JPH11148532A - 粘性流体封入ダンパ - Google Patents

粘性流体封入ダンパ

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JPH11148532A
JPH11148532A JP32969797A JP32969797A JPH11148532A JP H11148532 A JPH11148532 A JP H11148532A JP 32969797 A JP32969797 A JP 32969797A JP 32969797 A JP32969797 A JP 32969797A JP H11148532 A JPH11148532 A JP H11148532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
viscous fluid
resin
thickness
vessel body
Prior art date
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Pending
Application number
JP32969797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamitsu Watanabe
辺 政 光 渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PORIMATEC KK
Original Assignee
PORIMATEC KK
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Publication date
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Publication of JPH11148532A publication Critical patent/JPH11148532A/ja
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型および軽量な機器の振動減衰目的に使用
するのに適した小型化が容易であり、取付スペースが小
さい粘性流体封入ダンパ。 【解決手段】 容器本体を、樹脂フィルムを用い、外周
壁を蛇腹状に凹凸成形することで、容器本体の曲げ変形
を可能として、内部に封入された粘性流体の変位量を大
きく、したがって、粘性抵抗を大きくし、振動を減衰す
ることができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両等に搭載するC
Dプレーヤをはじめとし各種電子機器の外部からの振動
および機器からの振動を減衰させる粘性流体封入ダンパ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等にCDプレーヤ等を搭載す
る場合は、車両からの振動による音飛びを防ぐため、図
3に示すように、CDプレーヤ23(被支持部材)と支
持部材24(車両側)の間に、粘性流体封入ダンパ22
そして金属スプリング21を取り付けて車両からの振動
を防止している。ここで使用されている粘性流体封入ダ
ンパ22は、図2に示すように、ゴムまたは弾性体材料
で成形されたお椀形状の容器本体11と蓋12にからな
り、粘性流体13を封入したものである。このダンパは
粘性流体の内部に挿入されている撹拌部14と裾部15
との間が薄肉部16となっており、撹拌部の動作を容易
にしてある。支持部材24への取り付けは、裾部15お
よび蓋12の端部を支持部材に固定した剛体のホルダ1
7で係合し、そして被支持部材23への取り付けは、容
器本体の撹拌部14の凹部に剛体の取り付けピン18を
嵌入して行っている。このダンパは、被支持部材と支持
部材の相対変位による撹拌部の粘性流体への撹拌作用に
より粘性抵抗を生じさせ振動を減衰させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の粘性流体封入ダ
ンパは、撹拌部の撹拌作用により振動を減衰する構成で
あるため、より減衰効果を出すためには撹拌部をより長
くする必要がある。しかし、撹拌部を長くすると、容器
本体の深さを深くせねばならず、したがって、ダンパの
厚みが増し、取付スペースが大きくなってしまう。
【0004】なお、撹拌部を長くせずに、封入する粘性
流体をより高粘度なものとすることが考えられるが、こ
の方法は、容器本体を構成するのゴム自身の伸張による
変形が大きくなり、粘性流体に対する充分な撹拌力が得
られない問題がある。
【0005】さらにダンパの外周壁に形成してある薄肉
部は、撹拌部の動作を容易にするためのものであり、容
器本体を曲げ変形させ減衰効果を高めるための構成およ
び目的を有するものでは無い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器本体の材
料として伸張の少ない樹脂フィルムを用いて、容器本体
の外周壁を蛇腹状に凹凸成形することで、容器本体の曲
げ変形を可能として、内部に封入された粘性流体の変位
量を大きく、したがって、粘性抵抗を大きくし、振動を
減衰できるようにしたものであり、また、これにより粘
性流体封入ダンパ内部の撹拌部不要としたものである。
【0007】樹脂は、ゴム等の弾性体に比べ剛性は高い
が、厚さ1mm以下のフィルムを用いて薄肉とし、かつ容
器本体の外周壁を蛇腹状に凹凸に形成することで、容器
本体の曲げ変形による各方向への移動が可能となる。ま
た樹脂はゴム等の弾性体に比して材料自身の伸張が少な
く、高粘度の粘性流体を流動させることが可能である。
本発明の構成により、撹拌部を無くすことができるの
で、容器本体の深さを浅くでき、粘性流体の単位厚み当
たりの相対変位量が大きくなり、より大きな粘性抵抗を
得ることができるものである。
【0008】また、ダンパ本体の高さを低くすることが
可能となるので、ダンパの取付スペースを少なくするこ
とが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の粘性流体封入ダンパ10
は、お椀状の容器本体1および図1において下部に位置
する板状の蓋体2とからなる容器内に粘性流体3を封入
してなり、上部にCDプレーヤ等の被支持部材への取付
部4、下部にCDプレーヤ等を搭載する車両などの支持
部材への取付部5を設けてなる。
【0010】容器本体1は、伸張の少ない厚さ1mm以下
の樹脂フィルムを用い、外周壁を蛇腹状の凹凸形状に形
成した。
【0011】樹脂フィルムの材質は、凹凸形状の成形が
できるものであれば特に限定されるものではないが、ポ
リエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン樹脂(P
P)、ポリエステル樹脂(PET)、ポリアミド樹脂
(PA)、ポリウレタン樹脂(PU)フィルムまたはこ
れらの積層フィルムが挙げられる。
【0012】外周壁の樹脂フィルムの厚みは、曲げ変形
による容器本体の各方向への移動を可能とするために数
μmから1000μmが望ましい。樹脂フィルムの厚み
が1000μmを超えると凹凸成形した部分の厚みが1
000μmを超える場合があり、充分な振動減衰効果を
得ることが出来なくなる。
【0013】容器本体の深さは、粘性流体の単位厚み当
たりの相対変位量を大きくするために、ダンパ外径に対
して1/2以下が望ましい。
【0014】
【実施例】本発明を図1に示す実施例断面図にしたがっ
てさらに詳しく説明する。
【0015】粘性流体ダンパ10の容器本体1は、厚み
70μmのナイロンとポリエチレンの積層フィルムにて
径が30mm、高さが6mmのお椀状であり、外周壁に蛇腹
状に同軸リングの凹凸を設けて成形してある。容器本体
内部には、150万csの高粘度の粘性流体3を封入し
てある。容器本体1の上部には断面H型の取付部4が形
成されており、CDプレーヤ等の被支持部材6に設けた
取付孔に嵌合してあり、容器本体の下部は蓋2がされて
いて、容器本体1の下部広がり縁1aおよび蓋2の周縁
2aとが、ホルダー5により圧着されて車両等の支持部
材7に取付けられている。
【0016】本発明は外周壁に形成した蛇腹状の凹凸に
より、支持部材および被支持部材は各方向に数mmの相対
変位が可能となり、内部の粘性流体の粘性抵抗により十
分な振動減衰を得ることができた。そして撹拌部が不要
となることで同等な振動減衰効果を有する図2に示す従
来品と比較して、取り付けスペースを7mm小さくするこ
とができた。
【0017】表1に、実施例と従来品との高さ寸法と減
衰特性を比較して示した。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明は、従来の粘性流体封入ダンパに
ある撹拌部を不要としたことで、ダンパの高さを低くで
き、取付スペースを小さくする利点がある。
【0020】また構造が単純化されたため、より小型化
が容易であり、軽量な機器の振動減衰目的に使用するの
に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例断面図
【図2】従来例断面図
【図3】従来例の取付状態を示す図
【符号の説明】
1 外周壁 2 蓋 3 粘性流体 4、5 取付部 6 被支持部材 7 支持部材 14 撹拌部 18 ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体および蓋体からなり、内部に粘
    性流体を封入し、外部に支持部材および被支持部材への
    取付部を設け、支持部材と被支持部材との相対変位によ
    る粘性流体の粘性抵抗により振動を減衰させるダンパに
    おいて、容器本体に厚さ1mm以下の樹脂フィルムを用
    い、そして容器本体の外周壁を蛇腹状の凹凸形状に形成
    したことを特徴とする粘性流体封入ダンパ。
  2. 【請求項2】 容器本体の樹脂フィルムが、ポリエチレ
    ン樹脂(PE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエ
    ステル樹脂(PET)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリ
    ウレタン樹脂(PU)フィルムまたはこれらの積層フィ
    ルムからなることを特徴とする請求項1に記載の粘性流
    体封入ダンパ。
JP32969797A 1997-11-14 1997-11-14 粘性流体封入ダンパ Pending JPH11148532A (ja)

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Cited By (5)

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