JP4054460B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタ等の作業車両の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、トラクタの各部の構成は知られている。例えば、実開平3−32524、実開平4−37021や、実開昭59−178469、実開昭61−117735、実開昭3−11065等である。
【0003】
更に、燃料タンクをキャビンフロアの下方であって、作業車両の左右一側または両側に配設したものは知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如き、従来の燃料タンクの配置構成においては、燃料タンクはトランスミッションの側方に配設されているため、トランスミッションや、その側方に装備した油圧バルブ等を整備する際には、該燃料タンクの燃料を抜き、該燃料タンクを機体より取り外す必要がある。このため、整備時に手間がかかる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いる。
【0006】
運転部を覆うキャビン(8)を備える作業車両において、該キャビン(8)は、トップフレーム(85)、フロントフレーム(82)、サイドフレーム(81)、リアフレーム(83)、ロアフレーム(84)により構成し、該ロアフレーム(84)部が構成する前記キャビン(8)のフロア(14)の下方であって、かつ、キャビン(8)乗降用のサイドステップ(75)の内側で、かつ、トランスミッション(13)の左右側方との間に燃料タンク(72)を配設し、該燃料タンク(72)の外側方をサイドステップ(75)により保護し、該燃料タンク(72)は支持台(78)上に固設し、該支持台(78)は内側端部を、機体フレーム(71)に対して、機体前後方向に並行な枢軸により回動自在に枢支し、該支持台(78)と燃料タンク(72)を共に、下方回動可能としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付の図面をもとに説明する。
【0008】
図1は作業車両の側面図、図2は変速機構を示すブロック図である。
【0009】
図3はコントロールバルブの制御機構を示すブロック図、図4は燃料タンクの配置構成を示す正面図である。
【0010】
図5はキャビンの側面図、図6はアームレストの支持構成を示す斜視図、図7はアームレストの側面図である。
【0011】
図8は同じく正面図、図9は作業機の昇降スイッチを示す正面図、図10は同じく側面図である。
【0012】
まず、本発明のキャビンを装着した作業車両の全体構成について、図1により説明する。前後に前輪2、後輪3を懸架する本機の前部にボンネット4を配設し、該ボンネット4にはエンジン5を内蔵している。ボンネット4の後方には、ステアリングハンドル6を設けて、該ステアリングハンドル6の後方にはシート7を配設している。ステアリングハンドル6及びシート7は、キャビン8によって覆われている。該キャビン8の前後面には、フロントガラスおよびリアガラスが配設されており、該キャビン8の側部にはドアウィンドウ9が形成され、該ドアウィンドウ9の後方には、サイドウィンドウが形成されている。前記フロントガラスおよびリアガラス、ドアウィンドウ9、サイドウィンドウはキャビンフレームにより支持されている。
【0013】
また、キャビン8のルーフ11の底面は樹脂性等の部材により構成され、吸音材が配設されている。該キャビン8内のフロア14は板金等により構成されている。該キャビン8内に配設されたダッシュボード12の上方にはステアリングハンドル6が配設されており、該ダッシュボード12は樹脂製等の部材により構成されている。該ダッシュボード12の後部にはクッションを内装するシート7が配設されている。該シート7の側方には、該作業車両を走行変速レバー、アクセルレバーおよびブレーキレバーが配設されている。
【0014】
エンジン5の後方にはトランスミッション13を連結し、エンジン5からの動力を後輪3に伝達して駆動している。また、エンジン5の駆動力は、トランスミッション13より機体後端から突出した動力取出し軸15に伝達されて、該動力取出し軸(以降、PTO軸と記す)15を駆動し、機体後端の作業機装着装置16に接続した作業機を駆動するように構成している。
【0015】
また、キャビン8のフロア14の下方であって、キャビン乗降用のサイドステップ75の内側には、燃料タンク72が配設されている。これにより、燃料タンク72への燃料供給が容易であり、該燃料タンク72の外側方はサイドステップ75により保護される。
【0016】
次に、本参考例における変速機構について説明する。図2において、エンジン5の駆動力は動力伝動軸21により、リバーサー変速機構22およびPTO変速機構27に伝達される。PTO変速機構27によりエンジン5よりの駆動力を変速し、前記機体の後部に突出したPTO軸15に駆動力を伝達する構成になっている。リバーサー変速機構22に伝達された駆動力は、ハイ/ロー変速機構23に伝達され変速された後に、主変速機構24に伝達される。該主変速機構24において前記ハイ/ロー変速機構23より伝達された駆動力は変速され、副変速機構25に伝達された後に後輪3および前輪2を駆動する構成になっている。
【0017】
リバーサー変速機構22は、ハイ/ロー変速機構23に駆動力を正転方向に伝達するか逆転方向に伝達するかを選択可能に構成されている。該選択により、作業車両の前進もしくは後進が決定される。リバーサー変速機構22には油圧クラッチ31が配設されており、該油圧クラッチ31を作動させることにより、前記ハイ/ロー変速機構23に駆動力を、正転方向に伝達するか逆転方向に伝達するかを制御できる。
【0018】
該リバーサー変速機構22より駆動力を伝達されるハイ/ロー変速機構23は、該リバーサー変速機構22より伝達された駆動力を、高速側もしくは低速側に変速する構成になっている。該ハイ/ロー変速機構23には油圧クラッチ33が配設されており、該油圧クラッチ33を制御することにより前記リバーサー変速機構22より伝達された駆動力を高速側もしくは低速側に変速するかを選択可能に構成されている。即ち、油圧クラッチ33は、リバーサー変速機構22より駆動力が伝達される駆動力伝達軸に挿嵌固定されており、該油圧クラッチ33の両側方にはそれぞれ高速側ギヤおよび低速側ギヤが配設されている。該油圧クラッチ33を高速側ギヤもしくは低速側ギヤのどちらかのギヤと接続されることにより、該ハイ/ロー変速機構23において駆動力を高速側もしくは低速側に変速する。
【0019】
該ハイ/ロー変速機構23より駆動力は、主変速機構24に伝達される。該主変速機構24において前記ハイ/ロー変速機構23より伝達された駆動力は高速、中速、低速のいずれかに変速する構成になっている。該主変速機構24には油圧クラッチ34・35が配設されており、該油圧クラッチ34・35を制御することにより前記ハイ/ロー変速機構23より伝達された駆動力を高速側、中速側もしくは低速側に変速するかを選択可能に構成されている。即ち、油圧クラッチ34・35は、副変速機構25に駆動力を伝達する駆動力伝達軸に挿嵌固定されており、該油圧クラッチ34の両側方にはそれぞれ中速側ギヤおよび低速側ギヤが配設されている。また、油圧クラッチ35の側方には高速側ギヤが配設されている。主変速機構24において高速側ギヤ、中速側ギヤおよび低速側ギヤには、常に前記ハイ/ロー変速機構23よりの駆動力が入力されており、該高速側ギヤ、中速側ギヤおよび低速側ギヤと油圧クラッチ34もしくは油圧クラッチ35が接続することにより、該主変速機構24において、前記ハイ/ロー変速機構23よりの駆動力を変速し、副変速機構25に駆動力を伝達する構成になっている。
【0020】
上記の構成により、ハイ/ロー変速機構23において高速側、低速側の変速が選択され、該ハイ/ロー変速機構23において変速された駆動力を主変速機構24において高速側、中速側、低速側のいずれかを選択し、変速が行われる。このため、ハイ/ロー変速機構23において、高速側に変速された駆動力が主変速機構24において高速側、中速側もしくは低速側に変速され、ハイ/ロー変速機構23において低速側に変速された駆動力が、主変速機構24において高速側、中速側もしくは低速側に変速さる。即ち、ハイ/ロー変速機構23および主変速機構24の組み合わせにより6段階の変速を行うことができる。また、該6段階の変速はハイ/ロー変速機構23および主変速機構24に配設された油圧クラッチ33、油圧クラッチ34・35の制御の組み合わせにより行うことができる。
【0021】
図3において走行変速レバー57による変速制御の構成について説明する。前記油圧クラッチ33、油圧クラッチ34・35にはそれぞれ電磁弁が接続されており、該電磁弁を介して作動油を、油圧クラッチ33、油圧クラッチ34・35に供給することにより、油圧クラッチ内に設けた油室に該作動油を供給し、該油圧クラッチを作動可能に構成している。
【0022】
走行変速レバー57の基部にはポテンショメータ61が配設されており、走行変速レバー57の回動角度を検出可能に構成している。ポテンショメータ61は作業車両に搭載されたコントローラ60に接続されている。走行変速レバー57は回動角度により、中立位置N及び各前進速度段位置F1〜F6が設定されており(後進速度段位置は図示せず)、該コントローラ60において認識可能に構成されている。これにより、該ポテンショメータ61により走行変速レバー57の変速位置を認識することが出来る。
【0023】
前記コントローラ60は、アクチュエータ58及びアクチュエータ59に接続している。該アクチュエータ59には、前記油圧クラッチ33に接続した電磁弁51・52が接続されており、該アクチュエータ59により電磁弁51・52を摺動し、前記クラッチ33への作動油の供給、排出を制御可能に構成している。該電磁弁51によりクラッチ33へ作動油の供給した場合には、該クラッチ33はハイ/ロー変速機構23の高速側ギヤに接続され、リバーサー変速機構22より伝達された駆動力を高速側に変速する。また、電磁弁52によりクラッチ33へ作動油の供給した場合には、該クラッチ33はハイ/ロー変速機構23の低速側ギヤに接続され、リバーサー変速機構22より伝達された駆動力を低速側に変速する。
【0024】
アクチュエータ58には、前記油圧クラッチ34・35に接続した電磁弁53・54・55が接続されており、該アクチュエータ58により電磁弁53・54・55を摺動し、前記クラッチ34・35への作動油の供給、排出を制御可能に構成している。電磁弁54によりクラッチ34へ作動油の供給した場合には、該クラッチ34は主変速機構24の低速側ギヤに接続され、ハイ/ロー変速機構23より伝達された駆動力を低速側に変速する。電磁弁55によりクラッチ34へ作動油の供給した場合には、該クラッチ34は主変速機構24の中速側ギヤに接続され、ハイ/ロー変速機構23より伝達された駆動力を中速側に変速する。電磁弁53によりクラッチ35へ作動油の供給した場合には、該クラッチ35は主変速機構24の高速側ギヤに接続され、ハイ/ロー変速機構23より伝達された駆動力を高速側に変速する。
【0025】
即ち、走行変速レバー57の回動位置がポテンショメータ61により認識され、該ポテンションメータ61の検出値に基づいて、コントローラ60において電磁弁が選択され、アクチュエータを介して電磁弁が制御される。該コントローラ60において、走行変速レバー57の変速指定位置が認識されるためには、該走行変速レバー57が所定の時間、その変速指定位置に保持される必要があり、該走行変速レバー57が保持される時間が所定の時間未満である場合にはコントローラ60において無視される。
【0026】
走行変速レバー57がF1の位置にある時は、電磁弁52より油圧クラッチ33に作動油が供給されるとともに、電磁弁54より油圧クラッチ34に作動油が供給される。これにより、ハイ/ロー変速機構23において低速側が選択され、主変速機構24において低速側が選択される。これにより、前進1速が選択されることになる。また、走行変速レバー57がF2の位置にある時は、電磁弁51より油圧クラッチ33に作動油が供給されるとともに、電磁弁54より油圧クラッチ34に作動油が供給される。これにより、ハイ/ロー変速機構23において高速側が選択され、主変速機構24において低速側が選択され、前進2速が選択される。
【0027】
走行変速レバー57がF3の位置にある時は、電磁弁52より油圧クラッチ33に作動油が供給されるとともに、電磁弁55より油圧クラッチ34に作動油が供給される。これにより、ハイ/ロー変速機構23において低速側が選択され、主変速機構24において中速側が選択され、前進3速が選択されることになる。 また、走行変速レバー57がF4の位置にある時は、電磁弁51より油圧クラッチ33に作動油が供給されるとともに、電磁弁55より油圧クラッチ34に作動油が供給される。これにより、ハイ/ロー変速機構23において高速側が選択され、主変速機構24において中速側が選択されて、前進4速が選択されることになる。
【0028】
走行変速レバー57がF5の位置にある時は、電磁弁52より油圧クラッチ33に作動油が供給されるとともに、電磁弁53より油圧クラッチ35に作動油が供給される。これにより、ハイ/ロー変速機構23において低速側が選択され、主変速機構24において高速側が選択され、前進5速が選択されることになる。 また、走行変速レバー57がF4の位置にある時は、電磁弁51より油圧クラッチ33に作動油が供給されるとともに、電磁弁53より油圧クラッチ35に作動油が供給される。これにより、ハイ/ロー変速機構23において高速側が選択され、主変速機構24において高速側が選択される。前進6速が選択されることになる。なお、図3に図示しないが、ポテンショメータ61がF1〜F6位置を検知する場合においては、リバーサ変速機構22において、油圧クラッチ31を前進設定位置側に係合する電磁弁が作動するものとする。
【0029】
以下、前進1速〜前進6速を、単に1速〜6速と呼ぶものとする。上記構成において、走行変速レバー57により5レンジもしくは4レンジにわたって一度に変速する場合には、無条件で3速が選択される構成になっている。 該走行変速レバー57を一定時間内に5レンジもしくは4レンジ変速した場合にはコントローラ60において急変速と判断される。例えば、6速から1速もしくは2速へ一定時間内に減速した場合、5速から1速に一定時間内に減速した場合には、コントローラ60により急変速と判断される。該コントローラ60において急変速と判断された場合には、一旦、3速がコントローラ60において選択される。該3速への変速が一定時間持続された後に、前記走行変速レバー57により指定される変速位置に対応した変速比が選択される。1速から5速または6速へ、或いは2速から6速へ一定時間内に増速する場合も同様である。なお、本参考例においては、急変速を行った場合に3速に保持される時間は約2秒となっているが、該3速に保持される時間は任意に調節可能である。また、本参考例においては6段変速であるが、6段以上の多段変速においても、急変速が行われる場合には変速される範囲の中間の変速段に一端変速する事も可能である。もしくは、変速される範囲の中間域の複数の変速段を順番に選択し、変速をおこなうことも可能である。
【0030】
このように、5レンジもしくは4レンジの変速を一気に行うような急速な変速操作において、自動的に中間の変速比が一定時間選択される構成になっている。これにより、走行変速レバー57により急速な変速操作を行う場合にも変速操作以前に指定されていた変速比と急な変速操作により指定された変速比の中間の変速比が自動的に一時選択されるため、変速が円滑に行われる。作業車両の変速が急激に行われることなく円滑に行われるため、急激に速度変動が生じることが無く、作業車両の乗り心地が損なわれる事がない。また、作業車両に急激な負荷変動が発生しないため、エンジン5及び機体フレームへの負担が軽減され作業車両の耐久性が向上する。また、エンジン出力に見合わない速度段に設定されても、一旦、中間の変速比となって、エンジン出力を徐々に設定速度段に近づけ、設定速度段となった時にはエンジン出力がその速度段に見合うものとなり、エンスト等の事態を回避できるのである。
【0031】
次に、本発明の燃料タンクの配置構成について説明する。
燃料タンク72は図1、図4に示すごとく、作業車両の側部に配設されており、該作業車両外側に給油口73が位置されるように構成されている。また、該燃料タンク72はトランスミッション13の側方に配設されており、カバー80により該燃料タンク72前面が保護される構成になっている。燃料タンク72は機体下部フレーム71の上方に配設されており、該燃料タンク72は支持台78上に固設されている。該支持台78は内側端部を機体下部フレーム71に機体前後方向に並行な枢軸により回動自在に枢支されており、前記燃料タンク72とともに機体下方に回動可能に構成されている。
【0032】
支持台78の外側端はボルト76によりサイドステップ75に固設されており、該ボルト76を取り外すことにより、該支持台78とともに燃料タンク72を下方に回動可能に構成されている。該支持台78が燃料タンク72とともに下方に回動されることにより、前記トランスミッション13の側方に空間が開く。該トランスミッション13側方に空間ができるため、該空間を利用してトランスミッション13やそれに付設される各種装置の整備を行うことができる。また、燃料タンク72は支持台78上に固設されており、該支持台78とともに1つのユニットに構成することにより機体組み立て時の工程数を減少することが出来、製造に掛かる時間が短縮される。
【0033】
次に、図5乃至図10においてアームレストの構成について説明する。キャビン8は、トップフレーム85、フロントフレーム82、サイドフレーム81、リアフレーム83、ロアフレーム84により構成されており、アームレスト88はサイドフレーム81に配設されている。該アームレスト88はステー91、該ステー91に固設されたアームレストフレーム93、当接部92により構成されている。該ステー91の一端は前記サイドフレーム81において回動自在に枢支されており、該ステー91を展開した場合にシート7の側方においてアームレストとして機能する位置に保持可能に構成されている。サイドフレーム81にストッパーを設け前記ステー91が水平位置より下方に回動しない構成にすることもできる。また、サイドフレーム81とステー91との間、もしくはステー91と該ステー91をサイドフレーム81に枢支するボルトとの間に、皿バネが挿嵌されており、サイドフレーム81とステー91との間、もしくはステー91と該ステー91をサイドフレーム81に枢支するボルトとの間にフリクションを持たせる構成になっている。
【0034】
アームレスト88は、図8に示すごとくサイドフレーム81に枢支されたステー91の一端を回動中心として約90°の範囲で回動可能に構成されており、アームレスト88が不要な場合には、該アームレスト88をサイドフレーム81側にはね上げておく事ができる。このため、アームレスト88をはね上げ、シート7の側方に空間を有効に使用することができる。
【0035】
ステー91に固設されたアームレストフレーム93には、当接部92が装着されており、該当接部92は樹脂などにより弾力性あるいはクッション性のある材質を用いることも可能である。該アームレスト88の前部には、作業機用の昇降スイッチ95が配設されており、該昇降スイッチ95により、作業車両の後部に接続する作業機を昇降可能に構成されている。該昇降スイッチ95はアームレスト88の前部においてステー97に固設されており、該ステー97は前記アームレストフレーム93に固設されている。該ステー97にはガード96が固設されており、該ステー97に固設されている昇降スイッチ95に物体が不用意に接触することを防止している。該ガードはアームレスト88の前部シート7よりに配設されているため作業者が不用意に昇降スイッチ95に接触しない構成になっている。
【0036】
これにより、昇降スイッチ95を操作しやすい位置に配設するとともに、該昇降スイッチ95の誤操作を防止する。また、アームレスト88がサイドフレーム81に支持されるとともに、該アームレスト88を使用しない場合にはね上げ可能に構成しているので、キャビン8内の空間が小さい場合にもアームレスト88を配設することが可能である。また、昇降スイッチ95等のスイッチ類をアームレスト88に配設することによりレバーガイドの設計上の自由度を向上できる。
【0037】
従来、変速ギヤと駆動ギヤの間に、油圧で作動する湿式多板クラッチを配置し、油圧ポンプから送られる油圧オイルを電磁弁等により構成されるコントロールバルブで希望する速度段のクラッチに送り、変速を行う変速機構は知られている。上記の変速機構は、前記コントロールバルブに連動したコントロールレバーである走行変速レバーを摺動することにより、前記クラッチを作動させ、変速走行を行うものである。近年、きめ細かく効率のよい作業速度や路上走行速度を得るため、この変速機構は多段化の傾向にある。前記の変速機構において、操縦者はエンジン出力と変速機構による変速比を考慮して作業車両を操作する必要がある。しかし、多段装備された変速機構においては、エンジンの回転数に関係なく走行変速レバーにより変速操作が行えることもあって、エンジン出力に見合わない変速操作をするケースがしばしば起こる。例えば、エンジンの出力が低い場合に増速操作を行うと駆動力の不足によりエンジンが停止する可能性がある。さらに、変速時におけるクラッチ接続時に振動もしくは急激な負荷変動を発生する場合がある。これらは、レバー一回の操作におけるシフト幅が大きいほど起こる可能性が高い。また、急激な変速が可能であるため、急激な変速による衝撃や大きな負荷変動が発生し、作業車両の安定性を減少させる場合があり、大きな負荷の変動に対処するため機体の剛性を高くする必要がある。本構成においては、原動機よりの駆動力を伝達するクラッチを自動制御可能に構成した走行変速装置を介して駆動輪へ動力を伝える駆動力伝動機構を備えた作業車両において、急速な変速操作を行った場合に変速操作開始直前の変速比と変速操作により指定された変速比の中間に当たる変速比もしくは中間近傍の変速比を一旦選択したのちに前記変速操作により指定された変速比に変速を行うよう構成したので、複数段にわたって一度に減速または増速をする場合に生じる変速にともなうショックを緩和でき、安定した操作性を向上できる。また、作業車両の乗り心地が損なわれる事がない。更に、作業車両に急激な負荷変動が発生しないため、エンジンおよび機体フレームへの負担が軽減され作業車両の耐久性が向上する。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
請求項1に記載のごとく、運転部を覆うキャビン(8)を備える作業車両において、該キャビン(8)は、トップフレーム(85)、フロントフレーム(82)、サイドフレーム(81)、リアフレーム(83)、ロアフレーム(84)により構成し、該ロアフレーム(84)部が構成する前記キャビン(8)のフロア(14)の下方であって、かつ、キャビン(8)乗降用のサイドステップ(75)の内側で、かつ、トランスミッション(13)の左右側方との間に燃料タンク(72)を配設し、該燃料タンク(72)の外側方をサイドステップ(75)により保護し、該燃料タンク(72)は支持台(78)上に固設し、該支持台(78)は内側端部を、機体フレーム(71)に対して、機体前後方向に並行な枢軸により回動自在に枢支し、該支持台(78)と燃料タンク(72)を共に、下方回動可能としたので、トランスミッション(13)のメンテナンスや作業機のマッチングを容易に行える。
また、トランスミッション(13)の整備時の作業工数を低減できる。
更に、トランスミッション(13)の側方に空間ができるため、該空間を利用してトランスミッション(13)の整備を行うことができる。
また、燃料タンク(72)と支持台(78)上をユニットに構成し、作業車両に装着することにより機体組み立て時の工程数を減少することが出来、製造に掛かる時間が短縮される。
また、キャビン8のフロア14の下方であって、キャビン乗降用のサイドステップ75の内側には、燃料タンク72が配設されている。これにより、燃料タンク72への燃料供給が容易であり、該燃料タンク72の外側方はサイドステップ75により保護される。
また、該燃料タンク72は図1、図4に示すごとく、作業車両の側部に配設されており、該作業車両外側に給油口73が位置されるように構成されている。また、該燃料タンク72はトランスミッション13の側方に配設されており、該燃料タンク72を保護する構成になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 作業車両の側面図である。
【図2】 変速機構を示すブロック図である。
【図3】 コントロールバルブの制御機構を示すブロック図である。
【図4】 燃料タンクの配置構成を示す正面図である。
【図5】 キャビンの側面図である。
【図6】 アームレストの支持構成を示す斜視図である。
【図7】 アームレストの側面図である。
【図8】 同じく正面図である。
【図9】 昇降スイッチを示す正面図である。
【図10】 同じく側面図である。
【符号の説明】
5 エンジン
8 キャビン
22 リバーサー変速機構
23 ハイ/ロー変速機構
24 主変速機構
31・33・34・35 油圧クラッチ
51・52・53・54・55 電磁弁
57 走行変速レバー
58・59 アクチュエータ
60 コントローラ
61 ポテンショメータ
72 燃料タンク
75 サイドステップ
76 ボルト
78 支持台
81 サイドフレーム
88 アームレスト
91 ステー
92 当接部
93 アームレストフレーム
95 昇降スイッチ

Claims (1)

  1. 運転部を覆うキャビン(8)を備える作業車両において、該キャビン(8)は、トップフレーム(85)、フロントフレーム(82)、サイドフレーム(81)、リアフレーム(83)、ロアフレーム(84)により構成し、該ロアフレーム(84)部が構成する前記キャビン(8)のフロア(14)の下方であって、かつ、キャビン(8)乗降用のサイドステップ(75)の内側で、かつ、トランスミッション(13)の左右側方との間に燃料タンク(72)を配設し、該燃料タンク(72)の外側方をサイドステップ(75)により保護し、該燃料タンク(72)は支持台(78)上に固設し、該支持台(78)は内側端部を、機体フレーム(71)に対して、機体前後方向に並行な枢軸により回動自在に枢支し、該支持台(78)と燃料タンク(72)を共に、下方回動可能としたことを特徴とする作業車両。
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