JP3628897B2 - トラクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタに係り、より具体的には、果樹園作業等に供される所謂幅狭2軸4車輪形トラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
2軸4車輪形トラクタにおいて、タンク(燃料タンク)は、ボンネット内装又は運転席後方で後輪フェンダ間に配置しているのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
燃料タンクは比較的大容量であり、これをエンジンを覆うボンネットに内装したのでは、車高が大きくなって果樹園作業等には不向であるとともにマフラーがボンネットから突出することから、枝木等がマフラーに絡む等の不具合があった。
一方、燃料タンクを後輪フェンダ間に配置したものでは、前述した車高が高いことによる不具合はないけれども、後方視界性が悪くなるという別の課題があった。
【0004】
そこで本発明は、前輪と後輪との間で乗降障害になることがないようにタンクを配置することによって、前述の課題を解消したトラクタを提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、左右の前輪2L,2Rと左右の後輪3L,3Rとを有する2軸4車輪形のトラクタにおいて、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
すなわち、請求項1に係る本発明のトラクタ1は、左右のいずれか一方の前・後輪2L,3L間の空間10を略埋める容積を有するタンク11をその前端側を乗降用ステップ12から前方に突出させて装着すると共に、前記タンク11の外側上縁にパイプ又は棒材からなるガード17を前後方向に沿って配置し、該ガード17の前端は下方に湾曲延伸17Aされてタンク11の前面外側方を保護しており、該タンク11と該タンク11の外側上縁及び前面外側方に設けたガード17,17Aによって枝木等が車体4側に入り込まないように構成されていることを特徴とするものである。
【0006】
このような構成を採用したことによって、ボンネット6の高さを高くすることなく、しかも、ボンネット6にマフラーが内装できるだけでなく、後方視界性も確保されているのである。
これ故、果樹園等の枝木が繁っている作業場においても狭幅なトラクタ1による軽快な作業が可能であるし、タンク11の前方に、左右方向に突出した状態で枝木等を切断する作業機を装着できるのである。
本発明においては、前述した請求項1において、前記タンク11は燃料用であって、その外側面が前・後輪2L,3Lの外側面より突出してなくかつタンク11の底面11Bは、左右の前輪2L,2Rを有する前車軸15とほぼ同一高さ位置とされているとともにタンク11の頂面11Aはステップ12と同一面若しくはやや下方に位置していることを特徴とするものである(請求項2)。
【0007】
このような構成を採用したことによって、タンク11の容量は大きくできたにも拘らず、地上すきまは確保しつつ乗降障害もなくなったのである。
更に本発明においては、前述した請求項1又は2において、車体4の一側面より水平方向に支持ステー13A,13Bの前後対を突出させ、該前後対の支持ステー13A,13Bに前後方向視でU字形のバンド14A,14Bを装着することでタンク11を保持しており、前後対の支持ステー13A,13Bの外側方でかつ支持ステー13A,13B間を連結するガード17を備えてタンク11を保護していることを特徴とするものである(請求項3)。
【0008】
このような構成を採用したことによって、果樹園等で作業中において、枝木等が運転者等に絡みつくことはなく、軽快な作業ができるし、ガード17によってタンク11の破損,油洩れ等を誘発することもないのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る2軸4車輪形トラクタ1の全体構成を斜視図で示しており、左右の前輪2L,2Rと左右(一方は図示省略しているが便宜上符号を付している)の後輪3L,3Rとを有している。
トラクタ車体4は狭幅であって、前部に搭載したエンジン5はボンネット6で覆われており、このボンネット6には図示省略のマフラーが内装されている。
【0010】
ボンネット6の後部には操縦ハンドル7を備え、該ハンドル7の後方に運転席8を備えて運転操縦装置を構成しており、運転席8の両脇に後輪フェンダ9を立設している。
左右いずれかの前・後輪2L,3R間の空間10を略埋める容量(容積)を有するタンク、実施形態では直方形状の燃料タンク11が装着されており、該タンク11によって枝木等が車体4側に入り込まないように構成されている。
図2および図3を併せて参照して説明すると、車体4より左右外方で水平面上に突出された乗降用ステップ12と同一平面乃至やや下方に、水平方向に支持ステー13A,13Bの前後対が突出されており、この前後対の支持ステー13A,13Bに前後方向視でU字形の帯板又は棒材よりなるバンド14A,14Bを装着することによって直方形状のタンク11を保持している。
【0011】
タンク11の底面11Bは前車軸15とほぼ同一高さ位置とされており、タンク11の頂面(上面)11Aはステップ12と同一面若しくはやや下方に位置されており、該タンク11の外側面は前・後輪2L,3Lの外側面より突出しないようにされている。
前後対のバンド14A,14Bは支持ステー13A,13Bに対してねじによって高さ調整自在として装着している締結具16L,16Rに各上端が固着され、ここに、タンク11を図示しない防振材を介在した状態で保持しており、前後対の支持ステー13A,13Bの突出端(外側方)には、パイプ材、棒材等からなるガード17が前後方向に配置されて支持ステー13A,13Bを互いに連結しているとともに、ガード17の前端は下方に弯曲延伸17Aされてタンク11の前面外側方を保護している。
【0012】
前車軸15はその両軸端に終減速装置を内装したギヤケース15A等によって左右の前輪2L,2Rを支持しているとともに、該前輪2L,2Rは操向可能とされている。
前後対の支持ステー13A,13Bは左右の前車軸フレーム18等にボルト19等によって固着されており、この支持ステー13A,13Bおよびバンド14A,14Bによって保持されている燃料タンク11は前・後輪2L,3L間の空間一杆の前後長さを有することで、容量増大され、タンク11の前端は、前輪2Lの操向に支障ないようにスキマ10Aを有している。
【0013】
また、図2において、車体4の両側面には、スペーサ20を介在してロプスブラケット21がボルト22等で着脱自在に取付けられており、該ブラケット21を介して運転席8の両脇に立設するロプス(日除け,安全支柱)23が立設されている。
なお、左右のスペーサ20を取外してこの代わりに作業機支え板を介在させ、該支え板を下方に延伸して互いに連結することで作業機フレームを構成し、この作業機フレームに、枝木カッタ等の作業機を装着して、スキマ10Aを介して左右方向に備えることもできる。
【0014】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、車高を高くすることなく、また、後方視界性を確保して比較的大容量のタンクを装着できるし、該タンクによって枝木等の入り込みを防止できるから、果樹園作業用等のトラクタとして有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラクタの斜視図である。
【図2】要部の前面図である。
【図3】要部の平面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ
2L 前輪
3L 後輪
4 車体
10 空間
11 タンク
13A 支持ステー
13B 支持ステー
14A バンド
14B バンド
Claims (3)
- 左右の前輪(2L)(2R)と左右の後輪(3L)(3R)とを有する2軸4車輪形のトラクタにおいて、
左右のいずれか一方の前・後輪(2L)(3L)間の空間(10)を略埋める容積を有するタンク(11)をその前端側を乗降用ステップ(12)から前方に突出させて装着すると共に、前記タンク(11)の外側上縁にパイプ又は棒材からなるガード(17)を前後方向に沿って配置し、該ガード(17)の前端は下方に湾曲延伸(17A)されてタンク(11)の前面外側方を保護しており、該タンク(11)と該タンク(11)の外側上縁及び前面外側方に設けたガード(17)(17A)によって枝木が車体(4)側に入り込まないように構成されていることを特徴とするトラクタ。 - 前記タンク(11)は燃料用であって、その外側面が前・後輪(2L)(3L)の外側面より突出してなくかつタンク(11)の底面(11B)は、左右の前輪(2L)(2R)を有する前車軸(15)とほぼ同一高さ位置とされているとともにタンク(11)の頂面(11A)はステップ(12)と同一面若しくはやや下方に位置していることを特徴とする請求項1記載のトラクタ。
- 車体(4)の一側面より水平方向に支持ステー(13A)(13B)の前後対を突出させ、該前後対の支持ステー(13A)(13B)に前後方向視でU字形のバンド(14A)(14B)を装着することでタンク(11)を保持しており、前後対の支持ステー(13A)(13B)の外側方でかつ支持ステー(13A)(13B)間を連結するガード(17)を備えてタンク(11)を保護していることを特徴とする請求項1又は2記載のトラクタ。
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