JPH08200442A - 防振具 - Google Patents

防振具

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JPH08200442A
JPH08200442A JP1285495A JP1285495A JPH08200442A JP H08200442 A JPH08200442 A JP H08200442A JP 1285495 A JP1285495 A JP 1285495A JP 1285495 A JP1285495 A JP 1285495A JP H08200442 A JPH08200442 A JP H08200442A
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JP
Japan
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vibration
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vibration isolator
hollow
body portion
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JP1285495A
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English (en)
Inventor
Shoichi Otorii
正一 大鳥井
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動源を確実に支持しつつこの振動源からの
振動を効果的に減衰させること。 【構成】 AB方向の振動は、中空カラー91のAB方
向に関するたわみ変形の度合いによって吸収される。中
空カラー91がたわみ変形してもその中空部が保たれた
ままとなっている限り、AB方向に関してバネ定数が小
さくなる。したがって、真空ポンプ等からのAB方向の
振動は、中空カラー91のAB方向に関する変形によっ
てほとんど確実に吸収される。CD方向の振動は、中空
カラー91のCD方向に関する転がり変形の度合いによ
って吸収される。中空カラー91が転がり変形してもそ
の中空部が保たれたままとなっている限り、CD方向に
関してバネ定数が小さくなる。したがって、真空ポンプ
等からのCD方向の振動は、中空カラー91のCD方向
に関する転がり変形によってほとんど確実に吸収され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼付装置その他の各種
装置を構成する装置本体と、モータその他の振動源部分
とを連結する際に、振動源部分からの振動が装置本体に
伝達されることを防止する防振具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータやポンプなどの振動源
となる機器を備える焼付装置その他の装置では、この振
動源となる機器から生じた振動が他の装置部分の動作に
悪影響を及ぼすことを防止するため、振動源となる機器
を他の装置部分から構成される装置本体の外部に配設す
るとともに、ゴムの弾性などを利用して振動源からの振
動を適宜吸収し得る防振具を用いて振動源の機器と装置
本体とを連結することとしている。
【0003】図6は、焼付装置である装置本体2に振動
源であるモータ3およびポンプ5を配設した状態を示
す。図示のように、モータ3およびポンプ5は、ゴム製
の複数の防振具7を介して装置本体2に固定されてい
る。
【0004】図7は、図6の防振具7の詳細を示す拡大
図である。この防振具7は、ゴムなどの弾性を有する材
質で形成された円柱形状の防振具本体71を備えてい
る。この防振具本体71の上端と下端とには、それぞれ
上側係止ボルト72と下側係止ボルト73とが固設され
ている。装置本体2にモータ3やポンプ5を取り付ける
際には、上側係止ボルト72によりモータ3やポンプ5
を防振具本体71側に係止し、下側係止ボルト73によ
り装置本体2を防振具本体71側に係止する。そして、
装置の動作の際には、モータ3やポンプ5からの振動を
防振具7で吸収させてこれらからの振動が装置本体2に
伝達されることを抑制している。
【0005】図8は、別の従来例の防振具の構造を説明
する図である。ここで、図8(a)はこの防振具8の斜
視図であり、図8(b)は図8(a)に示す防振具8の
正面図である。図示の防振具8は、山形防振ゴムと呼ば
れるもので、ゴムなどの弾性材からなる台形状の防振具
本体81を備えている。防振具本体81の上部には、図
6に示すポンプ5等の振動源に係止される係止ボルト8
2が固設され、防振具本体81の下部には、図6に示す
装置本体2に係止される係止プレート83が固設されて
いる。このような防振具8を介在させることにより、図
6の場合と同様に、ポンプ5等の振動源からの振動を防
振具8で吸収させることができる。ここで、防振具本体
81に三角柱状の空間81aが形成されているので、振
動源を確実に保持しつつ、防振具本体81の柔らかさを
増して振動の吸収効率を高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の防振具では、振動源からの振動を十分に取りきること
ができない場合も生じる。
【0007】すなわち、モータやポンプなどの振動源
は、その使用目的に応じて大型のものが用いられたり、
ピストン方式の真空ポンプなどのように振動の激しいも
のが用いられる場合がある。このような場合、従来の防
振具では、振動源等を支える必要から防振具を構成する
弾性材のバネ定数を大きくしているため、ゴムの固有振
動数が増大して振動に対する減衰能力が低下し、十分な
防振効果が得られない問題がある。特に、極めて振動が
嫌われ静粛性が要求される用途では、振動源からの振動
が防振具で十分に減衰されず所期の防振効果が得られな
いことが問題となっている。
【0008】なお、防振効果を高めるために弾性定数の
低いゴムを使用すると、防振具がその上に載置されてい
る振動源の重量を支持できなくなってしまうといった問
題が生じる。
【0009】そこで、本発明は、振動源を確実に支持し
つつこの振動源からの振動を効果的に減衰させ得る防振
具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の防振具は、装置本体と振動源部分との間
に配設される防振具において、弾性材からなる円筒状の
本体部分と、円筒状の本体部分の外周面の一部に配設さ
れた係止手段とを備えることを特徴とする。
【0011】また、請求項2の防振具は、本体部分を構
成する弾性材が、本体部分にその軸芯方向に垂直な方向
から振動源部分の重量に対応する加重が加わった場合に
本体部分に形成された中空部がつぶれて円筒内面の上下
面が互いに当接する下限弾性定数より大きな弾性定数を
有することを特徴とする。
【0012】また、請求項3の防振具は、本体部分を構
成する弾性材が、ゴムであることを特徴とする。
【0013】また、請求項4の防振具は、係止手段の配
設されている本体外周面部分に対向する外周面部分に配
設された固定手段をさらに備え、固定手段が本体部分と
装置本体とを相互に固定し、係止手段が本体部分と振動
源部分とを相互に固定することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の防振具では、弾性材からなる円筒状
の本体部分と、円筒状の本体部分の外周面の一部に配設
された係止手段とを備えるので、装置本体と振動源部分
とを上下に配置してこれらの間に防振具を介在させると
ともに、この防振具の本体部分に設けた係止手段によっ
てこの防振具を振動源部分に固定した場合、防振具の円
筒状の本体部分をその軸芯方向が水平方向に延びるよう
に配設することができる。したがって、振動源からの上
下方向の振動は、円筒状の本体部分の上下方向(軸芯に
垂直な方向)に関する変形及び弾性によって効果的に吸
収される。すなわち、円筒状の本体部分は、これに振動
源部分などの支持のための荷重が加わって比較的大きな
たわみ変形(圧縮によって全体がつぶれる変形)が形成
された場合であってもその中空部が保たれたままとなっ
ている限り、その上下方向(軸芯に垂直な方向)に関し
て弾性定数が小さくできるので、振動源からの上下振動
は、円筒状の本体部分の軸芯方向に垂直な方向に関する
圧縮変形ないし引張変形によって確実に吸収される。一
方、振動源からの水平方向の振動は、円筒状の本体部分
の軸芯に垂直な方向に関して、本体部分の変形及び弾性
によって効果的に吸収される。すなわち、円筒状の本体
部分は、これに振動源部分などの支持のための荷重が加
わってたわみ変形(圧縮によって全体がつぶれる変形)
が形成された場合であってもその中空部が保たれたまま
となっている限り、その上端の外周面部分と下端の外周
面部分とに加わる軸芯に垂直な水平逆方向の応力に関す
る弾性定数が小さくなるので、振動源からの水平振動
(特に軸芯に垂直な方向の成分)は、本体部分の軸芯方
向に垂直な方向に関する歪み変形(転がりによって長軸
位置が変化する変形)によって確実に吸収される。
【0015】また、請求項2の防振具では、本体部分を
構成する弾性材が、本体部分に形成された中空部がつぶ
れて円筒内面の上下面が互いに当接する下限弾性定数よ
り大きな弾性定数を有するので、本体部分の中空部がつ
ぶれて上下対向する円筒の内面部分が互いに当接するこ
とを防止して、振動源からの上下方向の振動や水平方向
の振動が吸収されなくなることを防止できる。
【0016】また、請求項3の防振具では、本体部分を
構成する弾性材がゴムであるので、振動源部分からの幅
広い周波数の振動を効果的に減衰させることができる。
【0017】また、請求項4の防振具では、係止手段の
配設されている本体外周面部分に対向する外周面部分に
配設された固定手段をさらに備え、固定手段が本体部分
と装置本体とを相互に固定し、係止手段が本体部分と振
動源部分とを相互に固定するので、装置本体に振動源部
分を確実に固定できる。
【0018】
【実施例】図1は、第1実施例の防振具を説明する図で
ある。図1(a)はこの防振具9の正面図を示し、図1
(b)は図1(a)の防振具9の側方断面図を示し、図
1(c)は図1(a)の防振具9の側面図を示す。
【0019】第1実施例の防振具9は、本体部分を構成
する中空カラー91とこの中空カラー91の対向する一
対の外周面部分にそれぞれ埋め込まれた一対のボルト9
2、93とを備える。この中空カラー91は、適当な硬
度のゴム材を成形することによって形成された弾性体で
あり、中央に中空部91aを備えるドーナッツ状の円筒
形状を有する。また、この中空カラー91に埋め込まれ
た一対のボルト92、93は、それぞれネジ山を切って
ある軸部92a、93aと、中空カラー91に埋め込ま
れて固定された頭部92b、93bとを備える。上側の
ボルト92は係止手段として機能し、その軸部92aは
振動源部分に係止される。また、下側のボルト93は固
定手段として機能し、その軸部93aは装置本体に固定
される。
【0020】図2は、図1の防振具9を用いて、焼付装
置の装置本体2に振動源である電動モータ3および真空
ポンプ5を固定した状態を示す。図2(a)は、正面方
向から見た部分断面図であり、図2(b)は側面方向か
ら見た部分断面図である。図示のように、装置本体2上
の電動モータ3および真空ポンプ5は、6個の防振具9
によって支えられている。防振具9の下側のボルト93
は装置本体2側にナットにて固定される。防振具9の上
側のボルト92はプレート4にナットにて固定される。
このプレート4には、電動モータ3と真空ポンプ5が固
定支持されている。
【0021】なお、電動モータ3は、外装側に固定され
たステータ部32と、水平に延びる回転軸33に固定さ
れたロータ部34とを備える。この回転軸33の先端に
は、真空ポンプ5のクランク機構51が取り付けられて
いる。このクランク機構51の先端には、ピストン52
が連結されてシリンダ53内を往復動する。このシリン
ダ53上に取り付けられたシリンダヘッド54内には、
吸排気用の一対のチャンバが形成されている。
【0022】図示のように、真空ポンプ5はその駆動機
構としてクランク機構51を用いているので、その性質
上、図示のAB方向やCD方向に強い振動が発生し易い
が、EF方向にはあまり強い振動が発生しない。したが
って、防振具9には、AB方向やCD方向に関して振動
吸収特性が良いことが求められる。なお、電動モータ3
は、回転軸33に垂直な方向(すなわち、AB方向やC
D方向)に主に振動が発生すると考えられるが、真空ポ
ンプ5に比較して振動の程度は小さい。
【0023】図3および図4は、図2に示す防振具9に
よって真空ポンプ5等からの振動を減衰させ得る理由を
説明する図である。
【0024】図3(a)は防振具9に電動モータ3及び
真空ポンプ5の荷重が加わっていない状態を示し、図3
(b)は防振具9に電動モータ3及び真空ポンプ5の荷
重が加わっている状態を示す。図示のように、円筒状の
中空カラー91には、真空ポンプ5等の支持のための荷
重が加わって形状がつぶれたものとなるたわみ変形が形
成される。ただし、中空カラー91のゴム材質や寸法等
を適宜調節することで、その中空部は維持されたままと
なっている。したがって、装置本体2上の電動モータ3
及び真空ポンプ5は比較的安定に支持されることとな
る。
【0025】図4(a)、図4(b)は、上下のAB方
向の振動吸収を誇張して説明したものであり、図4
(c)、図4(d)は、左右のCD方向の振動吸収を誇
張して説明したものである。
【0026】図4(a)、図4(b)に示すように、A
B方向の振動の振動は、中空カラー91のAB方向に関
するたわみ変形(筒の形状が上下方向に関して伸縮する
変形)の度合いによって吸収される。この際、中空カラ
ー91がたわみ変形してもその中空部が保たれたままと
なっている限り、AB方向に関して弾性定数が小さくな
る。したがって、真空ポンプ5等からのAB方向の振動
は、中空カラー91のAB方向(中空カラー91の軸芯
に垂直な方向)に関する圧縮変形ないし引張変形によっ
てほとんど確実に吸収される。
【0027】図4(c)、図4(d)に示すように、C
D方向の振動は、中空カラー91のCD方向に関する転
がり変形(つぶれた筒の長軸位置が転がりに応じて変わ
る変形)の度合いによって吸収される。この際、中空カ
ラー91が転がり変形してもその中空部が保たれたまま
となっている限り、CD方向に関して弾性定数が小さく
なる。したがって、真空ポンプ5等からのCD方向の振
動は、中空カラー91のCD方向(中空カラー91の軸
芯に垂直な方向)に関する転がり変形によってほとんど
確実に吸収される。
【0028】参考のため、防振具9の具体例製作例につ
いて説明しておく。例えば、中空カラー91の内径を1
5mmとし、外径を30mmとし、筒長を20mmとし
た。また、そのゴム材質をNBRとし、ゴム硬度を50
゜とした。さらに、ボルト92、93の径を4mmとし
た。8kg程度の真空ポンプ5を6点で支えた場合、防
振具9によって効果的に振動が吸収された。
【0029】図5は、第2実施例の防振具を説明する図
である。図5(a)は防振具9の正面図を示し、図5
(b)は図5(a)の防振具9の側方断面図を示す。
【0030】第2実施例の防振具9は、本体部分を構成
する中空カラー96と、この中空カラー96の対向する
一対の外周面部分に埋め込まれた一対のナット97、9
8とを備える。この中空カラー96は、ゴム材を成形す
ることによって形成された弾性体であり、中央に中空部
96aを備えるドーナッツ状の円筒形状を有する。ま
た、この中空カラー96の対向する一対の外周面部分に
は、それぞれ孔96b、96bが形成されており、これ
らの孔96b、96b中にはそれぞれナット97、98
が埋め込まれている。ナット97は係止手段として機能
し、振動源部分との間の係止に利用される。また、ナッ
ト98は固定手段として機能し、装置本体との間の固定
に利用される。
【0031】第2実施例の防振具9によっても、第1実
施例について説明した図4(a)、図4(b)と同様
に、上下のAB方向の振動が効果的に吸収され、図4
(c)、図4(d)と同様に、左右のCD方向の振動が
効果的に吸収される。
【0032】以上、実施例に即して本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
【0033】特に、中空カラー91、96の形状は、真
空ポンプ5等の振動源部分の重量やその振動数、振幅等
に応じて適宜変更する必要がある。例えば、中空カラー
91、96の肉厚を保ったままでその外径を大きくする
と、見かけ上の弾性定数が減少して振動吸収の可能性が
増す反面、中空カラー91、96がつぶれないで中空を
維持できる上限の荷重が小さくなってしまう。逆に、中
空カラー91、96の外径を保ったままでその肉厚を大
きくすると、中空カラー91、96がつぶれないで中空
を維持できる上限の荷重を大きくすることができる反
面、見かけ上の弾性定数が増大して振動吸収の可能性が
減少する。さらに、中空カラー91、96の筒長を短く
すると、中空カラー91、96が倒れ易くなって振動源
の重量が制限される反面、軟性が増して振動吸収の可能
性が増す。逆に、中空カラー91、96の筒長を長くす
ると、中空カラー91、96が安定して振動源の重量を
大きくすることができる反面、硬性が増して大きな振動
の吸収の可能性が減少する。なお、中空カラー91、9
6の筒長を短くすると、図2に示すEF方向の振動吸収
効率が増すという利点がある。
【0034】また、中空カラー91、96の材質や硬度
は、真空ポンプ5等の振動源部分の重量やその振動数等
に応じて適宜変更する必要がある。材質としてゴムを使
用することは、幅広い周波数の振動を効果的に減衰させ
る意味で効果的である。ここで、中空カラー91、96
の材質の硬度が増すと固有振動数が大きくなって振動吸
収の可能性が減少する反面、中空カラー91、96がつ
ぶれないで中空を維持できる上限の荷重を大きくするこ
とができる。逆に、中空カラー91、96の材質の硬度
が減少すると固有振動数が小さくなって振動吸収の可能
性が増加する反面、中空カラー91、96がつぶれない
で中空を維持できる上限の荷重が小さくなる。いずれに
しても、中空カラー91、96の弾性定数は、中空部9
1a、96aがつぶれて中空カラー91、96の円筒内
面の上下面が互いに当接してしまう下限の弾性定数より
大きなものとしなければならない。
【0035】また、真空ポンプ5等の振動源部分を支持
する防振具9の数は任意である。ただし、安定な支持の
ためには、3点以上の支持が望ましい。
【0036】また、真空ポンプ5等の振動源部分を装置
本体2から吊り下げて使用する場合にも、上記実施例の
防振具9を使用することができる。例えば、真空ポンプ
5から装置本体2の上方に延びるアームを形成し、この
アームの下面と装置本体2の上面との間に防振具9を配
置することにより、真空ポンプ5から装置本体2に伝達
される振動を減衰させることができる。
【0037】また、上記実施例では防振具9を下側のボ
ルト93を用いて装置本体2に固定しているが、このよ
うな固定は用途にもよるが必ずしも必要でない。
【0038】また、防振具9と装置本体2との間の固定
は、ボルトなど係止手段に限ず、装置本体2の上面に中
空カラー91、96が嵌り込む溝ないし窪みを形成する
ことなどによっても達成される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の防振具
では、弾性材からなる円筒状の本体部分と、円筒状の本
体部分の外周面の一部に配設された係止手段とを備える
ので、装置本体と振動源部分とを上下に配置してこれら
の間に防振具を介在させるとともに、この防振具の本体
部分に設けた係止手段によってこの防振具を振動源部分
に固定した場合、防振具の円筒状の本体部分をその軸芯
方向が水平方向に延びるように配設することができる。
したがって、振動源からの上下方向の振動は、円筒状の
本体部分の上下方向(軸芯に垂直な方向)に関する変形
及び弾性によって効果的に吸収される。一方、振動源か
らの水平方向の振動は、円筒状の本体部分の軸芯に垂直
な方向に関して、本体部分の変形及び弾性によって効果
的に吸収される。
【0040】また、請求項2の防振具では、本体部分を
構成する弾性材が、本体部分に形成された中空部がつぶ
れて円筒内面の上下面が互いに当接してしまう下限の弾
性定数より大きな弾性定数を有するので、本体部分の中
空部がつぶれて円筒内面の上下面が互いに当接すること
を防止して、振動源からの上下方向の振動や水平方向の
振動が吸収されなくなることを防止できる。
【0041】また、請求項3の防振具では、本体部分を
構成する弾性材がゴムであるので、振動源部分からの幅
広い周波数の振動を効果的に減衰させることができる。
【0042】また、請求項4の防振具では、係止手段の
配設されている本体外周面部分に対向する外周面部分に
配設された固定手段をさらに備え、固定手段が本体部分
と装置本体とを相互に固定し、係止手段が本体部分と振
動源部分とを相互に固定するので、装置本体に振動源部
分を確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の防振具9の構造を説明する図であ
る。
【図2】図1の防振具9の使用例を説明する図である。
【図3】図1の防振具9の動作を説明する図である。
【図4】図1の防振具9の動作を説明する図である。
【図5】第2実施例の防振具9の構造を説明する図であ
る。
【図6】従来の防振具7を説明する図である。
【図7】従来の防振具7の構造を説明する図である。
【図8】別の従来の防振具8の構造を説明する図であ
る。
【符号の説明】
2 装置本体 3 電動モータ 5 真空ポンプ 9 防振具 91 中空カラー 92,93 ボルト 96 中空カラー 97,98 ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と振動源部分との間に配設され
    る防振具において、 弾性材からなる円筒状の本体部分と、 円筒状の本体部分の外周面の一部に配設された係止手段
    と、を備えることを特徴とする防振具。
  2. 【請求項2】 本体部分を構成する弾性材は、本体部分
    にその軸芯方向に垂直な方向から振動源部分の重量に対
    応する加重が加わった場合に本体部分に形成された中空
    部がつぶれて円筒内面の上下面が互いに当接する下限弾
    性定数より大きな弾性定数を有することを特徴とする請
    求項1記載の防振具。
  3. 【請求項3】 本体部分を構成する弾性材は、ゴムであ
    ることを特徴とする請求項1記載の防振具。
  4. 【請求項4】 係止手段の配設されている本体外周面部
    分に対向する外周面部分に配設された固定手段をさらに
    備え、固定手段が本体部分と装置本体とを相互に固定
    し、係止手段が本体部分と振動源部分とを相互に固定す
    ることを特徴とする請求項1記載の防振具。
JP1285495A 1995-01-30 1995-01-30 防振具 Pending JPH08200442A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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