JP6323517B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の後部車体構造に関し、特に左右のリヤサイドフレーム間に架設されたクロスメンバを備えた車両の後部車体構造に関する。
自動車等の車両では、車体後部において車幅方向に延びるリヤバンパレインと車体前後方向に延びるリヤサイドフレームとの間にクラッシュカンを介装させ、後面衝突(後突)時に車体後方から衝撃荷重が作用するときに、クラッシュカンを折り畳むように潰れ変形させてエネルギを吸収させるようにしたものが知られている。
また、車体後部に配設されるリヤサイドフレームやリヤフロアパネルのスペアタイヤパンを用いて後突時におけるエネルギ吸収性能を向上させるものが知られている。例えば特許文献1には、リヤサイドフレームにも適用し得る金属製中空柱状部材の稜線に稜線方向とのなす角度が20度〜70度の範囲となるように線分状の凹部を形成し、柱状部材の軸方向に衝撃荷重が作用するときに蛇腹状に座屈させてエネルギ吸収性能を向上させるものが開示されている。
また、例えば特許文献2には、車体後部に、スペアタイヤを収容するスペアタイヤパンが形成されたリヤフロアパネルと、スペアタイヤパンよりも車体前方側で左右のリヤサイドフレーム間に架設されたクロスメンバとを備え、後突時における車体後方からの衝撃荷重の作用時に、スペアタイヤパンを変形させると共にクロスメンバを介して左右のリヤサイドフレームに荷重を伝達させてエネルギ吸収性能を向上させるものが開示されている。
特開2011−056997号公報 特許第5205073号公報
近年、自動車等の車両では、後突時における車室内の乗員の安全性をさらに向上させることが求められており、車体後部にリヤサイドフレームが配設されると共に左右のリヤサイドフレーム間にクロスメンバが架設された車両においても、後突時に車室内の乗員の安全性を向上させることが求められている。
そこで、本発明は、左右のリヤサイドフレーム間に架設されたクロスメンバを備えた車両において、後突時に車室内の乗員の安全性を向上させることができる車両の後部車体構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車体後部において車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームと、前記左右一対のリヤサイドフレームに架設されたリヤフロアパネルと、前記リヤフロアパネルの下面側において車幅方向に延びると共に車体前後方向に離間して前記左右一対のリヤサイドフレーム間にそれぞれ架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバとを備えた車両の後部車体構造であって、前記後側クロスメンバより車体下方側に突出するように前記後側クロスメンバ及び前記リヤフロアパネルに亘って結合され、車体後方からの衝撃荷重の作用時に前記前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部材と、前記突き当て部材より車体後方側に配設され、車体後方からの衝撃荷重の作用時に前記突き当て部材の車体下方側を車体前方側に押し出す押出部材と、を備え、前記突き当て部材は、前記押出部材によって前記突き当て部材の車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前記前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記リヤサイドフレームは、前記前側クロスメンバ及び前記後側クロスメンバがそれぞれ接続される部分の間に前記リヤサイドフレームの変形を促進する変形促進部を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記突き当て部材は、前記リヤフロアパネルに結合される部分から前記突き当て部までの長さが、車体前後方向における前記前側クロスメンバと前記後側クロスメンバとの間の距離から車体前後方向における前記変形促進部の長さを引いた距離以下であるように設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、車体後部において車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームと、前記左右一対のリヤサイドフレームに架設されたリヤフロアパネルと、前記リヤフロアパネルの下面側において車幅方向に延びると共に車体前後方向に離間して前記左右一対のリヤサイドフレーム間にそれぞれ架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバとを備えた車両の後部車体構造であって、前記後側クロスメンバより車体下方側に突出するように前記後側クロスメンバ及び前記リヤフロアパネルに亘って結合された突き当て部材と、前記突き当て部材より車体後方側且つ前記後側クロスメンバより車体下方側に配置され、前記左右一対のリヤサイドフレーム間に車幅方向に延設される押出部材と、を備え、前記突き当て部材は、前記前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部を備え、前記リヤサイドフレームは、前記前側クロスメンバ及び前記後側クロスメンバがそれぞれ接続される部分の間に変形促進部を備え、前記突き当て部材は、前記リヤフロアパネルに結合される部分から前記突き当て部までの長さが、車体前後方向における前記前側クロスメンバと前記後側クロスメンバとの間の距離から車体前後方向における前記変形促進部の長さを引いた距離以下であるように設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記突き当て部材は、前記押出部材によって前記突き当て部材の車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前記前側クロスメンバに突き当てられる第1突き当て部及び第2突き当て部を備え、前記第1突き当て部は、前記突き当て部材の下面部であり、前記第2突き当て部は、前記突き当て部材の車体前方側の側面部に設けられた車体前方側に突出する突出部であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項1から請求項5の何れか1項に記載の発明において、前記突き当て部材は、ジャッキが当接されるジャッキブラケットであり、前記押出部材は、前記ジャッキブラケットより車体後方側に配設された排気サイレンサであることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、左右のリヤサイドフレーム間に架設された前側及び後側クロスメンバを備えた車両の後部車体構造は、後側クロスメンバより車体下方側に突出するように後側クロスメンバ及びリヤフロアパネルに亘って結合された突き当て部材と、車体後方からの衝撃荷重の作用時に突き当て部材の車体下方側を車体前方側に押し出す押出部材とを備え、突き当て部材は、押出部材によって突き当て部材の車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部を備えている。
これにより、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、後側クロスメンバ及びリヤフロアパネルに亘って結合されて前側クロスメンバに突き当てられた突き当て部材を車体前後方向に突っ張らせることができるので、車体後部の潰れ変形を抑制して車体後部の車室内への侵入を抑制することができ、後突時に車室内の乗員の安全性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、リヤサイドフレームには、前側及び後側クロスメンバがそれぞれ接続される部分の間にリヤサイドフレームの変形を促進する変形促進部が備えられることにより、突き当て部材が押出部材によって押し出されて回転移動されるときに前側クロスメンバとの間に隙間が存在する場合においても、変形促進部を軸方向に潰れ変形させて突き当て部を前側クロスメンバに突き当てることができ、前記効果を有効に得ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、突き当て部材は、リヤフロアパネルに結合される部分から突き当て部までの長さが、車体前後方向における前側クロスメンバと後側クロスメンバとの間の距離から車体前後方向における変形促進部の長さを引いた距離以下であるように設けられることにより、前記効果を具体的に実現することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、左右のリヤサイドフレーム間に架設された前側及び後側クロスメンバを備えた車両の後部車体構造は、後側クロスメンバより車体下方側に突出するように後側クロスメンバ及びリヤフロアパネルに亘って結合された突き当て部材と、突き当て部材より車体後方側且つ後側クロスメンバより車体下方側に配置される押出部材とを備え、突き当て部材は、前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部を備えている。
これにより、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、後側クロスメンバ及びリヤフロアパネルに亘って結合された突き当て部材を前側クロスメンバに突き当てて車体前後方向に突っ張らせることができるので、車体後部の潰れ変形を抑制して車体後部の車室内への侵入を抑制することができ、後突時に車室内の乗員の安全性を向上させることができる。
また、リヤサイドフレームには、前側及び後側クロスメンバがそれぞれ接続される部分の間に変形促進部が備えられ、突き当て部材は、リヤフロアパネルに結合される部分から突き当て部までの長さが、前側クロスメンバと後側クロスメンバとの間の距離から車体前後方向における変形促進部の長さを引いた距離以下であるように設けられることにより、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、変形促進部を変形させて突き当て部を前側クロスメンバに突き当てることができ、前記効果を有効に得ることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、突き当て部材は、車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前側クロスメンバに突き当てられる第1突き当て部及び第2突き当て部を備え、第1突き当て部は、突き当て部材の下面部であり、第2突き当て部は、突き当て部材の車体前方側の側面部に設けられた車体前方側に突出する突出部である。
これにより、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、第1突き当て部としての突き当て部材の下面部が前側クロスメンバに突き当てられるまで突き当て部材が回転移動されない場合においても、第2突き当て部としての突き当て部材の車体前方側の側面部に設けられた突出部を前側クロスメンバに突き当てることができ、車体後部の潰れ変形を抑制して車体後部の車室内への侵入を抑制することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、突き当て部材は、ジャッキブラケットであり、押出部材は、排気サイレンサであることにより、別途専用部材を設けることなく、車両に搭載されるジャッキブラケット及び排気サイレンサを用いて車室内の乗員の安全性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体の底面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体の側面図である。 図1におけるY3−Y3線に沿った車体の断面図である。 図1に示す車体の要部を示す斜視図である。 図1におけるY5−Y5線に沿った車体の断面図である。 ジャッキブラケットの斜視図である。 ジャッキブラケットの正面図、側面図及び底面図である。 後突時における車体後部の変形を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体の底面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体のジャッキブラケットの斜視図である。 後突時における車体後部の別の変形を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体の底面図、図2は、本発明の第1実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体の側面図、図3は、図1におけるY3−Y3線に沿った車体の断面図、図4は、図1に示す車体の要部を示す斜視図、図5は、図1におけるY5−Y5線に沿った車体の断面図である。
図1から図5に示すように、本発明の第1実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体1は、車体後部に、車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム2と、左右一対のリヤサイドフレーム2に架設されたリヤフロアパネル3と、リヤフロアパネル3の下面側において車幅方向に延びると共に車体前後方向に離間して左右一対のリヤサイドフレーム2間にそれぞれ架設された前側クロスメンバとしてのNo.4クロスメンバ4及び後側クロスメンバとしてのNo.5クロスメンバ5とが配設されている。
No.4クロスメンバ4は、左右のリヤサイドフレーム2の車体前方側どうしを連結するように設けられている。No.5クロスメンバ5は、左右のリヤサイドフレーム2の車体前後方向中央側どうしを連結するように設けられ、リヤフロアパネル3に設けられた下方に窪むスペアタイヤ収納部3aの下面側に配置されている。
リヤサイドフレーム2は、図3に示すように、下面部2aと、下面部2aの両側において下面部2aから略直交する方向に延びる両側の側面部2bとを備えて断面略コ字状に形成され、リヤフロアパネル3の下面側に取り付けられてリヤフロアパネル3と協働して車体前後方向に延びる閉断面を構成している。リヤサイドフレーム2では、両側の側面部2bにそれぞれリヤサイドフレーム2の外側に延びる両側のフランジ部2cが設けられ、両側のフランジ部2cがリヤフロアパネル3に取り付けられている。
No.4クロスメンバ4は、図4に示すように、下面部4aと、下面部4aの両側において下面部4aから略直交する方向に延びる両側の側面部4bと、両側の側面部4bからそれぞれ外側に延びる両側のフランジ部4cとを備えて断面略ハット状に形成され、両側のフランジ部4cがリヤフロアパネル3の下面側に取り付けられてリヤフロアパネル3と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
No.5クロスメンバ5は、図4に示すように、下面部5aと、下面部5aの両側において下面部5aから略直交する方向に延びる両側の側面部5bと、両側の側面部5bからそれぞれ外側に延びる両側のフランジ部5cとを備えて断面略ハット状に形成され、両側のフランジ部5cがリヤフロアパネル3の下面側に取り付けられてリヤフロアパネル3と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
左右のリヤサイドフレーム2の後端部はそれぞれ、車体後部において車幅方向に延びるリヤバンパ(不図示)内に設けられたリヤバンパレイン6の両端部にそれぞれ装着されたクラッシュカン7に取り付けられている。クラッシュカン7は、後突時に車体後方から衝撃荷重が作用するときに折り畳むように潰れ変形してエネルギを吸収するようになっている。
リヤサイドフレーム2の前端部は、車体後方側から車体前方側に向かうにつれて車幅方向外方側且つ車体下方側に傾斜するキックアップフレーム10の後端部に重ね合わせて接続され、キックアップフレーム10の前端部は、車体前後方向に延びるフロントフロアフレーム11の後端部に重ね合わせて接続されている。
左右のキックアップフレーム10には、リヤフロアパネル3より車体前方側に設けられて車体後方側から車体前方側に向かうにつれて車体下方側に傾斜するセンタフロアパネル13が架設され、左右のフロントフロアフレーム11には、センタフロアパネル13より車体前方側に設けられたフロントフロアパネル14が架設されている。車体1では、フロントフロアパネル14上に車室が設けられている。
キックアップフレーム10は、断面略ハット状に形成されてセンタフロアパネル13の下面側に取り付けられ、センタフロアパネル13と協働して車体前後方向に延びる閉断面を構成している。フロントフロアフレーム11は、断面略ハット状に形成されてフロントフロアパネル14の下面側に取り付けられ、フロントフロアパネル14と協働して車体前後方向に延びる閉断面を構成している。
フロントフロアパネル14の下面側にはまた、車幅方向に延びる共に車体前後方向に離間して左右のフロントフロアフレーム11間にそれぞれ架設された複数のクロスメンバ15が取り付けられている。
図1に示すように、No.4クロスメンバ4の車体前方側に左右のフロントフロアフレーム11間にNo.3クロスメンバ15が架設されている。No.3クロスメンバ15は、断面略ハット状に形成されてフロントフロアパネル14の下面側に取り付けられ、フロントフロアパネル14と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。左右のフロントフロアフレーム11間に架設された他のクロスメンバについても、No.3クロスメンバ15と同様に形成されている。
車体1はまた、車体前部に配置されたエンジンに供給する燃料を貯蔵する燃料タンク21を備えると共に、エンジンから車体後方側に延びる排気管24にエンジンの排気ガスを大気に放出するときの音を低減する排気サイレンサ25を備えている。
図1に示すように、燃料タンク21は、センタフロアパネル13の下方においてNo.3クロスメンバ15とNo.4クロスメンバ4との間に配置され、該燃料タンク21の車体前方側及び車体後方側がそれぞれ取付ブラケット22,23を介してNo.3クロスメンバ15及びNo.4クロスメンバ5に取り付けられている。
排気サイレンサ25は、車体後部においてリヤフロアパネル3の下方でNo.5クロスメンバ5より車体後方側且つ車体下方側に配置され、左右のリヤサイドフレーム2間に延びて断面略偏平状に形成されている。排気サイレンサ25の車幅方向の両端部にはそれぞれ、車体前方側及び車体後方側に棒状部材26が溶接等によって固着され、棒状部材26には円筒状に形成されたゴムなどの弾性部材27が取り付けられている。
弾性部材27は、該弾性部材27の外周に沿って断面U字状に形成されると共に両端部に外方に延びるフランジ部が形成された支持ブラケット28に保持されている。支持ブラケット28は、左右のリヤサイドフレーム2の下面側に取り付けられている。これにより、排気サイレンサ25は、リヤサイドフレーム2に支持されている。
車体1はまた、図5に示すように、例えば整備作業時などにガレージジャッキ17が当接されるジャッキブラケット30を備えている。ジャッキブラケット30は、図1に示すように、リヤフロアパネル3の下面側における車幅方向中央側に、車体前後方向に延びる排気管24と車幅方向にオフセットして配置されている。
ジャッキブラケット30は、No.5クロスメンバ5より車体下方側に突出するようにNo.5クロスメンバ5に結合され、No.5クロスメンバ5と車体前後方向にオーバーラップして配置されている。
図6は、ジャッキブラケットの斜視図である。図7は、ジャッキブラケットの正面図、側面図及び底面図であり、図7(a)、図7(b)及び図7(c)はそれぞれ、ジャッキブラケットの正面図、側面図及び底面図である。なお、図6及び図7では、補強部材も示されている。ジャッキブラケット30は、高張力鋼板などの金属製の板状素材をプレス成形して形成されている。
図4から図7に示すように、ジャッキブラケット30は、車体上下方向と直交する方向に延びる下面部31と、下面部31の車体前方側から車体上方側に延びる車体前方側の側面部32と、車体前方側の側面部32の車幅方向両側から車体後方側に延びる車幅方向両側の側面部33とを備えている。
両側の側面部33は、リヤフロアパネル3からNo.5クロスメンバ5の下面部5aまでの高さに応じて、車体後方側の後側上端部33aが車体前方側の前側上端部33bに比して低く形成されている。両側の側面部33にはまた、後側上端部33aと前側上端部33bとの間に後側上端部33aより下面部31側に半円状に窪む溝部33cが設けられている。
両側の側面部33に設けられた溝部33cは、後述するように、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、排気サイレンサ25によってジャッキブラケット30の車体下方側が車体前方側に押し出される際に、ジャッキブラケット30の車体下方側が車体前方側へ変形しやすくするように設けられている。
ジャッキブラケット30はまた、車体前方側の側面部32の上端部から車体前方側に延びる第1フランジ部35と、車幅方向両側の側面部33の前側上端部33bから車幅方向外方側に延びる第2フランジ部36と、車幅方向両側の側面部33の後側上端部33aから車幅方向外方側に延びる第3フランジ部37とを備えている。
ジャッキブラケット30にはまた、ジャッキブラケット30を補強するための補強部材40が取り付けられている。補強部材40は、高張力鋼板などの金属製の板状素材をプレス成形して形成されている。
補強部材40は、ジャッキブラケット30の車体前方側の側面部32より車体後方側に離間して配置されると共にジャッキブラケット30の車幅方向両側の側面部33の車体前方側の間に配置されて略垂直方向に延びる縦面部41を備えている。
補強部材40はまた、縦面部41の上端部から車体後方側に延びる第1フランジ部42と、縦面部41の下端部から車体後方側に延びる第2フランジ部43と、縦面部41の車幅方向両端部から車体後方側に延びる両側の第3フランジ部44とを備えている。
補強部材40は、第2フランジ部43がジャッキブラケット30の下面部31に沿って重ね合わせて溶接等によって固着され、両側の第3フランジ部44がジャッキブラケット30の車幅方向両側の側面部33の車体後方側に沿って重ね合わせて溶接等によって固着され、ジャッキブラケット30に取り付けられている。
補強部材40が取り付けられたジャッキブラケット30は、ジャッキブラケット30の第3フランジ部37及び補強部材40の第1フランジ部42がNo.5クロスメンバ5の下面部5aに沿って重ね合わせて溶接等によって固着され、ジャッキブラケット30の第1フランジ部35及び第2フランジ部36がリヤフロアパネル3に沿って重ね合わせて溶接等によって固着され、車体1に取り付けられている。
このようにして、ジャッキブラケット30は、No.5クロスメンバ5より車体下方側に突出するようにNo.5クロスメンバ5及びリヤフロアパネル3に亘って結合されている。
ジャッキブラケット30では、図5に示すように、下面部31に、例えば整備作業時などにガレージジャッキ17が当接され、No.5クロスメンバ5に結合される車幅方向両側の側面部33の車体後方側が補強部材40によって補強されている。
ジャッキブラケット30より車体後方側には、前述した排気サイレンサ25が配置されており、排気サイレンサ25は、ジャッキブラケット30の車体下方側に対向するように配置されている。
車体1では、ジャッキブラケット30は、車体後方からの衝撃荷重の作用時にNo.4クロスメンバ4に突き当てられるように設けられ、排気サイレンサ25は、車体後方からの衝撃荷重の作用時にジャッキブラケット30の車体下方側を車体前方側に押し出すように設けられている。
図8は、後突時における車体後部の変形を説明するための説明図である。図8(a)に示すように、車体1の車体後方に配置された衝撃子としてのインパクタ50を介して、車体1に車体後方から衝撃荷重が作用する場合、インパクタ50が車体前方側に移動されると、車体後部が変形され、図8(b)に示すように、排気サイレンサ25が車体前方側に移動される。
排気サイレンサ25が車体前方側に移動されるとき、排気サイレンサ25はジャッキブラケット30の車体下方側に対向するように配置されているため、排気サイレンサ25によってジャッキブラケット30の車体下方側が車体前方側に押し出され、ジャッキブラケット30は、ジャッキブラケット30の車体上方側を中心として車体前方側に回転移動される。
インパクタ50が車体前方側にさらに移動されると、車体後部がさらに変形され、図8(c)に示すように、ジャッキブラケット30は、車体前後方向に延在するように略90度回転移動され、ジャッキブラケット30の下面部31がNo.4クロスメンバ4、具体的にはNo.4クロスメンバ4の車体後方側の側面部4bに突き当てられる。
車体1では、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、No.5クロスメンバ5に結合されてNo.4クロスメンバ4に突き当てられたジャッキブラケット30を車体前後方向に突っ張らせ、車体後部の潰れ変形を抑制して車体後部の車室内への侵入を抑制することができる。
本実施形態では、ジャッキブラケット30は、車体後方からの衝撃荷重の作用時にNo.4クロスメンバ4に突き当てられる突き当て部材を構成し、排気サイレンサ25は、車体後方からの衝撃荷重の作用時にジャッキブラケット30の車体下方側を車体前方側に押し出す押出部材を構成し、ジャッキブラケット30の下面部31は、No.4クロスメンバ4に突き当てられる突き当て部を構成する。
このように、本実施形態に係る車両の後部車体構造は、後側クロスメンバ5より車体下方側に突出するように後側クロスメンバ5及びリヤフロアパネル3に亘って結合された突き当て部材30と、車体後方からの衝撃荷重の作用時に突き当て部材30の車体下方側を車体前方側に押し出す押出部材25とを備え、突き当て部材30は、押出部材25によって突き当て部材30の車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前側クロスメンバ4に突き当てられる突き当て部31を備えている。
これにより、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、後側クロスメンバ5及びリヤフロアパネル3に亘って結合されて前側クロスメンバ4に突き当てられた突き当て部材30を車体前後方向に突っ張らせることができるので、車体後部の潰れ変形を抑制して車体後部の車室内への侵入を抑制することができ、後突時に車室内の乗員の安全性を向上させることができる。
また、突き当て部材30は、ジャッキブラケットであり、押出部材25は、排気サイレンサであることにより、別途専用部材を設けることなく、車両に搭載されるジャッキブラケット及び排気サイレンサを用いて車室内の乗員の安全性を向上させることができる。
図9は、本発明の第2実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体の底面図である。第2実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体は、第1実施形態に係る車体1と、リヤサイドフレームに変形促進部が設けられること以外は同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
図9に示すように、第2実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体51では、リヤサイドフレーム2に、No.4クロスメンバ4及びNo.5クロスメンバ5がそれぞれ接続される部分の間に、車体後方からの衝撃荷重の作用時にリヤサイドフレーム2の軸方向の変形を促進する変形促進部2dが設けられている。なお、図9では、変形促進部2dを斜線ハッチングによって示している。
リヤサイドフレーム2´では、変形促進部2dは、変形促進部2dを除く他の部分2eより板厚が薄く形成され、変形促進部2dを除く他の部分2eより軸方向の圧縮に対する強度が低く設定されている。これにより、リヤサイドフレーム2´は、車体後方からの衝撃荷重の作用時にリヤサイドフレーム2に荷重が入力されると、変形促進部2dにおいてリヤサイドフレーム2の軸方向の変形が促進され、変形促進部2dを除く他の部分2eが潰れ変形する前に変形促進部2dが軸方向に潰れ変形する。
リヤサイドフレーム2では、変形促進部2dは、変形促進部2dを除く他の部分2eより板厚を薄く形成して軸方向の圧縮に対する強度を低く設定することでリヤサイドフレーム2の軸方向の変形を促進しているが、変形促進部2dを除く他の部分2eより引張強度が低い鋼板を用いて形成して軸方向の圧縮に対する強度を低く設定することでリヤサイドフレーム2の軸方向の変形を促進するようにしてもよい。また、リヤサイドフレーム2の変形促進部2dとして蛇腹部を形成することで、リヤサイドフレーム2の軸方向の潰れ変形を促進するようにしてもよい。
車体51では、ジャッキブラケット30は、リヤフロアパネル3に結合される部分から下面部31までの車体上下方向における長さL1(図5参照)が、車体前後方向におけるNo.4クロスメンバ4とNo.5クロスメンバ5との間の距離L2から車体前後方向における変形促進部2dの長さL3を引いた距離(L2−L3)以下であるように設けられている。
このようにして構成された車体51に、車体後方から衝撃荷重が作用する場合、車体1と同様に、排気サイレンサ25が車体前方側に移動され、排気サイレンサ25によってジャッキブラケット30の車体下方側が車体前方側に押し出され、ジャッキブラケット30は、ジャッキブラケット30の車体上方側を中心として車体前方側に回転移動される。
そして、排気サイレンサ25によって車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されたジャッキブラケット30は、車体前後方向に延在するように略90度回転移動され、ジャッキブラケット30の下面部31がNo.4クロスメンバ4に突き当てられる。
車体51では、リヤサイドフレーム2に車体後方から荷重が入力されるとき、左右のリヤサイドフレーム2は、変形促進部2dが軸方向に潰れ変形して車体前後方向におけるNo.4クロスメンバ4とNo.5クロスメンバ5との間の距離が変形促進部2dの潰れ変形に応じて短くされ、この状態で、ジャッキブラケット30の下面部31がNo.4クロスメンバ4に突き当てられる。
このように、本実施形態に係る車両の後部車体構造についても、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、後側クロスメンバ5及びリヤフロアパネル3に亘って結合されて前側クロスメンバ4に突き当てられた突き当て部材30を車体前後方向に突っ張らせることができるので、車体後部の潰れ変形を抑制して車体後部の車室内への侵入を抑制することができ、後突時に車室内の乗員の安全性を向上させることができる。
また、リヤサイドフレーム2には、前側及び後側クロスメンバ4,5がそれぞれ接続される部分の間にリヤサイドフレーム2の変形を促進する変形促進部2dが備えられることにより、突き当て部材30が押出部材25によって押し出されて回転移動されるときに前側クロスメンバ4との間に隙間が存在する場合においても、変形促進部2dを軸方向に潰れ変形させて突き当て部31を前側クロスメンバ4に突き当てることができる。
図10は、本発明の第3実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体のジャッキブラケットの斜視図である。第3実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体は、第1実施形態に係る車体1と、ジャッキブラケットが異なること以外は同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
図10に示すように、第3実施形態に係る車両の後部車体構造を適用した車体のジャッキブラケットは、ジャッキブラケット30にさらに、車体前方側の側面部32に車体前方側に断面略三角形状に突出する突出部71が設けられている。
突出部71は、高張力鋼板などの金属製の板状素材をプレス成形して形成され、ジャッキブラケット30の車体前方側の側面部32に対して車体下方側に向かうにつれて車体前方側に所定角度θ、例えば30度〜60度の間の所定角度で傾斜する上側傾斜面部72と、ジャッキブラケット30の車体前方側の側面部32に対して車体上方側に向かうにつれて車体前方側に所定角度θ、例えば30度〜60度の間の所定角度で傾斜する下側傾斜面部73とを備え、上側傾斜面部72の下端部と下側傾斜面部73の上端部とが接続されて断面略三角形状に形成されている。
突出部71の上側傾斜面部72には、上側傾斜面部72の上端部から車体上方側に延びる上側フランジ部74が設けられ、突出部71の下側傾斜面部73には、下側傾斜面部73の下端部から車体下方側に延びる下側フランジ部75が設けられ、上側フランジ部74及び下側フランジ部75がそれぞれジャッキブラケット30の車体前方側の側面部32に溶接等によって固着されている。
本実施形態に係る車体についても、車体後方から衝撃荷重が作用する場合、車体1と同様に、排気サイレンサ25が車体前方側に移動され、排気サイレンサ25によってジャッキブラケット30の車体下方側が車体前方側に押し出され、ジャッキブラケット30は、ジャッキブラケット30の車体上方側を中心として車体前方側に回転移動される。
そして、排気サイレンサ25によって車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されたジャッキブラケット30は、車体前後方向に延在するように略90度回転移動され、ジャッキブラケット30の下面部31がNo.4クロスメンバ4に突き当てられる。
図11は、後突時における車体後部の別の変形を説明するための説明図である。本実施形態に係る車体ではまた、図11(a)に示すように、インパクタ50を介して、車体後方から衝撃荷重が作用する場合に、インパクタ50が車体前方側に移動されて排気サイレンサ25が車体前方側に移動され、図11(b)に示すように、排気サイレンサ25によってジャッキブラケット30の車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されたジャッキブラケット30が、リヤフロアパネル3上の荷室に搭載される荷物等によって、車体前後方向に延在するまで回転移動されないときにも、ジャッキブラケット30の突出部71、具体的には突出部71の下側傾斜面部73をNo.4クロスメンバ4に突き当てられるようになっている。
本実施形態では、ジャッキブラケット30は、車体後方からの衝撃荷重の作用時にNo.4クロスメンバ4に突き当てられる第1突き当て部としての下面部31と、車体後方からの衝撃荷重の作用時にNo.4クロスメンバ4に突き当てられる第2突き当て部としての車体前方側の側面部32に設けられた車体前方側に突出する突出部71とを備えている。
本実施形態に係る車両の後部車体構造についても、後側クロスメンバ4より車体下方側に突出するように後側クロスメンバ4及びリヤフロアパネル3に亘って結合された突き当て部材30と、車体後方からの衝撃荷重の作用時に突き当て部材30の車体下方側を車体前方側に押し出す押出部材25とを備えている。
本実施形態ではまた、突き当て部材30は、車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前側クロスメンバ4に突き当てられる第1突き当て部32及び第2突き当て部71を備え、第1突き当て部32は、突き当て部材30の下面部であり、第2突き当て部71は、突き当て部材30の車体前方側の側面部32に設けられた車体前方側に突出する突出部である。
これにより、車体後方からの衝撃荷重の作用時に、第1突き当て部32としての突き当て部材30の下面部31が前側クロスメンバ4に突き当てられるまで突き当て部材30が回転移動されない場合においても、第2突き当て部71としての突き当て部材30の車体前方側の側面部32に設けられた突出部71を前側クロスメンバ4に突き当てることができ、車体後部の潰れ変形を抑制して車体後部の車室内への侵入を抑制することができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、左右のリヤサイドフレーム間に架設されたクロスメンバを備えた車両の後部車体構造において、後突時における車室内の乗員の安全性を向上させることが可能となるから、この種の車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1,51 車体
2,2´ リヤサイドフレーム
2d 変形促進部
3 リヤフロアパネル
4 No.4クロスメンバ(前側クロスメンバ)
5 No.5クロスメンバ(後側クロスメンバ)
25 排気サイレンサ(押出部材)
30 ジャッキブラケット(突き当て部材)
31 ジャッキブラケットの下面部
32 ジャッキブラケットの車体前方側の側面部
71 ジャッキブラケットの突出部

Claims (6)

  1. 車体後部において車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームと、前記左右一対のリヤサイドフレームに架設されたリヤフロアパネルと、前記リヤフロアパネルの下面側において車幅方向に延びると共に車体前後方向に離間して前記左右一対のリヤサイドフレーム間にそれぞれ架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバとを備えた車両の後部車体構造であって、
    前記後側クロスメンバより車体下方側に突出するように前記後側クロスメンバ及び前記リヤフロアパネルに亘って結合され、車体後方からの衝撃荷重の作用時に前記前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部材と、
    前記突き当て部材より車体後方側に配設され、車体後方からの衝撃荷重の作用時に前記突き当て部材の車体下方側を車体前方側に押し出す押出部材と、
    を備え、
    前記突き当て部材は、前記押出部材によって前記突き当て部材の車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前記前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部を備えている、
    ことを特徴とする車両の後部車体構造。
  2. 前記リヤサイドフレームは、前記前側クロスメンバ及び前記後側クロスメンバがそれぞれ接続される部分の間に前記リヤサイドフレームの変形を促進する変形促進部を備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記突き当て部材は、前記リヤフロアパネルに結合される部分から前記突き当て部までの長さが、車体前後方向における前記前側クロスメンバと前記後側クロスメンバとの間の距離から車体前後方向における前記変形促進部の長さを引いた距離以下であるように設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両の後部車体構造。
  4. 車体後部において車体前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームと、前記左右一対のリヤサイドフレームに架設されたリヤフロアパネルと、前記リヤフロアパネルの下面側において車幅方向に延びると共に車体前後方向に離間して前記左右一対のリヤサイドフレーム間にそれぞれ架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバとを備えた車両の後部車体構造であって、
    前記後側クロスメンバより車体下方側に突出するように前記後側クロスメンバ及び前記リヤフロアパネルに亘って結合された突き当て部材と、
    前記突き当て部材より車体後方側且つ前記後側クロスメンバより車体下方側に配置され、前記左右一対のリヤサイドフレーム間に車幅方向に延設される押出部材と、
    を備え、
    前記突き当て部材は、前記前側クロスメンバに突き当てられる突き当て部を備え、
    前記リヤサイドフレームは、前記前側クロスメンバ及び前記後側クロスメンバがそれぞれ接続される部分の間に変形促進部を備え、
    前記突き当て部材は、前記リヤフロアパネルに結合される部分から前記突き当て部までの長さが、車体前後方向における前記前側クロスメンバと前記後側クロスメンバとの間の距離から車体前後方向における前記変形促進部の長さを引いた距離以下であるように設けられている、
    ことを特徴とする車両の後部車体構造。
  5. 前記突き当て部材は、前記押出部材によって前記突き当て部材の車体下方側が車体前方側に押し出されて回転移動されるときに前記前側クロスメンバに突き当てられる第1突き当て部及び第2突き当て部を備え、
    前記第1突き当て部は、前記突き当て部材の下面部であり、
    前記第2突き当て部は、前記突き当て部材の車体前方側の側面部に設けられた車体前方側に突出する突出部である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両の後部車体構造。
  6. 前記突き当て部材は、ジャッキが当接されるジャッキブラケットであり、
    前記押出部材は、前記ジャッキブラケットより車体後方側に配設された排気サイレンサである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両の後部車体構造。
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