JP2011253582A - ハードディスクドライブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置内の湿度を製造初期の湿度に長期にわたり維持できると共に装置内外の圧力差を調整でき、かつ小型化を図れるハードディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】ハードディスクドライブ装置10を、上ハウジング12および下ハウジング13で構成された筐体11と、この筐体11の内部に収容された磁気ディスク15および磁気ヘッド16と、を備えた構成とし、上ハウジング12と下ハウジング13とのいずれか一方に筐体11内と筐体11外との気圧差を調整するための吸気口12Aを設けると共に、この吸気口12Aを外側から気圧調整用ゲル状部材20で封止するような構成とした。そして、気圧調整用ゲル状部材20を吸気口12Aの開口寸法と略同じ大きさに形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばコンピュータの小型記憶装置として用いられるハードディスクドライブ装置に関する。
従来、ハードディスク(HDD)では、磁気ヘッドと磁気ディスクとにより情報の読み書きが行われている。
そして、HDDにおいては、磁気ヘッド、磁気ディスク、ヘッド位置決め機構およびスピンドルモータ等が精密機構要素で構成されているので、塵埃等の侵入を防止する必要がある。
従来のHDDでは、稼動時の内部圧力上昇による内外の圧力差を解消するため、筐体にフィルターとガス吸着剤を有する呼吸穴を設けたものがあり、ディスクエンクロージャー(HDA)内に貫通するネジ穴を有する構成のハードディスクドライブ装置も知られている。
また、従来では、HDD搭載製品が事務所・コンピュータルーム・データセンター等の温湿度環境が一定に保たれた環境に設置されているが、近年、製品利用分野の拡大とともに、様々な環境(HDD単体温湿度環境仕様を超える環境)に設置されるようになってきており、HDD内部への湿度侵入により、磁気ヘッドおよび磁気ディスク等が悪影響を受け、その結果、HDDの長期信頼性が低下するというリスクが増大してきている。
そのため、各HDDメーカーは湿度のHDD内部への侵入を抑える呼吸孔部へのラビリンス構造導入等による湿度時定数の増加を図ったりする等の対策が採られている。
温度や湿度、HDD搭載製品の内外の気圧差の影響を受けないように構成したHDDとして、例えば、湿度変化、温度変化などから動圧軸受け部に生じる結露を防ぎ、スピンドルモータの安定した起動、および回転を可能にする目的で提案された密閉式ハードディスクが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された密閉式ハードディスクは、ハウジングの一側面にベローズが設けられ、このベローズにより、外部の気圧変化を吸収するような構成とされている。
また、回転軸に対する軸封止ユニットのOリングの固着を防止し、シール性が確保可能な圧縮機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示された圧縮機では、シール部材がばね構造によって押さえられている構成が示されている。
さらに、フィルターバンクを通る濾過されない空気が完全に漏洩しないようにする目的で提案されたフィルターバンク装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
この特許文献3に開示されたフィルターバンク装置では、シール部材としてのゲル状の素材を封入し、フィルターを押し付ければ図示の如くシールできる旨の構成が示されている。
また、完全な機密を保ち、筐体の外郭構造も変形せず、確実で高い信頼性を得られる構成のハードディスクドライブ装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
この特許文献4に開示されたハードディスクドライブ装置では、第2実施例として、トップカバーに呼吸穴を設けている場合が示され、この場合、呼吸穴を必要な大きさのベローズ構造の薄板で覆うようにした構成が示されている。
特開2000−331458号広報 特開2007−077958号広報 特開昭62−042720号広報 特開平05−074129号広報
しかしながら、前記一般的なHDDでは、呼吸穴・ネジ穴からHDD内部へ湿度が侵入するため、予め設定された製造初期の湿度に変化が生じ、その湿度の変化が磁気ヘッド、磁気ディスク等に悪影響を及ぼす。その結果、HDDの長期信頼性を低下させるという問題がある。
また、前記特許文献1に開示された密閉式ハードディスクでは、ベローズがハウジングの内部に設けられており、そのベローズの占める割合が大きくなるので、装置の小型化を図るうえで障害となっている。そのうえ、ベローズがハウジングの内部に設けられているので、ベローズの着脱を行うには、カバー部をハウジングから取り外してからしなければならないので困難であり、繰り返し使用も困難である。
さらに、前記特許文献2に開示された圧縮機では、シール部材はゲル状部材ではなくシールする部位も異なる。
また、前記特許文献3に開示されたフィルターバンク装置では、シール部材としてゲル状の素材が封入されているが、ゲル状の素材は、シール材保持枠で外周を覆われており、着脱自在ではない。
さらにまた、前記特許文献4に開示されたハードディスクドライブ装置では、呼吸穴を必要な大きさのベローズ構造の薄板で覆うようになっているが、ベローズ構造の薄板が呼吸穴の内側に設けられているので、当該薄板を設ける分のスペースが必要となり、ハードディスクドライブ装置の小型化を図るうえで問題となっている。
本発明は、上述した各課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、装置内の湿度を製造初期の湿度に長期にわたり維持できると共に装置内外の圧力差を調整でき、かつ小型化を図れるハードディスクドライブ装置を提供することである。
本発明のハードディスクドライブ装置は、上ハウジングおよび下ハウジングで構成された筐体と、この筐体の内部に収容された磁気ディスクおよび磁気ヘッドと、を備えたハードディスクドライブ装置において、前記上ハウジングと下ハウジングとのいずれか一方に当該筐体内と筐体外との気圧差を調整するための吸気口を設けると共にこの吸気口を外側から気圧調整用ゲル状部材で封止したことを特徴とする。
本発明のハードディスクドライブ装置は以上のように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
すなわち、吸気口が外側から気圧調整用ゲル状部材で封止されており、吸気口から侵入する湿度を防止することができるので、装置内の湿度を製造初期の湿度に長期にわたり維持することができる。
また、吸気口が外側から気圧調整用ゲル状部材で封止されており、この気圧調整用ゲル状部材が柔軟性を有しているので、装置内外の圧力差に応じて膨出したり凹んだりして上記圧力差を吸収することができ、その結果、装置内外の圧力差を調整でき装置の長寿命化を図ることができる。
さらに、吸気口が外側から気圧調整用ゲル状部材で封止されており、当該気圧調整用ゲル状部材を筐体の内部に設けなくてもよいので、筐体の小型化を図ることができる。
また、気圧調整用ゲル状部材を、自身が持つ粘性を利用して貼付けることで設けられているので、筐体への着脱が容易となり、その結果、繰り返して使用することができる。
本発明に係るハードディスクドライブ装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 前記第1実施形態の吸気口を覆うゲル状部材の気圧の変化に伴う動きを示す縦断面図である。 本発明に係るハードディスクドライブ装置の第2実施形態を示す縦断面図である。 前記第2実施形態の気圧調整用ゲル状部材とバネ機構との関係を示す縦断面図である。 図4におけるV−V線に沿った矢視図である。
以下、図面に基づいて本発明に係るハードディスクドライブ装置を説明する。
図1、図2には、本発明のハードディスクドライブ装置「以下、単に装置という」10の第1実施形態が示されている。
図1に示すように、装置10は、上ハウジング12および下ハウジング13で構成された筐体11と、この筐体11の内部に収容された磁気ディスク15および磁気ヘッド16と、を備えて構成されている。
上ハウジング12および下ハウジング13は、それぞれが略矩形状の箱体に形成されている。下ハウジング13は底体を構成するものであり、また、上ハウジング12は蓋体を構成するものである。
そして、上記下ハウジング13に磁気ディスク15および磁気ヘッド16が装備されており、この磁気ヘッド16には、図略のスピンドルモーター等が装備されている。
そして、両者12,13は、それぞれの対向面にガスケット17を介装させて図略のボルト等により連結され一体化されるようになっている。
上ハウジング12には、筐体11の内部と筐体11の外部との気圧差を調整するための所定径寸法の吸気口12Aが上ハウジング12を貫通して設けられている。
吸気口12Aは、図2に詳細を示すように、気圧調整用ゲル状部材20で封止されている。この気圧調整用ゲル状部材20は、円柱部材で断面凹形状に形成されている。
すなわち、凹形状は、厚板状の外周固着部20Aと、この外周固着部20Aの一端部に形成された薄板状の気圧調整部20Bとで形成されており、外周固着部20Aが吸気口12Aを覆ってその縁部外周に固着されるようになっている。また、気圧調整用ゲル状部材20の凹部20Cの内径寸法は、上記吸気口12Aの内径寸法と略同じ大きさに形成されている。
ここで、ゲル状部材とは、コロイド粒子のなかで、液体を分散媒とする分散系が流動性を失って半固体ないし固体化したものをいう。
そして、本実施形態では、ゲル状部材として、弾性、耐久性、耐油性、耐薬品性に優れ、また、所定の強さの粘着度を有するものが使用されており、例えばアクリルベース、ウレタンベース等の弾性のあるゴム状ゲル素材が使用されている。
気圧調整用ゲル状部材20は、粘性を有しており自己粘着力で貼り付けられているので、上ハウジング12への着脱が容易となり、これにより、繰り返し使用できるようになっている。
なお、吸気口12Aおよび気圧調整用ゲル状部材20は、上ハウジング12に限らず下ハウジング13に設けてもよく、また、複数設けてもよい。
図1に戻って、前記下ハウジング13には、筐体11内部のディスクエンクロージャー(HDA)内に貫通するネジ穴13A,13Aがあけられている。
これらのネジ穴13A,13Aは、気圧調整用ゲル状部材20と同一材質のゲル状部材で形成されたシール用ゲル状部材21,21により外側から封止されている。これらのシール用ゲル状部材21,21は、ネジ穴13A,13Aより大きな外径寸法で、かつ所定厚さ寸法に形成されている。
そして、シール用ゲル状部材21,21も粘性を利用して貼り付けられているので、下ハウジング13への着脱が容易となり、これにより、繰り返し使用できるようになっている。
また、前記上ハウジング12と下ハウジング13との分割面に介装されるガスケット17の部位にも、その隙間を塞ぐシール用ゲル状部材22が設けられている。
上記ガスケット17は、略矩形状の上ハウジング12と下ハウジング13との分割面に沿って設けられているので、各ハウジング12,13の対向面の幅で形成された薄板状の矩形リング形状になっている。
そのため、上記シール用ゲル状部材22は、矩形リング形状ガスケット17の外周に接するように形成され、厚板状の矩形リング形状に形成されている。
また、シール用ゲル状部材22も、前記各ゲル状部材21,21と同一材質のゲル状部材で形成されており、粘性を利用して貼り付けられているので、分割面への着脱が容易となり、これにより、繰り返し使用できるようになっている。
次に、図2に基づいて、筐体11の内部と外部とに気圧差が生じた際の気圧調整用ゲル状部材20における薄板状の気圧調整部20Bの変動状態を説明する。
図2(A)に示すように、筐体11の内部と外部との気圧に差がない場合は、気圧調整部20Bは水平状態を維持している。
これに対して、筐体11の内部の気圧が低くなった場合、図2(B)に示すように、気圧調整部20Bは内側に凹む。また、これとは逆に筐体11の内部の気圧が高くなった場合、図2(C)に示すように、気圧調整部20Bは外側に膨出する。
このように、気圧調整用ゲル状部材20の気圧調整部20Bが変形することにより筐体11の内部の気圧の変化を吸収することができるようになっている。
以上のように構成された装置10によれば、次のような効果が得られる。
(1)吸気口12Aが外側から気圧調整用ゲル状部材20で封止されており、吸気口12Aから侵入する湿度を防止することができるので、筐体11内の湿度を製造初期の湿度に長期にわたり維持することができ、装置10の長寿命化を図ることができる。
(2)吸気口12Aが外側から気圧調整用ゲル状部材20で封止されており、この気圧調整用ゲル状部材20が柔軟性を有し、特に気圧調整部20Bが薄板状となっているので、筐体11内外のわずかな圧力差に応じて膨出したり凹んだりして上記圧力差を吸収することができる。その結果、筐体11内外の圧力差を調整できるので装置10の長寿命化を図ることができる。
(3)吸気口12Aが外側から気圧調整用ゲル状部材20で封止されており、当該気圧調整用ゲル状部材20を筐体11の内部に設けなくてもよいので、筐体11の小型化を図ることができる。
(4)吸気口12Aが気圧調整用ゲル状部材20で封止され、ネジ穴13A,13Aがシール用ゲル状部材21,21で封止され、ガスケット17部がシール用ゲル状部材22で封止されているので、筐体11の隙間がすべて塞がれているので、外部からの湿度の侵入を防止することができる。その結果、筐体11内の湿度を製造初期の湿度に長期にわたり維持することができ、装置10の長寿命化を図ることができる。
次に、図3〜図5に基づいて、本発明の装置10の第2実施形態を説明する。
なお、この第2実施形態において、前記第1実施形態での構成部材と同様の部材には同一符号を付すと共にそれらの詳細な説明は省略または簡略化し、異なる部分のみを詳細に説明する。
本第2実施形態は、前記第1実施形態の装置10が収納用の搭載キャリアー30に収納する場合に、内部に磁気ディスク15および磁気ヘッド16が収容された筐体11を、搭載キャリアー30と筐体11との間に介装させたバネ機構31により支持させて、上記搭載キャリアー30に収納させたものである。
すなわち、図3に示すように、搭載キャリアー30は、上記装置10を図3の紙面直交方向に複数配置できる大きさの箱形状に形成されている。
搭載キャリアー30は、大空間30Aと小空間30Bとに分けられており、そのうちの大空間30Aに上記装置10が収納されるようになっている。そして、装置10は上述のようにバネ機構31により支持されている。
バネ機構31の複数のバネ部材は、それぞれ搭載キャリアー30の内側面に固着されており、前記吸気口12Aを封止する気圧調整用ゲル状部材20に対応する気圧部バネ部材32と、ネジ穴13A,13Aを封止するシール用ゲル状部材21,21に対応するネジ穴部バネ部材33,33と、ガスケット部17を封止するシール用ゲル状部材22に対応するガスケット部バネ部材34,34と、バランス用ゲル状部材23,23に対応するバランスバネ部材35,35とで構成されている。
ここで、上記バランス用ゲル状部材23,23は、装置10のネジ穴13A,13Aを封止するシール用ゲル状部材21,21とは反対付側の位置で、上ハウジング12の上面および下ハウジング13の底面にそれぞれ予め設けられている。
なお、バランス用ゲル状部材23,23の材質は必ずしもゲル状でなくてもよく、塩ビ等のプラスチック製としてもよい。
各バネ部材32,33,34,35は、断面半円形状の板バネで形成されており、各バネ部材32,33,34,35の両端部のフランジ部が搭載キャリアー30の内側面にスポット溶接等により固着されている。
気圧調整用ゲル状部材20に対応する気圧部バネ部材32は、図4、図5に詳細を示すように、気圧調整用ゲル状材料20と接する先端弧の中央部に、気圧調整用ゲル状部材20の薄板状の気圧調整部20Bに対応する丸孔32Aが形成されており、この丸孔32Aが装置10の内部と外部との気圧差に応じて膨らんだり凹んだりする気圧調整用ゲル状材料20の気圧調整部20Bの動きに干渉しないようになっている。
そして、このような気圧部バネ部材32は、前述のように、両端部のフランジ部32Bが搭載キャリアー30の内側面にスポット溶接等により固着されている。
他のシール用ゲル状部材21,22およびバランス用ゲル状部材23にそれぞれ対応するバネ部材33,34,35は、それぞれの先端部が各シール用ゲル状部材21,22およびバランス用ゲル状部材23の外表面に接触して設けられている。そして、バネ部材334は、シール用ゲル状部材22の外周に所定間隔で複数個配置されている。
そのため、搭載キャリアー30の内部で装置10に振動等による揺れが発生しても、バネ部材33等のバネ性とシール用ゲル状部材21等の柔軟性とにより振動が吸収され、装置10の内部に及ぼす悪影響を防止することができる。
なお、前記バランス用ゲル状部材23,23を設けずに、その位置を直接バネ部材35で支持するようにしてもよい。
以上のように構成された第2実施形態によれば、前記(1)〜(4)と略同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(5)気圧調整用ゲル状部材20が気圧部バネ部材32で、シール用ゲル状部材21がネジ穴部バネ部材33で、シール用ゲル状部材22がガスケット部バネ部材34で、バランス用ゲル状部材23がバランス部バネ部材35で、それぞれ押圧支持されているので、搭載キャリアー30の内部で装置10に振動等による揺れが発生しても、バネ部材32等のバネ性と気圧調整用ゲル状部材20等の柔軟性とにより振動が吸収され、装置10の内部に及ぼす悪影響を防止することができる。
(6)気圧部バネ部材32の、気圧調整用ゲル状材料20と接する先端弧の中央部には、気圧調整用ゲル状部材20の薄板状の気圧調整部20Bに対応する丸孔32Aが形成されているので、筐体11内外の気圧差に応じて膨らんだり凹んだりする気圧調整部20Bの動きを許容することができる。その結果、装置10が搭載キャリアー30内に収納された場合でも、筐体11内外の気圧差を吸収することができる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、気圧調整用ゲル状部材20の凹部の内径部20Cの寸法を、上ハウジング12に設けられた吸気口12Aの内径寸法と略同じ大きさに形成したが、これに限らない。気圧調整用ゲル状部材20の凹部の内径部20Cの寸法を吸気口12Aの内径寸法より大きくしてもよい。
このようにすれば、より大きな気圧の差を吸収することができるので、内圧調整がより確実になされ、さまざまな環境により柔軟、かつ確実に対応することができる。
例えば、前記第2実施形態では、バネ機構31を構成する各バネ部材32〜35を断面半円形状の板バネで形成したが、これに限らず、コイルバネで各ゲル状部材20〜23を支持するように構成してもよい。
このようにしても、前記(6)と略同様の効果を得ることができる。
上述した各実施形態については、その新規な技術的内容の要点をまとめると、以下のようになる。
なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1)
上ハウジングおよび下ハウジングで構成された筐体と、この筐体の内部に収容された磁気ディスクおよび磁気ヘッドと、を備えたハードディスクドライブ装置において、
前記上ハウジングと下ハウジングとのいずれか一方に当該筐体内と筐体外との気圧差を調整するための吸気口を設けると共にこの吸気口を外側から気圧調整用ゲル状部材で封止したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
(付記2)
付記1に記載のハードディスクドライブ装置において、
前記気圧調整用ゲル状材料を内部に凹部を設けた断面凹形状に形成すると共にその凹部を前記吸気口に被せて配置し、
前記断面凹形状を前記吸気口の縁部外周に固着される厚板状の外周固着部と、この外周固着部の一端部に形成された薄板状の気圧調整部とで形成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
(付記3)
付記1または付記2に記載のハードディスクドライブ装置において、
前記気圧調整用ゲル状材料の内部の凹部内径寸法を少なくとも前記吸気口の内径寸法より大きくしたことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
(付記4)
付記1ないし付記3のいずれか1つに記載のハードディスクドライブ装置において、前記いずれか一方のハウジングに前記筐体内部の磁気ディスクおよび磁気ヘッドを固定する固定用のネジ穴が設けられると共に前記上ハウジングおよび下ハウジング同士の当接面部にシール用のガスケットが設けられ、前記ネジ穴の隙間とガスケットの隙間とをそれぞれシール用ゲル状部材で封止したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
(付記5)
付記1ないし付記4のいずれか1つに記載のハードディスクドライブ装置において、収納用の搭載キャリアーに搭載される場合に、内部に磁気ディスクおよび磁気ヘッドが収容された前記筐体を前記搭載キャリアーに設けたバネ機構により支持させて搭載するように構成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
(付記6)
付記5に記載のハードディスクドライブ装置において、
前記バネ機構を、前記気圧調整用ゲル状材料を押圧支持する気圧部バネ部材と、前記ネジ穴に対応するシール用ゲル状部材を押圧支持するねじ穴部バネ部材と、前記ガスケットに対応するシール用ゲル状部材を押圧支持するガスケット部バネ部材とを備えて構成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
(付記7)
付記6に記載のハードディスクドライブ装置において、
前記気圧部バネ部材を断面半円形状部を有する板バネで形成すると共に前記気圧調整用ゲル状材料と接する先端弧の部分に、前記気圧調整用ゲル状材料の前記気圧調整部の凹部内径寸法より大きな逃げ穴を形成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
(付記8)
付記5または付記6に記載のハードディスクドライブ装置において、
前記上ハウジングおよび下ハウジングの外周面に、前記気圧調整用ゲル状材料、前記ネジ穴部のシール用ゲル状部材および前記ガスケット部のシール用ゲル状部材とバランスさせて複数のバランス用ゲル状部材を設け、
これらの複数のバランス用ゲル状部材をそれぞれ押圧支持するバランス部バネ部材を前記搭載キャリアーに設けたことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
本発明のハードディスクドライブ装置は、コンピュータの小型記憶装置などとして使用する際に利用できる。
10 ハードディスクドライブ装置
11 筐体
12 上ハウジング
12A 吸気口
13 下ハウジング
13A ネジ穴
17 ガスケット部
20 気圧調整用ゲル状部材
20B 薄板状の気圧調整部
21 シール用ゲル状部材(ネジ部用)
22 シール用ゲル状部材(ガスケット部用)
23 バランス用ゲル状部材
30 搭載キャリアー
31 バネ機構
32 気圧部バネ部材
33 ネジ穴部バネ部材
34 ガスケット部バネ部材
35 バランス部バネ部材

Claims (8)

  1. 上ハウジングおよび下ハウジングで構成された筐体と、この筐体の内部に収容された磁気ディスクおよび磁気ヘッドと、を備えたハードディスクドライブ装置において、
    前記上ハウジングと下ハウジングとのいずれか一方に当該筐体内と筐体外との気圧差を調整するための吸気口を設けると共にこの吸気口を外側から気圧調整用ゲル状部材で封止したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  2. 請求項1に記載のハードディスクドライブ装置において、
    前記気圧調整用ゲル状材料を内部に凹部を設けた断面凹形状に形成すると共にその凹部を前記吸気口に被せて配置し、
    前記断面凹形状を前記吸気口の縁部外周に固着される厚板状の外周固着部と、この外周固着部の一端部に形成された薄板状の気圧調整部とで形成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のハードディスクドライブ装置において、
    前記気圧調整用ゲル状材料の内部の凹部内径寸法を少なくとも前記吸気口の内径寸法より大きくしたことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のハードディスクドライブ装置において、
    前記いずれか一方のハウジングに前記筐体内部の磁気ディスクおよび磁気ヘッドを固定する固定用のネジ穴が設けられると共に前記上ハウジングおよび下ハウジング同士の当接面部にシール用のガスケットが設けられ、前記ネジ穴の隙間とガスケットの隙間とをそれぞれシール用ゲル状部材で封止したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のハードディスクドライブ装置において、
    収納用の搭載キャリアーに搭載される場合に、内部に磁気ディスクおよび磁気ヘッドが収容された前記筐体を前記搭載キャリアーに設けたバネ機構により支持させて搭載するように構成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  6. 請求項5に記載のハードディスクドライブ装置において、
    前記バネ機構を、前記気圧調整用ゲル状材料を押圧支持する気圧部バネ部材と、前記ネジ穴に対応するシール用ゲル状部材を押圧支持するねじ穴部バネ部材と、前記ガスケットに対応するシール用ゲル状部材を押圧支持するガスケット部バネ部材とを備えて構成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  7. 請求項6に記載のハードディスクドライブ装置において、
    前記気圧部バネ部材を断面半円形状部を有する板バネで形成すると共に前記気圧調整用ゲル状材料と接する先端弧の部分に、前記気圧調整用ゲル状材料の前記気圧調整部の凹部内径寸法より大きな逃げ穴を形成したことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
  8. 請求項5または請求項6に記載のハードディスクドライブ装置において、
    前記上ハウジングおよび下ハウジングの外周面に、前記気圧調整用ゲル状材料、前記ネジ穴部のシール用ゲル状部材および前記ガスケット部のシール用ゲル状部材とバランスさせて複数のバランス用ゲル状部材を設け、
    これらの複数のバランス用ゲル状部材をそれぞれ押圧支持するバランス部バネ部材を前記搭載キャリアーに設けたことを特徴とするハードディスクドライブ装置。
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