JP3856633B2 - クローラ走行車輌の走行モータ取付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はクローラ走行車輌に係り、特に機体フレームの下面にそれぞれ配設されて左右のクローラを巻回支持するトラックフレームに係り、特にトラックフレームの前端に設けられる走行モータを強固に保護しつつ、ガードプレートの下側面部と走行路面との間のクリアランスを充分に確保して走破能力を向上させたクローラ走行車輌の走行モータ取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローラトラクタ、コンバイン等のクローラ走行車輌では、エンジンやトランスミッションとともに油圧バルブ、油圧ポンプ等の油圧機器を搭載した機体フレームの下方に、油圧モータからなる走行モータをそれぞれ前端に装備する左右のトラックフレームをそれぞれ配設して、これらに巻回した左右クローラの回転駆動により機体走行を行うようになっている。
【0003】
そして上記走行モータを各トラックフレームの前端に装備する際には、走行モータを取り付けるモータフランジと、その外周縁に沿って走行モータの上面から機体前方に湾曲して同モータの下面に至るガードプレートで構成された円筒状のハウジングを装備して、走行中における泥土や異物等から走行モータを保護するようになっているが、クローラ走行車輌として必要とする走行能力、旋回能力を考慮して走行モータの選定や機体フレーム、トラックフレームの構成を行うと、上記ハウジングのガードプレートのうち、機体内方に位置するガードプレート部分が機体正面から見てクローラ幅からはみ出してしまい、機体走行中に左右クローラから機体の中央下方に押し退けられた泥土が、はみ出したガードプレート部分を押圧することとなって走行抵抗の増大により相対的に走破能力の低下を誘発し、これを解消するために、クローラの横幅を拡げてガードプレートが機体内方にはみ出さないように構成すると、機体走行時における旋回性能が低下してしまう、という背反する構成上の問題を内包するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の如き実状に鑑み、走行モータの保護を考慮しつつクローラ走行車輌の走破性を向上させる研究開発の過程で創案されたものであって、その目的とするところは、走行モータを強固に保護しながらも、ガードプレートの下側面部と走行路面との間のクリアランスを充分に確保して湿田走行などでの走行抵抗を減少させることにより走破能力の向上を図ることができるクローラ走行車輌の走行モータ取付装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するため、本発明が採用した技術的手段は、走行モータを取り付けるモータフランジと、その外周縁に沿って走行モータの上面から機体前方に湾曲して同モータの下面に至るガードプレートで構成された円筒状のハウジングを、機体進行方向の左右に離間並設したトラックフレームの各前端にそれぞれ装備するに、上記ガードプレートの外周面のうち、各トラックフレームを介して巻回したクローラの横幅より機体内方に突出する下側面部を切り欠き、かつ当該部位に位置する走行モータの形状に合致した平板プレートを、切り欠いた上記下側面部域に水平状に固着したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の構成を、図面に示した一実施例に基づいて詳細に説明する。
図1において、1は左右一対のクローラ走行装置2、2を、機体進行方向の左右に離間並設した機体フレーム3、3の下部に備えてなるクローラトラクタであって、該クローラトラクタ1は機体フレーム3、3上の前部に設けたボンネット4内に図示しないエンジンを搭載し、かつ当該機体フレーム3、3間の略中央部に配設したキャビン5内に運転席6を設けると共に、上記運転席6の後方から機体フレーム3の後部に設けた装着部7には、リフトアーム8a、リフトシリンダ8b等からなる三点リンク機構8が配設されて、図示しない作業機をクローラトラクタ1の後部に昇降自在に装着するように構成されている。
【0007】
上記クローラ走行装置2、2は、図2に示すように、機体フレーム3、3の下面において機体進行方向の左右に離間配設されるトラックフレーム9、9の前端に軸支した駆動スプロケット10、10と、同じく後端に軸支した遊転輪11、11との間にクローラ2a、2aを巻回して構成されると共に、上記左右のトラックフレーム9、9は、同図および図3に示すように、前部クロスメンバー12と後部クロスメンバー13を介して連結され、かつ当該前部クロスメンバー12の左右両端部には、ハウジング14、14に内装された走行モータ15、15が装備されている。
【0008】
ここで上記ハウジング14、14は、走行モータ15を取り付けるモータフランジ14aと、その外周縁に沿って走行モータ15の上面から機体前方に湾曲して同モータ15の下面に至るガードプレート14bおよび取付プレート14cで略円筒状に構成されると共に、上記ガードプレート14bの外周面のうち、各トラックフレーム9、9を介して巻回されるクローラ2aの横幅Lより機体内方に突出する下側面部14b´を切り欠き、かつ当該部位に位置する走行モータ15の下面形状に合致する平板プレート16を、切り欠いた下側面部14b´の上縁に水平状に溶着固定してハウジング14、14が構成されている。
【0009】
そして、上述の図4、図5および図1に示すように、クローラ2a、2aの巻回域内に位置するガードプレート14bの下面から当該クローラ2a、2aの接地面までのクリアランスをH、切り欠いた下側面部14b´の平板プレート16からクローラ2a、2aの接地面までのクリアランスをH´とした場合にH´>Hとなり、クローラトラクタ1の機体走行時において、左右のクローラ2a、2a間の内方で機体の中央下方に押し退けられた泥土は、上記クリアランスHより大きいクリアランスH´の平板プレート16の下面を通過して機体後方に通過することになり、従来のように中央下方に押し退けられた泥土が、はみ出したガードプレート部分を押圧するような不具合を伴うことなく、走行抵抗を可及的に低減してクローラトラクタ1の走破能力を相対的に向上させることができる。
【0010】
なお上記実施例では、クローラ2aの横幅Lより機体内方に突出するガードプレート14bの下側面部14b´を切り欠いて走行モータ15の下面形状に合致する平板プレート16を溶着したハウジング14の構成を示したが、種々異なる走行モータを使用する際に、上記クローラ2aの横幅Lより機体内方に突出する部分の走行モータ形状に合致し、かつガードプレートとしての保護機能を有して同等のクリアランスを確保できるものであればこれに限定されるものではない。
【0011】
【発明の効果】
これを要するに本発明は、走行モータを取り付けるモータフランジと、その外周縁に沿って走行モータの上面から機体前方に湾曲して同モータの下面に至るガードプレートで構成された円筒状のハウジングを、機体進行方向の左右に離間並設したトラックフレームの各前端にそれぞれ装備するに、上記ガードプレートの外周面のうち、各トラックフレームを介して巻回したクローラの横幅より機体内方に突出する下側面部を切り欠き、かつ当該部位に位置する走行モータの形状に合致した平板プレートを、切り欠いた上記下側面部域に水平状に固着したから、走行モータを強固に保護しつつ、ガードプレートの下側面部と走行路面との間のクリアランスを充分に確保することができ、湿田走行などでの走行抵抗を減少させて走破能力を向上することができる、という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はクローラトラクタの全体正面図である。
(b)は同上側面図である。
【図2】(a)はクローラ走行装置の側面図である。
(b)は同上分解斜視図である。
【図3】(a)は機体フレームの進行方向左半部の一部省略平面図である。
(b)は同上側面図である。
【図4】(a)はハウジングの正面図である。
(b)は同上側面である。
【図5】(a)は駆動スプロケットを実線で示した走行モータとトラックフレームとの取付状態を示すA−A線端面図である。
(b)同上要部側面図である。
【符号の説明】
2 クローラ走行装置
2a クローラ
9 トラックフレーム
14 ハウジング
14a モータフランジ
14b ガードプレート
14b´ 下側面部
15 走行モータ
16 平板プレート
L 横幅
Claims (1)
- 走行モータを取り付けるモータフランジと、その外周縁に沿って走行モータの上面から機体前方に湾曲して同モータの下面に至るガードプレートで構成された円筒状のハウジングを、機体進行方向の左右に離間並設したトラックフレームの各前端にそれぞれ装備するに、上記ガードプレートの外周面のうち、各トラックフレームを介して巻回したクローラの横幅より機体内方に突出する下側面部を切り欠き、かつ当該部位に位置する走行モータの形状に合致した平板プレートを、切り欠いた上記下側面部域に水平状に固着したことを特徴とするクローラ走行車輌の走行モータ取付装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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2000
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JP2002087338A (ja) | 2002-03-27 |
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