JP4083078B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4083078B2
JP4083078B2 JP2003163782A JP2003163782A JP4083078B2 JP 4083078 B2 JP4083078 B2 JP 4083078B2 JP 2003163782 A JP2003163782 A JP 2003163782A JP 2003163782 A JP2003163782 A JP 2003163782A JP 4083078 B2 JP4083078 B2 JP 4083078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
vehicle
door
cross
front side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003163782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005001406A (ja
Inventor
博 松井
二郎 前田
順一 蔵重
匡哉 信楽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2003163782A priority Critical patent/JP4083078B2/ja
Publication of JP2005001406A publication Critical patent/JP2005001406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4083078B2 publication Critical patent/JP4083078B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フレームの前端部を構成する前フレーム部にフロントドアを支持するフロントピラーの下端部を連結した自動車の車体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、キャビンが車体フレームの前端部に位置するキャブオーバー型自動車では、その構造からして車両衝突時のクラッシュストロークが確保し難い構造となっている。このためできるだけ短いストロークで衝突エネルギーの吸収量を増やす観点から、従来、例えば図17に示すように、左,右サイドメンバ100,100の前端部を平面視でY字形をなすように外フレーム部101と内フレーム部102とに二股に分岐し、該左,右の外,内フレーム部101,102同士を車幅方向に延びるクロスメンバ103により連結した構造を採用する場合がある(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−203275号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2000−203461号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のようにサイドメンバの前端部をY字形をなすように内,外フレーム部に二股に分岐させる構造とした場合には、車両前方から衝突荷重Fが加わると、外フレーム部101からの入力F1と内フレーム部102からの入力F2とにより車幅方向の分力F3が発生し、衝突時の荷重の如何によってはサイドメンバが横折れするという懸念がある。一般的にサイドメンバは軸方向の入力に対しては高い強度を有しているものの、車幅方向の曲げ入力には比較的弱いことから、フレーム耐力を高めたとしても衝突エネルギーの吸収効率が低下するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、短いクラッシュストロークでもって衝突エネルギーの吸収効率を高めることができる自動車の車体前部構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体フレームの前端部を構成する前フレーム部にフロントドアを支持するフロントピラーの下端部を連結してなる自動車の車体前部構造において、上記前フレーム部が、車幅方向に延びるフロントクロスメンバから車体前方に突出する左,右の第1フロントサイドメンバと、該第1フロントサイドメンバの車幅方向外側にて車両前方に突出する左,右の第2フロントサイドメンバと、該左の第1,第2フロントサイドメンバと右の第1,第2フロントサイドメンバの前端面同士を連結する第1クロスメンバとを備えており、さらに上記フロントピラーが、該フロントピラーから車両前方に突出する左,右の第3フロントサイドメンバと、該左,右の第3フロントサイドメンバの前端面同士を連結する第2クロスメンバとを備え、上記第1,第2クロスメンバは、それぞれの前端面の車両前後方向位置が略同じとなるよう配置されていることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、上記第1クロスメンバの断面積より第2クロスメンバの断面積が大きく設定されていることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、上記フロントドア内には上記第3フロントサイドメンバと略同じ高さに位置するドアインパクトビームが車両前後方向に向けて配設され、該ドアインパクトビームの上方には車幅方向に延びて上記左,右のフロントピラー同士を連結するピラークロスメンバが配設されており、さらに上記フロントピラーの第3フロントサイドメンバの下方には、該第3フロントサイドメンバと平行に車両前方に突出する第4フロントサイドメンバが結合され、上記フロントピラーの第4フロントサイドメンバ結合部分には他の部分より剛性の低い低剛性部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3において、上記ドアインパクトビームが、車両の前面衝突時に概ね水平をなすように車両後方斜め下方に向けて配置されていることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1と同様の自動車の車体前部構造において、上記フロントドア内に車両前後方向に延びるドアインパクトビームを配設し、該ドアインパクトビームが、少なくともドアインナパネルの縦壁内面に沿って延びる第1偏平閉断面部と、底壁内面に沿って延びる第2偏平閉断面部と、該第1,第2偏平閉断面部同士を連結する連結ビーム部とを備えていることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明は、車体フレームの前端部を構成する前フレーム部にフロントドアを支持するフロントピラーの下端部を連結してなる自動車の車体前部構造において、上記フロントピラーのピラーアウタをピラーインナに対して車両後方寄りに配設するとともに、該ピラーインナとで第1閉断面を形成し、上記ピラーアウタの車両外側面と上記ピラーインナの前端部とをエネルギー吸収メンバにより連結して第2閉断面を形成し、上記フロントドア内に車両前後方向に延びるドアインパクトビームを配設し、該ドアインパクトビームを、上記第2閉断面同士を連結するクロスメンバに、上記第1,第2閉断面を挟んで対向させたことを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明は、請求項6において、上記エネルギー吸収メンバの下端部が、上記ピラーインナとともにフロアパネルに重ね合わせて接合されていることを特徴としている。
【0014】
【発明の作用効果】
請求項1の発明に係る車体前部構造によれば、前フレーム部を、フロントクロスメンバの左,右側部から車両前方に突出する第1,第2フロントサイドメンバと、左,右の第1,第2フロントサイドメンバ同士を連結する第1クロスメンバとを備えたものとし、フロントピラーを、左,右のフロントピラーから車両前方に突出する第3フロントサイドメンバと、該左,右の第3フロントサイドメンバ同士を連結する第2クロスメンバとを備えたものとしたので、車両衝突時の入力を片側3本の第1,第2,第3フロントサイドメンバがそれぞれ軸方向に圧縮変形することにより負担することから、車幅方向の曲げ力を抑制することができ、サイドメンバの横折れを防止して衝突エネルギーを短いストロークで効率よく吸収することができる。
【0015】
また、正面衝突,あるいはオフセット衝突時の衝突エネルギーを第1,第2クロスメンバを介して左,右の第1〜第3フロントサイドメンバ全体で分散させて吸収することができ、換言すれば、衝撃力を概ね面で受けることができ、この点からも衝突エネルギーを短いストロークで吸収することができる。
【0016】
請求項2の発明では、第1クロスメンバの断面積より第2クロスメンバの断面積を大きくしたので、それだけ剛性が高くなり車両衝突時に第2クロスメンバが折れたり,大きく変形したりするのを防止できる。
【0017】
また衝突時の慣性力により車体がピッチングを起こして前のめり状態になった場合には、被衝突物に上記第2クロスメンバが衝突することとなるが、この第2クロスメンバの剛性が高いので上記衝突エネルギを上記第3フロントサイドメンバに確実に伝達でき、該第3フロントサイドの圧縮変形によって吸収できる。
【0018】
請求項3の発明では、フロントドア内に第3フロントサイドメンバと略同じ高さに位置するようにドアインパクトビームを配設し、フロントピラーの第3フロントサイドメンバの下方に第4フロントサイドメンバを結合し、フロントピラーの第4フロントサイドメンバ結合部分に低剛性部を設けたので、車両衝突時に第4フロントサイドメンバが後方移動し、これに伴ってフロントピラーの上部が第3フロントサイドメンバとドアインパクトビームとの連結部を支点として前側に倒れ込むこととなり、ピラークロスメンバの後方移動を防止できる。その結果、ピラークロスメンバに支持されたステアリングホイールやブレーキペダル等が後方移動して乗員に干渉するのを防止できる。
【0019】
請求項4の発明では、インパクトビームを車両衝突時に概ね水平をなすように車両後方斜め下方に向けて配置したので、衝突時に車体がピッチング状態になっても衝突エネルギーはドアインパクトビームに軸心方向に加わり、斜め方向の力が加わりにくくなり、インパクトビームの変形や折れを防止でき、衝突エネルギーを車体後方に確実に伝達できる。
【0020】
請求項5の発明では、フロントドア内に配設されたドアインパクトビームを、ドアインナパネルの縦壁に沿って延びる第1偏平閉断面部と、底壁に沿って延びる第2偏平閉断面部と、第1,第2偏平閉断面部同士を連結する連結ビーム部とから構成したので、ドア内部の機構部品との干渉を回避しつつ衝突エネルギーをドアインパクトビームを介して車体後方に効率よく伝達でき、車室への影響を防止できる。
【0021】
請求項6の発明では、フロントピラーのピラーアウタをピラーインナに対して車両後方寄りに配設するとともに該ピラーインナとで第1閉断面を形成し、ピラーの車外側面とピラーインナの前端部とをエネルギー吸収メンバにより連結して第2閉断面を形成したので、フロントピラーに圧壊荷重を受ける第1閉断面と、衝突エネルギーに対する剛性の高い第2閉断面とからなる衝撃吸収部を設けることができ、衝突エネルギーをフロントピラーからフロントドアを介して車体後方に確実に伝達でき、車室への影響を防止できる。
【0022】
請求項7の発明では、エネルギー吸収メンバの下端部をピラーインナとともにフロアパネルに重ね合わせて接合したので、エネルギー吸収メンバをフロアパネルの補強部材として兼用することができ、部品点数を増やすことなくフロアパネルの剛性を向上できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1ないし図7は、請求項1,2,3の発明の一実施形態(第1実施形態)による自動車の車体前部構造を説明するための図であり、図1,図2はキャブオーバ型トラックの前フレーム部の斜視図、図3,図4は車両衝突時のピッチング状態を示す側面図、図5は前フレーム部の平面図、図6は車室内から見たフロントピラーの側面図、図7はフロントピラーとフロントクロスメンバとの結合部の正面図である。なお、本実施形態でいう前後,左右とはシートに着座した状態で見た前後,左右を意味する。
【0025】
図において、1はキャブオーバ型トラックを示しており、これは車体フレーム2の前フレーム部2aにキャビン3を配設するとともに前輪15を配設し、後フレーム部2bに荷台4を配設するとともに後輪16を配設し、上記キャビン3の下方にエンジン(不図示)を搭載した概略構造のものである。
【0026】
上記キャビン3は、フロントガラス開口5aが形成されたフロントパネル5の下縁部,上縁部にそれぞれフロアパネル6,ルーフパネル7を接続し、左右側縁部にサイドパネル8,8を接続するとともに、該左右のサイドパネル8とルーフパネル7とフロアパネル6とをバックパネル9により接続した構造となっている。また左,右のサイドパネル8にはドア開口8aが形成され、該ドア開口8aにはフロントドア10が配設されている。
【0027】
上記ドア開口8aは車両上下方向に延びるフロントピラー11の上端にルーフレール12を接続するとともに、下端にロッカパネル13を接続し、該ロッカパネル13とルーフレール12とをセンタピラー14で接続した構造となっている。上記フロントピラー11に形成された上下一対のヒンジ取付け座11a,11bにヒンジ(不図示)を介して上記フロントドア10が開閉可能に支持されている。
【0028】
上記フロントドア10は、ドア本体10aにウインドフレーム10bを接続したものであり、該ドア本体10aは不図示のドアアウタに概ね箱状のドアインナを結合した構造となっており、上記ドア本体10a内の上縁部には車両前後方向に延びるベルトラインリインホース20が配設されている。
【0029】
上記ロッカパネル13には前輪15の上方を覆う円弧状のホイールハウス部13aが形成されており、上記ドア本体10aの下後半部にはホイールアーチ部10cが切り欠いて形成されている。
【0030】
上記前フレーム部2aは、車両前後方向に延びる断面ハット状の左,右のサイドメンバ21,21の前端面に車幅方向に延びる断面ハット状のフロントクロスメンバ22を結合し、左,右のサイドメンバ21のフロントクロスメンバ22の後方外側にサスペンションタワー23,23を接合した概略構造を有している。上記左,右のサイドメンバ21は車両後方に延びて上記後フレーム部2bを構成している。
【0031】
上記フロントクロスメンバ22は車幅方向全長に渡って一体形成されたものであり、これにより車両衝突時の折れ変形を防止している。またフロントクロスメンバ22の左,右端部22aはサイドメンバ21から車外側に突出しており、該左,右端部22aの外端面に上記フロントピラー11の下端部が結合されている。
【0032】
上記フロントクロスメンバ22の前壁部には左,右のサイドメンバ21と同軸線上をなすように左,右の第1フロントサイドメンバ24,24が配設されており、該サイドメンバ21と第1フロントサイドメンバ24とは車両前後方向に連続している。
【0033】
上記左,右の第1フロントサイドメンバ24は上向きに開口する断面ハット状のもので、該第1フロントサイドメンバ24の左,右後端縁にはフランジ部24a,24aが屈曲形成されており、該各フランジ部24aはフロントクロスメンバ22の前壁に溶接接合されている。
【0034】
上記左,右の第1フロントサイドメンバ24は上記サイドメンバ21とは独立して形成されたものである。この第1フロントサイドメンバ24には衝撃力を軸方向に圧縮変形して吸収する材質,板厚からなるものが採用され、上記サイドメンバ21には衝撃力に対する耐力の大きい材質,板厚からなるものが採用されている。
【0035】
このように左,右のサイドメンバ21と第1フロントサイドメンバ24とをフレームクロスメンバ22を挟んで前後に分割したので、前,後のサイドメンバ24,21の材質,板厚を任意に設定することができ、衝突エネルギーの吸収性能を高めつつキャビン3への影響を回避できる。即ち、サイドメンバを前後方向全長に渡って一体形成した場合には、衝突エネルギーを軸方向に圧縮変形して吸収する前側と、車室空間を確保するために変形させたくない後側との耐力差を設けることが困難となる。
【0036】
上記左,右の第1フロントサイドメンバ14はフロントクロスメンバ22から略水平をなすように車両前方に突出している。
【0037】
上記フロントクロスメンバ22の左,右端部22aにはそれぞれ第2フロントサイドメンバ25,25が配設されている。この左,右の第2フロントサイドメンバ25の左,右後端縁にはフランジ部25a,25aが屈曲形成されており、該各フランジ部25aはフロントクロスメンバ22の前壁に溶接接合されている。
【0038】
上記左,右の第2フロントサイドメンバ25は第1フロントサイドメンバ24より車幅方向外側に配置され、かつ該第1フロントサイドメンバ24と平行をなすように車両前方に突出している。また第1,第2フロントサイドメンバ24,25は同じ高さ位置に配置されている。
【0039】
上記左の第1,第2フロントサイドメンバ24,25と右の第1,第2フロントサイドメンバ24,25の前端面同士は車幅方向に延びる第1クロスメンバ26により一体に連結されている。この第1クロスメンバ26は前方に開口する断面ハット状のクロス本体26aに帯状の平板26bを接合して車幅方向に延びる閉断面を形成した構造のものである。
【0040】
上記左,右のフロントピラー11は、横断面ハット状のアウタピラー30と概ね平板状のインナピラー31との間にアウタピラー30に概ね沿う形状のピラーリインホース32を配設して前,後縁部同士を溶接により一体に接合した構造のものであり、これにより上下方向に延びる閉断面が形成されている。
【0041】
上記左,右のフロントピラー11は車幅方向に延びる円筒状のピラークロスメンバ33により連結されており、該ピラークロスメンバ33はフロントピラー11の上下方向の略中央部に配設されている。このピラークロスメンバ33には不図示のステアリングホイール,ブレーキペダル等がブラケットを介して取付けられている。
【0042】
上記各フロントピラー11の下部には第3フロントサイドメンバ35が配設されている。この左,右の第3フロントサイドメンバ35は、車内側に開口する断面ハット状のものからなり、該第3フロントサイドメンバ35の後端縁には上,下フランジ部35a,35a及び横フランジ部35bが形成されており、上,下フランジ部35aはフロントピラー11の前壁に、横フランジ部35bは外側壁にそれぞれ溶接により接合されている。
【0043】
上記左,右の第3フロントサイドメンバ35は第1,第2フロントサイドメンバ24,25より高所で下ヒンジ取付け座11bの上側に配設され、該各サイドメンバ24,25と平行をなすように車両前方に突出している。また上記フロントピラー11内には第3フロントサイドメンバ35と同じ高さ位置となるようにコ字状のバルクヘッド36が配設されている。
【0044】
上記左,右の第3フロントサイドメンバ35の前端面同士は車幅方向に延びる第2クロスメンバ37により一体に連結されている。この第2クロスメンバ37は前方に開口する断面ハット状のクロス本体37aに帯状の平板37bを接合して車幅方向に延びる閉断面を形成した構造のものである。
上記第2クロスメンバ37の縦断面積は、第1クロスメンバ26の縦断面積より大きく設定されており、該第1,第2クロスメンバ26,37の前端面は車両の前後方向に見て略同じ位置となっている。これにより車両衝突時には第1,第2クロメンバ26,37に略同時に入力が加わるようになっている(図6参照)。
【0045】
上記左,右のフロントピラー11の下端部には第4フロントサイドメンバ38が配設されている。この第4フロントサイドメンバ38は第3フロントサイドメンバ35の下方にて該第3フロントサイドメンバ35と平行をなすように車両前方に突出している。
【0046】
上記左,右の第4フロントサイドメンバ38は車外側に開口する断面ハット状のものからなり、該第4フロントサイドメンバ38の後端縁には上,下フランジ部38a,38a及び横フランジ部38bが形成されており、上,下フランジ部38aはフロントピラーの前壁に、横フランジ部38bは外側壁にそれぞれ溶接により接合されている。
【0047】
上記第4フロントサイドメンバ38の上下方向中央に上記ピラーリインホース32の下端面32aが位置しており、これによりフロントピラー11の第4フロントサイドメンバ38結合部分には他の部分より剛性の低い低剛性部40が形成されている。
【0048】
上記フロントドア10のドア本体10a内には、第3フロントサイドメンバ35と略同じ高さに位置するようにドアインパクトビーム41が配設されている。このドアインパクトビーム41はベルトラインリインホース20と平行に車両前後方に延びており、これの前端面はフロントピラー11のバルクヘッド36を挟んで第3フロントサイドメンバ35の後端面に対向しており、後端面はセンタピラー14に対向している。
【0049】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
【0050】
本実施形態によれば、キャビン3が搭載された前フレーム部2aを、左,右のサイドメンバ21,21の前端面に結合されたフロントクロスメンバ22から車両前方に互いに平行に突出する第1,第2フロントサイドメンバ24,25と、左,右の第1,第2フロントサイドメンバ24,25同士を一体に連結する第1クロスメンバ26とを備えたものとし、左,右のフロントピラー11を、該フロントピラー11から第1,第2フロントサイドメンバ24,25と平行に前方に突出する第3フロントサイドメンバ35と、該左,右の第3フロントサイドメンバ35同士を連結する第2クロスメンバ37とを備えたものとしたので、車両衝突時の入力を第1,第2,第3フロントサイドメンバ24,25,35がそれぞれ軸方向に圧縮変形することにより負担することから、車幅方向の曲げ入力をなくすことができ、各サイドメンバ24,25,35の横折れを防止して衝突エネルギーを短いストロークで効率よく吸収することができる。
【0051】
またフルラップ衝突,あるいはオフセット衝突時の衝突エネルギーを第1,第2クロスメンバ26,37を介して左,右の第1〜第3フロントサイドメンバ24,25,35全体で分散させて吸収することができ、衝撃力を概ね面で受けることができ、衝突エネルギーを短いストロークでより確実に吸収することができる。
【0052】
本実施形態では、第2クロスメンバ37の縦断面積を第1クロスメンバ26の縦断面積より大きくしたので、車両衝突時に第2クロスメンバ37が折れたり,大きく変形したりするのを防止でき、衝突時の慣性力により車体がピッチングを起こして前のめり状態になってもフロントピラー11の変形を抑制でき、ひいてはキャビン3への影響を防止できる。
【0053】
また第1クロスメンバ26自体の断面積を小さくしたので、第1,第2フロントサイドメンバ24,25の圧縮変形ストロークを確保でき、衝突エネルギーを効率よく吸収することができる。つまり第1クロスメンバの断面積を大きくすると、第1,第2フロントサイドメンバ24,25の圧縮変形ストロークが減少するという問題がある。
【0054】
本実施形態では、フロントドア10内に第3フロントサイドメンバ35と略同じ高さに位置するようにドアインパクトビーム41を配設し、フロントピラー11の第3フロントサイドメンバ35の下方に第4フロントサイドメンバ38を結合し、フロントピラー11の第4フロントサイドメンバ38結合部分に低剛性部40を形成したので、図4に示すように、車両衝突時に第4フロントサイドメンバ38が圧縮変形しつつ後方移動し、これに伴ってフロントピラー11の上部が第3フロントサイドメンバ35とドアインパクトビーム41との連結部を支点として前側に倒れ込むこととなり、ピラークロスメンバ33の後方移動を防止できる。その結果、ピラークロスメンバ33に支持されたステアリングホイールやブレーキペダル等が後方移動して乗員に干渉するのを防止できる。
【0055】
なお、上記実施形態では、ドアインパクトビーム41を車両前後方向に略水平に向けて配置した場合を説明したが、本発明では、図8及び図9に示すように、ドアインパクトビーム41を車両前面衝突時に概ね水平をなすように後方斜め下方に向けて配置してもよく、このようにしたのが請求項4の発明である。
【0056】
このようにドアインパクトビーム41を後方に傾斜させて配置した場合には、衝突時に車体がピッチング状態になっても衝突エネルギーはドアインパクトビーム41に軸心方向に加わることとなり、該インパクトビーム41の変形や折れを防止でき、衝突エネルギーを車体後方に確実に伝達できる。
即ち、キャブオーバ型トラック1は、一般にホイールベースが短く,しかも重心高さが高くなる傾向があり、衝突時に車体が大きくピッチングし易い。このようなトラック1においてドアインパクトビーム41′を概ね水平に向けて配置すると、実際に衝突荷重が加わるときには斜め上向きに傾斜することとなり、インパクトビーム41′が変形したり,折れたりする懸念がある。また上記ドアインパクトビーム41′を水平に向けて配置した場合には、該インパクトビーム41′の荷重を受ける軸線とキャブマウントとの上下方向オフセット量aが大きくなり、効率が悪化する懸念がある。
【0057】
そこで、上述のように車両衝突時にドアインパクトビーム41が地面に対して略平行となるように、該インパクトビーム41を予め後方に傾斜させて配置したので、実際の衝突時にはドアインパクトビーム41の軸方向に荷重負荷が加わることとなる。
【0058】
また上記ドアインパクトビーム41の後端が低所に位置するので、該インパクトビーム41の軸線とキャブマウントとの上下方向オフセット量bを小さくでき、それだけセンタピラー14の曲げモーメントを小さくすることができ、センタピラー14の補強を緩和できる。
【0059】
図10及び図11は、請求項5の発明の一実施形態(第2実施形態)による自動車の車体前部構造を説明するための図である。図中、図4と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0060】
本実施形態は、前フレーム部2aにキャビン3を搭載するとともに、該キャビン3に配設されたフロントドア10をフロントピラー11により開閉可能に支持し、該フロントピラー11の下端部をフロントクロスメンバ22に結合して構成されており、基本的な構造は上記第1実施形態と同様である。
【0061】
上記フロントドア10は、ドアアウタパネル50にドアインナパネル51を結合してなるドア本体10a内にウインドガラス52を昇降可能に支持するウインドレギュレータ装置(不図示)を配設した構造である。上記ドアインナパネル51は縦壁51aに前,後壁(不図示)を折り曲げ形成するとともに、底壁51bを折り曲げ形成した構造である。
【0062】
また上記ドア本体10aの下後半部にはホイールアーチ部10cが切り欠いて形成されており、該ドア本体10aの底壁51bは前側に対して後側が高所に位置している。このドア本体10aの底壁51bの車内側には前後方向に延びる下向きハット状のフロアサイドメンバ53が配設され、該フロアサイドメンバ53はフロアパネル6に接合されている。
【0063】
上記ドア本体10a内の上縁部にはベルトラインホース20が配設され、下部にはドアインパクトビーム55が配設されている。該ドアインパクトビーム55の前方にはフロントピラー11内に配設されたバルクヘッド36及びフロントピラー11に結合された第3フロントサイドメンバ35が同じ高さ位置となるように配設されている。
【0064】
そして上記ドアインパクトビーム55は、ドアインナパネル51の縦壁51a内面に沿って上下方向に延びる楕円形状の第1偏平閉断面部55aと、後側の底壁51b上面に沿って車幅方向に延びる楕円形状の第2偏平閉断面部55bと、該第1,第2偏平閉断面部55,55b同士を連結する連結ビーム部50cとから構成されている。
【0065】
この第1,第2偏平閉断面部55a,55bは連結ビーム部55cに溶接により接合されており、該連結ビーム55cは縦壁51a及び底壁51bに沿って折り曲げ形成されており、該縦壁51a及び底壁51bに溶接により接合されている。また上記第2偏平閉断面部55bはフロアサイドメンバ53と略同じ高さに位置している。
【0066】
本実施形態によれば、フロントドア10のドア本体10a内に配設された前後方向に延びるドアインパクトビーム55を、ドアインナパネル51の縦壁51aに沿って延びる第1偏平閉断面部55aと、底壁51bに沿って延びる第2偏平閉断面部55bと、第1,第2偏平閉断面部55a,55b同士を連結する連結ビーム部55cとから構成したので、衝突エネルギーは第3フロントサイドメンバ35及びフロントピラー11のバルクヘッド36からドアインパクトビーム55を介して車体後方に伝達されることとなり、ドアインパクトビーム55の断面崩れを防止でき、キャビン3の変形を防止できる。
【0067】
またドアインパクトビーム55を上下方向に延びる楕円状の第1偏平閉断面部55aと、車幅方向に延びる楕円状の第2偏平閉断面部55aとから構成したので、ドア本体10a内にウンドレギュレータ装置等の機構部品の配置スペースを確保でき、これらの部品との干渉を回避できる。
【0068】
本実施形態では、上記第2偏平閉断面部55aをこれの車内側に配設されたフロアサイドメンバ53と同じ高さ位置に配設したので、側面衝突時にフロントドア10が車内側に進入するのを防止でき、乗員への影響を回避できる。
【0069】
図12ないし図15は、請求項6,7の発明の一実施形態(第3実施形態)による自動車の車体前部構造を説明するための図である。
【0070】
本実施形態は、フロントドア10を支持する左,右のフロントピラー11の前側にフロントパネル5を配設し、該フロントピラー11をハット状のピラーアウタ60と概ね平板状のピラーインナ61との間にピラーアウタ60に概ね沿う形状のピラーリインホース62を配設し、これらの前縁部11d及び後縁部11e同士を溶接により接合して構成されており、基本的な構成は上記第1実施形態と略同様である。
【0071】
上記ピラーアウタ60はピラーインナ61に対して車両後方寄りに位置するように配設されており、該ピラーインナ61とで上下方向に延びる第1閉断面63が形成されている。
【0072】
また上記ピラーインナ61はピラーアウタ60から車両前方に延びる延長部61aと、該延長部61aの前端から車幅方向外側に屈曲して延びる屈曲部61bとを有している。
【0073】
上記ピラーアウタ60の車外側壁60aと上記ピラーインナ61の屈曲部61bとはエネルギー吸収メンバ64により連結されている。このエネルギー吸収メンバ64は、車内側に開口する概ね箱状のメンバ本体64aの前縁部に3つの前フランジ64b,64c,64dを、後縁部に後フランジ64e,64f,64gを、さらに上下縁部に上,下フランジ64h,64iをそれぞれ屈曲形成した構造となっている。
【0074】
上,下の前フランジ64b,64cはピラーインナ61の屈曲部61bに溶接により接合され、外側の前フランジ64dは屈曲部60bの外縁部60cとともにフロントパネル5の外縁部5cに重ね合わせて溶接により接合されている。
【0075】
また上,下の後フランジ64e,64fはピラーアウタ60の前壁60bに溶接により接合されており、外側の後フランジ64gはピラーアウタ60の外側壁60aに溶接により接合されている。
【0076】
さらに上フランジ64hはピラーインナ61の延長部61aに溶接により接合されており、下フランジ64iはピラーインナ61の下縁部61dとともに、フロアパネル6の外縁部6aに重ね合わせて一体に溶接により接合されている。このエネルギー吸収メンバ64とピラーインナ61の延長部61a,屈曲部61bとピラーアウタ60の前壁60bとで第2閉断面65が形成されている。
【0077】
このようにしてフロントピラー11は、衝突エネルギーを吸収して軸方向に圧縮変形する第2閉断面65と、該第2閉断面65の後側にてピラーリインホース62で補強された座屈変形しない第1閉断面63とを備えている。
【0078】
また左,右のフロントピラー11の第2閉断面65同士は車幅方向に延びるクロスメンバ66により連結されており、該クロスメンバ66に第2,第1閉断面65,63を挟んで対向するフロントドア10内にはドアインパクトビーム41が配設されている。
【0079】
本実施形態では、フロントピラー11のピラーアウタ60をピラーインナ61に対して車両後方寄りに配設するとともに該ピラーインナ61とで第1閉断面63を形成し、上記ピラーインナ61をピラーアウタ60から前方に延びる延長部61aと該延長部61aから外側に屈曲して延びる屈曲部61bとを有するものとし、該屈曲部61bと上記ピラーアウタ60の外側壁60aとをエネルギー吸収メンバ64により連結して第2閉断面65を形成したので、フロントピラー11の内部に軸方向の圧壊荷重を受ける第2閉断面65と、ピラーリインホース62で補強された剛性の高い第1閉断面63とからなる衝撃吸収部を設けることができ、衝突エネルギーをフロントピラー11からフロントドア10のドアインパクトビーム41を介して車体後方に伝達でき、キャビン3への影響を防止できる。
【0080】
上記エネルギー吸収メンバ64の下フランジ64iをピラーインナ61の下縁部61dとともにフロアパネル6の外縁部6aに重ね合わせて溶接により接合したので、衝突エネルギーを短いストロークで効率よく吸収することができるとともに、エネルギー吸収メンバ64をフロアパネル6の補強部材として兼用することができ、部品点数を増やすことなくフロアパネル6の剛性を向上できる。
【0081】
即ち、図16に示すように、フロントピラー11とフロントパネル5′との隙間に衝突エネルギーを吸収するメンバ110を別途配設した場合には、該メンバ110の圧縮変形による圧壊力がフロントピラー11のピラーインナ111に入力されることとなる。このピラーインナ111はピラーアウタ112に比べて板厚が薄いことから該ピラーインナ111が変形し、車室内に進入するという懸念がある。
【0082】
またフロントパネル5′は絞り成形することから、絞り深さの制約があり、サイド部Aの寸法を大きく設定できない。このためメンバ110の縮ストロークを十分に確保できないという問題がある。さらにメンバ110をフロントピラー11に結合する構造では、フロントパネル5′とメンバ110とが2重構造となり、部品点数及び重量が増えるという問題が生じる。
【0083】
これに対して本実施形態では、衝突エネルギーがピラーアウタ60に伝達されることから、フロントピラー11の変形を防止できる。またフロントパネル5の絞り深さに関係なくエネルギー吸収メンバ64の前後長さを長くでき、エネルギー吸収量を確保できる。さらにピラーインナ61に延長部61a,屈曲部61bを一体形成したので、車両外側での2重構造を不要にでき、部品点数及び重量の増を防止できる。さらに車両前側では屈曲部61bとフロントパネル5との2重構造としたので、クロスメンバ66の取付け部を補強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,3の発明の第1実施形態によるキャブオーバ型トラックの前フレーム部の斜視図である。
【図2】上記前フレーム部の斜視図である。
【図3】上記トラックの衝突時のピッチング状態を示す側面図である。
【図4】上記衝突時のピッチング状態を示す側面図である。
【図5】上記前フレーム部の平面図である。
【図6】上記前フレーム部のフロントピラーの側面図である。
【図7】上記前フレーム部の正面図である。
【図8】請求項4の発明の一実施形態によるキャブオーバ型トラックのピッチング状態を示す側面図である。
【図9】上記トラックのピッチング状態を示す側面図である。
【図10】請求項5の発明の第2実施形態によるキャブオーバー型トラックの前フレーム部の側面図である。
【図11】上記トラックのフロントドアの断面背面図である。
【図12】請求項6,7の発明の第3実施形態によるキャブオーバー型トラックのフロントピラーの断面平面図(図15のXII-XII 線断面図) である。
【図13】車室内から見た上記フロントピラー周りの概略斜視図である。
【図14】上記フロントピラーの断面背面図である。
【図15】上記フロントピラーの側面図である。
【図16】従来の一般的なフロントピラーの図である。
【図17】従来の一般的な車体フレームの平面図である。
【符号の説明】
1 キャブオーバ型トラック
2 車体フレーム
2a 前フレーム部
6 フロアパネル
10 フロントドア
11 フロントピラー
22 フロントクロスメンバ
24 第1フロントサイドメンバ
25 第2フロントサイドメンバ
26 第1クロスメンバ
33 ピラークロスメンバ
35 第3フロントサイドメンバ
37 第2クロスメンバ
38 第4フロントサイドメンバ
40 低剛性部
41 ドアインパクトビーム
55 ドアインパクトビーム
55a 第1偏平閉断面部
55b 第2偏平閉断面部
55c 連結ビーム
60 ピラーアウタ
61 ピラーインナ
63 第1閉断面
64 エネルギー吸収メンバ
65 第2閉断面

Claims (7)

  1. 車体フレームの前端部を構成する前フレーム部にフロントドアを支持するフロントピラーの下端部を連結してなる自動車の車体前部構造において、上記前フレーム部が、車幅方向に延びるフロントクロスメンバから車体前方に突出する左,右の第1フロントサイドメンバと、該第1フロントサイドメンバの車幅方向外側にて車両前方に突出する左,右の第2フロントサイドメンバと、該左の第1,第2フロントサイドメンバと右の第1,第2フロントサイドメンバの前端面同士を連結する第1クロスメンバとを備えており、さらに上記フロントピラーが、該フロントピラーから車両前方に突出する左,右の第3フロントサイドメンバと、該左,右の第3フロントサイドメンバの前端面同士を連結する第2クロスメンバとを備え、上記第1,第2クロスメンバは、それぞれの前端面の車両前後方向位置が略同じとなるよう配置されていることを特徴とする自動車の車体前部構造。
  2. 請求項1において、上記第1クロスメンバの断面積より第2クロスメンバの断面積が大きく設定されていることを特徴とする自動車の車体前部構造。
  3. 請求項1又は2において、上記フロントドア内には上記第3フロントサイドメンバと略同じ高さに位置するドアインパクトビームが車両前後方向に向けて配設され、該ドアインパクトビームの上方には車幅方向に延びて上記左,右のフロントピラー同士を連結するピラークロスメンバが配設されており、さらに上記フロントピラーの第3フロントサイドメンバの下方には、該第3フロントサイドメンバと平行に車両前方に突出する第4フロントサイドメンバが結合され、上記フロントピラーの第4フロントサイドメンバ結合部分には他の部分より剛性の低い低剛性部が設けられていることを特徴とする自動車の車体前部構造。
  4. 請求項3において、上記ドアインパクトビームが、車両の前面衝突時に概ね水平をなすように車両後方斜め下方に向けて配置されていることを特徴とする自動車の車体前部構造。
  5. 車体フレームの前端部を構成する前フレーム部にフロントドアを支持するフロントピラーの下端部を連結してなる自動車の車体前部構造において、上記フロントドア内に車両前後方向に延びるドアインパクトビームを配設し、該ドアインパクトビームが、少なくともドアインナパネルの縦壁内面に沿って延びる第1偏平閉断面部と、底壁内面に沿って延びる第2偏平閉断面部と、該第1,第2偏平閉断面部同士を連結する連結ビーム部とを備えていることを特徴とする自動車の車体前部構造。
  6. 車体フレームの前端部を構成する前フレーム部にフロントドアを支持するフロントピラーの下端部を連結してなる自動車の車体前部構造において、上記フロントピラーのピラーアウタをピラーインナに対して車両後方寄りに配設するとともに、該ピラーインナとで第1閉断面を形成し、上記ピラーアウタの車両外側面と上記ピラーインナの前端部とをエネルギー吸収メンバにより連結して第2閉断面を形成し、上記フロントドア内に車両前後方向に延びるドアインパクトビームを配設し、該ドアインパクトビームを、上記第2閉断面同士を連結するクロスメンバに、上記第1,第2閉断面を挟んで対向させたことを特徴とする自動車の車体前部構造。
  7. 請求項6において、上記エネルギー吸収メンバの下端部が、上記ピラーインナとともにフロアパネルに重ね合わせて接合されていることを特徴とする自動車の車体前部構造。
JP2003163782A 2003-06-09 2003-06-09 自動車の車体前部構造 Expired - Fee Related JP4083078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003163782A JP4083078B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 自動車の車体前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003163782A JP4083078B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 自動車の車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005001406A JP2005001406A (ja) 2005-01-06
JP4083078B2 true JP4083078B2 (ja) 2008-04-30

Family

ID=34090793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003163782A Expired - Fee Related JP4083078B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 自動車の車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4083078B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6274945B2 (ja) * 2014-03-28 2018-02-07 ダイハツ工業株式会社 自動車の車体前部構造
CN107416029B (zh) * 2016-05-24 2023-07-18 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种车身防撞梁

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03123783U (ja) * 1990-03-30 1991-12-16
JPH08133126A (ja) * 1994-11-08 1996-05-28 Toyota Motor Corp 自動車のフロントボデー構造
JP3489458B2 (ja) * 1998-09-11 2004-01-19 日産自動車株式会社 自動車の車体構造
JP2001206244A (ja) * 2000-01-24 2001-07-31 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車の車体側部における補強構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005001406A (ja) 2005-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9643654B2 (en) Vehicle body bottom structure
JP3335781B2 (ja) 車両のセンタピラー部全周閉断面構造
US7270369B2 (en) Automobile underbody structure
JP4286884B2 (ja) 自動車の車体構造
JP3783546B2 (ja) 車両のサイドシル構造
JP4254843B2 (ja) 車両前部構造
US8585134B2 (en) Vehicle body lower structure
JP4384206B2 (ja) 自動車の車体構造
US20040245033A1 (en) Vehicle body structure
JP7408927B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP6252617B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP5391771B2 (ja) 車両の車体下部構造
JP2010247795A (ja) 車両の下部車体構造
JP4794985B2 (ja) 車両用フレーム構造
JP3112978B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP5353364B2 (ja) 車両の車体下部構造
JP4471308B2 (ja) 車体下部構造
JP4083078B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP6323517B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP3321065B2 (ja) 自動車の車体フレーム補強構造
JP3864522B2 (ja) 自動車の車体構造
JP4737397B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP4431161B2 (ja) 側面衝突性能を強化させた自動車用ドア
JP4507871B2 (ja) オープンカーの後部車体構造
JP4754120B2 (ja) 車両の後部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150222

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees