JP3653449B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関わり、特に、読み出し動作や書き換え時のベリファイ動作の精度向上を可能とした不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、メモリカードやファイル市場を目的とした大容量フラッシュメモリの開発が進められており、こうした用途では、高密度で、かつ低コストで、高速読み出しおよび高速書き換え機能を有することが求められている。
【0003】
このような機能を備えた不揮発性半導体記憶装置としては、Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers pp20-21 1992 に、NAND型フラッシュメモリの読み出し/書き換え回路構成が提案されている。
【0004】
図11に、このようなNAND型フラッシュメモリの読み出し/書き換え回路の構成を示す。
【0005】
この回路は、一つのリード/ライト回路111を中心に、オープンビットライン構成で接続され、ビット線BLai,BLbi毎にベリファイ回路112,113が接続されている。リード/ライト回路111は、読み出し動作時や書き換え時のベリファイ動作時にはフリップフロップタイプのセンスアンプとして動作し、書き込み動作時にはデータラッチ回路として動作する。メモリセル204のコントロールゲートは、同時に書き込みを行なうセル毎に同じワード線に接続されている。
【0006】
ここでの説明は、本発明に係わる読出し動作と、書き換え時のベリファイ動作に絞って説明する。この書き換え時のベリファイ動作は、書き込み動作時(または消去動作時)において、メモリセルのしきい値電圧を所定の値にするために、書き込みパルス(または消去パルス)の印加とベリファイ動作とを、交互に行うものである。この書き換え時のベリファイ動作は、基本的には読み出し動作と同じであるが、検出するしきい値電圧値が変わる。
【0007】
図12のタイミングチャートに、上記NAND型フラッシュメモリにおける読み出し動作のタイミングを示す。図12のタイミングチャートでは、メモリセルアレイ(a)側が選択され、さらに、メモリセル204を選択して読み出す例を示している。電源電圧Vccは、3Vとする。
【0008】
まず、端子Vaに、3/5Vcc(1.8V)を印加し、端子Vbに、1/2Vcc(1.5V)を印加する。
【0009】
トランジスタTr1およびTr2の各々のゲートヘの制御信号φpa,φpbが共にHighレベルであるので、トランジスタTr1およびTr2はオン状態であり、したがって、選択されているビット線BLaiの電位は3/5Vccにプリチャージされる。一方、オープンビットライン方式のためダミービット線として使用される非選択のビット線BLbiの電位は、1/2Vccにプリチャージされる。
【0010】
そして、先のトランジスタTr1とTr2は、図12のt1からt2の期間に示すように、オフ状態となる。続いて、セレクトトランジスタS1,S2の各々のゲートヘの制御信号SG1,SG2を、共にHighレベルにすることで、両トランジスタをオン状態にする。そして、非選択ワード線CG1〜CG3,CG5〜CG8はVccレベルに、一方、選択された(読み出しを行う)メモリセル204のコントロールゲートに接続されているワード線CG4を0Vとする。ここで、選択されているメモリセル204のしきい値電圧が0Vより低い場合(メモリセル204のデータが“0”の場合)は、メモリセル204にセル電流が流れる。また、他のメモリセルのコントロールゲート(CG1〜CG3,CG5〜CG8)には、電源電圧Vccが印加されているので、セル電流が流れる状態となっている。
【0011】
このように、メモリセル204に連なって接続されているメモリセルに電流が流れるので、図12のビット線BLaiの電位波形“0”‐readに示すように、選択ビット線BLaiの電位が低下し、1/2Vccレベル以下になり、さらに低下を続ける。
【0012】
逆に、選択されているメモリセル204のしきい値電圧が0Vより高い場合(メモリセル204のデータが“1”の場合)は、メモリセル204ではセル電流が流れない。したがって、他のメモリセルのコントロールゲートCG1,CG2,CG3,CG5〜CG8には、電源電圧Vccが印加されていても、メモリセル204には電流が流れない。このため、図12に示すBLaiの電位波形“1”-readに示すように、選択ビット線BLaiの電位は低下せず、3/5Vccレベルを維持する。一方、上述のようにセル電流が流れないことから、ここでは、ダミービット線として使用している非選択ビット線BLbiの電位は、1/2Vccレベルを維持している。
【0013】
このメモリセル204のしきい値電圧が0Vより低い場合において、図12の期間t2〜t3(電位波形“0”-read)に示すように、選択ビット線BLaiの電位が十分に低下し0Vになるタイミングで、セレクトトランジスタS1,S2をオフ状態にし、また、非選択ワード線CG1〜CG3,CG5〜CG8を0Vにする。
【0014】
なお、図11,図12で例示した説明では、上記0Vになるタイミングは、ビット線BLaiに連なるメモリセル204のみの動作例であるが、他のメモリセルあるいは、他のビット線に接続されたメモリセルであっても、選択されたメモリセルのデータが“0”である場合には、上記選択ビット線が0Vになるタイミングとなる。
【0015】
その後、図12に示す回路状態の安定期間t3〜t4を経て、期間t4〜t5において、リード/ライト回路111の両電源側に設置されているトランジスタTR3,TR4の各々のゲートヘの制御信号φp,φnによって、両トランジスタTR3,TR4をオフ状態にする。これにより、リード/ライト回路111をリセットし、フローティング状態にする。
【0016】
その後、制御信号φeをHighレベルにして、トランジスタTr5,Tr6をオン状態にして、ノードaおよびノードbの電位を1/2Vccにする(イコライズ)。図12のt5〜t6の期間に示すように、このイコライズが終わると、制御信号φeを0Vにして、トランジスタTr5,Tr6をオフ状態に戻す。
【0017】
そして、クロック信号φa,φbをHighレベルにして、トランジスタTr7,Tr8をオン状態にすると、ビット線BLaiがノードaに接続され、ビット線BLbiがノードbに接続される。
【0018】
これにより、メモリセル204のデータが“0”の場合、電位0Vのビット線BLaiと、1/2Vccの電位のノードaが接続されて、ノードaの電位が1/2Vccから0Vの向かって低下し始める。一方、メモリセル204のデータが“1”の場合、電位3/5Vccのビット線BLaiと、電位1/2Vccのノードaが接続されて、ノードaの電位が1/2Vccから3/5Vccに向かって上昇し始める。
【0019】
また、1/2Vcc電位の非選択ビット線BLbiが、1/2Vcc電位のノードbに接続されるので、ノードbの電位は1/2Vccを維持する(図12のt6〜t7の期間)。
【0020】
その後、図12のt7以降の期間で、リード/ライト回路111の接地電圧側に設置されたトランジスタTr4をオンし、続いて、電源Vrw側に設置されたトランジスタTr3をオンさせる。
【0021】
このとき、ノードbの電位は、1/2Vccである。また、ノードaの電位は、メモリセル204のデータが“1”の場合、1/2Vccより高い状態であり、逆にメモリセル204のデータが“0”の場合、1/2Vccより低い状態である。このため、フリップフロップタイプのリード/ライト回路111は、メモリセル204のデータが“1”の場合、ノードaをVrwレベルにし、ノードbを0Vレベルにラッチ(センス)する。
【0022】
逆に、メモリセル4のデータが“0”の場合、リード/ライト回路111は、ノードaを0Vレベルにラッチし、ノードbをVrwレベルにラッチ(センス)する。
【0023】
このセンスされたデータは、別途、コラムデコーダ115からの信号によって、トランジスタTr9,Tr10がオンした際、端子10A,10Bから出力される。この読み出しはページモードシーケンスで行われる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、上述したような読み出し動作および書き換え時のベリファイ動作のいずれにおいても、図12に示すようなセンスアンプ(リード/ライト回路111)の動作タイミングを、チップ内部の制御回路などで行なう必要がある。通常、この制御回路は、チップ内部オシレータ等で発生させたクロック信号に同期し、センス動作のタイミング信号を発生する。
【0025】
ところが、上記オシレータ等の回路は温度,トランジスタ特性によって、その周波数などが大きくばらつき、それに伴ない、タイミング信号もばらついて、読み出し精度が低下する。
【0026】
また、セルの閾値電圧は温度によって変動するので、閾値電圧分布も変動する。そのため、読み出し精度を十分保つために、センスの動作においては十分な時間のマージンをとる必要がある。
【0027】
そこで、この発明の目的は、動作タイミングを制御回路でロジック的に発生していて、温度変化,トランジスタ特性のばらつきがあったときに、十分なセンス時間マージンを取らなくても、読み出し精度を十分に確保できる不揮発性半導体装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の不揮発性半導体記憶装置は、複数のワード線およびビット線と、上記複数のワード線のうちの1本が制御ゲートに接続され、上記複数のビット線のうちの1本がドレインに接続される不揮発性メモリをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、上記ビット線に読み出されたデータを増幅するセンスアンプと、上記ビット線を任意の電圧にプリチャージするプリチャージ回路と、上記不揮発性メモリの閾値が高い状態の閾値分布の下限と閾値の低い状態の閾値分布の上限との間の値に予め閾値を設定されたリファレンスセルとを有し、
上記ビット線を上記プリチャージ回路によって任意の電圧にプリチャージし、選択された上記ワード線に任意の読み出し電圧を印加して、上記ビット線が選択された上記不揮発性メモリセルによってディスチャージされるか否かを上記センスアンプによって判定することによって、データの読み出しを行なう不揮発性半導体記憶装置であって、
上記リファレンスセルを、上記選択された不揮発性メモリセルと同時にセンスし、上記リファレンスセルのビット線のディスチャージが完了したタイミングを上記リファレンスセルに連なる上記センスアンプで検出し、この検出した完了タイミングに基き、上記メモリセルアレイに連なる上記センスアンプのセンス動作の終了タイミングを制御するタイミング制御手段を備えたことを特徴としている。
【0029】
この発明では、温度変化などの影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれたときに、この特性のずれに追従するように、上記リファレンスセルの特性もずれる。そして、この発明では、読み出し動作におけるセンスアンプの動作タイミングを制御回路によって発生しているが、その動作タイミングの内のセンス動作終了のタイミングを、リファレンスセルのセンスが終了することによって、上記タイミング制御手段で決める。
【0030】
したがって、この発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、温度変化などの影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれても、不揮発性メモリセルの相対的な読み出しレベルは変化せず、余分なマージンをとる必要がなく、精度の良い読み出し動作を実現できる。
【0031】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、複数のワード線およびビット線と、上記複数のワード線のうちの1本が制御ゲートに接続され、上記複数のビット線のうちの1本がドレインに接続される不揮発性メモリをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、上記ビット線に読み出されたデータを増幅するセンスアンプと、上記ビット線を任意の電圧にプリチャージするプリチャージ回路と、上記不揮発性メモリの書き込みベリファイ電圧または消去ベリファイ電圧に、閾値が予め設定されたリファレンスセルとを有し、
上記ビット線を上記プリチャージ回路によって任意の電圧にプリチャージし、選択された上記ワード線に任意のベリファイ電圧を印加して、上記ビット線が選択された上記不揮発性メモリセルによってディスチャージされるか否かを上記センスアンプによって判定することによって書き換えデータのべリファイを行なう不揮発性半導体記憶装置であって、
上記リファレンスセルを上記選択された不揮発性メモリセルと同時にセンスを行ない、上記リファレンスセルのビット線のディスチャージが完了したタイミングを上記リファレンスセルに連なる上記センスアンプで検出し、この検出した完了タイミングに基き、上記メモリセルアレイに連なる上記センスアンプのセンス動作の終了タイミングを制御するタイミング制御手段を備えた。
【0032】
この一実施形態によれば、ベリファイ動作におけるセンスアンプの動作タイミングを制御回路によって発生している。
【0033】
この一実施形態では、温度変化などの影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれたときに、この特性のずれに追従するように、上記リファレンスセルの特性もずれる。そして、この発明では、ベリファイ動作におけるセンスアンプの動作タイミングを制御回路によって発生しているが、その動作タイミングの内のセンス動作終了のタイミングを、リファレンスセルのセンスが終了することによって上記タイミング制御手段で決める。
【0034】
したがって、この一実施形態の不揮発性半導体記憶装置によれば、温度変化など影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれても、不揮発性メモリセルの相対的な読み出しレベルは変化せず、余分なマージンをとる必要がなく、精度の良いベリファイ動作を実現できる。
【0035】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの各状態の上限と下限の略真中の閾値電圧に設定されている。
【0036】
この実施形態によれば、リファレンスセルの閾値電圧は、温度変動等によって、不揮発性メモリセルの閾値電圧が変動したときに、この変動と同様に変動するから、この実施形態のように、リファレンスセルの閾値電圧をメモリセルアレイの各状態の間の閾値電圧に設定することで、メモリセルの相対的な読み出しレベルを変化しないようにできる。したがって、この発明によれば、読み出し時のセンスタイミングに余分なマージンを取る必要がなく、精度のよい読み出し動作が可能となる。
【0037】
また、この実施形態によれば、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの各状態の上限と下限の略真中の閾値電圧に設定されている。たとえば、リファレンスセルの閾値電圧は、状態0の閾値電圧分布および状態1の閾値電圧分布からそれぞれマージンを取っている。したがって、書き換え時のディスターブによって、メモリセルの閾値電圧の分布が広がった場合でも、リファレンスセルの閾値電圧が、メモリセルの閾値電圧に対して重なることがなく、マージンが残存しているので、メモリセルを確実に読み出すことができ、信頼性を確保できる。
【0038】
例えば、不揮発性メモリセルの閾値電圧が高い状態を状態0、閾値電圧が低い状態を状態1として2値で表される場合、リファレンスセルの閾値電圧は、それらの状態の略真中に設定される。この状態0の不揮発性メモリセルは、リファレンスセルよりも閾値電圧が高いから、読み出し動作時に、リファレンスセルのディスチャージが終わった時点で、不揮発性メモリセルのディスチャージを終了させた場合、この不揮発性メモリセルから流せる電流量は、リファレンスセルから流せる電流量よりも少ない。したがって、上記リファレンスセルのディスチャージが終了した時点では、上記不揮発性メモリセルのセンス動作が終了していない。しかし、状態1のメモリセルは、リファレンスセルよりも閾値電圧が低いから、リファレンスセルよりも、流せる電流量が多い。したがって、状態1のメモリセルは、リファレンスセルのセンスが終わった時点で、センスが終了している。
【0039】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の低い状態の閾値分布の上限の閾値電圧に設定されている。
【0040】
この実施形態では、例えば、不揮発性メモリセルは、その閾値電圧が高い状態を状態0とし、閾値電圧が低い状態を状態1として、閾値電圧が2値で表され、リファレンスセルの閾値電圧は、上記状態1の分布の上限の閾値電圧に設定される。また、不揮発性メモリセルの閾値電圧を状態0から状態1に下げる動作を書き込み動作とする。
【0041】
ここで、書き込みベリファイ動作において、リファレンスセルのセンスが終わった時点でメモリセルのセンスを終了した場合、書き込みが完了して状態1となったメモリセルの閾値電圧は、リファレンスセルの閾値電圧よりも低い値まで下げられている。したがって、このメモリセルは、リファレンスセルよりも、流せる電流量が多く、センスが終了する。しかし、未だ、書き込みが終了していないメモリセルは、リファレンスセルよりも閾値電圧が高いので、リファレンスセルよりも流せる電流量が少なく、リファレンスセルのセンスが終わった時点でセンスが終了していない。したがって、再書込みを行なう。
【0042】
このように、リファレンスセルの閾値電圧を、メモリセルアレイの閾値電圧の低い状態の上限の閾値電圧に設定することによって、ベリファイ動作時のセンスアンプの動作タイミングに余分なマージンをとる必要がなくなり、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0043】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の高い状態の閾値分布の下限の閾値電圧に設定されていることを特徴としている。
【0044】
この実施形態によれば、例えば、不揮発性メモリセルは、その閾値電圧が高い状態を状態0とし、閾値電圧が低い状態を状態1として、2値で表され、リファレンスセルの閾値電圧が上記状態0の分布の下限の閾値電圧に設定される。また、状態1から状態0にメモリセルの閾値電圧を上げる動作を消去動作とする。
【0045】
このとき、消去が完了して状態0となったメモリセルは、リファレンスセルよりも閾値電圧が高いところまで上げられている。したがって、このメモリセルは、消去ベリファイ動作において、リファレンスセルのセンスが終わった時点でメモリセルのセンスを終了した場合、リファレンスセルよりも流せる電流量が少なく、ビット線にプリチャージした電荷が十分引かれないため状態0と判定される。一方、まだ消去が終了していないメモリセルは、リファレンスセルよりも閾値電圧が低いから、リファレンスセルよりも流せる電流量が多く、ビット線にプリチャージした電荷が十分引かれる。したがって、このメモリセルは状態1と判定され、再消去を行なう。
【0046】
このように、リファレンスセルを、メモリセルアレイの状態の下限の閾値電圧に設定することで、ベリファイ動作時のセンス動作のタイミングに余分なマージンをとる必要がなく、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0047】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されている。
【0048】
この実施形態によれば、リファレンスセルが上記不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されているから、リファレンスセルが余計なディスターブを受けることがない。したがって、リファレンスセルの閾値電圧が変動することがなく、信頼性が向上する。
【0049】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記ビット線毎に対応して上記センスアンプを有し、上記複数のメモリセルのコントロールゲートが共通に接続された上記ワード線を一括して読み出す、もしくはベリファイする構成であり、上記ワード線毎に対応して上記リファレンスセルを備えている。
【0050】
この実施形態によれば、同一ワード線によってメモリセルとリファレンスセルの読み出し動作を行なうので、メモリセルとリファレンスセルとが全く同一のワード線電圧でセンスされる。したがって、読み出し精度を向上できる。
【0051】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルよりも、上記ワード線を制御するデコーダから離隔して配置されている。
【0052】
この実施形態によれば、ワード線の立ち上り時間のずれによるマージンを丸め込んだ読み出し動作ができ、読み出し精度が向上する。
【0053】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されている。
【0054】
この実施形態によれば、リファレンスセルが上記不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されているから、リファレンスセルが余計なディスターブを受けることがない。したがって、リファレンスセルの閾値電圧が変動することがなく、信頼性が向上する。
【0055】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値が高い状態の閾値分布の下限と閾値が低い状態の閾値分布の上限との略真中の閾値電圧に設定されている。
【0056】
この実施形態によれば、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの各状態の上限と下限の略真中の閾値電圧に設定されている。たとえば、リファレンスセルの閾値電圧は、状態0の閾値電圧分布および状態1の閾値電圧分布からそれぞれマージンを取っている。したがって、書き換え時のディスターブによって、メモリセルの閾値電圧の分布が広がった場合でも、リファレンスセルの閾値電圧が、メモリセルの閾値電圧に対して重なることがなく、マージンが残存しているので、メモリセルを確実に読み出すことができ、信頼性を確保できる。
【0057】
また、一実施形態は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の低い状態の閾値分布の上限の閾値電圧に設定されている。
【0058】
この実施形態によれば、リファレンスセルの閾値電圧を、メモリセルアレイの閾値電圧の低い状態の上限の閾値電圧に設定することによって、ベリファイ動作時のセンスアンプの動作タイミングに余分なマージンをとる必要がなくなり、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0059】
また、他の実施形態は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の高い状態の閾値分布の下限の閾値電圧に設定されている。
【0060】
この実施形態によれば、リファレンスセルを、メモリセルアレイの状態の下限の閾値電圧に設定することで、ベリファイ動作時のセンス動作のタイミングに余分なマージンをとる必要がなく、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0061】
また、一実施形態は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記リファレンスセルに連なる上記センスアンプによって検出された信号を、上記メモリセルアレイを構成するメモリセルのセンス終了信号とする前に、上記検出された信号を遅延させる遅延手段を備えた。
【0062】
この実施形態によれば、上記遅延の時間を、リファレンスセルとメモリセルアレイのメモリセルの特性のバラツキ,あるいはメモリセルアレイ内でのメモリセル間のバラツキを吸収するような時間に設定できる。この遅延時間の設定によって、上記特性のバラツキを吸収し、センス動作の余分なマージンを排して読み出し精度を向上させることができる。また、上記遅延時間を最適化することによって、読み出し精度向上と、余分(過度な)読み出しマージンを排することができ、読み出しの高速化も実現できる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の不揮発性半導体記憶装置を図示の実施の形態に基いて詳細に説明する。
【0064】
〔第1の実施の形態〕
まず、図1に、この発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施形態のブロック構成を示す。図1に示すように、この第1の実施形態は、メモリセルアレイ1を備え、このメモリセルアレイ1は、ワード線WL0,WL1…とビット線BL0,BL1,BL2…に接続された複数のメモリセルMC00〜MC12…からなる。このメモリセルMC00〜MC12…は、公知のフラッシュメモリセル(電気的に一括消去可能な不揮発性メモリセル)である。
【0065】
このメモリセルアレイ1は、ビット線BL0,BL1,BL2…で、プリチャージ回路7に接続されている。
【0066】
これらのメモリセルMC00〜MC12…は、その閾値電圧Vtの値によって状態が決まる。ここでは、閾値電圧が高い状態を状態0とし、閾値電圧が低い状態を状態1と定める。また、この実施形態は、上記ワード線WL0,WL1…を制御するためのXデコーダ6と、ビット線BL0,BL1…を制御するYデコーダ10と、上記メモリセルMC00〜MC12…が記憶するデータをセンスするセンスアンプ8を有する。
【0067】
そして、この実施形態は、フラッシュメモリセルRMCからなるリファレンスセル2を備え、このリファレンスセル2にリファレンスビット線RBLが接続されている。このリファレンスビット線RBLには、プリチャージ回路3とリファレンスセル用センスアンプ5が接続されている。
【0068】
このリファレンスセル用センスアンプ5は、センス動作制御回路を含み、このセンス動作制御回路は、この不揮発性半導体記憶装置のセンス動作のタイミング制御を行なう。上記リファレンスセル2は、メモリセルアレイ1を構成するフラッシュメモリセルMC00〜MC12…と同じ構造である。
【0069】
読み出し用のリファレンスセル2は、その閾値電圧が状態1と状態0の閾値電圧の真中の閾値電圧Vrefに設定されている。この設定は、前もってリファレンスセル2に、書き込み動作によって書き込みパルスとベリファイ動作を交互に行なうことで設定する。
【0070】
次に、図2に、この実施形態の不揮発性半導体記憶装置における読み出し動作のタイミングを示す。このタイミング図に基づいて、この実施形態の読み出し動作を説明する。この読み出し動作では、ワード線WL0とビット線BL0とで選択されるメモリセルMC00について説明する。
【0071】
まず、時刻t1で、選択セル(MC00)のワード線WL0に、読み出し電圧を供給する。次に、時刻t2で、選択セル(MC00)のドレインに接続されるビット線BL0をプリチャージする。同時に、リファレンスセル2のビット線RBLにもプリチャージを行なう。
【0072】
そして、時刻t3で、上記ビット線BL0のプリチャージが終了した後に、ビット線BL0とセンスアンプ8とを接続してセンス動作を開始する。同時に、リファレンスセル2のセンス動作も開始する。
【0073】
すると、リファレンスセル2を介してグランド(接地電圧)へ電流が流れるので、リファレンスセル2のセンスノードRBLの電圧が時間とともに低下し、センスノードRBLにつながるセンスアンプ5が反転すると、センス動作の終了信号disがHighとなり、その信号によってメモリセルアレイ1のセンス動作を終了させる。
【0074】
ここで、選択セルMC00が状態0の場合は、リファレンスセル2よりも閾値電圧が高いので、リファレンスセル2のセンス動作が終了した時点では、図2に破線で示すように、ビット線BL0の電圧はまだ低下せず、センスアンプ8も反転しない。一方、選択セルMC00が状態1の場合は、リファレンスセル2よりも閾値電圧が低いので、メモリセルMC00を介してグランド(接地電圧)へ電流が流れ、図2に実線で示すように、ビット線BL0の電圧が十分引かれて、センスアンプ8が反転する。
【0075】
このように、リファレンスセル2のセンスが完了したタイミングtsを、リファレンス用のセンスアンプ5によって検出し、メモリセルアレイ1のセンスアンプ8のセンス動作の終了タイミングtssを制御する。これにより、チップ内部オシレータなどにあわせて制御タイミングを発生する必要がなく、温度,トランジスタ特性などのばらつきを考慮したセンス時間マージンをとる必要がなくなる。
【0076】
この実施形態によって、メモリセル特性の温度特性のばらつきを吸収したセンスアンプの動作タイミングを発生することができる。リファレンスセル2は、メモリセルアレイ1を構成するメモリセルMC00,MC01 … と同一構造であるので、その温度特性はメモリセルMC00,…と一致する。
【0077】
次に、図3に、メモリセルアレイ1内におけるメモリセルMC00,…の閾値電圧値が、状態1と状態0とでそれぞれどのように分布しているかを示す。
【0078】
状態0(ここでは消去状態とする)のメモリセルは、チャネル領域からトンネル酸化膜を介してフローティングゲートに電子を注入した状態である。一方、状態1(ここでは書き込み状態とする)のメモリセルは、フローティングゲートからトンネル酸化膜を介してチャネル領域に電子を引き抜いた状態である。
【0079】
図3に破線で示すように、周囲温度が高くなると、メモリセルのしきい値電圧が低い方ヘシフトする。
【0080】
この時、リファレンスセル2はメモリセルMC00…と同一構造、かつ、同一特性なので、リファレンスセル2のしきい値電圧値は、メモリセルMC00…と同様にシフトする。したがって、メモリセルMC00…の状態0のしきい値電圧分布の下限と状態1のしきい値電圧分布の上限と、リファレンスセル2のしきい値電圧値の関係は、周囲温度が変化しても基本的には変化しない。
【0081】
したがって、メモリセルMC00…の状態0のしきい値電圧分布の下限とリファレンスセル2のしきい値電圧値との差(マージン(1))は、周囲温度が変化しても一定に維持される。また、リファレンスセル2のしきい値電圧値とメモリセルMC00…の状態1のしきい値電圧分布の上限値の差(マージン(2))も、周囲温度が変化しても一定に維持される。
【0082】
また、図3に示すように、温度変化によって、メモリセルMC00…の閾値電圧Vt分布がずれ(シフトし)ても、リファレンスセル2の閾値電圧Vtも同じ様にずれるので、センスタイミングがセル特性に追従し、相対的な読み出しレベルは変化しない。このため、センスタイミングのばらつきを考慮する必要がなくなり、精度の良い読み出し動作を実現できる。
【0083】
次に、図4を参照して、図1に示す実施形態におけるベリファイ動作を説明する。このベリファイ動作も基本的に読み出し動作と同様であり、同様のタイミングでセンスを行なうが、センス時間のリファレンスとなるリファレンスセルの閾値電圧が、読み出し動作と異なる。
【0084】
図4に示すメモリセルの閾値電圧Vt分布において、メモリセルから電子を引き抜いて状態0から状態1にすることを書き込み動作とし、逆に、メモリセルに電子を注入して状態1から状態0にすることを消去動作とする。
【0085】
例えば、読み出し電圧を3Vとし、読み出しマージンを状態0と状態1に対して各々1V確保しようとすると、状態0のメモリセルのしきい値電圧分布の下限と4Vとし、状態1のメモリセルのしきい値電圧分布の上限を2Vとする必要がある。したがって、消去パルス印加後のベルファイと、書き込みパルス印加後のベリファイとを行い、しきい値電圧値を検証しつつ、先の所定のしきい値電圧に合わせ込んでいく必要がある。
【0086】
書き込みベリファイ動作では、メモリセルが状態1つまりしきい値電圧Vtが2V以下になったか否かを判定する必要があり、そのために書き込みベリファイ電圧を2Vに設定する。つまり、書き込みベリファイ用のリファレンスセル2のしきい値電圧Vtを2Vに設定する。
【0087】
一方、消去動作では、メモリセルの状態が0つまりしきい値電圧Vtが4V以上になったか否かを判定する必要があり、そのため消去ベリファイ電圧を4Vに設定する。つまり、消去ベリファイ用のリファレンスセル2のしきい値電圧Vtを4Vに設定する。
【0088】
これら書き込みベリファイ用リファレンスセル2や消去ベリファイ用リファレンスセル2は、先の読み出し用リファレンスセルと同じセルを用い、書き込み動作や消去動作の開始前に書き込みもしくは消去動作とベリファイによって予め所定のしきい値電圧に設定しても良い。あるいは、別々のリファレンスセルを設置し、各々所定のしきい値電圧に設定しても良い。
【0089】
次に、図5に、この実施形態の不揮発性半導体記憶装置のより詳細な回路構成を示す。図5において、メモリセルアレイ1は仮想接地型であり、メモリセルMC00,MC01 … は、ACT(Asymmetrical Contactless Transistor)セルからなるACT型フラッシュメモリである。
【0090】
このACT型フラッシュメモリは、メモリセルMC00,MC01 … のソース線と隣接するメモリセルのドレインを共用でき、仮想接地型メモリセルアレイ構造に適している。また、先の共用する線を拡散層で形成することから、高密度実装が可能で大容量フラッシュメモリに適している。このACT型フラッシュメモリについては、本出願人らによる公開公報 特開平9−92739公報に詳しく説明されている。
【0091】
以下、この発明を、ACT型メモリセルを用いた実施形態によって、さらに詳細に説明する。
【0092】
上記ACTセルは、以下のように動作する。なお、書き込み・消去にはFNトンネル効果を利用する。まず、読み出しおよびベリファイ動作について説明する。読み出しもベリファイ動作も同じ動作で行なう。
【0093】
図6に、上記ACT型メモリセルMC01の断面を模式的に示す。
【0094】
このメモリセルMC01は、基板(もしくはp−ウェル)67に形成したソース(n-)62,ドレイン(n+)61と、このソース62とドレイン61の間に挟まれたチャネル領域66とを有し、その上にトンネル酸化膜69を介してフローティングゲートFGを有している。さらに、このフローティングゲートFG上に、層間絶縁膜70を介してコントロールゲートが形成されている。図6では、このコントロールゲートは、コントロールゲートに接続されているワード線WLとして記載している。
【0095】
また、メモリセルMC01のドレイン61と隣接するメモリセルMC00のソースは共有化され、拡散層n-によってサブビット線(SB)を形成している。このサブビット線(SB)は、図示していないコンタクト部を介して階層の異なるメインビット線に接続されている。なお、図5では、このサブビット線(SB)とメインビット線とは分離して記載されておらず、単に、BL0,BL1,…と記載している。
【0096】
図6(a)を参照して、メモリセルの読み出し時およびベリファイ時について説明する。
【0097】
まず、メモリセルMC01を読み出すものとする。メモリセルMC01のコントロールゲートに接続されているワード線WLに3Vが印加される。そして、メモリセルMC01のドレイン61側サブビット線を基準電圧(例えば、0V)とし、ソース62側サブビット線にはプリチャージ電圧1Vを印加する。また、基板(もしくはp−ウェル)67は基準電圧(例えば、0V)とする。
【0098】
これにより、メモリセルMC01が状態0であれば、しきい値電圧が4V以上であるから、セル電流は流れず、したがってプリチャージされた電圧1Vは維持される。一方、メモリセルMC01が状態1であれば、しきい値電圧は2V以下であるので、図6(a)に示すように、セル電流Icellが流れ、したがって、プリチャージされた電圧1Vは低下する。
【0099】
このプリチャージ電圧を、センスアンプ8でセンスすることにより、メモリセルMC01が状態0,状態1のいずれであるのかを判定する。以上が読み出し時の動作である。
【0100】
また、ベリファイ時は、書き込み時のベリファイ動作では、ワード線WLに2Vを印加し、一方、消去時のベリファイ動作ではワード線WLに4Vを印加する点だけが、前述の読み出し時と異なる。
【0101】
次に、図6(b)を参照して、メモリセルMC01ヘの書き込み時の書き込みパルス印加動作について説明する。この動作では、選択されたメモリセルMC01に書き込むものとする。
【0102】
メモリセルMC01のコントロールゲートが接続されているワード線WLに、負の高電圧(例えば、−9V)を印加し、ドレイン61側サブビット線には正電圧(例えば、5V)を印加し、ソース62側サブビット線はフローティング状態(ハイインピーダンス状態)にする。そして、他の選択されないメモリセルのドレイン側サブビット線は0Vにしておく。また、基板(もしくはp−ウェル)67は基準電圧(例えば、0V)にする。なお、選択されないメモリセルのコントロールゲートに接続されているワード線には、0Vを印加している。
【0103】
これにより、書き込むべきメモリセルMC01のドレイン(n+)61側とフローティングゲートFGとの間にFNトンネル現象FNTが発生して、フローティングゲートFGからトンネル酸化膜69を介してドレイン61(n+)側に電子が引き抜かれる。その結果、メモリセルMC01のしきい値電圧が低下し、状態1(ここでは書き込み状態)となる。
【0104】
さらに、上記メモリセルMC01のしきい値電圧を、所定のしきい値電圧(2V以下)にするため、この書き込み電圧(−9V)をワード線WLへパルス状に印加する。この後、上記ベリファイ動作によって、上記メモリセルMC01のしきい値電圧を検証し、所定のしきい値電圧(2V以下)に達していない場合は、ワード線WLへ再度書き込み電圧パルスを印加する。このように、メモリセルMC01が所定のしきい値電圧に達するまで、この書き込み電圧印加とベリファイを繰り返す。以上が書き込み動作である。
【0105】
最後に、図6(c)を参照して、メモリセルMC01の消去時の消去パルス印加動作を説明する。この消去は、ブロック単位もしくは全メモリセルに対して一括して行う。
【0106】
消去すべきメモリセルMC01のコントロールゲートが接続されているワード線WLに正の高電圧(例えば、10V)を印加し、ドレイン61側およびソース62側サブビット線と基板(もしくはp−ウェル)67には負電圧(例えば、−8V)を印加する。これにより、基板(もしくはp−ウェル)67のチャネル領域66とフローティングゲートFGとの間にFNトンネル現象FNTが発生し、チャネル領域66からトンネル酸化膜69を介してフローティングゲートFGに電子が注入される。その結果、メモリセルMC01のしきい値電圧が高くなり、状態0(ここでは消去状態)となる。
【0107】
さらに、上記メモリセルMC01を、所定のしきい値電圧(4V以上)にするため、上記正の高電圧(消去電圧)をワード線WLに、パルス状に印加した後、上記ベリファイ動作によってしきい値電圧を検証し、所定のしきい値電圧に達していない場合は、再度、上記消去電圧パルスを印加する。このように、上記メモリセルMC01が、所定のしきい値電圧に達するまで、上記消去電圧印加とベリファイとを繰り返す。以上が消去動作である。
【0108】
続いて、図5を参照して、この実施形態をさらに説明する。
【0109】
メモリセルアレイ1は、図5では、ワード線WL0,WL1およびビット線BL0〜BL3が示され、本発明の説明に必要な部分のみを記載している。
【0110】
図5において、センスアンプ部8は、ビット線BL0,BL1,BL2,BL3毎に設けられているセンス回路LA0,LA1,LA2,LA3を有する。上記センス回路LA0〜LA3は、データラッチ回路としても動作する。
【0111】
このセンス回路LA0〜LA3は、プリチャージ電圧が低下するか否かを検知するラッチタイプのセンス回路であり、センスノードsen0〜sen3の電圧が低下するか否かを検知する。また、このセンスアンプ部8は、ビット線プリチャージ用トランジスタPR0〜3と、ビット線プルダウントランジスタPD0〜3と、ビット線とセンスアンプとを接続するためのトランジスタTR0〜3を有する。さらに、センスアンプ部8は、センスノードsen0〜sen3を選択するトランジスタSE0〜SE3と、センス回路LA0〜LA3の初期化用トランジスタNI0〜NI3と、センス回路のイネーブル用トランジスタPC0〜PC3を有する。
【0112】
また、この実施形態は、上記センスアンプ部8のセンス動作の終了タイミングを制御する手段として、リファレンスセル(RMC)2と、リファレンス用センスアンプ5を備える。リファレンスセル2は、メモリセルアレイ1を構成するセルと同様にACTセルであり、その動作は上記ACTセルと同様である。
【0113】
このリファレンスセル2では、読み出し用のリファレンスセルの閾値電圧が、プログラムセルのしきい値分布の上限値とイレースセルのしきい値分布の下限値との間の値(ここでは3V)に設定されている。また、書き込みベリファイ用のリファレンスセル2では、しきい値電圧が2Vに設定され、消去ベリファイ用のリファレンスセル2では、しきい値電圧が4Vに設定されている。
【0114】
上記リファレンス用センスアンプ部5は、メインのセンスアンプ部8と同様に、センスアンプRLAと、そのセンス結果からsmrd信号,cut信号を制御する信号を発生するロジック回路を備える。このロジック回路は、トランジスタRDN,RTR,ディレイ回路delay,AND回路AN0,AND回路AN1からなる。また、このセンスアンプ部5と上記リファレンスセル2との間には、プリチャージ回路部3が接続されている。このプリチャージ回路部3は、プリチャージ回路RPR0,RPR1とプルダウン回路RPD0,RPD1などの回路から構成されている。
【0115】
次に、図7に示すタイミング図を参照して、上記実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作を説明する。ここでは、読み出しセルとしてMC00をセンスする場合の動作について説明する。この実施形態は、仮想接地型のメモリアレイ構成であるので、メモリセルMC00をセンスする場合、ビット線BL0を選択ビット(ドレイン側)とし、ビット線BL1をソースラインとして動作する。
【0116】
読み出しのために、メモリセルMC00に印加する電圧条件は、先の図6でMC01を一例として説明したのと同様であるが、主な動作を以下に説明する。まず、リファレンスセル(RMC)2のしきい値電圧を、予め3Vに設定する。このしきい値(3V)は、図4に示したような、メモリセルMC00の状態0のしきい値電圧分布の下限(4V)と、状態1のしきい値電圧分布の上限(2V)の間の略真中に設定している。これにより、先の下限(4V)および上限(2V)に対して読み出しマージンを最も広くすることができる。したがって、仮想接地型メモリセルアレイ構成で隣接するメモリセルとビット線を共有していることに起因して、隣接するメモリセル状態による影響(ディスターブ)を受けて、しきい値電圧分布が広がっても、そのしきい値電圧分布に対するマージンを確保できる。このことは、後述するようなリファレンスセルを各ビット線毎に設置する構成の場合に、特に有効となる。
【0117】
なお、ここでは、状態1を消去状態とし、状態0を書き込み状態として説明しているが、これはあくまで最初の設定の問題であり、逆の状態でも良い。
【0118】
図7に示す時刻t1以前の初期状態では、初期化信号initおよびrinitが共にHighレベルとなっていることから、センスアンプ部8における初期化用トランジスタNI0〜NI3およびセンスアンプ部5におけるトランジスタRNIがオンしている。
【0119】
センスアンプLA0〜LA3は、接続用トランジスタTR0〜TR3を介してメインメモリアレイ1のビット線BL0〜BL3の各々に接続されており、センスアンプRLAは、接続用トランジスタRTRを介してリファレンスセル2のビット線と接続されている。
【0120】
一方、上記初期状態において、制御信号renが、Lowレベルであるので、ノードcutはLowレベルとなり、センス回路LA0〜LA3におけるpMOSであるイネーブル用トランジスタPC0〜PC3、センス回路RLAにおけるイネーブル用トランジスタRPCはオン状態になる。したがって、センスアンプ部5,8のラッチ回路を構成するインバータ2の出力段はハイインピーダンス状態となっている。このため、ノードsen0〜sen3およびrsenは初期化状態Highレベルに固定される。
【0121】
但し、この時点では、制御信号rdがLowレベルであるので、ノードsmrdはLowレベルとなり、接続用トランジスタ(RTR,TR0〜TR3)はオフ状態であり、ビット線RBL0,BL0〜BL3とセンスアンプRLA,LA0〜LA3とは電気的に切り離されている。
【0122】
次に、図7の時刻t1〜t2で、読み出しのためのセンスが開始されると、まず、読み出しが行われる選択セルMC00のコントロールゲートに接続されているワード線WL0および、リファレンスセル2のコントロールゲートに接続されているワード線RWLに読み出し電圧(例えば、3V)が印加される。尚、選択されないワード線(図5では、WL1)には0Vが印加されている。
【0123】
また、センスアンプの初期化信号init,rinitは、Lowレベルとし、初期化用トランジスタNI0〜NI3,RNIをオフ状態にする。これにより、センスアンプ部8,5のラッチ回路LA0〜LA3,RLAは、出力ノードsen0〜sen3,rsenは、Highレベルを維持しつつ、固定状態からイネーブル状態に推移する。
【0124】
なお、リファレンスセル側には、ノードrefの信号refの波形を整形し、レベルを反転させるトランジスタRDNが設置されているので、信号disおよび、この信号disをディレイ回路delayを通して遅延させた信号disaは共にHighレベルを維持している。
【0125】
次に、時刻t2〜t3の段階では、ビット線へのプリチャージが行われる。
【0126】
プリチャージ制御信号preがHighレベルとなり、ビット線プリチャージ用トランジスタPR0〜PR3,RPR0,RPR1がオンするので、プリチャージ電圧Vpreによって、メモリセルアレイ1の全ビット線BL0,BL1,…とリファレンスセル(RMC)用のビット線RBL0,RBL1がプリチャージ(1.5V前後)される。
【0127】
メモリセルアレイ1の全ビット線とリファレンスセル用のビット線へのプリチャージが終了すると、次に、時刻t3〜センス終了の段階では、まず、プリチャージ制御信号preをLowレベルに戻す。これにより、ビット線プリチャージ用トランジスタPR0〜PR3およびRPR0,RPR1がオフ状態に戻り、プリチャージされた電位は維持される。
【0128】
続いて、制御信号rdをHighレベルにし、ノードsmrdをHighレベルにすることで接続用トランジスタTR0〜TR3およびRTRをオンにする。これにより、センスアンプ部8のノードsen0〜sen3をメモリセルアレイ1のビット線に接続し、センスアンプ部5のノードrsenをリファレンスセル2のビット線に接続する。
【0129】
さらに、制御信号renをHighレベルにすることで、ノードcutをHighレベルにし、pMOSであるセンス回路イネーブル用トランジスタPC0〜PC3およびRPCをオフにする。これにより、センスアンプ部のラッチ回路LA0〜LA3,RLAを構成するインバータ2の出力段はハイインピーダンス状態から通常の出力段となる。これにより、ノードsen0〜sen3およびrsenの電圧状態によって、ラッチ回路LA0〜LA3,RLAが働く、すなわち、センスできるようになる。
【0130】
この時点では、まだ、先のノードsen0〜sen3およびrsenは初期化状態Highレベルを維持している。
【0131】
さらに、これまでオフ状態にしていたビット線プルダウントランジスタPD0〜PD3およびRPD0,RPD1の内、読み出すべきメモリセルMC00およびリファレンスセルRMCのソース側に相当するビット線BL1およびRBL1を0Vにするため、制御信号pdn1とrpdn1とをHighレベルにして、ビット線プルダウントランジスタPD1とRPD1をオンさせる。
【0132】
これにより、ビット線BL1とRBL1はプリチャージされた電圧が低下し、0Vに固定される。これにより、メモリセルM00とリファレンスセルRMCのセンスが開始される。
【0133】
そして、リファレンスセル2側では、セル電流が流れるので、ビット線RBL0にプリチャージされた電圧は時間と共に低下して行く。そして、ビット線BL1と同様に推移しているノードrsenの電圧レベルが、リファレンスセル用センスアンプ部5内のラッチ回路RLAを構成するインバータ2の入力段のしきい値電圧を下回ると、ラッチ回路RLAは反転する(図7のビット線RBL0の一点鎖線部)。
【0134】
これにより、ノードrefはHighレベルに反転し、このHighレベル信号は波形整形用トランジスタRDNによって反転するので、信号disはHighレベルからLowレベルに変化する。そして、この信号disは、ディレイ回路delayを経由して、遅延された信号disaとなる。その結果、信号disaは、信号disに対して一定時間の遅延がなされ、HighレベルからLowレベルに変化する。この信号disaが、Lowレベルになることで、制御信号rdおよびrenの信号レベルに係わらず、ノードsmrdおよびcutはLowレベルに変化する。
上記ディレイ回路delayおよびAND回路AN0,AN1およびノードsmrd,cutがタイミング制御手段を構成している。
【0135】
これによって、接続用トランジスタTR0〜TR3およびRTRがオフ状態に変わるから、メモリセルアレイ1側およびリファレンスセル2側の両方で、ビット線BL0〜BL3,RBL0とセンスアンプ部8,5とが電気的に切り離される。
【0136】
同時に、イネーブル用トランジスタPC0〜PC3およびRPCはオン状態に変わり、センスアンプ部5,8のラッチ回路RLA,LA0〜LA3を構成するインバータ2の出力段はハイインピーダンス状態となる。このため、読み出すべきメモリセルMC00の状態は、ラッチ回路LA0にラッチされて確定する。
【0137】
この時点では、読み出すべき選択メモリセルMC00が状態1(書き込み状態)であれば、メモリセルMC00のしきい値電圧が2V以下であるので、メモリセルMC00を介してセル電流が流れる。したがって、ビット線BL0にプリチャージされた電圧は、0Vにまで十分に低下している(ディスチャージ)ことから、ラッチ回路LA0は確実に反転し、ノードsen0はLowレベルとなっている。
【0138】
一方、読み出すべき選択メモリセルMC00が状態0(消去状態)であれば、メモリセルMC00のしきい値電圧は4V以上であるから、メモリセルMC00を経由してセル電流が流れず、ビット線BL0にプリチャージされた電圧は維持している。したがって、ラッチ回路LA0は反転せず、ノードsen0はHighレベルを維持する。
【0139】
そして、制御信号rpdn0,rpdn1,rd,ren,pdn1をLowレベルに戻して、メモリセルMC00に対する読み出しを終了する。
【0140】
なお、図示していないが、順次、他のメモリセルの読み出しを同じ方法にて行い、同一ワード線WL0にコントロールゲートを接続されているメモリセルMC01,MC02の読み出しを行った後、Yデコーダ10からの制御信号Y0〜Y3をHighレベルにする。これにより、先のラッチされたデータをトランジスタSE0〜SE3を経由して、ノードD0〜D3から出力させる。以上は、読み出し動作時の説明である。
【0141】
次に、ベリファイ動作時については、書き込みベリファイ用に、リファレンスセル(RMC)2のしきい値電圧を予め2Vに設定しておけばよい。また、消去ベリファイ用には、リファレンスセル2のしきい値電圧を予め4Vに設定しておけば良い。それらの動作は、上述した動作と基本的に同じであるため説明は省略する。
【0142】
図5に示す実施形態の回路では、リファレンスセル(RMC)2は1つであるから、書き込み動作,消去動作,読み出し動作の各動作に入る前に、リファレンスセル2を、各々の動作に対応した所定のしきい値電圧に予め設定することになる。このしきい値電圧の設定は、リファレンスセル2に対し、書き込みパルス印加もしくは消去パルス印加とベリファイを繰り返すことで行われる。
【0143】
なお、この方式では、書き込み動作,消去動作,読み出し動作に入る前に、リファレンスセル2を予め所定のしきい値電圧に設定し直す必要が有るから、処理速度が遅くなる。
【0144】
〔第2の実施の形態〕
図8に、上記点を改善した第2の実施形態を示す。この第2実施形態は、図5に示した第1実施形態と相異する点は、次の点だけである。
【0145】
▲1▼ リファレンスセル2に替えて、リファレンスセル部82を有する点。
このリファレンスセル部82は、読み出し用リファレンスセルRMC1と、書き込みベリファイ用リファレンスセルRMC2および消去ベリファイ用リファレンスセルRMC3を有している。そして、リファレンスセルRMC1,RMC2,RMC3を、夫々、所定の読み出し用,書き込みベリファイ用,消去ベリファイ用のしきい値電圧に、予め設定しておく。
【0146】
この第2の実施形態によれば、読み出し時であれば、ワード線RWL1を3Vに設定して、読み出し用リファレンスセルRMC1を駆動する。一方、他のワード線RWL2,RWL3を0Vに設定して、書き込みベリファイ用リファレンスセルRMC2および消去ベリファイ用リファレンスセルRMC3を非駆動とする。
【0147】
また、書き込み時のベリファイ動作では、ワード線RWL2を2Vに設定して、書き込みベリファイ用リファレンスセルRMC2を駆動する。一方、他のワード線RWL1,RWL3を0Vに設定して、読み出し用リファレンスセルRMC1および消去ベリファイ用リファレンスセルRMC3を非駆動とする。
【0148】
また、消去時のベリファイ動作では、ワード線RWL3を4Vに設定して、消去ベリファイ用リファレンスセルRMC3を駆動する。一方、他のワード線RWL1,RWL2を0Vに設定して、書き込みベリファイ用リファレンスセルRMC2および読み出し用リファレンスセルRMC1を非駆動とする。
【0149】
他の回路ブロックの動作や電圧印加条件は図5の実施形態と同じである。
【0150】
このように、この第2実施形態によれば、書き込み動作,消去動作,読み出し動作に入る前に、リファレンスセル2を予め所定のしきい値電圧に設定し直す必要が無いから、処理速度が速くなる。
【0151】
〔第3の実施の形態〕
次に、図9に、第3の実施の形態を示す。
【0152】
この第3実施形態は、図5の第1実施形態と異なる点は、リファレンスセル2に替えて、リファレンスセル部92を備えた点にある。
【0153】
このリファレンスセル部92は、リファレンスセルRMC0,RMC1からなる。このリファレンスセルRMC0のコントロールゲートをワード線WL0に接続し、リファレンスセルRMC1のコントロールゲートをワード線WL1に接続している。このように、この実施形態では、各リファレンスセルRMC0,RMC1をメモリセルアレイ1の各ワード線WL0,WL1に接続した。
【0154】
この第3実施形態では、Xデコーダ回路6からワード線WL0,WL1に印加される電圧が、リファレンスセルRMC0,RMC1と読み出すべき選択メモリセルMC00〜MC02,MC10〜MC12とに印加される。すなわち、読み出すべき選択メモリセルとリファレンスセルとに、同一の電圧が印加されることから、ワード線への印加電圧のバラツキによるセル電流のバラツキが無くなり、読み出し精度がより向上する。
【0155】
〔第4の実施の形態〕
次に、図10に、第4実施形態を示す。この第4実施形態は、トリプルウェル構造であり、p基板71に、メモリセルアレイ領域72とリファレンスセル領域73を形成した。なお、74はドレインをなすn+層であり、79はソースをなすn-層である。
【0156】
この第4実施形態では、メモリセルアレイ領域72とリファレンスセル領域73とは、n-層75で分離した構造になっている。
【0157】
この第4実施形態では、n-層75に、P−ウェル77とp基板71に比べて、高い電圧を印加することで、メモリセルアレイ領域72とリファレンスセル領域73とを電気的に分離している。
【0158】
このn−層75で囲まれて分離された領域72,73は、例えば、図5の第1実施形態や図8の第2実施形態や図9の第3実施形態では、メモリセルアレイ領域1およびリファレンスセル領域2として破線で囲んだ部分に相当する。
【0159】
この第4実施形態では、メモリセルアレイ領域72とリファレンスセル領域73とが電気的に分離されているから、互いの動作によってディスターブされることなく、安定した精度の高い読み出しが可能となる。
【0160】
また、前述の図9では摸式的に表しているが、各ワード線毎にリファレンスセルを配置する第3実施形態の構成では、リファレンスセル部92,メモリセルアレイ1およびXデコーダ6をIC化した際のレイアウトにおいて、リファレンスセル部92をXデコーダ6から最も遠い位置に配置する。
【0161】
これにより、高密度化,微細化した場合に、ワード線の配線抵抗や浮遊容量による波形鈍り等によるワード線の立ち上がり(すなわちメモリセルの選択)において、リファレンスセルが最も遅延する。これにより、メモリセルアレイ領域のメモリセル特性のバラツキを吸収することができる。
【0162】
尚、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、リファレンスセルの数や配置場所には限定されず、様々な変形が可能であることは言うまでもない。
【0163】
例えば、図9の第3実施形態のリファレンスセル構成は、各ビット線にリファレンスセルが1つ設置されるもので、メモリセルのしきい値電圧を書き込み,消去および読み出しの各々動作前に所定の値に設定するものであるが、予め所定のしきい値電圧に設定してある3つのリファレンスセル(書き込みベリファイ用リファレンスセル,消去ベリファイ用リファレンスセル,読み出し用リファレンスセル)を各ビット線に設置する構成でも良い。
【0164】
例えば、ワード線WL0に、書き込みベリファイ用リファレンスセル,消去ベリファイ用リファレンスセル,読み出し用リファレンスセルの各々のコントロールゲートを接続する。そして、各リファレンスセルヘのプリチャージ電圧の印加方法を変えて、各リファレンスセル間の回り込み電流を無くすことで、上記構成を実現できる。
【0165】
また、図5,図8,図9の第1,第2,第3実施形態では、信号disをディレイ回路delayを介して遅延させ、信号disaを作り出している。この遅延時間は、リファレンスセルとメモリセルアレイのメモリセルの特性のバラツキ,あるいはメモリセルアレイ内でのメモリセル間のバラツキを吸収するような時間に設定すればよい。例えば、先に述べたようなワード線印加電圧のバラツキや、ワード線抵抗や浮遊容量によるワード線選択信号のレイアウト位置等によるバラツキ,さらにはメモリセルの読み出し電流のバラツキを吸収する時間に、上記遅延時間を設定すればよい。この遅延時間の設定によって、上記特性のバラツキを吸収し、センス動作の余分なマージンを排して読み出し精度を向上させることができる。
【0166】
このディレイ回路delayは、例えば、インバータ回路を複数段シリーズに接続したり、容量Cと抵抗R等で簡単に構成できる。また、例えば、外部信号による段数切替手段の設置や、レーザー等による配線切断による段数変更によって、上記インバータ回路のシリーズ接続の段数を切替可能にし、IC化した後、先のメモリセルの特性のバラツキを考慮したディレイ時間を設定できるようにしても良い。このように、遅延時間を最適化することによって、読み出し精度向上と、余分(過度な)読み出しマージンを排することができ、読み出しの高速化も実現できる。
【0167】
尚、上記実施の形態においては、仮想接地型のメモリアレイを一例に説明したが、これに限定されるものではなく、NOR型やNAND型やAND型などのフラッシュメモリであっても適用可能である。また、メモリセルとしてACTメモリセルを用いた場合を一例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく他の不揮発性メモリセルでも適応可能である。
【0168】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明の不揮発性半導体記憶装置は、不揮発性メモリの閾値が高い状態の閾値分布の下限と閾値の低い状態の閾値分布の上限との間の値に予め閾値を設定されたリファレンスセルを有し、リファレンスセルを、選択された不揮発性メモリセルと同時にセンスし、リファレンスセルのビット線のディスチャージが完了したタイミングをリファレンスセルに連なるセンスアンプで検出し、この検出した完了タイミングに基き、メモリセルアレイに連なるセンスアンプのセンス動作の終了タイミングをタイミング制御手段で制御する。
【0169】
この発明では、温度変化などの影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれたときに、この特性のずれに追従するように、上記リファレンスセルの特性もずれる。そして、この発明では、読み出し動作におけるセンスアンプの動作タイミングを制御回路によって発生していて、その動作タイミングの内のセンス動作終了のタイミングを、リファレンスセルのセンスが終了することによってタイミング制御手段で決める。したがって、この発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、温度変化などの影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれても、不揮発性メモリセルの相対的な読み出しレベルは変化せず、余分なマージンをとる必要がなく、精度の良い読み出し動作を実現できる。
【0170】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、不揮発性メモリの書き込みベリファイ電圧または消去ベリファイ電圧に、閾値が予め設定されたリファレンスセルを有し、リファレンスセルを、選択された不揮発性メモリセルと同時にセンスを行ない、リファレンスセルのビット線のディスチャージが完了したタイミングをリファレンスセルに連なるセンスアンプで検出し、この検出した完了タイミングに基き、メモリセルアレイに連なるセンスアンプのセンス動作の終了タイミングをタイミング制御手段で制御する。この実施形態によれば、ベリファイ動作におけるセンスアンプの動作タイミングを制御回路によって発生している。
【0171】
この実施形態では、温度変化などの影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれたときに、この特性のずれに追従するように、リファレンスセルの特性もずれる。そして、この発明では、ベリファイ動作におけるセンスアンプの動作タイミングを制御回路によって発生していて、その動作タイミングの内のセンス動作終了のタイミングを、リファレンスセルのセンスが終了することによって、タイミング制御手段で決める。したがって、この実施形態の不揮発性半導体記憶装置によれば、温度変化などの影響で、不揮発性メモリセルの特性がずれても、不揮発性メモリセルの相対的な読み出しレベルは変化せず、余分なマージンをとる必要がなく、精度の良いベリファイ動作を実現できる。
【0172】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの各状態の上限と下限の略真中の閾値電圧に設定されている。
【0173】
この実施形態によれば、リファレンスセルの閾値電圧は、温度変動等によって、不揮発性メモリセルの閾値電圧が変動したときに、この変動と同様に変動するから、この実施形態のように、リファレンスセルの閾値電圧をメモリセルアレイの各状態の間の閾値電圧に設定することで、メモリセルの相対的な読み出しレベルを変化しないようにできる。したがって、この実施形態によれば、読み出し時のセンスタイミングに余分なマージンを取る必要がなく、精度のよい読み出し動作が可能となる。
【0174】
また、この実施形態によれば、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの各状態の上限と下限の略真中の閾値電圧に設定されている。たとえば、リファレンスセルの閾値電圧は、状態0の閾値電圧分布および状態1の閾値電圧分布からそれぞれマージンを取っている。したがって、書き換え時のディスターブによって、メモリセルの閾値電圧の分布が広がった場合でも、リファレンスセルの閾値電圧が、メモリセルの閾値電圧に対して重なることがなく、マージンが残存しているので、メモリセルを確実に読み出すことができ、信頼性を確保できる。
【0175】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の低い状態の閾値分布の上限の閾値電圧に設定されている。この実施形態のように、リファレンスセルの閾値電圧を、メモリセルアレイの閾値電圧の低い状態の上限の閾値電圧に設定することによって、ベリファイ動作時のセンスアンプの動作タイミングに余分なマージンをとる必要がなくなり、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0176】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の高い状態の閾値分布の下限の閾値電圧に設定されている。
【0177】
この実施形態のように、リファレンスセルのしきい値電圧を、メモリセルアレイの状態の下限の閾値電圧に設定することで、ベリファイ動作時のセンス動作のタイミングに余分なマージンをとる必要がなく、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0178】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルが不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されているから、リファレンスセルが余計なディスターブを受けることがない。したがって、リファレンスセルの閾値電圧が変動することがなく、信頼性が向上する。
【0179】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、同一ワード線によってメモリセルとリファレンスセルの読み出し動作を行なうので、メモリセルとリファレンスセルとが全く同一のワード線電圧でセンスされる。したがって、読み出し精度を向上できる。
【0180】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルは、不揮発性メモリセルよりも、上記ワード線を制御するデコーダから離隔して配置されている。したがって、ワード線の立ち上り時間のずれによるマージンを丸め込んだ読み出し動作ができ、読み出し精度が向上する。
【0181】
また、他の実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルが、不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されているから、リファレンスセルが余計なディスターブを受けることがない。したがって、リファレンスセルの閾値電圧が変動することがなく、信頼性が向上する。
【0182】
また、一実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルは、不揮発性メモリセルの各状態の上限と下限の略真中の閾値電圧に設定されている。たとえば、リファレンスセルの閾値電圧は、状態0の閾値電圧分布および状態1の閾値電圧分布からそれぞれマージンを取っている。したがって、書き換え時のディスターブによって、メモリセルの閾値電圧の分布が広がった場合でも、リファレンスセルの閾値電圧が、メモリセルの閾値電圧に対して重なることがなく、マージンが残存しているので、メモリセルを確実に読み出すことができ、信頼性を確保できる。
【0183】
また、他の実施形態は、上記不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルの閾値電圧を、メモリセルアレイの閾値電圧の低い状態の上限の閾値電圧に設定することによって、ベリファイ動作時のセンスアンプの動作タイミングに余分なマージンをとる必要がなくなり、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0184】
また、一実施形態は、上記不揮発性半導体記憶装置において、リファレンスセルを、メモリセルアレイの閾値電圧の高い状態の下限の閾値電圧に設定することで、ベリファイ動作時のセンス動作のタイミングに余分なマージンをとる必要がなく、ベリファイ動作の精度向上が可能となる。
【0185】
また、他の実施形態は、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記リファレンスセルに連なる上記センスアンプによって検出された信号を、上記メモリセルアレイを構成するメモリセルのセンス終了信号とする前に、上記検出された信号を遅延させる遅延手段を備えた。この実施形態によれば、上記遅延の時間を、リファレンスセルとメモリセルアレイのメモリセルの特性のバラツキ,あるいはメモリセルアレイ内でのメモリセル間のバラツキを吸収するような時間に設定できる。この遅延時間の設定によって、上記特性のバラツキを吸収し、センス動作の余分なマージンを排して読み出し精度を向上させることができる。また、上記遅延時間を最適化することによって、読み出し精度向上と、余分(過度な)読み出しマージンを排することができ、読み出しの高速化も実現できる。
【0186】
以上のように、この発明によれば、不要な読み出しマージンをなくすことができるため不揮発性半導体記憶装置の高速動作も実現できる。特に高集積化、大容量化に適しており、さらに低電圧化にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態のブロック構成図である。
【図2】 上記第1実施の形態の読み出し動作のタイミング図である。
【図3】 温度によってしきい値電圧Vt分布が変動する様子を表す分布図である。
【図4】 メモリセルの書き込み状態および消去状態でのVt分布をあらわす分布図である。
【図5】 上記実施形態の不揮発性半導体記憶装置の回路構成図である。
【図6】 ACTセルの動作説明図である。
【図7】 上記実施形態の不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作のタイミング図である。
【図8】 この発明の第2実施形態の回路構成図である。
【図9】 この発明の第3実施形態の回路構成図である。
【図10】 この発明の第4実施形態の回路構成図である。
【図11】 従来例のNAND型フラッシュメモリの書き換え回路構成図である。
【図12】 従来例のNAND型フラッシュメモリのタイミング波形図である。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…リファレンスセル、
3,7…プリチャージ回路、5,8…センスアンプ部、
82,92…リファレンスセル部、
MC00〜MC12…メモリセル、WL0,WL1…ワード線、
BL0〜BL3…ビット線、
RWL…リファレンスセルのワード線、
RBL…リファレンスセルのビット線、
PR,RPR…プリチャージ用トランジスタ、
PD,RPD…プルダウン用トランジスタ、
TR,RTR…ビット線・センスアンプ接続用トランジスタ、
PC,RPC…センス動作イネーブル用トランジスタ、
LA,RLA…センスアンプ(ラッチ回路)、
NI,RM…センスアンプ初期化用トランジスタ、
SE…ビット線選択用トランジスタ、
Y0,Y1,Y2,Y3…カラム選択信号、
D0〜D3…データ線、RMC…リファレンスセル、
Vpre…プリチャージ電圧、
pre…ビット線プリチャージ信号、
rd…リードイネーブル信号、
rinit,init…センスアンプ初期化信号、
pdn,rpdn…ビット線プルダウン信号、
smrd…ビット線,センスアンプ接続信号、
cut…センスイネーブル信号、
dis,disa…センスディスイーブル信号、
sen,rsen…センスノード、delay…遅延回路。

Claims (13)

  1. 複数のワード線およびビット線と、上記複数のワード線のうちの1本が制御ゲートに接続され、上記複数のビット線のうちの1本がドレインに接続される不揮発性メモリをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、上記ビット線に読み出されたデータを増幅するセンスアンプと、上記ビット線を任意の電圧にプリチャージするプリチャージ回路と、上記不揮発性メモリの閾値が高い状態の閾値分布の下限と閾値の低い状態の閾値分布の上限との間の値に予め閾値を設定されたリファレンスセルとを有し、
    上記ビット線を上記プリチャージ回路によって任意の電圧にプリチャージし、選択された上記ワード線に任意の読み出し電圧を印加して、上記ビット線が選択された上記不揮発性メモリセルによってディスチャージされるか否かを上記センスアンプによって判定することにより、データの読み出しを行なう不揮発性半導体記憶装置であって、
    上記リファレンスセルを、上記選択された不揮発性メモリセルと同時にセンスし、上記リファレンスセルのビット線のディスチャージが完了したタイミングを上記リファレンスセルに連なる上記センスアンプで検出し、この検出した完了タイミングに基き、上記メモリセルアレイに連なる上記センスアンプのセンス動作の終了タイミングを制御するタイミング制御手段を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 複数のワード線およびビット線と、上記複数のワード線のうちの1本が制御ゲートに接続され、上記複数のビット線のうちの1本がドレインに接続される不揮発性メモリをアレイ状に配置したメモリセルアレイと、上記ビット線に読み出されたデータを増幅するセンスアンプと、上記ビット線を任意の電圧にプリチャージするプリチャージ回路と、上記不揮発性メモリの書き込みベリファイ電圧または消去ベリファイ電圧に、閾値が予め設定されたリファレンスセルとを有し、
    上記ビット線を上記プリチャージ回路によって任意の電圧にプリチャージし、選択された上記ワード線に任意のベリファイ電圧を印加して、上記ビット線が選択された上記不揮発性メモリセルによってディスチャージされるか否かを上記センスアンプによって判定することによって、書き換えデータのべリファイを行なう不揮発性半導体記憶装置であって、
    上記リファレンスセルを上記選択された不揮発性メモリセルと同時にセンスを行ない、上記リファレンスセルのビット線のディスチャージが完了したタイミングを上記リファレンスセルに連なる上記センスアンプで検出し、この検出した完了タイミングに基き、上記メモリセルアレイに連なる上記センスアンプのセンス動作の終了タイミングを制御するタイミング制御手段を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの各状態の上限と下限の略真中の閾値電圧に設定されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の低い状態の閾値分布の上限の閾値電圧に設定されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の高い状態の閾値分布の下限の閾値電圧に設定されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  7. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記ビット線毎に対応して上記センスアンプを有し、上記複数のメモリセルのコントロールゲートが共通に接続された上記ワード線を一括して読み出す、もしくはベリファイする構成であり、
    上記ワード線毎に対応して上記リファレンスセルを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  8. 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルよりも、上記ワード線を制御するデコーダから離隔して配置されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  9. 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルから電気的に分離された領域に形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  10. 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値が高い状態の閾値分布の下限と閾値が低い状態の閾値分布の上限との略真中の閾値電圧に設定されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  11. 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の低い状態の閾値分布の上限の閾値電圧に設定されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  12. 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記不揮発性メモリセルは、その閾値電圧分布によって2つ以上の状態をとり、
    上記リファレンスセルは、上記不揮発性メモリセルの閾値電圧の高い状態の閾値分布の下限の閾値電圧に設定されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    上記リファレンスセルに連なる上記センスアンプによって検出された信号を、上記メモリセルアレイを構成するメモリセルのセンス終了信号とする前に、上記検出された信号を遅延させる遅延手段を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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