JP3652379B2 - 粘性流体封入ダンパー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は内部に粘性流体を封入して成るダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等にCDプレーヤを搭載する場合、車両等の振動がそのままCDプレーヤの本体ユニットに伝達されて音飛びを生ずるのを防止すべく、従来図2(A)に示しているようにスプリング101を介して支持したCDプレーヤの本体ユニット100と支持部材(フレーム)102との間に粘性流体封入ダンパー104を介在させることが行なわれている。
【0003】
図2(B)はかかるダンパー104として従来用いられているものの具体的な構造を示したもので、図示のようにこのダンパー104はゴム等からなる厚肉且つ円筒形状の周壁部106と、底部108と、薄肉襞状の可撓部110と、可撓部110により浮動状態に弾性支持された撹拌部112とを有し、これらにより密閉された空間内に粘性流体114が封入されている。
【0004】
撹拌部112には嵌合穴部116が設けられていてそこに金属等から成る剛性の軸体118が嵌入され、かかる軸体118を介して撹拌部112が支持部材(又は被支持部材)に結合されている。
【0005】
このダンパー104は、支持部材と被支持部材との相対変位に基づいて粘性流体114中に突入した撹拌部112がその内部で泳動し、その際の撹拌作用により、即ち粘性流体114の粘性流動によりエネルギー吸収し、振動伝達を遮断ないし抑制する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このダンパー104の場合、撹拌部112の変位に伴う粘性流体114の撹拌作用に基づいて振動吸収を行なう関係上、周壁部106,底部108等については変形をできるだけ抑制すべくこれらを厚肉に構成する必要があり、また内部に撹拌部112を突入させた上その撹拌部112に嵌合穴部116を設けなければならないことから、全体の形状が複雑であり、製造コストが高くなるといった問題がある。
【0007】
加えてこのダンパー104は、高減衰を得るために周壁部106,底部108等から成る容器の深さを深くした上、撹拌部112の粘性流体114中への突入長さを長くすることが必要であり、そのためにダンパー104の取付スペースが広くなってしまう問題がある。
【0008】
またこのダンパー104は、撹拌部112が図中上下方向(又は紙面に直角方向)に変位したときに特に減衰効果が高く、図中左右方向に変位したときの減衰効果が相対的に低い等、減衰特性に方向性がある問題があり、また取付けに際して軸体118を必要とする等の問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の粘性流体封入ダンパーはこのような課題を解決するために案出された ものである
而して請求項1のものは、肉厚が0.1mm以下の可撓性フィルムを袋状に閉じた状態として内部に粘性流体を封入し、該フィルムの互いに対向する平坦部分に、支持部材及び被支持部材に取付固定されてそれらと一体移動する、該フィルムとは別体をなす取付部を固設し、それら支持部材と被支持部材とが相対変位したとき全体的に形状変化して内部の粘性流体を流動させることにより振動減衰するように成したことを特徴とする。
【0010】
請求項2のものは、請求項1において、前記可撓性フィルムの肉厚が数μm以上であることを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明のダンパーは、可撓性フィルムを袋状に閉じて内部に粘性流体を封入した形態のもので、全体が全方向に可撓性を有するものである。
本発明のダンパーの場合、支持部材と被支持部材とが相対変位するとダンパーがこれに追従して全体的に形状変化し、これに伴って内部の粘性流体を粘性流動させて、その際のエネルギー吸収により振動減衰を行なう。
【0012】
本発明のダンパーは言わば不定形のもので、図2(B)に示す従来のダンパーのように複雑形状に成形する必要がないし、また略全方向に対し良好な振動減衰効果を発揮する。
【0013】
加えて撹拌部の撹拌作用に基づいて振動減衰を行なう従来のダンパーのように撹拌部を長くしたり容器内部を深くしたりする必要がなく、形状がコンパクトであって占有スペースが少なくて済み、また取付用の剛性の軸体も必要としない等利点を有する。
【0014】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10はCDプレーヤにおける本体ユニットのメカデッキで、12は支持フレームであり、それらの間にダンパー14が介装されている。
【0015】
ダンパー14は、2枚の可撓性の樹脂フィルム16を互いに重ね合せた上周縁部を閉じ合せて袋状と成し、内部に高粘性流体(シリコーンオイル)18を封入した形態のもので、各フィルム16の中央部分に所定面積範囲に亘って取付部材20が接着固定され、それら取付部材20がメカデッキ10及び支持フレーム12に固定されている。
【0016】
ここで樹脂フィルム16としては、硬さの温度依存性の小さい且つ肉厚が極めて薄い(数μm〜0.1mm)PE(ポリエチレン樹脂),PET(ポリエステル樹脂),PA(ポリアミド樹脂)等の樹脂が用いられている。
【0017】
本例のダンパー14は、メカデッキ10及び支持フレーム12が相対変位したとき全体的に形状変化してこれに追従し、その際に内部の高粘性流体18を粘性流動させてエネルギー吸収し、振動減衰を行なう。
【0018】
本例のダンパー14は、単に樹脂フィルム16を袋状に閉じ合せて内部に高粘性流体18を封入しただけの簡単なもので、安価に製造でき、取付スペースも少なくて済む利点を有する。
また減衰特性に特に方向性が無く、全ての方向の振動を良好に減衰する外、各方向における減衰特性も優れている。
【0019】
表1はこの形態のダンパー14の減衰特性を図2に示す形態の従来のダンパーとの比較において示したものである。
但しこの表の値は、フィルム16として厚さ15μmのポリアミド樹脂フィルムを用いた、大きさ30mm角(正方形),全体の厚みが5mmのダンパーにおける実験結果を示している。
【0020】
【表1】
Figure 0003652379
【0021】
表1の結果から、本例のダンパー14の場合、広い温度範囲に亘って良好な振動減衰特性を示すことが分る。
【0022】
尚本例のダンパー14における樹脂フィルム16の適正な厚みはダンパー14全体の大きさに応じて変わってくるが、例えば上記のような30mm角の大きさのダンパーの場合、厚さ0.1mm以下とすることが望ましい。
またフィルム16に対する取付部材20の接着面積は片側全面積に対して30%以上とすることが望ましい。
【0023】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は可撓性フィルムをゴム材にて構成することも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるダンパーの図である。
【図2】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 メカデッキ
12 支持フレーム
14 ダンパー
16 樹脂フィルム
18 粘性流体
20 取付部材

Claims (2)

  1. 肉厚が0.1mm以下の可撓性フィルムを袋状に閉じた状態として内部に粘性流体を封入し、該フィルムの互いに対向する平坦部分に、支持部材及び被支持部材に取付固定されてそれらと一体移動する、該フィルムとは別体をなす取付部を固設し、それら支持部材と被支持部材とが相対変位したとき全体的に形状変化して内部の粘性流体を流動させることにより振動減衰するように成したことを特徴とする粘性流体封入ダンパー。
  2. 請求項1において、前記可撓性フィルムの肉厚が数μm以上であることを特徴とする粘性流体封入ダンパー。
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