JP5069524B2 - 作業車の車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体フレームに左右一対の車輪を懸架するサスペンションを備えた作業車の車体構造に関する。
上記のような作業車の車体構造としては、主フレームに連結したエンジン搭載フレーム(車体フレーム)に複数の防振ゴムを介してエンジンを搭載し、主フレームに連結したミッション支持フレーム(車体フレーム)にミッションケースおよび油圧式の無段変速装置を装備し、エンジンからの動力で駆動される左右一対の後輪を、リーフスプリング式のリジットアクスルサスペンションを介して主フレーム(車体フレーム)に懸架するように構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−50954号公報(段落番号0033、0038、図3、図9、図12)
上記の構成では、エンジンおよび変速装置を装備した車体フレームに、エンジンからの動力で駆動される左右の後輪を、サスペンションを介して懸架することから、サスペンションが路面からの振動や衝撃を緩和する際には、エンジンおよび変速装置に対して左右の後輪が変位するようになる。そのため、左右の後輪に対する伝動系に、エンジンおよび変速装置に対する左右の後輪の変位を許容する自在継手などを装備する必要がある。
また、エンジンを、複数の防振ゴムを介して車体フレームに搭載することから、エンジンから変速装置にわたる伝動系に、それらの相対変位を許容する自在継手などを装備する必要がある。
つまり、サスペンションによる路面からの振動や衝撃の緩和、および、防振ゴムによるエンジン振動の吸収により、乗り心地の向上を図る上において、複数の自在継手などを装備することによる構成の複雑化やコストの高騰を招くようになっていた。
本発明の目的は、構成の簡素化およびコストの削減を図りながら、良好な乗り心地を確保できるようにすることにある。
上記の目的を達成するため、本発明では、
車体フレームに左右一対の車輪を懸架するサスペンションを備えた作業車の車体構造において、
前記サスペンションとして、左右の前記車輪の車体前後方向の位置決めを行う左右一対のアッパーアームと左右一対のロアアーム、左右の前記車輪の車体左右方向の位置決めを行うラテラルロッド、路面からの衝撃を吸収する左右一対のコイルバネ、および、左右の前記コイルバネの動きをコントロールする左右一対のダンパ、を備える5リンク式のリジットアクスルサスペンションを採用し、
左右の前記車輪をエンジン及び変速装置とともに支持する左右一対の補助フレームを備え、
前記車体フレームは、車体前後方向に延在する左右一対のサイドメンバを有し、
左右一対の前記補助フレームは、車体上下方向に延在する部分と、前記上下方向に延在する部分の下端部から車体前後方向における前方に延出する部分と、を有し、
左右の前記補助フレームを、前記サスペンションを介して左右の前記サイドメンバに懸架してあり、
左右の前記アッパーアームは、一端が、左右の前記補助フレームが有する前記上下方向に延在する部分の上端部に、車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結されるとともに前方に延出して、他端が、左右の前記サイドメンバに車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結され、
左右の前記ロアアームは、一端が、左右の前記補助フレームが有する前記前方に延出する部分の前端部に、車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結されるとともに前方に延出して、他端が、左右の前記サイドメンバに車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結され、
左右の前記ロアアームの左右の前記サイドメンバへの連結部が、左右の前記アッパーアームの左右の前記サイドメンバへの連結部よりも車体前後方向における前方に位置し、
左右一対の前記サイドメンバは、搭乗部の下方に位置する前側部分と、前記前側部分より上方に位置し、かつ、座席の後方に位置する後側部分と、前記前側部分及び前記後側部分を連結する中間部分とを備え、
前記アッパーアームの前記他端は、前記後側部分に連結され、
前記ロアアームの前記他端は、前記中間部分と前記前側部分との境界部の近傍に連結されていることを特徴とする。
この特徴構成によると、車体フレームにサスペンションを介して懸架される補助フレームに、左右の車輪とともにエンジンおよび変速装置が装備されることにより、サスペンションが路面からの振動や衝撃を緩和する際には、左右の車輪とともにエンジンおよび変速装置が車体フレームに対して一体的に変位するようになる。そのため、左右の車輪に対する伝動系に、エンジンおよび変速装置に対する左右の車輪の変位を許容する自在継手などを装備する必要がない。
また、エンジンが、サスペンションを介して車体フレームに防振支持された状態になることから、エンジン専用の防振ゴムを備えることなく、エンジンの振動が車体フレームに伝わることを防止することができる。しかも、エンジン専用の防振ゴムを備える場合には、エンジンから変速装置にわたる伝動系に、それらの相対変位を許容する自在継手などを装備する必要があるが、この特徴構成では、そのような自在継手などを装備する必要もない。
従って、部品点数の削減による構成の簡素化およびコストの削減を図りながら、路面からの振動や衝撃が緩和され、かつ、エンジンの振動が吸収された良好な乗り心地を確保することができる
記特徴構成において、
左右の前記ダンパ及び左右の前記コイルバネを、左右の前記サイドメンバよりも車体内方側に配備してあると好適である。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例として、本発明に係る作業車の車体構造を、作業車の一例である多目的作業車に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は多目的作業車の全体側面図である。図2は多目的作業車の伝動構成を示す概略平面図である。これらの図に示すように、多目的作業車は、車体フレーム1の前部に、左右一対の前輪2、フロントフェンダ兼用の下部カバー3、および、ボンネット4、などが装備されている。車体フレーム1の前後中間部には、前輪操舵用のステアリングホイール5や長椅子型の座席6などを備えて搭乗部7が形成されている。車体フレーム1の後部には、エンジン8、主変速装置としての静油圧式無段変速装置(以下、HSTと略称する)9、副変速装置としてのトランスミッション10、それらを支持する補助フレーム11、左右一対の後輪12、および、ダンプ揺動可能な荷台13、などが装備されている。
図1および図3〜5に示すように、車体フレーム1は、ベースフレーム14に搭乗空間を形成する保護フレーム15などを連結して構成されている。ベースフレーム14は、左右一対のサイドメンバ14Aや、それらを連結する複数のクロスメンバ14B、などにより構成されている。左右のサイドメンバ14Aは、前部側が搭乗部7の下方に位置し、後部側が座席6の後方に位置するように屈曲形成されている。保護フレーム15は、閉ループ状に形成した左右一対のサイドフレーム15Aや、それらを連結する複数のクロスメンバ15B、などにより構成されている。
図1、図2および図4〜14に示すように、この多目的作業車においては、エンジン8からの動力がHST9に伝達され、HST9による変速後の動力がトランスミッション10に伝達され、トランスミッション10による変速後の動力がトランスミッション10において後輪駆動用の動力と前輪駆動用の動力とに分岐される。
後輪駆動用の動力は、トランスミッション10のケーシングであるトランスミッションケース(以下、T/Mケースと略称する)16の内部に備えた後輪用の差動装置17や、左右一対の後車軸18、を介して左右の後輪12に伝達される。
前輪駆動用の動力は、T/Mケース16の右前下部に連接装備した前輪用の動力取出装置19、伸縮可能な第1伝動軸20、第2伝動軸21、前輪用の差動装置22、左右一対の第3伝動軸23、左右一対の前車軸(図示せず)、および、それらを繋ぐ複数の自在継手24、などにより構成されている。
図1および図2に示すように、左右の各前輪2は、車体フレーム1にフロントサスペンション25を介して独立懸架された前車軸ケース26に前車軸(図示せず)などを介して支持されている。フロントサスペンション25には、ストラット式のインディペンデントサスペンションが採用されている。左右の各前車軸ケース26は、その内部に前輪用のブレーキとして湿式の多板ブレーキ27が装備されている。
図1、図2および図4〜10に示すように、左右の各後輪12は、T/Mケース16、および、T/Mケース16から左右外側方に向けて延設した左右一対の後車軸ケース27に、後輪用の差動装置17や後車軸18などを介して支持されている。左右の後車軸ケース27は、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10、などとともに補助フレーム11に支持されている。左右の各後車軸ケース27の延出端部には、後輪用のブレーキとしてディスクブレーキ28が装備されている。
図4、図5および図15〜18に示すように、補助フレーム11は、L字状に屈曲形成した左右一対のサイドメンバ11A、それらを連結する複数のクロスメンバ11B、エンジン支持用の第1プレート11C、後車軸ケース支持用の左右一対の第2プレート11D、および、左右の後車軸ケース27を固定保持する左右一対のホルダ11E、などにより構成されている。左右のホルダ11Eは、対応するサイドメンバ11Aの車体内側に隣接配備されている。補助フレーム11は、リヤサスペンション29を介して車体フレーム1に懸架されている。リヤサスペンション29には、5リンク式のリジットアクスルサスペンションが採用されている。
図1、図2および図4〜11に示すように、エンジン8は、そのフライホイール30と一体回転する出力軸31が車体の左右幅方向に沿う姿勢となるように、また、そのエンドプレート32が車体の右外側方に面するように、補助フレーム11の第1プレート11Cに横向きに搭載されている。出力軸31には、出力ギヤ33がスプライン嵌合されている。
HST9は、そのハウジング34の内部に、油圧ポンプ35、主油圧モータ36、および副油圧モータ37、などを備えて構成されている。ハウジング34は、ポートブロック34A、油圧ポンプ35を覆う第1ケース34B、主油圧モータ36を覆う第2ケース34C、および、副油圧モータ37を覆う第3ケース34D、などにより構成されている。油圧ポンプ35には、アキシャルプランジャ型の可変容量ポンプが採用されている。主油圧モータ36には、アキシャルプランジャ型の定容量モータが採用されている。副油圧モータ37には、アキシャルプランジャ型の可変容量モータが採用されている。
HST9は、その入力軸となるポンプ軸38、および、その出力軸となるモータ軸39が、車体の左右幅方向に沿う姿勢となるように姿勢設定されている。
油圧ポンプ35は、その斜板35Aが搭乗部7に備えた中立復帰型の変速ペダル(図示せず)に油圧サーボ機構(図示せず)を介して連係されている。油圧サーボ機構は、変速ペダルの踏み込み操作に基づいて、変速ペダルの踏み込み操作量に応じた角度まで油圧ポンプ35の斜板35Aを傾動させるように構成されている。つまり、変速ペダルの踏み込み操作を行うことにより、ポンプ斜板35Aの傾動によるHST9の変速操作を行うことができる。
副油圧モータ37は、その斜板37Aが押しバネ40により中立位置に復帰付勢され、ピストン41の作動により押しバネ40の付勢に抗して傾動する。ピストン41は、油圧ポンプ35からの作動油を主油圧モータ36および副油圧モータ37に供給する供給油路(図示せず)に接続されている。供給油路は、その内圧が走行負荷の変動に応じて変化する。そして、走行負荷の増大により供給油路の内圧が所定値を超えると、ピストン41が、副油圧モータ37の斜板37Aを、供給油路の内圧と押しバネ40の付勢力とが均衡する傾斜角度まで、押しバネ40の付勢に抗して傾動させる。つまり、走行負荷の増大により供給油路の内圧が所定値を超えた場合には、モータ斜板37Aの傾動によるHST9の変速操作が行われることになる。この変速操作が行われると、油圧モータ全体としての容量を大きくなり、モータ軸39の回転速度が低下するとともにモータ軸39の出力トルクが高くなる。これにより、増大する走行負荷に応じた高い出力トルクを得ることができる。
走行負荷の増大により副油圧モータ37の斜板37Aが限界角度まで傾動した後に、さらに走行負荷が増大して供給油路の内圧が上昇する場合には、供給油路の内圧が、油圧ポンプ35の斜板35Aを中立位置に向けて押し戻す反力として作用する。これにより、モータ軸39の回転速度をさらに低下させることができ、さらに増大する走行負荷に応じたより高い出力トルクを得ることができる。
ポンプ軸38の左端部には、エンジン8の出力ギヤ33と減速伝動可能に噛合する入力ギヤ42がスプライン嵌合されている。つまり、エンジン8の出力軸31に、出力ギヤ33と入力ギヤ42とを介してHST9のポンプ軸38が連結されている。ポンプ軸38の右端部には冷却ファン43がスプライン嵌合されている。第1ケース34Bにはオイルフィルタ44が装備されている。
図1、図2および図4〜14に示すように、トランスミッション10は、その伝動軸となる入力軸45、変速軸46、後進軸47、後輪駆動用の第1出力軸48、および、前輪駆動用の第2出力軸49のそれぞれが、車体の左右幅方向に沿う姿勢となるように、補助フレーム11に横向きに装備されている。
図8〜14に示すように、入力軸45は、T/Mケース16の前上部に配備され、その右端部がHST9のモータ軸39にスプライン嵌合されている。入力軸45には、第1低速ギヤ50、第1高速ギヤ51、および第1後進ギヤ52、のそれぞれが一体形成されている。
変速軸46は、入力軸45の後下方に位置するようにT/Mケース16に配備されている。変速軸46には、第1低速ギヤ50と噛合する第2低速ギヤ53、第1高速ギヤ51と噛合する第2高速ギヤ54、および第2後進ギヤ55、のそれぞれが相対回転可能に外嵌装備されている。変速軸46における第2低速ギヤ53と第2高速ギヤ54との間には、変速軸46と一体回転する第1シフタ56が、第2低速ギヤ53に噛合する低速前進位置と、第2高速ギヤ54に噛合する高速前進位置と、それらのいずれにも噛合しない中立位置とに摺動変位可能に配備されている。変速軸46における第2後進ギヤ55の左側方箇所には、変速軸46と一体回転する第2シフタ57が、第2後進ギヤ55に噛合する後進位置と、第2後進ギヤ55に噛合しない中立位置とに摺動変位可能に配備されている。変速軸46の右端部には第1減速ギヤ58がスプライン嵌合されている。
後進軸47は、入力軸45の後上方で、かつ、変速軸46の前上方に位置するように、T/Mケース16に配備されている。後進軸47には、第1後進ギヤ52と第2後進ギヤ55とに噛合する第3後進ギヤ59が相対回転可能に外嵌装備されている。
第1出力軸48は、変速軸46の後下方に位置するようにT/Mケース16に配備されている。第1出力軸48の右端部には、第1減速ギヤ58と噛合する第2減速ギヤ60がスプライン嵌合されている。第1出力軸48における第2減速ギヤ60の左側方箇所にはピニオンギヤ61が一体形成されている。ピニオンギヤ61は、その後下方に位置する後輪用の差動装置17に備えたリングギヤ62と噛合する。
第2出力軸49は、第1出力軸48の右前下方に位置するようにT/Mケース16に配備されている。第2出力軸49の左端部には、第2減速ギヤ60と噛合する伝動ギヤ63が一体形成されている。
T/Mケース16の内部における変速軸46の後方で差動装置17の上方の位置には、フォークロッド64とカム軸65とが、車体の左右幅方向に沿う姿勢で、前後に並列配備されている。
フォークロッド64には、第1シフタ56と一体摺動する第1シフトフォーク66と、第2シフタ57と一体摺動する第2シフトフォーク67とが、相対摺動可能に外嵌装備されている。
カム軸65には、第1シフトフォーク66に一体形成した係合突起66Aが係入される第1案内溝65Aと、第2シフトフォーク67に一体形成した係合突起67Aが係入される第2案内溝65Bとが形成されている。第1案内溝65Aおよび第2案内溝65Bは、カム軸65の回動操作に伴って、第1シフトフォーク66および第2シフトフォーク67の各係合突起66A,67Aを操作案内することにより、第1シフトフォーク66および第2シフトフォーク67を介して、第1シフタ56および第2シフタ57をカム軸65の操作位置に応じた変速位置に摺動変位させるように形成されている。カム軸65の右端部には、カム軸65と一体回転する操作ギヤ68と円盤69とが外嵌装備されている。
操作ギヤ68には、左右向きの連動軸70を介して操作アーム71と一体揺動するセクタギヤ72が噛合されている。操作アーム71は、搭乗部7に備えた変速レバー(図示せず)に操作連係されている。
円盤69には、カム軸65の中立位置、低速前進位置、高速前進位置、および後進位置、での位置保持を可能にする4つの貫通孔69Aが穿設されている。T/Mケース16には、各貫通孔69Aへの係合により、カム軸65を中立位置、低速前進位置、高速前進位置、および後進位置、のそれぞれの位置に係合保持するボール式のデテント機構73が装備されている。
つまり、変速レバーを操作することにより、トランスミッション10の変速状態を、第1シフタ56と第2シフタ57とのそれぞれを中立位置に保持した中立状態、第1シフタ56を低速前進位置に保持し、かつ、第2シフタ57を中立位置に保持した低速前進状態、第1シフタ56を高速前進位置に保持し、かつ、第2シフタ57を中立位置に保持した高速前進状態、および、第1シフタ56を中立位置に保持し、かつ、第2シフタ57を後進位置に保持した後進状態、のいずれかに切り換えることができる。
図8および図10に示すように、後輪用の差動装置17は、リングギヤ62と一体回転するケーシング74、ケーシング74の内部に後車軸18と直交する姿勢で装備された支軸75、支軸75の両端部に相対回転可能に外嵌された一対のピニオンギヤ76、および、ケーシング74に相対回転可能に内嵌され、かつ、対応する後車軸18にスプライン嵌合された左右一対のサイドギヤ77、などにより構成されている。
T/Mケース16には、搭乗部7に備えたデフロックペダル(図示せず)の踏み込み操作に連動して、後輪用の差動装置17による左右の後輪12の差動を阻止するロック機構78が装備されている。
ロック機構78は、右側の後車軸18にスプライン嵌合された差動阻止用のクラッチ79、クラッチ79と一体摺動するシフトフォーク80、シフトフォーク80を相対回転可能かつ相対摺動可能に支持する左右向きの操作軸81、シフトフォーク80と操作軸81とを連係する連係ピン82、および、操作軸81に一体回動可能に連結された操作アーム83、などにより構成されている。
シフトフォーク80には、連係ピン82が係入されるカム溝80Aが形成されている。連係ピン82は操作軸81と一体回動する。操作アーム83はデフロックペダルに連係されている。カム溝80Aは、連係ピン82の回動に連動してシフトフォーク80を摺動変位させることにより、クラッチ79を、差動装置17のケーシング74に咬合させるロック位置と、その咬合を解除するロック解除位置とに摺動変位させるように形成されている。
図14および図15に示すように、前輪用の動力取出装置19は、第2出力軸49の右端部にスプライン嵌合された前輪動力取り出し用のクラッチ84、第2出力軸49の右端部に相対回転可能に外嵌された第1ベベルギヤ85、第1ベベルギヤ85と噛合する第2ベベルギヤ86が一体形成された動力取出軸87、および、それらを覆うようにT/Mケース16に連結されたケーシング88、などにより構成されている。
動力取出装置19のケーシング88には、搭乗部7に備えた切換レバー(図示せず)の操作に連動して、クラッチ84を第1ベベルギヤ85に咬合させる四輪駆動状態と、クラッチ84の第1ベベルギヤ85との咬合を解除させる二輪駆動状態とに切り換える駆動切換機構89が備えられている。
駆動切換機構89は、ケーシング88に相対回転可能に支持された上下向きの操作軸90、および、操作軸90に一体回動可能に連結された操作アーム91、などにより構成されている。操作軸90の下端部には、操作軸90の回動に連動して、クラッチ84を、第1ベベルギヤ85と咬合する伝動位置と、その咬合を解除する非伝動位置とに摺動変位させる偏心カム92が一体形成されている。操作アーム91は切換レバーに連係されている。
図2、図4〜12および図14に示すように、T/Mケース16は、左側の第1ケース93と右側の第2ケース94とから構成され、それらを連結することにより、トランスミッション10と後輪用の差動装置17とを収容する収容空間が形成される。第2ケース94には、トランスミッション10の入力部10Aからエンジン8の出力部8Aに向けて延出する延出部94Aが一体形成されている。延出部94Aは、エンジン8に備えたフライホイール30や出力ギヤ33などを覆う第1ケース部分94Aa、ポンプ軸38に備えた入力ギヤ42などを覆う第2ケース部分94Ab、および、HST9の主油圧モータ36を覆う第3ケース部分94Ac、を有するように形成されている。
延出部94Aは、その左端縁となる第1ケース部分94Aaの周縁94aがエンジン8のエンドプレート32に連結される。また、延出部94Aの右端縁となる第2ケース部分94Abの周縁94bと第3ケース部分94Acの周縁94cとが、ガスケット95を介してHST9のポートブロック34Aに連結されている。
これにより、HST9のポートブロック34Aは、エンジン8とトランスミッション10とにわたるように、そのポンプ側が、T/Mケース16の第1ケース部分94Aaと第2ケース部分94Abとを介してエンジン8のエンドプレート32に連結され、かつ、そのモータ側が、T/Mケース16の第3ケース部分94Acを介してトランスミッション10の入力部10Aに連結されることになる。
つまり、この構成では、T/Mケース16の第2ケース94がHST9の第2ケース34Cに兼用されている。また、HST9のポートブロック34Aが、T/Mケース16の右側壁に兼用され、T/Mケース16の第2ケース94との間に入力ギヤ42などを収容する収容空間を形成する。これにより、HST9およびT/Mケース16の構成部品を削減することができる。
しかも、T/Mケース16における第2ケース94の延出部94Aが、エンジン8とトランスミッション10とを連結する連結部材になることから、専用の連結部材を設ける場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化やコストの削減を図ることができる。
さらに、HST9のポートブロック34Aが、エンジン8とトランスミッション10とを連結する第2ケース94の延出部94Aを補強する補強部材として機能することから、専用の補強部材を設けることなく、エンジン8とトランスミッション10との連結強度を高めることができる。
そして、この伝動構造では、前述したように、エンジン8の出力軸31、HST9のポンプ軸38とモータ軸39、および、トランスミッション10の各伝動軸45〜49、のそれぞれが、左右の後車軸18と平行な左右向きの姿勢で配備されている。これにより、エンジン8の出力軸31、HST9のポンプ軸38とモータ軸39、および、トランスミッション10の各伝動軸45〜49を、それらの前後方向の間隔が小さくなるように配置することができる。そして、このような配置を行うことにより、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10を、車体前後方向の長さを短くした状態で配備することができる。また、トランスミッション10を、その車体前後方向の長さを短くした状態に構成することができる。その結果、車体の全長を短くすることができる。
また、エンジン8の出力軸31にHST9のポンプ軸38を、トランスミッション10の入力軸45にHST9のモータ軸39を、それぞれ連結することにより、HST9が、横向きのエンジン8およびトランスミッション10の右側方に、それらと側面視で重なるように配備されることになる。これにより、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10を、車体の前後方向に沿って一列状に並べる場合に比較して、車体の全長を短くすることができる。
その上、トランスミッション10の各伝動軸45〜49が、左右の後車軸18と平行な左右向きの姿勢で配備されることにより、トランスミッション10の第1出力軸48と左右の後車軸18とを伝動可能に連結するファイナルギヤとして装備するピニオンギヤ61およびリングギヤ62に、ベベルギヤよりも安価な平ギヤを使用することができる。
図1、図3〜5および図16〜18に示すように、リヤサスペンション29は、左右の後輪12の車体前後方向の位置決めを行う左右一対のアッパーアーム96と左右一対のロアアーム97、左右の後輪12の車体左右方向の位置決めを行う単一のラテラルロッド98、左右一対のダンパ99、および、左右一対のコイルバネ100、などにより構成されている。
左右のアッパーアーム96および左右のロアアーム97は、ベースフレーム14の各サイドメンバ14Aの真下に位置するように前後向きに配置されている。左右のアッパーアーム96およびロアアーム97の両端部には、連結用のボス96A,96B,97A,97Bが一体装備されている。
左右のアッパーアーム96において、前側のボス96Aは、ベースフレーム14における左右のサイドメンバ14Aの後部に備えたブラケット14Cに、ゴムブッシュ101および左右向きのボルト102などを介して連結されている。後側のボス96Bは、補助フレーム11における対応するサイドメンバ11Aの上端に備えたブラケット11Fに、ゴムブッシュ101および左右向きのボルト102などを介して連結されている。
左右のロアアーム97において、前側のボス97Aは、ベースフレーム14における左右のサイドメンバ14Aの前後中間部に備えたブラケット14Dに、ゴムブッシュ101および左右向きのボルト102などを介して連結されている。後側のボス97Bは、補助フレーム11における対応するサイドメンバ11Aの前端に備えたブラケット11Gに、ゴムブッシュ101および左右向きのボルト102などを介して連結されている。
左右のアッパーアーム96および左右のロアアーム97は、左右のアッパーアーム96の長さよりも左右のロアアーム97の長さが長くなるように、また、左右のアッパーアーム96が左右のロアアーム97よりも車体の後部側に位置するように、さらに、左右のアッパーアーム96の車体フレーム1に対する角度が左右のロアアーム97の車体フレーム1に対する角度よりも大きくなるように、それぞれ設定されている。
ラテラルロッド98は、ベースフレーム14の後端よりも車体内方側の位置において左右向きに配置されている。ラテラルロッド98の両端部には、連結用のボス98A,98Bが一体装備されている。左側のボス98Aは、ベースフレーム14における左側のサイドメンバ14Aの後端部に備えたブラケット14Eに、ゴムブッシュ103および前後向きのボルト104などを介して連結されている。右側のボス98Bは、補助フレーム11における右側のサイドメンバ11Aの上部に備えたブラケット11Hに、ゴムブッシュ103および前後向きのボルト104などを介して連結されている。
左右のダンパ99は、その両端部に連結用のボス99A,99Bが一体装備されている。上側のボス99Aは、ベースフレーム14における各サイドメンバ14Aの後部に車体内向きに突設したブラケット14Fに、ゴムブッシュ105および前後向きのボルト106などを介して連結されている。下側のボス99Bは、補助フレーム11の対応するホルダ11Eに、ゴムブッシュ105および前後向きのボルト106などを介して連結されている。そして、各ダンパ99にコイルバネ100が、そのコイルバネ100により路面からの衝撃が吸収されるように、また、ダンパ99によりコイルバネ100の動きがコントロールされる(コイルバネ100の周期振動の収束が早まる)ように外嵌装備されている。
つまり、このリヤサスペンション29は、左右のアッパーアーム96およびロアアーム97が、ベースフレーム14の左右のサイドメンバ14Aと平面視で重なり合い、また、ラテラルロッド98が、ベースフレーム14の後端よりも車体内方側の後端部に配備され、さらに、左右のダンパ99およびコイルバネ100が、ベースフレーム14の対応するサイドメンバ14Aに隣接して、左右のサイドメンバ14Aよりも車体内方側に位置するように構成されている。
これにより、リヤサスペンション29がベースフレーム14から車体外方側にはみ出すことに起因して、リヤサスペンション29に他物が接触し易くなる虞を回避できるようにしながら、ベースフレーム14と、このベースフレーム14にリヤサスペンション29を介して懸架した補助フレーム11との間に形成される空間を大きく確保することができる。その結果、他物の接触に起因してリヤサスペンション29が損傷する虞を効果的に抑制することができる。また、補助フレーム11に、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10などを、ベースフレーム14などとの間に余裕を有する好適な状態で装備することができ、これにより、リヤサスペンション29が路面からの振動や衝撃を緩和する際に、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10などがベースフレーム14などに接触する虞を未然に回避することができる。
ところで、例えば、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10をベースフレーム14に装備し、かつ、そのベースフレーム14にリヤサスペンション29を介して左右の後輪12を懸架すると、リヤサスペンション29が路面からの振動や衝撃を緩和する際には、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10に対して左右の後輪12が変位するようになる。そのため、左右の後輪12に対する伝動系に、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10、に対する左右の後輪12の変位を許容する自在継手などを装備する必要がある。
これに対し、この多目的作業車においては、ベースフレーム14にリヤサスペンション29を介して懸架された補助フレーム11に、左右の後輪12とともに、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10を装備することにより、リヤサスペンション29が路面からの振動や衝撃を緩和する際には、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10が、左右の後輪12とともにベースフレーム14に対して一体的に変位するようになる。そのため、左右の後輪12に対する伝動系に、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10、に対する左右の後輪12の変位を許容する自在継手などを装備する必要がない。
つまり、ベースフレーム14にリヤサスペンション29を介して懸架した補助フレーム11に、左右の後輪12とともに、エンジン8、HST9、およびトランスミッション10を装備することにより、部品点数の削減による伝動構造の簡素化およびコストの削減を図ることができる。
その上、ベースフレーム14とリヤサスペンション29との間、および、補助フレーム11とリヤサスペンション29との間に、ゴムブッシュ101,103,105を介装することにより、これらのゴムブッシュ101,103,105により左右のひねりを吸収することができる。その結果、リヤサスペンション29に構造が簡単で安価なリジットアクスルサスペンションを採用しながらも、乗り心地の向上を図ることができる。
また、エンジン8が、リヤサスペンション29を介してベースフレーム14に防振支持された状態になることから、エンジン専用の防振ゴムを備えることなく、エンジン8の振動がベースフレーム14に伝わることを防止することができる。しかも、エンジン専用の防振ゴムを備える場合には、エンジン1からトランスミッション10にわたる伝動系に、それらの相対変位を許容する自在継手などを装備する必要があるが、この多目的作業車においては、そのような自在継手などを装備する必要もない。つまり、部品点数の削減による構成の簡素化およびコストの削減をさらに図りながら、良好な乗り心地を確保することができる。
図19に示すように、荷台13は、その底部における前後中間位置よりも後方寄りの位置に左右一対のブラケット107が装備されている。左右のブラケット107は、ベースフレーム14の後端部に備えた左右向きの支軸108に相対回動可能に外嵌されている。荷台13の底部には、ベースフレーム14により受け止め支持される4つのマウントゴム109が装備されている。荷台13の底部における前後中間位置には、左右一対の揺動リンク110の一端部が連結されている。左右の揺動リンク110の他端側には、ベースフレーム14の後部に備えた左右向きの係止ピン111が係入される長孔110Aが形成されている。荷台13における前部側の左右両側部には把手112が装備されている。
つまり、把手112を把持して荷台13の前部側を引き上げることにより、荷台13の姿勢を、各マウントゴム109がベースフレーム14により受け止め支持される積載姿勢から、各マウントゴム109がベースフレーム14から浮上し、各揺動リンク110における長孔110Aの前縁に支軸108が接当するダンプ姿勢に切り換えることができる。
各揺動リンク110における長孔110Aの前端箇所には、係止ピン111に対して係合可能な凹部110Bが上方に向けて凹入するように形成されている。
つまり、荷台13をダンプ姿勢に切り換えた際に、長孔110Aの前縁に接当した支軸108に対して凹部110Bが係合することにより、荷台13をダンプ姿勢に保持することができる。また、把手112を把持しながら、各揺動リンク110の凹部110Bと係止ピン111との係合を解除することにより、荷台13の姿勢をダンプ姿勢から積載姿勢に切り換えることができる。
図13に示すように、トランスミッション10には、その中立状態を検出する検出機構113が装備されている。検出機構113は、カム軸65と一体回転する円盤69の外周に凹入形成された中立検出用の凹部69Bと、この凹部69Bにアクチュエータ114Aが係入することにより閉状態に切り換わるスイッチ114とから構成されている。
スイッチ114は、エンジン8の始動を牽制する始動牽制回路(図示せず)の構成要素である。始動牽制回路は、スイッチ114が開状態である場合、つまり、トランスミッション10が中立状態でない場合に、エンジン8の始動を阻止するように構成されている。
〔別実施形態〕
〔1〕作業車としては、トラクタ、草刈機、あるいは田植機、などであってもよい。
〔2〕作業車としては、エンジン8および変速装置9,10を車体の前部側に配備し、エンジン8からの動力を変速装置9,10を介して左右の前輪2と左右の後輪12とに伝達する四輪駆動型に構成したものであってもよい。
〔3〕作業車としては、エンジン8および変速装置9,10を車体の後部側に配備し、エンジン8からの動力を変速装置9,10を介して左右の後輪12に伝達する後輪駆動型に構成したものであってもよい。
〔4〕作業車としては、エンジン8および変速装置9,10を車体の前部側に配備し、エンジン8からの動力を変速装置9,10を介して左右の前輪2に伝達する前輪駆動型に構成したものであってもよい。
〔5〕変速装置として、トランスミッション10のみを備えるものであってもよく、また、HST9に代えてベルト式の無段変速装置を備えるものであってもよく、さらに、HST9と遊星歯車式の無段変速装置とからなる油圧−機械式トランスミッション(HMT)を備えるものであってもよい。
〔6〕HST9としては、副油圧モータ37を備えていないものであってもよい。
〔7〕フロントサスペンション25に、5リンク式のリジットアクスルサスペンションを採用し、このフロントサスペンション25を介して、左右の前輪2、エンジン8、および変速装置9,10などを装備した補助フレーム11を、車体フレーム1に懸架するようにしてもよい。
〔8〕補助フレーム11に、エンジン8および変速装置9,10を、それらの各軸31、38、39、45〜49が前後向きになるように装備してもよい。
〔9〕エンジン8と変速装置9,10とを、伝動軸や伝動ベルトなどを介して伝動可能に連結してもよい。
〔10〕フロントサスペンション25またはリヤサスペンション29に採用する5リンク式のリジットアクスルサスペンションとしては、左右のアッパーアーム96の長さが左右のロアアーム97の長さよりも長くなるように、または、それらの長さが同じになるように設定したものであってもよい。また、左右のアッパーアーム96が左右のロアアーム97よりも車体の前部側に位置するように、または、それらの車体前後方向の位置が同じ位置になるように設定したものであってもよい。さらに、左右のアッパーアーム96の車体フレーム1に対する角度が左右のロアアーム97の車体フレーム1に対する角度よりも小さくなるように、または、それらの車体フレーム1に対する角度が同じになるように設定したものであってもよい。
〔11〕フロントサスペンション25またはリヤサスペンション29に採用する5リンク式のリジットアクスルサスペンションとしては、ラテラルロッド98における右側のボス98Bを、ベースフレーム14における右側のサイドメンバ14Aの後端部に備えたブラケット14Eに、ゴムブッシュ103および前後向きのボルト104などを介して連結し、ラテラルロッド98における左側のボス98Aを、補助フレーム11における左側のサイドメンバ11Aの上部に備えたブラケット11Hに、ゴムブッシュ103および前後向きのボルト104などを介して連結するものであってもよい。また、補助フレーム11に備えたブラケット11Hに連結されるラテラルロッド98の左右いずれか一方のボス98A,98Bを、補助フレーム11のブラケット11Hに代えて、補助フレーム11に装備したT/Mケース16や後車軸ケース27などに備えたブラケットに、ゴムブッシュ103および前後向きのボルト104などを介して連結するようにしてもよい。
〔12〕補助フレーム11の構成としては、エンジン8および変速装置9,10の装備姿勢、エンジン8と変速装置9,10との連結構造、装備する変速装置9,10の種類、あるいは、フロントサスペンション25またはリヤサスペンション29に採用する5リンク式のリジットアクスルサスペンションの構成、などに応じて種々の変更が可能である。
多目的作業車の全体側面図 多目的作業車の伝動構造を示す概略平面図 車体フレームの構成を示す斜視図 エンジン、HST、トランスミッション、後輪などの支持構造を示す要部の縦断側面図 エンジン、HST、トランスミッション、後輪などの支持構造を示す要部の横断平面図 エンジンにHSTとトランスミッションと後車軸ケースとを連結した状態を示す要部の平面図 エンジンにHSTとトランスミッションと後車軸ケースとを連結した状態を示す要部の側面図 エンジンから後車軸への伝動構造を示す要部の横断平面図 エンジンからトランスミッションへの伝動構造を示す要部の横断平面図 トランスミッションの構成を示す要部の横断平面図 エンジンから後車軸への伝動構造を示す要部の縦断側面図 トランスミッションの操作構造を示す要部の横断平面図 トランスミッションの操作構造を示す要部の縦断側面図 動力取出装置の構成を示す要部の横断平面図 動力取出装置の操作構造を示す要部の縦断側面図 リヤサスペンションの構成を示す要部の平面図 リヤサスペンションの構成を示す要部の側面図 リヤサスペンションの構成を示す要部の縦断背面図 荷台の構成を示す要部の側面図
1 車体フレーム
2 車輪(前輪)
8 エンジン
9 変速装置(HST)
10 変速装置(トランスミッション)
11 補助フレーム
12 車輪(後輪)
25 サスペンション(フロントサスペンション)
29 サスペンション(リヤサスペンション)
96 アッパーアーム
97 ロアアーム
98 ラテラルロッド
99 ダンパ
100 コイルバネ

Claims (2)

  1. 車体フレームに左右一対の車輪を懸架するサスペンションを備えた作業車の車体構造であって、
    前記サスペンションとして、左右の前記車輪の車体前後方向の位置決めを行う左右一対のアッパーアームと左右一対のロアアーム、左右の前記車輪の車体左右方向の位置決めを行うラテラルロッド、路面からの衝撃を吸収する左右一対のコイルバネ、および、左右の前記コイルバネの動きをコントロールする左右一対のダンパ、を備える5リンク式のリジットアクスルサスペンションを採用し、
    左右の前記車輪をエンジン及び変速装置とともに支持する左右一対の補助フレームを備え、
    前記車体フレームは、車体前後方向に延在する左右一対のサイドメンバを有し、
    左右一対の前記補助フレームは、車体上下方向に延在する部分と、前記上下方向に延在する部分の下端部から車体前後方向における前方に延出する部分と、を有し、
    左右の前記補助フレームを、前記サスペンションを介して左右の前記サイドメンバに懸架してあり、
    左右の前記アッパーアームは、一端が、左右の前記補助フレームが有する前記上下方向に延在する部分の上端部に、車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結されるとともに前方に延出して、他端が、左右の前記サイドメンバに車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結され、
    左右の前記ロアアームは、一端が、左右の前記補助フレームが有する前記前方に延出する部分の前端部に、車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結されるとともに前方に延出して、他端が、左右の前記サイドメンバに車体左右向きの軸芯周りに揺動自在に連結され、
    左右の前記ロアアームの左右の前記サイドメンバへの連結部が、左右の前記アッパーアームの左右の前記サイドメンバへの連結部よりも車体前後方向における前方に位置し、
    左右一対の前記サイドメンバは、搭乗部の下方に位置する前側部分と、前記前側部分より上方に位置し、かつ、座席の後方に位置する後側部分と、前記前側部分及び前記後側部分を連結する中間部分とを備え、
    前記アッパーアームの前記他端は、前記後側部分に連結され、
    前記ロアアームの前記他端は、前記中間部分と前記前側部分との境界部の近傍に連結されていることを特徴とする作業車の車体構造。
  2. 左右の前記ダンパ及び左右の前記コイルバネを、左右の前記サイドメンバよりも車体内方側に配備してあることを特徴とする請求項1に記載の作業車の車体構造。
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