JPH0454344A - 防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、主としてプロペラシャフト支持装置等に用
いられる防振装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の防振装置としては、第６図に示すように、内筒１
と、この内筒１の外周に配置した外筒２と、これら内外
筒１，２を相互連結する弾性体３と、これら３者間に形
成された中空室４とを備えたものが知られている。この
防振装置は、自動車のプロペラシャフト　（図示せず）
の中間部を支承するセンターベアリング５を内筒１の内
周面に嵌め込んである。

〔解決しようとする課題〕

従来装置では、高周波振動において絶対ばね定数が高く
なるという問題があった。第２図中符号Ｘで示すグラフ
は、従来装置における周波数き伝達力（１子１、Ｘは入
力変位、ｙは出力変位）との関係を示し、成る高周波域
において伝達力が著しく高くなっている。

そこで、この発明は、成る高周波域において伝達力の増
大を抑え、振動の有効な減衰を図るとともに、この高周
波域において成る範囲に生ずるこもり音を低減する防振
装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、この発明は内筒と、この内
筒の外周に配置した外筒と、これら内外筒を相互連結す
る弾性体と、これら３者間に形成された中空室とを備え
た防振装置において、内筒又は外筒に固着された中空室
内の弾性支持体にダンパーマスを取付けたものである。

〔作用〕

この発明において、中空室内にダイナミックダンパー（
弾性支持体とダンパーマス）を設けることで、第２図の
符号Ｙで示すグラフのように、内筒が加振されると弾性
体が屈曲されて反力が生ずるとともにダンパーマスが振
動し、弾性支持体とダンパーマスとの関係で決まる共振
周波数で共振現象が生じ、その共振周波数付近で伝達力
を低くすることができる。

〔実施例〕

以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして説
明する。

第１図に示す第１実施例は、自動車のプロペラシャフト
の中間部を支承するセンターベアリング５が内周面に嵌
め込まれた内筒１と、この内筒１の外周面に配置した外
筒２と、これら内外筒１゜２を相互連結する弾性体３と
を備え、内外筒１゜２と弾性体３の間に中空室４が形成
しである。弾性体３の外周面側はリング６に加硫接着し
てあり、このリング６に外筒２をかし約加工等で固着し
である。弾性体３は、その軸線方向の左右両側が膨らん
だ膨出部３Ａに形成しである。外筒２は自動車のボディ
に取付けられる。

中空室４内には、ダイナミックダンパーを設けである。

この実施例では、ダイナミックダンパーは、内筒１に固
着された弾性支持体７と、この弾性支持体７にとりつけ
られたダンパーマス８とからなる。また、このダンパー
マス８の外周面側にはストッパーゴム９を設けである。

この第１実施例において、内筒１に高周波の振動が加わ
ると、弾性体３の膨出部３Ａの個所が屈曲されて反力が
生ずるとともに、ダンパーマス８が振動し、弾性支持体
７とダンパーマス８との関係で決まる共振周波数で共振
現象がおこり、この共振周波数付近で伝達力を低くする
ことができる（第２図符号Ｙで示すグラフ参照）。また
、成る高周波域の範囲に生ずるこもり音も低減すること
ができる。さらに、低周波の大振幅の振動時には、スト
ッパゴム９と外筒２とが接触し、このストッパゴム９お
よび弾性支持体７のたわみにより高い減衰効果が生じ、
振動を吸収する。

第１図に示す第１実施例において、中空室４内に液体を
封入することもできる。中空室４内に液体を封入すると
、液体の共振により、成る周波数、例えば１〇七±３証
位の大振幅で高減衰を得たりまたは３０Ｈｚ付近のばね
定数を低減して低速こもり音を抑えたりすることができ
、かつダイナミックダンパーにより高周波域のこもり音
を成る特定の周波数範囲において低いぼね定数を得るこ
とで低減させることもできる。

第３図に示す第２実施例では、中空室４内に液体りを封
入するとともに、中空室４内に設けたダンパーマス８を
膨出部３Ａの内面近辺まで張り出させたものを示す。こ
のようなダンパーマス８を使用することにより、第４図
に示すようにダンパーマス８の端部と膨出部３Ａの内面
との間の間隙がオリフィスとなり液体りが矢印に示すよ
うに移動じ、液体の共振を得ることができ、このような
共振により絶対ばね定数を低くすることができる。

第５図は、この第２実施例における周波数と絶対ばね定
数との関係を示すグラフであり、図中符号Ｚで示すグラ
フが第２実施例のものであり、符号Ｘは従来装置を示す
。

中空室４内に封入される液体りは、所要の動粘性率、た
とえば１．０００〜１００．　０００　ｃＳｔを有する
液体を用いる。なお、大きな振動減衰機能を必要としな
い場合には、液体りとして３０ＣＳｔを有するエチレン
グリコールとすることもできる。なおまた、図示する実
施例では、プロペラシャフト支承装置に用いるものとし
て説明したが、弾性ブツシュやエンジンマウントに、使
用することも可能である。

〔効果〕 以上説明したように、この発明では、内筒または外筒に
固着された中空室内の弾性支持体にダンパーマスを取り
付けたので、内筒が振動して弾性体が屈曲されて反力が
生ずると、ダンパーマスも振動し、弾性支持体とダンパ
ーマスとの関係で決まる共振周波数で共振現象がおこり
、その共振周波数付近で伝達力を低くすることが可能と
なる。

また、高周波域の成る範囲に生ずるこもり音も低減する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の第１実施例を示す断面図、第２図
は第１実施例と従来装置とを比較した周波数と伝達力の
関係を示すグラフ、第３図は第２実施例を示す断面図、
第４図は第２実施例における部分的拡大断面図、第５図
は第２実施例と従来装置における周波数と絶対ばね定数
の関係を示すグラフ、第６図は従来装置を示す断面図で
ある。 １・・・内筒、　　　　２・・・外筒、３・・・弾性体
、　　　４・・・中空室、７・・・弾性支持体、　８・
・・ダンパーマス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、内筒と、この内筒の外周に配置した外筒と、これら
   内外筒を相互連結する弾性体と、これら３者間に形成さ
   れた中空室とを備えた防振装置において、 内筒又は外筒に固着された中空室内の弾性支持体にダン
   パーマスを取付けたことを特徴とする防振装置。