JP5141515B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の課題は前記HSTのトラニオン軸の回動角度変更時にクラッチ切換が行われても、エンジン回転数のドロップが起きないようにして加速をスムーズに行うことができる走行車両を提供することである。
請求項1記載の発明は、エンジン(3)と、該エンジン(3)の動力を入力し、出力する油圧を調整するための斜板の傾斜角度を変更するトラニオン軸(30)を有し、該トラニオン軸(30)の回動角度に応じた油圧に基づく出力回転数を出力する静油圧式変速装置(7)と、該静油圧式変速装置(7)からの出力回転数を低速側油圧クラッチ(52)と高速側油圧クラッチ(51)及び複数のギヤ噛合式変速機構により変速する変速装置と、前記低速側油圧クラッチ(52)と高速側油圧クラッチ(51)をそれぞれ切り換える低速側切換スイッチ(62b)と高速側切換スイッチ(62a)と、トラニオン軸(30)を回動させるためのトラニオン軸駆動モータ(66)と、踏み込み量に対応して静油圧式変速装置(7)のトラニオン軸(30)の回動角度をトラニオン軸駆動モータ(66)を介して調整すると共にエンジン(3)の回転数を変更するHSTペダル(9)と、前記低速側油圧クラッチ(52)から高速側油圧クラッチ(51)に切り換える時には、HSTペダル(9)の踏み込み位置に対応するトラニオン軸(30)の回動角度を変更して、該回動角度が最大回動角度の所定割合を超えるときには所定の短い時間の間はトラニオン軸(30)を減速側に前記所定割合まで戻すように駆動出力制御を行うトラニオン軸回動角度変更手段(66)を有する制御装置(100)を備えた作業車両である。
車両の一例として多目的作業車(以下作業車)の左側面図を図1(a)に示し、図1(b)に運転台部分の要部斜視図を示す。また、図2は本実施例の作業車両のトランスミッション内の動力伝動系統図、図3は図2の動力伝動系統図の部分拡大図を示し、図4には副変速レバーの操作部の斜視図を示し、図5はHST制御ブロック図であり、図6は静油圧式無段変速装置(HST)の油圧閉回路図である。
また、HSTペダル9の踏み込み量に応じて図2に示す静油圧式無段変速装置(HST)7の出力軸27の回転数が変速される。
また、HSTペダル9に連動しているトラニオン軸30を介して、可変容量油圧ポンプ7aの斜板により定容量油圧モータ7bの出力軸27の回転数が変速される。
副変速レバー12を低速側にすると、副変速ギヤ48bがギヤ44bに噛み合って動力伝達の準備ができる。
トラニオン軸30が回動することで、エンジン3の回転動力は油圧式無段変速装置(HST)7の定容量油圧モータ7bの出力軸27から出力され、得られた動力は出力軸27、伝動軸40、ギヤ40a、ギヤ40b、ギヤ40cおよび主変速軸41へと伝達されていく。
軸45の動力は、ギヤ48b、ギヤ44b、ギヤ37、ギヤ56へと順に伝達される。そして、差動装置53を通過して左右の前輪2が回転する。
前記主変速装置の出力は油圧クラッチ52,51による接続で行われるため、走行しながらの変速が可能である。そこで、作業走行中において、スイッチ62b,62aを交互に入り切りすると、1速(作業低速)と2速(作業高速)の切換えができる。
すなわち3速(低速走行)と4速(高速走行)は、いずれも路上走行時の低速と高速であり、基本的には作業機を用いる作業はしないが、条件によっては3速で作業機を用いる作業を行う場合もある。副変速レバー12を高速側にすると、副変速装置のギヤ48aがギヤ44aに噛み合って動力伝達の準備ができる。
本実施例に示す多目的作業車は進行方向に対してエンジン3が後方、トランスミッションケース14が前方になるように配置され、且つ後輪6に加えて前輪2も操舵できる構成である。
従来はHSTトラニオン軸30の回動角度を一定位置に保持した状態で油圧クラッチ51と油圧クラッチ52の切り替えをしていたため、低速側油圧クラッチ52から高速側油圧クラッチ51に切り替える際、HST馬力が急激に増大する。そのため、エンジン回転が低下し、シフトアップしているにもかかわらず、実際に車速がダウンし、その後加速していくため、オペレータは違和感を感じる問題点があった。
図7のフローチャートに示すように、油圧クラッチ51,52間の切り替え時の油圧クラッチの油圧変化の制御を行うことで、変速操作に伴う車両の速度変化がスムーズに行える。また、HST7の急激な負荷変動を防止することにより、エンジンの回転低下、最悪の場合はエンストを防止することができる。
しかし、図8に示すようにHSTペダル9の踏み込み速度とエンジン回転数の関係を維持させることでオペレータの操作と機体の動きのギャップを小さくできる。
αt(%)=100−6Vs (1)
たとえば、車体重量が3000kgのときにはセンサ84からの電圧値は5vであるので、αt(%)は70%となる。
αt(%)=100−6×5=70%
また、車体重量が2000kgのときにはセンサ84からの電圧値は0vであるので、αt(%)は(100−6×0=)100%となる。
前記図10に示す制御を行っていても、走行路面や作業等の条件により急激な負荷が作用してエンジンドロップすることがある。ここで説明するトラニオン軸30の回動角度の制御はこのような場合にも対応でき、さらに、低速側油圧クラッチ52から高速側油圧クラッチ51に切り換える場合の外にもエンジンドロップに対する対応ができる。
この制御のフローチャートを図11(a)に示す。
上記図13のフローチャートに示す構成により、従来の診断機能の不十分さを解消して、副変速装置がニュートラルの状態でもHST出力軸27の異常を検出することができ、診断機能の性能が向上する。
3 ディーゼルエンジン 5 操縦室
6 後輪 7 静油圧式無段変速装置
7a 可変容量型油圧ポンプ
7b 定容量型油圧モータ 7c 油圧入力軸
7d 油圧閉回路 8 ブレーキペダル
9 HSTペダル 10 昇降リンク
11 運転席 12 副変速レバー
14 ミッションケース 15 前ケース
16 繋ぎケース 17 中間ケース
18 後ケース 19 入力軸
20 インプットケース
21、22、24、25 ギヤ
23 第一中継軸 26 PTO駆動軸
27 出力軸 28 駆動軸
29、31 ギヤ 30 トラニオン軸
32 PTO後カウンタ軸
33 カウンタギヤ 34 PTOクラッチ
35 PTO前カウンタ軸 37 前輪駆動ギヤ
40 伝動軸 40a、40b、40c ギヤ
41 主変速軸(クラッチ軸)
42 大ギヤ 43 中ギヤ
44a 副変速高速用小ギヤ
44b 副変速低速用大ギヤ
45 クラッチ軸
46、47 変速クラッチギヤ
48a 副変速高速用大ギヤ
48b 副変速低速用小ギヤ
49 高速用油圧クラッチソレノイド
50 低速用油圧クラッチソレノイド
51 高速側油圧クラッチ
52 低速側油圧クラッチ
53 差動装置 56 後輪駆動ギヤ
57 カウンタギヤ 58 ギヤ
60 後輪出力ギヤ 61 後輪駆動軸
62a,62b 主変速(高・低切換)スイッチ
64 レバーガイド
65H、65L 副変速レバーセンサ
66 モータ
67 PTOレバー位置センサ
73 前後進切換スイッチ
74 車速センサ 75 HST出力軸回転センサ
76a 第1HST圧力センサ
76b 第2HST圧力センサ
80 作業モード設定ボタン
81 動作モード設定ボタン
82 クルーズコントロール入切スイッチ
83 HSTペダルポジションセンサ
84 重量センサ
86 HST出力軸センサ
88 前後進レバー 89 クラッチペダル
90 シートスイッチ 91 キースイッチ
100 制御装置
R1 正転切換リレー R2 逆転切換リレー
Claims (1)
- エンジン(3)と、
該エンジン(3)の動力を入力し、出力する油圧を調整するための斜板の傾斜角度を変更するトラニオン軸(30)を有し、該トラニオン軸(30)の回動角度に応じた油圧に基づく出力回転数を出力する静油圧式変速装置(7)と、
該静油圧式変速装置(7)からの出力回転数を低速側油圧クラッチ(52)と高速側油圧クラッチ(51)及び複数のギヤ噛合式変速機構により変速する変速装置と、
前記低速側油圧クラッチ(52)と高速側油圧クラッチ(51)をそれぞれ切り換える低速側切換スイッチ(62b)と高速側切換スイッチ(62a)と、
トラニオン軸(30)を回動させるためのトラニオン軸駆動モータ(66)と、
踏み込み量に対応して静油圧式変速装置(7)のトラニオン軸(30)の回動角度をトラニオン軸駆動モータ(66)を介して調整すると共にエンジン(3)の回転数を変更するHSTペダル(9)と、
前記低速側油圧クラッチ(52)から高速側油圧クラッチ(51)に切り換える時には、HSTペダル(9)の踏み込み位置に対応するトラニオン軸(30)の回動角度を変更して、該回動角度が最大回動角度の所定割合を超えるときには所定の短い時間の間はトラニオン軸(30)を減速側に前記所定割合まで戻すように駆動出力制御を行うトラニオン軸回動角度変更手段(66)を有する制御装置(100)
を備えたことを特徴とする作業車両。
Priority Applications (1)
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JP2008303879A JP5141515B2 (ja) | 2008-11-28 | 2008-11-28 | 作業車両 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008303879A JP5141515B2 (ja) | 2008-11-28 | 2008-11-28 | 作業車両 |
Publications (2)
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JP2010127420A JP2010127420A (ja) | 2010-06-10 |
JP5141515B2 true JP5141515B2 (ja) | 2013-02-13 |
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