JP3659612B2 - バランス補正装置及びこれを備えた回転装置 - Google Patents

バランス補正装置及びこれを備えた回転装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3659612B2
JP3659612B2 JP09526698A JP9526698A JP3659612B2 JP 3659612 B2 JP3659612 B2 JP 3659612B2 JP 09526698 A JP09526698 A JP 09526698A JP 9526698 A JP9526698 A JP 9526698A JP 3659612 B2 JP3659612 B2 JP 3659612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating
balance
rotating body
rotation
turntable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09526698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11275805A (ja
Inventor
直樹 母良田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP09526698A priority Critical patent/JP3659612B2/ja
Publication of JPH11275805A publication Critical patent/JPH11275805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3659612B2 publication Critical patent/JP3659612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータ等の回転装置に取り付けられ、その回転時におけるアンバランスを修正するバランス補正装置及びこれを備えた回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、モータには各種のものがあり、そのひとつにデータの記録・再生を行うための記録ディスク駆動用のものがある。そして、その記録ディスクには、CD、FD、MO、MD、DVD等種々のものがある。これらの記録ディスクは、記録・再生方式やデータ容量、回転速度、記録密度等の仕様あるいはディスクの材料、価格が異なるため、各ディスクごとにそれを駆動するモータとして種々のものが存在する。
【0003】
近年、電子情報が文字から画像へと移行し、それに伴う情報の高度化、大容量化によって、その情報を大量にかつ素早く記録・再生ができること、更には低コストであることなどが記録ディスク及びこれを駆動する駆動装置に対して要求されている。
【0004】
例えばCDの場合、当初は音楽再生用として登場したが、その利点を生かしCD−ROMとしてコンピュータ用へと用途が拡大した。これにより、データ容量が増大し、動作時間(シークタイム)の短縮化と共に記録ディスク側を速く回転させること、即ち記録ディスク駆動用モータが高速化されるに至り、最近では音楽用CDを基準速度として、20倍速を超えるものが実現化されている。
【0005】
ところで、従来の記録ディスク駆動用モータの具体的構成について図11を参照して説明する。
【0006】
図11に示すように、シャーシ等の固定部材1に形成された開口にほぼ円筒状を成す保持部材2の下端部が嵌着され、保持部材2の底面開口部が閉塞板3により閉塞され、スラスト受4が閉塞板3上に載置されて保持部材2内の底部に配設され、滑り軸受5が保持部材2の内側に嵌着されている。
【0007】
更に、保持部材2の外側にはコア7aが嵌着され、このコア7aに巻線7bが巻装されステータ7を構成している。また、シャフト8が滑り軸受5に嵌入され、その下端がスラスト受け4に当接し上端部が保持部材2の上方に突出して配設されている。シャフト8の上端部にはアルミニウム等の非磁性材から成るハブ部材9が嵌着され、鉄等の磁性材から成る回転部材であるヨーク部材10がハブ部材9に取り付けられている。
【0008】
このヨーク部材10は、ほぼ円板状の基部とこの基部の周縁に下方に垂下して一体形成された垂下部とにより構成され、その基部の中央部に形成された開口の周りの部分がハブ部材9の下端部に加締めにより取り付けられている。更に、駆動用マグネット11がヨーク部材10の垂下部の内側に嵌入され、ステータ7に相対向する位置に配設されている。
【0009】
また図11に示すように、ハブ部材9の外側にターンテーブル部13が形成され、このハブ部材9の中央にこの上面とほぼ同一面を形成するようにクランプマグネット14が埋設され、このクランプマグネット14により図示しない駆動装置側のディスク押圧手段が磁気吸引されて記録ディスクDが固定される。そして、ステータ7の巻線7bへの電流の通流方向が制御されてステータ7が回転磁界を発生し、この回転磁界と駆動用マグネット11との静磁界との吸引及び反発の繰り返しによって、静止状態のステータ7に対して駆動用マグネット11、ヨーク部材10、ハブ部材9及びシャフト8が回転し、これによりターンテーブル部13及び記録ディスクDが一定方向に回転する。
【0010】
ところで、CD−ROM等の記録ディスクDでは、その記録面と反対側の面に様々な印刷がなされ、印刷に使用されるインクの重量に起因して記録ディスクDの回転時に重量バランスの偏り(アンバランス)を生じ、モータの回転振れの原因となることがある。これは、上述したモータの高速化により、微量なインクの重量でさえも影響を及ぼすようになっているという背景によるためである。またモータの高速化は、それまで問題にはならなかったような各部の寸法誤差によるアンバランスをも招来する。
【0011】
そこで、このようなアンバランスを補正するバランス補正装置として、従来例えば図11に示すように、ハブ部材9におけるターンテーブル部13の下面とヨーク部材10の基部とで環状空間の収容部16を形成し、この収容部16に複数個の球体17を周方向に移動自在に収容することが行われている。このとき、アンバランス補正の広範囲化、高精度化を図るために、複数の収容部16を同心に形成し、各収容部16にそれぞれ複数個の球体17を収容し、各収容部16内を各球体17が周方向に移動するようにしたものも提案されている。
【0012】
このような構成によると、記録ディスクDを載置した状態でモータが所定の回転速度に到達すると、各球体17がアンバランス位置と対称な位置に移動し、モータのアンバランスが各球体17により補正されて回転振れを防止することができるのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したバランス補正装置を備えたモータは、モータが起動してからそのバランス補正装置が作用する所定の回転数までの間においては、球体17は収容部16内を周方向や径方向に振動を拡大する位置に転動するため、モータの不安定な回転が一層助長されるといった問題がある。
【0014】
更に、そのモータが例えば上記したような記録ディスク駆動用モータから成るCD−ROM駆動装置を搭載したノートパソコンのように、携帯或いは移動可能な状況下で使用される場合には、外力により収容部16内の球体17同士が衝突し、或いは球体17が収容部16の内周面に衝突するので、携帯或いは移動中に耳障りな不快音が生じるといった問題もある。
【0015】
また従来、モータ等の各種回転装置に着脱自在に装着が可能なバランス補正装置はなく、各回転装置毎にバランス補正装置を組み込まなければならず、組立作業の煩雑化を招くという問題もある。
【0016】
更に、ノートパソコンに装備されたCD−ROM等の記録ディスク駆動用モータでは、回転装置及びバランス補正装置をより小型化する必要がある。
【0017】
この発明が解決しようとする第1の課題は、モータ等の回転装置に着脱自在に装着が可能で、アンバランスを補正し、しかもバランス体の不要な移動に関連する不具合が生じることのない汎用性を有し、かつ小型化が可能なバランス補正装置を提供することにある。
【0018】
また、この発明が解決しようとする第2の課題は、バランス体の不要な移動に関連する不具合が生じないようにして良好なバランス補正を行え、かつ小型化が可能なバランス補正装置を備えた回転装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記した第1の課題を解決するために、本発明におけるバランス補正装置は、回転軸に連動して回転する第1部材と、前記第1部材の回転の軸方向に沿って一方向及びその反対の他方向に移動自在に設けられた第2部材と、前記両部材の間に前記回転軸と同心の環状に形成された移動路と、前記移動路内を周方向に移動自在に前記移動路に収容されたバランス体と、前記第1部材と同軸に設けられ前記第1部材に対して相対的に双方向に回転する回転体と、前記回転体の前記第1部材に対する相対的な回転を前記軸方向への直線的な移動に変換して前記第2部材に伝達する変換手段と、前記回転体にそれぞれ径方向に移動自在に且つ前記回転体の中心方向に付勢して設けられ前記回転体に連動して回転する作動体と、両端が前記第1部材と前記回転体とに係止して設けられ前記第1部材に対する前記回転体の相対的な回転により前記第1部材及び前記回転体の間に回転ずれが生じたときに前記回転体を付勢する渦巻きばねと、前記第1部材に設けられ前記作動体が遠心力によりその付勢方向と反対方向に移動したときに前記作動体に係合して前記回転体を前記第1部材の回転に追従させる追従手段とを備え、前記第2部材の前記一方向への移動により、前記両部材間に前記バランス体を挟持して前記バランス体を拘束状態に保持し、前記第2部材の前記他方向への移動により、前記バランス体を拘束状態から解放して前記バランス体を移動可能な状態にするようにしている。
【0020】
このような構成によれば、第1部材の回転が始動すると、回転体が慣性力により第1部材に対して相対的に回転し、この回転体の回転が変換手段により第2部材に伝達されて第2部材が他方向、即ち第1部材の回転の軸方向に沿って第1部材との間にバランス体を挟持する方向と反対方向に移動し、バランス体が両部材による挟持状態から解放されて移動路内を移動可能になり、バランス体がアンバランスを補正する位置に移動する。
【0021】
このとき、第1部材が始動してからその回転数が所定回転数になるまでの間、渦巻きばねの復元力によって回転体を第1部材の回転に連動させるように渦巻きばねの復元力を設定しておくことで、所定回転数になるまでは回転体が第1部材と一緒に回転してバランス体を第1、第2部材により挟持して拘束したままの状態に維持することができる。そして、第1部材の回転数が所定回転数を超えると、回転体に働く慣性力の作用により、渦巻きばねの復元力によって回転体を第1部材の回転に連動させることができず、回転体は第1部材の回転に追随できなくなり、上記したように慣性力により回転体が第1部材に対して相対的に回転し始めて第2部材が第1部材との間にバランス体を挟持する方向と反対方向に移動し、バランス体が両部材による挟持状態から解放されて移動路内を移動できるようになる。
【0022】
次に、回転体が第1部材に対して相対的に回転することで、第1部材と回転体との間に生じる回転ずれが大きくなり、それに伴って渦巻きばねに発生する復元力が増加し、この復元力が回転体の慣性力を一致すると回転体が第1部材に連動して回転するようになり、第2部材はそれ以上は他方向に移動することはなく、バランス体が第1、第2部材による挟持から解放された状態のまま、回転体及び第2部材が第1部材と一緒に回転する。
【0023】
更に、このように回転体が第1部材と一緒に回転するのに伴って作動体に遠心力が働き、この遠心力が作動体に作用している回転体の中心方向への付勢力を上回ると、作動体が回転体の径方向を外方に向かって移動し、やがて作動体が追従手段に係合して回転体が第1部材に完全に追従して回転する。
【0024】
その後、第1部材の回転が定速になると、回転体に働く慣性力が小さくなって渦巻きばねの復元力のみが回転体に作用することになるため、この復元力は、回転体と第1部材との回転ずれをなくすように、回転体が第1部材に対し始動時とは逆方向に相対回転して第2部材を始動時と逆方向(一方向)、つまり第1部材との間にバランス体を挟持する方向に移動させるように作用するが、上記したように作動体の追従手段との係合により、回転体の第1部材に対する始動時とは逆方向への相対回転が阻止され、両部材によりバランス体が挟持されることはない。
【0025】
次に、第1部材及び回転体が定速回転する状態から減速を始め、作動体に働く遠心力が作動体に作用している中心方向への付勢力を下回るまで第1部材及び回転体の回転数が低下すると、作動体の追従手段との係合が解除されて作動体が回転体の径方向を内方に向かって移動し始める。これと同時に、回転体に働く慣性力と渦巻きばねの復元力によって、回転体が第1部材に対して始動時とは逆の一方向、つまり第1部材との間にバランス体を挟持する方向に移動し、バランス体が両部材により挟持される。
【0026】
従って、第1部材が減速を開始すると、直ぐにバランス体が両部材によって挟持されるため、バランス体はアンバランスを補正する位置で両部材により挟持されることになり、次に第1部材が始動したときには、バランス体はアンバランスを補正する位置に拘束された状態のままとなる。
【0027】
ところで、この場合のバランス体は、複数個の球体やその他の転動体であるのが望ましい。また、移動路は第1または第2部材に形成されたリング状の凹陥部であったり、第1または第2部材に円形の仕切部材を設けることによって形成されたものであるのが好ましい。このときの移動路は、同心に複数設けられていてもよく、第1部材に形成された1つの凹陥部内を仕切って2以上の移動路を形成したり、複数の円形仕切部材により第1または第2部材間を複数に仕切ることによって形成するとよい。但し、このように複数の移動路を設ける場合には、隣接する移動路にバランス体が侵入できないようにするのが望ましい。
【0028】
更に、ここでいう第1部材及び第2部材とは円盤状のものが望ましく、要するに上記した凹陥部を形成することを考慮した厚みを有していればよく、凹陥部を形成せずに円形仕切部材により移動路を形成する場合には薄板状であっても構わない。
【0029】
また、作動体は、例えば円弧状を有する剛体であるのが望ましく、これら剛体から成る作動体をゴムやばねのほか、剛体を吸着する磁石等により回転体の中心方向へ付勢するようにすればよい。
【0030】
更に追従手段は、作動体を吸着する磁石や、作動体との間の摩擦力により係合するものにより構成することができる。
【0031】
また、本発明におけるバランス補正装置は、前記追従手段を、前記作動体に形成された凸部または凹部が嵌挿する凹部または凸部を有する部材により構成している。
【0032】
このような構成によれば、作動体の追従手段との係合を凸部、凹部により簡単に実現することができ、磁石による吸着力や摩擦力により係合する場合に比べ、より簡単かつ確実に作動体の追従手段との係合を実現できる。
【0033】
また、上記した第2の課題を解決するために、本発明における回転装置は、静止部材及びこの静止部材に対して回転自在に設けられた回転部材とにより構成され、前記回転部材の回転軸に連動して回転する第1部材と、前記第1部材の回転の軸方向に沿って一方向及びその反対の他方向に移動自在に設けられた第2部材と、前記第1、第2部材の間に前記回転軸と同心の環状に形成された移動路と、前記移動路内を周方向に移動自在に前記移動路に収容されたバランス体と、前記第1部材と同軸に設けられ前記第1部材に対して相対的に双方向に回転する回転体と、前記回転体の前記第1部材に対する相対的な回転を前記軸方向への直線的な移動に変換して前記第2部材に伝達する変換手段と、前記回転体にそれぞれ径方向に移動自在に且つ前記回転体の中心方向に付勢して設けられ前記回転体に連動して回転する作動体と、両端が前記第1部材と前記回転体とに係止して設けられ前記第1部材に対する前記回転体の相対的な回転により前記第1部材及び前記回転体の間に回転ずれが生じたときに前記回転体を付勢する渦巻きばねと、前記第1部材に設けられ前記作動体が遠心力によりその付勢方向と反対方向に移動したときに前記作動体に係合して前記回転体を前記第1部材の回転に追従させる追従手段とを備え、前記第2部材の前記一方向への移動により、前記第1、第2部材間に前記バランス体を挟持して前記バランス体を拘束状態に保持し、前記第2部材の前記他方向への移動により、前記バランス体を拘束状態から解放して前記バランス体を移動可能な状態にするバランス補正装置を備えている。
【0034】
このような構成によれば、第1部材の回転が始動すると、回転体が慣性力により第1部材に対して相対的に回転し、この回転体の回転が変換手段により第2部材に伝達されて第2部材が他方向、即ち第1部材の回転の軸方向に沿って第1部材との間にバランス体を挟持する方向と反対方向に移動し、バランス体が両部材による挟持状態から解放されて移動路内を移動可能になり、バランス体がアンバランスを補正する位置に移動する。
【0035】
このとき、第1部材が始動してからその回転数が所定回転数になるまでの間、渦巻きばねの復元力によって回転体を第1部材の回転に連動させるように渦巻きばねの復元力を設定しておくことで、所定回転数になるまでは回転体が第1部材と一緒に回転してバランス体を第1、第2部材により挟持して拘束したままの状態に維持することができる。そして、第1部材の回転数が所定回転数を超えると、回転体に働く慣性力の作用により、渦巻きばねの復元力によって回転体を第1部材の回転に連動させることができず、回転体は第1部材の回転に追随できなくなり、上記したように慣性力により回転体が第1部材に対して相対的に回転し始めて第2部材が第1部材との間にバランス体を挟持する方向と反対方向に移動し、バランス体が両部材による挟持状態から解放されて移動路内を移動できるようになる。
【0036】
次に、回転体が第1部材に対して相対的に回転することで、第1部材と回転体との間に生じる回転ずれが大きくなるり、それに伴って渦巻きばねに発生する復元力が増加し、この復元力が回転体の慣性力を一致すると回転体が第1部材に連動して回転するようになり、第2部材はそれ以上は他方向に移動することはなく、バランス体が第1、第2部材による挟持から解放された状態のまま、回転体及び第2部材が第1部材と一緒に回転する。このように回転体が第1部材と一緒に回転するのに伴って作動体に遠心力が働き、この遠心力が作動体に作用している回転体の中心方向への付勢力を上回ると、作動体が回転体の径方向を外方に向かって移動し、やがて作動体が追従手段に係合して回転体が第1部材に完全に追従して回転する。
【0037】
一方、第1部材及び回転体が定速回転する状態から減速を始め、作動体に働く遠心力が作動体に作用している中心方向への付勢力を下回るまで第1部材及び回転体の回転数が低下すると、作動体の追従手段との係合が解除されて作動体が回転体の径方向を内方に向かって移動し始める。これと同時に、回転体に働く慣性力と渦巻きばねの復元力によって、回転体が第1部材に対して始動時とは逆の一方向、つまり第1部材との間にバランス体を挟持する方向に移動し、バランス体が両部材により挟持される。
【0038】
従って、バランス体の不要な移動に関連する不具合が生じないようにして良好なバランス補正を行え、かつ小型化が可能なバランス補正装置を備えた回転装置を提供することが可能になる。
【0039】
また、本発明における回転装置は、前記追従手段を、前記作動体に形成された凸部または凹部が嵌挿する凹部または凸部を有する部材により構成している。
【0040】
このようにすると、作動体の追従手段との係合を凸部、凹部により簡単に実現することができ、良好なバランス補正を行うことのできるモータ等の回転装置を提供することが可能になる。
【0041】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
この発明の第1の実施形態について図1ないし図8を参照して説明する。本実施形態は、バランス補正装置を備えた回転装置としての直流モータの例であり、図1は切断正面図、図2は平面図、図3及び図4はそれぞれ一部の平面図及び斜視図、図5は他の一部をある方向から見たときの分解斜視図、図6は図5に示す異なる一部をある方向から見たときの分解斜視図、図7はある部分の斜視図、図8は更に異なる一部の変形例の斜視図である。
【0042】
図1、図2において、21はシャーシに固定されたプリント基板等の固定部材、22は固定部材21に形成された開口23に下端部が嵌着された静止部材としてのほぼ円筒状の保持部材、24は保持部材22の底面開口部を閉塞した閉塞板、25は閉塞板24上に載置されて保持部材22内の底部に配設されたスラスト受、26は滑り軸受であり、保持部材22の中心部に形成された貫通孔の内側に嵌着されている。
【0043】
更に、28は保持部材22の外側に嵌着して設けられたコア28a及びこのコア28aに巻装された巻線28bから成るステータ、29は滑り軸受26に嵌入され下端がスラスト受け25に当接し上端部が保持部材22の上方に突出して配設された回転部材としてのシャフト、30はアルミニウム等の非磁性材から成る回転部材としてのハブ部材であり、円板状の基部30aとこの基部30aの周縁に垂直に垂下して一体に形成された縁部30bとにより構成され、基部30aの中央の透孔にシャフト29が挿通されてハブ部材30がシャフト29の上端部に嵌着されている。
【0044】
また、31はハブ部材30の縁部30bの外側に取り付けられた鉄等の磁性材から成る第1部材としての円盤状のターンテーブル、32はターンテーブル31の周縁に一体的に形成された鉄等の磁性材から成る短円筒状のヨーク部材、33は駆動用マグネットであり、ヨーク部材32の内側に嵌入され、ステータ28に相対向する位置に配設されている。そして、シャフト29、ハブ部材30、ターンテーブル31、ヨーク部材32及び駆動用マグネット33が一緒に回転する。尚、ターンテーブル31の上面には図示しない緩衝材を介して、CD−ROM等の記録ディスクが載置されるようになっている。
【0045】
更に、35はターンテーブル31の下面に同軸に取り付けられた径の異なる複数の円形の仕切部材、36は径の異なる複数の環状の移動路であり、ターンテーブル31と、各仕切部材35と、後述する第2部材としての押え板とにより、ターンテーブル31の下面に形成されており、これら各移動路36には各移動路36内を周方向に移動自在にバランス体としての鋼球等から成る同一径の複数個の球体37が収容されている。
【0046】
ここで、仕切部材35の上下方向の高さは、後述する第2部材としての押え板が下動したときに各移動路36内それぞれにおける各球体37が隣接する移動路36に侵入せず、押え板が上動したときに押え板と仕切部材35とが当たらないような寸法に設定することが好ましい。更に、球体37が各移動路36を占有する範囲は、各移動路36それぞれのほぼ半周程度であることが望ましい。
【0047】
また、39はターンテーブル31と同軸に設けられ保持部材22の上端部に遊貫されてターンテーブル31に対して相対的に双方向に回転する回転体としての円筒体、40は変換手段としてのねじであり、ハブ部材30の縁部30bの内周面に形成された雌ねじ40aと、円筒体39の外周面に形成された雄ねじ40bとから成り、円筒体39の雄ねじ40bがハブ部材30の雌ねじ40aに螺合することによって、ハブ部材30及びターンテーブル31に対して円筒体39が軸方向(上下方向)に移動自在に取り付けられている。
【0048】
更に、42はハブ部材30の内側に設けられ内終端及び外終端がそれぞれハブ部材30の下面中央及び円筒体39の上面に固着されターンテーブル31及び円筒体39の間に回転ずれが生じたときに円筒体39を付勢する渦巻きばね、43は第2部材としての押え板であり、ターンテーブル31よりも若干小径の円盤状を有し、円筒体39の下部に取り付けられて第1部材であるターンテーブル31の回転の軸方向に沿って一方向及びその反対の他方向に移動し、ターンテーブル31との間に各球体37を挟持する。ここで、一方向及びその反対の他方向とは、ターンテーブル31及び押え板43間に各球体37を挟持して拘束する方向、及びその挟持状態から各球体37を解放する方向である。
【0049】
また、45は円筒体39の下部両側に配設され円筒体39及び押え板43に固定された一対の梁、46は作動体であるほぼ半円形の一対の重り体であり、両梁45に沿い、径方向に移動自在に取り付けられており、両重り体46は図示しないゴムやばね等により、円筒体39の中心方向であるシャフト29に向かう方向に付勢されている。尚、両重り体46の付勢は、両重り体46を吸着する磁石により行うようにしてもよい。
【0050】
ここで、図3、図4に示すように、両重り体46に梁45が嵌挿する凹状の切欠部47が形成され、この切欠部47の中央部に、例えば円柱状のガイド体48が下向きに植設され、梁45にはこのガイド体48が嵌挿する長孔49が透設され、重り体46の切欠部47に梁45が嵌り込むと同時にガイド体48が長孔49に嵌り込み、重り体46が梁45に対して径方向に移動自在に取り付けられている。
【0051】
また、51は短円筒状の内側レールであり、ハブ部材30の縁部30bの外側で両重り体46の内側に配設されてターンテーブル31の下面に固着され、図5に示すように、下部に複数の凹状の切欠部52が形成され、両重り体46の内周面に形成された複数の突起53が内側レール51の切欠部52に嵌挿するようになっている。更に、ハブ部材30の雌ねじ40aと円筒体39の雄ねじ40bとが締まり、円筒体39がハブ部材30に対して上動した状態のときに、突起53が切欠部52に嵌挿するような高さ位置に突起53及び切欠部52が各々形成されている。尚、モータの停止時に、図2中に破線で示す位置において両重り体46の突起53が内側レール51の切欠部52に嵌挿し、そのときの渦巻きばね42の復元力がゼロとなるように、渦巻きばね42を取り付けておく。
【0052】
このとき、上記したように両重り体46がシャフト29に向かう方向に付勢されているため、モータが始動してシャフト29の回転が次第に加速していったときに、両重り体46に働く回転に伴う遠心力がシャフト29方向への付勢力よりも小さい間は両重り体46の突起53が内側レール51の切欠部52に嵌挿して円筒体39及び押え板43がターンテーブル31と一緒に回転する。そして、回転数が増して両重り体46に働く遠心力がシャフト29方向への付勢力よりも大きくなると、両重り体46の突起53が内側レール51の切欠部52から脱離し、両重り体46が両梁45に沿って外方に移動している間に、円筒体39がターンテーブル31に対して相対的に回転するようになる。
【0053】
更に図1、図2において、55は追従手段としての短円筒状の外側レールであり、両重り体46の外側に配設されてターンテーブル31の下面に固着され、図6に示すように、下部に複数の凹部としての切欠部56が形成され、両重り体46の外周面に形成された凸部としての複数の突起57が形成され、遠心力により両重り体46が両梁45に沿って外方に移動し、両重り体46の各突起57が外側レール55の切欠部56に嵌挿するようになっている。
【0054】
このとき、内側レール51と外側レール55との間隔は、重り体46の幅と突起53、57の突出量との和と同程度若しくは若干大きく設定されている。また、ハブ部材30の雌ねじ40aと円筒体39の雄ねじ40bとが緩み、円筒体39がハブ部材30に対して所定量だけ下動した状態のときに、突起57が外側レール55の切欠部56に嵌挿するような高さ位置に突起57及び切欠部56が各々形成されている。
【0055】
このように、ターンテーブル31、各仕切部材35、各移動路36、各球体37、円筒体39、ねじ40、押え板43、梁45、両重り体46、内側レール51及び外側レール55により、モータのアンバランスを補正するバランス補正装置59が構成されている。
【0056】
次に、記録ディスクを搭載したときのモータの動作について説明する。但し、記録ディスクを搭載したモータにアンバランスがあるものとして説明する。
【0057】
いま、同じ記録ディスクを搭載した状態でモータの一連の回転が終了した後に再びモータが始動する時には、後で詳述するように、各球体37がアンバランスを補正する位置においてターンテーブル31及び押え板43との間に挟持されている。
【0058】
そして、記録ディスクを搭載した状態でモータが再始動すると、始動後暫くは両重り体46の突起53が内側レール51の切欠部52に嵌挿しているため、円筒体39及び押え板43はターンテーブル31と一緒に回転し、このときには、初めての回転でアンバランスが補正されているので、各球体37はアンバランスを補正する位置にあってターンテーブル31及び押え板43により挟持されて拘束されたままとなる。
【0059】
更に、モータの回転数が増して両重り体46に働く回転に伴う遠心力がシャフト29方向への付勢力よりも大きくなると、両重り体46の突起53が内側レール51の切欠部52から脱離し、両重り体46が両梁45に沿って外方に移動し、両重り体46等に働く慣性力Fαにより円筒体39がターンテーブル31に対して相対的(ターンテーブル31に対して反対方向)に回転するようになる。このとき、記録ディスクを搭載した状態でのモータの固有振動数に共振する共振回転数に達したときに、両重り体46に働く遠心力がシャフト29方向への付勢力よりも大きくなるように、両重り体46に作用する付勢力を調整しておくことで、モータが共振回転数を超えるまでの間は各球体37を拘束状態に保持しておくことができる。
【0060】
このように、円筒体39がターンテーブル31に対して相対的に回転すると、雌ねじ40a、雄ねじ40bから成るねじ40が緩んで円筒体39及び押え板43が下動し、押え板43がターンテーブル31との間に各球体37を挟持する方向とは反対に移動し、各球体37がターンテーブル31及び押え板43による挟持状態から解放されて各移動路36内を移動できるようになり、各球体37がアンバランスを補正する位置に移動する。但し、各球体37はすでにアンバランスを補正する位置近くで挟持されているため、各球体37が挟持状態から解放されても、各移動路36内における各球体37の移動は殆どない。
【0061】
このような円筒体39のターンテーブル31に対する相対的な回転によって、ターンテーブル31と円筒体39との間に生じる回転ずれが大きくなるのに伴い、渦巻きばね42に発生する復元力Fkが増加し、この復元力Fkが円筒体39及び両重り体46に働く慣性力Fαを一致すると円筒体39がターンテーブル31に連動して回転するようになり、押え板43はそれより下動することはなく、各球体37がターンテーブル31及び押え板43による挟持から解放された状態のまま、円筒体39及び押え板43がターンテーブル31と一緒に回転する。
【0062】
更に、このように円筒体39がターンテーブル31と一緒に回転するのに伴って両重り体46に遠心力が働き、この遠心力が両重り体46に作用している中心方向への付勢力を上回ると、両重り体46が円筒体39の径方向を外方に向かって移動し始め、やがて両重り体46の外側の突起57が外側レール55の切欠部56に嵌挿して係合し、円筒体39及び押え板43がターンテーブル31に完全に追従して回転するようになる。
【0063】
その後、モータが定速で回転するようになると、円筒体39及び両重り体46に働く慣性力Fαが小さくなって渦巻きばね42の復元力Fkのみが円筒体39に作用することになるため、この復元力Fkは、円筒体39とターンテーブル31との回転ずれを減少するように、円筒体39がターンテーブル31に対し始動時とは逆の方向に相対的に回転して押え板43を始動時と反対方向、つまりターンテーブル31との間に各球体37を挟持する方向に移動させるように作用するが、上記したように両重り体46の突起57が外側レール55の切欠部56に嵌挿して係合することで、円筒体39のターンテーブル31に対する相対的な回転が阻止され、ターンテーブル31及び押え板43により各球体37が挟持されることはない。
【0064】
従って、モータの始動直後は若干不安定な回転となるものの、各球体37はアンバランスを補正する位置に拘束されたままであるため、各球体37によりこの不安定な回転が助長されることはなく、しかも各球体37同士が衝突して騒音を発生することもないため、モータは各球体37が自由に移動できる状態で回転する場合に比べ安定して且つ静かに回転し、モータの回転数が上昇し共振回転数を超えるのに伴い、各球体37がターンテーブル31及び押え板43による挟持から解放される。これはアンバランスを補正するように作用するため、より安定して回転する。そして、モータが定速で回転する状態になっても、各球体37はターンテーブル31及び押え板43による挟持から解放された状態に維持され続ける。
【0065】
一方、モータが定速で回転している状態から減速を始め、両重り体46に働く遠心力が両重り体46に作用している中心方向への付勢力を下回るまでターンテーブル31及び円筒体39の回転数が低下すると、両重り体46の突起57が外側レール55の切欠部56から脱離してその係合状態が解除され、両重り体46が円筒体39の径方向を内方に向かって移動し始める。
【0066】
これと同時に、両重り体46に働く慣性力Fαと渦巻きばね42の復元力Fkによって、円筒体39がターンテーブル31に対して始動時とは逆方向に相対的に回転し、雌ねじ40a、雄ねじ40bから成るねじ40が締まって円筒体39及び押え板43が上動し、各球体37がターンテーブル31及び押え板43により挟持される。このとき、両重り体46の内側の突起53が内側レール51の切欠部52に嵌挿し、各球体37がターンテーブル31及び押え板43により挟持された状態のまま、ターンテーブル31及び押え板43が減速してやがて停止する。次に同じ記録ディスクを搭載したままでモータが始動したときには、各球体37はアンバランスを補正する位置に拘束された状態のままとなる。
【0067】
その結果、次にモータが再始動する際には、各球体37はすでにモータのアンバランスを補正する位置に留まっていることになり、上記したように各球体37が解放されてアンバランスを補正する位置への移動が瞬時に行われ、アンバランス補正が迅速に成される。
【0068】
ところで、モータがバランスしている正常な場合には、モータの回転数が上昇して各球体37が移動可能な状態になると、各球体37はそれぞれの移動路36内をほぼ等間隔となるように位置するため、このようにアンバランスがない場合には、球体37自身が回転のバランスを乱さないように分布してモータは安定して回転する。なお、モータの回転後に記録ディスクの脱着を行って回転させる場合は、アンバランスの位置が変更されるので、各球体37のアンバランスを補正する位置も変更される。それ故に、このようにして使用する場合にアンバランスが補正されるまでの時間は、同じ記録ディスクを搭載した状態(脱着なし)で使用する場合に比べて幾分長くなるが、アンバランスの補正に問題はなく、実際の記録ディスク装置の動作上の不具合はない。
【0069】
従って、第1の実施形態によれば、モータが始動して暫くは、各球体37をアンバランスを補正する位置に拘束された状態のまま保持できるため、従来のようにモータの始動後における球体等のバランス体の不要な移動による不安定な回転や騒音等を防止することができる。
【0070】
また、モータの回転数が上昇して共振回転数を超えると、各球体37の押え板43及びターンテーブル31による挟持状態が解除されて各球体37が各移動路36内を移動できるようになると、各球体37はアンバランスを補正する位置に即座に移動し、良好なバランス補正を行うことができる。
【0071】
更に、モータが定速で回転している状態から減速を開始すると、押え板43が各球体37を挟持する方向に移動し始め、各球体37がターンテーブル31及び押え板43により挟持されるため、各球体37を次の始動時にアンバランスを補正する位置に拘束しておくことができ、モータを同じ記録ディスクを搭載したままで再始動する際において、モータの不安定さが助長されるのを防止することができると共に、各球体37が衝突することもなく、騒音の発生を防止することができ、しかもアンバランス補正が迅速になされる。
【0072】
更に、両重り体46の追従手段である外側レール55との係合を各々の突起57及び切欠部56により簡単に実現することができるため、磁石による吸着力や摩擦力により係合する場合に比べ、より簡単かつ確実に両重り体46の外側レール55との係合を実現できる。
【0073】
このとき、球体を拘束する手段として、例えば磁石により磁性材から成る球体を吸着する方法が考えられるが、移動路が複数あるときには各移動路毎に磁石を設ける必要があるため、磁石の配置スペースを確保するのに伴って装置全体が複雑かつ大型化するのに対し、上記したように、押え板43及びターンテーブル31により複数の移動路36に配設された各球体37を一括して挟持することで、複数の移動路36内の各球体37を簡単に拘束することができ、モータの薄型化、小型化を図る上で非常に有利である。
【0074】
また、円筒体39とハブ部材30とに作用する渦巻きばね42の復元力Fkは、円筒体39のターンテーブル31に対する回転ずれをある程度以上にならないように阻止する上で有効に作用するのに留まらず、この渦巻きばね42により、停止状態のモータに何らかの外力が加わっても、円筒体39が回転してねじ40が勝手に緩んでしまうことを防止でき、モータが停止している間押え板43及びターンテーブル31による各球体37の挟持状態を確実に維持することができる。
【0075】
なお、第1の実施形態の変形例として、図8に示すように、内側レール51及び外側レール55の上部に切欠部52、56をそれぞれ形成してもよい。
【0076】
また、各移動路36に収容する各球体37は全て同一径である必要はなく、移動路36毎に収容する球体37の径を変えてもよい。
【0077】
更に、内側レール51を設けると各球体37の挟持、解放の制御をより確実に行えるが、内側レール51は必ずしも設けなくてもよい。このとき、渦巻きばね42の復元力の設定の仕方によって、内側レール51を設けずに、モータの回転がその共振回転数になるまで各球体37を拘束しておくことが可能になる。
【0078】
即ち、モータが始動してその回転数が所定回転数になるまでの間、渦巻きばね42の復元力によって円筒体39をターンテーブル31の回転に連動させるように渦巻きばね42の復元力を強力なものに設定しておくことで、モータがその共振回転数になるまでは、円筒体39がターンテーブル31と一緒に回転して各球体37をターンテーブル31及び押え板43により挟持して拘束したままの状態に維持することができる。この場合、モータが共振回転数を超えると、円筒体39に働く慣性力の作用により、渦巻きばね42の復元力によって円筒体39をターンテーブル31の回転に連動させることができず、円筒体39はターンテーブル31の回転に追随できなくなり、慣性力により円筒体39がターンテーブル31に対して相対的に回転し始めて押え板43がターンテーブル31との間に各球体37を挟持する方向と反対方向に移動し、各球体37がターンテーブル31及び押え板43による挟持状態から解放されて移動路36内を移動できるようになる。
【0079】
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態について図9及び図10を参照して説明する。本実施形態は、ユニット化されたバランス補正装置の例であり、図9は切断正面図、図10は平面図である。
【0080】
本実施形態は、基本的に上記した第1の実施形態におけるバランス補正装置59(図1ないし図7参照)とほぼ同様の構成を有するが、上下が逆転している点が主として相違しており、以下にその構成について詳細に説明する。
【0081】
図9及び図10に示すように、回転体としての軸体71の下端部に、円板の周縁部が上方に折れ曲がった形状を有する第1部材としての受け部材72が、図示しない軸受などを介して回転自在に軸着され、軸体71に対して半径の異なる同心円状の複数の環状突起73が受け部材72の上面に同軸に取り付けられて移動路74が複数形成され、これら各移動路74にバランス体である各球体37が周方向に移動自在に収容されている。
【0082】
また、図9及び図10に示すように、軸体71の上半部には雄ねじ76が形成され、この雄ねじ76にナット77の雌ねじ78が螺合し、これら軸体71の雄ねじ76及びナット77の雌ねじ78により変換手段が形成されている。更に、ナット77の下部には受け部材72の周側部内径より若干小径の第2部材としての円盤状の押え板79が固着され、ナット77に対して軸体71が回転することでこの押え板79が軸体71に沿って上下方向に移動するようになっている。このとき、受け部材72の周側部の上端内周側には一対の内方への凸部72aが一体的に形成され、押え板79の周縁部にはこの凸部72aが嵌挿するような一対の凹部79aが形成されている。
【0083】
ところで、受け部材72の上方で押え板79の下方には、図10に明確に示されている一対の梁81が配設されて軸体71の中央下寄り部分の両側に固着され、両梁81それぞれの先端に作動体としての半円形状の一対の重り体82が両梁81に沿って径方向に移動自在に設けられ、しかも両重り体82は図示しないゴムやばね等により軸体71に向かって(図10の矢印方向)付勢されている。このときの両重り体82の両梁81への取り付けは、例えば重り体82に透設された透孔に梁81の先端部を遊通することで実現できる。
【0084】
尚、両重り体82の付勢は、両重り体82を吸着することで軸体71の方向に付勢する磁石により行ってもよい。
【0085】
また、図9に示すように、軸体71の受け部材72の下方に突出した部分には渦巻きばね85が巻装され、この渦巻きばね85の内終端及び外終端がそれぞれ軸体71及び受け部材72に係止されており、軸体71と受け部材72との間の回転ずれに応じて渦巻きばね85に復元力Fkが発生し、この復元力Fkにより軸体71及び両重り体82の受け部材72に対する相対的な回転が規制されるようになっている。
【0086】
更に、図9及び図10に示すように、複数の凹状の切欠部88を有する追従手段としての短円筒状のレール89が、両重り体82の外側に配設されて受け部材72の上面に固着されている。一方、両重り体82の外周面にはレール89の切欠部88に嵌挿することによって係合する突起90がそれぞれ形成されている。
【0087】
このように、軸体71、受け部材72、各環状突起73、各移動路74、各球体37、ナット77、雄ねじ76、雌ねじ78、押え板79、両梁81、両重り体82、渦巻きばね85、切欠部88、レール89及び突起90により、バランス補正装置91が構成されている。
【0088】
次に、動作について説明すると、まず記録ディスク駆動用モータ等の回転装置の回転軸に連動して受け部材72が回転するように、上記した構成の補正装置91を回転装置に装着する。
【0089】
いま、この記録ディスク駆動用モータ等の回転装置がアンバランスを生じている場合において、この回転装置が一連の回転を終了した後に、同じ記録ディスクを搭載したまま、即ち同じ条件のまま再始動すると、後で詳述するように、各球体37はアンバランスを補正する位置において押え板79及び受け部材72の間に挟持されている。
【0090】
そして、回転装置の回転軸がこのように始動すると、これに連動して受け部材72が回転を開始するが、渦巻きばね85の復元力によって各球体37が押え板79及び受け部材72により挟持された状態のまま、押え板79、ナット77及び受け部材72が回転を始める。
【0091】
ところが、回転装置の回転数が上昇して共振回転数を超えると、両重り体82等には回転装置の回転方向と反対方向への慣性力Fαが働くため、この慣性力Fαにより両重り体82及び軸体71が共に受け部材72の回転に追随できなくなり、軸体71及び両重り体82が受け部材72に対して相対的に回転し始める。
【0092】
このとき、押え板79の凹部79aに受け部材72の凸部72aが嵌挿しているため、押え板79及びナット77が受け部材72と一緒に回転しようとするのに対して、上記したように軸体71が相対的に回転することで、雄ねじ76が雌ねじ78に対して緩む方向に回転し、これによりナット77及び押え板79が軸体71に沿って上動して各球体37が押え板79及び受け部材72による挟持状態から解放され、各球体37は各移動路74内をアンバランスを補正する位置に移動して回転装置のアンバランスが補正される。
【0093】
尚、各球体37は、後述するようにすでにアンバランスを補正する位置近くで挟持されているため、各球体37が挟持状態から解放されても、各移動路74内における各球体37の移動は殆どなく、このような各球体37のアンバランス位置への移動は瞬時に行われる。
【0094】
このような軸体71の受け部材72に対する相対的回転によって、受け部材72と軸体71との間に生じる回転ずれが大きくなるのに伴い、渦巻きばね85に発生する復元力Fkが増加し、この復元力Fkが両重り体82等に働く慣性力Fαと一致すると軸体71が受け部材72に連動して回転するようになり、押え板79はそれより上動することはなく、各球体37が受け部材72及び押え板79による挟持から解放された状態のまま、軸体71及び押え板79が受け部材72と一緒に回転する。
【0095】
更に、このように軸体71が受け部材72と一緒に回転するのに伴って両重り体82に遠心力が働き、この遠心力が両重り体82に作用している中心方向への付勢力を上回ると、両重り体82が軸体71の径方向を外方に向かって移動し始め、やがて両重り体82の突起90がレール89の切欠部88に嵌挿して係合し、軸体71及び押え板79が受け部材72に完全に追従して回転するようになる。
【0096】
その後、回転装置の回転が定速になると、両重り体82に働く慣性力Fαが小さくなり、渦巻きばね85の復元力Fkのみが作用することになるため、この復元力Fkは、軸体71と受け部材72との間の回転ずれを減少するように、軸体71が受け部材72に対し始動時と逆の方向に相対的に回転して押え板79を始動時と反対方向、つまり受け部材72との間に各球体37を挟持する方向に移動させるように作用するが、上記したように両重り体82の突起90がレール89の切欠部88に嵌挿しているために、軸体71の受け部材72に対する相対的な回転が阻止され、押え板79及び受け部材72により各球体37が挟持されることはなく、各球体37は拘束状態から解放されたままとなる。
【0097】
従って、回転装置の始動直後は若干不安定な回転となるものの、各球体37がこの不安定な回転を助長する位置に移動することがなく、しかも各球体37同士が衝突して騒音を発生することもないため、回転装置は各球体37が自由に移動できる状態で回転する場合に比べ安定して且つ静かに回転し、回転装置の回転数が上昇して共振回転数を超えるのに伴い、各球体37が受け部材72及び押え板79による挟持から解放され、アンバランスを補正するように作用する。そして、回転装置が定速で回転する状態になっても、各球体37は受け部材72及び押え板79による挟持から解放された状態に維持され続ける。
【0098】
一方、回転装置が定速で回転している状態から減速を始め、両重り体82に働く遠心力が両重り体82に作用している中心方向への付勢力を下回るまで受け部材72及び軸体71の回転数が低下すると、両重り体82の突起90がレール89の切欠部88から脱離してその係合状態が解除され、両重り体82が軸体71の径方向を内方に向かって移動し始める。
【0099】
これと同時に、軸体71及び両重り体82に働く慣性力Fαと渦巻きばね85の復元力Fkによって、軸体71及び両重り体82が受け部材72に対して始動時とは逆方向に相対的に回転し、雄ねじ76及び雌ねじ78が締まってナット77及び押え板79が下動し、各球体37が受け部材72及び押え板79により挟持され、回転装置が減速してやがて停止し、次に回転装置が始動したときには、各球体37はアンバランスを補正する位置に拘束された状態のままとなる。
【0100】
その結果、次に回転装置が同じ記録ディスクを搭載したままで再始動する際には、各球体37はすでに回転装置のアンバランスを補正する位置に留まっていることになり、上記したように各球体37が解放されてアンバランスを補正する位置への移動が瞬時に行われ、アンバランス補正が迅速に成される。
【0101】
ところで、回転装置がバランスしている正常な場合には、回転装置の回転数が上昇して各球体37が移動可能な状態になると、各球体37はそれぞれの移動路36内をほぼ等間隔となるように位置するため、このようにアンバランスがない場合には、球体37自身が回転のバランスを乱さないように分布してモータは安定して回転する。
【0102】
従って、第2の実施形態によれば、モータ等の回転装置に着脱自在に装着できるため、その回転装置の回転時のアンバランスを補正することができ、汎用性のある安価で静音型のバランス補正装置91を提供することが可能になる。
【0103】
ところで、第2の実施形態において、上記した第1の実施形態における内側レール51に相当するものを設けてもよく、このようにすれば各球体37の挟持、解放の制御をより確実に行うことが可能になる。
【0104】
なお、上記した各実施形態では、第1部材に仕切部材を設けることで第1部材側に複数の移動路を形成した場合について説明したが、第2部材側に仕切部材を設けて複数の移動路を形成してもよいのはいうまでもない。
【0105】
また、上記した各実施形態では、複数の移動路を設けた場合について説明したが、移動路は1個であってもよいのは勿論である。
【0106】
更に、移動路が複数の場合において、各移動路の直径や数、更には各移動路に収容する各球体37の径や個数は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、モータの形状や補正すべきアンバランス量に応じて適宜設定すればよい。例えば、内周側の移動路に質量の小さいものを配置して外周側の移動路に質量の大きいものを配置したり、移動路の幅を変更して球体の可動量を変えたりしてもよく、こうすることでアンバランスの補正精度の向上を図ることが可能になる。
【0107】
但し、移動路毎に球体の径を変える場合には、第1、第2部材により挟持するために第1部材或いは第2部材の形状を工夫する必要がある。例えば第1の実施形態では、押え板43を平板状ではなく段差を有する断面形状にすることなどが考えられる。
【0108】
また、上記した各実施形態では、バランス体を球体37とした場合について説明したが、バランス体は必ずしも球体である必要はなく、他の転動体であってもよい。
【0109】
更に、上記した第1の実施形態では、シャフト29が回転するタイプのモータにこの発明を適用した場合について説明したが、その他にインナーロータタイプのモータやシャフトが固定されたタイプのモータにもこの発明を適用することができるのは勿論である。
【0110】
また、上記した大の実施形態において、内側及び外側レール51、55側に凸部を形成し、重り体46側にこれらが嵌挿して係合する凹部を形成してもよく、同様に第2の実施形態において、レール89側に凸部を形成し、重り体82側にこれが嵌挿して係合する凹部を形成してもよいのはいうまでもない。
【0111】
更に、この発明は、上記した各実施形態のようにモータに対して適用できるのに留まらず、回転軸を有し回転時にアンバランスを生じ得る全ての回転装置に対しても適用することが可能である。
【0112】
また、この発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0113】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、モータ等の回転装置に着脱自在に装着でき、その回転装置の回転時のアンバランスを補正することができ、汎用性のある安価で汎用性を有し、かつ小型化が可能なバランス補正装置を提供することが可能になる。
【0114】
このとき、渦巻きばねの復元力の設定の仕方によって、モータ等の回転装置の回転が例えば共振回転数等の所定回転数になるまでバランス体を拘束状態に維持しておくことが可能になり、回転装置が所定回転数を超えたときに、バランス体を速やかに解放してアンバランスを補正する位置への移動を可能にすることができる。
【0115】
更に、回転装置に装着したときに、回転装置の回転軸に連動して第1部材が始動して暫くは、簡易な構造により、アンバランスを補正する位置にバランス体を拘束した状態のまま保持することができるため、従来のように回転装置の始動後におけるバランス体の不要な移動による不安定な回転や騒音等を防止することができると共に、共振回転数等のある回転数を超えた後は瞬時にアンバランスを補正することが可能になる。このことは、特に複数の移動路を有する場合に効果的である。
【0116】
また、請求項2に記載の発明によれば、作動体の追従手段との係合を凸部、凹部により簡単に実現することができ、磁石による吸着力や摩擦力により係合する場合に比べ、より簡単かつ確実に作動体の追従手段との係合を実現できる。
【0117】
また、請求項3に記載の発明によれば、バランス体の不要な移動に関連する不具合が生じないようにして良好なバランス補正を行うことが可能で、かつ小型化が可能なバランス補正装置を備えた回転装置を提供することができる。
【0118】
また、請求項4に記載の発明によれば、作動体の追従手段との係合を凸部、凹部により簡単に実現することができ、良好なバランス補正を行うことのできるモータ等の回転装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の切断正面図である。
【図2】第1実施形態の一部の平面図である。
【図3】第1実施形態の他の一部の平面図である。
【図4】第1実施形態の他の一部の斜視図である。
【図5】第1実施形態の異なる一部をある方向から見たときの分解斜視図である。
【図6】第1実施形態の異なる一部を異なる方向から見たときの分解斜視図である。
【図7】第1実施形態のある部分の斜視図である。
【図8】第1実施形態の更に異なる一部の変形例の概略図である。
【図9】この発明の第2実施形態の切断正面図である。
【図10】第2実施形態の平面図である。
【図11】従来例の切断正面図である。
【符号の説明】
22 保持体(静止部材)
29 シャフト(回転部材)
30 ハブ部材(回転部材)
31 ターンテーブル(第1部材)
36、74 移動路
37 球体(バランス体)
39 円筒体(回転体)
40 ねじ(変換手段)
40a、78 雌ねじ
40b、76 雄ねじ
42、85 渦巻きばね
43、79 押え板(第2部材)
46、82 重り体(作動体)
55 外側レール(追従手段)
56、88 切欠部
57、90 突起
59、91 バランス補正装置
71 軸体(回転体)
72 受け部材(第1部材)
89 レール

Claims (4)

  1. 回転軸に連動して回転する第1部材と、
    前記第1部材の回転の軸方向に沿って一方向及びその反対の他方向に移動自在に設けられた第2部材と、
    前記両部材の間に前記回転軸と同心の環状に形成された移動路と、
    前記移動路内を周方向に移動自在に前記移動路に収容されたバランス体と、
    前記第1部材と同軸に設けられ前記第1部材に対して相対的に双方向に回転する回転体と、
    前記回転体の前記第1部材に対する相対的な回転を前記軸方向への直線的な移動に変換して前記第2部材に伝達する変換手段と、
    前記回転体にそれぞれ径方向に移動自在に且つ前記回転体の中心方向に付勢して設けられ前記回転体に連動して回転する作動体と、
    両端が前記第1部材と前記回転体とに係止して設けられ前記第1部材に対する前記回転体の相対的な回転により前記第1部材及び前記回転体の間に回転ずれが生じたときに前記回転体を付勢する渦巻きばねと、
    前記第1部材に設けられ前記作動体が遠心力によりその付勢方向と反対方向に移動したときに前記作動体に係合して前記回転体を前記第1部材の回転に追従させる追従手段と
    を備え、
    前記第2部材の前記一方向への移動により、前記両部材間に前記バランス体を挟持して前記バランス体を拘束状態に保持し、前記第2部材の前記他方向への移動により、前記バランス体を拘束状態から解放して前記バランス体を移動可能な状態にすることを特徴とするバランス補正装置。
  2. 前記追従手段は、前記作動体に形成された凸部または凹部が嵌挿する凹部または凸部を有する部材から成ることを特徴とする請求項1に記載のバランス補正装置。
  3. 静止部材及びこの静止部材に対して回転自在に設けられた回転部材とにより構成され、
    前記回転部材の回転軸に連動して回転する第1部材と、前記第1部材の回転の軸方向に沿って一方向及びその反対の他方向に移動自在に設けられた第2部材と、前記第1、第2部材の間に前記回転軸と同心の環状に形成された移動路と、前記移動路内を周方向に移動自在に前記移動路に収容されたバランス体と、前記第1部材と同軸に設けられ前記第1部材に対して相対的に双方向に回転する回転体と、前記回転体の前記第1部材に対する相対的な回転を前記軸方向への直線的な移動に変換して前記第2部材に伝達する変換手段と、前記回転体にそれぞれ径方向に移動自在に且つ前記回転体の中心方向に付勢して設けられ前記回転体に連動して回転する作動体と、両端が前記第1部材と前記回転体とに係止して設けられ前記第1部材に対する前記回転体の相対的な回転により前記第1部材及び前記回転体の間に回転ずれが生じたときに前記回転体を付勢する渦巻きばねと、前記第1部材に設けられ前記作動体が遠心力によりその付勢方向と反対方向に移動したときに前記作動体に係合して前記回転体を前記第1部材の回転に追従させる追従手段とを備え、前記第2部材の前記一方向への移動により、前記第1、第2部材間に前記バランス体を挟持して前記バランス体を拘束状態に保持し、前記第2部材の前記他方向への移動により、前記バランス体を拘束状態から解放して前記バランス体を移動可能な状態にするバランス補正装置を備えていることを特徴とする回転装置。
  4. 前記追従手段は、前記作動体に形成された凸部または凹部が嵌挿する凹部または凸部を有する部材から成ることを特徴とする請求項3に記載の回転装置。
JP09526698A 1998-03-23 1998-03-23 バランス補正装置及びこれを備えた回転装置 Expired - Fee Related JP3659612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09526698A JP3659612B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 バランス補正装置及びこれを備えた回転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09526698A JP3659612B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 バランス補正装置及びこれを備えた回転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11275805A JPH11275805A (ja) 1999-10-08
JP3659612B2 true JP3659612B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=14132972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09526698A Expired - Fee Related JP3659612B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 バランス補正装置及びこれを備えた回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3659612B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6535475B1 (en) * 1996-10-09 2003-03-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk player, and turntable incorporating self-compensating dynamic balancer, clamper incorporating self-compensating dynamic balancer and spindle motor incorporating self-compensating dynamic balancer adopted for disk player

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11275805A (ja) 1999-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6005749A (en) Rotation drive apparatus
US5587617A (en) Integrated passive magnetic bearing system and spindle magnet for use in an axial magnet spindle motor
KR100615466B1 (ko) 디스크장치
US5486965A (en) Rotary information recording/reproducing apparatus carriage actuator arrangement
US6510122B1 (en) Disk drive device
US7492549B2 (en) Automatic balancing device, rotational driving device and disk drive
KR100574539B1 (ko) 스핀들 모터
JP3744199B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3659612B2 (ja) バランス補正装置及びこれを備えた回転装置
JP3974393B2 (ja) 回転駆動機構
JP3659611B2 (ja) バランス補正装置及びこれを備えた回転装置
JP3688887B2 (ja) バランス補正装置及びこれを備えた回転装置
JPH10257710A (ja) 回転操作装置
US6424613B1 (en) Iron core coil motor and disk drive
WO2001008149A1 (fr) Mecanisme d'equilibrage d'un rotor
JP3755233B2 (ja) 回転駆動機構
JP2002374651A (ja) モータの側圧付与機構
US6226254B1 (en) Disk drive mechanism
US20110321068A1 (en) Disk chucking device and motor apparatus using the same
JP3594284B2 (ja) スピンドルモータ
JPH09106600A (ja) コンパクトディスクプレーヤーのディスクチャッキング装置
JP2006164391A (ja) 磁気ディスク装置
JP3833037B2 (ja) 自動平衡装置
JP4167980B2 (ja) 回転体の偏重心キャンセル機構およびこれを備えたモータ
JP3535355B2 (ja) モータの自動平衡装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees