JP2003097631A - ダンパー及びその取付構造 - Google Patents

ダンパー及びその取付構造

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JP2003097631A JP2001298220A JP2001298220A JP2003097631A JP 2003097631 A JP2003097631 A JP 2003097631A JP 2001298220 A JP2001298220 A JP 2001298220A JP 2001298220 A JP2001298220 A JP 2001298220A JP 2003097631 A JP2003097631 A JP 2003097631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動により被支持体が大きく振幅するこ
とで被支持体の軸体を保持する軸受け部が容器本体の内
側面と衝突しても、軸受け部が破断し難いダンパーを提
供すること。 【解決手段】 被支持体から突出する軸体17の底面部
17cが軸受け部16の内底面18bと非接触となるダ
ンパーの軸受け部16に、軸心方向で軸体17に対して
突き当たる当接面19aを形成した。そのため、軸心方
向で被支持体が大きく変位して軸受け部16の底部16
bと容器本体とが衝突しても、軸受け部16の底部16
bが、軸体17の底面部17cと容器本体と接触して挟
まれることがないか、挟まれたとしても破断に至るまで
の衝撃を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンパーに関し、特
にCDやDVDなどのディスク状記録媒体から非接触読
取り方式で記録データの読出しを行う音響機器や情報機
器等の振動減衰に好適なダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、車載用CDプレーヤ1の防振構
造を示す図で、その筐体2の内部には被支持体である音
楽用CDを再生するプレーヤ本体3がコイルスプリング
4にて支持されている。筐体2に固定してある5はダン
パーで、プレーヤ本体3の底面部から突設した樹脂や金
属等の硬質材で形成した軸体6を保持しており、プレー
ヤ本体3に作用する振動を減衰させるものである。
【0003】即ち、図9で示すように、ダンパー5は、
例えばポリプロピレン等の硬質樹脂で形成した周壁部7
を備えており、その上側開口端はスチレン系熱可塑性エ
ラストマー等のゴム状弾性体で形成した弾性浮動壁8に
て密封されている。その下側開口端は、周壁部7と同材
質の蓋9にて密封されており、密封された内部空間に
は、シリコーンオイル等でなる粘性流体10が充填され
ている。なお、周壁部7、弾性浮動壁8、蓋9及び後述
の軸受け部11によって密封状の容器本体5aが構成さ
れる。
【0004】こうした概略構成のダンパー5の弾性浮動
壁8には、その中央頂部に外側面が有底円筒形状で内側
面が凹形状の軸受け部11が形成されており、プレーヤ
本体3に作用する振動は、軸体6を保持する軸受け部1
1を通じてダンパー5へ入力されて、弾性浮動壁8の弾
性変形と、粘性流体10の流動による粘性抵抗とによっ
て減衰される。したがって、この従来例のダンパー5で
は、プレーヤ本体3の軸体6が軸受け部11から抜けて
しまうと減衰効果が発揮されなくなってしまうため、軸
体6に形成した大径円盤状の抜止め頭部12と実質上隙
間無く係合する係合凹部13を軸受け部11の内側面1
1aに形成し、この係合凹部13と抜止め頭部12との
隙間無い係合によって軸体6の抜け防止を図るようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のダンパー5にあっては、プレーヤ本体3に共
振周波数付近(特に10〜30Hzの低い周波数付近)
の振動入力がなされたり、例えば悪路走行時等にプレー
ヤ本体3に高加速度の衝撃が加わると、プレーヤ本体3
が大きく鉛直・水平方向に振幅して、図10で示すよう
に、ゴム状弾性体製の軸受け部11が硬質樹脂製の周壁
部7や同じく硬質樹脂製の蓋9に対して衝突し、特に薄
肉の係合凹部13が圧縮応力の集中によって破断するこ
とがある。そして、破断してしまうと、密封した粘性流
体10が破断箇所から漏出するため本来の減衰効果を発
揮できなくなるだけでなく、漏れた粘性流体10により
機器内部を汚してしまうことがある。
【0006】こうした問題は、粘性流体10の流動によ
る粘性抵抗を利用するダンパー5に限られるものではな
く、粘性流体10に代えて空気の流入・流出による粘性
抵抗を振動減衰に利用するエアーダンパーと称されるダ
ンパーであっても、破断部分からの空気漏れによって本
来の減衰効果を発揮できなくなる点で、同様の問題を抱
えている。
【0007】以上のような従来技術を背景になされたの
が本発明であって、その目的は、振動により被支持体が
大きく振幅することで被支持体の軸体を保持する軸受け
部が容器本体の内側面と衝突しても、軸受け部が破断し
難いダンパーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、被支
持体が大きく変位した場合であっても、軸体と容器本体
の部分とで、ゴム状弾性体でなる軸受け部を直接挟み押
圧しないようにし、軸受け部に直接挟み押圧による圧縮
応力集中が生じさせないようにするという知見に基づい
ている。
【0009】そして、こうした知見に基づく一の本発明
は、振動伝達路の一次側又は二次側に位置する被支持体
を、該被支持体から突出する軸体の挿入を受けて保持す
るゴム状弾性体でなる凹形状の軸受け部を有し、該軸受
け部に伝達される振動を流動による粘性抵抗力にて減衰
させる流体を封入した容器本体を備えるダンパーについ
て、軸体の軸心方向端末部が軸受け部の内底面と非接触
となる軸受け部の内側面に、軸心方向で軸体に対して突
き当たる当接面を形成したことを特徴とする。
【0010】この本発明では、軸体の軸心方向端末部が
軸受け部の内底面と非接触となる軸受け部の内側面に、
軸体に対して該軸心方向で突き当たる当接面を形成した
ので、軸心方向で被支持体が大きく変位して軸受け部の
底部と容器本体とが衝突しても、軸体の軸心方向端末部
が軸受け部の内底面と非接触の状態で、軸体は軸受け部
の当接面で止まっているため、その軸心方向端末部が内
底面と接触しない。つまり、ゴム状弾性体でなる軸受け
部の底部が、硬質材でなる軸体の軸心方向端末部と容器
本体と接触して挟まれることがなく、仮に挟まれたとし
ても破断に至るまでの衝撃をもって接触することはない
ので、該軸心方向端末部による圧縮応力の集中を回避で
きる。よって、軸受け部底部の破断を阻止することがで
きる。また、軸体の軸心方向端末部が軸受け部の内底面
と非接触であるということは、軸受け部の底部が容器本
体と衝突した際に、その非接触空間である空隙部の分だ
け軸受け部の底部に若干の変形代を与えられることとな
る。そのため、該変形代によって衝突による衝撃吸収性
能も高められる。
【0011】また、前記知見に基づく他の本発明は、振
動伝達路の一次側又は二次側に位置する被支持体を、該
被支持体から突出する軸体の挿入を受けて保持するゴム
状弾性体でなる凹形状の軸受け部と、該軸受け部の軸心
方向に沿って筒状とした硬質樹脂材でなる周壁部を有
し、該軸受け部に伝達される振動を流動による粘性抵抗
力にて減衰させる流体を封入した容器本体を備えるダン
パーについて、軸体の軸交差方向端末部が軸受け部の内
周面と非接触となる軸受け部の内側面に、軸交差方向で
軸体に対して突き当たる当接面を形成したことを特徴と
する。
【0012】この本発明では、軸体の軸交差方向端末部
が軸受け部の内周面と非接触となる軸受け部の内側面
に、軸体に対して該軸交差方向で突き当たる当接面を形
成したので、軸交差方向(軸体の軸心に対する直角方向
を含む交差方向)で被支持体が大きく変位して軸受け部
と容器本体の周壁部とが衝突しても、軸体の軸交差方向
端末部が軸受け部の内周面と非接触の状態で、軸体は軸
受け部の当接面で止まっているため、その軸交差方向端
末部が内周面と接触しない。つまり、ゴム状弾性体でな
る軸受け部の内周面が、硬質材でなる軸交差方向端末部
と接触して硬質樹脂材でなる周壁部との間で挟まれるこ
とはなく、仮に挟まれたとしても破断に至るまでの圧縮
応力はかからないので、該軸交差方向端末部による圧縮
応力の集中を回避できる。よって、軸受け部側部の破断
を阻止することができる。また、このダンパーにおいて
も、非接触領域に対応する空隙部により変形代を与える
ことができるため、衝撃吸収性能も高められることにな
る。
【0013】上記ダンパーの容器本体の具体的構成とし
ては、軸受け部の軸心方向に沿って筒状とした硬質樹脂
でなる周壁部と、該周壁部の一端開口を閉塞する硬質樹
脂材、軟質樹脂材、又は軸受け部底部との対向する中央
部分が軟質樹脂材で該中央部分の外側部分が硬質樹脂材
でなる蓋部と、軸受け部を該周壁部の他端開口と繋いで
弾性変形により該軸受け部を浮動支持する浮動支持壁
と、を備えるものとできる。
【0014】また、上記ダンパーについては、容器本体
内にシリコーンオイルを主材とする粘性流体を封入した
ものとして構成できる。
【0015】さらに、本発明は、前記一の本発明による
ダンパーと同様の作用・効果を発揮する別の手段とし
て、振動伝達路の一次側又は二次側の何れかに位置する
被支持体に軸体を突設する一方で、該一次側又は二次側
の何れか他方に位置するダンパーにゴム状弾性体である
凹形状の軸受け部を形成し、軸体を軸受け部に挿入して
被支持体をダンパーにて防振支持するダンパーの取付構
造について、軸受け部の内側面に軸体に対して挿入方向
で突き当たる当接面を形成し、この当接面に軸体を突き
当てた状態で、軸体の軸心方向端末部と軸受け部の内底
面との間に空隙部を設定したことを特徴とするダンパー
の取付構造を提供する。
【0016】また、本発明は、前記他の本発明によるダ
ンパーと同様の作用・効果を発揮する別の手段として、
振動伝達路の一次側又は二次側に位置する被支持体に軸
体を突設する一方で、該一次側又は二次側の何れか他方
に位置するダンパーに、該軸体の軸心方向に沿って筒状
とした硬質樹脂材でなる周壁部と、深さ方向が該軸心方
向に沿う凹形状としたゴム状弾性体でなる軸受け部とを
形成し、軸体を軸受け部に挿入して被支持体をダンパー
にて防振支持するダンパーの取付構造について、軸受け
部の内側面に軸体に対して軸交差方向で突き当たる当接
面を形成し、この当接面に軸体を突き当てた状態で、軸
体の軸交差方向端末部と軸受け部の内周面との間に空隙
部を設定したことを特徴とするダンパーの取付構造を提
供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態によるダ
ンパーとその取付構造について、図面を参照しつつ説明
する。なお、従来技術と同じ部分については同じ符号を
付して重複説明を省略する。
【0018】第1実施形態〔図1,図2,図3〕: 本
形態のダンパー15は軸受け部16に特徴があり、図1
で示す軸体17が取付けられるものである。なお、その
他の構成は従来例のダンパー5(図8参照)と同じであ
る。軸受け部16の内側面18における略円筒状の内周
面18aには、軸体17に形成した大径円盤状の抜止め
頭部17aと実質上隙間無く係合する係合溝19が形成
されている。そして、軸受け部16の内側面18におけ
る内底面18bは、該係合溝19よりも一段深い位置に
形成されている。
【0019】以上のような、軸体17を軸受け部16に
挿入して取付ける際には、軸体17の軸心方向端末部に
形成した円柱状の小突起17bを軸受け部16の開口端
16aにあてるようにする。こうすることで、軸体17
を挿入初期の位置合わせを容易に行うことができる。
【0020】位置合わせを終えて軸心方向に沿って挿入
していくと、軸体17は、抜止め頭部17aの段差面1
7dが軸受け部16の係合溝19における当接面19a
と突き当たるまで進入する。そして、段差面17dが当
接面19aに対して突き当たると、図2で示すように抜
止め頭部17aが係合溝19と隙間無く係合する。
【0021】このように軸体17を軸受け部16と係合
させると、軸体17(小突起17b)の底面部(軸心方
向端末部)17cは、軸受け部16の内底面18bと隙
間d1を空けた非接触の状態となっている。この隙間d
1による空隙部20を設けたことが大きな特徴である。
即ち、図示しない軸体17の基端側に固定した防振対象
物である例えば車載用CDプレーヤのプレーヤ本体(図
7参照)が振動を強く受けて軸心方向に沿う図中下向き
に大きく振幅すると、ゴム状弾性体でなる軸受け部16
が硬質樹脂材でなる蓋(底壁部)9に対して強く衝突す
るが(図9(a)参照)、こうした衝突が起こっても軸
体17の底面部17cは、抜止め頭部17aの段差面1
7dが係合溝19の当接面19aと突き当たっていて下
向きへの移動が阻止されるために、軸受け部16の内底
面18bと接触せず空隙部20の範囲内に位置したまま
であるか、軸体17の底面部17cと軸受け部16の内
底面18bとが接触したとしても、軸受け部16の底部
16bにかかる圧縮応力の集中を回避できる。
【0022】従って、この実施形態のダンパー15とそ
の取付構造では、特に、防振対象物が軸心方向に沿って
大きく振幅して軸受け部16が蓋9と強く衝突すること
があっても、軸受け部16の底部16bの部分が破断す
るのを防ぐことができ、破断による粘性流体10の漏出
を防止することができる。
【0023】以上のような第1実施形態のダンパー15
は、例えば図3で拡大段面で示す変形形態の軸受け部2
1,22,23を有していても、軸体の軸心方向端末部
が軸受け部の内底面と非接触の状態で、軸受け部の内側
面に軸心方向で軸体に対して突き当たる当接面21a,
22a,23aを備えており、破断防止効果は同様に発
揮することができる。なお、これらの変形形態について
も軸受け部21,22,23を除く他の構成は、第1実
施形態のダンパー15と同じである。
【0024】なお、ここでは軸受け部16,21,2
2,23以外の構成は従来例と同様として説明したが、
容器本体5aが、周壁部7、弾性浮動壁8、蓋(蓋部)
9及び軸受け部16,21,22,23によって構成さ
れる形態に限られるものではなく、容器本体は、周壁部
がなく、弾性浮動壁が直接蓋部につながった構成や、周
壁部と蓋部が一体となって、周壁部と蓋部の区別がつか
ないような構成などであってもよい。
【0025】第2実施形態〔図4〕: 本形態の軸受け
部24は、特に、図示しない防振対象物が左右方向に大
きく振幅して硬質樹脂材でなる周壁部7と強く衝突する
ことに備えたものである。即ち、この軸受け部24の内
側面25における略円筒形状の内周面25aには、軸体
26に形成した抜止め頭部26bと上下方向では隙間無
く係合する係合溝27が形成されている。
【0026】そして、軸体26の抜止め頭部26bを軸
受け部24の係合溝27に係合させると、軸体26の軸
交差方向端末部をなす抜止め頭部26bの外周面26c
は、軸受け部26の係合溝27の内周壁27aと隙間d
2を空けて非接触の状態となっていて空隙部28が形成
される。従って、図示しない軸体26の基端側に固定し
た防振対象物(車載用CDプレーヤのプレーヤ本体(図
7参照))が振動を強く受けて軸交差方向に大きく振幅
すると、ゴム状弾性体でなる軸受け部24が硬質樹脂材
でなる周壁部7に対して強く衝突することがあるが(図
9(b)参照)、こうした強い衝突が起こっても軸体2
6の外周面26cは、軸体26の軸部26aが、「当接
面」としての軸受け部24の内周面25aと突き当たっ
ていて軸交差方向への移動が阻止されるため、軸体26
の抜止め頭部26bの外周面26cは、係合溝27をな
す内周壁27aと接触せず空隙部28の範囲内に位置し
たままであるか、軸体26の抜止め頭部26bの外周面
26cと、軸受け部24の係合溝27における内周壁2
7aが接触したとしても、軸受け部24の側部24aに
かかる圧縮応力の集中を回避できる。
【0027】従って、この実施形態の軸受け部24を備
えるダンパーとその取付構造では、特に、防振対象物が
軸体26の軸交差方向へ大きく振幅して軸受け部24が
周壁部7と強く衝突することがあっても、軸受け部24
の側部24aの部分が破断するのを防ぐことができ、破
断による粘性流体10の漏出を防止することができる。
【0028】なお、この第2実施形態の軸受け部24
も、第1実施形態の軸受け部16の変形形態を示したの
と同様に、軸体における軸交差方向端末部が軸受け部の
内周面と非接触となるように軸体の軸交差方向端末部と
軸受け部の内周面との間に空隙部を設ける変形形態で実
施することが可能である。
【0029】第3実施形態〔図5〕: この実施形態の
軸受け部30は、第1実施形態の軸受け部16の構成と
第2実施形態の軸受け部24の構成を併せ持つものであ
る。従って、詳細な説明は重複説明となるため省略する
が、この実施形態の軸受け部30を備えるダンパー及び
その取付構造によれば、防振対象物が軸体31の軸心方
向と軸交差方向に大きく振幅してゴム状弾性体でなる軸
受け部30が硬質樹脂材でなる周壁部7や蓋(底壁部)
9と強く衝突しても破断せず、粘性流体10が漏出しな
いようになっている。
【0030】なお、この第3実施形態の軸受け部30
も、第1実施形態の軸受け部16の変形形態を示したの
と同様に、軸体の軸心方向端末部が軸受け部の内底面と
非接触となるように、軸体の軸心方向端末部と軸受け部
の内底面との間に空隙部設け、且つ、軸体における軸交
差方向端末部が軸受け部の内周面と非接触となるように
軸体の軸交差方向端末部と軸受け部の内周面との間に空
隙部を設ける変形形態で実施することが可能である。
【0031】第4実施形態〔図6〕: 以上の第1実施
形態から第3実施形態の軸受け部16,24,30はい
ずれも外形形状が長手方向に沿って等径の円筒形状であ
る例を示したが、本形態の軸受け部33のように軸体3
4の外形形状に対応させて長手方向に沿って異径の円筒
形状としてもよい。これによっても第1〜第3実施形態
と同様の破断防止効果を得ることができる。
【0032】第5実施形態〔図7〕: 以上の第1,第
3,第4実施形態の軸受け部16,30,33は、何れ
も軸心方向端末部と突き当たる当接面19aを底部側に
形成した構造としたが、それを形成する深さ位置につい
てはどこでもよく、例えば図7で示すようなダンパー3
6にあっては軸受け部37の長手方向における軸体38
の挿入口寄りの位置に形成してもよい。これによっても
第1〜第4実施形態と同様の破断防止効果を得ることが
できる。なお、軸体の軸交差方向端末部と当接する当接
面の形成位置も同様である。
【0033】なお、第1〜第5実施形態において、軸受
け部16,24,30,33及び弾性浮動壁8は、ゴム
状弾性体で作成され、公知の合成ゴム、熱可塑性エラス
トマーから適宜選択されて用いられる。合成ゴムとして
は、例えば、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ブチ
ルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリ
コーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等が挙げられ、
熱可塑性エラストマーとしてはスチレン系、オレフィン
系、ウレタン系、エステル系、塩化ビニル系等の各種エ
ラストマーが挙げられる。
【0034】また、以上の第1〜第4実施形態では、周
壁部7や蓋9のような硬質樹脂部分(ポリプロピレン樹
脂製)を含む容器本体5aを例示したが、例えば粘性流
体を封入したゴム状弾性体でなる袋状物を容器本体と
し、その袋状物を硬質樹脂製の有底筒状のケース内に収
納して成るダンパーに本発明を適用してもよい。
【0035】さらに、以上の第1〜第4実施形態におけ
る蓋(底壁部)9は、硬質樹脂や金属等の剛性のある素
材であっても、あるいは上述のようなゴム状弾性体であ
っても良く、それらを部分的に組合せた構造のものを用
いてもかまわない。どのような素材を用いるかは、ダン
パーの用いられる場所、支持体との組み付け方法等によ
り決定され、場合により自由に変えることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明のダンパー及びその取付構造によ
れば、軸受け部の破断を防止できるため、振動減衰に寄
与する流体が破断箇所から漏出して防振性能が低下する
ことを防ぐことができ、また流体として液状の粘性流体
を使用した場合には機器内部の汚損を防ぐこともでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるダンパーの断面
図。
【図2】図1のダンパーにおける軸受け部の拡大断面
図。
【図3】図1のダンパーの変形形態による軸受け部の拡
大断面図。
【図4】第2実施形態によるダンパーにおける軸受け部
の拡大断面図。
【図5】第3実施形態によるダンパーにおける軸受け部
の拡大断面図。
【図6】第4実施形態によるダンパーにおける軸受け部
の拡大断面図。
【図7】第5実施形態によるダンパーにおける軸受け部
の拡大断面図。
【図8】一従来例によるダンパーの使用状態説明図。
【図9】図8のダンパーの使用状態拡大断面図。
【図10】図8のダンパーの挙動を示す説明図。
【符号の説明】
5,15 ダンパー 5a 容器本体 6,17,26,31,34,37 軸体 7 周壁部 8 弾性浮動壁 9 蓋(蓋部) 10 粘性流体 11、16,21,22,23,24,30,33,3
6 軸受け部 16b 底部 18,25 内側面 18a,25a 内周面 18b 内底面 19a,21a,22a,23a 当接面 20,28 空隙部 24a 側部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動伝達路の一次側又は二次側に位置す
    る被支持体を、該被支持体から突出する軸体の挿入を受
    けて保持するゴム状弾性体でなる凹形状の軸受け部を有
    し、該軸受け部に伝達される振動を流動による粘性抵抗
    力にて減衰させる流体を封入した容器本体を備えるダン
    パーにおいて、 軸体の軸心方向端末部が軸受け部の内底面と非接触とな
    る軸受け部の内側面に、軸心方向で軸体に対して突き当
    たる当接面を形成したことを特徴とするダンパー。
  2. 【請求項2】 振動伝達路の一次側又は二次側に位置す
    る被支持体を、該被支持体から突出する軸体の挿入を受
    けて保持するゴム状弾性体でなる凹形状の軸受け部と、
    該軸受け部の軸心方向に沿って筒状とした硬質樹脂材で
    なる周壁部を有し、該軸受け部に伝達される振動を流動
    による粘性抵抗力にて減衰させる流体を封入した容器本
    体を備えるダンパーにおいて、 軸体の軸交差方向端末部が軸受け部の内周面と非接触と
    なる軸受け部の内側面に、軸交差方向で軸体に対して突
    き当たる当接面を形成したことを特徴とするダンパー。
  3. 【請求項3】 容器本体が、軸受け部の軸心方向に沿っ
    て筒状とした硬質樹脂でなる周壁部と、該周壁部の一端
    開口を閉塞する硬質樹脂材、軟質樹脂材、又は軸受け部
    底部との対向する中央部分が軟質樹脂材で該中央部分の
    外側部分が硬質樹脂材でなる蓋部と、軸受け部を該周壁
    部の他端開口と繋いで弾性変形により該軸受け部を浮動
    支持する浮動支持壁と、を備える請求項1又は請求項2
    記載のダンパー。
  4. 【請求項4】 容器本体内にシリコーンオイルを主材と
    する粘性流体を封入した請求項1〜請求項3何れか1項
    記載のダンパー。
  5. 【請求項5】 振動伝達路の一次側又は二次側の何れか
    に位置する被支持体に軸体を突設する一方で、該一次側
    又は二次側の何れか他方に位置するダンパーにゴム状弾
    性体である凹形状の軸受け部を形成し、軸体を軸受け部
    に挿入して被支持体をダンパーにて防振支持するダンパ
    ーの取付構造において、 軸受け部の内側面に軸体に対して挿入方向で突き当たる
    当接面を形成し、この当接面に軸体を突き当てた状態
    で、軸体の軸心方向端末部と軸受け部の内底面との間に
    空隙部を設定したことを特徴とするダンパーの取付構
    造。
  6. 【請求項6】 振動伝達路の一次側又は二次側に位置す
    る被支持体に軸体を突設する一方で、該一次側又は二次
    側の何れか他方に位置するダンパーに、該軸体の軸心方
    向に沿って筒状とした硬質樹脂材でなる周壁部と、深さ
    方向が該軸心方向に沿う凹形状としたゴム状弾性体でな
    る軸受け部とを形成し、軸体を軸受け部に挿入して被支
    持体をダンパーにて防振支持するダンパーの取付構造に
    おいて、 軸受け部の内側面に軸体に対して軸交差方向で突き当た
    る当接面を形成し、この当接面に軸体を突き当てた状態
    で、軸体の軸交差方向端末部と軸受け部の内周面との間
    に空隙部を設定したことを特徴とするダンパーの取付構
    造。
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