JP3833037B2 - 自動平衡装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等の回転体の回転時の回転軸の振れを抑える自動平衡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ等の電気製品には、モータ等によって回転体を回転駆動するものが多く見られる。例えば、コンピュータやCDラジカセ等に備えられた記録再生装置は、記録媒体となるディスクを回転駆動するようになっている。近年、このような記録再生装置では、6000〜10000回転/分という超高速回転を求められている。そのため、特に、回転体の回転が共振周波数を超えて高速回転する際には、回転体に振動が発生し、回転振れ(軸振れ)が発生してトラッキングエラーを起こす等、種々の不具合が生じることが指摘されている。
【0003】
このような問題を解消するための装置として、例えば、特開平10−257710号公報に記載された回転操作装置等が開示されている。なお、図7は、特開平10−257710号公報記載の回転操作装置が取り付けられたスピンドルモータの縦断面図、図8は回転操作装置の要部断面図をそれぞれ示したものとなっている。
【0004】
図7に示すように、スピンドルモータ51は、ハブ52に固定されたステータ53と、ステータ53に対向配置された永久磁石54aを有するロータ54と、ロータ54の回転中心部位に固定されたスピンドル軸55とを備えている。そして、ステータ53に通電されてステータ53が磁化されると、ロータ54を回転させる磁界がステータ53とロータ54との間に発生し、ロータ54がスピンドル軸55と共に回転するようになっている。
【0005】
回転操作装置56は、図7及び図8に示すように、スピンドルモータ51のスピンドル軸55が内部を貫くようにスピンドル軸55に取り付けられたケース57及びターンテーブル(図示省略)とを有して構成されており、ケース57及びターンテーブルがスピンドル軸55と共に回転するようになっている。
【0006】
ケース57内には、軸周りに円環状の空間が形成されており、この空間の最内周部に円盤状のマグネット58が配置されている。そして、このマグネット58には、垂直な方向(スピンドル軸55の軸方向)に2極着磁がなされている。また、ケース57の空間内におけるマグネット58の外周には、磁性体で構成されたバランサ球59が複数個備えられている。そのため、バランサ球59は、マグネット58の外周面に磁力によって引き寄せられ固定される。
【0007】
このように構成された回転操作装置56は、スピンドルモータ51の起動時においてはバランサ球59がマグネット58の外周面に固定されたままの状態でロータ54と共に回転する。そして、ロータ54の回転速度が徐々に速くなり、その回転が共振周波数を越えると、バランサ球59がマグネット58から離れてケース57の外周壁57a側に移動する。これにより、バランサ球59がロータ54の回転振れを抑制するように作用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特開平10−257710号公報記載の回転操作装置56は、スピンドルモータ51のロータ54の回転速度が増し、その回転が共振周波数を超えると、ロータ54の回転振れを抑制し、これによって、トラッキングエラー等を防止するようになっている。しかしながら、このような回転操作装置56では、ロータ54の回転速度が共振周波数を越えた後、上述したように回転振れを抑制するように働くが、その後さらにロータ54の回転速度が高速化しその回転速度がある所定値を越えると、回転振れに対抗できなくなる。すなわち、バランサ球59が同一半径位置で周方向に移動することにより回転振れを抑制することが可能な回転範囲は、所定の回転周波数帯域に限定されるため、ある所定値を越えた高速回転においては、回転振れを抑制する効果を発揮できないという問題が生じる。
【0009】
なお、ロータ54の共振周波数を高目に設定すれば、より高速となる回転範囲に対応して回転振れを抑制することが可能となる。しかしながら、そのような設定を行った場合は、共振周波数に達するまでの間、バランサ球59が回転振れを抑制するように働かず、寧ろ回転振れを増幅する方向に働くため、共振周波数以下の低回転時における回転振れが問題となる。
【0010】
本発明は、上述の欠点を鑑み、回転体の回転数が共振周波数以下の低速回転時や共振周波数以上でかつ所定値を越える超高速回転時等の場合、及びその他の状態のいずれであっても、それらの回転数に随時対応し回転振れを抑制することが可能な自動平衡装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明では、駆動源によって回転する支持軸に固定されこの支持軸と一体的に回転するケース体と、このケース体に形成された内部空間内に移動可能に配置された複数のバランサ部材とを備え、ケース体と一体回転する回転体の回転周波数が共振周波数を超えると回転体の振動を抑えるように作用する自動平衡装置において、ケース内に、回転体の停止時及び回転初期時において複数のバランサ部材を径方向外側へ移動させないようにする保持部と、回転体の回転周波数が共振周波数を超え複数のバランサ部材が保持部での保持力に抗して径方向外側へ移動した際にそれ以上の径方向外側への移動を防止することにより回転体の振動を抑えるように作用させる第1の作用部と、回転体の回転周波数が共振周波数を超えた所定の数値をさらに超え複数のバランサ部材が径方向外側へさらに移動した際にそれ以上の径方向外側への移動を防止することにより所定の数値を超えた回転周波数で回転する回転体の振動を抑えるように作用させる第2の作用部とを備えている。
【0012】
そのため、回転体の回転周波数が共振周波数を超えた際に、バランサ部材が回転停止時及び低速回転時における保持位置から第1の作用部へ移動して、回転体の振動を抑え回転振れを抑制するように作用すると共に、さらに回転体が高速化した際にバランサ部材が第1の作用部から第2の作用部へ移動して高速化した回転体の回転振れを抑制するように作用する。このため、共振周波数を超えた回転域において広く対応して回転振れを抑制することが可能となる。また、回転体の共振周波数を低めに設定することにより、低回転時における回転振れの増幅をも抑えることが可能となる。
【0013】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、第2の作用部が、径方向において異なる位置に複数箇所設けられ、複数のバランサ部材が径方向内側に配置された第2の作用部を超えて径方向外側へ移動した際に径方向外側に配置された第2の作用部でそれ以上の径方向外側への移動を防止するように構成されている。そのため、共振周波数を超えた後に回転振れが抑制された後、さらに高速化した回転周波数の回転振れを抑制することが可能な回転域を広くすることが可能となる。
【0014】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、バランサ部材を磁性体で構成すると共に、保持部をケースの内部空間の径方向内側に配置された環状マグネットで構成している。そのため、単純な構成で、回転体の停止時及び低速回転時における保持を行うことが可能となる。
【0015】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、保持部は、ケース内部の一側の面に複数のバランサ部材が乗り上げるように形成された段部で構成されている。そのため、単純な構成で、回転体の停止時及び低速回転時における保持を行うことが可能となる。
【0016】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、保持部は、ケースの内部空間の径方向内側でかつケース内部の一側の面に形成された溝で構成されている。そのため、単純な構成で、回転体の停止時及び低速回転時における保持を行うことが可能となる。
【0017】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、保持部にバランサ部材の周方向への移動を阻止する阻止手段を設けている。そのため、バランサ部材が共振周波数以下の低速回転時において、周方向に移動して回転振れを増幅するように作用するという現象を抑えることが可能となる。
【0018】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、第1及び第2の作用部のうちの少なくとも一方は、それぞれケース内部の一側の面に複数のバランサ部材が乗り上げるように形成された段部で形成されている。そのため、単純な構成で、共振周波数を超えて高速回転化した回転体の回転振れを抑制することか可能となる。
【0019】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、第1及び第2の作用部を構成する各段部の高さは、ケースの径方向外側に配置されているものほど高く設定されている。そのため、径方向外側で作用するに伴い、バランス部材の接線方向にかかる圧力が高くなるが、これに十分対抗しバランス部材の径方向外側方向への飛び出しを防止することが可能となる。
【0020】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、第1及び第2の作用部を構成する各段部の乗り上げ角度は、ケースの径方向外側に配置されているものほど切り立った角度に設定されている。そのため、径方向外側で作用するに伴い、バランス部材の接線方向にかかる圧力が高くなるが、これに十分対抗しバランス部材の径方向外側方向への飛び出しを防止することが可能となる。
【0021】
また、他の発明は、上述の自動平衡装置に加えて、ケースの一側の面の各段部間を、ケースの径方向外側にいくほど高さが高くなる緩斜面で構成している。そのため、回転体の回転周波数(速度)が低くなるのに伴い、バランサ部材が緩斜面に沿って径方向内側へ容易に戻ることが可能となり、より回転速度に合わせた位置でバランサ部材が作用することができるようになっている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態の自動平衡装置を備えたスピンドルモータを示している。なお、このスピンドルモータは、CDや光磁気ディスク等の円盤状の記録媒体を回転操作するための駆動装置の一部となっており、記録媒体を回転操作する駆動源となっている。
【0024】
この駆動源となるスピンドルモータは、図1に示すように、主に、ステータ1と、このステータ1への通電によって回転する回転体となるロータ2から構成されている。ステータ1は、図示しないメカシャーシに固定されるステータハブ11と、ステータハブ11に固定されるステータ部材12とから構成されている。ステータハブ11は、ロータ2の回転中心軸となる支持軸21を挿通する孔部13を備えている。そして、この孔部13内には、ロータ2の一部となっている支持軸21を回転支持するための軸受け14が収納されている。
【0025】
回転体となるロータ2は、ステータ1に回転自在に支持された支持軸21と、ロータマグネット22を内側に固定した筒状のヨーク23を有し、このヨーク23を一方の面側に固定すると共にその中心位置に支持軸21が挿通固定された自動平衡装置4と一体となっている。そして、ロータ2は、支持軸21がステータ1の孔部13内に挿入され、軸受け14によって軸支されると共に、ロータマグネット22がステータ部材12と対向するように配置されている。
【0026】
なお、本実施の形態の自動平衡装置4は、回転体としてのロータ2の一部として支持軸21に固定されこの支持軸21と一体的に回転するようになっている。さらに、この自動平衡装置4には、CDや光磁気ディスク等の記録媒体を固定するためのチャッキング部(図示省略)が設けられており、この自動平衡装置4上に記録媒体となるディスクが固定される。これによって、記録媒体となるディスクが、スピンドルモータ1の駆動力によって自動平衡装置4と共に回転するようになっている。なお、チャッキング部とディスクは、回転体の一部を構成する。
【0027】
このように構成されたスピンドルモータは、ステータ部材12のコイル12aに通電がなされてステータ部材12が磁化されると、ロータ2を含む回転体を回転させるための磁界がステータ1とロータ2との間に発生し、回転体が回転するようになっている。なお、本実施の形態では、ロータ2を含む回転体の回転周波数が共振周波数を超えた場合(本実施の形態では回転数が2000〜3000rpmとなったときを想定=図3参照)、ロータ2の一部としてロータ2に一体的に組み込まれた自動平衡装置4が作用して、この回転体の高速回転時における振動を抑えるようになっている。
【0028】
自動平衡装置4は、図1及び図2に示すように、その回転中心が支持軸21に挿通固定され、これによりロータ2の一部として回転するようになっている。この自動平衡装置4は、支持軸21に挿通固定されると共に内部空間42を備えたケース体41と、ケース体41の内部空間42の径方向内側に埋め込まれた環状マグネット43と、内部空間42内に移動可能に配置された複数のバランス部材としての磁性体で形成された球体45とを有している。
【0029】
この自動平衡装置4は、回転体の回転停止時及び回転初期時においては、各球体45が環状マグネット43の磁力によって引き寄せられ、各球体45が径方向外側へ移動しないように保持されるようになっている。すなわち、環状マグネット43は、回転体の回転停止時及び回転初期時における球体45の保持部となっている。そのため、回転初期時においては、各球体45が回転体の回転中心軸となる支持軸21と一体的に回転する。
【0030】
そして、回転体の回転速度が増し、その回転速度が共振周波数以上になると回転体の振動を抑えるように作用する。すなわち、共振周波数を超えた回転周波数となる回転速度で回転すると、通常は回転重心に大きな振れが発生し(共振周波数以下においても回転振れは発生するが、共振周波数に達するとその振れが極端に大きくなる)、回転体の回転振れを引き起こすが、この自動平衡装置4では、複数の球体45が環状マグネット43での保持力に抗して径方向外側に移動し、後述する第1の作用部(第1段部46に相当)で回転振れを減少させるように作用する。
【0031】
また、この状態からさらに回転速度が増し、その回転速度が所定の回転周波数(本実施の形態では約7000rpmに相当=図3参照)を超えて回転振れが大きくなると、複数の球体45が第1の作用部から後述する第2の作用部(第2段部47に相当)へ移動し、この第2の作用部で回転振れを減少させるように作用する。
【0032】
なお、この実施の形態では、第2の作用部は、径方向において異なる位置に複数、具体的には2箇所設けられている(後述する第2段部47及び最外周壁部48に相当)。そのため、径方向内側に形成された第2段部47で各球体45が周方向に移動しながら回転振れを減少させるように作用している際に、さらに回転速度が増し、その回転速度が所定の回転周波数(本実施の形態では約10000rpmに相当=図3参照)を超えると、各球体45が第2段部47から径方向外側に配置された最外周壁部48へ移動し、この最外周壁部48で回転振れを減少させるように作用する。
【0033】
以下に、自動平衡装置4の各部の具体的な構成について詳細に説明する。
【0034】
ケース体41は、非磁性部材、具体的には合成樹脂等で形成されており、内部に埋め込まれた環状マグネット43の磁気の影響を受けないものとなっている。このケース体41は、外形が円盤状に形成されており、内部に支持軸21を取り囲むように円環状に配置された内部空間42を備えたものとなっている。すなわち、ケース体41は、回転中心側に支持軸21が挿通固定された中心部41aと、外周側の円筒状の壁部41bと、軸固定部41a及び壁部41bの一側の端面を連結する円形の第1円板部41cと、軸固定部41a及び壁部41bの他側の端面を連結すると共に複数の段部46,47を有する円形の第2円板部41dとを備えている。そして、これらの各部は一体的に形成されている。このように構成されたケース体41は、支持軸21と一体的に回転する。
【0035】
そして、ケース体41の中心部41aの軸周りには、円形リング状の環状マグネット43が埋め込まれている。この環状マグネット43は、回転体の停止時及び回転初期時において、各球体45を磁力によって保持し、径方向外側へ移動させないための保持部となっている。また、この環状マグネット43は、回転体の回転速度が低下した際には、磁力によって各球体45を内部空間42の径方向内側へ引き寄せるものとなっている。
【0036】
なお、この環状マグネット43としては、NeFeB系の焼結マグネットや、いわゆるプラスティックマグネット、あるいはゴムマグネット等が用いられる。そして、この環状マグネット43の吸着力(磁力)は、中心部41aの環状マグネット43外側部分の板厚や各球体45の重量や回転体の共振周波数等の各種条件を鑑みて、回転体の回転周波数が共振周波数を超えた際に各球体45が環状マグネット43の近接位置から磁力に抗して離れ、ケース41の外側へ移動することが可能となるように設定される。
【0037】
なお、上述した第2円板部41dで構成された内部空間42の底面には、第1段部46と第2段部47が形成されている。第1段部46、第2段部47は、共に底面の同一半径上に沿って円形に形成された段部となっている。
【0038】
第1段部46は、ケース体41の内部空間42の最内周壁部49から見て径方向外側に配置されており、環状マグネット43によって回転体の停止時及び回転初期時に保持された各球体45の位置より径方向外側に形成されている。この第1段部46は、回転体の回転周波数が共振周波数を超え各球体45が径方向外側へ移動した(図1における矢示A1参照)際に、それ以上の径方向外側への移動を防止することにより、共振周波数を超えた状態で回転する回転体の振動を抑えるように各球体45を作用させる第1の作用部となっている。
【0039】
すなわち、回転体の回転周波数が共振周波数(回転体の回転が約2000〜3000rpmを超えた程度で共振周波数に達するように設定されている)を超えると、各球体45が環状マグネット43の磁力による保持力に抗して径方向外側へ遠心力により移動する。第1段部46は、この各球体45の径方向外側への移動を内壁で阻止する一方、周方向への移動は許容するようになっている。そのため、回転体の回転が共振周波数を超えると、各球体45が第1段部46を、回転体の回転重心と逆方向へ周方向に移動する。
【0040】
この結果、通常、図3の点線部分(矢示x1参照)で示すように、共振周波数を超えた際に回転重心が大きく移動して回転振れが大きくなるが、図3の実線部分(矢示y1参照)に示すように、この重心移動による回転振れが各球体45の移動によって相殺されて小さくなり、回転体に回転振れが起こらずに回転体が回転するように作用する。
【0041】
なお、この第1段部46の高さ(支持軸21の軸方向における高さ)は、各球体45の半径rよりも若干低い高さとなっている。加えて、この第1段部46は、支持軸21に対して水平に固定されたケース体41の水平面に対して約88度の傾き(乗り上げ角度)を有している。この第1段部46の径方向における中心位置からの距離、上述した高さ及び傾き(乗り上げ角度)は、回転体の回転が共振周波数を超えた所定の周波数(回転数が6000〜7000rpmとなった場合を想定)を越えた際に、各球体45が第1段部46を乗り越えてさらに径方向外側へ移動するように設定されたものとなっている。そのため、回転体の回転が約7000rpmを越えると、各球体45は、さらに径方向外側へ移動するようになっている。
【0042】
第2段部47は、第1段部46から見て径方向外側に配置されている。この第2段部47は、第1の作用部である第1段部46を乗り越えさらに外側へ移動する各球体45のそれ以上の径方向外側への移動を防止することにより、約7000rpm以上で回転する回転体の振動を抑えるように各球体45を作用させる第2の作用部となっている。
【0043】
すなわち、回転体の周波数が共振周波数を超えた後さらに所定の周波数(回転体の回転が約7000rpmとなる場合に対応する周波数)を超えると、各球体45が遠心力により第1段部46を乗り越え径方向外側へ移動する(図1における矢示A2参照)。第2段部47は、この各球体45の径方向外側への移動を内壁で阻止する一方、周方向への移動は許容するようになっている。そのため、第1段部46で各球体45を周方向に移動させて回転振れを抑制させた後、さらなる回転の高速化によって再び回転体の回転振れが大きくなると、各球体45が第2段部47を、回転体の回転重心と逆方向へ周方向に移動する。
【0044】
この結果、この第2段部47がなければ、図3の点線部分(矢示x2参照)で示すように、約7000rpmを超えた際に回転重心が大きく移動して回転振れが大きくなるが、図3の実線部分(矢示y2参照)に示すように、この重心移動による回転振れが各球体45の移動によって相殺されて小さくなり、回転体に回転振れが起こらずに回転体が回転するように作用する。
【0045】
なお、この第2段部47の高さ(支持軸21の軸方向における高さ)は、各球体45の半径rよりも若干低くかつ第1段部46の高さよりも若干高い高さとなっている。加えて、この第2段部47は、支持軸21に対して水平に固定されたケース体41の水平面に対して約89度の傾き(乗り上げ角度)を有しており、第1段部46に比して若干切り立った角度に設定されている。このように、より径方向外側に配置された第2段部47の高さを内側に配置された第1段部46より高く設け、かつ乗り上げ角度も切り立った角度としたのは、径方向外側にいくにしたがってより高速化に対応し各球体45の外側への飛び出しを防止することを可能とするためである。
【0046】
なお、この第2段部47の径方向における中心位置からの距離、上述した高さ及び傾きは、上述の第1段部46と同様、回転体の回転が共振周波数以上の所定の周波数(回転数が10000rpmとなった場合を想定)を越えた際に、各球体45が第2段部47を乗り越えてさらに径方向外側へ移動するように設定されたものとなっている。そのため、回転体の回転が約10000rpmを越えると、各球体45は、さらに径方向外側へ移動するようになっている。
【0047】
ケース体41の壁部41bの内壁で形成された、内部空間42の最外周壁部48は、上述の第2段部47のさらに外側に配置された第2の作用部となっている。すなわち、最外周壁部48は、同様に第2の作用部となっている第2段部47を乗り越えさらに外側へ移動する各球体45のそれ以上の径方向外側への移動を防止することにより、約10000rpm以上で回転する回転体の振動を抑えるように各球体45を作用させるものとなっている。
【0048】
すなわち、回転体の回転が約10000rpmを超えると、各球体45が遠心力により第2段部47を乗り越え径方向外側へ移動する(図1における矢示A3参照)。最外周壁部48は、この各球体45の径方向外側への移動を阻止する一方、周方向への移動は許容するようになっている。そのため、第2段部47で各球体45を周方向に移動させて回転振れを抑制させた後、さらなる回転の高速化によって再び回転体の回転振れが大きくなると、各球体45が最外周壁部48を、回転体の回転重心と逆方向へ周方向に移動する。
【0049】
この結果、この最外周壁部48の作用がなければ、図3の点線部分(矢示x3参照)で示すように、約10000rpmを超えた際に回転重心が大きく移動して回転振れが大きくなるが、図3の実線部分(矢示y3参照)に示すように、この重心移動による回転振れが各球体45の移動によって相殺されて小さくなり、回転体に回転振れが起こらずに回転体が回転するように作用する。
【0050】
なお、本実施の形態では、底面における第1段部46と内部空間42の最内周壁部49との間、両段部46,47間及び第2段部47と内部空間42の最外周壁部48との間は、それぞれケース体41の径方向外側へ行くほど高さが高くなる緩斜面で形成されている。この構成は、上述したように内部空間42内で径方向外側に移動した各球体45が、回転体の回転速度が低下した際に、径方向内側へ戻りやすくするためのものとなっている。
【0051】
このため、本実施の形態では、例えば、10000rpm以上の回転がそれ以下へ低下した際には、各球体45が最外周壁部48から第2段部47側へ移動し、この第2段部47を降りて第2段部47の内壁に当接した位置で周方向へ移動可能となる。また、例えば、7000rpm以上の回転がそれ以下へ低下した際には、各球体45が第2段部47から第1段部46側へ移動し、この第1段部46を降りて第1段部46の内壁に当接した位置で周方向へ移動可能となる。すなわち、本実施の形態では、常時、回転速度に合わせた作用部へ各球体45がスムーズに移動する。この結果、各球体45が、回転体の回転重心がふらつく方向へ作用し、これによって各球体45同士が衝突して衝突音が発生したりすることを防止することが可能となる。
【0052】
なお、本実施の形態では、このように緩斜面を備えた構成としたが、このような緩斜面を備えず、底面における各段部間を支持軸21に対して水平な面としても良い。この場合、各球体45は、環状マグネット43の磁力のみによって径方向内側へ戻ることとなる。
【0053】
各球体45は、回転体の回転速度が増して回転周波数が共振周波数を超えると、環状マグネット43の外側となる最内周部49から離れて内部空間42の径方向外側へ移動する。そして、上述した第1段部46でそれ以上の径方向外側への移動を阻止される一方、この第1段部46において周方向に移動自在となる。このため、回転体の回転周波数が共振周波数を越えて回転重心に大きな振れが発生すると、複数の球体45が第1段部46の内壁に沿って回転重心が傾いた側とは反対方向へ移動する。この結果、回転重心は、複数の球体45の移動によって中心位置方向へ戻る。このような動作を常に行うことにより、回転体は振動が抑えられた回転振れが少ない状態で回転することができる。
【0054】
なお、このような状態からさらに回転体の回転速度が増して回転周波数が所定値を超える(約7000rpmに対応する回転周波数を超える)と、各球体45は、第1段部46を乗り越えて内部空間42の径方向外側へ移動する。そして、上述した第2段部47でそれ以上の径方向外側への移動を阻止される一方、この第2段部47において周方向に移動自在となる。このため、回転体の回転周波数が当該所定値を超えて回転重心に大きな振れが発生すると、複数の球体45が第2段部47の内壁に沿って回転重心が傾いた側とは反対方向へ移動する。この結果、回転重心は、複数の球体45の移動によって中心位置方向へ戻る。このような動作を常に行うことにより、回転体は振動が抑えられた回転振れの少ない状態で回転することができる。
【0055】
また、このような状態からさらに回転体の回転速度が増して回転周波数が所定値を超える(約10000rpmに対応する回転周波数を超える)と、各球体45は、第2段部47を乗り越えて内部空間42の径方向外側へ移動する。そして、上述した最外周壁部48でそれ以上の径方向外側への移動を阻止される一方、この最外周壁部48において周方向に移動自在となる。このため、回転体の回転周波数が当該所定値を超えて回転重心に大きな振れが発生すると、複数の球体45が最外周壁部48の内壁に沿って回転重心が傾いた側とは反対方向へ移動する。この結果、回転重心は、複数の球体45の移動によって中心位置方向へ戻る。このような動作を常に行うことにより、回転体は振動が抑えられた回転振れの少ない状態で回転することができる。
【0056】
なお、上述の実施の形態は本発明の好適な実施の例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、CDや光磁気ディスク等の円盤状の記録媒体を回転操作するための駆動装置の例を示したが、本発明は、CD等の記録媒体を回転操作する装置に限定されることなく、共振周波数を超える高速回転を行う回転体を回転操作するものであればどのような用途のものに対しても効果を奏する。
【0057】
また、上述の実施の形態では、自動平衡装置4がロータ2の一部として一体的に組み込まれている例を示したが、自動平衡装置4は、図7に示した従来の回転操作装置と同様、ロータとは別体で構成され、単独で支持軸21に固定されている構成としても良い。
【0058】
また、上述の実施の形態では、非磁性のケース体41の内部空間42を、第2円板部41dで構成された底面に2つの段部46,47を備えた形状とし、第1段部46を第1の作用部、第2段部47及び最外周壁部48の2つの部位をそれぞれ第2の作用部としたが、段部をさらに多数段として第2の作用部を増設しても良いし、段部を1つのみ備え、第2の作用部を最外周壁部48のみとしても良い。
【0059】
さらに、内部空間42は、図4に示すように、第1円板部41cで構成された天板側にも段部を備えた構成としても良い。このような構成とすると、ケース体41の内周側と外周側との重量バランスが良くなり、回転バランスが安定する。
【0060】
また、図5に示すように、各段部46,47にそれぞれ突堤46a,47aを備えても良い。このような構成とすると、環状マグネット43の外周部分から第1段部46への移動時、及び第1段部46から第2段部47への移動時において、それぞれ各球体45が遠心力による勢いで各段部46,47にぶつかりながら各段部46,47を乗り上げてしまうという不具合を防止することができる。
【0061】
また、図6に示すように、ロータ2の停止時及び回転初期時における各球体45の保持位置、すなわち環状マグネット43の外周近接部位における各球体45の保持位置における底面に、リング状の空孔49aを設ける構成としても良い。このように構成すると、各球体45の保持位置における保持が安定する。
【0062】
さらに、上述の実施の形態では、環状マグネット43をケース体41の中心部41aに埋め込み、この環状マグネット43を回転体の停止時及び回転初期時における各球体45の保持部としたが、この環状マグネット43の埋め込みを廃止し、他の方法で各球体45を保持するようにしても良い。その場合、各球体45は、磁性部材で構成しなくても良い。
【0063】
例えば、第1段部46を上述の実施の形態の構成に比して中心部41a側に近づけ、第1段部46と中心部41aとの径方向における距離を球体45の直径程度とし、この第1段部46を保持部としても良い。この場合、第1段部46の外側に配置された第2段部47を第1の作用部とし、その外側に配置された最外周壁部48を第2の作用部とすればよい。
【0064】
また、例えば、ケース体41の底面の第1段部46と中心部41aとの間にリング状の溝を形成し、この溝を回転体の停止及び回転初期時における保持部としても良い。
【0065】
なお、上述の実施の形態では、回転体の回転初期時における各球体45の保持を環状マグネット43の磁力のみに頼っている。そのため、この構成では、回転体の回転初期時において、各球体45がその遠心力を受けて最内周壁部49沿いに周方向に移動してしまうおそれが生じる。このような移動がなされると、各球体45が互いに衝突して衝突音を発生したり、あるいは回転体が停止した際に各球体45が環状マグネット43の周囲の偏った位置に保持されてしまったりという不具合が生じるおそれがある。そのため、以下のような構成として、回転初期時における各球体45の周方向への移動を阻止するようにしても良い。
【0066】
例えば、ケース体41の底面の第1段部46と中心部41aとの間に、放射状の溝を備え、この溝内に各球体45を落とし込んで周方向への移動を阻止するようにしても良い。また、ケース体41の最内周壁部49に放射状の仕切壁を備え、この仕切壁によって各球体45の周方向への移動を阻止するようにしても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動平衡装置は、支持軸と一体的に回転するケース体の内部空間内に移動可能に配置された複数のバランサ部材を備えるとともに、回転体の停止時及び回転初期時においては複数のバランサ部材を保持部で保持し、回転体の回転周波数が共振周波数を超え複数のバランサ部材が径方向外側へ移動した際にこの複数のバランサ部材を回転体の振動を抑えるように作用させる第1の作用部と、さらに回転が速くなった場合に複数のバランサ部材を回転体の振動を抑えるように作用させる第2の作用部とを備えている。
【0068】
そのため、回転体の回転周波数が共振周波数を超えた際、第1段階としてバランサ部材が回転停止時及び低速回転時における保持位置から第1の作用部へ移動して、回転体の振動を抑え回転振れを抑制するように作用する。そして、さらに回転体が高速化した際は、第2段階としてバランサ部材が第1の作用部から第2の作用部へ移動して高速化した回転体の回転振れを抑制するように作用する。このため、共振周波数を超えた回転域において広く対応して、回転体の回転振れを抑制することが可能となる。また、回転体の共振周波数を低めに設定することにより、低回転時における回転振れの増幅をも抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動平衡装置をロータに一体的に組み込んだスピンドルモータを示す縦断面図である。
【図2】図1の自動平衡装置部分のII−II断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の自動平衡装置を作用させた際の回転体の回転振れと回転数との関係を示したグラフである。
【図4】本発明の実施の形態の自動平衡装置の第1の変形例を示した半裁断面図。
【図5】本発明の実施の形態の自動平衡装置の第2の変形例を示した半裁断面図。
【図6】本発明の実施の形態の自動平衡装置の第3の変形例を示した半裁断面図。
【図7】従来技術の回転操作装置を備えたスピンドルモータを示す縦断面図である。
【図8】図7の回転操作装置部分のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
1 ステータ(駆動源の一部)
2 ロータ(駆動源の一部であって回転体)
4 自動平衡装置
21 支持軸
41 ケース体
42 内部空間
43 環状マグネット(保持部)
43a 着磁部
45 球体(バランサ部材)
46 第1段部(第1の作用部)
47 第2段部(第2の作用部)
48 最外周壁部(第2の作用部)
49 最内周壁部(保持部の一部)
Claims (10)
- 駆動源によって回転する支持軸に固定されこの支持軸と一体的に回転するケース体と、このケース体に形成された内部空間内に移動可能に配置された複数のバランサ部材とを備え、上記ケース体と一体回転する回転体の回転周波数が共振周波数を超えると上記回転体の振動を抑えるように作用する自動平衡装置において、上記ケース内に、上記回転体の停止時及び回転初期時において上記複数のバランサ部材を径方向外側へ移動させないようにする保持部と、上記回転体の回転周波数が共振周波数を超え上記複数のバランサ部材が上記保持部での保持力に抗して径方向外側へ移動した際にそれ以上の径方向外側への移動を防止することにより上記回転体の振動を抑えるように作用させる第1の作用部と、上記回転体の回転周波数が共振周波数を超えた所定の数値をさらに超え上記複数のバランサ部材が上記の第1の作用部を超えて径方向外側へさらに移動した際にそれ以上の径方向外側への移動を防止することにより上記所定の数値を超えた回転周波数で回転する上記回転体の振動を抑えるように作用させる第2の作用部とを備えたことを特徴とする自動平衡装置。
- 前記第2の作用部が、径方向において異なる位置に複数箇所設けられ、前記複数のバランサ部材が径方向内側に配置された第2の作用部を超えて径方向外側へ移動した際に径方向外側に配置された第2の作用部でそれ以上の径方向外側への移動を防止するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の自動平衡装置。
- 前記バランサ部材を磁性体で構成すると共に、前記保持部を前記ケースの内部空間の径方向内側に配置された環状マグネットで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の自動平衡装置。
- 前記保持部は、前記ケース内部の一側の面に前記複数のバランサ部材が乗り上げるように形成された段部で構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の自動平衡装置。
- 前記保持部は、前記ケースの内部空間の径方向内側でかつケース内部の一側の面に形成された溝で構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の自動平衡装置。
- 前記保持部に前記バランサ部材の周方向への移動を阻止する阻止手段を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の自動平衡装置。
- 前記第1及び第2の作用部のうちの少なくとも一方は、それぞれ前記ケース内部の一側の面に前記複数のバランサ部材が乗り上げるように形成された段部で構成されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の自動平衡装置。
- 前記第1及び第2の作用部を構成する各段部の高さは、前記ケースの径方向外側に配置されているものほど高く設定されていることを特徴とする請求項7記載の自動平衡装置。
- 前記第1及び第2の作用部を構成する各段部の乗り上げ角度は、前記ケースの径方向外側に配置されているものほど切り立った角度に設定されていることを特徴とする請求項7または8記載の自動平衡装置。
- 前記ケースの一側の面の各段部間を、前記ケースの径方向外側にいくほど高さが高くなる緩斜面で構成したことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項記載の自動平衡装置。
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