JP2002286081A - 液封入式防振装置 - Google Patents

液封入式防振装置

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JP2002286081A
JP2002286081A JP2001083031A JP2001083031A JP2002286081A JP 2002286081 A JP2002286081 A JP 2002286081A JP 2001083031 A JP2001083031 A JP 2001083031A JP 2001083031 A JP2001083031 A JP 2001083031A JP 2002286081 A JP2002286081 A JP 2002286081A
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JP
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liquid
liquid chamber
rubber
cylinder
main
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JP2001083031A
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Masaaki Ito
政昭 伊藤
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円筒型の液封入式防振装置におけるストッパ構
造として、外形の小型化してストッパ部材の先端とその
対向する面との間隔が小さくなっても、ストッパ機能を
確保して充分な耐久性を有し、なおかつ振動抑制の防振
効果を発揮できるストッパ構造をもつ液封入式防振装置
を提供する。 【解決手段】内筒と、この内筒に固着され、その外周に
液体を封入するとともに、オリフィス通路を介して互い
に連通させた主液室および副液室を形成する凹部を有す
る本体ゴムを有し、この本体ゴムの外側に固定された中
間筒の外面と接触し液体を封入する外筒と、前記内筒に
設けられ、内筒と外筒を所定の相対的間隔以上に間隔を
規制するストッパ部材を備えた液封入式防振装置におい
て、このストッパ部材が主液室に突出するとともにその
先端部を緩衝ゴムで被覆したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車の
エンジンなどのパワーユニットを防振的に支承するのに
用いられる液封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車エンジンなどの振動体の振
動を車体に伝達させないように支承するエンジンマウン
トの一種として振動発生源と支持側の間にあり、一方に
連結される内筒と、他方に連結される外筒との間に中間
筒を配設するとともに、内筒と中間筒との間に防振基体
としての本体ゴムを介装し、前記内筒を挟んで上下に相
対的に変化する主液室と副液室とを設け、これらの両液
室をオリフィス通路により連通せしめて構成されている
円筒形の液封入式防振装置が知られている。
【0003】この防振装置は、振動入力に対して、本体
ゴムの弾性振動に対して主副液室間のオリフィス通路内
の液体の振動による設定周波数の減衰効果を得るのを主
目的にしていて、この効果を発揮するためにこの装置に
負荷される荷重に対して、内筒外筒の両保持部の相対的
位置を所定の値になるように設計されている。そして、
前記防振装置においては、通常、本体ゴムの弾性変形に
対して過度の入力荷重による相対的変位を規制し、装置
の変形や損傷を防止するためのストッパが設置されてい
る。そのストッパは装置内部で、液中に存在している場
合もあり、大変形をもたらす過大な入力時には、対向す
る液室内面に当接して、内筒と外筒との所定以上の相対
間隔を確保し、本体ゴムの過度の大変形を防止すること
により、防振装置の損傷を防止し、耐久性の向上を図っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の防振装
置におけるストッパ部材は、内筒と同一の材料によるも
ので、鍛造による一体成形か、あるいは所定形状にした
ストッパ部材を内筒に対して圧入あるいは溶接して固定
するか、長円状のリング部材を内筒に挿入固定したもの
など種々の手段で固定取り付けるのが一般的であり、こ
れらの一部は特開平10−47419号公報や特開平1
−126451公報にみられる。
【0005】しかしながら、鍛造成形品などは、ストッ
パ自体の重量があり、そのため防振装置の重量が重くな
る上、当然コストアップとなる欠点がある。また、防振
装置の小型化の要求に対応するため外筒のサイズをさら
に小さくする小型化を実施した場合には、ストッパの先
端と当接する面との間隔は少なくなり振動入力時にその
効果を奏する振動の振幅が制限され、直接的に振動が伝
達される欠点があり、さらにその先端部まで剛性の高い
材料が使われているため、ストッパが当接面に当たった
場合の衝撃力が固定端に伝達され、本体ゴムのみでは振
動吸収されず、防振装置の効果を発揮できない場合が生
じる欠陥があった。
【0006】本発明は、上記欠点を考慮して作成された
ものであり、液封入式防振装置におけるストッパ構造と
して、防振装置の小型化による外形サイズの縮小に対応
してストッパ部材の先端と当接面との間隔が狭くなって
も十分な耐久性を有し、しかも防振装置として本来の振
動に対する高い防振効果を発揮できる液封入式防振装置
のストッパ構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、内筒とこの内筒にに固着され、
その外周に液体を封入するとともに、オリフィス通路を
介して互いに連通させた主液室および副液室を形成する
凹部を有するほぼ円筒状の本体ゴムを有し、この本体ゴ
ムの外側に固定された中間筒の外面と密着して前記凹部
を密閉的に閉鎖する外筒と前記内筒に設けられ、内筒と
外筒との所定の相対変位を規制するストッパ部材とを備
えた液封入式防振装置おいて、このストッパ部材は、主
液室の中央部に向かって突出するとともにその先端部を
ゴムで覆ったことを特徴とする。
【0008】この構成により、大変位振動の入力時でも
ストッパ先端がゴムで形成されていることから、外筒内
面との接触に対応できるとともに衝撃力を緩和できるも
のであり、ストッパ機能として、液封入式防振装置の外
形を小型化しても充分な耐久性を維持することができ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、ストッパ部材にお
ける先端のゴム部の表面に凹部を形成したことで、接触
時の衝撃力の緩衝能力を高めている。それに加えて大変
位の場合はストッパの先端部が外筒内面にストッパ先端
部を押しつけている状態であるが、この時でも微振幅の
振動は存在していてこのストッパ接触部をとおして伝達
されるのでこの先端のゴム部での伝達を少なくする、つ
まり防振装置の本来の機能である防振効果を高めること
ができる。
【0010】さらに、ストッパ部の先端に配設した凹部
の溝を設けているため、ストッパ部の先端が対向する面
に接触している場合において、接触面の一部が凹部によ
り接触しない部分が存在し、このことが、ストッパの当
接時にも所定の微振幅の振動減衰作用を行うことを可能
にするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に示す実施例に基づいて説明する。図1は本発明に係
るストッパを備えた液封入式防振装置の代表的な例の概
略を示す断面図であり、図3のA−A線の矢視からの断
面図である。図2は図1の外形図であり、一般にこれを
正面図として、図3は図1の側面図に当たる。図4は図
2のB−B線の矢視からの断面図である。
【0012】図1乃至図4において、内筒1は、一般に
自動車用エンジンなどの振動発生源側に取り付けられる
もので、比較的肉厚な金属製の筒状をしている。外筒2
は他方である車体などの支持側に取り付けられるもの
で、一般的には大きな径をもつ金属でできていて、通常
はブラケットを介して支持部材に取り付けられる。この
内筒1と外筒2とは、両者の軸中心を平行にして所定の
間隔を隔てて取り付けられている。しかも一般的に図1
に示すように内筒1と外筒2とは同心ではなく、偏心し
ていて、エンジンなどの支持体を支持している状態で
も、必ずしも同心になるとはかぎらない。
【0013】本体ゴム3は、内筒1と外筒2との間に配
設された防振基体であり、この防振装置の基本としての
ゴム体である。この本体ゴム3の内部に前記内筒1を挟
んで相対した2つの液室を設け、本体ゴム側の液室が主
液室4で、他方が副液室6とし、副液室の一部はゴム膜
によるダイアフラム5で形成されている。なお主液室4
と副液室6とは、オリフィス通路7によって、連通せし
められている。
【0014】図示している実施例の場合、前記外筒2の
内側に圧入手段や端部のカシメ手段により固定される金
属スリーブからなる中間筒8と、この中間筒8の外側に
中間筒8を両側から包み込むように挿入される二分割さ
れたオリフィス7を形成するオリフィス金具9とを有し
ていて、前記中間筒8は前記主液室4と副液室6に対応
する箇所が窓状に開口している。そして前記本体ゴム3
はその内周側が内筒1の外周に加硫接着され、また外周
側が中間筒8に加硫接着されることにより、内筒1と外
筒2との間に配設されている。10は副液室6のダイア
フラム5と接する空間であり、外部とつながっている空
間で、ダイアフラムの膨張、収縮による変形を許容する
ように設けられている.
【0015】上記の構成よりなる液封入式防振装置がエ
ンジンと支持体の間に取り付けられると、内筒1に対し
て偏心した状態で配置されていた外筒2はエンジンの自
重により本体ゴム3が弾性変形によって下方に移動し、
所定の位置関係にある略同心に位置することになる。そ
して振動がこの防振装置に伝達されると装置内の液に振
動が伝わり、オリフィス効果による所定の振動減衰効果
を発揮できるように設計されている。
【0016】液室内のストッパ部材11は前記本体ゴム
3の過度の変位を規制するためのストッパ部材であり、
本体ゴム3の一部に埋設された状態で内筒1から主液室
4内に突出し、大変位時には対向する主液室4内面に接
触して、支持されるものと支持部材に所定の間隔を保つ
ためのストッパ作用を果たすように構成されている。
【0017】本発明の実施例の場合、前記ストッパ部材
11は、アルミ等の金属の鍛造による成形で造られてい
て、前記内筒1の外周所定箇所の表面にローレット加工
を施して嵌着固定されていて、このストッパ部材11を
内筒1に固定した状態の後、本体ゴム3の加硫成形時
に、ゴムで被覆埋設されているものである。このように
して造られたストッパ部材の先端部が所定の厚みのゴム
で覆われていて、この被覆部分が外筒2と接触する場合
の緩衝ゴム部14となっている。
【0018】この緩衝ゴム部14の表面に、軸方向にス
トッパの一端から他端に達する凹部15が形成されてい
る。この凹部15は、防振装置の外形サイズの小型化し
た場合にストッパ部材11と外筒2の間隔が小さくなっ
ても、ストッパを維持しつつ、所定の防振効果を維持す
るものであり、ストッパ先端が外筒2の内面に接触して
いる場合でも、本体ゴム3の振動を緩衝ゴム部14によ
りストッパ機能による接触を緩和して、防振効果を向上
させるものである。
【0019】また、内筒1の副液室6側に対しては、前
記ダイアフラム5の中央部が、中間筒8と一体化した外
筒2の内面に常時接触状態となっていて、ダイアフラム
5の外側の空間10が存在するためダイアフラム5の振
動がフリーになり振動吸収性能が発揮されるように形成
されている。
【0020】中間筒8には主液室4と副液室6に相当す
る位置に窓部が形成されるとともに、主液室4から副液
室6の窓部の間に段差を設け、オリフィス7が形成され
ている。このような構成により、液体封入式防振装置は
耐久性を保証し、かつ適正な振動減衰効果を満足させる
防振装置として働くものである。
【0021】なお、液封入式防振装置の構造は、前記実
施例に示す形態に限られるものではなく、例えばストッ
パ部材が金属成形でなく、硬質の樹脂などにより成形さ
れているものがあり、内筒1と外筒2との間に本体ゴム
3が配設され、前記内筒1を挟んで容積可変の主液室4
と副液室6が設けられ、これら主液室4と副液室6とを
オリフィス通路7により連通せしめられる円筒型封液入
式防振装置において、その主液室4内に突出するストッ
パ11を有する種々の構造の液封入式防振装置において
実施できる。
【0022】
【発明の効果】本発明の防液封入式防振装置によれば、
ストッパ部材の先端にゴムを被覆しており、外筒内面と
の接触に対応できるとともに、その衝撃力を緩和でき、
充分な耐久性を維持して、振円筒型封液入式防振装置自
体の外形の小型化に対応できるという顕著な効果を奏す
る。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、ストッパ
部材の緩衝作用をさらに向上させることができ、その上
接触部分に液体が満たされている貫通溝により、ストッ
パが接触している場合でも、より接触していない状態に
近い液体の振動減衰効果を得ることができる顕著な効果
を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストッパを備える液封入式防振装
置の一例の概略をしめす。図3のA−A線矢視方向の断
面図である。
【図2】同液封入式防振装置の正面図である。
【図3】同液封入式防振装置の側面図である。
【図4】図2におけるB−B線矢視方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内筒 2 外筒 3 本体ゴム 4 主液室 5 ダイアフラム 6 副液室 7 オリフィス 8 中間筒 10 中間筒 11 ストッパ部材 14 緩衝ゴム部 15 凹溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒とこの内筒に固着され、その外周部に
    液体を封入するとともに、オリフィス通路を介して互い
    に連通させた主液室および副液室を形成する凹部を有す
    るほぼ円筒状の本体ゴムと、この本体ゴムの外側部に設
    定された中間筒の外周面と密着して前記凹部を液体で密
    封する外筒と、前記内筒に設けられ、内筒と外筒との所
    定の相対的間隔を規制するストッパ部材とを備え、前記
    ストッパ部材は、主液室に突出するとともにその対向す
    る面との接触部である先端部をゴムで覆ったことを特徴
    とする液封入式防振装置。
  2. 【請求項2】ストッパ部材の先端部を覆ったゴムの接触
    部表面に、凹部を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の液封入式防振装置。
JP2001083031A 2001-03-22 2001-03-22 液封入式防振装置 Pending JP2002286081A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086099A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 株式会社ブリヂストン 防振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019086099A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 株式会社ブリヂストン 防振装置

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