この物
体に対し自動車が衝突したときには、上記物体の少なく
とも一部である、より大きい部分が上記空間に入り込も
うとするおそれがあるが、この際、この物体の一部は上
記衝撃力受け部材と衝突して、その衝撃力は上記衝撃力
受け部材を介して上記パワープラントに伝えられる。 【0031】よって、上記物体から自動車の前部に与え
られる衝撃力のほとんどは上記パワープラントに伝えら
れ、かつ、このパワープラントを介して上記各サイドフ
レームに伝えられることから、これら各サイドフレーム
が十分に塑性変形することとなり、このため、上記車体
前部により、上記衝撃力に基づくエネルギーが十分に吸
収されることとなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】自動車の前部の平面図である。 【図2】自動車の前部の正面図である。 【図3】自動車の前部の斜視図である。 【符号の説明】 1 自動車 2 車体前部 3 車体フレーム 4 サイドフレーム 9 エンジンルーム 14 パワープラント 18 エンジン 19 一側面 20 トランスミッション 22 物体 23 空間 24 前面 25 衝撃力受け部材 27 支持手段 28 支持フレーム 29 柱材 30 梁材 32,33 締結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−8754(JP,A) 特開 平7−69240(JP,A) 特開 平3−200487(JP,A) 特開 昭58−22718(JP,A) 特開 平5−32169(JP,A) 特開 平5−97059(JP,A) 実開 平2−144821(JP,U) 実開 昭64−7077(JP,U) 実開 平3−126773(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08 B62D 21/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体前部がその各側部でそれぞれ前後方
    向に延びるサイドフレームを有し、同上車体前部にパワ
    ープラントを設けて、このパワープラントを上記各サイ
    ドフレームにそれぞれ支持させ、上記パワープラントを
    同上車体前部の一側部に配置されたエンジンと、同上車
    体前部の他側部に配置されて上記エンジンの一側面の下
    部に結合されるトランスミッションとで構成した自動車
    において、 上記エンジンの上記一側面の上部外側方で、かつ、上記
    トランスミッションの上方に位置する空間の前面近傍に
    衝撃力受け部材を設け、この衝撃力受け部材を上記パワ
    ープラントに支持させた自動車の衝突時の衝撃吸収構
    造。
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JP5360044B2 (ja) * 2010-12-20 2013-12-04 三菱自動車工業株式会社 車両の衝突対応構造
JP5895909B2 (ja) 2013-09-04 2016-03-30 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
FR3069826B1 (fr) * 2017-08-03 2019-08-09 Psa Automobiles Sa Vehicule automobile comportant une transmission prevue pour un choc frontal

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