JP2000123516A - ディスクカートリッジ、ディスクドライブ装置及びコンピュータ装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ、ディスクドライブ装置及びコンピュータ装置

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JP2000123516A
JP2000123516A JP10299500A JP29950098A JP2000123516A JP 2000123516 A JP2000123516 A JP 2000123516A JP 10299500 A JP10299500 A JP 10299500A JP 29950098 A JP29950098 A JP 29950098A JP 2000123516 A JP2000123516 A JP 2000123516A
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Japan
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cartridge
floppy disk
disk
chassis
outside air
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JP10299500A
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English (en)
Inventor
Yuji Suzuki
裕次 鈴木
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ記録及び/又は再生中の防塵効果を高
めること。 【解決手段】 カートリッジ5のヘッド挿入穴7とは反
対側の端部に外気吸入口31を形成し、その外気吸入口
31の内部に集塵用のエアフィルター32を組み込んだ
大容量フロッピーディスク・カートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロッピー
ディスク等のディスク状記録媒体を回転自在に収納した
フロッピーディスク・カートリッジに適用するのに最適
なディスクカートリッジであって、特に、データの記録
及び/又は再生中の防塵対策に関する技術分野に属する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図10〜図14に示すように、ディスク
カートリッジの一例であって、記録容量が1〜2MB
(メガバイト)の小容量(低容量)のフロッピーディス
ク・カートリッジFDCは、ディスク状記録媒体である
直径が3.5インチの磁気シートからなるフロッピーデ
ィスク1をステンレス板からなる円板であるセンターコ
ア2の外周に接着した構造の小容量(低容量)フロッピ
ーディスクFDを用いている。そして、この小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCは、合成樹脂によ
って成形された上下シェル3、4によって扁平で、ほぼ
方形状のカートリッジ5を構成し、そのカートリッジ5
内にフロッピーディスク1を回転自在に収納している。
なお、センターコア2の中心位置にはほぼ正方形のチャ
ッキング穴2aが形成されていて、センターコア2の偏
心位置にはほぼ長方形の位置決め穴2bが形成されてい
る。
【0003】この際、フロッピーディスク1のセンター
コア2が下シェル4の中央に形成されたセンターコア穴
6内に遊嵌されていて、矢印aで示すカートリッジ5の
後述する小容量フロッピーディスクドライブ内への挿入
方向側の端部である前端面5aとセンターコア穴6との
間で、上下シェル3、4にはカートリッジセンターP1
に沿った長穴状の上下一対のヘッド挿入穴7が形成され
ている。そして、これら上下一対のヘッド挿入穴7を開
閉するために上下一対の水平板部8a、8bと前端垂直
板部8cとによって断面形状がコ字状に形成されたシャ
ッター8がカートリッジ5の上下両面5e、5f及び前
端部5aの外側にほぼコ字状に形成されているシャッタ
ースライド用凹所18内にスライド自在に配置されてい
て、このシャッター8が前端面5aに沿って上記挿入方
向である矢印a方向に対して直角な方向である矢印c、
d方向にスライド自在に取り付けられている。なお、こ
のシャッター8は内蔵されたシャッターバネ8dによっ
て閉蓋位置まで矢印c方向にスライド付勢されている。
そして、このカートリッジ5の下シェル4で、前端面5
a側に偏位された位置には真円形状穴と長円形状穴から
なる左右一対の位置決め用の基準穴9が形成されてい
て、このカートリッジ5の左右両側面5b、5cで、下
シェル4の前端面5a側に近接された位置には左右一対
の半円形状の凹部10が形成されている。そして、この
カートリッジ5の前端面5aと一方の側面である右側面
5bとのコーナー11aには上下シェル3、4全体を4
5°にカットしたいわゆるC面である誤挿入防止用の斜
面12が形成されている。また、このカートリッジ5の
後端面5dと他方の側面である左側面5cとのコーナー
11bには誤消去防止用のライトプロテクタ−13が組
み込まれていて、その後端面5dと一方の側面である右
側面5bとのコーナー11cには容量識別穴14が形成
されている。
【0004】そして、これら上下シェル3、4の内壁面
3b、4bにはほぼ馬蹄形状に裁断された不織布である
上下一対のクリーニングシート15a、15bが敷設さ
れていて、これら上下一対のクリーニングシート15
a、15bはこれらの内外周の一部(図25にハッチン
グで示した部分)に形成された接着代部分で上下シェル
3、4の内壁面3a、4aに部分的に接着されている。
そして、合成樹脂やステンレス等の弾性を有する薄板で
構成された1枚のリフター16が下側のクリーニングシ
ート15aの下部に挿入されてしたシェル4の内壁面4
aに溶着や接着等によって取り付けられている。そし
て、このリフター16によって片側である下側のクリー
ニングシート15aが上方に弾性的に押圧されることに
よってフロッピーディスク1の上下両側面に上下一対の
クリーニングシート15a、15bが弾性的に押圧され
た状態で、そのフロッピーディスク1が回転駆動される
ように構成されている。そして、これら上下一対のクリ
ーニングシート15a、15bは後述するフロッピーデ
ィスク1の回転駆動時に、そのフロッピーディスク1の
上下両側面に所定の値の負荷トルクを与える部材にも兼
用されている。そして、シャッター8の上下一対の水平
板部8a、8bに上下シェル3、4に形成されている上
下一対のヘッド挿入穴7に対向された長穴形状の上下一
対のシャッター穴8eが形成されている。また、カート
リッジ5の上下シェル3、4の上下両面5e、5fには
後端面5dを迂回する形状のラベル貼付用凹所17が形
成されている。
【0005】そして、図15に示すように、この小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCを記録及び/
又は再生する下位ディスクドライブである小容量フロッ
ピーディスク・ドライブFDDの内部には、スピンドル
モータ21のスピンドル22によって回転駆動されるデ
ィスクテーブル23やキャリッジ26とヘッドアーム2
7の先端の上下対向面にジンバルプレート(図示せず)
を介して取り付けられた上下一対の磁気ヘッド28、2
9等が収納されている。なお、ディスクテーブル23上
にはチャッキング用のマグネットシート24や小容量フ
ロッピーディスクFDを回転駆動する駆動ピン25等が
取り付けられていて、ヘッドアーム27はキャリッジ2
6のヘッドアーム取付台26aの上部に板バネ30を介
して上下方向である矢印e、f方向に回転自在に取り付
けられている。そして、このヘッドアーム27はヘッド
圧着用バネ(図示せず)によって下方である矢印f方向
に回転付勢されている。そして、リニアアクチュエータ
によってキャリッジ26が矢印a、b方向に水平駆動さ
れることによって、キャリッジ26と一体にヘッドアー
ム27が同方向に水平駆動されて、上下一対の磁気ヘッ
ド28、29が同方向に一体に水平移動されるように構
成されている。
【0006】この際、下部磁気ヘッド29はメカベース
(図示せず)に対する高さ基準位置に配置されていて、
上部磁気ヘッド28は上部磁気ヘッド昇降機構(図示せ
ず)によって1点鎖線で示すように下部磁気ヘッド29
に対して所定高さだけ上昇されたアンローディング位置
と、図15に実線で示すようにフロッピーディスク1を
下部磁気ヘッド29上に圧着するローディング位置との
間で矢印e、f方向に昇降自在に構成されている。
【0007】そして、図15に示すように、この小容量
フロッピーディスク・ドライブFDD内への小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCのローディング開
始前には、上部磁気ヘッド28が1点鎖線で示すアンロ
ーディング位置まで矢印e方向に上昇されている。そこ
で、小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCを
カートリッジローディング機構(図示せず)の内部に1
点鎖線で示すように下部磁気ヘッド29に対して高く、
かつ、上部磁気ヘッド28に対して低くしたアンローデ
ィング位置へ矢印a方向から水平に挿入した後に、その
小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCをカー
トリッジローディング機構によって実線で示すローディ
ング位置まで平行運動によって垂直に下降する。する
と、そのローディング位置へ下降された小容量フロッピ
ーディスク・カートリッジFDCは小容量フロッピーデ
ィスク・ドライブFDD内に設置されている合計4つの
カートリッジ位置決めピン(図示せず)上に水平に装着
されて位置決めされる。従って、この小容量フロッピー
ディスク・カートリッジFDCは上下一対の磁気ヘッド
28、29に何等干渉されることなくローディングされ
る。
【0008】そして、この小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCのローディング位置への矢印a方向
の水平挿入動作中に、この小容量フロッピーディスク・
ドライブFDD内に設置されているシャッター開閉機構
(図示せず)によって、小容量フロッピーディスク・カ
ートリッジFDCのシャッター8が図12及び図13に
示す閉蓋位置から図10に示す開蓋位置までシャッター
バネ8dに抗して矢印d方向にスライドされて、このシ
ャッター8の上下一対のシャッター穴8eがカートリッ
ジ5の上下一対のヘッド挿入穴7の上下に重ねられて、
これら上下一対のヘッド挿入穴7が開蓋されると共に、
これら上下一対のシャッター穴8e及びヘッド挿入穴7
が上下に上下一対の磁気ヘッド28、29の上下の内側
に挿入される。
【0009】そして、図15に実線で示すように、小容
量フロッピーディスク・カートリッジFDCがアンロー
ディング位置からローディング位置まで矢印f方向に垂
直に下降された時に、小容量フロッピーディスクFDの
センターコア2がディスクテーブル23のマグネットシ
ート24上にチャッキングされて、スピンドル22がセ
ンターコア2のチャッキング穴2a内に下方から相対的
に嵌合されると共に、ディスクテーブル23上の駆動ピ
ン25がセンターコア2の位置決め穴2b内に下方から
相対的に嵌合される。そして、小容量フロッピーディス
ク・カートリッジFDCがアンローディング位置からロ
ーディング位置まで矢印f方向に垂直に下降された時
に、ヘッドアーム27がアンローディング位置からロー
ディング位置までヘッド圧着用バネによって矢印f方向
に回転されて、上部磁気ヘッド28がアンローディング
位置からローディング位置へ矢印f方向に下降されて、
上下一対の磁気ヘッド28、29が上下一対のシャッタ
ー穴8e及びヘッド挿入穴7内に矢印e、f方向に相対
的に挿入されて、これら上下一対の磁気ヘッド28、2
9がカートリッジ5内のフロッピーディスク1の上下両
側面に圧着される。
【0010】以上により、小容量フロッピーディスク・
ドライブFDD内への小容量フロッピーディスク・カー
トリッジFDCのローディング動作が完了し、スピンド
ルモータ21によってディスクテーブル23が回転駆動
され、その駆動ピン35によってセンターコア2が回転
駆動されることによって、図14に示すように、フロッ
ピーディスク1がカートリッジ5内で矢印i方向に30
0rpmの低速で回転駆動される。但し、この際、フロ
ッピーディスク1の上下両側面がカートリッジ5内の上
下一対のクリーニングシート15a、15bに接触した
ままで回転駆動されて、そのフロッピーディスク1の上
下両側面に付着したダストを上下一対のクリーニングシ
ート15a、15bによって払拭方式でクリーニングす
るセルフクリーニングが行われる。そして、図15に示
すように、リニアアクチュエータ(図示せず)によって
キャリッジ26とヘッドアーム27が一体に矢印a、b
方向に水平駆動されることによって、上下一対の磁気ヘ
ッド28、29がフロッピーディスク1を矢印a、b方
向にスキャニング(シーク及びトラッキング)して、こ
のフロッピーディスク1の上下両側面にデータの記録及
び/又は再生が行われることになる。
【0011】なお、データの記録及び/又は再生後にお
ける小容量フロッピーディスク・カートリッジFDCの
小容量フロッピーディスク・ドライブFDD外へのアン
ローディング動作は、上述したローディング動作の逆動
作で行われ、小容量フロッピーディスク・カートリッジ
FDCがカートリッジローディング機構によって図15
に実線で示すローディング位置から1点鎖線で示すアン
ローディング位置まで平行運動で矢印h方向に垂直に上
昇される時に、センターコア2がディスクテーブル23
から上方に離脱されると共に、ヘッドアーム27が図1
5に実線で示すローディング位置からアンローディング
位置まで矢印e方向にヘッド圧着用バネに抗して回転さ
れて、上部磁気ヘッド28がローディング位置からアン
ローディング位置まで矢印e方向に上昇され、上下一対
の磁気ヘッド28、29がカートリッジ5外の上下に相
対的に離脱される。そして、小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCがアンローディング位置にて小容
量フロッピーディスク・ドライブFDD外へ矢印b方向
に水平に押し出される時に、シャッター8が図10に示
す開蓋位置から図12及び図13に示す閉蓋位置までシ
ャッターバネ8dによって矢印c方向にスライドされ
て、そのシャッター8の上下一対の水平板部8a、8b
によってカートリッジ5の上下一対のヘッド挿入穴7が
閉蓋されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一方、本発明の出願人
は、記録容量を100MB以上に増大した図1〜図4に
示すような大容量(高容量)フロッピーディスク・カー
トリッジHFDCを先に開発している。そして、この大
容量フロッピーディスク・カートリッジHFDCでは、
フロッピーディスク1を3600rpm以上の高速で回
転駆動しながら、フライングヘッドで構成された上下一
対の磁気ヘッドをエアフィルムによってフロッピーディ
スク1の上下両側面から浮上(フライング状態)させて
データの高密度の記録及び/又は再生を行うようになさ
れている。従って、この大容量フロッピーディスク・カ
ートリッジHFDCに使用するフロッピーディスク1は
高回転化及び高密度記録によるデータトラック幅の微小
化のために、ヘッドとの当り性改善として、ヘッドの表
面粗度向上及びフロッピーディスク1の上下両側面の磁
性層の薄膜化が必要となる。そして、磁性層の薄膜化を
実現するためには、磁性粉の大きさを0.1μm、塗布
厚を0.2μm程度に著しく小さく及び薄くする必要が
ある。
【0013】しかし、従来の小容量フロッピーディスク
・カートリッジFDCに採用されていた、リフター16
で下側のクリーニングシート15aを上方に弾性的に押
圧することによって、上下一対のクリーニングシート1
5a、15bをフロッピーディスク1の上下両側面に弾
性的に押圧させて、そのフロッピーディスク1の上下両
側面のセルフクリーニングを行う構造をそのまま大容量
フロッピーディスク・カートリッジHFDCに採用する
と、この大容量フロッピーディスク・カートリッジHF
DCではフロッピーディスク1が3600rpm以上の
高速で回転駆動される関係で、フロッピーディスク1の
上下両側面の負荷トルクが過負荷状態になり、スピンド
ルモータが回転不能に陥ったり、そのフロッピーディス
ク1の上下両側面の薄膜化された磁性層が上下一対のク
リーニングシート15a、15bによって大きなダメー
ジを受けてしまうと言う新たな問題が発生する。
【0014】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ディスク状記録媒体を高速で回転
駆動しても、その両側面の薄膜化された磁性層にダメー
ジを与えることなく、しかも、データの記録及び/又は
再生中の防塵効果を高めることができるようにしたディ
スクカートリッジを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクカートリッジは、内部にディスク
状記録媒体が回転自在に収納されたカートリッジの表面
に外気吸入口を形成し、その外気吸入口から吸入される
外気中のダストを吸着するエアフィルターをカートリッ
ジの内部に組み込んだものである。
【0016】上記のように構成された本発明のディスク
カートリッジは、ディスク状記録媒体を高速で回転駆動
してデータの記録及び/又は再生を行う際に、ダストを
含んだ外気が外気吸入口からカートリッジ内に吸入され
ると、その外気中のダストをエアフィルターで吸着して
除去することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した大容量
(高容量)フロッピーディスク・カートリッジ及び大容
量(高容量)フロッピーディスク・ドライブの実施の形
態を以下の順序で説明する。なお、図10〜図15と同
一構造部には同一の符号を付して説明の重複を省く。 (1) ・・・ 大容量フロッピーディスク・カートリ
ッジの説明 (2) ・・・ コンピュータ装置と大容量フロッピー
ディスク・ドライブの説明
【0018】(1) ・・・ 大容量フロッピーディス
ク・カートリッジの説明 まず、図1〜図4に示すように、後述する大容量フロッ
ピーディスク・ドライブHFDDによって記録及び/又
は再生されるディスクカートリッジである大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDCは、前述した小容
量フロッピーディスク・カートリッジFDCと同様に、
ディスク状記録媒体である直径が3.5インチの磁気シ
ートからなるフロッピーディスク1をステンレス板から
なる円板であるセンターコア2の外周に接着した構造の
大容量フロッピーディスクHFDを合成樹脂によって成
形された上下シェル3、4によって構成されたカートリ
ッジ5内に回転自在に収納したものである。そして、こ
の大容量フロッピーディスクHFDの記録容量を100
MB以上、好ましくは300〜700MBに向上させる
ように、データトラック幅の微小化のために、ヘッドと
の当り性改善として、ヘッドの表面粗度向上及びこの大
容量フロッピーディスクHFDの上下両面における磁性
層の薄膜化が図られていて、その磁性層の磁性粉の大き
さが0.1μm、塗布厚が0.2μm程度にまで薄くし
て、この大容量フロッピーディスクHFDの回転速度を
3600rpm以上の高速回転域まで上昇させることを
可能にしている。但し、この大容量フロッピーディスク
HFDを3600rpm以上の高速で回転駆動すること
による磁性層のダメージを防止するために、大容量フロ
ッピーディスク・カートリッジHFDC内の上下一対の
クリーニングシート15a、15bの材料の選択やリフ
ター16の有無やバネ力の設定変換等によって、そのク
リーニングシート15a、15b等による大容量フロッ
ピーディスクHFDの負荷トルクは非常に小さい値に設
定されている。
【0019】一方、この大容量フロッピーディスク・カ
ートリッジHFDCは、後述する大容量フロッピーディ
スク・ドライブHFDDにおいて、記録容量が1〜2M
Bである小容量フロッピーディスク・カートリッジFD
Cとの互換性を有するように、その大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCのカートリッジ5の外形
寸法及び厚さが小容量フロッピーディスク・カートリッ
ジFDCのカートリッジ5の外形寸法及び厚さとほぼ同
等に構成されている。そして、後述する大容量フロッピ
ーディスク・ドライブHFDDにおいて、この大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジHFDCを小容量フロ
ッピーディスク・カートリッジFDCに対して識別する
ことができるように、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCでは、ライトプロテクター13と
容量識別穴14との配置を反転させると共に、新たに設
けた大容量識別穴18を真円形状穴に形成されている一
方の基準穴9の近傍位置に形成している。なお、この大
容量フロッピーディスク・カートリッジHFDCではシ
ャッター8の平面形状をほぼT型形状に構成してカート
リッジ5の内部有効面積の拡大等を図ると共に、小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCの誤挿入防止
用の斜面12に相当する誤挿入防止用の溝20がカート
リッジ5の上面5eで前端面5aの一端側のコーナー1
1aに形成されている。なお、この大容量フロッピーデ
ィスク・カートリッジHFDCにおける大容量フロッピ
ーディスクHFDのセンターコア2の中心に形成されて
いるチャッキング穴2aは後述するスピンドルモータ5
1のスピンドル52の直径より大きい円形穴に構成され
ている。
【0020】そして、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCには、カートリッジ5に形成され
ている上下一対のヘッド挿入穴7とは反対側である後端
面5d側において、そのカートリッジ5の表面である後
端面5dと上下両面5e、5fの3面に長穴形状の外気
吸入口31が形成されている。そして、このカートリッ
ジ5の後端面5dの内部に不織布等によって構成された
エアフィルター32が組み込まれていて、このエアフィ
ルター32が3面の外気吸入口31に露出されている。
【0021】従って、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジによれば、後述するように、コンピュータ
装置に組み込まれたディスクドライブ装置によって大容
量フロッピーディスクHFDを3600rpm以上の高
速で回転駆動しながら、フロッピーディスク1にデータ
の記録及び/又は再生を行う際に、ダストを含んだ外気
Aがカートリッジ5の3面の外気吸入口31からカート
リッジ5内に吸入されると、その外気Aはエアフィルタ
ー32を通過してカートリッジ5内に吸入されることに
なり、その外気A中のダストがエアフィルター32に吸
着されて除去される。従って、エアフィルター32を通
過してカートリッジ5内に吸入された外気Aはダストが
除去されたクリーンな空気となるために、この外気Aが
フロッピーディスク1の上下両面に接触しても、その上
下両面にダストが付着することが全くない。故に、後述
するようにフロッピーディスク1の薄膜化されている上
下両側面の磁性層がダストによってダメージを与えられ
ることを未然に防止することができる。
【0022】(2) ・・・ コンピュータ装置と大容
量フロッピーディスク・ドライブ装置の説明 次に、図5に示すように、例えば直立型コンピュータ装
置41におけるコンピュータ本体42のフロントパネル
42aには大小の複数の横穴で構成された複数のドライ
ブ取付穴43、44、45が上下複数段等に開口されて
いて、大容量(高容量)フロッピーディスク・ドライブ
装置HFDD、光ディスクドライブ46やハードデイド
ライブ47等の複数の情報記憶装置がこれらの複数のド
ライブ取付穴43、44、45内に前方から挿入されて
組み込まれている。そして、コンピュータ本体42のリ
アパネル42b等には排気ファン48が取り付けられて
いる。そして、これら大容量フロッピーディスク・ドラ
イブHFDD、光ディスクドライブ46やハードデイド
ライブ47等の動作中はこの排気ファン48によってコ
ンピュータ本体42内の空気をコンピュータ本体42外
へ矢印B方向に強制排気するようにして、コンピュータ
本体42内を強制空冷することにより、その内部温度の
上昇を防ぎ、大容量フロッピーディスク・ドライブHF
DD、光ディスクドライブ46やハードディスクドライ
ブ47等の温度上昇による誤動作防止等を図っている。
【0023】次に、図6〜図9によってコンピュータ装
置41に組み込まれたディスクドライブ装置である大容
量フロッピーディスク・ドライブHFDDを説明する
と、ドライブ本体51がほぼ扁平な直方体形状に構成さ
れていて、このドライブ本体51は板厚が厚い板金で構
成されたシャーシ52と、板厚が薄い板金で構成され
て、そのシャーシ52の上下に嵌合やビス止め等にて取
り付けられた上カバー53及び下カバー54と、これら
の前面に嵌合等にて取り付けられたモールド部品(合成
樹脂成形品)からなるフロントパネル55とによって構
成されている。そして、シャーシ52と上カバー53と
の間に形成された機構部品収納部56がほぼ密封空間に
構成されている。そして、フロントパネル55の上端側
には横長形状のカートリッジ挿入口57が形成されてい
て、そのカートリッジ挿入口57の内側には左右一対の
支点ピン58を中心として内開き方式で回転自在に取り
付けられた内蓋58が取り付けられている。また、シャ
ーシ52の上部には合計4つのカートリッジ位置決めピ
ン64が取り付けられている。
【0024】そして、このドライブ本体51の機構部品
収納部56内で、フロントパネル55に近接された位置
には水平なカートリッジホルダー66が配置されてい
て、このカートリッジホルダー66はスライド板67や
イジェクトモータ68等を有するカートリッジローディ
ング機構69によって図6に示すカートリッジ挿入口5
7に対向されたアンローディング位置と、それより下方
に設定されたローディング位置との間で矢印g、h方向
に昇降自在に構成されている。そして、機構部品収納部
56のカートリッジホルダー66より後方位置(フロン
トパネル55側とは反対側の位置)にはヘッド移送機構
71が配置されていて、このヘッド移送機構71はヘッ
ドキャリッジ72と、その上部に左右一対の支点ピン7
3を介して上下方向に回転自在に取り付けられたヘッド
アーム74を有し、これらヘッドキャリッジ72及びヘ
ッドアーム74の前端に上下一対のサスペンション75
を介して取り付けられた上下一対の磁気ヘッド76を備
えている。そして、これら上下一対の磁気ヘッド76は
フライングヘッドに構成されている。そして、ヘッドキ
ャリッジ72をスライド駆動することによってヘッドア
ーム74及び上下一対のサスペンション75と一体に上
下一対の磁気ヘッド76を矢印a、b方向に移送するリ
ニアアクチュエータ77が備えられている。なお、カー
トリッジホルダー66の天板部66aの後端部(フロン
トパネル55とは反対側の端部)の中央に沿ってヘッド
挿入用開口78が形成されていて、上下一対のサスペン
ション75間にはヘッド開閉機構(図示せず)が組み込
まれている。
【0025】そして、カートリッジホルダー66下部に
スピンドルモータ80が配置されていて、このスピンド
ルモータ80は板金製のステータ基板81の上部にスピ
ンドル82を介してロータ83を回転自在に取り付けた
水平対向型モータ等に構成されている。そして、ロータ
83の上部中央に膨出加工された同心円形状の凸部がデ
ィスクテーブル84に構成されていて、このディスクテ
ーブル84にはチャッキング用のマグネット85や駆動
ピン86が取り付けられている。そして、このスピンド
ルモータ80はステータ基板81によって複数、例えば
3つのスペーサ87を介してシャーシ52の下部に3つ
の止ネジ88によって水平状にネジ止めされていて、デ
ィスクテーブル84がシャーシ52に形成された円形状
の開口89を通してシャーシ52の上部に挿入されて配
置されている。従って、ステータ基板81とシャーシ5
2との間には隙間90が形成されている。そして、シャ
ーシ52と下カバー54との間に形成された基板収納部
92内の上下中間位置にはスイッチ基板93やメイン回
路基板94等が水平状に配置されていて、これらスイッ
チ基板93やメイン回路基板94はシャーシ52の下部
にスペーサを介してネジ止めされている。なお、ドライ
ブ本体51は下カバー54によってコンピュータ装置4
1の取付フレーム(図示せず)に搭載されるように構成
されていて、シャーシ52は合計4つのインシュレータ
95を介して下カバー54上に搭載されている。そし
て、基板収納部92の後端(フロントパネル55とは反
対側の端部)で、シャーシ52と下カバー54との間に
は隙間96が形成されていて、その下カバー54にはイ
ンシュレータ取付部やスピンドルモータ80の下部、そ
の他メイン回路基板94の下部等に複数の開口97が形
成されている。
【0026】そして、シャーシ52の上部で、ディスク
テーブル84が下方から挿入されている開口89の外周
にはゴム等の弾性部材で環状に形成されたシール部材9
9が接着等にて取り付けられていて、カートリッジホル
ダー66の天板部66aの下部でカートリッジ挿入口5
7側に偏位された位置にもゴム等の弾性部材で形成され
たシール部材100が取り付けられている。
【0027】この大容量フロッピーディスク・ドライブ
HFDDは以上のように構成されていて、大容量フロッ
ピーディスク・カートリッジHFDC内の大容量フロッ
ピーディスクHFDと、小容量フロッピーディスク・カ
ートリッジFDC内の小容量フロッピーディスクFDを
選択的に記録及び/又は再生することができるように構
成されている。即ち、まず、図6に示すように、アンロ
ーディング状態では、カートリッジローディング機構6
9のカートリッジホルダー66がカートリッジ挿入口5
7に対向されたアンローディング位置まで矢印h方向に
上昇され、ヘッドアーム74も上方位置まで矢印e方向
に回転されている。そこで、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCや小容量フロッピーディスク・
カートリッジFDCをこれらのカートリッジ5の前端面
5a側から内蓋59を押し開くようにしてカートリッジ
挿入口57を通してカートリッジホルダー66内に矢印
a方向から水平に挿入すると、図7〜図9に示すよう
に、カートリッジローディング機構69によってカート
リッジホルダー66がローディング位置まで矢印g方向
に下降されて、これらのカートリッジ5が合計4つのカ
ートリッジ位置決めピン64上に水平にローディングさ
れると共に、フロッピーディスク1のセンターコア2が
ディスクテーブル84上に水平にチャッキングされ、ヘ
ッドアーム74が下降位置まで矢印f方向に回転され
て、上下一対の磁気ヘッド76がカートリッジ5の上下
一対のヘッド挿入穴7内に上下から挿入される。
【0028】そして、大容量フロッピーディスク・カー
トリッジHFDCがローディングされた時には、スピン
ドルモータ80によって大容量フロッピーディスクHF
Dが3600rpm以上の高速で回転駆動され、小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCがローディン
グされた時には、スピンドルモータ80によって小容量
フロッピーディスクFDが300rpmの低速で回転駆
動される。そして、ヘッド開閉機構によって上下一対の
サスペンション75が上下から互いに近づく方向に閉ざ
されて、上下一対の磁気ヘッド76がフロッピーディス
ク1の上下両側面にランディングされ、ヘッド移送機構
71のリニアアクチュエータ77によって上下一対の磁
気ヘッド76がフロッピーディスク1に対して矢印a、
b方向にシークされて、データの記録及び/又は再生が
行われる。なお、この際、フロッピーディスク1の回転
によって発生するエアフィルムによって上下一対の磁気
ヘッド76がフロッピーディスク1の上下両側面から僅
かに浮上された状態でデータの記録及び/又は再生が行
われる。そして、大容量フロッピーディスクHFDには
データの記録容量が100MB以上、好ましくは700
〜800MBの大容量(高容量)の記録及び/又は再生
が行われ、小容量フロッピーディスクFDにはデータの
記録容量が従来通り1〜2MBの小容量(低容量)の記
録及び/又は再生が行われることになる。
【0029】ところで、図7〜図9に示すように、大容
量フロッピーディスク・カートリッジHFDCや小容量
フロッピーディスク・カートリッジFDCがローディン
グ位置へ矢印g方向からローディングされた状態では、
シャーシ52上のシール部材99がカートリッジ5の下
面5fで、センターコア穴6の外周に弾性に抗して密着
されると共に、カートリッジホルダー66の天板部66
aの下部のシール部材100がカートリッジ5の上面5
eに弾性に抗して密着される。そして、図5で説明した
ように、この大容量フロッピーディスク・ドライブHF
DDによるデータの記録及び/又は再生中にはコンピュ
ータ装置41の排気ファン48が作動されて、コンピュ
ータ本体42内の空気が矢印Bで示すように外部へ排出
されるので、この大容量フロッピーディスク・ドライブ
HFDDによるデータの記録及び/又は再生中は、コン
ピュータ本体42内が負圧状態になり、図7〜図9に示
した大容量フロッピーディスク・ドライブHFDDのド
ライブ本体51の内部全体も負圧になる。
【0030】すると、図7〜図9に示すように、主とし
て、フロントパネル55のカートリッジ挿入口57から
ダストを含んだ大量の外気Aがドライブ本体51内に吸
入されることになり、その外気Aは、図1で説明したよ
うに、カートリッジ5の後端の3面に形成されている外
気吸入口31からカートリッジ5内に吸入され、エアフ
ィルター32を通過してカートリッジ5の中央側へ吸入
される。そして、その外気Aがエアフィルター32を通
過する時に、その外気A中のダストがエアフィルター3
2に吸着されて除去され、エアフィルター32を通過し
た外気はクリーンな空気となる。なお、この際、カート
リッジ5の上面5eとカートリッジホルダー66の天板
部66aとの間をシール部材100でシールしておくこ
とによって、より多くの外気を外気吸入口31からカー
トリッジ5内へ吸入することができる。
【0031】一方、シャーシ52上の環状のシール部材
99によってカートリッジ5のセンターコア穴6とシャ
ーシ52の開口89との間が円筒状にシールされること
になり、カートリッジ5内に吸入されてエアフィルター
32を通過してクリーンな空気となった外気Aはセンタ
ーコア穴6からシール部材99の内側に入り、ディスク
テーブル84及びスピンドルモータ80の外周を通過す
るようにして開口89から基板収納部92内に入り、下
カバー54との間の隙間90、96や下カバー54の複
数の開口97を通過してドライブ本体51外に矢印C、
D方向に排出されることになる。
【0032】従って、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCは大容量フロッピーディスク・ド
ライブHFDDによれば、外気A中のダストをエアフィ
ルター32で吸着して除去するようにして、常に、クリ
ーンな空気をカートリッジ5内に供給することができる
ので、特に、大容量フロッピーディスクHFDへのデー
タの記録及び/又は再生中に、外気中のダストがフロッ
ピーディスク1の上下両側面に付着して、上下一対の磁
気ヘッド76との間に挟み込まれ、そのフロッピーディ
スク1の上下両側面の薄膜化された磁性層に大きなダメ
ージを与えたり、スペーシングロスによる出力低下等を
招くようなことを未然に防止することができる。この結
果、大容量フロッピーディスクHFDの耐久性の向上
と、データの記録及び/又は再生の出力向上とを実現す
ることができる。
【0033】この際、特に、大容量フロッピーディスク
・カートリッジHFDCの外気吸入口31及びエアフィ
ルター32を上下一対のヘッド挿入穴6側とは反対側に
配置したことによって、カートリッジ挿入口57から吸
入される外気Aを最短距離で外気吸入口31から吸入し
てエアフィルター32を通過させるようにして、その外
気A中のダストを最短時間でエアフィルター32に吸着
して除去することができる。従って、カートリッジ挿入
口57からカートリッジ本体51の機構部品収納部56
内に侵入した外気Aが、上下一対のヘッド挿入穴7側へ
迂回して、これら上下一対のヘッド挿入穴7からカート
リッジ5内に侵入して、その外気A中のダストがフロッ
ピーディスク1の上下両側面と上下一対の磁気ヘッド7
6との間に直接的に挟み込まれてしまうようなことを確
実に防止することができる。
【0034】従って、この大容量フロッピーディスク・
カートリッジHFDCによれば、従来の小容量フロッピ
ーディスク・カートリッジFDCのような上下一対のク
リーニングシート15a、15bによるフロッピーディ
スク1のセルフクリーニング機能を特に備えなくても良
くなる。即ち、大容量フロッピーディスクHFDのフロ
ッピーディスク1の上下両側面に対する上下一対のクリ
ーニングシート15a、15bの接触圧を0又は極めて
小さい値に設定するか、場合によっては、これら上下一
対のクリーニングシート15a、15b及びリフター1
6を除去することが可能になり、これら上下一対のクリ
ーニングシート15a、15bによるフロッピーディス
ク1の負荷トルクを0又は極めて小さいトルクに設定す
ることができる。これにより、フロッピーディスク1を
3600rpm以上の高速で回転駆動しても、その負荷
トルクが過負荷状態になり、スピンドルモータ80が回
転不能に陥ったり、フロッピーディスク1の上下両側面
の薄膜化された磁性層が上下一対のクリーニングシート
15a、15bによって大きなダメージを受けることも
未然に防止することができる。
【0035】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、本発明は大容量フロッピーディスク・カ
ートリッジ及び大容量フロッピーディスク・ドライブに
限定されることなく、各種のディスク状記録媒体をカー
トリッジ内に回転自在に収納した各種のディスクカート
リッジ及びその各種のディスク状記録媒体を記録及び/
又は再生する各種のディスクドライブ装置に適用可能で
ある。
【0036】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クカートリッジ、ディスクドライブ装置及びコンピュー
タ装置は、次のような効果を奏することができる。
【0037】請求項1のディスクカートリッジは、ディ
スク状記録媒体を高速で回転駆動してデータの記録及び
/又は再生を行う際に、ダストを含んだ外気が外気吸入
口からカートリッジ内に吸入されると、その外気中のダ
ストをエアフィルターで吸着して除去することができる
ようにしたので、ディスク状記録媒体を高速で回転駆動
しても、その両側面の薄膜化された磁性層にダメージを
与えることなく、しかも、そのデータの記録及び/又は
再生中の防塵効果を著しく高めることができ、大容量フ
ロッピーディスク・カートリッジ等に最適なものを実現
できる。
【0038】請求項2のディスクカートリッジは、外気
吸入口及びエアフィルターをカートリッジのヘッド挿入
穴とは反対側に配置したので、大容量フロッピーディス
ク・カートリッジ等に適用した場合に、これをディスク
ドライブ装置内にローディングした時に、その外気吸入
口及びエアフィルターがフロントパネルのカートリッジ
挿入口に最も近い位置に配置されることになり、そのカ
ートリッジ挿入口からディスクドライブ装置内に吸入さ
れるダストを含んだ外気を最短距離で外気吸入口からカ
ートリッジ5内に吸入してエアフィルターを通過させる
ようにして、外気中のダストを最短時間で除去すること
ができる。従って、カートリッジ中にダストが侵入して
ディスク状記録媒体に付着されることをより一層確実に
防止することができる。
【0039】請求項4のディスクドライブ装置は、カー
トリッジ挿入口からカートリッジホルダー内に吸入され
た外気を、スピンドルモータのディスクテーブルが挿通
されるようにシャーシに形成され、かつ、外周をシール
部材でシールされている開口を通してシャーシの下部で
スピンドルモータのステータ基板との間の隙間からディ
スクドライブ装置の外部へ排出することができるので、
請求項1又は請求項2に記載のディスクカートリッジを
使用することにより、カートリッジ挿入口から吸入され
るダストを含んだ外気をカートリッジの外気吸入口から
確実に吸入してエアフィルターを通過させるようにし
て、その外気中のダストを確実に除去し、しかも、その
外気をディスク状記録媒体と磁気ヘッド等との接触部分
に不用意に迂回させることなく、ディスクドライブ装置
の外部へスムーズに排出することができる。従って、外
気中のダストがディスク状記録媒体とヘッドとの間に挟
み込まれて、磁性層等に大きなダメージを与えたり、ス
ペーシングロスによる出力低下を招くようなことを未然
に防止することができる。
【0040】請求項5のコンピュータ装置は、排気ファ
ンによってコンピュータ本体の内部空気を外部へ排出す
ることによって、ディスクドライブ装置のカートリッジ
挿入口から吸入した外気を外気排出通路の排気側からコ
ンピュータ本体の内部へ排出することができるので、請
求項1に記載のディスクカートリッジのエアフィルター
によって外気中のダストを確実に除去することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した大容量フロッピーディスク・
カートリッジの図2のA−A矢視での断面側面図であ
る。
【図2】同上の大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジの斜視図である。
【図3】同上の大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジの上面図である。
【図4】同上の大容量フロッピーディスク・カートリッ
ジの下面図である。
【図5】本発明を適用したコンピュータ装置の斜視図で
ある。
【図6】本発明を適用した大容量フロッピーディスク・
ドライブのカートリッジローディング開始を説明する概
略断面側面図である。
【図7】同上の大容量フロッピーディスク・ドライブの
カートリッジのローディング完了を説明する概略断面側
面図である。
【図8】図7の要部の拡大断面側面図である。
【図9】図8のB−B矢視での断面側面図である。
【図10】従来の小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジの斜視図である。
【図11】同上の小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジの分解斜視図である。
【図12】同上の小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジの上面図である。
【図13】同上の小容量フロッピーディスク・カートリ
ッジの下面図である。
【図14】図10のC−C矢視での断面側面図である。
【図15】従来の小容量フロッピーディスク・ドライブ
を説明する概略側面図である。
【符号の説明】
HFDCはディスクカートリッジである大容量フロッピ
ーディスク・カートリッジ、1はディスク状記録媒体で
あるフロッピーディスク、5はカートリッジ、6はセン
ターコア穴、7はヘッド挿入穴、31は外気吸入口、3
2はエアフィルター、41はコンピュータ装置、42は
コンピュータ本体、48は排気ファン、HFDDはディ
スクドライブ装置である大容量フロッピーディスク・ド
ライブ、51はドライブ本体、52はシャーシ、55は
フロントパネル、57はカートリッジ挿入口、66はカ
ートリッジホルダー、76は磁気ヘッド、80はスピン
ドルモータ、81はステータ基板、87はスペーサ、8
9、97は開口、90、96は隙間、99はシール部材
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録媒体をカートリッジ内に回
    転自在に収納したディスクカートリッジにおいて、 上記カートリッジの表面に形成された外気吸入口と、 上記カートリッジの内部に組み込まれ上記外気吸入口か
    ら吸入される外気中のダストを吸着するエアフィルター
    を備えたことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】上記外気吸入口及びエアフィルターを上記
    カートリッジに形成されたヘッド挿入穴とは反対側に配
    置したことを特徴とする請求項1に記載のディスクカー
    トリッジ。
  3. 【請求項3】カートリッジ挿入口からカートリッジホル
    ダー内に挿入されたディスクカートリッジをアンローデ
    ィング位置からローディング位置へローディングするカ
    ートリッジローディング機構と、 上記ローディング位置へローディングされた上記ディス
    クカートリッジ内のディスク状記録媒体がチャッキング
    されるディスクテーブルを有するスピンドルモータを備
    えたディスクドライブ装置において、 上記スピンドルモータの底部のステータ基板を複数のス
    ペーサを介してシャーシの下部に取り付けて、そのモー
    タ基板とシャーシとの間に隙間を形成し、 上記スピンドルモータのロータの上端に形成された上記
    ディスクテーブルを上記シャーシに形成された開口を通
    してシャーシの上部に配置し、 上記開口の外周で上記カートリッジホルダーと上記シャ
    ーシとの間を密封するシール部材を設け、 上記カートリッジ挿入口から上記カートリッジホルダー
    内の上記ディスクカートリッジ内に吸入した外気を上記
    シャーシの開口から上記ステータ基板とシャーシとの間
    の隙間を通してシャーシ外部へ排出する外気吸排通路を
    形成したことを特徴とするディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のディスクドライブ装置が
    コンピュータ本体内に組み込まれたコンピュータ装置。
  5. 【請求項5】上記ディスクドライブ装置のカートリッジ
    挿入口を上記コンピュータ本体の外部に開口すると共
    に、上記外気吸排通路の排気側を上記コンピュータ本体
    の内部に開口し、 上記コンピュータ本体の内部空気を外部へ排出する排気
    ファンを備えたことを特徴とするコンピュータ装置。
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