JP3489458B2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体構造、
とりわけ、車体フロントウエスト部の車幅方向骨格部材
を構成するカウルボックスと、車体前部の上下方向骨格
部材を構成するフロントピラーとの結合部周りの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】車体前部の強度剛性の要となる車体骨格
は周知のように、車室の前部を隔成するダッシュパネル
を集結部分として車体前後方向,上下方向,および車幅
方向に延在しており、具体的にはフロア両サイドの前後
方向骨格部材を構成するサイドシルの前端部分に上下方
向骨格部材のフロントピラーを立設し、ダッシュパネル
上側部に設けられてフロントウエスト部の車幅方向骨格
部材を構成するカウルボックスをこれらフロントピラー
に結合し、そして、ダッシュパネルの両側前面に連設し
たフードリッジパネルに接合した車体前後方向骨格部材
のフロントサイドメンバを、該ダッシュパネルの前面か
らフロア下面に廻り込んで接合配置してある。
【0003】前述のカウルボックスは車室前部に搭載す
るエアコンユニットの外気導入部として機能させるた
め、ダッシュパネルの前方に張り出して設けてあり、従
って、該カウルボックスはフロントピラーよりも前方に
オフセットした状態でこれらフロントピラーに結合して
ある(類似公知例として特開平7−61335号があ
る)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにカウルボ
ックスは左右のフロントピラーの前方にオフセットした
状態で該フロントピラーに結合してあるため、車両の前
面衝突時にカウルボックスから左右のフロントピラーへ
の荷重の分散伝達がアンバランスとなって一方のフロン
トピラーが大きく後退して車体前部左右で前後方向のず
れ変形を生じる可能性があり、特に、衝突荷重が車体前
部の片側に偏寄るオフセット衝突ではこの傾向が強まる
可能性がある。
【0005】このような車体前部左右の前後方向のずれ
変形はフロントサイドメンバの軸方向潰れ特性のバラツ
キをもたらし、衝突エネルギー吸収性能に影響を与える
可能性がある。
【0006】特に、フロントオーバーハングが小さくフ
ロントエンドからダッシュパネル間の距離が小さく制約
される小型車両では、カウルボックスの閉断面積を大き
く確保できないため、前述の車体前部左右の前後方向の
ずれ変形が生じる可能性は大きくなる。
【0007】そこで、本発明は車両の前面衝突時におけ
る車体前部の左右のずれ変形を抑制できて、衝突エネル
ギー吸収特性を向上することができる自動車の車体前部
構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、車体のフロントウエスト部の車幅方向骨格部材を構
成するカウルボックスを、車体前部の上下方向骨格部材
を構成する左右のフロントピラーよりも前方にオフセッ
トした状態でこれらフロントピラーに結合した構造にお
いて、前記カウルボックスとフロントピラーとの連設隅
角部に、車室側に張り出してこれらカウルボックスとフ
ロントピラーとに跨るボックス型に構成したダッシュア
ッパエクステンションを結合配置しこのダッシュアッパ
エクステンションと、該ダッシュアッパエクステンショ
ンの後方で左右のフロントピラーに跨って車幅方向に結
合配置したステアリングメンバとを、スティ壁を縦向き
にしたスティ部材により結合すると共に、該スティ部材
を前,後に分割し、前部スティと後部スティとを、上下
回転方向の荷重に対しては固定的でかつ所定値以上の前
後方向荷重に対しては前後方向に可動的に連結したこと
を特徴としている
【0009】
【0010】請求項の発明にあっては、請求項に記
載のスティ部材はステアリングメンバーに連結するフラ
ンジを有することを特徴としている。
【0011】
【0012】請求項の発明にあっては、請求項1又は
に記載のダッシュアッパエクステンション内部に空間
を形成し、その空間部を格納部としたことを特徴として
いる。
【0013】請求項の発明にあっては、請求項1〜
に記載の一方のダッシュアッパエクステンションをカウ
ルボックスに連通してエアコンユニットへの接続部とす
る一方、他方のダッシュアッパエクステンションを電装
部品の格納部としたことを特徴としている。
【0014】請求項の発明にあっては、請求項1〜
に記載のダッシュアッパエクステンションを、カウルボ
ックスとフロントピラーとの挾角を頂部とする平面3角
形状に構成したことを特徴としている。
【0015】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、カ
ウルボックスとフロントピラーとの連設隅角部に、車
側に張り出してこれらカウルボックスとフロントピラー
とに跨るボックス型のダッシュアッパエクステンション
を結合配置してあるため、カウルボックスがフロントピ
ラーよりも前方にオフセットしていても、該ボックス型
のダッシュアッパエクステンションによってカウルボッ
クス,フロントピラーの骨格部材同志の結合部分を固め
ることができ、しかも、該ダッシュアッパエクステンシ
ョンは車室内側で閉断面積を十分に大きくすることがで
きるため、前記結合部分の剛性を一段と高めることがで
きる。
【0016】この結果、車両の前面衝突時にはオフセッ
ト衝突の場合でも、カウルボックスから左右のフロント
ピラーへ荷重を略均一に分散伝達することができて、車
体前部左右の前後方向のずれ変形を抑制することがで
き、フロントサイドメンバの軸方向潰れ特性を安定化さ
せて衝突エネルギー吸収性能を向上することができる。
【0017】また、このようにカウルボックスとフロン
トピラーとの結合部分をボックス型のダッシュアッパエ
クステンションで固めることができるため、車体前部の
捩れ剛性を高めることができる。
【0018】従って、フロントオーバーハングが小さく
フロントエンドからダッシュパネル間の距離が小さく制
約されて、カウルボックスの閉断面積を十分に大きく確
保できない小型車両に適用して著効を発揮することがで
きる。
【0019】しかも、ダッシュアッパエクステンション
とステアリングメンバとを、スティ壁を縦向きにしたス
ティ部材により結合してあるため、ステアリングコラム
ユニットからの振動伝達によりステアリングメンバに回
転方向に発生する振動を、ダッシュアッパエクステンシ
ョンに結合したスティ壁が縦向きのスティ部材で剪断方
向で受けて高い制振作用が得られるため、ステアリング
ホィールの振動を可及的に小さくすることができる。
【0020】更に、車両の前面衝突時にカウルボック
ス,ダッシュパネルの後退変形によって、スティ部材の
前部スティと後部スティとの連結部分に所定値以上の前
後方向荷重が作用すると、これら前部スティと後部ステ
ィとが縮小方向に相対移動してステアリングメンバの後
退変形を回避し、ステアリングホィールの後退移動を防
止することができる。
【0021】請求項に記載の発明によれば、請求
項1,2の発明の効果に加えて、一方のダッシュアッパ
エクステンションをカウルボックスに連通してエアコン
ユニットの接続部としてあるため、車室側へ張り出した
該ダッシュアッパエクステンションへのダクトレイアウ
トを容易にできてエアコンユニット搭載設計の自由度を
拡大することができ、また、他方のダッシュアッパエク
ステンションには電装部品を車外雰囲気や水,塵埃等か
ら隔絶して格納できるから、保安性を高められると共に
電装部品の搭載設計を容易に行うことができる。
【0022】請求項に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、ダッシュアッパエクステン
ションをカウルボックスとフロントピラーとの挾角を頂
部とする平面3角形状に構成してあるため、該カウルボ
ックスとフロントピラーとの結合部分に強度的に有利な
3角トラス構造を構成でき、該結合部分の強度剛性を高
められると共にダッシュアッパエクステンションの車室
内占有スペースを可及的に小さくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を小型の
電気自動車を例に採って詳述する。
【0024】図5,6に示すように電気自動車にあって
はモーター駆動用のバッテリが可成りの重量および搭載
スペースを占めるため、専用の剛体構造のバッテリフレ
ームB・Fに複数個のバッテリを密閉収容し、このバッ
テリフレームB・Fを車体1のフロア2の下側に搭載す
るようにしている。
【0025】この例で示すように車体1の前輪F・Wか
らのフロントオーバーハングが殆どない小型車では、車
両の前面衝突時の駆動モーター保護のため、駆動モータ
ーはリヤフロア下部に設けたモータールームM・Rに搭
載して後輪R・Wを駆動させる、リヤモーター・リヤド
ライブ方式が採用されている。
【0026】図1〜3はこのような小型車両における車
体前部の構造を示しており、車体前部の強度剛性の要と
なる車体骨格はダッシュパネル3を集結部分として車体
前後方向,上下方向,および車幅方向に延在配置してあ
る。
【0027】具体的には、車体前部の上下方向骨格部材
のフロントピラー4,4は、フロア両サイドの前後方向
骨格部材であるサイドシル5の前端部に結合して立設配
置してあり、また、ダッシュパネル3の上側部にはフロ
ントウエスト部の車幅方向骨格部材であるカウルボック
ス6を設けて、該カウルボックス6をこれらフロントピ
ラー4,4に結合し、そして、ダッシュパネル3の両側
前面に連設したフードリッジパネル7に接合した車体前
後方向骨格部材のフロントサイドメンバ8を、該ダッシ
ュパネル3の前面からフロア下面に廻り込んで接合配置
してある。
【0028】カウルボックス6は車室前部に搭載する図
外のエアコンユニットの外気導入部として機能させるた
め、ダッシュパネル3の前方に張り出して設けてあり、
従って、該カウルボックス6はフロントピラー4よりも
前方にオフセットした状態でこれらフロントピラー4,
4に結合してある。
【0029】本実施形態のようにフロントオーバーハン
グが殆どない小型車両では、カウルボックス6の前方張
り出し量は小さく、従って、その閉断面積は小さく設定
されている。
【0030】この実施形態では車両の前面衝突時におけ
る左右のフロントサイドメンバ8の車幅方向の変形を抑
制するため、フロントサイドメンバ8,8の前端部間に
跨設したファーストクロスメンバ9の後方の左右のスト
ラットタワー10,10近傍でこれらフロントサイドメ
ンバ8,8に跨ってロアクロスメンバ11を結合してあ
ると共に、左右のストラットタワー10,10の上部前
側部間に跨ってアッパクロスメンバ12を結合し、そし
て、これらロアクロスメンバ11とアッパクロスメンバ
12とを車両センター部分でサポートスティ13により
連結してある。
【0031】また、フロントサイドメンバ8,8の下側
部にはサスペンションマウントメンバ14を結合配置し
て、図外のフロントサスペンションを連結支持するよう
にしてある。
【0032】ここで、前記カウルボックス6と左右のフ
ロントピラー4,4との連設隅角部には、車室側に張り
出してこれらカウルボックス6とフロントピラー4,4
とに跨るボックス型に構成したダッシュアッパエクステ
ンション20を結合配置してある。
【0033】ダッシュアッパエクステンション20は、
本実施形態ではカウルボックス6の車室側のボックス壁
を構成するダッシュアッパパネル3Aと、フロントピラ
ー4のピラーインナ4Aとに跨って接合した略トレイ状
のロア部材21と、周縁部を該ロア部材21の上周縁フ
ランジ21aと前記ダッシュアッパパネル3Aおよびピ
ラーインナ4Aに亘って接合又は着脱自在に締結固定し
た図外のリッド状のアッパ部材とで平面略方形に構成し
ている。
【0034】この実施形態は右ハンドル仕様の車両を示
しており、右側のダッシュアッパエクステンション20
Rのロア部材21と、ダッシュアッパエクステンション
20の後方で左右のフロントピラー4,4のピラーイン
ナ4A,4Aに跨って車幅方向に結合配置したステアリ
ングメンバ22とにステアリングブラケット23を跨設
して、該ステアリングブラケット23に図外のステアリ
ングコラムユニットを結合支持するようにしてある。
【0035】また、左側のダッシュアッパエクステンシ
ョン20Lは、ダッシュアッパパネル3Aを貫通してカ
ウルボックス6に連通すると共に、ロア部材21の底壁
にエアコンユニット接続口24を設けて、該エアコンユ
ニット接続口24に車室前部に搭載する図外のエアコン
ユニットを接続するようにしてある。
【0036】従って、この左側のダッシュアッパエクス
テンション20Lは、カウルボックス6と同様にエアコ
ンユニットへの外気導入部として機能するため、図外の
アッパ部材はロア部材21,ダッシュアッパパネル3
A,ピラーインナ4Aに気液密的に接合される。
【0037】一方、前記右側のダッシュアッパエクステ
ンション20Rは、重要保安部品である図外の電装部品
の格納部として有効利用して、該電装部品を収容固定す
るようにしてあり、従って、該右側のダッシュアッパエ
クステンション20Rの図外のアッパ部材はボルト・ナ
ット等により着脱自在に装着される。
【0038】前記ステアリングブラケット23は、ダッ
シュアッパエクステンション20Rのロア部材21の後
壁と底壁とに接合したロアブラケット23Lと、該ロア
ブラケット23Lとステアリングメンバ22とを繋ぐア
ッパブラケット23Uとで構成されるが、本実施形態で
はこのアッパブラケット23Uを、スティ縦壁を縦向き
にしたスティ部材25で構成している。
【0039】スティ部材25は前端部を前記ダッシュア
ッパエクステンション20Rのロア部材21の側壁に接
合した前部スティ26と、該前部スティ26に接続され
て後端をステアリングメンバ22に突き当てて接合した
後部スティ27とで構成している。
【0040】前部スティ26,後部スティ27は、何れ
もスティ壁の上下縁に同一方向に向くフランジ26a,
27aを曲折成形してコ字形断面とし、前部スティ26
の後端部を後部スティ27の前端部の内側(外側でも
可)に嵌装して上下回転方向には固定的としてあると共
に、前部スティ26のスティ壁の後端部に前後方向の長
孔28を形成し、該長孔28の後止端部を通して後部ス
ティ27の前端部をボルト・ナット29で締結して、ス
ティ部材25にある所定値以上の前後方向荷重が作用し
た場合、例えばステアリングメンバ22の塑性変形開始
相当の前後方向荷重に対しては、後部スティ27に対し
て前部スティ26が長孔28の長さ範囲で後方へスライ
ド可能に連結してある。
【0041】図2,3ではこのスティ部材25をステア
リングブラケット23のアッパブラケット23Uと兼用
して右側のダッシュアッパエクステンション20Rとス
テアリングメンバ22とに跨って結合配置した状態を示
しているが、このスティ部材25を右側だけでなく左側
のダッシュアッパエクステンション20Lにもステアリ
ングメンバ22に跨って結合配置してもよい。
【0042】また、前部スティ26の前端部はダッシュ
アッパエクステンション20Rのロア部材21の側壁に
接合してあるが、場合によって該前端部を略直角に曲折
して、ロア部材21の後壁に接合するようにしてもよ
い。
【0043】以上の実施形態の構造によれば、カウルボ
ックス6と左右のフロントピラー4,4の連設隅角部に
は、車室側に張り出してこれらカウルボックス6とフロ
ントピラー4,4とに跨るボックス型のダッシュアッパ
エクステンション20を結合配置してあるため、カウル
ボックス6がフロントピラー4,4よりも前方にオフセ
ットしていても、該ボックス型のダッシュアッパエクス
テンション20によってカウルボックス6,フロントピ
ラー4,4の骨格部材同志の結合部分を固めることがで
き、しかも、該ダッシュアッパエクステンション20は
車室内側で閉断面積を十分に大きくすることができるか
ら、前記結合部分の剛性を一段と高めることができる。
【0044】この結果、車両の前面衝突時にはオフセッ
ト衝突の場合でも、カウルボックス6から左右のフロン
トピラー4,4へ荷重を略均一に分散伝達することがで
きて、車体前部左右の前後方向のずれ変形を抑制するこ
とができ、フロントサイドメンバ8,8の軸方向潰れ特
性を安定化させて衝突エネルギー吸収性能を向上するこ
とができる。
【0045】また、このようにカウルボックス6とフロ
ントピラー4,4との結合部分をボックス型のダッシュ
アッパエクステンション20で固めることができるた
め、車体前部の捩れ剛性を高めることができる。
【0046】従って、本実施形態のようにフロントオー
バーハングが小さくフロントエンドからダッシュパネル
3間の距離が小さく制約されて、カウルボックス6の閉
断面積を十分に大きく確保できない小型車両に適用して
著効を発揮することができる。
【0047】また、本実施形態では、ダッシュアッパエ
クステンション20とステアリングメンバ22とを、ス
ティ壁を縦向きにしたスティ部材25により結合してあ
るため、図外のステアリングコラムユニットからの振動
伝達によりステアリングメンバ22に回転方向に発生す
る振動を、このダッシュアッパエクステンション20に
結合したスティ壁が縦向きのスティ部材25で剪断方向
で受けて高い制振作用が得られるため、図外のステアリ
ングホィールの振動を可及的に小さくすることができ
る。
【0048】しかも、このスティ部材25を構成する前
部スティ26と後部スティ27は、車両の前面衝突時に
カウルボックス6,ダッシュパネル3の後退変形によっ
て所定値以上の前後方向荷重が作用すると縮小方向に相
対移動可能であるから、ステアリングメンバ22の後退
変形を回避してステアリングホィールの後退移動を防止
することもできる。
【0049】更に、左側のダッシュアッパエクステンシ
ョン20Lはカウルボックス6に連通して図外ののエア
コンユニットの接続部としてあるため、車室側へ張り出
した該ダッシュアッパエクステンション20Lへのダク
トレイアウトを容易にできてエアコンユニットの搭載設
計の自由度を拡大でき、また、右側のダッシュアッパエ
クステンション20Rには図外の電装部品を車外雰囲気
や水,塵埃等から隔絶して格納するようにしてあるた
め、保安性を高められると共に電装部品の搭載設計を容
易に行うことができる。
【0050】前記実施形態ではダッシュアッパエクステ
ンション20を平面方形のボックス型に構成している
が、図4に示すように該ダッシュアッパエクステンショ
ン20を、カウルボックス6とフロントピラー4との挾
角を頂部とする平面3角形状のボックス型に構成すれ
ば、カウルボックス6とフロントピラー4との結合部分
に強度的に有利な3角トラス構造を構成でき、該結合部
分の強度剛性を高められると共にダッシュアッパエクス
テンション20の車室内占有スペースを可及的に小さく
することができる。
【0051】なお、前記実施形態ではフロントオーバー
ハングの小さな小型の電気自動車を例に採って説明した
が、フロントオーバーハングの大きな車両および電気自
動車に限らずエンジン駆動車両に適用できることは勿論
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態の要部を車室側から見た
斜視図。
【図3】図2のスティ部材連結部分を拡大して示す斜視
図。
【図4】本発明の第2実施形態の車室側から見た概略斜
視図。
【図5】本発明の対象とする自動車の側面概略図。
【図6】図5のA矢視図。
【符号の説明】
1 車体 3 ダッシュパネル 4 フロントピラー 6 カウルボックス 20 ダッシュアッパエクステンション 22 ステアリングメンバ 25 スティ部材 26 前部スティ 27 後部スティ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロントウエスト部の車幅方向骨
    格部材を構成するカウルボックスを、車体前部の上下方
    向骨格部材を構成する左右のフロントピラーよりも前方
    にオフセットした状態でこれらフロントピラーに結合し
    た構造において、前記カウルボックスとフロントピラー
    との連設隅角部に、車室側に張り出してこれらカウルボ
    ックスとフロントピラーとに跨るボックス型に構成した
    ダッシュアッパエクステンションを結合配置し、このダ
    ッシュアッパエクステンションと、該ダッシュアッパエ
    クステンションの後方で左右のフロントピラーに跨って
    車幅方向に結合配置したステアリングメンバとを、ステ
    ィ壁を縦向きにしたスティ部材により結合すると共に、
    該スティ部材を前,後に分割し、前部スティと後部ステ
    ィとを、上下回転方向の荷重に対しては固定的でかつ所
    定値以上の前後方向荷重に対しては縮小方向に相対移動
    可能に連結したことを特徴とする自動車の車体構造
  2. 【請求項2】 スティ部材はステアリングメンバーに連
    結するフランジを有することを特徴とする請求項に記
    載の自動車の車体構造。
  3. 【請求項3】 ダッシュアッパエクステンション内部に
    空間を形成し、その空間部を格納部としたことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の自動車の車体構造。
  4. 【請求項4】 一方のダッシュアッパエクステンション
    をカウルボックスに連通してエアコンユニットへの接続
    部とする一方、他方のダッシュアッパエクステンション
    を電装部品の格納部としたことを特徴とする請求項1〜
    の何れか1つに記載の自動車の車体構造。
  5. 【請求項5】 ダッシュアッパエクステンションを、カ
    ウルボックスとフロントピラーとの挾角を頂部とする平
    面3角形状に構成したことを特徴とする請求項1〜
    何れか1つに記載の自動車の車体構造。
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