JPH06295575A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH06295575A
JPH06295575A JP8327793A JP8327793A JPH06295575A JP H06295575 A JPH06295575 A JP H06295575A JP 8327793 A JP8327793 A JP 8327793A JP 8327793 A JP8327793 A JP 8327793A JP H06295575 A JPH06295575 A JP H06295575A
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JP
Japan
Prior art keywords
damper
vibration
diaphragm
recess
damper pin
Prior art date
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Pending
Application number
JP8327793A
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English (en)
Inventor
Wataru Ishii
亘 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH06295575A publication Critical patent/JPH06295575A/ja
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダンパーピンの軸方向に対する振動吸収の作
用を高めて、全ての振動方向に対してバランスがとれた
防振性能を確保する。 【構成】 一端側の中央部に内部に向かって突出した係
合凹部11aを設け、他端側に蓋部13を設けた容器の
内部に粘性流体12を充填して構成したダンパ1、上記
係合凹部11aに嵌装されるダンパーピン2、被支持部
材4と支持部材3の、いずれか一方にダンパ1を、他方
にダンパーピン2を装着して被支持部材4をフローティ
ング状態に支持するものにおいて、係合凹部11aの容
器内部側先端に、薄肉の側縁11dを有する凹部11e
を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として車載用コン
パクトディスクプレーヤ等において、車両の振動の影響
を少なくするための防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の車載用コンパクトディス
クプレーヤの防振装置を示すもので、例えば実公平4−
11277号公報におけるダンパおよびロッドなどによ
る装置と同類のものである。図において、1はダンパで
あり、ブチルゴムで形成されたダイヤフラム部11の内
部に粘性流体12(たとえばシリコンオイル)を注入
し、ブチルゴムで形成された蓋部13で密閉したもので
ある。なお、ダイヤフラム部11は、一端側の中央部に
内部に向かって突出した係合凹部11aを設け、他端側
にフランジを有する開口部11bを設け、中間部にフラ
ンジ11cを設けたものである。2は係合凹部11aに
嵌装されるダンパーピン、3は支持部材で、図3に示す
ようにダンパ1が取付けられている。この支持部材3は
車両の固定フレームに装着されるものである。4は被支
持部材で、例えばコンパクトディスクプレーヤの本体で
ある。この被支持部材4にダンパーピン2が取付けられ
ている。被支持部材4はダンパーピン2を介してフロー
ティング状態に支持部材3に支持されている。
【0003】次に動作について説明する。図13は、支
持部材3と被支持部材4の相対位置がダンパーピン2の
径方向への移動した瞬間の状態を示すもので、図12に
示す係合凹部11aの投影面積Aに対応した粘性流体1
2の抵抗を受ける。これに対して図14は、支持部材3
と被支持部材4の相対位置がダンパーピン2の軸方向へ
の移動した瞬間の状態を示すもので、図12に示す係合
凹部11aの投影面積Bに対応した粘性流体12の抵抗
を受ける。この抵抗により振動・衝撃が吸収されて被支
持部材4に対する振動・衝撃の影響が軽減される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の防振装置は以上
のように構成されているので、ダンパーピン2の軸方向
に対する振動吸収の作用は、径方向に対する振動吸収の
作用に比較して十分とは言えず、振動吸収作用のバラン
スも適切でない。また、図14のように係合凹部11a
のダイヤフラム内部側先端が蓋部13に衝突して蓋部1
3を破損させる不安がある。このため軸方向への振動吸
収の作用について径方向に対する振動吸収の作用と同様
の性能を得るためには、ダンパ1を長くして防振ストロ
ークを大きくしなければならず構造が大きくなる等の問
題点があった。
【0005】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、ダンパ1を長くすることなくダン
パーピン2の軸方向に対する振動吸収の作用を高めて、
全ての振動方向に対してバランスのよい防振性能を確保
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る防振装置
は、一端の中央部に内部に向かって突出した係合凹部が
設けられ、内部に粘性流体が充填されたダンパ、このダ
ンパの係合凹部に嵌装されるダンパーピンを備え、被支
持部材と支持部材の、いずれか一方にダンパを、他方に
ダンパーピンを装着して被支持部材をフローティング状
態に支持するものにおいて、係合凹部の容器内部側先端
に、薄肉の側縁を有する凹部を形成したものである。
【0007】また、ダイヤフラム内側に形成された凹部
の薄肉の側縁には、軸方向に複数のスリットを設けると
共に、必要に応じて縦溝または根元に周方向に横溝を設
けて柔軟性を高めるようにした。
【0008】また、ダイヤフラムの一端側の内部に、ダ
ンパーピンの軸方向に対する振動吸収の作用を行うフイ
ンを設けた。
【0009】
【作用】薄肉の側縁を有する凹部あるいはダイヤフラム
の一端側の内部に設けたフインにより、ダンパーピンの
軸方向に対する振動吸収の作用が高められて、径方向の
振動吸収の作用に対してバランスがとれた防振性能を得
るように作用する。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、1はダンパで、支持部材3に取付
けられている。2はダンパーピンで、被支持部材4に取
付けられている。このダンパ1とダンパーピン2によ
り、被支持部材4がフローティング状態に支持部材3に
支持されている構成は前記従来のものと同一である。1
1はダイヤフラム部で、一端側の中央部に内部に向かっ
て突出した係合凹部11aを設け、他端側にフランジを
有する開口部11bを設け、中間部にフランジ11cを
設けたものである。係合凹部11aのダイヤフラム内部
側先端には、薄肉の側縁11dを有する凹部11eが形
成されている。なお、ダイヤフラム部11の内部に粘性
流体12(たとえばシリコンオイル)を注入し、ブチル
ゴムで形成された蓋部13で密閉することは上記従来の
装置と同一である。
【0011】上記のように構成された防振装置において
は、薄肉の側縁11dを有する凹部11eにより、ダン
パーピン2の軸方向に対する振動吸収の作用が高められ
る。即ち、図2に示されたように、ダンパーピン2の軸
方向(矢印C方向)に振動が加わった場合、薄肉の側縁
11dが図のように弾性変形し拡張する。この弾性変形
に要するエネルギ吸収効果と、弾性変形により投影面積
が大きくなることによるエネルギ吸収効果により、振動
吸収の作用が高められ、ダンパーピン2の径方向に対す
る振動吸収の作用に対して適切なバランスの振動吸収作
用がえられる。
【0012】なお、図1・図2に示された防振装置を単
独でみると、上記と反対の振動方向(矢印D方向)に対
する振動吸収作用の改善効果は殆ど無いが、ダンパ1は
通常図3のように、ダンパーピン2の軸方向に対称的に
配置されるので、どちらかのダンパ1において振動吸収
の作用が高められる。
【0013】実施例2.上記実施例1は係合凹部11a
のダイヤフラム内部側先端に、薄肉の側縁11dを有す
る凹部11eを形成したものであるが、この実施例は図
4に示すように、薄肉の側縁11dに複数のスリット1
1fを設けることにより、側縁11dの柔軟性を高めた
ものであり、図5のように側縁11dの弾性変形による
拡張が容易で、蓋部13に衝突しても蓋部13を破損さ
せることがない。
【0014】実施例3.この実施例は図6に示すよう
に、係合凹部11aのダイヤフラム内部側先端に軸方向
に複数のスリット11f及び縦溝11gを設けた薄肉の
側縁11dを有する凹部11eを形成したもので、実施
例2のものより更に側縁11dの柔軟性を高めたもので
ある。
【0015】実施例4.この実施例は図7に示すよう
に、係合凹部11aのダイヤフラム内部側先端に、軸方
向に複数のスリット11f及びスリット11fの根元部
分に横溝11hを設けた薄肉の側縁11dを有する凹部
11eを形成したもので、実施例3と同様に側縁11d
の柔軟性を高めたものである。
【0016】実施例5.この実施例は、図8・図9に示
すように、ダイヤフラム11の一端側の内部に、ダンパ
ーピン2の軸方向に対する振動吸収の作用を行うフイン
11iを設けたもので、ダンパーピン2の軸方向(矢印
C方向)に振動が加わった場合、フイン11iが図9の
ように弾性変形し拡張する。この弾性変形により実施例
1ないし実施例4と同様に振動吸収の作用が高められ、
ダンパーピン2の径方向に対する振動吸収の作用に対し
て適切なバランスの振動吸収作用が得られる。
【0017】実施例6.上記実施例では、支持部材3に
ダンパ1を取付け、被支持部材4にダンパーピン2を取
付けたものを示したが、支持部材3にダンパーピン2を
取付け、被支持部材4にダンパ1を取付けたものであっ
ても同様の効果が得られる。また、図10に示すよう
に、実施例5の構成に実施例1ないし実施例4の構成を
加えることにより、更に大きい振動吸収作用を得ること
ができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、係合
凹部のダイヤフラム内部側先端に設けた薄肉の側縁を有
する凹部、あるいはダイヤフラムの一端側の内部に設け
たフインにより、ダンパーピンの軸方向に対する振動吸
収の作用が高められて、全ての振動方向に対してバラン
スのよい防振性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す側断面図である。
【図2】この発明の実施例1の動作状態を示す側断面図
である。
【図3】この発明及び従来例を説明するための斜視図で
ある。
【図4】この発明の実施例2を示す側断面図である。
【図5】この発明の実施例2の動作状態を示す側断面図
である。
【図6】この発明の実施例3の主要部を示すもので、図
(b)は係合凹部の正面図、図(a)は図(b)のE−
E線にをける断面図である。
【図7】この発明の実施例4の主要部を示すもので、図
(b)は係合凹部の正面図、図(a)は図(b)のF−
F線にをける断面図である。
【図8】この発明の実施例5を示す側断面図である。
【図9】この発明の実施例5の動作状態を示す側断面図
である。
【図10】この発明の実施例6を示す一部破断斜視図で
ある。
【図11】従来の装置を示す側断面図である。
【図12】従来の装置の防振作用を説明するための側断
面図である。
【図13】従来の装置の動作を説明するための側断面図
である。
【図14】従来の装置の動作を説明するための側断面図
である。
【符号の説明】
1 ダンパ 2 ダンパーピン 3 支持部材 4 被支持部材 11 ダイヤフラム部 12 粘性流体 13 蓋体 11a 係合凹部 11d 側縁 11e 凹部 11f スリット 11g 縦溝 11h 横溝 11i フイン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端の中央部に内部に向かって突出した
    係合凹部が設けられ、内部に粘性流体が充填されたダン
    パ、このダンパの係合凹部に嵌装されるダンパーピンを
    備え、被支持部材と支持部材の、いずれか一方にダンパ
    を、他方にダンパーピンを装着して被支持部材をフロー
    ティング状態に支持するものにおいて、上記係合凹部の
    ダイヤフラム内部側先端に、薄肉の側縁を有する凹部を
    形成したことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 ダイヤフラム内側に形成された凹部の薄
    肉の側縁には、軸方向に複数のスリットが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 ダイヤフラム内側に形成された凹部の薄
    肉の側縁には、軸方向に複数のスリット及び縦溝が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 ダイヤフラム内側に形成された凹部の薄
    肉の側縁には、根元部分の周方向に横溝が形成されてい
    ることを特徴とする請求項2または3記載の防振装置。
  5. 【請求項5】 一端の中央部に内部に向かって突出した
    係合凹部が設けられ、内部に粘性流体が充填されたダン
    パ、このダンパの係合凹部に嵌装されるダンパーピンを
    備え、被支持部材と支持部材の、いずれか一方にダンパ
    を、他方にダンパーピンを装着して被支持部材をフロー
    ティング状態に支持するものにおいて、上記ダイヤフラ
    ムの一端の内側に、ダンパーピンの軸方向に対する振動
    吸収の作用を行うフインを設けたことを特徴とする防振
    装置。
JP8327793A 1993-04-09 1993-04-09 防振装置 Pending JPH06295575A (ja)

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JP8327793A JPH06295575A (ja) 1993-04-09 1993-04-09 防振装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003097631A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Polymatech Co Ltd ダンパー及びその取付構造
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