JP2861460B2 - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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JP2861460B2
JP2861460B2 JP10488291A JP10488291A JP2861460B2 JP 2861460 B2 JP2861460 B2 JP 2861460B2 JP 10488291 A JP10488291 A JP 10488291A JP 10488291 A JP10488291 A JP 10488291A JP 2861460 B2 JP2861460 B2 JP 2861460B2
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隆 前野
和俊 三宅
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液封入防振装置に関し、
特に粘性液を封入して、液摩擦により振動減衰を図る液
封入防振装置の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる液封入防振装置の一例を図2に示
す。図において、筒状の側板7の下端は底板3にかしめ
固定され、底板3は基体たる車体フレ−ム等にボルト部
31により固定される。側板7の拡径する上半開口に
は、頂部に上板2を埋設した厚肉の容器状防振ゴム体1
が接合され、その閉鎖空間内には粘性の大きいシリコン
オイル等が封入されて防振ゴム体1を室壁とする液室A
が形成されている。
【0003】上記上板2には中心のネジ孔に支持棒4が
螺入してあり、該支持棒4は上端が上板2を貫通してボ
ルト部41となっている。振動体たるエンジンは上板2
に載置されて上記ボルト部41に固定される。支持棒4
の下端は液室A内に延び、ここに攪拌板5が水平状態で
固定されている。攪拌板5の外周縁は側板7の内周に間
隔dで近接するとともに、下方へ屈曲して長さhのフラ
ンジ部51となり、液流通間隙Pを形成している。
【0004】振動が入力すると、防振ゴム体1が変形し
て上板2と底板3が相対変位し、攪拌板5が液室A内で
上下動する。この上下動に伴い液室A内のシリコンオイ
ルは液流通間隙Pを経て流通し、この時の液摩擦により
振動減衰力を生じる。かかる防振装置の一例は特開昭6
0−139938号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、防振装置の
発揮する減衰力は上記間隙Pの寸法d,hにより変化す
るが、装置には常に上下方向からのみ振動が入力すると
は限らず、他の方向から振動が入力した時に攪拌板5が
側板7や防振ゴム体1と干渉して損傷を生じないように
上記寸法d,hを定める必要があるため所望の減衰力が
得られないという問題があった。
【0006】本発明はかかる課題を解決するもので、干
渉等の問題を生じることなく任意の減衰力を設定するこ
とが可能な液封入防振装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、液封入防振装置は、振動体2に一端が、基体3に他
端が連結されて振動入力に伴い変形する室壁1により粘
性液を封入した液室Aを形成し、支持棒4の基端を上記
振動体2ないし基体3に固定するとともに上記液室A内
に位置する支持棒4の先端に攪拌板5を設け、かつ支持
棒4の上記基端が固定されていない基体3ないし振動体
2には、上記支持棒4を挿通する中心開口を有し上記液
室A内を二分する仕切板6を設け、上記中心開口の周縁
を、支持棒4の外周に沿って延びて一定長の液流通間隙
Pを形成する筒部61となすとともに、該筒部61の内
周に所定厚の軟質弾性材層62を形成してこれの内周と
上記支持棒4の外周との間に所定間隔dかつ所定長さh
の間隙を形成したものである。
【0008】
【作用】上記構成の防振装置において、振動が入力する
と室壁1が変形するとともに振動体2と基体3が相対変
位する。しかして、攪拌板5は液室A内で往復動し、こ
の往復動に伴って粘性液が上記液流通間隙Pを流通せし
められて液摩擦を生じ、振動減衰力を発生する。
【0009】上記液流通間隙Pは支持棒4の外周と軟質
弾性材層62の間に形成されるから、両者の干渉は問題
とならず、寸法d,hを広い範囲で選択して好適な減衰
特性を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を従来との差異を中
心に説明する。厚肉容器状の防振ゴム体1内にシリコン
オイルを封入した液室Aが形成され、上板2に螺着され
た支持棒4が液室A内に延びてその先端に水平姿勢で攪
拌板5が固定されている。仕切板6が配設されて液室A
を上下に二分しており、かかる仕切板6は全体が段付き
に屈曲して外周縁が筒状側板7と底板3のかしめ固定部
に一体に挟着されている。
【0011】仕切板6の中心部は上記支持棒4を挿通す
る開口となるとともに、開口縁は支持棒4に沿ってこれ
の周りに平行に上方へ延びる筒部61となっている。筒
部61の内周には一定厚で軟質ゴム材層62が接合して
あり、かかるゴム材層62の内周と支持棒4の外周との
間に間隔dで長さhの液流通間隙Pが形成されている。
【0012】かかる構造の防振装置に振動が入力する
と、防振ゴム体1が変形し、支持棒4とこれに固定され
た攪拌板5が上下動する。攪拌板5の上下動に伴いシリ
コンオイルは液流通間隙P内に効率良く流通せしめら
れ、流通時の摩擦抵抗により振動減衰力を生じる。
【0013】この場合、上下方向以外の振動が入力して
支持棒4が振れても、その周りは軟質ゴム材層62に囲
まれているから干渉により損傷するおそれはない。した
がって、液流通間隙Pの寸法d,hは広い範囲で任意に
選択することができ、所望の減衰力が得られて設計の自
由度が向上する。
【0014】なお、支持棒4を底板3に設け、仕切板6
を上板2に設ける構成としても良い。
【0015】
【発明の効果】以上の如く、本発明の液封入防振装置に
よれば、構造部材の干渉を生じることなく入力振動を効
果的に減衰低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液封入防振装置の全体断面図である。
【図2】従来装置の全体断面図である。
【符号の説明】
1 ゴム弾性体(室壁) 2 上板(振動体) 3 底板(基体) 4 支持棒 5 攪拌板 6 仕切板 61 筒部 62 軟質ゴム材層(軟質弾性材層) A 液室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体に一端が、基体に他端が連結され
    て振動入力に伴い変形する室壁により粘性液を封入した
    液室を形成し、支持棒の基端を上記振動体ないし基体に
    固定するとともに上記液室内に位置する支持棒の先端に
    攪拌板を設け、かつ支持棒の上記基端が固定されていな
    い基体ないし振動体には、上記支持棒を挿通する中心開
    口を有し上記液室内を二分する仕切板を設け、上記中心
    開口の周縁を、支持棒の外周に沿って延びる筒部となす
    とともに、該筒部の内周に所定厚の軟質弾性材層を形成
    してこれの内周と上記支持棒の外周との間に所定間隔か
    つ所定長さの間隙を形成したことを特徴とする液封入防
    振装置。
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JP3526117B2 (ja) * 1994-11-07 2004-05-10 株式会社小松製作所 液体封入サスペンション
KR20030085715A (ko) * 2002-05-01 2003-11-07 가부시키가이샤 후코쿠 액체봉입식 마운트장치

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