JP4060938B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冗長機能を有する不揮発性半導体記憶装置に関し、特にブロック単位で消去・書き込み処理が可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラッシュEEPROM(一括消去型電気的消去及び書き込み可能な読み出し専用メモリ)は、従来、携帯電話やBIOS(Basic input output systems:基本入出力システム)向けのコードストレージへの用途が主であった。ところが、近年、ディジタルスチルカメラ等のデータストレージへの用途が急速に高まりつつある。ところで、データストレージ用のフラッシュEEPROMにおいては、特に小規模ブロックサイズでの書き換えが要求されている。
【0003】
このような要求を満たすフラッシュEEPROMとして、1995年5月の電子情報通信学会の信学技法で発表されているAND型フラッシュメモリがある。AND型フラッシュメモリは、データ線およびソース線の夫々を積層化した並列構造を有しており、FN(ファウラー−ノルドハイム)トンネル効果によって書き込みおよび消去を行うフラッシュEEPROMである。
【0004】
図4は、上記AND型フラッシュメモリの1ブロック分のアレイ構造を示す。図4において、メインデータ線D0からドレイン側選択トランジスタDT0を介して分岐したサブデータ線SD0と、メインソース線Sからソース側選択トランジスタST0を介して分岐したサブソース線SS0との間に、n+1(=64)個のメモリセルMC00,MC01,…,MC0nが並列に接続されている。これを1つのユニット(ANDユニット)として、n+1(=64)本のワード線WL0,WL1,…,WLn上に、m+1(=512バイト分)のANDユニットが配列されている。そして、上記(n+1)×(m+1)個のメモリセルMCを1つのブロックとする複数のブロックがメインデータ線D0〜Dmを共有して配列されて上記AND型フラッシュメモリアレイを構成している。
【0005】
このように、上記データ線をメインデータ線D0,D1,…,Dmとサブデータ線SD0,SD1,…,SDmとで階層化し、ソース線をメインソース線Sとサブソース線SS0,SS1,…,SSmとで階層化することによって、上記ドレイン側選択トランジスタDTで非選択ブロックのサブデータ線SDをメインデータ線Dから切り離す一方、ソース側選択トランジスタSTでサブソース線SSをメインソース線Sから切り離すことで、選択ブロックのみをメインデータ線Dとメインソース線Sとに接続することができる。その結果、1本のワード線WLの単位で書き込み・消去処理を行っても、非選択ブロックのワード線WLにつながるメモリセルMCはディスターブの影響を受けることが無く、1本のワード線WL(例えば、ワード線WL0)にゲートが接続されているトランジスタで構成されているメモリセルMC(例えば、メモリセルMC00,MC10,…,MCm0)で構成されるセクタSCの単位での書き込み・消去処理が実現できるのである。
【0006】
図5は、上記AND型フラッシュメモリの基本動作を示す。AND型フラッシュメモリは、上述のようにFNトンネル効果によって書き込みおよび消去を行うものである。書き込み時には、図5(a)に示すように、メモリセルMCを構成するトランジスタのドレイン1に高電圧Vdを掛け、フローティングゲート2からドレイン1側に電子を放出させて閾値電圧を下げることによって行う。これに対して、消去は、図5(b)に示すように、ゲート3に高電圧Vgを掛け、基板4からフローティングゲート2に電子を注入して閾値電圧を上げることによって行う。ディスターブを防いでセクタ単位での書き込み・消去処理を実現するために、何れの場合にも基板4には電圧を掛けないようにしている。
【0007】
上記AND型フラッシュメモリでは、上述のようにセクタSC単位で書き込み・消去処理が可能なことから冗長処理は上記セクタSC単位で行う。図6は、AND型フラッシュメモリの冗長処理の原理を示す。書き込み・消去時において、選択されたワード線WLに係るセクタが不良セクタ6aである場合には、この不良セクタ6aをメモリアレイ5内に設けられた冗長セクタ7と置き換えるのである。
【0008】
こうすることによって、冗長の置換単位を最小で1つのセクタ6まで小さくでき、複数の冗長セクタで構成される冗長用のブロック単位で置換する場合よりも置換単位が小さい分だけ歩留まりを向上できる。
【0009】
ところで、小規模単位での書き込み・消去処理が可能であり、上記AND型フラッシュメモリよりも更に高集積化が可能なフラッシュEEPROMとして、仮想接地型フラッシュメモリがある。この仮想接地型フラッシュメモリでは、後に詳述するように、ビット線と金属電極とのコンタクト(ビット線コンタクト)の数を減らし、且つ、ソース線を不要とした高密度メモリアレイである。この高密度性は、ビット線を階層化して拡散層配線で形成すると共に、隣接ビット線をソース線として用いることによって実現する。
【0010】
但し、このメモリアレイでは、書き込み・消去時におけるビット線選択においてディスターブの影響が大きいため、そのディスターブの影響を回避するための方法が必要である。その方法の一つとして、「“A New Cell Structure for Sub-quarter Micron High Density Flash Memory”IEDM Technical Digest,pp269-270,1995」に発表されたACT(Asymmetrical Contactless Transistor:非対称コンタクトレス・トランジスタ)を用いたACT型フラッシュメモリがある。
【0011】
上記ACT型フラッシュメモリは、書き込み・消去に上記FNトンネル効果を用い、図7に示すように、そのメモリアレイ構造は同一ワード線WLに接続された隣接する2つのメモリセルで同一ビット線を共有する仮想接地アレイ構造を有している。このように、2つのメモリセルでサブビット線を共有し、且つ、上記サブビット線に拡散層を用いることでビット線コンタクト数を減少させており、メモリセル面積を著しく減少させて高集積化を可能にしている。尚、図7中、MBLxはメインビット線であり、SBLxは拡散層で形成されたサブビット線であり、WLxはワード線であり、SGxはセレクトゲート選択線である。また、■印は、階層が異なるメインビット線BLxとサブビット線SBLxとのコンタクトを表している。
【0012】
上記構成を有するACT型フラッシュメモリは、以下のように動作する。尚、書き込み・消去にはFNトンネル効果を利用する。書き込み時には、図8(a)に示すように、各メモリセルを構成するトランジスタのゲート(ワード線WL)に負電圧(図では−9V)を印加し、ドレイン側のサブビット線SBには正電圧(図では+5V)を印加し、ソース側のサブビット線SBはフローティング状態にしておく。そうすると、ドレイン側のサブビット線SBにおけるn+側とフローティングゲートFGとの間にFNトンネル現象が発生してフローティングゲートFGからドレイン側のサブビット線SBに電子が引き抜かれる。こうして、当該トランジスタの閾値電圧を下げることによって書き込みを行う。
【0013】
一方、消去時には、図8(b)に示すように、各メモリセルを構成するトランジスタのゲート(ワード線WL)に高電圧(図では10V)を印加し、ドレイン,ソース側のサブビット線SBおよび基板(p-領域)には負電圧(図では−8V)を印加する。そうすると、上記基板のチャネル領域とフローティングゲートFGとの間にFNトンネル現象が発生してフローティングゲートFGに電子が注入される。こうして、当該トランジスタの閾値電圧を上げることによって消去を行う。尚、読み出しおよびベリファイ等の動作については省略する。
【0014】
ここで、一般にフラッシュメモリは、上記メモリアレイと、ロウデコーダやカラムデコーラ等の周辺回路(図示せず)から構成されている。そこで、上記消去時において、上記基板(p-領域)に負電圧を印加した際に上記周辺回路が影響を受けないように、上記周辺回路をメモリアレイと電気的に分離しておく。この電気的分離は、図9に示すように、pサブ基板上にnウェル(n-)を形成し、更にpウェル(p-)を形成したトリプルウェル構造上に上記周辺回路を形成することによって行われる。
【0015】
ところで、上述のようにして不揮発性半導体記憶装置が大容量になると、歩留まり向上のために不良メモリセルあるいは不良セクタを救済するための冗長機能が必要となる。このような冗長機能として、上述したAND型フラッシュメモリにおける冗長機能の他に、以下のような冗長機能が提案されている。
【0016】
特開平6−150688号公報(以下、公報1と言う)における回路図を図10に示す。公報1では、メインブロック11とはソース線Sを異にする冗長ブロック12を設け、メインブロック11および冗長ブロック12において、1本のワード線Wに接続されたメモリセル単位でソース線Sを共有(このソース線を共有するメモリセル群を1つのブロックとする)すると共に、夫々のソース線Sにはソースラインレベル供給回路13を接続している。そして、不良ブロック14のソースラインレベル供給回路13aをオフにし、冗長ブロック12のソースラインレベル供給回路13bをオンにすることによって、不良ブロック14を冗長ブロック12に置き換えるのである。
【0017】
また、特開平6−290597号公報(以下、公報2と言う)では、図11に示すように、公報1の場合と同様に、メインブロック15および冗長ブロック16を設けて、メインブロック15および冗長ブロック16の夫々に1つのソースラインレベル供給回路17,18を設けている。そして、メインブロック15を構成する各ブロックのソース線S1〜Snとソースラインレベル供給回路17とを、ヒューズ19を介して接続している。同様に、冗長ブロック16のソース線Sxとソースラインレベル供給回路18とを、ヒューズ20を介して接続している。こうして、不良ブロックが発生した場合には、不良ブロック21のソース線S1に介設されたヒューズ19を切って、不良ブロック21を冗長ブロック16に置き換えるのである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ACT型フラッシュメモリにおいては、以下のような問題がある。すなわち、上記ACT型フラッシュメモリを消去する場合には、上述したように、各メモリセルを構成するトランジスタのチャネル領域(p-領域)には負電圧が印加される。したがって、図9に示すように、上記pウェル(p-)上に形成されてメモリアレイにおける選択ブロックから非選択ブロックへのディスターブは避けられない。そのために、上記メモリアレイ中に冗長ブロックを設けた場合に、メインブロック中のセクタあるいは小ブロックを選択して消去処理を行う際に、非選択状態である冗長ブロックにおけるメモリセルのチャネル領域にも負電圧が印加されて誤動作するという問題がある。したがって、冗長機能が発揮できず、メインブロック中に不良セルを救済することができないという問題がある。
【0019】
また、上記公報1および公報2においては、以下のような問題がある。すなわち、公報1においては、各ワード線Wを選択するロウデコーダ(図示せず)とは別に各ブロック毎にソースラインレベル供給回路13を設ける必要があり、レイアウト面積において不利であるという問題がある。また、公報2においては、ソースラインレベル供給回路17は、メインブロック15に対して1つであるが、各ブロック毎にソース線Sにヒューズ19を設ける必要があり、公報1の場合と同様に、レイアウト面積において不利であるという問題がある。
【0020】
そこで、この発明の目的は、消去処理時に冗長ブロックが誤動作することがなく高信頼性であり、レイアウト面積が不利にならない冗長機能を有する不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
浮遊ゲートを有して電気的に情報の書き込み消去が可能であり且つ上記浮遊ゲートに電子を注入して閾値を高めることによって上記消去が行われる複数のメモリセルトランジスタの制御ゲートおよびドレインが、マトリックス状に配列されたワード線およびビット線に接続されたメモリアレイを有し、上記メモリアレイを構成すると共に、第1の所定数のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位とするメインブロックと、上記メモリアレイを構成すると共に、第2の所定数のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位として、上記メインブロック中の不良メモリセルトランジスタの置き換え用に使用される冗長ブロックを備えて、上記メインブロックと冗長ブロックとは、基板上における電気的に分離した領域に形成されている不揮発性半導体記憶装置において、
上記不良メモリセルトランジスタのアドレスを表す不良アドレスが記憶されている不良アドレス記憶部と、
情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスが入力され、この入力アドレスに基づいて、上記メインブロックにおける上記情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタをアクセスするメインブロック制御部と、
情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスが入力され、この入力アドレスに基づいて、上記冗長ブロックにおける上記情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタをアクセスする冗長ブロック制御部と、
情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスが入力され、この入力アドレスと上記不良アドレス記憶部に記憶された不良アドレスとを比較し、上記入力アドレスが不良アドレスであり且つ上記書き込みの対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線へのアクセスを停止させると共に、上記冗長ブロック制御部に制御信号を出力して上記冗長ブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に書き込み用の電圧を印加させる一方、上記入力アドレスが不良アドレスであり且つ上記消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させると共に、上記冗長ブロック制御部に制御信号を出力して上記冗長ブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させ、上記入力アドレスが不良アドレスではなく且つ上記書き込みの対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に書き込み用の電圧を印加させる一方、上記入力アドレスが不良アドレスではなく且つ上記消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させる冗長制御部
を備えたことを特徴としている。
【0022】
上記構成によれば、メモリアレイを構成するメインブロックと冗長ブロックとは、基板上における電気的に分離した領域に形成されている。したがって、上記メモリアレイが上記ACTフラッシュメモリアレイである場合に、上記メインブロック中の小ブロックを選択して消去処理を行うために上記メインブロックの例えば基板に負電圧印加する際に、上記冗長ブロックの上記基板には負電圧は印加されない。したがって、消去処理時における上記冗長ブロックへのディスターブが避けられる。その結果、上記冗長ブロックによる不良メモリセルの救済が正しく行われる。
【0023】
さらに、不良メモリセルトランジスタのアドレスを表す不良アドレスを不良アドレス記憶部に記憶しておくだけの簡単な操作で、不良アドレスが入力された場合に、冗長ブロックにおける該当するメモリセルトランジスタをアクセスすることができる。
【0024】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の不揮発性半導体記憶装置において、上記冗長ブロックは複数存在しており、夫々の冗長ブロックは上記基板上における電気的に分離した領域に形成されていることを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、複数の冗長ブロックは基板上における電気的に分離した領域に形成されている。したがって、上記メモリアレイがACTフラッシュメモリアレイであって上記メインブロックが複数存在する場合に、不良メモリセルトランジスタが異なるメインブロック上に発生した場合には、夫々のメインブロックに存在する不良メモリセルトランジスタを異なる冗長ブロック中に置き換えることができる。したがって、その場合には、一方のメインブロック上の不良メモリセルトランジスタの情報を対応する冗長ブロック上の置き換えメモリセルトランジスタの情報と共に消去する場合に、他方の冗長ブロックへのディスターブが避けられる。こうして、上記冗長ブロックによる不良メモリセルの救済が正しく行われる。
【0026】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の不揮発性半導体記憶装置において、上記第2の所定数は、上記第1の所定数よりも小さいことを特徴としている。
【0027】
上記構成によれば、上記冗長ブロックのワード線の本数が、例えば上記メインブロックにおける不良セクタの発生率に応じて上記メインブロックのワード線の本数よりも少なくなっている。こうして、冗長機能の付加に基づく上記メモリアレイの面積増加が押さえられる。
【0028】
また、請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明の不揮発性半導体記憶装置において、上記冗長ブロック制御部による冗長ブロックに対する上記アクセスを、上記メインブロック中の小ブロックを単位として行うことを特徴としている。
【0029】
上記構成によれば、冗長ブロック制御部の制御の下に、上記メインブロックのサイズよりも小さいサイズの小ブロック単位で上記アクセスが行われる。したがって、上記冗長ブロックのサイズが不必要に大きくなることが防止され、冗長機能の付加に基づく上記メモリアレイの面積増加が更に押さえられる。
【0030】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の不揮発性半導体記憶装置において、上記冗長ブロック制御部は、上記冗長ブロックに対する上記アクセスを、1本のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位として行うようになっていることを特徴としている。
【0031】
上記構成によれば、冗長ブロック制御部の制御の下に、1本のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位として上記アクセスが行われる。したがって、上記冗長機能の付加に基づく上記メモリアレイの面積増加が最小限に押さえられる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリアレイの回路図を示す。尚、本実施の形態におけるメモリアレイは、仮想接地型のメモリアレイである。
【0033】
本実施の形態におけるメインブロック31は、以下のように構成されている。すなわち、一方向に平行に(m+1)本のメインビット線MBL0,MBL1,…,MBLmが配列されている。そして、奇数番目のメインビット線MBL0,MBL2,…,MBLm-1の■印で示されるコンタクトに、セレクトゲートラインSG0に共通にゲートが接続されたセレクトゲートトランジスタSGT0,SGT2,…,SGTm-1の夫々を介して、サブビット線SBL0,SBL2,…,SBLm-1が接続されている。同様に、偶数番目のメインビット線MBL1,MBL3,…,MBLmの■印で示されるコンタクトに、セレクトゲートラインSG1に共通にゲートが接続されたセレクトゲートトランジスタSGT1,SGT3,…,SGTmの夫々を介して、サブビット線SBL1,SBL3,…,SBLmが接続されている。ここで、上記サブビット線SBL0,…,SBLmは、図8に示すような非対称な濃度の拡散領域n+,n-で構成される。
【0034】
隣接するサブビット線SBL0とサブビット線SBL1とには、(n+1)個のACTメモリセルMC00,…,MC0nが並列に接続されている。同様に、隣接するサブビット線SBL1とサブビット線SBL2とには、(n+1)個のACTメモリセルMC10,…,MC1nが並列に接続されている。以下、同様にして、隣接するサブビット線SBLm-1とサブビット線SBLmとには、(n+1)個のACTメモリセルMC(m-1)0,…,MC(m-1)nが並列に接続されている。こうして、ACTメモリセルMCがマトリックス状に配列されている。そして、1行目のACTメモリセルMC00,…,MC(m-1)0のゲートにはワード線WL0が共通に接続されている。また、2行目のACTメモリセルMC01,…,MC(m-1)1のゲートにはワード線WL1が共通に接続されている。以下、同様にして、(n+1)行目のACTメモリセルMC0n,…,MC(m-1)nのゲートには、ワード線WLnが共通に接続されている。
【0035】
上記(n+1)本のワード線WL0,…,WLnは、メインブロック制御回路32のロウデコーダ33の出力端子(図示せず)に接続されている。また、2本のセレクトゲートラインSG0,SG1は、メインブロック制御回路32のセレクトゲートデコーダ34の出力端子(図示せず)に接続されている。そして、1本のワード線WLに接続された1行m個のACTメモリセルMCを1つのセクタSCとして、後に詳述する冗長処理の単位とする。
【0036】
また、上記構成を有するメインブロック31に隣接して、メインブロック31およびメインブロック制御回路32と同じ構成を有する複数のメインブロック42,…および複数のメインブロック制御回路43,…を配置している。そして、複数のメインブロック31,42,…は、メインビット線MBL0〜MBLmを共有している。
【0037】
上記メインブロック31,42,…に隣接して設けられる冗長ブロック35は、メインブロック31と同じ構成を有しているので詳細な説明は省略する。但し、隣接する2本のサブビット線間に接続されるACTメモリセルMCの個数は(x+1)個である。つまり、冗長ブロック35は、(x+1)個の冗長セクタを有しているのである。ここで、上記冗長セクタの個数(x+1)を全メインブロック31,42,…における不良セクタの発生率に基づいて設定することによって、冗長ブロック35のサイズを全メインブロック31,42,…サイズに比して十分小さくすることができ、冗長機能の付加に基づくメモリアレイ面積の増加を押さえることができるのである。尚、(x+1)本の冗長ワード線RWL0,…,RWLxは、冗長ブロック制御回路36の冗長デコーダ37の出力端子(図示せず)に接続されている。また、2本の冗長セレクトゲートラインRSG0,RSG1は、冗長ブロック制御回路36の冗長セレクトゲートデコーダ38の出力端子(図示せず)に接続されている。
【0038】
上記メインブロック31,42,…と冗長ブロック35とは、夫々電気的に分離された領域上に形成されている。図2は、メインブロック31,42,…と冗長ブロック35との縦断面を示す模式図である。冗長ブロック35と一連のメインブロック31,42,…とは、夫々異なるpウェル(p-)45,46上に形成されている。そして、夫々のpウェル45,46は共通のnウェル(n-)47上に形成されて、トリプルウェルを構成している。尚、上記周辺回路は省略している。
【0039】
そして、例えば、上記メインブロック31におけるACTメモリセルMCを消去する場合には、メインブロック31側のpウェル46に負電圧を印加する。一方、冗長ブロック35側のpウェル45の電圧を0Vにしておくことによって、冗長ブロック35におけるACTメモリセルMCは消去されない。その場合、共通ウェルであるnウェルにVccあるいは0Vを印加しておけば、pウェルからnウェルへ電流が流れるのを阻止できる。これに対して、冗長ブロック35におけるACTメモリセルMCを消去する場合には、メインブロック31と冗長ブロック31とのpウェルに印加する電圧を逆にするだけで、冗長ブロック35のACTメモリセルMCのみが消去されてメインブロック31には影響を及ぼさない。尚、書き込みについては、いずれのブロック31,35のpウェルにも0Vを印加するので問題はない。このように、トリプルウェルにおいて冗長ブロック35と一連のメインブロック31,42,…とを異なるpウェル上に形成することによって、冗長ブロック35と一連のメインブロック31,42,…とを電気的に分離して構成することができるのである。
【0040】
アドレスバッファ39は、例えばCPU(中央演算処理装置)等から入力されたアドレスを一旦格納する。冗長アドレス記憶回路41は、メインブロック31,42,…の不良セルにつながるワード線WLのアドレス(以下、不良アドレスと言う)を記憶しておく。冗長制御回路40は、アドレスバッファ39から入力されたアドレスと冗長アドレス記憶回路41に記憶された不良アドレスとを比較し、入力アドレスが不良アドレスである場合には、冗長ブロック制御回路36に制御信号を出力する。尚、各メインブロック制御回路32,43,…のロウデコーダ33及びセレクトゲートデコーダ34は、上記アドレスに基づいてメインブロック31,42,…のどのセクタSCをアクセスするかを決定する。また、冗長ブロック制御回路36の冗長デコーダ37及び冗長セレクトゲートデコーダ38は、冗長制御回路40からの上記制御信号に基づいて、冗長ブロック35における不良アドレスに対応した冗長セクタをアクセスする。
【0041】
上記構成の不揮発性半導体記憶装置は、以下のようにして冗長処理を行う。先ず書き込み動作時には、入力アドレスがアドレスバッファ39に格納されると、冗長制御回路40によって、上記入力アドレスと冗長アドレス記憶回路41に記憶されている不良アドレスとが比較される。そして、入力アドレスに一致する不良アドレスがない場合には、冗長制御回路40からの制御信号に従って、上記入力アドレスに該当するメインブロック制御回路(ここでは、メインブロック32とする)のロウデコーダ33によって、アドレスバッファ39から受け取った上記入力アドレスで指定されるワード線WLに負電圧が印加される。一方、セレクトゲートデコーダ34によって、セレクトゲートラインSG1が選択されてドレイン側のサブビット線(つまり、偶数番目のサブビット線SBL1,SBL3,…)に正電圧が印加されて書き込みが行われる。これに対して、入力アドレスに一致する不良アドレスがある場合には、冗長制御回路40からの制御信号に従って、メインブロック制御回路32のロウデコーダ33は入力アドレスで指定されるワード線WLのアクセスを停止する。一方、冗長ブロック制御回路36の冗長デコーダ37によって、冗長制御回路40からの上記制御信号に基づいて、冗長ブロック35における不良アドレスに対応した冗長ワード線RWLに負電圧が印加される。一方、冗長セレクトゲートデコーダ38によって、冗長セレクトゲートラインRSG1が選択されてドレイン側の冗長サブビット線に正電圧が印加されて書き込みが行われる。
【0042】
また、消去動作時においては、入力アドレスがアドレスバッファ39に格納されると、冗長制御回路40によって、上記入力アドレスと冗長アドレス記憶回路41に記憶されている不良アドレスとが比較される。そして、入力アドレスに一致する不良アドレスがない場合には、上記冗長制御回路40からの制御信号に従って、上記入力アドレスに該当するメインブロック制御回路(ここではメインブロック32とする)のロウデコーダ33によって、アドレスバッファ39から受け取った上記入力アドレスで指定されるワード線WLに正電圧が印加される。一方、セレクトゲートデコーダ34によって、セレクトゲートラインSG0,SG1が選択されて全サブビット線SBLに負電圧が印加される。そして、メインブロック31のpウェル46に負電圧が印加されて消去処理が行われる。これに対して、入力アドレスに一致する不良アドレスがある場合には、冗長制御回路40からの制御信号に従って、メインブロック制御回路32のロウデコーダ33およびセレクトゲートデコーダ34は入力アドレスで指定されるワード線WLのセクタSCを消去する。同時に、冗長ブロック制御回路36の冗長デコーダ37によって、冗長制御回路40からの上記制御信号に基づいて、冗長ブロック35における不良アドレスに対応したワード線RWLに正電圧が印加される。一方、上記冗長セレクトゲートデコーダ38によって、冗長セレクトゲートラインRSG0,RSG1が選択されて全冗長サブビット線に負電圧が印加される。そして、冗長ブロック35のpウェル45に負電圧が印加されて冗長セクタの消去処理が行われる。
【0043】
上述のように、本実施の形態においては、ACTメモリセルMCを用いた仮想接地型メモリアレイにおいて、1本の冗長ワード線RWLに接続された1行分のACTメモリセルMCで成る冗長セクタを冗長単位とする冗長ブロック35を設け、この冗長ブロック35と一連のメインブロック31,42,…とをトリプルウェルにおける異なるpウェル上に形成して互いに電気的に分離している。したがって、メインブロック31,42,…中におけるACTメモリセルMCの情報を消去する場合にはメインブロック31,42,…側のpウェル46のみに負電圧を印加すればよく、冗長ブロック35側のpウェル45は0Vにしておけば冗長ブロック35の情報は消去されない。逆の場合も同様である。すなわち、本実施の形態によれば、信頼性の高い冗長機能付きの不揮発性半導体記憶装置を提供できるのである。
【0044】
また、上記各メインブロック31,42,…よりも小さいセクタSC単位での冗長機能を有するので、冗長ブロック35のサイズを各メインブロック31,42,…のサイズよりも小さくでき、メモリアレイのレイアウト面積を小さくできる。また、従来の技術における公報1や公報2で述べたようなソースラインレベル供給回路をメインブロック制御回路32,43,…とは別に設ける必要はなく、レイアウト面積が不利になることはない。
【0045】
ところで、図1に示す不揮発性半導体記憶装置のように搭載されている冗長ブロックは一つだけである場合には、異なるメインブロック31,42,…に在る夫々の不良セクタは単一の冗長ブロック35内の冗長セクタで置き換えられる。したがって、第1の不良セクタが存在する第1のメインブロックに対して消去処理を行うために第1のメインブロックのpウェルと単一冗長ブロックpウェルとに負電圧を印加した際に、他のメインブロックに関する冗長セクタがディスターブを受けることになる。
【0046】
図3は、上述した図1における不揮発性半導体記憶装置の問題を解決するための冗長機能を有する不揮発性半導体記憶装置の回路図である。この不揮発性半導体記憶装置におけるメインブロック51,63,…、メインブロック制御回路52,64,…、アドレスバッファ55、冗長制御回路56、および、冗長アドレス記憶回路57は、図1におけるメインブロック31,42,…、メインブロック制御回路32,43,…、アドレスバッファ39、冗長制御回路40、および、冗長アドレス記憶回路41と同じ構成を有している。
【0047】
本実施の形態における冗長ブロックは、第1冗長ブロック58と第2冗長ブロック59との複数で構成されている。尚、本実施の形態においては、2つの冗長ブロックを搭載しているが、この発明はこれに限定されるものではない。その際に、冗長ブロックの数を不良メインブロックの発生率に応じて決めることによって、最適な冗長効率を実現できるのである。尚、個々の冗長ブロック58,59および一連のメインブロック51,63,…はトリプルウェル上における異なるpウェル上に形成されており、個々の冗長ブロック58,59および一連のメインブロック51,63,…は電気的に分離されている。
【0048】
アドレスバッファ55は、入力されたアドレスを一旦格納する。冗長アドレス記憶回路57は、メインブロック51,63,…の不良セルにつながるワード線WLのアドレス(以下、不良アドレスと言う)を記憶しておく。冗長制御回路56は、アドレスバッファ55から入力されたアドレスと冗長アドレス記憶回路57に記憶された不良アドレスとを比較し、メインブロック制御回路52,64,…および冗長ブロック制御回路60に、入力アドレスが不良アドレスであるか否かに応じた制御信号を出力する。メインブロック制御回路52,64,…のロウデコーダ53,…およびセレクトゲートデコーダ54,…は、上記制御信号に応じて、入力アドレスに基づいてメインブロック51,63,…のどのセクタをアクセスするかを決定する。また、冗長ブロック制御回路60の冗長デコーダ61および冗長セレクトゲートデコーダ62は、冗長制御回路56からの上記制御信号に基づいて、2つの冗長ブロック58,59のうち不良アドレスに対応付けられた方の冗長ブロック上の冗長セクタをアクセスする。
【0049】
本実施の形態のごとく複数の冗長ブロックを搭載して夫々の冗長ブロックを電気的に分離しておくことによって、特に、複数のメインブロックにおいて不良セクタが発生した場合には、夫々の不良セクタが存在するメインブロックを異なる冗長ブロックに対応付ければ、第1の不良セクタが存在する例えば第1のメインブロック51に対して消去処理を行うために第1のメインブロック51のpウェルと対応付けられた例えば第1の冗長ブロック58のpウェルとに負電圧を印加した際に、他の冗長ブロック59のpウェルには負電圧が印加されない。したがって、他のメインブロックに関する冗長ブロックがディスターブを受けないのである。
【0050】
上述のように、本実施の形態においては、冗長ブロックを第1冗長ブロック58と第2冗長ブロック59との複数で構成している。そして、個々の冗長ブロックおよび一連のメインブロックを、トリプルウェル上における異なるpウェル上に形成することによって、個々の冗長ブロックおよび一連のメインブロックを電気的に分離している。したがって、複数のメインブロックにおいて発生した夫々の不良セクタを異なる冗長ブロックに対応付けることによって、例えば第1のメインブロック51に存在する不良セクタに対して冗長セクタと共に消去処理を行う場合に、他の冗長ブロックがディスターブを受けることはない。したがって、本実施の形態によれば、更に信頼性の高い冗長機能付きの不揮発性半導体記憶装置を提供できるのである。
【0051】
尚、上記各実施の形態においては、メモリセルとしてACTメモリセルを用いた場合を例に説明している。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、トリプルウェルを用いたタイプのフラッシュメモリであれば適用可能である。また、仮想接地型のメモリアレイを例に説明しているが、これに限定されるものではなく、NOR型やAND型等のフラッシュメモリであっても差し支えない。
【0052】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1に係る発明の不揮発性半導体記憶装置は、浮遊ゲートを有して電気的に情報の書き込み消去が可能な複数のメモリセルトランジスタを有するメモリアレイを構成すると共に、第1の所定数のワード線に制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位とするメインブロックと、上記メモリアレイを構成すると共に、第2の所定数のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位とする冗長ブロックとを、基板上における電気的に分離した領域に形成したので、例えば上記メモリアレイがACTフラッシュメモリアレイである場合に上記メインブロックに対して消去処理を行うために上記メインブロックの基板に負電圧印加する際に、上記冗長ブロックの上記基板に負電圧が印加されることを防止できる。したがって、上記メインブロックに対する消去処理時における上記冗長ブロックへのディスターブを避けることができ、上記冗長ブロックによる不良メモリセルの救済を正確に行うことができる。
【0053】
さらに、冗長制御部によって、入力アドレスと不良アドレス記憶部に記憶された不良アドレスとを比較し、この比較結果に基づいて、上記メインブロック制御部および上記冗長ブロック制御部を制御して、上記入力アドレスが不良アドレスであり且つ書き込みセルのアドレスである場合には、上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線へのアクセスを停止させると共に、上記冗長ブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に書き込み用の電圧を印加させ、不良アドレスであり且つ消去セルのアドレスである場合には、上記メインブロックおよび冗長ブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させ、上記不良アドレスではなく且つ書き込みセルのアドレスである場合には、上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に書き込み用の電圧を印加させ、不良アドレスではなく且つ消去セルのアドレスである場合には、上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させるので、不良メモリセルトランジスタのアドレスを表す不良アドレスを不良アドレス記憶部に記憶しておくだけの簡単な操作で、不良アドレスが入力された場合には、上記冗長ブロックにおける該当するメモリセルトランジスタをアクセスすることができる。
【0054】
また、請求項2に係る発明の不揮発性半導体記憶装置における上記冗長ブロックは複数存在しており、夫々の冗長ブロックは上記基板上における電気的に分離した領域に形成されているので、例えば上記メモリアレイが上記ACTフラッシュメモリアレイであって上記メインブロックが複数存在する場合に、複数の不良メモリセルトランジスタが異なるメインブロック上に発生した場合には、夫々のメインブロックに存在する不良メモリセルトランジスタを異なる冗長ブロック中に置き換えることができる。したがって、1つのメインブロック上の不良メモリセルトランジスタに対応する冗長ブロック上の置き換えメモリセルを消去する場合に、他の冗長ブロックへのディスターブを回避できる。すなわち、この発明によれば、上記メインブロックが複数存在する場合でも、夫々のメインブロック中に発生する不良メモリセルの救済を正確に行うことができる。
【0055】
また、請求項3に係る発明の不揮発性半導体記憶装置における上記第2の所定数は、上記第1の所定数よりも小さくなっているので、冗長機能の付加に基づく上記メモリアレイの面積増加を押さえることができる。
【0056】
また、請求項4に係る発明の不揮発性半導体記憶装置における上記冗長ブロックに対する上記アクセスは、冗長ブロック制御部によって、上記メインブロック中の小ブロックを単位として行うので、上記冗長ブロックのサイズが不必要に大きくなることを防止できる。したがって、冗長機能の付加に基づく上記メモリアレイの面積増加を更に押さえることができる。
【0057】
また、請求項5に係る発明の不揮発性半導体記憶装置における上記冗長ブロック制御部は、上記冗長ブロックに対する上記アクセスを1本のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位として行うので、上記冗長機能の付加に基づく上記メモリアレイの面積増加を最小限に押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリアレイの回路図である。
【図2】 図1におけるメモリアレイの部分断面を示す模式図である。
【図3】 図1とは異なるメモリアレイの回路図である。
【図4】 従来のAND型フラッシュメモリのアレイ構造を示す図である。
【図5】 図4に示すAND型フラッシュメモリの書き込み・消去動作の説明図である。
【図6】 図4に示すAND型フラッシュメモリの冗長方式の説明図である。
【図7】 従来のACT型フラッシュメモリのメモリアレイ構造を示す図である。
【図8】 図7に示すACT型フラッシュメモリの書き込み・消去動作の説明図である。
【図9】 図7におけるメモリアレイの部分断面を示す模式図である。
【図10】 従来の冗長ブロックの構成図である。
【図11】 図10とは異なる冗長ブロックの構成図である。
【符号の説明】
31,42,51,63…メインブロック、
32,43,52,64…メインブロック制御回路、
33,53…ロウデコーダ、 34,54…セレクトゲートデコーダ、
35,58,59…冗長ブロック、 36,60…冗長ブロック制御回路、
37,61…冗長デコーダ、
38,62…冗長セレクトゲートデコーダ、
39,55…アドレスバッファ、 40,56…冗長制御回路、
41,57…冗長アドレス記憶回路、 MC…ACTメモリセル、
MBL…メインビット線、 SBL…サブビット線、
WL…ワード線、 SGT…セレクトゲートトランジスタ、
SG…セレクトゲートライン、 RWL…冗長ワード線、
RSG…冗長セレクトゲートライン。
Claims (5)
- 浮遊ゲートを有して電気的に情報の書き込み消去が可能であり且つ上記浮遊ゲートに電子を注入して閾値を高めることによって上記消去が行われる複数のメモリセルトランジスタの制御ゲートおよびドレインが、マトリックス状に配列されたワード線およびビット線に接続されたメモリアレイを有し、上記メモリアレイを構成すると共に、第1の所定数のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位とするメインブロックと、上記メモリアレイを構成すると共に、第2の所定数のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位として、上記メインブロック中の不良メモリセルトランジスタの置き換え用に使用される冗長ブロックを備えて、上記メインブロックと冗長ブロックとは、基板上における電気的に分離した領域に形成されている不揮発性半導体記憶装置において、
上記不良メモリセルトランジスタのアドレスを表す不良アドレスが記憶されている不良アドレス記憶部と、
情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスが入力され、この入力アドレスに基づいて、上記メインブロックにおける上記情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタをアクセスするメインブロック制御部と、
情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスが入力され、この入力アドレスに基づいて、上記冗長ブロックにおける上記情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタをアクセスする冗長ブロック制御部と、
情報の書き込み消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスが入力され、この入力アドレスと上記不良アドレス記憶部に記憶された不良アドレスとを比較し、上記入力アドレスが不良アドレスであり且つ上記書き込みの対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線へのアクセスを停止させると共に、上記冗長ブロック制御部に制御信号を出力して上記冗長ブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に書き込み用の電圧を印加させる一方、上記入力アドレスが不良アドレスであり且つ上記消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させると共に、上記冗長ブロック制御部に制御信号を出力して上記冗長ブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させ、上記入力アドレスが不良アドレスではなく且つ上記書き込みの対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に書き込み用の電圧を印加させる一方、上記入力アドレスが不良アドレスではなく且つ上記消去の対象となるメモリセルトランジスタのアドレスである場合には、上記メインブロック制御部に制御信号を出力して上記メインブロックにおける上記入力アドレスで指定されるワード線に消去用の電圧を印加させる冗長制御部
を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
上記冗長ブロックは複数存在しており、夫々の冗長ブロックは上記基板上における電気的に分離した領域に形成されている
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
上記第2の所定数は、上記第1の所定数よりも小さい
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
上記冗長ブロック制御部による冗長ブロックに対する上記アクセスを、上記メインブロック中の小ブロックを単位として行う
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
上記冗長ブロック制御部は、上記冗長ブロックに対する上記アクセスを、1本のワード線に上記制御ゲートが接続されたメモリセルトランジスタを単位として行う
ようになっていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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