JP2000030356A - ディスクドライブ機構 - Google Patents

ディスクドライブ機構

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JP2000030356A
JP2000030356A JP10196067A JP19606798A JP2000030356A JP 2000030356 A JP2000030356 A JP 2000030356A JP 10196067 A JP10196067 A JP 10196067A JP 19606798 A JP19606798 A JP 19606798A JP 2000030356 A JP2000030356 A JP 2000030356A
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JP
Japan
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disk
turntable
mounting portion
drive mechanism
rotating shaft
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Application number
JP10196067A
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English (en)
Inventor
Fumito Komatsu
文人 小松
Kiyotsugu Takazawa
清継 高沢
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/022Positioning or locking of single discs
    • G11B17/028Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
    • G11B17/0284Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation by clampers

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏重心したディスクを高速回転させても偏心
振動を最小限に抑える。 【解決手段】 モータ2の回転軸3に取り付けたターン
テーブル4にディスク5を載置し、モータ2の回転軸3
を回転させることによりターンテーブル4を介してディ
スク5を回転させるようにしたディスクドライブ機構1
において、ターンテーブル4は、モータ2の回転軸3に
固定された回転軸部6と、ディスク5を載置する載置部
7と、回転軸部6と載置部7とを載置部7が回転軸部6
に対して半径方向に移動可能となるように連結する弾性
を有する連結部8とを備えており、回転軸3にはターン
テーブル4の載置部7の一定以上の変位を規制する規制
部材9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(ディジタルビデオディスク)等の
ディスクをターンテーブルに載置して回転させるディス
クドライブ機構に関する。更に詳述すると、本発明は、
ディスクドライブ機構により高速回転するディスクの偏
心振動を抑制する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMやCD−R/WやDVD−
ROM等のディスクメモリの普及に伴い、ディスクに対
するアクセス速度の向上が望まれている。例えば、ディ
スクメモリの回転速度を通常のCDの回転速度の24倍
速や32倍速に増速させることが検討されているが、こ
れらの場合はディスクの回転数は5000〜6000r
pmにも達する。また、将来的にはディスクの回転数を
10000rpm程度にまで増加させる必要もあり得
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにディスクを高速回転させると、ディスクが偏重
心していたり、またはディスク自体は偏重心してなくて
もターンテーブルへの設置が偏っている場合に、大きな
偏心振動を生じてしまう。特にDVDやCD−ROMの
ように表裏貼り合わせにより成るディスクは偏重心して
バランスの悪いことが多く、しかも現在の工業規格では
1g・cmまでの偏重心は許容されているので、ディス
クを高速回転させたときに偏心振動を生じてしまうこと
がある。このような偏心振動が生ずると、光ピックアッ
プの信号の読み書きの精度が低下したり、ディスクドラ
イブ機構に隣接する他の機構に振動が伝わって悪影響を
与えたり、不快な音響ノイズを生じてしまうことがあ
る。これに対し、ディスクドライブ機構と別個にディス
クの防振装置を設けようとすると装置全体が大型化して
しまうので、大きな防振装置の設置は困難である。
【0004】一方、高速回転するディスクの偏心振動を
防止するために、図11に示すようにモータの回転軸1
00に円環形状の磁石101を取り付けて、この磁石1
01の外周に円環状の外壁102を設けて、磁石101
と外壁102の間に複数の鋼球103を収容した防振装
置104が開発されている。この防振装置104では、
モータの回転数の上昇に伴い鋼球103が遠心力で磁石
101から離れて外壁102に寄せられると共に、モー
タの回転数が装置の共振周波数より高くなると図中二点
鎖線で示すように鋼球103が偏重心方向Fと反対方向
に偏って安定する。これにより、偏重心Fと鋼球103
の遠心力とが打ち消しあってディスクの防振を行ってい
る。しかし、この防振装置104では、上述した500
0rpmを超えるような高速回転を行うと信号の読み書
きの精度が低下すると共に、偏重心の無いディスクを使
用した場合には防振装置104での鋼球103の摩擦や
偏りにより偏心を助長してしまい却って偏心振動を引き
起こしてしまう。
【0005】また、ディスクのターンテーブルへの設置
を偏らせないように、ディスクの位置出し機構を備えた
ものがある。しかし、このようなディスクの位置出し機
構を設けることにより、装置全体が大型化したりコスト
が上昇してしまう。
【0006】そこで、本発明は、偏重心したディスクを
高速回転させても偏心振動を最小限に抑えることができ
るディスクドライブ機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、モータの回転軸に取り付け
たターンテーブルにディスクを載置し、モータの回転軸
を回転させることによりターンテーブルを介してディス
クを回転させるようにしたディスクドライブ機構におい
て、ターンテーブルは、モータの回転軸に固定された回
転軸部と、ディスクを載置する載置部と、回転軸部と載
置部とを載置部が回転軸部に対して半径方向に移動可能
となるように連結する弾性を有する連結部とを備えてお
り、回転軸にはターンテーブルの載置部の一定以上の変
位を規制する規制部材を設けるようにしている。
【0008】したがって、ディスクが偏重心している場
合か、またはディスクのターンテーブルへの設置が偏っ
ている場合にモータを回転させると、回転数の上昇に伴
いディスクの遠心力が徐々に大きくなる。この遠心力が
載置部を介して連結部への外力となり、連結部が弾性変
形して載置部及びディスクが外周方向に振れ回るように
なる。そして、回転数がある程度大きくなると、載置部
が規制部材に当接するようになる。
【0009】載置部が規制部材に当接しながら回転する
と、載置部には当接による振動が生ずると共に規制部材
を介してモータの振動が伝達される。そして、載置部が
複雑な振動を起こすと共に、このような系全体の複雑な
振動がきっかけとなって、それまで回転軸を中心に振れ
回っていた載置部及びディスクが今度はその重心を中心
に回転しようとする。すなわち、一般に回転体はそれ自
体の重心を中心に回転するような挙動をとるが、載置部
及びディスクについても同様に自動的にその重心を中心
に回転しようとする回転モードに変化する。
【0010】ここで、弾性変形した連結部は復元力を有
しているので、載置部及びディスクの回転中心を回転軸
側に引き寄せようとする。このため、載置部及びディス
クは、必ずしもその重心位置で回転せず、載置部及びデ
ィスクの重心に向かおうとする偏心による遠心力と連結
部による回転軸側への復元力との均衡点で回転すること
になる。また、載置部及びディスクの回転中心位置の変
化により、載置部は規制部材に当接しなくなる。そし
て、載置部及びディスクは、その重心位置に近い均衡点
において振れ回ることなく偏心振動せず、しかも規制部
材に当接せずにスムーズに高速回転することができる。
【0011】また、請求項2記載のディスクドライブ機
構では、連結部は、金属材、樹脂材、エラストマー材の
何れかを用いて形成されるようにしている。したがっ
て、連結部を回転軸部及び載置部と一体成形できるの
で、連結部を有しない従来のターンテーブルに比べて部
品コストを大きく上昇させることはない。また、連結部
を回転軸部及び載置部と別個に形成してから回転軸部及
び載置部に取り付けるようにできるので、連結部や回転
軸部及び載置部としてそれぞれ最適な材質を選択するこ
とができる。
【0012】さらに、請求項3記載のディスクドライブ
機構では、連結部は、載置部の軸方向への変位を防止す
るよう軸方向に長く形成されているようにしている。し
たがって、載置部の軸方向への変位を防止できるので、
ディスクの面方向の振動、いわゆる面振れを防止するこ
とができる。
【0013】また、請求項4記載のディスクドライブ機
構では、ターンテーブルの規制部材の反対側に、載置部
の軸方向への変動を規制する軸方向規制部材を設けるよ
うにしている。したがって、軸方向規制部材と規制部材
とによって載置部を軸方向の両側から挟むことにより載
置部の軸方向への変位を防止できるので、ディスクの面
振れを防止することができる。
【0014】さらに、請求項5記載のディスクドライブ
機構では、規制部材はターンテーブルに隣接して回転軸
に固定された回転体であると共に、該回転体はターンテ
ーブルの載置部の一定以上の変位を規制する円環状の規
制部を設けたものであるようにしている。したがって、
載置部は高速回転して振れ回りながら常に規制部材に接
触することができる。このため、載置部に複雑な振動を
容易に起こさせることができるので、載置部及びディス
クの回転位置を変更するきっかけをより確実に与えるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
8に、本発明のディスクドライブ機構をCD−ROMド
ライブ装置に搭載した一実施形態を示す。このディスク
ドライブ機構1は、モータ2の回転軸3に取り付けたタ
ーンテーブル4にディスク5を載置して、モータ2の回
転軸3を回転させることによりターンテーブル4を介し
てディスク5を回転させるものである。そして、ターン
テーブル4は、モータ2の回転軸3に固定された回転軸
部6と、ディスク5を載置する載置部7と、回転軸部6
及び載置部7を載置部7が回転軸部6に対して半径方向
に移動可能となるように連結する弾性を有する連結部8
とを備えている。また、モータ2の回転軸3には、ター
ンテーブル4の載置部7の一定以上の変位を規制する規
制部材9が設けられている。
【0016】ターンテーブル4はプラスチック製で、回
転軸部6と載置部7と連結部8とが射出成形等により一
体形成されている。このため、ターンテーブル4を容易
かつ安価に製造することができる。特に連結部8が単純
な形状の板ばねから成るようにしているので、ターンテ
ーブル4をプラスチック成形品として形成する金型の形
状を簡易にして容易に形成することができる。このた
め、ターンテーブル4を安価に製造することができる。
【0017】ターンテーブル4の回転軸部6は、円筒形
状でモータ2の回転軸3に嵌合して固定されている。ま
た、ターンテーブル4の載置部7はほぼ円板形状であ
り、連結部8の周囲に形成された円筒形状のボス部10
を備えている。ボス部10には例えば金属製のキャップ
11が取り付けられている。このキャップ11にディス
ク5の中心穴を嵌合することにより、ディスク5の位置
決めを行うことができる。載置部7はディスク5の中央
部を支持している。ここで、載置部7の上側のディスク
5を載置する面にはゴムシート12が設けられている。
このため、ディスク5がターンテーブル4に対して滑り
を生ずることを防止できると共に、載置部7の振動がデ
ィスク5に伝達されることを抑制できる。
【0018】回転軸部6と載置部7のボス部10との間
には、連結部8が形成されている。この連結部8は、図
3及び図4に示すように3本の板ばねから成るようにし
ている。各板ばねは両端部が径方向と平行であると共に
中央部が周方向と平行であるように形成されている。こ
のため、1つの板ばねに径方向に外力が加わったときは
中央部が撓んで蓄勢されて、また周方向に外力が加わっ
たときは両端部が撓んで蓄勢される。これにより、ター
ンテーブル4の回転時にディスク5の偏心により載置部
7に遠心力が作用すると、各板ばねが変形して載置部7
及びディスク5等が径方向や周方向に移動する。
【0019】さらに、この連結部8は、載置部7の軸方
向への変位を防止するよう軸方向に長く形成されてい
る。すなわち、連結部8は軸方向に十分な強度となる厚
みを有している。このため、載置部7の軸方向への変位
を防止できるので、ディスク5の面方向に沿った振動、
即ち面振れを防止することができる。
【0020】規制部材9は、ディスクドライブ機構1の
回転軸3に嵌合されてターンテーブル4の載置部7の一
定以上の変位を規制するものである。この規制部材9
は、ターンテーブル4に隣接して回転軸3に固定されて
同時に回転する回転体としている。本実施形態では、規
制部材9をほぼ円板形状としている。また、この規制部
材9には、ターンテーブル4の載置部7の径方向への一
定以上の変位を規制する円環状の規制部13が設けられ
ている。本実施形態では、規制部13はほぼ円板形状の
規制部材9の周縁に形成されたターンテーブル4を向い
たフランジから成ると共に、載置部7のボス部10の外
周側に位置するようにしている。また、規制部13は、
ボス部10との間に僅かな隙間を有するようにしてい
る。このため、ターンテーブル4の回転時に載置部7が
遠心力で径方向に隙間の分だけ変位すると、ボス部10
が規制部13に当接してそれ以上変位しないように規制
する。
【0021】ここで、規制部13とボス部10との間隔
は、ディスク5の偏重心量の大きさとボス部10が規制
部13に接触すべき回転数とから設定することができ
る。例えば現状の工業規格のようにディスクの偏重心量
の許容量が1g・cmであり、ディスクの回転数が約2
000rpmに達したときにボス部10が規制部13に
接触するようにするには、規制部13とボス部10との
間隔を0.4mm程度にすることが好ましい。
【0022】さらに、規制部材9の中央部には、モータ
2の回転軸3に嵌合するための円筒形状の固定部14が
形成されている。この固定部14は、円板形状の部分よ
りもターンテーブル4側に突出している。このため、タ
ーンテーブル4の連結部8やボス部10は規制部材9に
対して隙間を有しているので、連結部8の変形時やボス
部10の変位時に規制部材9との間で摩擦を生ずること
を防止できる。
【0023】一方、モータ2はブラケット15によりC
D−ROMドライブ装置に設置されている。また、ター
ンテーブル4の中央部に向き合う位置には、ディスク5
をターンテーブル4に固定するためのホルダ16が設け
られている。このホルダ16は、キャップ11に向き合
って引き付ける磁石17が収容される磁石穴18と、デ
ィスク5をターンテーブル4に押し付ける円環状の固定
凸部19と、該ホルダ16を支持するブラケット21に
係止して脱落を防止するフランジ部20とを有してい
る。そして、ディスク5をターンテーブル4に固定する
際は、磁石17をキャップ11に近づけて僅かな隙間を
有したままにして、この吸着力により固定凸部19がデ
ィスク5をターンテーブル4に押圧するようにする。
【0024】また、ホルダ16を支持するブラケット2
1は、CD−ROMドライブ装置に対して回転軸Cを中
心に揺動可能としている。そして、図1及び図2に示す
ように、ブラケット21をターンテーブル4に近づけた
ときは、ホルダ16及びターンテーブル4がディスク5
を挟持する。一方、図8に示すように、ブラケット21
をターンテーブル4から離したときは、ディスク5を支
持するターンテーブル4を含むユニットの全体を水平移
動させてディスク5がブラケット21の下方から外れて
からディスク5の取り出しや装填を行う。さらに、この
ブラケット21には、ホルダ16の脱落を防止するため
にホルダ16のターンテーブル4と反対側に位置する止
め板22がねじ止めされている。
【0025】上述したディスクドライブ機構1によりデ
ィスク5を高速回転させる場合の動作を以下に説明す
る。
【0026】ディスク5の装填は、ブラケット21を開
放しておきディスク5をターンテーブル4に載置してブ
ラケット21を閉じることにより行う。これにより、ホ
ルダ16の磁石17とターンテーブル4のキャップ11
とが引き合って、ディスク5がホルダ16によりターン
テーブル4に固定される。
【0027】ディスク5が偏重心したものであったり、
ディスク5のターンテーブル4への設置が偏っている等
の理由でディスク5の回転に偏重心が生じていると、モ
ータ2を駆動して回転数の上昇に伴いディスク5の遠心
力が徐々に大きくなる。そして、例えば2000rpm
以下の低速回転時には、遠心力が載置部7を介して連結
部8への外力となり、連結部8が弾性変形して載置部7
及びディスク5とホルダ16等の回転部材が外周方向に
振れ回るようになる。ここで、連結部8は軸方向に十分
な強度となる厚みを有しているので、載置部7の軸方向
への変位を防止してディスク5の面振れを抑制してい
る。
【0028】そして、モータ2の回転数が約2000r
pmに達すると、載置部7のボス部10が規制部13に
接触するようになる。これにより、載置部7には当接に
よる振動が生ずると共に、規制部材9を介してモータ2
の振動が伝わるようになる。このため、載置部7に複雑
な振動が生ずるようになる。ここで、規制部13は円環
状であるので、載置部7は高速回転で振れ回りながら常
に規制部材9に接触することができる。よって、載置部
7に複雑な振動を容易に起こさせることができる。
【0029】このような系全体の複雑な振動がきっかけ
となって、それまで回転軸3を中心に振れ回っていた載
置部7及びディスク5は、図7に示すように今度は載置
部7及びディスク5の重心23を中心に回転しようとす
る。すなわち、載置部7の複雑な振動がトリガとなっ
て、載置部7及びディスク5が一般的な回転体と同様に
自動的にその重心23を中心に回転するような回転モー
ドに変化しようとする。
【0030】これに対し、弾性変形した連結部8は復元
力F1を有しているので、載置部7及びディスク5の回
転中心を回転軸3に引き寄せようとする。このため、載
置部7及びディスク5は、必ずしもその重心位置23で
回転せず、載置部7及びディスク5の重心23に向かお
うとする偏心による遠心力F2と連結部8による回転軸
3側への復元力F1との均衡点24で回転することにな
る。また、載置部7及びディスク5の回転中心位置の変
化により、載置部7は規制部材9に当接しなくなる。そ
して、載置部7及びディスク5は、その重心位置23に
近い均衡点24において振れ回ることなく偏心振動せ
ず、しかも規制部材9に当接せずに安定して高速回転す
ることができる。また、載置部7及びディスク5の回転
中心位置の変更をスムーズに行うことができる。さら
に、モータ2の回転数を2000rpmから例えば10
000rpm程度に増加させても載置部7及びディスク
5を安定して回転させることができる。
【0031】一方、ディスク5が偏重心してないもので
あってディスク5のターンテーブル4への設置がバラン
スを取っておりディスク5及びターンテーブル4に偏重
心が生じていなければ、モータ2を高速回転させてもデ
ィスク5及びターンテーブル4は振れ回ることなくモー
タ2の回転軸3を中心にして高速回転することができ
る。
【0032】上述したように本実施形態のディスクドラ
イブ機構1によれば、ディスク5を偏心振動させずに高
速回転できるので、偏心振動に起因するディスク5への
データの読み書き精度の低下や他の装置への振動による
悪影響や音響ノイズの発生等を防止しながらも、ディス
ク5の高速回転を実現することができる。しかも、偏心
振動の発生を防止することができるので、振動疲労を防
止してモータ2等の部材の長寿命化を図ることができ
る。
【0033】また、本実施形態のディスクドライブ機構
1によれば、従来のようなディスクの位置出し機構を要
しなくなるので、装置の小型化やコストの削減を図るこ
とができる。
【0034】さらに、本実施形態のディスクドライブ機
構1によれば、ターンテーブル4の一部に連結部8を設
けるだけで偏心振動を防止できるので、従来の偏心振動
抑制機構のように複雑な設備を要せずディスクドライブ
機構1を安価に提供することができる。
【0035】しかも、本実施形態のディスクドライブ機
構1によれば、例えばモータ2の回転数を10000r
pm程度にしても偏心振動を防止できるので、ディスク
5の回転数が将来的に更に大きくなるようになっても十
分に対応することができる。
【0036】また、本実施形態のディスクドライブ機構
1によれば、ディスク5が偏重心しているとき、若しく
はディスク5を載置部7に偏心して設置したときにのみ
ディスク5の回転中心が移動するので、このような偏心
が無い場合にもモータ2を高速回転させることができ
る。よって、通常に使用される全てのディスクについて
振れ回り無く高速回転させることができる。
【0037】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態ではターンテーブル4をプラス
チック製としているが、これには限られず例えばターン
テーブル4を金属製や樹脂製としたりゴム等のエラスト
マー製やスポンジ製、紙製等とすることができる。よっ
て、ターンテーブル4に必要とされる強度やコスト等に
応じて適した材質を選択することができる。
【0038】例えば、ターンテーブル4をゴム製とした
場合の実施形態を図9及び図10に示す。このターンテ
ーブル4は、図1〜図8に示すものと同様に回転軸部6
と載置部7と連結部8とを備えているが、このうち連結
部8は3本の放射形状のリブとしている。この場合、連
結部8はゴム製であり径方向及び周方向に変形可能であ
るので、ディスク5の回転時に遠心力により連結部8が
弾性変形して載置部7及びディスク5とホルダ16等の
回転部材が外周方向に振れ回るようになる。また、弾性
変形した連結部8は復元力F1を有しているので、載置
部7及びディスク5の回転中心を回転軸3に引き寄せて
移動させることができる。
【0039】さらに、このディスクドライブ機構1で
は、ターンテーブル4の規制部材9の反対側に載置部7
の軸方向への変動を規制する軸方向規制部材25が取り
付けられている。ここでは、軸方向規制部材25はボス
部10の外径と同等の径を有する円板形状で、載置部7
及び連結部8の軸方向への変動を規制することができ
る。このため、軸方向規制部材25と規制部材9とによ
って載置部7を軸方向の両側から挟むことにより載置部
7の軸方向への変位を防止できるので、ディスク5の面
振れを防止することができる。
【0040】また、上述した各実施形態ではターンテー
ブル4を一体成形品としているが、これには限られず例
えばターンテーブル4の回転軸部6と連結部8と載置部
7とを別部材として後から一体化するようにしても良
い。この場合、各部をそれぞれ別個に例えばプラスチッ
ク製や金属製や樹脂製としたりゴム等のエラストマー製
やスポンジ製、紙製等とすることができるので、ターン
テーブル4の各部に必要とされる強度やコスト等に応じ
て適した材質を選択することができる。
【0041】さらに、上述した各実施形態では連結部8
を3本の板ばねやリブとしているが、これには限られず
1本や2本、または4本以上としても良い。また、連結
部8の形状としては板ばねやリブに限られず、要は回転
軸部6と載置部7とを載置部7が回転軸部6に対して半
径方向に移動可能となるように連結する弾性を有するも
のであれば良く、他の様々形状とすることができる。
【0042】上述した各実施形態ではディスクドライブ
機構1をCD−ROMドライブ装置に搭載しているが、
これには限られずディスクを高速回転させる他の装置に
使用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のディスクドライブ機構によれば、ディスクを偏
心振動させずに高速回転できるので、偏心振動に起因す
るディスクへのデータの読み書き精度の低下や他の装置
への振動による悪影響や音響ノイズの発生等を防止しな
がらも、ディスクの高速回転を実現することができる。
しかも、偏心振動の発生を防止することができるので、
振動疲労を防止してモータ等の部材の長寿命化を図るこ
とができる。また、従来のようなディスクの位置出し機
構を要しなくなるので、装置の小型化やコストの削減を
図ることができる。
【0044】さらに、ターンテーブルの一部に連結部を
設けるだけで偏心振動を防止できるので、従来の偏心振
動抑制機構のように複雑な設備を要せずディスクドライ
ブ機構を安価に提供することができる。
【0045】また、ディスクが偏重心しているとき、若
しくはディスクを載置部に偏心して設置したときにのみ
ディスクの回転中心が移動するので、このような偏心が
無い場合にもモータを高速回転させることができる。よ
って、通常に使用される全てのディスクについて振れ回
り無く高速回転させることができる。
【0046】そして、請求項2記載のディスクドライブ
機構によれば、連結部を回転軸部及び載置部と一体成形
できるので、連結部を有しない従来のターンテーブルに
比べて部品コストを大きく上昇させることはない。ま
た、連結部を回転軸部及び載置部と別個に形成してから
回転軸部及び載置部に取り付けるようにできるので、連
結部や回転軸部及び載置部としてそれぞれ最適な材質を
選択することができる。
【0047】さらに、請求項3及び請求項4記載のディ
スクドライブ機構によれば、ディスクの面振れを防止す
ることができるので、ディスクの安定した高速回転を行
うことができる。
【0048】また、請求項5記載のディスクドライブ機
構によれば、載置部は高速回転して振れ回りながら常に
規制部材に接触することができるので、載置部に複雑な
振動を容易に起こさせることができる。このため、載置
部及びディスクの回転位置を変更するきっかけをより確
実に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクドライブ機構の一実施形態を
示す縦断面側面図である。
【図2】ディスクドライブ機構を示す縦断面正面図であ
る。
【図3】ターンテーブルを示す斜視図である。
【図4】ターンテーブルを示す図であり、(A)は平面
図、(B)は(A)のIV−IV線で切断した断面図で
ある。
【図5】ディスクドライブ機構を示す分解組立図であ
る。
【図6】ディスクドライブ機構を示す平面図である。
【図7】回転中心の位置関係を示す平面図である。
【図8】ディスクドライブ機構のブラケットが開放した
状態を示す縦断面側面図である。
【図9】ターンテーブルの他の実施形態を示す平面図で
ある。
【図10】ディスクドライブ機構の他の実施形態を示す
縦断面側面図である。
【図11】従来のディスクドライブ機構の防振装置を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 ディスクドライブ機構 2 モータ 3 回転軸 4 ターンテーブル 5 ディスク 6 回転軸部 7 載置部 8 連結部 9 規制部材 13 規制部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転軸に取り付けたターンテー
    ブルにディスクを載置し、前記モータの回転軸を回転さ
    せることにより前記ターンテーブルを介してディスクを
    回転させるようにしたディスクドライブ機構において、
    前記ターンテーブルは、前記モータの前記回転軸に固定
    された回転軸部と、前記ディスクを載置する載置部と、
    前記回転軸部と前記載置部とを前記載置部が前記回転軸
    部に対して半径方向に移動可能となるように連結する弾
    性を有する連結部とを備えており、前記回転軸には前記
    ターンテーブルの前記載置部の一定以上の変位を規制す
    る規制部材を設けたことを特徴とするディスクドライブ
    機構。
  2. 【請求項2】 前記連結部は、金属材、樹脂材、エラス
    トマー材の何れかを用いて形成されることを特徴とする
    請求項1記載のディスクドライブ機構。
  3. 【請求項3】 前記連結部は、前記載置部の軸方向への
    変位を防止するよう軸方向に長く形成されていることを
    特徴とする請求項1または2記載のディスクドライブ機
    構。
  4. 【請求項4】 前記ターンテーブルの前記規制部材の反
    対側に、前記載置部の軸方向への変動を規制する軸方向
    規制部材を設けたことを特徴とする請求項1から3まで
    のいずれか記載のディスクドライブ機構。
  5. 【請求項5】 前記規制部材は前記ターンテーブルに隣
    接して前記回転軸に固定された回転体であると共に、該
    回転体は前記ターンテーブルの前記載置部の一定以上の
    変位を規制する円環状の規制部を設けたものであること
    を特徴とする請求項1から4までのいずれか記載のディ
    スクドライブ機構。
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