JP3838316B2 - マウント - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防振技術に属するものであって、特に、機器をエラストマからなる弾性体及びばねで防振支持するマウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のマウントの典型的な従来技術としては、例えば図7に示されるように、エラストマからなる弾性体101と、この弾性体101の上下両端面に接着された金属プレート102,103と、上側の金属プレート103に突設された取付ボルト104とからなるものがある。すなわちこのマウントは、下側の金属プレート102が外周部を複数のボルト105を介して支持側1のフレーム等の上面に取り付けられ、上側の金属プレート103が取付ボルト104を介して被支持側2(駆動によって振動を発生する機器など)の下端部に取り付けられることによって、弾性体101を介して被支持側2を支持側1上に浮上支持すると共に、前記弾性体101の弾性によって、被支持側2からの伝達振動を吸収・減衰するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマウントによれば、図8の荷重/変位特性線図に傾きの大きい特性線Aで示されるように、弾性体101に硬いエラストマ(ゴム)を用いることによってその静ばね定数を高くすると、被支持側2の重量によって与えられる分担荷重Woによる圧縮変位量δが小さくなるので、弾性体101のへたり(圧縮永久歪)を抑えると共に耐久性を向上させることができるが、この場合は振動入力時の動ばね定数も高くなるので、防振性が悪化してしまう。逆に、前記特性線図に傾きの小さい特性線Bで示されるように、弾性体101に軟らかいエラストマを用いることによってその静ばね定数を低くすれば、防振性は改善されるが、分担荷重Woによる圧縮変位量δが大きくなり、へたり性や耐久性が悪化してしまう。このため、防振性の向上と、へたり性及び耐久性の向上の両立を図ることが困難であるといった問題が指摘される。
【0004】
また、防振性の向上と、弾性体101のへたり性及び耐久性の向上を両立させるには、この弾性体101の高さh等を著しく大きくしなければならず、製品の大型化を来す問題がある。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題とするところは、動ばね定数を低くすることによる防振性の向上と、エラストマ弾性体のへたり性及び耐久性の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題は、本発明によって有効に解決することができる。
すなわち本発明に係るマウントは、エラストマからなる弾性体と、この弾性体の一端に接合され支持側及び被支持側のうちの一方に固定される第一の取付部材と、前記弾性体の他端に前記第一の取付部材と同軸的に接合されたばね受けフランジと、このばね受けフランジに対して同軸的かつ軸方向移動可能に配置され前記支持側及び被支持側のうちの他方に固定される第二の取付部材と、前記ばね受けフランジと第二の取付部材との間に介在され所定の変曲点荷重よりも高荷重域でばね定数が低下するばねとを備え、前記変曲点荷重が前記被支持側の重量による分担荷重よりも低荷重に設定されたものである。また、上記構成において付加される一層好ましい構成としては、前記ばね受けフランジ及び第二の取付部材を介して前記ばねの圧縮に対する復元方向への変位を制限する変位制限手段を備える。
【0007】
上記本発明の構成によれば、被支持側からの荷重の作用方向に対して弾性体とばねが直列に配置されているので、その組み合わせによるばね定数は、前記弾性体のばね定数よりも低くなるため、弾性体に硬いエラストマを用いることによってそのばね定数を高くすることができる。特に、前記ばねは低荷重領域ではばね定数が高く、高荷重領域でばね定数が低くなる特性を有するため、その変曲点荷重を被支持側からの分担荷重より低荷重に設定することによって、被支持側からの分担荷重による弾性体の圧縮変位を小さく抑えると共に振動入力に対する動ばね定数を低くすることができる。そしてこのようなばねとしては、例えば皿ばねが好適に採用される。また、前記ばねの圧縮に対する復元方向への変位を制限する変位制限手段を設けることによって、引張方向の振動変位入力時に前記ばねとばね受けフランジ又は第二の取付部材との打音発生を防止し、弾性体による防振性を維持することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るマウントの好ましい第一の実施形態を示すものである。すなわちこの実施形態によるマウント10は、エラストマからなる弾性体11と、この弾性体11の軸方向一端(下端)に加硫接着された第一の取付部材としての取付プレート12と、前記弾性体11の軸方向他端(上端)に加硫接着されたばね受けフランジ13と、このばね受けフランジ13の上方に振動入力による上下変位可能に配置された第二の取付部材としてのセンターボルト14と、前記ばね受けフランジ13とセンターボルト14のフランジ部14aとの間に同形同大の複数(図示の例では四枚)の皿ばね15〜15を上下に連接して介在させた連接皿ばね15とを備える。
【0009】
取付プレート12は、例えば鋼板等の金属板を環状に打ち抜いて製作したものであって、弾性体11との接合部より外周側へ延びる張り出し部12aが円周方向所定間隔で形成され、この張り出し部12aにはそれぞれ取付孔12bが開設されている。そして前記各取付孔12bに挿通されたボルト16を介して、例えば支持側1のフレームなどに取り付けられるものである。
【0010】
一方、ばね受けフランジ13も取付プレート12と同材質の金属板を環状に打ち抜いて製作したものであって、外周には前記取付プレート12と反対側へ突出し円周方向へ連続した突縁部13aが形成されており、この突縁部13aの内径は、連接皿ばね15(皿ばね15〜15)の外径よりも僅かに大径となっており、これによって前記連接皿ばね15がセンタリングされるようになっている。そして弾性体11は、互いに軸方向に対向配置された取付プレート12とばね受けフランジ13の底部13bとの間に、エラストマで同軸の円筒状に加硫成形され、一体化されたものである。
【0011】
センターボルト14は、連接皿ばね15(皿ばね15〜15)よりも大径のフランジ部14aと、このフランジ部14aの上面中央部から上方へ垂直に突出し螺子溝が形成されたボルト本体部分14bと、前記フランジ部14aの下面中央部から下方へ垂直に突出した円柱状突起部14cとからなる。前記円柱状突起14cの軸方向長さは、連接皿ばね15の無荷重時の軸方向長さ(自由長)とばね受けフランジ13の肉厚との和よりも長く、その下端が弾性体11の内周空間に達している。
【0012】
このセンターボルト14は、ボルト本体部分14b及びこれに螺合するナット(図示省略)によって、駆動時に振動を発生する機器のブラケット等、被支持側2に取り付けられる。また、前記円柱状突起部14cが連接皿ばね15及びばね受けフランジ13の内周に軸方向相対移動可能に挿通されることによって、これら連接皿ばね15及びばね受けフランジ13を互いに同軸的に保持する。
【0013】
連接皿ばね15における各皿ばね15〜15は、鋼板等の金属板あるいは繊維強化プラスチック板等を、図2の斜視図にも示されるように内周が開口したテーパ状に成形したものである。このうち、最も下側に位置する皿ばね15の外周縁は、ばね受けフランジ13における底部13bの上面外周部に当接し、最も上側に位置する皿ばね15の外周縁はセンターボルト14のフランジ部14aの下面に当接している。また、上下に隣接する皿ばね15〜15は、その外周縁同士及び内周縁同士が互いに衝合するように、交互に天地逆向きとなるように配置されている。
【0014】
図3(i)に示されるように、連接皿ばね15の荷重/変位特性は、皿ばね15〜15の断面形状に由来する一定の変曲点pを持つ。すなわちこの変曲点pの荷重(変曲点荷重)Wp未満の低荷重領域では、各皿ばね15〜15は軸心と直交する平面に対する傾斜度が大きいので変形しにくく、したがってその静ばね定数が高いが、前記変曲点荷重Wpを超える高荷重領域では、前記傾斜度が小さくなって変形しやすくなるので、静ばね定数が低下するといった特性を有する。
【0015】
このため図3(ii)に示されるように、弾性体11と連接皿ばね15の組み合わせによる当該マウント10の荷重/変位特性も、前記連接皿ばね15の変曲点荷重Wpと対応する変曲点p’を持つ。そして前記変曲点荷重Wpは、被支持側2の重量による分担荷重Woよりも適宜低荷重に設定されている。
【0016】
なお、連接皿ばね15が分担荷重Woを受けて変位量δxだけ圧縮された状態では、ばね受けフランジ13の外周突縁部13aと、センターボルト14のフランジ部14aの下面との間に隙間Gが介在していると共に、前記センターボルト14の円柱状突起14cと、支持側1との間に隙間Gが介在している。このため、振動入力時の弾性体11及び連接皿ばね15の反復変形による吸振動作が阻害されないようになっている。
【0017】
上記第一の実施形態の構成によれば、被支持側2からの荷重の作用方向に対して弾性体11と連接皿ばね15が直列に配置されているので、弾性体11と連接皿ばね15の組み合わせによる当該マウント10のばね定数は、弾性体11のみによるばね定数よりも低くなる。このため、弾性体11には硬い(静ばね定数の高い)エラストマ材料を用い、へたり性及び耐久性を向上することができる。
【0018】
また、図1に示される装着状態では、被支持側2の重量による分担荷重Woを変曲点荷重Wpより高荷重の低ばね領域で受けるので、被支持側2からの入力振動に対して優れた振動吸収性能を発揮する。ここで仮に、先に説明した図7の従来技術のように、エラストマからなる弾性体101のみで荷重を受けるマウントにおいて、前記低ばね領域と同等の低動ばねを実現しようとする場合は、その荷重/変位特性が概ね図3(ii)に一点鎖線で示すようになるので、前記分担荷重Woに対する圧縮変位量がδyとなるのに対し、当該マウント10によれば、変曲点荷重Wpまでの低荷重領域での圧縮変位量δzが小さいため、分担荷重Woに対する圧縮変位量がδxに抑えられる。
【0019】
次に図4は、本発明に係るマウントの好ましい第二の実施形態を示すものである。この第二の実施形態によるマウント10も、基本的には上述した第一の実施形態と同様に、軸方向一端(下端)に第一の取付部材である取付プレート12が加硫接着され軸方向他端(上端)にばね受けフランジ13が加硫接着されたエラストマからなる弾性体11と、前記ばね受けフランジ13の上方に振動変位入力によって上下移動可能に配置された第二の取付部材であるセンターボルト14と、前記ばね受けフランジ13とセンターボルト14のフランジ部14aとの間に同形同大の複数(図示の例では四枚)皿ばね15〜15を上下に連接して介在させた連接皿ばね15とを備えている。
【0020】
この実施形態においては、センターボルト14の円柱状突起14cの軸方向長さが、連接皿ばね15の無荷重時の軸方向長さ(自由長)とばね受けフランジ13の肉厚との和よりも短く、この円柱状突起14cの下端には、連接皿ばね15の圧縮に対する復元方向の変位量を制限する変位制限手段としてセット荷重調整螺子部17が設けられている。
【0021】
セット荷重調整螺子部17は、センターボルト14の円柱状突起14cの下端面から下方へ同軸的に突設された雄螺子部17aと、この雄螺子部17aに挿通されたワッシャ17bと、前記雄螺子部17aに螺合され前記ワッシャ17bを前記ばね受けフランジ13の下面に当接させるナット17cとからなる。雄螺子部17aは、ばね受けフランジ13の内周を通って弾性体11の内周空間に達している。
【0022】
すなわち、上記セット荷重調整螺子部17は、ナット17cを締め付け方向に回転させることによって、ワッシャ17bを介してばね受けフランジ13がセンターボルト14のフランジ部14a側へ適宜移動するので、連接皿ばね15の最大伸長長さLをその自由長よりも短く制限することができる。そしてこれによって、連接皿ばね15が伸縮動作可能となる最小荷重(セット荷重)を任意に設定することができる。
【0023】
図5に当該マウント10の装着状態を示すように、被支持側2の重量による分担荷重Woを受けて圧縮された状態では、ばね受けフランジ13の外周突縁部13aとセンターボルト14のフランジ部14aの下面との間には隙間Gが介在し、セット荷重調整螺子部17の雄螺子部17aの下端と支持側1との間には隙間Gが介在し、前記ばね受けフランジ13の底部13bとセット荷重調整螺子部17のワッシャ17bとの間には隙間Gが介在している。そしてこれによって、振動入力時の弾性体11及び連接皿ばね15の反復変形による吸振動作が阻害されないようになっている。
【0024】
なお、弾性体11、取付プレート12、ばね受けフランジ13及び連接皿ばね15の構成は、先に説明した第一の実施形態と同様である。
【0025】
図6は上記構成を備える第二の実施形態による荷重/変位特性を示すもので、図中aはセット荷重調整螺子部17によりセット荷重を0に設定した連接皿ばね15と弾性体11との組み合わせによる荷重/変位特性線、bは前記セット荷重をWqに設定した連接皿ばね15と弾性体11との組み合わせによる荷重/変位特性線、cは弾性体11のみの荷重/変位特性線である。
【0026】
すなわち、この実施形態の構成によれば、先の第一の実施形態と同様、弾性体11と連接皿ばね15が荷重に対して直列関係にあるので、その組み合わせによる当該マウント10のばね定数は、弾性体11のみによるばね定数よりも低くなる。このため、弾性体11には硬い(静ばね定数の高い)エラストマ材料を用い、へたり性及び耐久性を向上することができる。また、図5に示される装着状態では、被支持側2の重量による分担荷重Woを連接皿ばね15の変曲点荷重Wpより高荷重の低ばね領域で受けるので、被支持側2からの入力振動に対して優れた振動吸収性能を発揮する。
【0027】
そして例えば、セット荷重調整螺子部17による連接皿ばね15の最大伸長長さLをこの連接皿ばね15の自由長と同等(セット荷重=0)とした場合は、当該マウント10に軸方向圧縮荷重を加えることによって、弾性体11と連接皿ばね15が同時に圧縮変形を受けるので、マウント10は図6の線aのような荷重/変位特性を示す。これに対し、前記セット荷重調整螺子部17によって、連接皿ばね15の最大伸長長さLをその自由長よりΔLだけ短く制限し、そのセット荷重をWqとした場合は、当該マウント10に作用する軸方向圧縮荷重が前記セット荷重Wqになるまでは、このマウント10の特性は弾性体11の荷重/変位特性線cと同一であり、前記圧縮荷重がセット荷重Wqを超えた時点で連接皿ばね15が最大伸長長さL以下に圧縮されることによって、特性が線bのように変化する。
【0028】
またこれによって、被支持側2の重量による分担荷重Woを受けた時の圧縮変位量はδbとなり、セット荷重が0の場合の分担荷重Woに対する圧縮変位量δaよりも小さくなる。したがって、セット荷重調整螺子部17による連接皿ばね15の最大伸長長さLを短く制限するほど、言い換えればセット荷重Wqを高く設定するほど(但しWq<Wo)、分担荷重Woの作用時における圧縮変位量が小さくなり、図4に示される無荷重状態でのマウント10全体の高さも減少し、製品の大型化が抑えられる。
【0029】
図5に示される装着状態において、例えば被支持側2の傾斜等によって支持側1と被支持側2が互いに離間する方向(引張方向)に大きく相対変位し、セット荷重調整螺子部17のワッシャ17bがばね受けプレート13bの下面に当接した後も前記相対変位が継続された場合は、弾性体11の引張弾性のみによる吸振動作が行われる。また、前記セット荷重調整螺子部17のワッシャ17bがばね受けプレート13bの下面に当接した状態では、連接皿ばね15は最大伸長長さLがその自由長以下に制限されるため、前記連接皿ばね15とばね受けプレート13又はセンターボルト14のフランジ部14aとの接離、あるいは連接皿ばね15の各皿ばね15〜15同士の接離による打音が発生することがない。
【0030】
なお、本発明は図示の実施形態に限定されるものではない。例えば、ばね受けプレート13とセンターボルト14のフランジ部14aとの間に介在される連接皿ばね15における皿ばねの数は、図示のように四枚に限定されるものではなく、一枚以上任意である。この場合、皿ばねが同一のものであれば、その数が多いほど連接皿ばね15全体としてのばね定数は低下する。また、前記連接皿ばね15における互いに隣接する各皿ばねの外周縁同士及び内周縁同士を溶接あるいは他の方法で接合したベローズを用いても、低荷重領域ではばね定数が高く、分担荷重Woに対応する高荷重領域では低ばね定数となる特性を発揮する。
【0031】
また、セット荷重調整螺子部17も図示のような雄螺子部17a、ワッシャ17b及びナット17cによるものには特に限定されず、例えばナット17cとワッシャ17bが一体化されたものや、ナット17cが不用意に回転して、ばねの最大伸長長さLの設定値が変化することがないように、ナット17cに回り止めを施すことなど、種々の変更が可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るマウントによれば、弾性体とばねとの組み合わせによるばね定数は弾性体のばね定数よりも低くなるため、弾性体に硬いエラストマを採用してそのへたり性及び耐久性を向上させることができる。また、前記ばねは被支持側からの分担荷重の作用領域でばね定数が低くなるため、前記分担荷重による弾性体の圧縮変位の抑制と低動ばねによる防振性の向上を両立することができる。また変位制限手段によって、引張方向の振動変位入力時に弾性体による防振性を維持し、打音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマウントの好ましい第一の実施形態を示す装着状態の縦断面図である。
【図2】上記第一の実施形態における連接皿ばねを示す斜視図である。
【図3】上記第一の実施形態による作用を示すもので、(i)は連接皿ばねの荷重/変位特性線図、(ii)はマウント全体の荷重/変位特性線図である。
【図4】本発明に係るマウントの好ましい第二の実施形態を示す縦断面図である。
【図5】上記第二の実施形態を示す装着状態の縦断面図である。
【図6】上記第二の実施形態による荷重/変位特性線図である。
【図7】従来技術に係るマウントを示す装着状態の縦断面図である。
【図8】上記従来技術による荷重/変位特性線図である。
【符号の説明】
1 支持側
2 被支持側
10 マウント
11 弾性体
12 取付プレート(第一の取付部材)
12a 張り出し部
12b 取付孔
13 ばね受けフランジ
13a 突縁部
14 センターボルト(第二の取付部材)
14a フランジ部
14b ボルト本体部分
14c 円柱状突起部
15 連接皿ばね(ばね)
15〜15 皿ばね
16 ボルト
17 セット荷重調整螺子部
17a 雄螺子部
17b ワッシャ
17c ナット

Claims (2)

  1. エラストマからなる弾性体(11)と、
    この弾性体(11)の一端に接合され支持側(1)及び被支持側(2)のうちの一方に固定される第一の取付部材(12)と、
    前記弾性体(11)の他端に前記第一の取付部材(12)と同軸的に接合されたばね受けフランジ(13)と、
    このばね受けフランジ(13)に対して同軸的かつ軸方向移動可能に配置され前記支持側(1)及び被支持側(2)のうちの他方に固定される第二の取付部材(14)と、
    前記ばね受けフランジ(13)と前記第二の取付部材(14)との間に介在され所定の変曲点荷重(Wp)よりも高荷重域でばね定数が低下するばね(15)とを備え、
    前記変曲点荷重(Wp)が前記被支持側(2)の重量による分担荷重(Wo)よりも低荷重に設定されたことを特徴とするマウント。
  2. ばね受けフランジ(13)及び第二の取付部材(14)を介してばね(15)の圧縮に対する復元方向への変位を制限する変位制限手段(17)を備えることを特徴とする請求項1に記載のマウント。
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