JP3584181B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、メモリセルアレイ領域の周囲にダミーセルアレイ領域を配置した形式の不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、不揮発性半導体記憶装置においては、メモリセルアレイ領域の外周側にダミーセルアレイ領域を配置している。図2は一般的な半導体記憶装置の模式図である。メモリセルアレイ領域100を囲むようにダミーセルアレイ領域200が配置されている。
【0003】
上記ダミーセルアレイ領域200にダミーセル(図示せず。)を配置することは、不揮発性半導体記憶装置の特性を均一化するためには必須となっている。これは次の理由による。すなわち、本来使用するメモリセルアレイ領域100のメモリセル(図示せず。)の性能に大きな影響を与えるゲート電極の形状は、露光条件やエッチング条件により決定されるが、これらの条件は周辺パターンの影響を強く受ける。もし、ダミーセルアレイ領域200を設けないとすると、メモリセルアレイ領域100の内側ではメモリセルのゲート電極は規則正しい配列をしているが、外周部ではこの規則性がくずれてくる。このため、メモリセルアレイ領域100の外周部ではゲート電極の形状に違いが生じ、そのため、メモリセルの特性にばらつきができることになる。
【0004】
そこで、これを避けるために、図2に示すように、メモリセルアレイ領域100の外周囲にダミーセルアレイ領域200を配置することによって、メモリセルアレイ領域100の外周部でもゲート電極の規則正しい配列パターンを持たせている。
【0005】
したがって、上記ダミーセルアレイ領域200のダミーセルは、本来のメモリセルと出来るだけ同じ素子構成、及び、レイアウト構成になるように形成されると共に、メモリセルとしては機能せず、本来のメモリセルの動作に対して影響を与えないように、メモリセルから電気的に分離されていることが求められる。
【0006】
図3は公知のETOX(EPROM Thin Oxide)型不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ領域100とダミーセルアレイ領域200の回路図を示している。メモリセルアレイ領域100において、各々のメモリセル(電界効果トランジスタ)MCELLは各々ドレイン及びソースを有している。上記各メモリセルMCELLはドレインが独立して形成され、このドレインはメインビット線MBLに接続され、ソースはVss(GNDレベル)に接続されている。所望のワード線WLが選択されることにより、所望のメモリセルMCELLが選択され、メインビット線MBL0,MBL1,…を介してメモリセルMCELLに流れる電流をセンスし、データを読み出している。一方、ダミーセルDCELLは、正規メモリセルMCELLと同様にメモリセルを形成しているものの、ドレインがフローティングになっていて、電流経路等が存在しないため、メモリセルアレイ領域100に影響を与えない。すなわち、ダミーセルアレイ領域200は、電気的に、正規メモリセルアレイ領域100から分離されていることになる。
【0007】
しかしながら、近年、フラッシュメモリの大容量化並びに低消費電力化が求められており、これに適した高集積化が可能な仮想接地型アレイ構成のフラツシユメモリが注目されている。
【0008】
これには、例えば、電気情報通信学会信学技報、ICD97‐21,p37,1997“ACT型フラッシュメモリのセンス方式の検討”で発表されているACT(Asymmetrical Contactless Transistor)型フラッシュメモリが挙げられる。
【0009】
このACT型フラッシュメモリは、書き込み(プログラム)、消去(イレース)の動作にFN(Fowler−Nordheim)トンネル現象を用いることにより、低消費電力化を可能としている。
【0010】
上記ACT型フラッシュメモリを図4と図5(a)、(b)を基に説明する。
【0011】
上記ACT型フラッシュメモリは、上述のように書き込み及び消去にFNトンネル現象を用い、アレイ構成は同一メインビット線MBLを2列のメモリセルMCELLが共有する仮想接地型アレイ構成をとっている。
【0012】
図4に模式的に示すように、1つのメインビット線MBLを両側のメモリセルMCLLが共有し、かつ、サブビツト線SBLに拡散層を用いることによってコンタクト9の数を減少して、アレイ面積を箸しく減少して高集積化を可能としている。
【0013】
図4において、MBL0〜MBLn+1はメインビット線、SBL0〜SBLn+1は拡散層で形成されたサブビット線、WL0〜WL63はワード線、SG0はこのブロックを選択するセレクトトランジスタ4のゲート線、9はメインビット線MBLとサブビット線SBL(メインビット線MBLと階層が違う)とのコンタクトを表わしている。
【0014】
次に、ACT型フラッシュメモリ素子の断面を図5(a)と(b)に示す。
【0015】
このACT型フラッシュメモリ素子は、基板11上に、サブビット線(拡散層)SBL、トンネル酸化膜12、浮遊ゲートFG、層間絶縁層13及び制御ゲートWL(ワード線WLに連なり、ワード線WLと同じ記号で示す。)を層状に配置している。そして、隣合う浮遊ゲートFGの端部下方に設けた共通のサブビット線SBLは、ドレイン側とソース側でドナー濃度を異にしている。
【0016】
続いて、FNトンネル現象を用いたACT型フラッシュメモリヘの書き込み(プログラム)と消去(イレース)について説明する。
【0017】
まず、書き込みは、図5(a)に示すように、所望のメモリセルMCELLmの制御ゲートWLに負電圧(−8V)を印加し、サブビット線SBLを介してドレイン側には正電庄(十5V)を印加し、ソース側をフローティング状態にすることにより行う。
【0018】
これにより、上記メモリセルMCELLmのドレイン側ではFNトンネル現象が発生し、浮遊ゲートFGからドレイン側に電子が引き抜かれて、上記メモリセルMCELLmのしきい値が約+1.5V程度に下がって、書き込み状態となる。
【0019】
一方、消去は、図5(b)に示すように、所望のメモリセルMCELLmの制御ゲートWLに正電圧(+10V)を、基板(P形ウェル)11に負電圧(−8V)を印加し、また、ソース側及びドレイン側にはサブビット線SBLを介して負電圧(−8V)を印加する。これにより、チャネル層14と浮遊ゲートFGとの間にFNトンネル現象が発生し、浮遊ゲートFGへ電子が注入されて、メモリセルMCELLmのしきい値が約+4V以上と高くなって、消去状態となる。
【0020】
このように、書き込み(プログラム)動作及び消去(イレース)動作の両方にFNトンネル現象を用いるフラッシュメモリをFN―FN動作のフラッシュメモリという。
【0021】
また、読み出し(リード)時には、所望のメモリセルMCELLの制御ゲートWLに+3Vを印加し、また、サブビット線SBLを介して、ドレインに+1Vを、ソースに0Vを印加し、メモリセルMCELLに流れる電流を図示しないセンス回路にてセンスして、データを読み出す。
【0022】
以上の動作に伴うメモリセルMCELLヘの印加電圧を下の表1にまとめて示す。
【0023】
【表1】
ACT型フラッシュメモリの印加電圧
Figure 0003584181
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
ACT型フラッシュメモリのダミーセルを含む仮想接地型アレイの構成を、図6に示す。
【0025】
図6において、1点鎖線で囲まれている部分がダミーセルアレイ領域400で、このダミーセルアレイ領域400内のダミーセルアレイは、メモリセルアレイ領域300内の本来のメモリセルアレイと同じ構成にすることは、先に説明した通りである。但し、このダミーセルアレイは、正規なメモリセルアレイと異なって、ダミーセルDCELLの浮遊ゲートに電子を注入して、しきい値を高く設定する機能を有していない。
【0026】
この構成で問題が生じる読み出し(リード)の動作を図6に基づいて説明する。
【0027】
例えば、メモリセルMCELL2を読み出す場合を考える。まず、ブロックn(以下、BLOCKnと言う。)を選択するためにセレクトトランジスタ4のゲートSGnをオンにし(ゲートSGnに+3Vを印加し)、次に、ワード線WL0n〜WL31nの内、所望のワード線(ここではWL0n)に+3Vを印加する。一方、非選択のメモリセルのゲートが接続されているワード線(ここではWLln〜WL31n)には0Vを、基板(p形ウェル)にも0Vを印加する。
【0028】
そして、メモリセルMCELL2のドレインに接続されるメインビット線MBL2に+1Vを、ソースに接続されるメインビット線MBL3には0Vを印加する。
【0029】
これにより、メモリセルMCELL2が書き込み(しきい値が低い)状態であればメインビット線MBL2からそのサブビット線SBL及びメモリセルMCELL2を介してメインビット線MBL3に電流が流れ、一方、メモリセルMCELL2が消去(しきい値が高い)状態であれば、メインビット線MBL2及びそのサブビット線SBLからメモリセルMCELL2を介してメインビット線MBL3に電流は流れない。
【0030】
図示していないが、この電流をメインビット線MBL2に接続しているセンス回路にてセンスし、メモリセルMCELL2が書き込み状態か消去状態かをデータ(“1”もしくは“0”)として読み出す。
【0031】
しかし、仮想接地型アレイ構成では、先に説明したように隣接する2つのメモリセルMCELL,MCELLがメインビット線MBL(サブビット線SBL)を共有するため、メモリセルMCELLからデータを読み出す場合、それに隣接するメモリセルMCELLの状態により、その影響を受ける。
【0032】
例えば、消去(しきい値が高い)状態のメモリセルMCELL2を読み出す場合に、隣接するメモリセルMCELL0及びMCELL1が書き込み(しきい値が低い)状態であると、メインビツト線MBL2(1V印加)からそのサブビット線SBLを通じて、メモリセルMCLL0とMCELL1を介して、メインビット線MBL0(0V印加)に電流が流れてしまう。
【0033】
本来、メモリセルMCELL2の読み出しでは電流は流れないはずであるが、この回り込み電流のため、メインビット線MBL2に接続されているセンス回路は電流を検出し、メモリセルMCELL2は書き込み状態と誤読み出しを起こしてしまう可能性がある。
【0034】
これを避けるため、隣接するメインビット線(ここではMBL1)にも1Vを印加して、メモリセルMCELL1やMCELL0の状態に関わらず、不要な回り込み電流が生じないようにして、所望のメインビット線MBL2のレベルを確定している。
【0035】
仮想接地型アレイ構成のため、これと同じことが、ダミーセルアレイ領域400でも起こり、本来はメモリセルアレイ領域300の外周部にあるメモリセルMCELLの特性のばらつきをなくすためのダミーセルDCELLが、外周部にあるメモリセルMCELLを選択して読み出しを行った場合、上記のように隣接するダミーセルDCELLの影響(この場合はダミーセルDCELLの浮遊容量への充電電流やリーク電流)によって外周部にあるメモリセルMCELLの読み出しマージンの低下さらには誤読み出しを引き起こす危険性があった。なお、ダミーセルアレイ領域400のダミーセルDCELLのしきい値を高く設定する機能はなかった。
【0036】
そこで、この発明の目的は、仮想接地型アレイ構成を持つ不揮発性半導体記憶装置の上記問題に鑑み、チップサイズの増加を極力抑えつつ、ダミーセルアレイ領域をメモリセルアレイ領域と電気的に分離することを可能にした不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の不揮発性半導体記憶装置は、
制御ゲート、浮遊ゲート、ドレイン及びソースを有して、電気的に情報の書き込み及び消去が可能な浮遊ゲート型電界効果トランジスタからなるメモリセルが行と列に配置されると共に、上記各行を構成するメモリセルの制御ゲートが接続される複数の行線と、上記各列を構成するメモリセルのドレインとその各列とは別の各列を構成するメモリセルのソースとが接続される複数の列線とを有する仮想接地型メモリセルアレイ領域と、
制御ゲート、浮遊ゲート、ドレイン及びソースを有する浮遊ゲート型電界効果トランジスタからなるダミーセルが行と列に配置されると共に、上記各行を構成するダミーセルの制御ゲートが接続される上記複数の行線と、上記各列を構成するダミーセルのドレインとその各列とは別の各列を構成するダミーセルのソースとが接続される複数の列線とを有する仮想接地型ダミーセルアレイ領域と
を備え、
上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域は、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周側に配置されている不揮発性半導体記憶装置において、
少なくとも上記仮想接地型メモリセルアレイ領域の近傍の上記ダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入することができる機能を有することを特徴としている。
【0038】
この発明によれば、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域は仮想接地型メモリセルアレイ領域と略同一のパターンであるので、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部での電極パターンの規則性のくずれを防止して、メモリセルの特性のばらつきを抑えることができる。しかも、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域の近傍のダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入して、そのダミーセルのしきい値を高くすると、仮想接地型メモリセルアレイ領域と仮想接地型ダミーセルアレイ領域とが電気的に分離される。したがって、仮想接地型メモリセルアレイ領域からダミーセルの浮遊容量への充電電流やリーク電流の発生を防止でき、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部にあるメモリセルの誤読出しやマージンの低下を防止できる。
【0039】
特に、この発明のメモリセルの誤読出しやマージンの低下を防止するという機能、効果は、メモリセルを高集積化した場合やメモリセルの縮小化をした場合に有効である。
【0040】
また、1実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域のダミーセルのうち少なくとも上記仮想接地型メモリセルアレイ領域に隣接しているダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入してそのダミーセルのしきい値を高い値に設定することができるダミーセルしきい値設定手段を備えたことを特徴としている。
【0041】
この実施の形態によれば、上記ダミーセルしきい値設定手段が、仮想接地型ダミーセルアレイ領域のダミーセルのうち少なくとも仮想接地型メモリセルアレイ領域に隣接しているダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入してそのダミーセルのしきい値を高い値に設定する。したがって、仮想接地型メモリセルアレイ領域と仮想接地型ダミーセルアレイ領域とが電気的に分離されて、仮想接地型メモリセルアレイ領域からダミーセルの浮遊容量への充電電流やリーク電流の発生を防止でき、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部にあるメモリセルの誤読出しやマージンの低下を防止できる。
【0042】
また、1実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記各メモリセルが、3値以上の記憶状態に対応する3個以上のしきい値を持つことができ、かつ、上記ダミーセルしきい値設定手段は、上記ダミーセルのしきい値を上記3個以上のしきい値のうちの最も高いしきい値に設定することを特徴としている。
【0043】
3値以上の多値を仮想接地型メモリセルアレイ領域のメモリセルで記憶する場合、マージンが少ないから、仮想接地型ダミーセルアレイ領域の影響を受け易い。しかし、請求項3の発明によれば、上記ダミーセルしきい値設定手段は、上記ダミーセルのしきい値を3個以上のしきい値のうちの最も高いしきい値に設定する。したがって、仮想接地型メモリセルアレイ領域と仮想接地型ダミーセルアレイ領域とが電気的に分離されて、仮想接地型メモリセルアレイ領域からダミーセルの浮遊容量への充電電流やリーク電流の発生を防止でき、多値を記憶する不揮発性半導体記憶装置であっても、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部にあるメモリセルの誤読出しやマージンの低下を確実に防止できる。
【0044】
また、1実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記ダミーセルしきい値設定手段が、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域の上記ダミーセルの列線に接続されて、負電圧を印加することが可能な負電圧供給トランジスタであることを特徴としている。
【0045】
この実施の形態によれば、上記ダミーセルしきい値設定手段は、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域の上記ダミーセルの列線に接続されて、負電圧を印加することが可能な負電圧供給トランジスタであるから、簡単な回路で構成でき、チップサイズの増加を極力抑えることができる。特に、上記負電圧供給トランジスタを、仮想接地型メモリセルアレイ領域のメモリセルに負電圧を供給するための不電圧源に接続すると、ダミーセルのために別の電源等を設置する必要がなくなって、回路が複雑化することがない。
【0046】
また、1実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域が、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域と同様な素子構成、配線層構成及び配線を有することを特徴としている。
【0047】
この実施の形態によれば、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域は、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域と同様な素子構成、配線層構成及び配線を有するから、簡単に製造でき、かつ、仮想接地型メモリセルアレイ領域の周囲部におけるゲート電極等の配列パターンのくずれを防止して、メモリセルの特性のばらつきを抑えることができる。
【0048】
また、1実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域のメモリセルへの最も高いしきい値の設定を、ブロック単位もしくは一括して行うと同時に、上記ダミーセルヘの最も高いしきい値の設定を行うことを特徴としている。
【0049】
この実施の形態によれば、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域のメモリセルへの最も高いしきい値の設定を、ブロック単位もしくは一括して行うと同時に、上記ダミーセルヘの最も高いしきい値の設定を行うので、ダミーセルのしきい値の設定のために特に設定時間が増加することがない。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0051】
図1に示すように、仮想接地型アレイ構成を持つメモリセルアレイ領域10の外周にダミーセルアレイ領域(1点鎖線で囲まれた部分)20を配置し、このダミーセルアレイ領域20は正規メモリセルアレイ領域10とほぼ同様な素子構成、配線層構成及び配線を有している。
【0052】
消去電圧Vers(ここでは−8V)は、これの供給線と接続された消去電圧供給トランジスタ1,1,1・・・を介して、列線としてのメインビット線MBL0、MBL1、MBL2・・・に各々印加される。
【0053】
一方、上記ダミーセルアレイ領域20のうちで最も正規メモリセルMCELLに隣接したダミーセルDCELL0,DCELL0・・・のドレインにダミーサブビット線DSBLを介して接続された列線としてのダミーメインビット線DMBL0は、負電圧供給トランジスタとしての消去電圧供給トランジスタ2を介して、同じように消去電圧Vers(−8V)の供給線と接続されている。
【0054】
また、これ以外のダミーメインビット線DMBL1,DMBL2,DMBL3・・・には消去電圧供給トランジスタ2は接続されておらず、オープンとなっている。
【0055】
上記各メインビツト線MBL0、MBL1、MBL2・・・には、書き込み時にメモリセルMCELLのドレインに正電圧(+5V)を供給するプログラム電圧供給回路7と、読み出し時にメモリセルMCELLヘ先述の+1Vもしくは0Vを印加して、そこに流れる電流をセンスするリード回路6とが接続されている。
【0056】
まず、ダミーセルアレイ領域20をメモリセルアレイ領域10から電気的に分離するための消去動作について説明する。
【0057】
ここでは、BLOCKnを消去する例で説明する。
【0058】
セレクトトランジスタ4をオンにして(ゲートSGnに+10Vを印加して)、これにより選択されたBLOCKnの行線としてのワード線WL0n〜WL31nにはVpp(10V 表1の制御ゲートを参照)が印加され、基板(p形ウェル)には負電圧(−8V 表1を参照)が印加される。
【0059】
一方、上記メモリセルアレイ領域10のメインビット線MBL1〜MBL4095(図示せず。)には各々消去電圧供給トランジスタ1(φeraseに0Vが印加されオンしている。)を介して負電圧Vers(−8V 表1のドレインとソースを参照)が印加され、各サブビット線SBLを通じてBLOCKn内の全メモリセルMCELLのドレインとソースに負電圧(−8V)が印加されている。
【0060】
これにより、BLOCKn内のメモリセルアレイ領域10の全メモリセルMCELLLはFNトンネル現象により各々のフローテイングゲートに電子が注入されて、全メモリセルMCELLのしきい値が高くなって、消去状態となる。
【0061】
同時に、ダミーセルアレイ領域20のセレクトトランジスタ4のゲートSGn及び行線としてのワード線WL0n〜WL31nも、先のメモリセルアレイ領域10のそれと共通であるため、同じ電圧がそれぞれに印加される。
【0062】
よって、ダミーセル領域20ダミーセルDCELLの制御ゲートにもVppが印加され、基板(p形ウェル)もメモリセルアレイ領域10と共通であるため、負電圧(−8V)が印加される。
【0063】
一方、上記ダミーセルアレイ領域20のダミーメインビット線DMBL0にも負電圧供給トランジスタとしての消去電圧供給トランジスタ2(同じくφeraseが0Vとなりオン状態になっている。)を介して消去電圧Vers(−8V)が印加され、ダミーサブビット線DSBLを通じてBLOCKn内のダミーセルDCELL0,DCELL0・・・のドレイン及びダミーセルDCELL1,DCELL1・・・のソースに負電圧(−8V)が印加される。
【0064】
これにより、BLOCKn内の少なくともダミーセルDCELL0とDCELL1の列のダミーセルDCELL全ては各々の浮遊ゲートに電子が注入されて、ダミーセルDCELLのしきい値が高くなって、消去状態となる。
【0065】
尚、ここではブロック単位での消去を説明したが、全ブロックを一括して消去しても良い。
【0066】
次に、書き込み動作について述べる。
【0067】
ここではBLOCKnのメモリセルMCELL0を書き込むとする。このとき、消去電圧供給トランジスタ1及び2はオフとなっている。BLOCKnのセレクトトランジスタ4のゲートSGnに正電圧(+10V)を印加して、セレクトトランジスタ4をオンさせる。
【0068】
BLOCKnの内、書き込みをすべきメモリセルMCELL0に接続されたワード線WL0nには負電圧(−8V 表1の制御ゲートを参照)を印加し、一方、非選択ワード線WLln〜WL31nには、Vss(0V)を印加する。また、基板(p形ウェル)には0Vが印加される。メインビット線MBL0には正電圧(+5V 表1のドレインを参照)をプログラム電圧供給回路7から印加する。
【0069】
このとき、上記メモリセルMCELL0のソースに接続されるメインビット線MBL1はプログラム電圧供給回路7によりフローテイングにする。
【0070】
これにより、上記メモリセルMCELL0は、先述のFNトンネル現象によりその浮遊ゲートから電子を放出して、しきい値が低くなって、書き込み状態となる。
【0071】
このとき、上記メモリセルMCELL0に隣接するダミーセルDCELL0の制御ゲートは、その制御ゲートが接続されるワード線WL0nがメモリセルアレイ領域10と共通となっているため、負電圧(−8V)がメモリセルアレイ領域10と同様に印加されるが、ダミーセルDCELL0のドレインはフローティングとなっているため書き込み動作にはならない。
【0072】
書き込みは、セレクトトランジスタ4、メインビット線MBL及びワード線WLを上述のように順次選択することで、全メモリセルMCELLヘの書き込みが行われる。
【0073】
最後に読み出し動作について、メモリセルMCELL0を読み出す場合について説明する。
【0074】
まず、セレクトトランジスタ4,4,4・・・のゲートSGnに正電圧(+3V)を印加し、これらのセレクトトランジスタ4,4,4・・・をオンさせる。BLOCKn内の所望のワード線WL0nには正電圧(+3V 表1の制御ゲートを参照)を印加する。一方、非選択のメモリセルMCELLの制御ゲートが接続されているワード線WLln〜WL31nにはVss(0V)が印加され、基板(p形ウェル)にも0Vが印加される。
【0075】
メモリセルMCELL0の読み出しには、リード回路6からメインビット線MBL0には+1Vを、また、メインビット線MBL1には0Vを印加し、これらの電圧はセレクトトランジスタ4とサブビット線SBLを介してメモリセルMCELL0に印加される。
【0076】
そして、リード回路6において、メインビット線MBL0を流れる電流をセンスする。メモリセルMCELL0が書き込み状態(しきい値が低い)であれば電流が流れ、消去状態(しきい値が高い)であれば逆に電流は流れないことになる。
【0077】
このメモリセルアレイ領域10での読み出し時、隣接のダミーセルDCELL0は先に説明したように消去状態(しきい値が高い状態)を維持している。
【0078】
ダミーセルDCELL0のしきい値が高いため、メインビット線MBL0(+1V印加)からワード線WL0nを共通とするダミーセルDCELL0、DCELL1、DCELL2・・・への回り込みリーク電流(ここでは、DCELL0、DCELL1、DCELL2・・・の浮遊容量への充電電流)は発生しない。よって、メモリセルMCELL0の読み出しは正しく行われる。
【0079】
読み出しは、セレクトトランジスタ4、メインビット線MBL及びワード線WLを上記と同じように順次選択することで、全メモリセルMCELLで読み出しが行われる。
【0080】
尚、これまでの説明は、便宜上、メモリセルMCELLのしきい値が高い状態=消去状態、しきい値が低い状態=書き込み状態として説明してきたが、これは定義の問題であり、最初にブロック単位もしくは一括して浮遊ゲートから電子を引き抜いてしきい値を下げた状態を消去状態とし、浮遊ゲートに電子を注入してしきい値を高くした状態を書き込み状態とする場合もある。
【0081】
したがって、2値(“1”、“0”)の不揮発性半導体記憶装置での第1の値(浮遊ゲートに電子を注入して、しきい値を高くした値)にダミーセルDCELLのしきい値を持っていくことがこの発明の趣旨である。
【0082】
上記実施の形態では2値のACT型フラッシュメモリについて説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0083】
近年、さらなるメモリ容量の大容量化を目指し、仮想接地型アレイ構成による多値化が提案されているが、この発明はこの多値化への対応において、よりその効果を発揮する。
【0084】
例えば、仮想接地型アレイ構成の4値(“11”、“10”、“01”、“00”)ACT型フラッシュメモリでは、メモリセルアレイ領域及びダミーセルアレイ領域は先の図1と同様である。以下、図1を援用する。4値のメモリセルMCELLのしきい値を第1の値4V近辺、第2の値2.8V近辺、第3の値1.8V近辺、第4の値0.8V近辺に設定する。
【0085】
消去(最もしきい値の高い第1の値に設定)は、先の方法と同じである。
【0086】
次に、書き込みは、先に説明したものと同じである。但し、先では説明を省略しているが、メモリセルMCELLヘの書き込み時、所定のしきい値電圧になっているかをベリファイしながら、パルス状に書き込み電圧を印加して書き込み時間を変えて、浮遊ゲートへの電子の注入量を制御して、メモリセルMCELLを所定のしきい値に設定する。
【0087】
一方、読み出しは、読み出しを行うメモリセルMCELLの制御ゲートに接続されたワード線WLに、例えば、1.3V、2.3V、3.3Vを順次印加していき、先と同様に印加したメインビット線MBLに接続されたりード回路6にて電流の有無を検出して、メモリセルMCELLのしきい値を特定する。
【0088】
この読み出しの場合も、先と同様にダミーセルDCELL0のしきい値を第1の値(4V)に設定しておくことにより、ダミーセルアレイ領域20への回り込みリーク電流による影響は避けられる。
【0089】
多値化により読み出しマージンが少なくなると、これまではさほど影響の大きくなかった拡散層に構成したサブビット線SBLの抵抗が大きいことによる電圧降下や逆に電圧上昇による検出電圧の誤差も無視できなくなる。
【0090】
そのため、従来では、ダミーセルアレイ領域への回り込みリーク電流が流れることによるメモリセルアレイ領域の外周部のサブビット線の電圧降下や電圧上昇の影響が無視できなくなって、読み出し検出への悪影響はさらに大きくなる。
【0091】
したがって、多値の仮想接地型フラッシュメモリでは、この実施の形態のように、ダミーセルDCELLのしきい値を最高の第1の値に設定して、ダミーセルアレイ領域20とメモリセルアレイ領域10との電気的分離は必須のものとなる。
【0092】
尚、上記実施の形態では、ダミーセルアレイ領域20はDCELL0〜DCELL3の3列としているが、これは製造時、メモリセルアレイ領域10の外周部のメモリセルMCELLのゲート電極の形状が均一に製造でき、メモリセルMECLLの特性のばらつきが抑えられる範囲であれば、何列であってもよい。
【0093】
また、上記実施の形態では、メモリセルアレイ領域10の外周部近傍にあるダミーセルDCELL0のドレインに接続されるダミーメインビット線DMBL0にのみ消去電圧供給トランジスタ2が接続されているが、ダミーセルDCELL1のドレインに接続されるダミーメインビット線DMBL1にも新たに消去電圧供給トランジスタを同様に接続してもよく、さらに、ダミーメインビット線DMBL2,DMBL3・・・にも消去電圧供給トランジスタを接続して、ダミーセルアレイ領域をメモリセルアレイ領域とまったく同一パターンに近づけてもよい。
【0094】
以上、詳細に説明したが、この発明はACT型フラッシュメモリに限定されるものではなく、仮想接地型アレイ構成を持つ不揮発性半導体記憶装置全てに有効なものである。
【0095】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明によれば、仮想接地型ダミーセルアレイ領域は仮想接地型メモリセルアレイ領域と略同一のパターンであるので、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部での電極パターンの規則性のくずれを防止して、メモリセルの特性のばらつきを抑えることができる上に、仮想接地型ダミーセルアレイ領域のダミーセルのうち、少なくとも仮想接地型メモリセルアレイ領域の近傍のダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入する機能を有するので、そのダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入して、そのしきい値を高くして、仮想接地型メモリセルアレイ領域と仮想接地型ダミーセルアレイ領域とを電気的に分離でき、したがって、仮想接地型メモリセルアレイ領域からダミーセルの浮遊容量への充電電流やリーク電流の発生を防止でき、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部にあるメモリセルの誤読出しやマージンの低下を防止できる。
【0096】
また、1実施の形態によれば、ダミーセルしきい値設定手段により、仮想接地型ダミーセルアレイ領域のダミーセルのうち少なくとも仮想接地型メモリセルアレイ領域に隣接しているダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入してそのダミーセルのしきい値を高い値に設定することができるので、仮想接地型メモリセルアレイ領域と仮想接地型ダミーセルアレイ領域とを電気的に分離して、仮想接地型メモリセルアレイ領域からダミーセルの浮遊容量への充電電流やリーク電流の発生を防止でき、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部にあるメモリセルの誤読出しやマージンの低下を防止できる。
【0097】
また、1実施の形態によれば、ダミーセルしきい値設定手段が、ダミーセルのしきい値を3個以上のしきい値のうちの最も高いしきい値に設定するので、仮想接地型メモリセルアレイ領域と仮想接地型ダミーセルアレイ領域とを電気的に分離して、仮想接地型メモリセルアレイ領域からダミーセルの浮遊容量への充電電流やリーク電流の発生を防止でき、マージンの少ない多値を記憶する不揮発性半導体記憶装置であっても、仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周部にあるメモリセルの誤読出しやマージンの低下を防止できる。
【0098】
また、1実施の形態によれば、ダミーセルしきい値設定手段が、仮想接地型ダミーセルアレイ領域のダミーセルの列線に負電圧を印加することが可能な負電圧供給トランジスタであるので、ダミーセルしきい値設定手段を簡単な回路で構成でき、チップサイズの増加を極力抑えることができる。特に、上記負電圧供給トランジスタを、仮想接地型メモリセルアレイ領域のメモリセルに負電圧を供給するための負電圧源に接続すると、ダミーセルのために別の電源等を設置する必要がなくなって、回路が複雑化することがない。
【0099】
また、1実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、仮想接地型ダミーセルアレイ領域が、仮想接地型メモリセルアレイ領域と同様な素子構成、配線層構成及び配線を有するので、簡単に製造でき、かつ、仮想接地型メモリセルアレイ領域の周囲部におけるゲート電極等の配列パターンのくずれを防止して、メモリセルの特性のばらつきを抑えることができる。
【0100】
また、1実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、仮想接地型メモリセルアレイ領域のメモリセルへの最も高いしきい値の設定を、ブロック単位もしくは一括して行うと同時に、上記ダミーセルヘの最も高いしきい値の設定を行うので、ダミーセルのしきい値の設定のために特に設定時間が増加することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のACT型フラッシュメモリのアレイ構成を示す図である。
【図2】半導体記憶装置におけるチップの模式図である。
【図3】一般的なETOX型不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ領域とダミーセルアレイ領域の部分の回路図である。
【図4】従来のACT型フラッシュメモリのアレイ構成を示す図である。
【図5】上記ACT型フラッシュメモリのメモリセルの断面図である。
【図6】従来のダミーセルアレイ領域を含む仮想接地型ACT型フラッシュメモリのアレイ構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2 消去電圧供給トランジスタ 4 セレクトトランジスタ
6 リード回路 7 プログラム電圧供給回路
10,100,300 メモリセルアレイ領域
20,200,400 ダミーセルアレイ領域
MBL メインビット線 SBL サブビット線
MCELL メモリセル DCELL ダミーセル
DMBL ダミーメインビット線 DSBL ダミーサブビット線

Claims (6)

  1. 制御ゲート、浮遊ゲート、ドレイン及びソースを有して、電気的に情報の書き込み及び消去が可能な浮遊ゲート型電界効果トランジスタからなるメモリセルが行と列に配置されると共に、上記各行を構成するメモリセルの制御ゲートが接続される複数の行線と、上記各列を構成するメモリセルのドレインとその各列とは別の各列を構成するメモリセルのソースとが接続される複数の列線とを有する仮想接地型メモリセルアレイ領域と、
    制御ゲート、浮遊ゲート、ドレイン及びソースを有する浮遊ゲート型電界効果トランジスタからなるダミーセルが行と列に配置されると共に、上記各行を構成するダミーセルの制御ゲートが接続される上記複数の行線と、上記各列を構成するダミーセルのドレインとその各列とは別の各列を構成するダミーセルのソースとが接続される複数の列線とを有する仮想接地型ダミーセルアレイ領域と
    を備え、
    上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域は、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域の外周側に配置されている不揮発性半導体記憶装置において、
    少なくとも上記仮想接地型メモリセルアレイ領域の近傍の上記ダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入することができる機能を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1の不揮発性半導体記憶装置において、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域のダミーセルのうち少なくとも上記仮想接地型メモリセルアレイ領域に隣接しているダミーセルの浮遊ゲートに電子を注入してそのダミーセルのしきい値を高い値に設定することができるダミーセルしきい値設定手段を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項2の不揮発性半導体記憶装置において、上記各メモリセルは、3値以上の記憶状態に対応する3個以上のしきい値を持つことができ、かつ、上記ダミーセルしきい値設定手段は、上記ダミーセルのしきい値を上記3個以上のしきい値のうちの最も高いしきい値に設定することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求項2または3の不揮発性半導体記憶装置において、上記ダミーセルしきい値設定手段は、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域の上記ダミーセルの列線に接続されて、負電圧を印加することが可能な負電圧供給トランジスタであることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つの不揮発性半導体記憶装置において、上記仮想接地型ダミーセルアレイ領域は、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域と同様な素子構成、配線層構成及び配線を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つ不揮発性半導体記憶装置において、上記仮想接地型メモリセルアレイ領域のメモリセルへの最も高いしきい値の設定を、ブロック単位もしくは一括して行うと同時に、上記ダミーセルヘの最も高いしきい値の設定を行うことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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