JP3087376B2 - 液封入防振装置 - Google Patents
液封入防振装置Info
- Publication number
- JP3087376B2 JP3087376B2 JP24465991A JP24465991A JP3087376B2 JP 3087376 B2 JP3087376 B2 JP 3087376B2 JP 24465991 A JP24465991 A JP 24465991A JP 24465991 A JP24465991 A JP 24465991A JP 3087376 B2 JP3087376 B2 JP 3087376B2
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- Japan
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- vibration
- liquid
- plate
- vibration isolator
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液封入防振装置に関し、
特に液室内に攪拌板を設けて液共振を発生せしめること
により高周波振動の吸収を図る液封入防振装置に関す
る。
特に液室内に攪拌板を設けて液共振を発生せしめること
により高周波振動の吸収を図る液封入防振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液封入防振装置のうち、液室内に攪拌板
を設けて振動入力に伴ない振動する攪拌板により封入液
を攪拌し特に高周波領域で液共振を発生せしめて良好な
振動吸収を図るものがある。
を設けて振動入力に伴ない振動する攪拌板により封入液
を攪拌し特に高周波領域で液共振を発生せしめて良好な
振動吸収を図るものがある。
【0003】ところで、従来の攪拌板を有する液封入防
振装置の構造は、例えば特開昭63−266242号公
報等に見られる如く、防振ゴム体の頂壁内に埋設されて
振動体を連結支持する連結部材に、液室内に配設した攪
拌板をネジ止め、あるいはカシメにより固定している。
振装置の構造は、例えば特開昭63−266242号公
報等に見られる如く、防振ゴム体の頂壁内に埋設されて
振動体を連結支持する連結部材に、液室内に配設した攪
拌板をネジ止め、あるいはカシメにより固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造では、攪拌板を別体に制作し組み付けるため、製造コ
ストが増大するという問題がある。
造では、攪拌板を別体に制作し組み付けるため、製造コ
ストが増大するという問題がある。
【0005】そこで本発明はかかる課題を解決するもの
で、攪拌板を一体成形して大幅なコスト低減を実現した
液封入防振装置を提供することを目的とする。
で、攪拌板を一体成形して大幅なコスト低減を実現した
液封入防振装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、液封入防振装置は、防振ゴム体1内に液室Aを形成
するとともに、上記防振ゴム体1の頂部に振動体が連結
される連結部材2を埋設している。上記連結部材2の一
端21は該連結部材2に一体成形した筒状部をなして上
記液室A内に突出しており、この筒状突出部21を拡径
変形して、振動入力に伴い振動して周囲の液を攪拌する
攪拌板Pとなしたものである。
と、液封入防振装置は、防振ゴム体1内に液室Aを形成
するとともに、上記防振ゴム体1の頂部に振動体が連結
される連結部材2を埋設している。上記連結部材2の一
端21は該連結部材2に一体成形した筒状部をなして上
記液室A内に突出しており、この筒状突出部21を拡径
変形して、振動入力に伴い振動して周囲の液を攪拌する
攪拌板Pとなしたものである。
【0007】
【作用】上記構成において、振動体より振動が入力する
と防振ゴム体1が変形し、その頂部に設けた連結部材2
も一体に振動する。しかして、連結部材2の一端21に
形成された攪拌板Pが振動し、封入液を攪拌して液共振
を生ぜしめて振動を吸収する。
と防振ゴム体1が変形し、その頂部に設けた連結部材2
も一体に振動する。しかして、連結部材2の一端21に
形成された攪拌板Pが振動し、封入液を攪拌して液共振
を生ぜしめて振動を吸収する。
【0008】本発明では連結部材2に一体に攪拌板Pを
形成するから、制作組付けの手間を削減でき、コスト低
減が図られる。
形成するから、制作組付けの手間を削減でき、コスト低
減が図られる。
【0009】
【実施例】図1において、防振ゴム体1は下方へ拡開す
る厚肉の筒状体であり、その中心には連結部材2が接合
埋設してある。連結部材2は、上記防振ゴム体1の頂面
に接合された支持板22と、その下面より上記防振ゴム
体1を貫通して下方へ延びる筒板23とよりなる。筒板
23は水平の隔壁24により内部が上下に区画され、そ
の下端21は、防振ゴム体1内に形成される主液室A内
に突出する筒状突出部をなすとともに、周壁が水平外方
へ開いて攪拌板Pとなっている。
る厚肉の筒状体であり、その中心には連結部材2が接合
埋設してある。連結部材2は、上記防振ゴム体1の頂面
に接合された支持板22と、その下面より上記防振ゴム
体1を貫通して下方へ延びる筒板23とよりなる。筒板
23は水平の隔壁24により内部が上下に区画され、そ
の下端21は、防振ゴム体1内に形成される主液室A内
に突出する筒状突出部をなすとともに、周壁が水平外方
へ開いて攪拌板Pとなっている。
【0010】防振ゴム体1の開口縁には筒状側板5の上
半内周が接合してあり、側板5の下半部内には外周に絞
り流路31を形成した仕切板3が嵌着してある。仕切板
3の下方にはゴム膜4が配設されてその外周部は、上記
仕切板3の外周部、およびゴム膜4を下方より受けるよ
うに配した容器状底板6の外周部とともに側板5の下端
開口縁にカシメ固定されている。しかして、防振ゴム体
1とゴム膜4により形成された密閉空間内に液を封入し
て、仕切板3の上方に主液室Aが、下方に副液室Bがそ
れぞれ形成されている。
半内周が接合してあり、側板5の下半部内には外周に絞
り流路31を形成した仕切板3が嵌着してある。仕切板
3の下方にはゴム膜4が配設されてその外周部は、上記
仕切板3の外周部、およびゴム膜4を下方より受けるよ
うに配した容器状底板6の外周部とともに側板5の下端
開口縁にカシメ固定されている。しかして、防振ゴム体
1とゴム膜4により形成された密閉空間内に液を封入し
て、仕切板3の上方に主液室Aが、下方に副液室Bがそ
れぞれ形成されている。
【0011】エンジン等の振動体は上板22に載置され
てボルト25により連結固定され、防振装置本体は底板
6のボルト61により車体フレームに固定される。
てボルト25により連結固定され、防振装置本体は底板
6のボルト61により車体フレームに固定される。
【0012】なお、連結部材2、防振ゴム体1、および
側板5は、図2に示す形状に金型内で一体にインサート
成形され、防振ゴム体1に連続する一定厚のゴム層11
で覆われた筒板23の定径の下端21を拡径成形して図
1に示す攪拌板Pとする。この攪拌板P成形過程におい
て、歪みが集中し易い防振ゴム体1とゴム層11の境界
部1aが予圧縮され、耐久性が向上する。
側板5は、図2に示す形状に金型内で一体にインサート
成形され、防振ゴム体1に連続する一定厚のゴム層11
で覆われた筒板23の定径の下端21を拡径成形して図
1に示す攪拌板Pとする。この攪拌板P成形過程におい
て、歪みが集中し易い防振ゴム体1とゴム層11の境界
部1aが予圧縮され、耐久性が向上する。
【0013】攪拌板Pの先端は仕切板3上面および側板
5内周面と一定間隔をおいて対向しており、この方向へ
の大振動が入力した時に互いに当接してストッパ作用を
なす。
5内周面と一定間隔をおいて対向しており、この方向へ
の大振動が入力した時に互いに当接してストッパ作用を
なす。
【0014】エンジンから低周波の比較的大きな振動が
入力するとこれに応じて連結部材2が上下動し、防振ゴ
ム体1が変形して主液室Aより絞り流路31を経て副液
室Bへ封入液が流通する。この時の絞り流路31内での
液共振により低周波域で大きな減衰力が発生し、振動は
速やかに減衰低減される。
入力するとこれに応じて連結部材2が上下動し、防振ゴ
ム体1が変形して主液室Aより絞り流路31を経て副液
室Bへ封入液が流通する。この時の絞り流路31内での
液共振により低周波域で大きな減衰力が発生し、振動は
速やかに減衰低減される。
【0015】エンジンから高周波(300Hz以上)の
微振動が入力すると、連結部材2の先端に一体形成され
た攪拌板Pが振動入力に応じて上下に微振動して周囲の
封入液を攪拌起振する。これにより、主液室A内の封入
液が共振を生じ、装置の動バネ定数が急減して速やかな
振動吸収がなされる。
微振動が入力すると、連結部材2の先端に一体形成され
た攪拌板Pが振動入力に応じて上下に微振動して周囲の
封入液を攪拌起振する。これにより、主液室A内の封入
液が共振を生じ、装置の動バネ定数が急減して速やかな
振動吸収がなされる。
【0016】
【発明の効果】以上の如く、連結部材の一端を拡径変形
して攪拌板を一体成形したから、攪拌板を別途制作して
組付ける手間は要さず、製造コストの大幅低減を実現で
きるとともに、装置の耐久性も向上せしめることができ
る。
して攪拌板を一体成形したから、攪拌板を別途制作して
組付ける手間は要さず、製造コストの大幅低減を実現で
きるとともに、装置の耐久性も向上せしめることができ
る。
【図1】防振装置の全体断面図である。
【図2】防振ゴム体成形時の断面図である。
1 防振ゴム体 2 連結部材 21 下端(一端) 22 上板 23 筒板 3 仕切板 4 ゴム膜 A 主液室(液室) B 副液室 P 攪拌板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−93535(JP,U) 米国特許4650168(US,A) 米国特許4757982(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/10 B60K 5/12
Claims (1)
- 【請求項1】 防振ゴム体内に液室を形成するととも
に、上記防振ゴム体の頂部に、振動体が連結される連結
部材を埋設した液封入防振装置において、上記連結部材
の一端に一体成形した筒状部を上記液室内に突出せしめ
るとともに、この筒状突出部を拡径変形して、振動入力
に伴い振動して周囲の液を攪拌する攪拌板となしたこと
を特徴とする液封入防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24465991A JP3087376B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 液封入防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24465991A JP3087376B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 液封入防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560170A JPH0560170A (ja) | 1993-03-09 |
JP3087376B2 true JP3087376B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=17122043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24465991A Expired - Fee Related JP3087376B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 液封入防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3087376B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP24465991A patent/JP3087376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0560170A (ja) | 1993-03-09 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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