JPH06330983A - 液体封入式防振支持装置 - Google Patents

液体封入式防振支持装置

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JPH06330983A
JPH06330983A JP13911593A JP13911593A JPH06330983A JP H06330983 A JPH06330983 A JP H06330983A JP 13911593 A JP13911593 A JP 13911593A JP 13911593 A JP13911593 A JP 13911593A JP H06330983 A JPH06330983 A JP H06330983A
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JP
Japan
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chamber
insulator
sub
vibration
main chamber
Prior art date
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JP13911593A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Miyake
和俊 三宅
Takashi Maeno
隆 前野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動バネ特性を柔らかくするとともに高減衰特
性を得られるようにする。 【構成】 円筒状の内筒1及び外筒6を設ける。これら
内外筒1、6間に防振ゴム等からなるインシュレータ2
を設ける。非圧縮性流体(液体)の封入される主室7及
び副室8を軸心方向に隔てられた状態に、かつ、インシ
ュレータ2と一体的に設ける。また、主室7と副室8と
の間を連通させる通路状のオリフィス3をインシュレー
タ2と一体的に設ける。インシュレータ2内に、カラー
部51及び主室7と副室8との間を仕切る仕切部55等
からなる仕切部材5をインサートする。 【効果】 内外筒間に設けられたインシュレータ2と、
主室7及び副室8等からなる液室間の液体の流動作用に
より、軸心方向の動バネ特性が柔らかくなるとともに、
高減衰特性が得られる。また、ラジアル方向の静バネ特
性は硬くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のサスペンショ
ンアーム等のサスペンション装置、あるいはエンジン、
ディファレンシャルギヤ装置等の駆動系装置等が取付け
られるメンバ(サブフレーム)の、車体側への取付点に
設けられるマウンティング装置(防振支持装置)に関す
るものであり、特に、静的負荷に対してはバネ定数(剛
性)を高くして操縦安定性を図るとともに、高周波振動
に対する動バネ定数は低くして振動・騒音の低減化を図
ることとした液体封入式の防振支持装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車、特に乗用車においては、
サスペンションアームのピボット点等は、車体とは別体
のメンバ(サブフレーム)に設けられるものが多い。そ
してこの場合、当該サブフレームには、エンジン、トラ
ンスミッションあるいはディファレンシャルギヤ装置等
の駆動系装置も一緒に取付けられる。このように駆動系
関係のコンポーネントと、サスペンションアーム等サス
ペンション関係のコンポーネントとが装着されるサブフ
レームが、防振支持装置を介して車体側に取付けられる
構成となっている。ところで、このような構成からなる
装置を、サスペンション系側からみれば、取付剛性は高
く、従ってバネ定数は高い方が操縦安定性上好ましい。
これに対して駆動系側からみれば、当該駆動系から発せ
られる振動・騒音の遮断、あるいはトルク変動等によっ
て生ずるサージ現象やしゃくり振動の吸収のためには、
動バネ定数が低く、しかも高減衰特性を有する方が好ま
しい。これらの相反する特性をそれぞれ満たすために、
内外筒を有する防振ブッシュを形成させるとともに、当
該内外筒間に非圧縮性流体(液体)の封入された主室及
び副室等からなる液室を設け、これら液室間における流
体の流動によって低動バネ特性と高減衰特性とが得られ
るようにした、液体封入式の防振支持装置が開発され、
すでに公知となっている。
【0003】この公知のものは、例えば図6に示す如
く、円筒状の内筒10をその中心部に有し、当該内筒1
0を囲むように防振ゴム体等からなるインシュレータ2
0、40を有し、これらインシュレータの外側にフラン
ジ付きの円筒状外筒60を有するとともに、上記内筒1
0と外筒60との間に非圧縮性流体(液体)の封入され
る主室70及び副室80を有し、更には、これら主室7
0と副室80との間を連通させるオリフィス30等を有
する構成からなるものである。このような構成からなる
防振支持装置が、上記内外筒10、60の軸心方向を車
体の上下方向に合致させた状態で、駆動系装置、サスペ
ンション装置等の取付けられるメンバ(サブフレーム)
と車体との間に設けられているものである。従って、サ
スペンション装置からの横方向等の入力(負荷)は、上
記内筒10と外筒60との間に設けられたインシュレー
タ20、40の圧縮作用等により吸収されることとなる
ので、サスペンション装置に対しては比較的高いバネ定
数を形成することとなる。また、駆動系装置からの振動
・騒音は、上記インシュレータ20、40の剪断方向の
変形等によって吸収されるとともに、上記主室70及び
副室80間に封入された液体の流動作用によっても吸収
あるいは遮断されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、インシュレータ20、40の部分が上下に2分
割されており、しかも主室70と副室80との間を仕切
る仕切部材50も別部品となっていることより、全体的
に部品点数が多くなっている。従って、防振支持装置と
しての組立に当っては、それぞれの部品の製造及び管理
を初めとして組立作業が繁雑になり、延いては製造コス
トが上昇せざるを得ないという問題点がある。また、本
液体封入式の防振支持装置は、内筒10と外筒60との
間の軸心方向の相対変位に基づいて、振動の吸収あるい
は遮断が行なわれるものであるところから、上記主室7
0と副室80との間を仕切る仕切部材50も相対変位の
できる構造のものでなければならない。従って、当該仕
切部材50は防振ゴム等の弾性部材を主体に形成される
ものでなければならない。その結果、上記内外筒間の相
対変位に基づいて、主室70内のボリュームを変化さ
せ、当該主室70内に封入されている液体をオリフィス
30を経由させて副室80側へ流動させようとする場
合、上記仕切部材50を形成する防振ゴムの部分が変形
をしてしまい、主室70内の圧力が上昇しないという問
題点がある。そのため、オリフィス30内を流動する液
体の流動作用によって生ずる減衰力が、十分には得られ
ないという問題点がある。すなわち、高減衰力が得られ
ず、従って、しゃくり振動あるいはサージ現象等を減衰
させる能力が低下するという問題点がある。このような
問題点を解決することとした、部品点数が少なく、か
つ、高減衰力の得られるような液体封入式の防振支持装
置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、円筒状の内筒及び外筒と、これら内外
筒間にあって当該内外筒間の相対変位を吸収するととも
に、振動体からの振動を吸収あるいは遮断するインシュ
レータと、軸心方向に隔てられた状態に設けられ、か
つ、非圧縮性流体(液体)の封入される主室及び副室
と、これら主室と副室との間を連通させるオリフィス
と、上記主室と副室との間を仕切る仕切部材等からなる
液体封入式の防振支持装置に関して、防振ゴム材からな
るインシュレータを上記内筒の外側に加硫接着手段等に
より一体的に設けるとともに、上記主室及び副室、並び
にこれら主室と副室との間を連通させるオリフィスを、
上記インシュレータにて一体的に形成させ、更に上記主
室と副室との間を仕切る仕切部材を、上記インシュレー
タの成形時に同時にインサート部材として一体的に設
け、このようにして一体的に成形された上記内筒付きの
ブッシュを円筒状の外筒内に圧入し、更に当該外筒の下
端部に設けられたフランジと上記インシュレータの下端
部に設けられたインサート金具とをカシメ手段により係
合させてなる構成を採ることとした。
【0006】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明においては
次のような作用を呈することとなる。すなわち、図1に
示すような防振支持装置が、内外筒1、6の軸心方向を
車体の上下方向に合致させた状態で、サスペンションア
ームあるいはディファレンシャルギヤ装置等の取付けら
れたサブフレームと車体との間に設置されると、まず、
サスペンション装置からの入力は、外筒6側からインシ
ュレータ2を介して内筒1へと伝達される。ところでこ
の場合、サスペンションアーム等からの入力が車体の前
後方向あるいは横方向(左右方向)の入力であるとする
と、外筒6側から入力される振動あるいは負荷等は、イ
ンシュレータ2を圧縮する方向に作用することとなる。
しかしながら、この場合、インシュレータ2のこの方向
のバネ定数は剪断方向に比べて高くなっている。特に、
本発明においては、上記インシュレータ2の大部分には
仕切部材5の一部を成すカラー部51がインサートされ
ている構成となっているので、当該インシュレータ2の
ラジアル方向(半径方向)のバネ定数は高くなってい
る。すなわち、車体の前後方向及び左右方向のサスペン
ション取付剛性は高められることとなり、車両の操縦安
定性が高められることとなる。
【0007】次に、エンジンあるいはディファレンシャ
ルギヤ装置等からの振動は、主に内外筒1、6の軸心方
向の振動入力として伝播されて来るので、この方向の振
動吸収あるいは振動遮断作用について考察する。すなわ
ち、一般的な低周波の振動に対しては、上記インシュレ
ータ2の剪断方向の入力として処理され、吸収される。
特に、この場合、本発明においては、仕切部材5のカラ
ー部51が上記内筒1と外筒6との間にインサートされ
ているが、このカラー部51は剪断方向のバネ定数には
影響を及ぼさないので、上記インシュレータ2の剪断方
向のバネ定数は柔らかい状態で維持されることとなる。
従って、振動・騒音の遮断効果が大きくなる。また、こ
のような低周波の振動に関して、例えばサージ現象ある
いはしゃくり振動等の振幅の大きな振動が発生(入力)
した場合には、上記内筒1と外筒6との間の大きな相対
変位によって、上記主室7側のボリュームが大きく変化
する。特に、本発明においては、上記主室7と副室8と
の間には剛性の高い仕切部55が主室7のほぼ全面にわ
たって設けられていることより、主室7内の圧力が逃げ
ることなく、十分に高められることとなる。その結果、
主室7内の非圧縮性流体(液体)は、長い通路状のオリ
フィス3を通過して副室8へと流動して行く。この非圧
縮性流体の流動作用により高減衰力が得られることとな
る。その結果、大振幅のサージ現象あるいはしゃくり振
動等は減衰させられることとなる。
【0008】また、車室内こもり音に影響を及ぼす10
0〜600Hzの比較的高周波の振動に対しては、主室
7及び副室8等に封入された液体の液体共振作用等によ
り、動バネ定数が低く抑えられることとなる。従って、
これらの比較的高周波の振動・騒音の遮断作用において
も優れた効果が発揮されることとなる。
【0009】また、本発明にかかる液体封入式防振支持
装置は、主室7、副室8を初めとして、仕切部材5等が
インシュレータ2とともに一体的に形成されているの
で、従来のものに比べて部品点数が削減化されている。
従って、部品の製造及び管理を初めとして、組立作業の
容易化等をも含めて、製造コストの低減化が図られるこ
ととなる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について、図1ないし図5を
基に説明する。本実施例の構成は、図1に示す如く、円
筒状の内筒1及び外筒6と、これら内外筒間に設けられ
るものであって防振ゴム材からなるインシュレータ2
と、当該インシュレータ2と一体的に設けられるととも
に、内外筒1、6の軸心方向に隔てられた状態に設けら
れ、かつ、非圧縮性流体(液体)の封入される主室7及
び副室8と、これら主室7と副室8との間を連通させる
通路状のオリフィス3と、上記主室7と副室8との間を
仕切る仕切部材5等からなることを基本とするものであ
る。
【0011】このような基本構成において、上記インシ
ュレータ2は、図2に示す如く、円筒状の内筒1の外側
に加硫接着等により、当該内筒1と一体的に設けられて
いる構成からなるものである。そして、この加硫接着時
及び防振ゴム材のインジェクション時に、軸方向に隔て
られた状態に設けられる主室7及び副室8、更にはこれ
ら主室7と副室8との間を連通させる通路状のオリフィ
ス3が同時に一体的に成形されるものである。また、上
記主室7と副室8との間を仕切る仕切部55、及び上記
インシュレータ2のラジアル方向のバネ定数を高める役
目を担うカラー部51等からなる仕切部材5も、上記イ
ンシュレータ2の加硫接着時及びインジェクション時
に、同時に、かつ、一体的にインサート成形されるもの
である。更に、上記加硫接着時及びインジェクション時
に、インシュレータ2の下端部にインサート金具9等が
同時にインサート成形される。
【0012】また、上記インジェクション時等に、同時
にインサートされて一体的に設けられる仕切部材5は、
図2及び図5に示す如く、基本形状が円筒状の形態から
なるものであり、大部分は円筒状のカラー部51からな
るものである。そして更に、下方部には主室7及び副室
8とオリフィス3との連結部を形成する切欠部53、5
4が設けられているとともに、上記主室7と副室8との
間を仕切る仕切部55が設けられている構成からなるも
のである。
【0013】このように、内筒1の外側に一体的に設け
られたインシュレータ2を有する内筒付きのブッシュ4
は、図2及び図3に示す如く、その外側には、非圧縮性
流体(液体)の封入される主室7及び副室8が形成され
ているとともに、これら主室7と副室8との間を連結す
る通路状のオリフィス3が円周上に二重巻に設けられて
いる構成からなるものである。そして、このような構成
からなる内筒1付きのブッシュ4が、図4に示す円筒状
の外筒6に圧入され一体化されることによって、流体封
入式の防振支持装置が形成されることとなる。なお、上
記外筒6は、図4に示す如く、基本的には円筒状の形態
からなるものであり、その下端部にはフランジ61が設
けられており、このフランジ61と上記インシュレータ
2の下端部に設けられたインサート金具(図1、図2参
照)9とが上記圧入の後、カシメ手段等により結合され
る構成からなるものである。また、上記外筒6の外側に
は、サスペンションアーム等の取付けられるメンバ(サ
ブフレーム)からの高周波の振動を遮断するための、図
1に示すようなスグリ部を有する外筒ゴム69が設けら
れている構成からなるものである。
【0014】このような構成からなる本実施例の作用等
について説明する。すなわち、図1に示すような防振支
持装置が、内外筒1、6の軸心方向を車体の上下方向に
合せた状態で、サスペンションアームあるいはディファ
レンシャルギヤ装置等の取付けられたサブフレームと車
体との間に設置されると、まず、サスペンション装置か
らの入力は、外筒6側からインシュレータ2を介して内
筒1へと伝達される。この場合、サスペンションアーム
等からの入力が車体の前後方向あるいは横方向(左右方
向)の入力であるとすると、外筒6側から入力される振
動あるいは負荷等は、インシュレータ2を圧縮する方向
に作用することとなる。この場合、インシュレータ2の
この方向のバネ定数は剪断方向に比べて高くなってい
る。特に、本実施例においては、上記インシュレータ2
の大部分に仕切部材5の一部を成すカラー部51がイン
サートされている構成となっているので、当該インシュ
レータ2のラジアル方向(半径方向)のバネ定数は高く
なる。すなわち、車体の前後方向及び左右方向のサスペ
ンション取付剛性は高められることとなり、車両の操縦
安定性が高められることとなる。
【0015】次に、エンジンあるいはディファレンシャ
ルギヤ装置等からの振動は、主に内外筒1、6の軸心方
向の振動入力として伝播されて来るので、この方向の振
動吸収あるいは振動遮断作用について考察する必要があ
る。すなわち、一般的な低周波の振動に対しては、上記
インシュレータ2の剪断方向の入力として処理され、吸
収される。特に、この場合、本実施例においては、仕切
部材5のカラー部51が上記内筒1と外筒6との間にイ
ンサートされているが、このカラー部51は、剪断方向
のバネ定数には影響を及ぼさないので、上記インシュレ
ータ2の剪断方向のバネ定数は柔らかい状態のままで維
持されることとなる。従って、振動・騒音の遮断効果が
大きくなる。また、このような低周波の振動に関して、
例えばサージ現象あるいはしゃくり振動等、振幅の大き
な振動が発生(入力)した場合には、上記内筒1と外筒
6との間の大きな相対変位によって、上記主室7側のボ
リュームが大きく変化する。特に、本実施例において
は、上記主室7と副室8との間には剛性の高い仕切部5
5が主室7のほぼ全面にわたって設けられていることよ
り、主室7内の圧力が逃げることなく、十分に高められ
ることとなる。その結果、主室7内の非圧縮性流体(液
体)は長い通路状のオリフィス3を通過して副室8へと
流動して行く。この非圧縮性流体の流動作用により高減
衰力が得られることとなる。その結果、大振幅のサージ
現象あるいはしゃくり振動等が減衰させられることとな
る。
【0016】また、車室内こもり音に影響を及ぼす10
0〜600Hz程度の、比較的高周波の振動に対して
は、主室7及び副室8等に封入された液体の液体共振作
用等により、動バネ定数が低く抑えられることとなる。
従って、これらの比較的高周波の振動・騒音に対して
も、その吸収あるいは遮断効果が高められることとな
る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、円筒状の内筒及び外筒
と、これら内外筒間にあって当該内外筒間の相対変位を
吸収するとともに振動体からの振動を吸収あるいは遮断
するインシュレータと、軸心方向に隔てられた状態に設
けられ、かつ、非圧縮性流体(液体)の封入される主室
及び副室と、これら主室と副室との間を連通させるオリ
フィスと、上記主室と副室との間を仕切る仕切部材等か
らなる液体封入式の防振支持装置に関して、防振ゴム材
からなるインシュレータを、上記内筒の外側に加硫接着
手段等により一体的に設けるとともに、上記主室及び副
室、並びにこれら主室と副室との間を連通させるオリフ
ィスを、上記インシュレータにて一体的に形成させ、更
に上記主室と副室との間を仕切る仕切部材を、上記イン
シュレータの成形時にインサート部材として一体的に設
け、このようにして一体的に成形された上記内筒付きの
ブッシュを円筒状の外筒内に圧入し、更に当該外筒の下
端部に設けられたフランジと上記インシュレータの下端
部に設けられたインサート金具とをカシメ手段により係
合させてなる構成を採ることとしたので、サスペンショ
ン装置に対する前後左右方向の取付剛性を高めることが
できるとともに、駆動系装置等からの振動・騒音の入力
に対しては、柔らかい動バネ特性と高減衰特性とによっ
て対処することができるようになった。これによって、
操縦安定性の向上と、こもり音等を含む振動・騒音に対
して、その遮音効果及び防振効果の向上を図ることがで
きるようになった。また、主室及び副室等の各液室を初
めとして仕切部材等のすべてを、インシュレータと一体
的に設けることとしたので、部品点数が削減化され、部
品の製造及び管理等が簡略化され、更には組立作業も容
易になり、製造コストの低減化が図られるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す半断面図である。
【図2】本発明の主要部をなす内筒付きブッシュの全体
構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の主要部をなす主室及び副室、更にはこ
れらの間を連結するオリフィスの構成を示す図である。
【図4】本発明にかかる外筒の全体構成を示す縦断面図
である。
【図5】本発明にかかる仕切部材の全体構成を示す外観
図である。
【図6】従来例の全体構成を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 内筒 2 インシュレータ 3 オリフィス 4 内筒付きブッシュ 5 仕切部材 51 カラー部 53 切欠部 54 切欠部 55 仕切部 6 外筒 61 フランジ 69 外筒ゴム 7 主室 8 副室 9 インサート金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の内筒及び外筒と、これら内外筒
    間にあって当該内外筒間の相対変位を吸収するとともに
    振動体からの振動を吸収あるいは遮断するインシュレー
    タと、軸心方向に隔てられた状態に設けられ、かつ、非
    圧縮性流体(液体)の封入される主室及び副室と、これ
    ら主室と副室との間を連通させるオリフィスと、上記主
    室と副室との間を仕切る仕切部材等からなる液体封入式
    の防振支持装置において、防振ゴム材からなるインシュ
    レータを、上記内筒の外側に加硫接着手段等により一体
    的に設けるとともに、上記主室及び副室、並びにこれら
    主室と副室との間を連通させるオリフィスを上記インシ
    ュレータにて一体的に形成させ、更に、上記主室と副室
    との間を仕切る仕切部材を上記インシュレータの成形時
    にインサート部材として一体的に設け、このようにして
    一体的に成形された上記内筒付きのブッシュを円筒状の
    外筒内に圧入し、更に当該外筒の下端部に設けられたフ
    ランジと上記インシュレータの下端部に設けられたイン
    サート金具とをカシメ手段等により係合させることとし
    た構成からなることを特徴とする液体封入式防振支持装
    置。
JP13911593A 1993-05-17 1993-05-17 液体封入式防振支持装置 Pending JPH06330983A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015068730A1 (ja) * 2013-11-11 2015-05-14 山下ゴム株式会社 マウント装置
CN111172816A (zh) * 2020-01-20 2020-05-19 中南大学 装配式智能隔振器

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WO2015068730A1 (ja) * 2013-11-11 2015-05-14 山下ゴム株式会社 マウント装置
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