JP3469215B2 - モータグレーダにおけるタンデム装置 - Google Patents

モータグレーダにおけるタンデム装置

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JP3469215B2
JP3469215B2 JP2001111910A JP2001111910A JP3469215B2 JP 3469215 B2 JP3469215 B2 JP 3469215B2 JP 2001111910 A JP2001111910 A JP 2001111910A JP 2001111910 A JP2001111910 A JP 2001111910A JP 3469215 B2 JP3469215 B2 JP 3469215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータグレーダ
におけるタンデム装置にかかる。特に、この発明は、車
体屈折時に運転席昇降用ステップとタイヤガードもしく
はタイヤ(前タンデム車輪)との相互干渉を防止でき、
また、一般走行時にブレードとタイヤガードもしくはタ
イヤ(前タンデム車輪)との相互干渉を防止できること
により、同一大きさのブレードを装備しても、ホイール
ベースを小さくして最小旋回半径を小さくすることがで
きるモータグレーダにおけるタンデム装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のモータグレーダにおけるタ
ンデム装置について、図6〜図14を参照して説明す
る。
【0003】図において、1はモータグレーダである。
前記モータグレーダ1は、主として、路面を平滑に削っ
たり、また、定められた形状の溝を掘ったり、地形を整
形するために使用される建設機械である。
【0004】前記モータグレーダ1は、屈折可能な車
体、すなわち、フロントフレーム2およびリアフレーム
3と、前記フロントフレーム2に装備されたフロントア
クスル4およびブレード5と、前記フロントアクスル4
の左右両端にそれぞれ装備されたタイヤからなる左右の
前輪6、6と、前記リアフレーム3に装備されたリアア
クスル7と、前記リアアクスル7の左右両端にそれぞれ
装備された左右の後輪側のタンデム装置8、8とを有す
るものである。
【0005】前記フロントフレーム2には、運転席9が
配置されている。前記運転席9には、運転手が運転席9
に乗り降りするための運転席昇降用ステップ10が取り
付けられている。また、前記リアフレーム3には、エン
ジン(図示せず)が搭載されている。前記エンジンに
は、エンジンフード11がカバーされている。
【0006】前記ブレード5は、前記フロントフレーム
3に対して、昇降可能に、旋回可能に、横方向(ブレー
ド5の長手方向)に移動可能に装備されている。前記ブ
レード5は、路面を平滑に削ったり、また、定められた
形状の溝を掘ったり、地形を整形するものである。
【0007】前記左右のタンデム装置8、8は、前記リ
アアクスル3の左右両端に揺動可能に装備された左右の
タンデムドライブケース12、12と、前記左右のタン
デムドライブケース12、12の前後両端部にそれぞれ
回転可能に装備されたタイヤからなる前タンデム車輪1
3、13および後タンデム車輪14、14とを備える。
前記左右のタンデムドライブケース12、12の前後両
端には、前タンデム車輪13、13および後タンデム車
輪14、14を保護するタイヤガード15、15がそれ
ぞれ取り付けられている。
【0008】前記エンジンと前記リアアクスル7とは、
駆動力伝達手段(図示せず)および変速手段を介して連
結されている。また、前記リアアクスル7と前タンデム
車輪13、13の軸(前タンデム車輪軸)16、16お
よび後タンデム車輪14、14の軸(後タンデム車輪
軸)17、17とは、駆動力伝達手段を介して接続され
ている。
【0009】前記エンジンを駆動させることにより、前
タンデム車輪13、13および後タンデム車輪14、1
4が駆動輪となり、一方、前輪6、6が従動輪となっ
て、モータグレーダ1は走行する。図6〜図8に示すよ
うに、前記ブレード5は、路面を平滑に削ったり、ま
た、定められた形状の溝を掘ったり、地形を整形する。
また、図9に示すように、前記ブレード5を路面から若
干持ち上げ(たとえば、約30cmほど)、かつ、モー
タグレーダ1の全幅(車体幅)A内に納めて、一般道路
を走行する。
【0010】路面を走行する前記前輪6、6および前タ
ンデム車輪13、13および後タンデム車輪14、14
は、路面の凹凸に倣って上下動する。そして、前記モー
タグレーダ1は、下記に示すように、前記前輪6、6お
よび前タンデム車輪13、13および後タンデム車輪1
4、14の上下動が車体(フロントフレーム2およびリ
アフレーム3)を介して前記ブレード5にできる限り伝
わらないように構成されている。その構成の1つが前記
タンデム装置8、8である。
【0011】すなわち、図10に示すように、前記ブレ
ード5は、ホイールベース(フロントアクスル4とリア
アクスル7との間の距離)Lのほぼ中間点に配置されて
いる。この結果、左右の前輪6、6が共に、高さHの凸
状の障害物18を乗り越す場合、前記ブレード5は、高
さH/2分上に動く。
【0012】また、図11に示すように、前記フロント
アクスル4の中心部は、ピン19により、フロントフレ
ーム2に取り付けられている。これにより、左側又は右
側の前輪6とピン19との間の距離T/2は、前輪6、
6間の距離(トレッド)Tの1/2に等しい。この結
果、一方の前輪6が、高さHの凸状の障害物18を乗り
越す場合、前記ピン19は、高さH/2分上に動く。
【0013】さらに、図13に示すように、リアアクス
ル7の左右両端には、左右のタンデム装置8、8が揺動
可能に装備されており、前記左右のタンデム装置8、8
の前タンデム車輪13、13および後タンデム車輪1
4、14は、上下に揺動する。前記左右のタンデム装置
8、8の揺動中心(前記リアアクスル7)は、前タンデ
ム車輪軸16、16と後タンデム車輪軸17、17との
間の中間に位置する。これにより、前タンデム車輪軸1
6、16または後タンデム車輪軸17、17と揺動中心
(前記リアアクスル7)との間の距離L1/2は、前タ
ンデム車輪軸16、16と後タンデム車輪軸17、17
との間の距離(タンデムホイールベース)L1の1/2
に等しい。この結果、左右の前タンデム車輪13、13
または左右の後タンデム車輪14、14が共に、高さH
の凸状の障害物18を乗り越す場合、前記揺動中心(前
記リアアクスル7)は、高さH/2分上に動く。
【0014】そして、図13および図14に示すよう
に、4つのタンデム車輪のうちの1つ、たとえば、左側
の後タンデム車輪14が高さHの凸状の障害物18を乗
り越す場合、前記ブレード5は、高さH×1/2×1/
2×1/2=H/8分上に動く。なお、車輪が凹状の障
害物に落ち込む場合でも、同様に、前記ブレード5は、
1/8下方に動く。
【0015】このように、前記モータグレーダ1は、前
輪6、6および前タンデム車輪13、13および後タン
デム車輪14、14の上下動が車体(フロントフレーム
2およびリアフレーム3)を介して前記ブレード5にで
きる限り伝わらないように構成されている。この結果、
前記モータグレーダ1は、高精度の路面整形作業を行う
ことができるものである。特に、タンデム装置8、8の
揺動中心(前記リアアクスル7)が前タンデム車輪軸1
6、16と後タンデム車輪軸17、17との間(タンデ
ムホイールベースL1)の中間に位置することにより、
高精度が得られるものである。
【0016】近年、前記モータグレーダ1においては、
ホイールベースLをできる限り小さくして最小旋回半径
を小さくすることにより、作業の小回りが利き、作業が
隅々まで細やかに行うことができることが望まれてい
る。なお、図中、Bはモータグレーダ1の全長を示す。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
モータグレーダにおけるタンデム装置は、ホイールベー
スLを小さくすると、下記の不具合が生じる。
【0018】すなわち、図8に示すように、車体(フロ
ントフレーム2とリアフレーム3)屈折時において、運
転席昇降用ステップ10と、前側のタイヤガード15と
が接近して、相互に干渉し易い状態となる。特に、図7
に示すように、車体屈折時に、タンデム装置8、8が揺
動した時(前タンデム車輪13、13が上に、後タンデ
ム車輪14、14が下にそれぞれ揺動した時)には、運
転席昇降用ステップ10と、前側のタイヤガード15と
がさらに干渉し易い状態となる。
【0019】また、図9に示すように、ブレード5を全
幅A内に納めて一般道路を走行する時、ブレード5と、
前側のタイヤガード15とが接近して、相互に干渉し易
い状態となる。
【0020】なお、タイヤガード15を装備していない
モータグレーダ1においては、運転席昇降用ステップ1
0と前タンデム車輪13との相互干渉、ブレード5前タ
ンデム車輪13との相互干渉の虞がある。
【0021】この発明は、車体屈折時に運転席昇降用ス
テップとタイヤガードもしくは前タンデム車輪との相互
干渉を防止でき、また、一般走行時にブレードとタイヤ
ガードもしくは前タンデム車輪との相互干渉を防止でき
ることにより、同一大きさのブレードを装備しても、ホ
イールベースを小さくして最小旋回半径を小さくするこ
とができるモータグレーダにおけるタンデム装置を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、前タンデム車輪軸をリ
アアクスルに対して後方にオフセットしたことを特徴と
する。
【0023】この結果、請求項1にかかる発明は、フロ
ントフレーム側の運転席昇降用ステップおよびブレード
と、リアフレーム側の前側のタイヤガード若しくは前タ
ンデム車輪との間の距離が大きくなる。これにより、車
体屈折時に運転席昇降用ステップとタイヤガードもしく
は前タンデム車輪との相互干渉を防止できる。また、一
般走行時にブレードとタイヤガードもしくは前タンデム
車輪との相互干渉を防止できる。したがって、同一大き
さのブレードを装備しても、ホイールベースを小さくし
て最小旋回半径を小さくすることができ、作業の小回り
が利き、作業が隅々まで細やかに行うことができる。さ
らに、リアアクスルなどを変更する必要がない。
【0024】また、請求項2にかかる発明は、タンデム
装置全体をリアアクスルに対して後方にオフセットした
ことを特徴とする。
【0025】この結果、請求項2にかかる発明は、請求
項1にかかる発明と同様に、フロントフレーム側の運転
席昇降用ステップおよびブレードと、リアフレーム側の
前側のタイヤガード若しくは前タンデム車輪との間の距
離が大きくなる。これにより、車体屈折時に運転席昇降
用ステップとタイヤガードもしくは前タンデム車輪との
相互干渉を防止できる。また、一般走行時にブレードと
タイヤガードもしくは前タンデム車輪との相互干渉を防
止できる。したがって、同一大きさのブレードを装備し
ても、ホイールベースを小さくして最小旋回半径を小さ
くすることができ、作業の小回りが利き、作業が隅々ま
で細やかに行うことができる。さらに、リアアクスルな
どを変更する必要がない。
【0026】特に、請求項2にかかる発明は、モータグ
レーダの全長が前輪の前端からエンジンフードの後端ま
での場合に最適である。また、従来のモータグレーダの
高精度を保つことができる。
【0027】また、請求項3にかかる発明は、タンデム
装置全体をリアアクスルに対して後方にオフセットし、
かつ、前タンデム車輪軸をリアアクスルに対して後方に
オフセットしたことを特徴とする。
【0028】この結果、請求項3にかかる発明は、請求
項1および2にかかる発明と同様に、フロントフレーム
側の運転席昇降用ステップおよびブレードと、リアフレ
ーム側の前側のタイヤガード若しくは前タンデム車輪と
の間の距離が大きくなる。これにより、車体屈折時に運
転席昇降用ステップとタイヤガードもしくは前タンデム
車輪との相互干渉を防止できる。また、一般走行時にブ
レードとタイヤガードもしくは前タンデム車輪との相互
干渉を防止できる。したがって、同一大きさのブレード
を装備しても、ホイールベースを小さくして最小旋回半
径を小さくすることができ、作業の小回りが利き、作業
が隅々まで細やかに行うことができる。さらに、リアア
クスルなどを変更する必要がない。
【0029】特に、請求項3にかかる発明は、請求項2
にかかる発明と同様に、モータグレーダの全長が前輪の
前端からエンジンフードの後端までの場合に最適であ
る。
【0030】さらに、請求項3にかかる発明は、前タン
デム車輪軸をリアアクスルに対して後方にオフセットす
るので、フロントフレーム側の運転席昇降用ステップお
よびブレードと、リアフレーム側の前側のタイヤガード
若しくは前タンデム車輪との間の距離をさらに大きくす
ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるモータグ
レーダにおけるタンデム装置の実施の形態の2例を図1
〜図5を参照して説明する。なお、この実施の形態によ
り、この発明にかかるモータグレーダにおけるタンデム
装置が限定されるものではない。
【0032】(実施の形態1の説明)図1〜図4は、こ
の発明にかかるモータグレーダにおけるタンデム装置の
実施の形態1を示す。図中、図6〜図14と同符号は同
一のものを示す。
【0033】この実施の形態1にかかるタンデム装置
は、前タンデム車輪軸16をリアアクスル7に対して後
方にオフセットする。これにより、タンデムホイールベ
ースL2において、前タンデム車輪軸16と揺動中心
(前記リアアクスル7)との間の距離Cは、後タンデム
車輪軸17と揺動中心(前記リアアクスル7)との間の
距離Dよりも小さい。すなわち、C<Dである。
【0034】この実施の形態1にかかるタンデム装置
は、上記の構成により、フロントフレーム2側の運転席
昇降用ステップ10およびブレード5と、リアフレーム
3側の前側のタイヤガード15(もしくは前タンデム車
輪13)との間の距離が大きくなる。これにより、図2
および図3に示すように、車体屈折時に運転席昇降用ス
テップ10とタイヤガード15(もしくは前タンデム車
輪13)との相互干渉を防止できる。また、図4に示す
ように、一般走行時にブレード5とタイヤガード15
(もしくは前タンデム車輪13)との相互干渉を防止で
きる。
【0035】したがって、この実施の形態1にかかるタ
ンデム装置は、同一大きさのブレード5を装備しても、
ホイールベースLを小さくして最小旋回半径を小さくす
ることができ、作業の小回りが利き、作業が隅々まで細
やかに行うことができる。さらに、リアアクスル7など
を変更する必要がない。
【0036】(実施の形態2の説明)図5は、この発明
にかかるモータグレーダにおけるタンデム装置の実施の
形態2を示す。図中、図1〜図4および図6〜図14と
同符号は同一のものを示す。
【0037】この実施の形態2にかかるタンデム装置
は、タンデム装置8、8全体をリアアクスル7に対して
後方にオフセットする。これにより、タンデムホイール
ベースL1において、前タンデム車輪軸16と揺動中心
(前記リアアクスル7)との間の距離Eは、後タンデム
車輪軸17と揺動中心(前記リアアクスル7)との間の
距離Fよりも小さい。すなわち、E<Fである。
【0038】この実施の形態2にかかるタンデム装置
は、上記の構成により、前記実施の形態1と同様に、フ
ロントフレーム2側の運転席昇降用ステップ10および
ブレード5と、リアフレーム3側の前側のタイヤガード
15(もしくは前タンデム車輪13)との間の距離が大
きくなる。これにより、図2および図3に示すように、
車体屈折時に運転席昇降用ステップ10とタイヤガード
15(もしくは前タンデム車輪13)との相互干渉を防
止できる。また、図4に示すように、一般走行時にブレ
ード5とタイヤガード15(もしくは前タンデム車輪1
3)との相互干渉を防止できる。
【0039】したがって、この実施の形態2にかかるタ
ンデム装置は、同一大きさのブレード5を装備しても、
ホイールベースLを小さくして最小旋回半径を小さくす
ることができ、作業の小回りが利き、作業が隅々まで細
やかに行うことができる。さらに、リアアクスル7など
を変更する必要がない。
【0040】特に、この実施の形態2にかかるタンデム
装置は、モータグレーダ1の全長B1が前輪6、6の前
端からエンジンフード11の後端までの場合に最適であ
る。また、従来のモータグレーダの高精度を保つことが
できる。
【0041】(実施の形態2の変形例の説明)前記実施
の形態2にかかるタンデム装置おいて、前タンデム車輪
軸16をリアアクスル7に対して後方にオフセットする
ことができる。
【0042】前記実施の形態2の変形例は、上記の構成
により、前記実施の形態1および2と同様に、フロント
フレーム2側の運転席昇降用ステップ10およびブレー
ド5と、リアフレーム3側の前側のタイヤガード15
(もしくは前タンデム車輪13)との間の距離が大きく
なる。これにより、図2および図3に示すように、車体
屈折時に運転席昇降用ステップ10とタイヤガード15
(もしくは前タンデム車輪13)との相互干渉を防止で
きる。また、図4に示すように、一般走行時にブレード
5とタイヤガード15(もしくは前タンデム車輪13)
との相互干渉を防止できる。
【0043】したがって、この実施の形態2の変形例に
かかるタンデム装置は、同一大きさのブレード5を装備
しても、ホイールベースLを小さくして最小旋回半径を
小さくすることができ、作業の小回りが利き、作業が隅
々まで細やかに行うことができる。さらに、リアアクス
ル7などを変更する必要がない。
【0044】特に、この実施の形態2の変形例にかかる
タンデム装置は、モータグレーダ1の全長B1が前輪
6、6の前端からエンジンフード11の後端までの場合
に最適である。
【0045】さらに、この実施の形態2の変形例にかか
るタンデム装置は、フロントフレーム2側の運転席昇降
用ステップ10およびブレード5と、リアフレーム3側
の前側のタイヤガード15若しくは前タンデム車輪13
との間の距離をさらに大きくすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にか
かるモータグレーダにおけるタンデム装置(請求項1)
によれば、フロントフレーム側の運転席昇降用ステップ
およびブレードと、リアフレーム側の前側のタイヤガー
ド若しくは前タンデム車輪との間の距離が大きくなる。
これにより、車体屈折時に運転席昇降用ステップとタイ
ヤガードもしくは前タンデム車輪との相互干渉を防止で
きる。また、一般走行時にブレードとタイヤガードもし
くは前タンデム車輪との相互干渉を防止できる。したが
って、同一大きさのブレードを装備しても、ホイールベ
ースを小さくして最小旋回半径を小さくすることがで
き、作業の小回りが利き、作業が隅々まで細やかに行う
ことができる。さらに、リアアクスルなどを変更する必
要がない。
【0047】また、この発明にかかるモータグレーダに
おけるタンデム装置(請求項2)によれば、請求項1に
かかる発明と同様に、フロントフレーム側の運転席昇降
用ステップおよびブレードと、リアフレーム側の前側の
タイヤガード若しくは前タンデム車輪との間の距離が大
きくなる。これにより、車体屈折時に運転席昇降用ステ
ップとタイヤガードもしくは前タンデム車輪との相互干
渉を防止できる。また、一般走行時にブレードとタイヤ
ガードもしくは前タンデム車輪との相互干渉を防止でき
る。したがって、同一大きさのブレードを装備しても、
ホイールベースを小さくして最小旋回半径を小さくする
ことができ、作業の小回りが利き、作業が隅々まで細や
かに行うことができる。さらに、リアアクスルなどを変
更する必要がない。
【0048】特に、この発明にかかるモータグレーダに
おけるタンデム装置(請求項2)は、モータグレーダの
全長が前輪からエンジンフードの後端までの場合に最適
である。また、従来のモータグレーダの高精度を保つこ
とができる。
【0049】また、この発明にかかるモータグレーダに
おけるタンデム装置(請求項3)によれば、請求項1お
よび2にかかる発明と同様に、フロントフレーム側の運
転席昇降用ステップおよびブレードと、リアフレーム側
の前側のタイヤガード若しくは前タンデム車輪との間の
距離が大きくなる。これにより、車体屈折時に運転席昇
降用ステップとタイヤガードもしくは前タンデム車輪と
の相互干渉を防止できる。また、一般走行時にブレード
とタイヤガードもしくは前タンデム車輪との相互干渉を
防止できる。したがって、同一大きさのブレードを装備
しても、ホイールベースを小さくして最小旋回半径を小
さくすることができ、作業の小回りが利き、作業が隅々
まで細やかに行うことができる。さらに、リアアクスル
などを変更する必要がない。
【0050】特に、この発明にかかるモータグレーダに
おけるタンデム装置(請求項3)は、モータグレーダの
全長が前輪からエンジンフードの後端までの場合に最適
である。
【0051】さらに、この発明にかかるモータグレーダ
におけるタンデム装置(請求項3)は、前タンデム車輪
軸をリアアクスルに対して後方にオフセットするので、
フロントフレーム側の運転席昇降用ステップおよびブレ
ードと、リアフレーム側の前側のタイヤガード若しくは
前タンデム車輪との間の距離をさらに大きくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のモータグレーダにおけるタンデム装
置の実施の形態1を示す側面図である。
【図2】同じく、車体の屈折時の状態を示す側面図であ
る。
【図3】同じく、車体の屈折時の状態を示す平面図であ
る。
【図4】同じく、一般走行時の状態を示す平面図であ
る。
【図5】この発明のモータグレーダにおけるタンデム装
置の実施の形態2の車体屈折時の状態を示す側面図であ
る。
【図6】従来のモータグレーダにおけるタンデム装置を
示す側面図である。
【図7】同じく、車体の屈折時の状態を示す側面図であ
る。
【図8】同じく、車体の屈折時の状態を示す平面図であ
る。
【図9】同じく、一般走行時の状態を示す平面図であ
る。
【図10】左右の前輪が凸状の障害物を乗り越える場合
においてブレードが上に動く状態を示す説明図である。
【図11】一方の前輪が凸状の障害物を乗り越える場合
においてブレードが上に動く状態を示す説明図である。
【図12】左右の前タンデム車輪もしくは後タンデム車
輪が凸状の障害物を乗り越える場合においてブレードが
上に動く状態を示す説明図である。
【図13】一方の前タンデム車輪もしくは後タンデム車
輪が凸状の障害物を乗り越える場合においてブレードが
上に動く状態を示す説明図である。
【図14】リアアクスルおよび左右のタンデム装置を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 モータグレーダ 2 フロントフレーム(車体) 3 リアフレーム(車体) 4 フロントアクスル 5 ブレード 6、6 前輪 7 リアアクスル 8、8 タンデム装置 9 運転席 10 運転席昇降用ステップ 11 エンジンフード 12、12 タンデムドライブケース 13、13 前タンデム車輪 14、14 後タンデム車輪 15、15 タイヤガード 16、16 前タンデム車輪軸 17、17 後タンデム車輪軸 18 凸状の障害物 19 ピン A 全幅 B、B1 全長 C 前タンデム車輪軸と揺動中心(リアアクスル)との
間の距離 D 後タンデム車輪軸と揺動中心(リアアクスル)との
間の距離 E 前タンデム車輪軸と揺動中心(リアアクスル)との
間の距離 F 後タンデム車輪軸と揺動中心(リアアクスル)との
間の距離 H 凸状障害物の高さ L ホイールベース L1、L2 タンデムホイールベース T トレッド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折可能なフロントフレームおよびリア
    フレームと、前記フロントフレームに装備されたフロン
    トアクスルおよびブレードと、前記フロントアクスルの
    左右両端にそれぞれ装備された左右の前輪と、前記リア
    フレームに装備されたリアアクスルと、前記リアアクス
    ルの左右両端にそれぞれ装備された左右の後輪側のタン
    デム装置とを有するモータグレーダにおいて、 前記タンデム装置は、前記リアアクスルに揺動可能に装
    備されたタンデムドライブケースと、前記タンデムドラ
    イブケースの前後両端部にそれぞれ回転可能に装備され
    た前タンデム車輪および後タンデム車輪とを備え、前記
    前タンデム車輪軸を前記リアアクスルに対して後方にオ
    フセットしたことを特徴とするモータグレーダにおける
    タンデム装置。
  2. 【請求項2】 屈折可能なフロントフレームおよびリア
    フレームと、前記フロントフレームに装備されたフロン
    トアクスルおよびブレードと、前記フロントアクスルの
    左右両端にそれぞれ装備された左右の前輪と、前記リア
    フレームに装備されたリアアクスルと、前記リアアクス
    ルの左右両端にそれぞれ装備された左右の後輪側のタン
    デム装置とを有するモータグレーダにおいて、 前記タンデム装置は、前記リアアクスルに揺動可能に装
    備されたタンデムドライブケースと、前記タンデムドラ
    イブケースの前後両端部にそれぞれ回転可能に装備され
    た前タンデム車輪および後タンデム車輪とを備え、前記
    タンデム装置全体を前記リアアクスルに対して後方にオ
    フセットしたことを特徴とするモータグレーダにおける
    タンデム装置。
  3. 【請求項3】 前記前タンデム車輪軸を前記リアアクス
    ルに対して後方にオフセットしたことを特徴とする請求
    項2に記載のモータグレーダにおけるタンデム装置。
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