JP4177763B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

この発明は、筐体内の気圧変化を抑制するための呼吸機構を備えたディスク装置に関する。
従来、呼吸機構を備えたディスク装置として、例えば、筐体に設けられた防塵用のフィルタの外側に蛇腹状の伸縮可能な容器を密閉状態で取り付けた装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この容器は、筐体内の気圧変化に応じて伸縮するため、筐体内の気圧が変化した場合であっても、筐体内に外気が流入することを防止できる。
しかし、蛇腹状の容器を筐体の外側に取り付けるためのスペースを確保する必要があり、装置の小型化の要求に反する。特に、特許文献1の第1図に示すように、容器内に吸水性樹脂等を配置する場合、伸縮のための比較的大きなスペースが必要となる。
また、蛇腹状の容器の容量を超える気圧変化が筐体に生じた場合、容器が破損する問題が生じる。このため、十分な容量を確保すべく容器を大きくすると、上述したスペースの問題がより顕著となる。
特開平3−266285号公報(第1図)
この発明の目的は、省スペースで十分な機能を有する呼吸機構を備えたディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のディスク装置は、ディスク状の媒体を偏平な筐体内に回転可能に収容配置したディスクユニットと、駆動回路を搭載し上記ディスクユニットに貼り合わせられる回路基板と、上記ディスクユニットと回路基板との間に配置され、上記筐体と気密に連通した連通孔を有し、上記筐体内の気圧変化を相殺するように容積を変える偏平な袋と、を備えている。
更に、本発明のディスク装置は、ディスク状の媒体を偏平な筐体内に回転可能に収容配置したディスクユニットと、駆動回路を搭載し上記ディスクユニットに貼り合わせられる回路基板と、上記ディスクユニットと回路基板との間に配置され、熱の伝達を抑制するとともに振動や音を吸収する偏平な袋と、を備え、上記袋は、上記ディスクユニットの筐体と気密に連通した連通孔を有し、該筐体内の気圧変化を相殺するように容積を変えることを特徴とする。
上記発明によると、ディスクユニットに気密に連通した偏平な袋を設けたため、僅かなスペースに呼吸機構を配置でき、十分な容量を確保できる。
この発明のディスク装置は、上記のような構成および作用を有しているので、装置を大型化することなく十分な機能を有する呼吸機構を提供でき、筐体内の気圧変化を抑制できる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係るハードディスクドライブ1(ディスク装置)(以下、単にHDD1と称する)を分解した概略斜視図を示してある。
HDD1は、上面が開放した略矩形のハウジング2、およびトップカバー4を有する。トップカバー4は、ガスケット3(図2参照)を介してハウジング2の上面にセットされ、図示しない複数のネジによってハウジング2に取り付けられる。ハウジング2およびトップカバー4は、本発明の筐体として機能する。
ハウジング2内には、2枚の磁気ディスク10(ディスク状の媒体)、磁気ディスク10を支持および回転するスピンドルモータ11、磁気ディスク10に対する情報の記録および/或いは再生を行なう複数の磁気ヘッドを先端に搭載した複数のサスペンションアーム13、サスペンションアーム13を揺動させて磁気ヘッドを磁気ディスク10の略半径方向に移動させるボイスコイルモータ14、磁気ヘッドを磁気ディスク10から外れた退避位置に保持するためのランプロード機構15、振動により磁気ヘッドが退避位置から外れることを防止するためのイナーシャラッチ機構16、ハウジング2内のごみをトラップする循環フィルタ17、後述する呼吸機構によってハウジング2内に取り入れられる気体に含まれるゴミをトラップする呼吸フィルタ18、ヘッドICを搭載した印刷配線基板(FPC)19などが収容配置されている。
図2には、上述した偏平な筐体2、4内に磁気ディスク10を回転可能に収容配置したディスクユニット20、複数の電子部品32を含む駆動回路を搭載した回路基板30、および本発明の実施の形態に係る呼吸機構40の位置関係を模式的に図示してある。ここでは、図示明瞭化のため、ディスクユニット20の筐体2、4内に配置した構成要素の図示を省略してある。
図2に示すように、回路基板30は、ディスクユニット20のハウジング2の裏面側に張り合わされる。このとき、回路基板30は、電子部品32を実装した面がハウジング2の底部に向き合うように取り付けられる。ハウジング2の一端には、回路基板30から延出されたコネクタ6(図1参照)が突設されている。コネクタ6は、外部装置と電気的に接続する複数本のピンを有する。また、ハウジング2の裏面側には、FPC19から突設された複数本のピンを有するコネクタ(図示せず)が露出される。
このHDD1を動作させて磁気ディスク10に情報を記録し、或いは磁気ディスク10から情報を再生する際には、スピンドルモータ11によって磁気ディスク10を回転させて、ボイスコイルモータ14によってサスペンションアーム13を揺動させ、磁気ヘッドを磁気ディスク10の所望するトラック(図示せず)上に移動させる。
呼吸機構40は、ディスクユニット20のハウジング2と回路基板30との間に配置される偏平な袋42を有する。袋42は、回路基板30に実装された電子部品32の凹凸形状に合わせて変形可能な柔らかい材料によって形成されている。本実施の形態では、厚さ100[μm]程度の2枚のポリプロピレンシートを貼り合わせて袋42を形成した。この袋42は、ディスクユニット20と回路基板30との間で熱が伝達されることを抑制する断熱材として機能し、振動を吸収する緩衝部材として機能し、且つ音を吸収する防音部材として機能する。
一方、ハウジング2の底部には、袋42を取り付けるための呼吸孔2aが底板を貫通して形成されており、この呼吸孔2aの内側には、上述した吸着フィルタ18が設けられている。尚、袋42を形成するシートの厚さや材質は任意に変更でき、例えば、ポリエチレンやPETシート、或いはポリイミドや湿度遮蔽能力の高いメタルラミネートフィルムを用いても良い。
より詳細には、本実施の形態の袋42は、図3に示すように、矩形の同じサイズの2枚のポリプロピレンシートを重ねて周縁部43を熱溶着することにより形成した。この枠状のシール部43の形状は任意に設計可能である。また、周縁のシール部43によって囲まれた気体室44には、例えば、テフロン繊維バインダー入りの活性炭などの化学吸着材や調湿剤などの吸着剤が適宜封入される。或いは、気体室44内にシート同士の癒着を防止するためのパウダー(固体粒子)を封入しても良い。シートの癒着を防止する他の方法として、シート内面に凹凸形状をエンボス加工によって形成する方法なども有効である。
気体室44の角部には、気体室44をディスクユニット20の呼吸孔2aに気密に連通するための連通孔42aが形成されている。連通孔42aは、袋42をディスクユニット20に貼り合わせたときに呼吸孔2aと一致する位置に予め形成されている。そして、少なくとも連通孔42aの周縁部外側をハウジング2の底部に気密に接着して、袋42をディスクユニット20の底面に貼り合わせる。尚、上述したシート同士の癒着を防止するため、少なくとも連通孔42に対向する部位で袋42の外側を回路基板30に接着することが望ましい。これにより、袋42からディスクユニット20へ気体が流出したとき袋42が呼吸孔2aを塞ぐことを防止できる。
連通孔42aと反対側の面で且つ対角をなす互いに離間した位置には、気体室44を開放する2つの孔42b、42cが形成されている。これら2つの孔42b、42cには、それぞれ、袋42内に外気を吸入するための吸気弁46、および袋42の外にガスを排出するための排気弁48が取り付けられる。これら吸排気弁46、48は、過剰な圧力による袋42の破損を防止する目的で取り付けられたものであり、図4に示すように、板状のベース部材50に袋42の孔42bに対応する孔50b、50cを形成し、各孔50b、50cにそれぞれ一定圧力で動作する弁を設けて構成される。本実施の形態では、ポリプロピレンシートの耐圧性能に基づいて、吸排気弁46、48の作動圧力を0.5気圧に設定した。つまり、袋42の気体室44内の気圧と外気圧との差が0.5気圧を超えたときに、この圧力差を相殺するように吸排気弁46、48が動作するようになっている。
言い換えると、吸排気弁46、48は、HDD1の通常動作時において作動することはなく、袋42が破損する程度の大きな圧力が作用したときにだけ動作するようになっている。このため、ディスクユニット20内の気体と袋42内の気体は常時連通状態である反面、ディスクユニット20内の気体が外気と連通することはまれである。しかしながら、ディスクユニット20内に外気が直接的に流入して有害なガス成分がディスクユニット20内に流入することを極力避けるため、袋42の連通孔42と吸排気のための孔42b、42cとをできるだけ遠い位置に離間せしめて配置した。
このような吸排気弁46、48を取り付けた場合、外気の直接的な流入を極力少なくするより効果的な方法として、例えば、図5に示すように、連通孔42aから吸排気のための孔42b、42cまで延びた細長いガス流路52を形成する方法が考えられる。この場合、2枚のシートを溶着するシール部54の形状を図5に示す形状とし、ガス流路となる気体室52を複数回折り返した細長い形状とする。これにより、孔42bから流入した外気が細長いガス流路52を通って連通孔42aに達することになり、この間に有害なガス成分がガス流路52の壁に付着してディスクユニット20内に流入する可能性が低くなる。
上記構造の呼吸機構40を備えたHDD1のディスクユニット20内の気圧が温度変化等の要因によって変化すると、袋42が拡張或いは収縮し、連通孔42aを介して気体室44内にディスクユニット20内の気体を流入し或いは連通孔42aを介して気体室44内の気体をディスクユニット20内に流出し、密閉空間にある気体を相互に出し入れすることでディスクユニット20の筐体内の気圧変化を相殺するよう機能する。
以上のように、本実施の形態によると、ディスクユニット20と回路基板30の間の僅かな隙間に偏平な呼吸用の袋42を配置したため、呼吸機構40のための設置スペースを確保する必要がなくHDD1の装置構成を小型化できる。また、ディスクユニット20の呼吸機構40を袋形状としたため、呼吸機構40を安価に製造でき、HDD1の製造コストを安価にできる。
また、本実施の形態によると、袋42をやわらかいシートにより形成したため、例えば回路基板30に実装された電子部品32の凹凸形状に沿って袋42が変形可能となっており、袋42の設置場所をあらゆる場所に設定でき、呼吸機構40の設計の自由度を増大できる。例えば、袋42をトップカバー4の上に密着させて配置しても良く、この場合、トップカバー4の形状に合わせて袋42が変形して密着することになる。または、HDD1をコンピュータなどの電子機器に取り付けた後、袋42を任意の位置に取り付けることもできる。特に、袋42が自在に変形可能であるため、狭いスペースに袋42を設置しても十分な容量を確保することができる。
また、本実施の形態によると、袋42の気体室44内に各種吸着剤を封入することができるため、ディスクユニット20の筐体内のガスを出し入れするうちに有害なガス成分を効率的に除去することができ、筐体内に配置した吸着フィルタ18とともに筐体内の清浄化に寄与できる。特に、本実施の形態のように呼吸機構40を袋状とすることにより、気体室44内に封入する吸着剤の量を比較的多くすることができ、ディスクユニット20内の気体の清浄化に大きく寄与することができる。
さらに、本実施の形態によると、袋42に一定圧力で動作する吸排気弁46、48を取り付けたため、ディスクユニット20内の急激な気圧変化などにより袋42が急激に膨張したような場合であっても、袋42を破損してしまうことを防止でき、より信頼性の高いHDD1を提供できる。
以下、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
厚さ100[μm]、幅15[mm]、長さ80[mm]のポリプロピレンのシートを2枚用意し、一方のシートの一方の短辺近くに連通孔42aを形成し、他方の短辺近くに吸排気弁46、48を取り付けるための孔42b、42cを形成した。孔42b、42cは、別々に設ける必要はなく繋がった状態で形成しても良く、他方のシートに設けても良い。さらに、連通孔42aの周縁部に環状のシール部材を設け、孔42b、42cに上述した構造の吸排気弁46、48を取り付けた。
そして、環状のシール部材および吸排気弁46、48が外側になるように一方のシートに他方のシートを重ね合わせ、各シートの周縁部に3[mm]幅のシール部43を設定し、このシール部43で2枚のシートを加熱溶着させて袋42を形成した。さらに、袋42の連通孔42aがディスクユニット20の呼吸孔2aと一致するように袋42をディスクユニット20に重ね、連通孔42aの周縁部に予め設けた環状のシール部材によって袋42をディスクユニット20に貼り合わせた。このようにして、厚さ9.5[mm]の2.5インチドライブ(直径2.5インチの磁気ディスクを備えたHDD1)を10台組み立てた。
この実施例1のHDD1を厚さ5[mm]、幅約50[cm]、奥行き約20[cm]のシリコーンゴムのシートの上に約1[cm]間隔で5台並べ、その上に同じゴムシートを被せてさらにその上に5台のHDD1を同様に並設し、最後に同じゴムシートを被せて試験体を構成した。そして、周知のファンクション試験機に各HDD1のコネクタを接続し、周知の恒温槽に試験体を投入し、以下の条件で試験を実施した。
つまり、常温(25[℃])から−5[℃]まで−5[℃/min]の速度で降温し、この温度(−5[℃])で1時間保持し、この後、−5[℃]から65[℃]まで5[℃/min]の速度で昇温し、この温度(65[℃])で1時間保持し、さらにこの後、常温(25[℃])まで−5[℃/min]の速度で降温する温度サイクルを1サイクル(2時間28分の試験で常温での保持時間はない)とした試験を100サイクル実施した。このとき、HDD1は、磁気ディスク10のデータ記録領域の最外シリンダー位置にヘッドを保持浮上させた状態で試験を実施した。そして、10サイクル毎に試験体を常温に戻し、全面読み書き等のファンクション試験を実施した。尚、比較例として、袋42を持たない従来のHDDを10台用意し、同様の試験を実施した。試験結果を表1に示す。
Figure 0004177763
これによると、袋42を備えた実施例1のHDDでは、10台中10台のHDDが100サイクルの試験の間で不具合を生じることはなかった。これに対し、袋42を持たない比較例のHDDでは、50サイクル終了時に10台中2台のHDDに不具合を生じ、100サイクル終了時には10台中9台のHDDが試験継続不可能な状態となった。
試験の後、不具合の要因を調べるため、試験体の全てのHDDのヘッドの表面の状態を調査したところ、実施例1のHDDのヘッド表面には付着物は検出されなかったが、比較例のHDDのヘッド表面には粘性を有する有機物と思われる付着物が検出された。分析の結果、これらの付着物は、有機シリコン系の化合物であることがわかった。
つまり、実施例1のHDDでは、袋42を備えているため、温度変化に基づく気圧変化によって外気が筐体内に進入することがなくディスクユニット20内がクリーンな状態に保たれていたものと考えられ、比較例のHDDでは気圧変化によって外気が筐体内に進入してディスクユニット20内が汚染されたものと考えられる。
[実施例2]
50[mm]×50[mm]の矩形の活性炭シートの中央部に直径35[mm]の孔を空けた吸着シートを用意した。本実施例では、活性炭系の吸着シートとしてKynol社のクロス状(布状)の吸着剤シート(型格CC-507)を用いた。吸着シートは、これに限らず、柔軟性があり呼吸機構40の袋42内に封入できるサイズのものであれば何でも良く、例えば、50[μm]程度の粒子サイズを有する椰子殻活性炭粒子を所望の形状を有する粘着剤シートに吸着させたものや、各種のテフロン系などに代表される各種のバインダー繊維と混ぜ合わせたものを用いることができる。
また、厚さ100[μm]、60[mm]×60[mm]の矩形のポリプロピレンシートの中央部に直径25[mm]の孔を空けたシートを2枚用意し、一方のシートの角部近くに連通孔42aを形成し、隣接する角部近くに吸排気弁46、48を取り付けるための孔42b、42cを形成した。孔42b、42cは、別々に設ける必要はなく繋がった状態で形成しても良く、他方のシートに設けても良い。さらに、連通孔42aの周縁部に環状のシール部材を設け、孔42b、42cに上述した構造の吸排気弁46、48を取り付けた。
そして、環状のシール部材および吸排気弁46、48が外側になるように、上述した吸着シートを2枚のポリプロピレンシートに挟んで重ね合わせ、各シートの周縁部および各シートの孔の周辺部を加熱溶着させて袋42を形成した。つまり、この袋42は吸着シートを封入した環状のガス流路を有することになる。さらに、この吸着シートを封入した袋42の連通孔42aがディスクユニット20の呼吸孔2aと一致するように袋42をディスクユニット20に重ね、連通孔42aの周縁部に予め設けた環状のシール部材によって袋42をディスクユニット20に貼り合わせた。このようにして、厚さ9.5[mm]の2.5インチドライブを10台組み立てた。
この実施例2のHDDを用いて上述した実施例1と同様に試験体を構成し、実施例1と同じファンクション試験を実施した。その結果を表2に示す。
Figure 0004177763
表2に示すように、実施例2のHDDでも、実施例1のHDDと同様に、10台中10台のHDDが100サイクルの試験の間で不具合を生じることはなかった。つまり、実施例2のHDDでも、温度変化に基づく気圧変化によって外気が筐体内に進入することがなくディスクユニット20内がクリーンな状態に保たれていたものと考えられる。
ここで、袋42内に封入した吸着シートの効果を検証するため、実施例1、実施例2、比較例全てのHDDに予め取り付けてある吸着フィルタ18を取り外し、各フィルタ18に吸着しているガス成分の量を加熱脱着ガス分析法により分析した。その分析結果を表3に示す。
Figure 0004177763
表3からも明らかなように、実施例2のHDDから取り外した吸着フィルタ18に吸着したガス成分の量は、新品の吸着フィルタと略同じレベルであり、実施例1のHDDから取り外したフィルタ18と比較しても極めて少ないことがわかった。つまり、袋42内に吸着フィルタを封入することによってディスクユニット20内をより清浄な状態に維持できることがわかった。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した実施の形態では、呼吸機構40の袋42に取り付ける吸排気弁46、48として図4に図示した構造の弁を用いた場合について説明したが、これに限らず、弁が作動するしきい値圧力を設定可能な弁であればいかなるものであっても良い。
この発明の実施の形態に係るHDDを示す分解斜視図。 図1のHDDの呼吸機構の配置位置を説明するための模式図。 図2の呼吸機構の偏平な袋を示す概略斜視図。 図3の袋に取り付けた吸排気弁を示す概略図。 袋のガス流路を細長くした変形例を示す概略斜視図。
符号の説明
1…HDD、2…ハウジング、4…トップカバー、10…磁気ディスク、20…ディスクユニット、30…回路基板、32…電子部品、40…呼吸機構、42…袋、42a…連通孔、42b、42c…吸排気弁の取り付け孔、43、54…シール部、44…気体室、46…吸気弁、48…排気弁、52…ガス流路。

Claims (16)

  1. ディスク状の媒体を偏平な筐体内に回転可能に収容配置したディスクユニットと、
    駆動回路を搭載し上記ディスクユニットに貼り合わせられる回路基板と、
    上記ディスクユニットと回路基板との間に配置され、上記筐体と気密に連通した連通孔を有し、上記筐体内の気圧変化を相殺するように容積を変える偏平な袋と、
    を備えていることを特徴とするディスク装置。
  2. 上記袋は、その内部の気圧と外気圧との差が一定圧力を超えたときにその圧力差を相殺するように外気を吸入または排出するための吸排気弁を有することを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
  3. 上記連通孔および吸排気弁は、互いに離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
  4. 上記袋は、上記連通孔から上記吸排気弁まで延びた細長いガス流路を有することを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
  5. 上記袋は、上記駆動回路の凹凸形状に合わせて変形可能な材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
  6. 上記袋内には、癒着を防止するための固体粒子が封入されていることを特徴とする請求項5に記載のディスク装置。
  7. 上記袋の内面には、エンボス加工が施されていることを特徴とする請求項5に記載のディスク装置。
  8. 上記袋は、少なくとも上記連通孔に対向する部位で上記回路基板に接着されていることを特徴とする請求項5に記載のディスク装置。
  9. 上記袋内のガスを吸着するため該袋の中に配置された吸着シートをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
  10. 上記袋は、その内部の気圧と外気圧との差が一定圧力を超えたときにその圧力差を相殺するように外気を吸入または排出するための吸排気弁を有することを特徴とする請求項9に記載のディスク装置。
  11. 上記連通孔および吸排気弁は、互いに離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項10に記載のディスク装置。
  12. 上記袋は、上記連通孔から上記吸排気弁まで延びた細長いガス流路を有することを特徴とする請求項10に記載のディスク装置。
  13. 上記袋および吸着シートは、上記駆動回路の凹凸形状に合わせて変形可能な材料により形成されていることを特徴とする請求項9に記載のディスク装置。
  14. ディスク状の媒体を偏平な筐体内に回転可能に収容配置したディスクユニットと、
    駆動回路を搭載し上記ディスクユニットに貼り合わせられる回路基板と、
    上記ディスクユニットと回路基板との間に配置され、熱の伝達を抑制するとともに振動や音を吸収する偏平な袋と、を備え、
    上記袋は、上記ディスクユニットの筐体と気密に連通した連通孔を有し、該筐体内の気圧変化を相殺するように容積を変えることを特徴とするディスク装置。
  15. 上記袋は、その内部の気圧と外気圧との差が一定圧力を超えたときにその圧力差を相殺するように外気を吸入または排出するための吸排気弁を有することを特徴とする請求項14に記載のディスク装置。
  16. 上記連通孔および吸排気弁は、互いに離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項15に記載のディスク装置。
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