JP4147937B2 - エッジダンパー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車載用、民生用を含めた音響機器、映像機器、情報機器、各種精密機器などに用いられるCD、CD−ROM、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、光磁気ディスクなどのディスクメディア(以下、ディスクという)を再生するディスク装置の振動減衰技術に関し、特にディスクの再生機構を実装したメカニカルシャーシの振動を減衰する粘性流体封入式のダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクの再生機構は、スピンドルモータでディスクを高速回転させながら、光学ピックアップを接近させた状態でトラッキングモータで半径方向に移動させ、記録データを再生する。したがって、スピンドルモータやトラッキングモータを含む各種駆動モータの作動により生じる振動や、いわゆる偏心ディスクの回転により生じる振動により内乱振動が発生する。また、車載用のディスク装置であれば走行振動が、また携行可能なディスク装置であれば携行時に振動が、それぞれ外乱振動としてメカシャーシに作用する。そして、これらの内乱振動や外乱振動がメカシャーシに作用すると、記録データの読取りにソフトウェア手段では訂正不能な再生エラーが生じることがある。そこで、メカシャーシとそれを内蔵する筐体との間には、減衰効果の高い粘性流体封入式のダンパーを介在させるのが普通である。
【0003】
従来の粘性流体封入式のダンパー1は、例えば図8で示すように、密閉容器2にシリコーンオイルのような振動減衰作用をもつ粘性流体3を封入した構造となっている。密閉容器2は、ポリプロピレンなどの硬質樹脂でなる円筒形状の周壁部4と、その一端に固着して閉塞する熱可塑性エラストマーなどのゴム状弾性体でなるドーム形状の可撓部5と、周壁部4の他端に固着して閉塞する硬質樹脂でなる略円盤形状の蓋部6とで構成される。
【0004】
その取付構造は、可撓部5に形成した粘性流体3を攪拌する攪拌筒部5aに、メカシャーシ7に設けたシャフト7aを差込ませるとともに、蓋部6を貫通するネジ孔6aに取付ネジNを挿通し、これを筐体8の側面8aに螺合させる構造である。
【0005】
ところで、ダンパー1は、その取付構造によれば、メカシャーシ7の重量によって、ゴム状弾性体でなる可撓部5が歪み変形を起こしてしまうため、所望の減衰効果を期待できない。そこで、メカシャーシ7と筐体8との間にコイルスプリング9を取付けて、メカシャーシ7の重量をダンパー1にもたせるようにし、ダンパー1の可撓部5に歪み変形が起きないようにするのが通常である。
【0006】
このような従来技術を開示する先行技術文献として本出願人は以下のものを知得している。
【特許文献1】
特開2000−220681号公報(図3)
【特許文献2】
特開2001−271867号公報(図9)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コイルスプリング9を併用すると、その取付スペースが必要となるため、ディスク装置全体をさらに小型化、薄型化するのは困難である。
【0008】
また、ダンパー1自体もメカシャーシ7の側方に突出するシャフト7aを攪拌筒部5aに差込ませる構造であるため、メカシャーシ7と筐体8との間にダンパー1用の大きな取付間隙が必要である。この点でも、ディスク装置の幅方向での小型化には限界がある。
【0009】
さらに、幅方向を小型化すべくダンパー1を筐体8の底面8bに取付けると、今度はメカシャーシ7から下向きに突出するシャフト7aを攪拌筒部5aに差込ませるため、ディスク装置の高さ方向での小型化が阻害される。
【0010】
このような従来技術を背景になされたのが本発明で、その目的は、ディスク装置をさらに小型化できる粘性流体封入式のダンパーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成すべく本発明は、ディスクメディアの再生機構を備えるメカシャーシの板端部に取付けるエッジダンパーであって、密閉容器に、該板端部を収容する支持凹部を該密閉容器内に突出形成した可撓部を設けるとともにメカシャーシの振動を減衰させる粘性流体を封入したエッジダンパーを提供する。
【0012】
本発明のエッジダンパーでは、メカシャーシの板端部を収容する支持凹部を形成したため、板端部を支持凹部により面で受けて粘性流体の内圧によって支持することで、メカシャーシが水平方向に沿うようにディスク装置を横置きした場合でも、メカシャーシが鉛直方向に沿うようにディスク装置を縦置きした場合でも、可撓部の過度の歪み変形を抑制でき、メカシャーシの重量支持用のコイルスプリングの使用を廃止できる。また、支持凹部で板端部を収容するため、メカシャーシの一部である板端部を密閉容器内に取込んだ格好となり、メカシャーシと筐体との間に必要な取付間隙を小さくでき、ディスク装置を幅方向で小型化できる。さらに、支持凹部で板端部を収容するため、メカシャーシの高さ(厚さ)と重なり合うから、ディスク装置を高さ方向で小型化できる。
【0013】
このようにしてディスク装置を小型化できることに加え、本発明のエッジダンパーでは、支持凹部を該密閉容器内に突出形成し、密閉容器内にメカシャーシの振動を減衰させる粘性流体を封入したため、メカシャーシの振動を受けた支持凹部が粘性流体を攪拌する。よって、可撓部の弾性変形とともに粘性流体の攪拌によっても優れた振動減衰効果を発揮できる。
【0014】
さらに、本発明のエッジダンパーでは、支持凹部内にメカシャーシの板端部を差込めば取付可能であるため、従来例のようにシャフト7aを攪拌筒部5aに挿入するダンパー1よりも取付作業が容易である。
【0015】
上記エッジダンパーについては、支持凹部の内部形状をメカシャーシの板端部の外形面形状と相対形状とするのが好ましい。
【0016】
本発明によれば、メカシャーシの板端部の外形面形状に合わせて遊び無く板端部を保持できる。このため振動を受けた板端部の僅かな変位に追随して支持凹部で粘性流体を攪拌できる。よって優れた振動減衰効果を発揮できる。
【0017】
上記エッジダンパーについては、少なくとも面交差する2つの面部を形成した硬質材でなる本体部と、該本体部の各面部と対向する面部を形成したゴム状弾性体でなる前記可撓部とで密閉容器を形成したものとして構成できる。
【0018】
本発明によれば、密閉容器を硬質材でなる本体部とゴム状弾性体でなる前記可撓部で形成したため、本体部でエッジダンパーの全体剛性と可撓部の保形性が得られる。また、振動減衰に寄与する可撓部を大きく確保することができる。
【0019】
上記エッジダンパーについては、可撓部をなし異方向に相互に連続する面部どうしの境界部分に角部を形成したものとして構成できる。
【0020】
これによれば、面部どうしが角部で連続し、角部において可撓部の形状が維持されるため、メカシャーシが水平方向に沿うようにディスク装置を横置きした場合でも、メカシャーシが鉛直方向に沿うようにディスク装置を縦置きした場合でも、メカシャーシの重量による可撓部の過度の歪み変形を更に抑制できる。
【0021】
上記エッジダンパーについては、本体部をメカシャーシの板端部と面交差するように対向する側面部と該板端部と面平行な底面部とで構成し、可撓部を本体部の側面部と対向するととともに前記支持凹部を形成した差込側面部と本体部の底面部と対向する天面部とで構成できる。
【0022】
本発明によれば、本体部の側面部と底面部で可撓部の差込側面部を、また本体部の側面部で可撓部の天面部をそれぞれ確実に支持することができる。また、可撓部を差込側面部と天面部とで構成したため、振動減衰に寄与するゴム状弾性体の使用部分を大きく確保できる。
【0023】
上記エッジダンパーについては、可撓部にメカシャーシと面交差方向で板端部の差込側面部を設け、この差込側面部の上下方向における中間に支持凹部を形成するとともに、差込側壁における少なくとも支持凹部の下側部分をメカシャーシの重量を支持する厚肉部として形成するのが好ましい。
【0024】
本発明によれば、差込側面部における少なくとも支持凹部の下側部分をメカシャーシの重量を支持する厚肉部として形成したので、メカシャーシの重量を確実に支持可能で、可撓部全体の過度の歪み変形を更に小さく抑制できる。
【0025】
上記エッジダンパーについては、密閉容器が本体部と可撓部とを二色成形にて形成した成形体として構成できる。
【0026】
本発明によれば、密閉容器を二色成形体として得られるので、可撓部と本体部との固着が強固であり、製造工程における取扱性にも優れる。
【0027】
上記エッジダンパーについては、支持凹部の内部形状を角部を有する板端部と相対形状としたものとして構成できる。また、支持凹部の内部形状を直線状の板端部と相対形状としたものとして構成できる。
【0028】
前者によれば、メカシャーシのコーナー部に取付けることができる。また、後者によれば、メカシャーシにおける直線状の板端部分であっても取付けることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエッジダンパーの実施形態の例について、図面を参照しつつ説明する。
【0030】
第1実施形態〔図1〜図5〕; エッジダンパー10は、メカシャーシ7の「板端部」としてのコーナー部7bに取付けるものである。エッジダンパー10の密閉容器11は、可撓部12、本体部13、蓋部14とで構成されている。そして、これらの内部には、振動減衰に作用する粘性流体3が封入されている。
【0031】
可撓部12は、メカシャーシ7のコーナー部7bに対し面直方向に沿って形成した差込側面部12aと、この差込側面部12aと面交差方向に形成した天面部12bとで構成されており、これらは何れも図2で示すように薄肉に形成されている。差込側面部12aの上下方向における中間には、内部形状をコーナー部7bの外形面形状と相対形状とした支持凹部12cが開口している。コーナー部7bはこの支持凹部12c内で遊び無く保持される。支持凹部12cの下側部分は、肉厚t1が上側部分の肉厚t2よりも厚くなるように厚肉部12dとして形成されている。
【0032】
可撓部12をなす「ゴム状弾性体」は、減衰効果を有する合成ゴム、熱可塑性エラストマーを好適に用いることができる。合成ゴムとしては、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等を使用できる。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、エステル系、塩化ビニル系を使用できる。本形態の可撓部12の材質は、熱可塑性エラストマーである。
【0033】
本体部13は、相互に面交差する2つの面部を硬質樹脂にて形成したものである。具体的には、コーナー部7bと面交差するように対向する矩形状とした2つの側面部13a,13bと、コーナー部7bと面平行で略正方形状とした底面部13cとが形成されている。側面部13aは矩形平板形状とされており、取付状態で筐体8の側面8aと対面する。側面部13bは角形環状とされ、鍔部13dが突形成されている。この鍔部13dの内周面には粘性流体3の注入開口13eが形成されている。また、側面部13bには、可撓部12の天面部12bの面端と固着する突縁13fが形成されている。一方、底面部13cには、差込側面部12aの下端と固着する突縁13gが形成されている。
【0034】
蓋部14は、矩形平板状として形成されており、エッジダンパー10を筐体8の底面8bに固定する取付ネジNを挿通するためのネジ孔14aを形成した取付片14bが形成されている。
【0035】
以上の本体部13、蓋部14は、「硬質材」で形成されており、目的とする部品の寸法精度、耐熱性、機械的強度、耐久性、信頼性などの要求性能に応じて熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属などを選択できる。この中では、軽量化や加工性に優れる熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン・アクリレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、シリコーン樹脂、ポリケトン樹脂、液晶ポリマーなどやそれらの複合材を使用できる。また、これらの熱可塑性樹脂に粉末形状や繊維形状の金属、ガラス、フィラーなどの充填材を添加し、寸法精度や耐熱性を向上したものでもよい。なお、本形態の本体部13と蓋部14はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂を使用している。
【0036】
以上のように本形態では、可撓部12が熱可塑性エラストマーであり、本体部13と蓋部14はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂である結果、これらを二色成形による一体の成形体として構成している。したがって、エッジダンパー10の製造工程における取扱性や、各部どうしの強い固着性が得られるようになっている。
【0037】
また、本体部13が「硬質材」であるアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂であるため、エッジダンパー10に全体剛性を持たせることができる。そして、熱可塑性エラストマーでなる可撓部12はこの本体部13に固着させているため、型くずれを抑制でき保形性が良い。より具体的には、本体部13の側面部13a、側面部13bの突縁13f、底面部13cの突縁13gに対し、可撓部12の差込側面部12aの面端と天面部12bの面端が固着しているため、確実に可撓部12を支持することができる。また、可撓部12を、差込側面部12aと天面部12bとで構成したため、振動減衰に寄与するゴム状弾性体の使用部分を大きく確保できるものである。
【0038】
そして、本形態では、本体部13と蓋部14がアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂であるため、鍔部13dと蓋部14とを超音波融着により短時間で且つ強固に固着して封止できるようになっている。
【0039】
以上のような構造のエッジダンパー10は、図3で示すように、ディスク装置の筐体8とメカシャーシ7との間に取付けられる。具体的には、エッジダンパー10の蓋部14におけるネジ孔14aに取付ネジNを挿通させ、これを筐体8の底面8bに対して螺合させる。そして、メカシャーシ7の四隅におけるコーナー部7bを、それぞれ対応するエッジダンパー10の可撓部12の支持凹部12cに差込むだけでよい。本形態のエッジダンパー10は、こうした極めて簡単な取付作業で容易に取付けることができ、シャフト7aを攪拌筒部5aに挿入する従来のダンパー1よりも取付作業の作業効率を格段に向上できる。また、コーナー部7bを支持凹部12cに差込む際には、ゴム状弾性体でなる可撓部12を変形させることができるから、差込作業を大変スムーズに行えて、この点でも作業効率を格段に向上できる。
【0040】
このようにしてコーナー部7bをエッジダンパー10で保持すると、本形態のエッジダンパー10は、コーナー部7bを支持凹部12cにより面で受けて粘性流体の内圧によって支持することになるため、メカシャーシ7が水平方向に沿うようにディスク装置を横置きした場合だけでなく、メカシャーシ7が鉛直方向に沿うようにディスク装置を縦置きした場合であっても、可撓部12の全体の過度の歪み変形を抑制できる。したがって、メカシャーシ7の重量支持用のコイルスプリングを廃止できる。また、可撓部12をなし異方向に互いに連続する面部どうしの境界部分、すなわち差込側面部12aと天面部12bとの境界部分、差込側面部12aと支持凹部12cとの境界部分、支持凹部12cを形成する各内面どうしの境界部分は、角部、つまり角付きの辺として形成されている。したがって、この角付きの辺によって可撓部12の形状が維持されるため、この点でも過度の歪み変形を抑制できる。さらに、可撓部12の差込側面部12aを厚肉部12dとしてあるため、この点でも更に過度の歪み変形を抑制できるものである。
【0041】
また、支持凹部12cでコーナー部7bを収容するため、メカシャーシ7の一部であるコーナー部7bを密閉容器11内に取込んだ格好となる。よって、メカシャーシと筐体との間に必要な取付間隙を小さくでき、ディスク装置を幅方向で小型化できる。
【0042】
さらに、支持凹部12cでコーナー部7bを収容するため、エッジダンパー10がメカシャーシ7と高さ方向(厚さ方向)で重なり合うから、ディスク装置を高さ方向で小型化できる。
【0043】
以上のようにディスク装置を小型化できることに加え、エッジダンパー10では、支持凹部12cを密閉容器11内に突出形成し、密閉容器11内にメカシャーシの振動を減衰させる粘性流体3を封入したため、メカシャーシ7の振動を受けた支持凹部12cが弾性変形するとともに粘性流体3を攪拌する。よって、可撓部12の弾性変形による減衰効果とともに粘性流体3の攪拌による減衰効果とを重畳的に発揮できる。
【0044】
上記第1実施形態のエッジダンパー10では、全体形状を角のあるブロック状として形成したが、例えば図4で示すエッジダンパー20のように、差込側面部21を湾曲面として、その全体形状を扇形形状としてもよい。これによれば、差込側面部21の支持凹部21aに対するメカシャーシ7の差込量を少なくでき、メカシャーシ7に僅かな面積の差込部分しか確保できなくても、取付可能である。
【0045】
上記第1実施形態のエッジダンパー10では、蓋部14にネジ孔14aを有する取付片14bを形成したが、例えば図5で示すように、蓋部14に弾性ロック片14cを形成し、これを筐体8の底面8bに穿設した取付孔(図示略)に嵌め込むようにしてもよい。これによれば、筐体8への取付作業がワンタッチで済み、容易に取付可能である。
【0046】
第2実施形態〔図6,図7〕; 本形態のエッジダンパー30は、メカシャーシ7の短手縁7cや長手縁7dに取付けるものである(図3参照)。したがって、このエッジダンパー30では、可撓部31の差込側面部31aに開口する支持凹部31bが、差込側面部31aの面直方向に伸長する2つの差込側面部31c,31dに連通するように形成されている。そして、このエッジダンパー30によっても、前述した第2実施形態と同様の作用と効果が得られることに加え、メカシャーシ7のコーナー部7bでなくても、優れた振動減衰効果を有するエッジダンパー30の取付けが可能である。また、第1実施形態のエッジダンパー10,20を、メカシャーシ7の直線状の短手縁7cや長手縁7dに取付けることも可能であるが、これだとエッジダンパー10,20がメカシャーシ7から外方への本体部13の突出部分が大きくなってしまう。しかしながら、この第2実施形態のエッジダンパー30であれば、突出部分を小さく抑えることもできる。
【0047】
【発明の効果】
本発明のエッジダンパーによれば、優れた振動減衰効果を得ながらも、ディスク装置の更なる小型化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態によるエッジダンパーの取付状態を示す外観斜視図。
【図2】図1のエッジダンパーの構造説明図で、分図(a)は右側面図、分図(b)は正面図、分図(c)は分図(b)のSA−SA線断面図、分図(d)は分図(a)のSB−SB線断面図。
【図3】図1のエッジダンパーを取付けたディスク装置の内部構造を模式的に示す説明図で、分図(a)は光ディスク装置内部の平面図、分図(b)はSC−SC線断面図。
【図4】図1のエッジダンパーの変形例を示す外観斜視図。
【図5】図1のエッジダンパーの他の変形例を示す背面側から見た外観斜視図。
【図6】第2実施形態によるエッジダンパーの取付状態を示す外観斜視図。
【図7】図6のエッジダンパーの構造説明図で、分図(a)は図6のSD−SD線断面図、分図(b)は分図(a)のSE−SE線断面図。
【図8】一従来例による粘性流体封入式のダンパーのディスク装置に対する取付構造を模式的に示す説明図。
【符号の説明】
3 粘性流体
7 メカシャーシ
7b コーナー部(板端部)
7c 短手縁(板端部)
7d 長手縁(板端部)
8 筐体
10 エッジダンパー
11 密閉容器
12 可撓部
12a 差込側面部
12b 天面部
12c 支持凹部
12d 厚肉部
13 本体部(本体部)
13a 側面部
13b 側面部
13c 底面部
14 蓋部(本体部)
20 エッジダンパー
21 差込側面部
21a 支持凹部
30 エッジダンパー
31 可撓部
31a 差込側面部
31b 支持凹部
31c 差込側面部
31d 差込側面部

Claims (6)

  1. ディスクメディアの再生機構を備えるメカシャーシの板端部に取付けるエッジダンパーであって、
    天面、前記板端部を取付ける側面、底面にて密閉される密閉容器の内部にメカシャーシの振動を減衰させる粘性流体が封入されており、且つ、
    該密閉容器は、
    前記板端部を差込ませて保持するスリット状の支持凹部が形成されており前記側面の一部を構成する差込側面部と、差込側面部の上端と連続して前記天面を構成する天面部と、を有するゴム状弾性体薄膜でなる可撓部と、
    差込側面部の周方向端部と固着して差込側面部と連続する前記側面を構成するとともに天面部の端部と固着して天面部を支持する側面部と、差込側面部の下端部と固着し前記底面を構成する底面部とを有する硬質材でなる本体部と、を備えるエッジダンパー。
  2. 側面部が面交差するように隣接する2つの面部である請求項1記載のエッジダンパー。
  3. 差込側面部が湾曲面形状である請求項1又は請求項2記載のエッジダンパー。
  4. 支持凹部の内部形状をメカシャーシの板端部の外形面形状と相対形状とした請求項1〜請求項何れか1項記載のエッジダンパー。
  5. 差込側面部の上下方向における中間に支持凹部を形成するとともに、差込側面部における少なくとも支持凹部の下側部分をメカシャーシの重量を支持する厚肉部として形成した請求項1〜請求項何れか1項記載のエッジダンパー。
  6. 密閉容器が本体部と可撓部を二色成形にて形成した成形体である請求項1〜請求項何れか1項記載のエッジダンパー。
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