JP3529196B2 - 擁壁ブロック製造用型枠 - Google Patents

擁壁ブロック製造用型枠

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JP3529196B2
JP3529196B2 JP16281995A JP16281995A JP3529196B2 JP 3529196 B2 JP3529196 B2 JP 3529196B2 JP 16281995 A JP16281995 A JP 16281995A JP 16281995 A JP16281995 A JP 16281995A JP 3529196 B2 JP3529196 B2 JP 3529196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】前壁部に水抜孔と任意の深彫り紋
様の形成が可能で、前壁部背面の控え壁に複数のPC棒
鋼の挿通孔を設けた擁壁ブロックの製造時間短縮と省力
化生産に有用な擁壁ブロック製造用型枠を提供する。
【0002】
【従来の技術】順不同であるが、図7,図8を参照し、
前壁部背面の控え壁にPC棒鋼の挿通孔を設けた擁壁ブ
ロックBLと、該擁壁ブロックの使用状態(施工法)を
説明し、図9に於いて従来の擁壁ブロック製造用型枠を
説明する。
【0003】図7は、前壁部に水抜孔を設け前壁部背面
の控え壁にPC棒鋼の挿通孔を設けた擁壁ブロックの斜
視図である、この擁壁ブロックBLは、前壁部10に水
抜孔Hを穿設し前壁部10の背面側に2枚の控え壁15
を突設し、控え壁15部の上下方向にPC棒鋼を挿通す
る複数の挿通孔20を穿設し、該挿通孔20に直交した
グラウト材注入孔22を設けている。
【0004】図8は、擁壁ブロックの施工断面図であ
り、基礎工05上にアンカー筋Aを突出させて、該基礎
工05上に載置した擁壁ブロックBLの挿通孔20部に
アンカー筋Aを挿入し上段に擁壁ブロックBL2を載置
し、該擁壁ブロックBL2上面の挿通孔20からPC棒
鋼pc0挿通して挿通孔20に開口しているグラウト材
注入孔22から防食兼固着のためのグラウト材を充填
し、更に上段に擁壁ブロックBL3BL4等を載置し、
前記同様にPC棒鋼を挿通して所要段数の一体化した
壁を構築する。次に従来の擁壁ブロック製造用型枠を説
明する。
【0005】 図9は、従来の擁壁ブロック製造用型枠
の斜視図であり、長さを2分割した挿通孔形成部材9と
同じく長さを2分割した中子6を、前後妻板7,7夫々
に固着して、牽引用金具fを設けた前後妻板7,7を台
枠5上に前後動可能に転支し、開閉自在な両側板8,8
を設けて構成している。また、図下部に示すように、前
後部妻板7,7に牽引用金具fを設け、各部の剥離を促
すため螺入時に側板8端部を押圧可能な多数の押しボル
トboを前後妻板の外縁近辺に螺嵌する等の開放手段を
設け構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の型枠では、
脱型時(擁壁ブロックを型枠から取出すため型枠を開く
時)に挿通孔形成部材9及び中子6とコンクリートとの
付着力で、前後妻板7,7を開くことが困難であり、前
後部妻板の端部(図9に示す斜線部h)を人力で叩打し
て中子6・挿通孔形成部材9等の剥離を促しながら開い
たり、前後妻板7,7の牽引用金具fを牽引しながら、
前後妻板に設けた多数の押しボルトboの先端で、側板
8端部を押圧して剥離を促す等の作業を併用し妻板を解
放している。従って、脱型のための型枠開きと型枠の再
組付の工程に4人の作業員で合計約30分を要し、型枠
の変形・損傷による擁壁ブロックの精度不良等の欠点が
多かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来技術の擁壁ブロック
製造用型枠の欠点を排除するため、請求項1では、台枠
の前後部に開閉自在な前部・後部妻板を設け、前後方向
に2分割した中子と複数の挿通孔形成部材を該前部・後
部妻板に夫々固着して設け、台枠側面に左右側板を開閉
自在に設けた擁壁ブロック製造用型枠において、台枠3
0前後に前部妻板60と後部妻板70を開閉自在に枢着
し、前部妻板60の下部に駆動アーム62を垂設し、型
枠底面33の所定位置に中子150底面に当接する如く
水抜孔形成ピン68を挿通して設け、前記駆動アーム6
2と水抜孔形成ピン68間を前後運動を上下運動に変換
する昇降機構160で連結し、台枠30後部から前記後
部妻板70を貫通して前方へ中子支持梁80を突設し、
可撓部分を有する断面略U字形の中子150を設け、螺
杆131の回動運動を昇降運動に変換するリンク機構よ
り成る昇降機構130を、前記中子支持梁80に遊挿可
能な遊挿枠140下面に固着し、前記昇降機構130の
出力端を中子150の内部底面に連結し、遊挿枠140
上部と中子150内側間を拡縮リンク155で連結し、
前記中子支持梁80に上方・左右・前後方向に間隙gを
設けた遊挿枠140を介して中子150を吊設し、前記
前部・後部妻板60,70間に大径側にハンドル181
を固着した複数の挿通孔形成部材180を挿通抜去可能
して設けた、ことを特徴とする擁壁ブロック製造用型
枠を構成している。
【0008】請求項2では、台枠の前後部に開閉自在な
前部・後部妻板を設け、前後方向に2分割した中子と複
数の挿通孔形成部材を該前部・後部妻板に夫々固着して
設け、台枠側面に左右側板を開閉自在に設けた擁壁ブロ
ック製造用型枠において、台枠30前部に前部妻板60
を開閉自在に枢着し、前部妻板60の下部に駆動アーム
62と後退アーム65を垂設し、型枠底面33の所定位
置に中子150底面に当接する如く水抜孔形成ピン68
を挿通して設け、前記駆動アーム62と水抜孔形成ピン
68間を前後運動を上下運動に変換する昇降機構160
で連結し、台枠30後部に、前方へ中子支持梁80を突
設した後部妻板70を前後動可能に転支して設け、前記
後退アーム65と後部妻板70間を連結し、可撓部分を
有する断面略U字形の中子150を設け、螺杆131の
回動運動を昇降運動に変換するリンク機構より成る昇降
機構130を、前記中子支持梁80に遊挿可能な遊挿枠
140下面に固着し、前記昇降機構130の出力端を中
子150の内部底面に連結し、遊挿枠140上部と中子
150内側間を拡縮リンク155で連結し、前記中子支
持梁80に上方・左右・前後方向に間隙gを設けた遊挿
枠140を介して中子150を吊設し、前記前部・後部
妻板60,70間に大径側にハンドル181を固着した
複数の挿通孔形成部材180を挿通抜去可能として設け
た、ことを特徴とする擁壁ブロック製造用型枠を構成し
ている。
【0009】
【作用】図1乃至図5を使用し本発明の作用を説明す
る。請求項1記載の擁壁ブロック製造用型枠は、脱型時
に前部妻板60と後部妻板70の挿通孔63,73に封
着し挿入されているテーパ状挿通孔形成部材180を抜
去した後、前部妻板60側から緊締機構BOの螺杆BS
の回動頭部を所定方向へ回転すれば、直立していた前後
の締付ナットBNが緩んだ後螺合部の摩擦のため図示の
水平位置に回転し前部妻板60と後部妻板70の締付
孔66、76を潜り抜け可能となり、前部妻板60と後
部妻板70間の緊合が開放され、前部妻板60開きと後
部妻板70開きが可能となる、前部妻板60を前方へ開
けば駆動アーム62に連結した連結杆162が後退し
昇降機構160により水抜孔形成ピン68が型枠底面3
3下に降下する、後部妻板70を後方へ開けば、前部・
後部妻板60,70に穿設した既知の位置決め孔hと中
子150端部に突設した先鋭の位置決めピンpの嵌合が
開放され、同時に前部・後部妻板60,70と両側板9
0,90間の位置決めも開放され、両側板90,90開
きと中子150の上昇兼縮小操作が可能となる、次に中
子150に内設した昇降機構130の回動頭部132を
所定方向へ回転すれば、中子150は上昇し始めると共
に断面幅を縮小して中子外皮150aと製品のコンクリ
ート面との剥離が行われ、更に回転の進行により、中子
150は縮小と上昇(製品吊上時の余裕ができる)を終
了する。ここで、擁壁ブロックBLを僅か(紋様の深さ
分を考慮して)吊り上げれば、上方・左右・前後方向に
間隙gを設けて支持梁120に遊挿された中子150は
接触抵抗の少ない方へ移動して、従来型枠のように型枠
以上の高さまで吊り上げることなく前方へ簡単に脱型で
き、作業員2人で約5分間(試作試験による)で擁壁ブ
ロックの脱型工程を終えることができ、中子150上昇
により次工程のための中子外皮150a・紋様プレート
35面等の掃除が容易になる。
【0010】また、型枠組付時(打設時)に、昇降機構
130の回動頭部132を逆転すれば中子幅が拡幅する
と共に中子150が定位置へ降下する、次に、両側板9
0,90を閉じた後前部妻板60と後部妻板70を閉じ
れば、水抜孔形成ピン68が上昇すると共に、各部材間
の位置決めピンpが嵌合し型枠が規定寸法位置に仮止め
される、前部・後部妻板60,70間を緊締し挿通孔形
成部材180を挿通すれば即打設可能となる。緊締機構
BOと中子操作が全て前部妻板60側からの回動操作で
行えるため、簡単な空気・電動工具等で省力化でき型枠
組付工程が作業員2人で約5分間(試作試験による)で
終了し、生産効率が飛躍的に向上する。
【0011】図6(中子については図3,図4参照)
は、請求項2記載の擁壁ブロック製造用型枠で、脱型時
にテーパ状の挿通孔形成部材180を抜去した後、前部
妻板60側から緊締手段BOを所定方向へ回転すれば、
前部妻板60と後部妻板70間の緊合が開放され、前部
妻板60開きが可能となり、前部妻板60を開けば、連
動して後部妻板70が後退し同時に、前部・後部妻板6
0,70と中子150間の位置決めと、前部・後部妻板
60,70と両側板90,90間の位置決めも開放さ
れ、両側板90,90開きと中子150の上昇兼縮小操
作が可能となる、次に中子150に内設した昇降機構1
30の回動頭部132を所定方向へ回転すれば、中子1
50は上昇し始めると共に拡縮リンク155の回転によ
り中子断面幅を縮小し中子外皮150aと製品のコンク
リート面との剥離が行われ、更に回転の進行により、中
子150は縮小と上昇(製品吊上時の余裕ができる)を
終了する。ここで、擁壁ブロックBLを僅か(紋様の深
さ分を考慮して)吊り上げれば、従来型枠のように型枠
以上の高さまで吊り上げることなく前方へ簡単に脱型で
き、作業員2人で約5分間(試作試験による)で余裕を
以て擁壁ブロックBLの脱型工程を終えることができ
る。
【0012】また、型枠組付時(打設時)に、昇降機構
130の回動頭部132を逆転すれば昇降機構130の
出力端が降下し中子150が定位置へ降下すると共に拡
縮リンク155端部が外側へ移動し中子150断面を拡
幅する、次に、両側板90,90を閉じた後前部妻板6
0を閉じれば後部妻板70が前進し、各部材間の位置決
めピンp位置決め孔hが嵌合し型枠が規定寸法位置に仮
止めされる、前部・後部妻板60,70間を緊締し挿通
孔形成部材180を挿通すれば即打設可能となる。中子
操作と緊締操作が全て前部妻板60側からの回動操作で
行えるため、簡単な空気・電動工具等で省力化でき型枠
組付工程が作業員2人で約5分間(試作試験による)で
終了し、生産効率が飛躍的に向上する。
【0013】
【実施例】図1乃至図5は、本発明の実施例を示すもの
で、図1は、請求項1に係る擁壁ブロック製造用型枠の
一部分解した斜視図、図2は、請求項1に係る擁壁ブロ
ック製造用型枠の説明図、図3は、請求項1及び2に係
る擁壁ブロック製造用型枠の中子の構成及び作用説明
図、図4は、中子の昇降機構の説明図、図5は、挿通孔
形成部材の説明図、図6は、請求項2に係る擁壁ブロッ
ク製造用型枠の説明図、図7は、本発明の擁壁ブロック
製造用型枠で造る擁壁ブロックの斜視図、図8は、擁壁
ブロックの施工断面図、図9は、従来の擁壁ブロック製
造用型枠の斜視図である。
【0014】以下、図1乃至図6を参照して本発明の擁
壁ブロック製造用型枠の構成を説明する。
【0015】図1は、請求項1に係る擁壁ブロック製造
用型枠の一部分解した斜視図で、本実施例の概略構成を
示すため前部妻板60と後部妻板70と左側板90を脱
型位置まで開き、図右下に分解して示す右側側板90
は、台枠30側面のヒンジ部34にトーションバー94
を介して開閉時の側板重量を軽減するため閉じ方向へ付
勢し枢着している(左側板90も同様)、また、図中の
中子150の昇降機構130(後に詳記する)は未操作
状態で、製品である擁壁ブロックBLは二点鎖線で示
し、前部妻板60開きにより型枠の底面33下に降下し
た水抜きピン68と昇降機構130(後に詳記する)は
図示を省略している。図上部に示す打設用の傘部材15
0Kは、該傘部材中央上部から打設したコンクリートを
中子150と両側板90,90間の空間部へ効率よく投
入するもので中子上端部に挟挿し、中子と同時に拡縮可
能に設けてもよい。なお、トーションバー94は枢軸9
4bに外嵌した蔓巻スプリングspに置き換え構成する
こともできる。
【0016】図2は請求項1に係る擁壁ブロック製造用
型枠の説明図で、両図を参照して本実施例の構成を詳記
する。
【0017】紋様形成用の合成樹脂製の紋様プレート3
5を載置可能な底面部33を展着した台枠30の前後
に、開閉自在な前部妻板60と後傾可能な後部妻板70
を枢着し、水平位置まで開く前部妻板60は開閉作業時
の重量を軽減するため枢着部の枢軸に、前部妻板60を
上方へ付勢する蔓巻スプリングspを外嵌し、前部妻板
60の下部に駆動アーム62を垂設し、型枠底面33の
所定位置に中子150底面に当接する如くテーパ状の水
抜ピン68を昇降自在に挿通して設け、前部妻板60開
きによる駆動アーム62の前後運動を前記水抜きピン6
8の上下運動に変換するため、図下部に拡大して示す短
リンク165の下端部165aを支承部166に軸着
し、該短リンク165の上端部165bを短リンク16
5の2倍長さの長リンク167の中点167cに軸着
し、2組の長リンク167,167の下端部167a,
167aを前後の摺動部材170Aと170Bに軸着
し、前後の摺動部材170Aと170B間を連結リンク
171で連結し、両長リンク上端部167bを前記水抜
きピン68の取付部材69の軸部69bに軸着して構成
した昇降機構160を設け、該昇降機構160の入力部
である前部の摺動部材170A(または後部の摺動部材
170B)と前記駆動アーム62間を連結杆162で連
結し、前部妻板60開き(閉じ)により水抜きピン68
が連動して降下(上昇)可能に構成している。
【0018】 図3は、本発明の中子の昇降機構の構成
及び作用説明図で、図4は、本発明の中子の構成及び作
用説明図である。前出の図2乃至図4により、要部であ
る昇降且つ拡縮可能な中子150と該中子150を遊動
して支持する中子支持梁80を説明する。
【0019】 この実施例では、台枠30後部から延設
した中子支持梁80を前記後部妻板70を貫通して前方
へ水平に突設し、一部に可撓部分を設け他に補強リブL
を配した断面略U字形の中子150を設け、中子150
の内部底面から上方へ連結部材152を立設し、一端に
回動頭部132を設けた螺杆131の前部側と後部側
に、逆位相の螺刻部130L(左螺子)と螺刻部130
R(右螺子)を1組とする螺刻部2組を刻設し、夫々の
螺刻部130L(左螺子)と螺刻部130R(右螺子)
に、軸心と直交する両側に軸部135を突設したナット
130LNと130RNを螺嵌し、夫々のナット130
LNと130RNの軸部135にリンク136の上端部
136aを連結し垂下した両方の下端部136bを集合
し、前記連結部材152の上部に設けた連結孔152a
に夫々連結し、螺杆132の要所を軸受139で支承
し、該軸受139上面を前記支持梁80に間隙g(上方
・左右・前後方向への)を設けて遊挿可能な遊挿枠14
0下面に固着したリンク機構より成る昇降機構130を
設け、螺杆132の回動により夫々のナット130L
N,130RN間の離反または接近によりリンク136
集合部が上下し、中子150が昇降する昇降機構130
を構成している。
【0020】 更に、前記遊挿枠140上部と中子15
0内側リブL間を拡縮リンク155で連結し、中子15
0の上昇により拡縮リンク155が上方へ回転して中子
幅を縮小し、中子降下時に中子幅を正規寸法に復帰可能
に構成し、前記中子支持梁80に遊挿枠140を介して
中子150を上方・左右・前後方向に遊動可能に遊挿
(脱型時に若し中子外皮と製品が接触した場合に抵抗を
軽減する方向へ中子が移動する間隙gを設けている)し
て支持している。
【0021】図5は、挿通孔形成部材の構成を示す説明
図で、請求項1及び2に係る実施例共通のPC棒鋼の挿
通孔20を形成する複数のテーパ状の挿通孔形成部材1
80は、硬質クロムメッキした焼入れ鋼材・表面にクロ
ム・チタン系の硬質金属またはセラミックの溶射加工を
施した約1/200のテーパ状の鋼材等硬質素材で構成
し、大径側の端部に片側へ突設したハンドル181を設
け、後部妻板70の所定位置に挿通孔73を設け、該挿
通孔73の周りに嵌脱用の傾斜部材73aと係止部材7
3bを固着して設け、挿通孔形成部材180挿着時にハ
ンドル181を下方へ軽打すれば、挿通孔形成部材18
0が後部妻板70の挿通孔73と前部妻板60の挿通孔
63に封着して嵌合し、脱型時にハンドル181を上方
へ軽打すれば、傾斜部材73aの斜面により回転と同時
にコンクリート面が瞬間的に剥離して容易に抜去可能に
構成している。なお、図では後部妻板70側から挿着し
ているが前部妻板60側からの挿着も可能で、挿通孔形
成部材の嵌脱作業の時間短縮と省力化を計ることができ
る。なお、嵌脱用の傾斜部材73aと係止部材73bを
一体化した嵌脱部材73abとすることもできる。
【0022】図上部に示す小型の挿通孔形成部材180
Mを、図7で示した擁壁ブロックBLのグラウト孔22
形成のために、側板90の端部に挿通孔93と嵌脱部材
73abを設け(図1参照)、挿通孔93から前部妻板
60の凹陥部入子61の挿入孔61hに嵌脱可能に挿通
し設けてもよい、ハンドル181の1回の軽打のみで挿
通孔形成部材180Mの剥離嵌脱ができ、容易にグラウ
ト孔22を造ることができる。
【0023】図6は、請求項2記載の擁壁ブロック製造
用型枠の説明図で、概略構成を示すため前部妻板60と
前後動可能に転支した後部妻板70は脱型位置まで後退
して開き、側板90と挿通孔形成部材180等は省略し
ている。また、図中の中子150の昇降機構130は未
上昇状態で、前部妻板60開きにより図中の水抜きピン
68は型枠の底面33下に降下した状態で、図下部には
水抜ピン68の昇降機構160を拡大して示している。
【0024】本実施例が前述した請求項1記載の実施例
と異なる点は、前部妻板60下部に前出の駆動アーム6
2と併設して後退アーム65を垂設し、後部妻板70を
車輪77を設けた転支部材78(78b)に固着(また
は後傾可能に枢着して)立設し、該転支部材78(78
b)を案内軌条79に挿入し、前記後退アーム65と転
支部材78(78b)間を連動杆75で連結し、後部妻
板70から前方へ水平に中子支持梁80を突設し構成し
ている。他の構成は請求項1記載のものと同一である。
【0025】上記のように構成した請求項2記載の擁壁
ブロック製造用型枠は、脱型時に挿通孔形成部材180
を抜去し、前部妻板60を開けば前部妻板下部に垂設し
た駆動アーム62と後退アーム65の回転により前記水
抜ピン68が昇降機構160の作用により底面33下に
降下し、同時に前後動可能に転支された後部妻板70も
後退し、各部の位置決めも開放され遊動枠140を介し
て支持されている中子150は製品と同位置に留まる。
次に中子150の昇降機構130の回動頭部132を所
定方向へ回転すれば、中子130が上昇すると共に中子
幅が縮小し、即脱型可能となり前部妻板60と後部妻板
70が同時に開くため更に省力化が計れ、脱型及び打設
のための型枠組付作業が作業員2人で約5分間で余裕を
以て行うことができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の擁壁ブロック製造用型枠
は、脱着が煩雑な型枠の底面33下にある水抜孔形成ピ
ン68が、前部妻板60の開閉に連動して降下または上
昇するため省力化と時間短縮が計れ、脱型時に、中子1
50に内設した昇降機構130を操作すれば、中子15
0が上昇し始めると共に断面幅を縮小して中子外皮15
0aと製品のコンクリート面との剥離が行われ、更に回
転の進行により、中子150は縮小と製品吊上時の余裕
ができるまで上昇する。ここで、擁壁ブロックBLを僅
か吊り上げれば、前壁部に深彫り紋様のある擁壁ブロッ
クBLも従来型枠のように型枠以上の高さまで吊り上げ
ることなく安全に前方へ簡単に脱型でき、作業員2人で
約5分間(試作試験による)で擁壁ブロックの脱型工程
を終えることができ、また、中子150上昇により次工
程のための中子外皮150a・紋様プレート35面等の
掃除が容易になる効果がある。
【0027】型枠組付時(打設時)に、前部妻板60を
閉じれば水抜孔形成ピン68が同時に上昇して省力化と
時間短縮が計れ、中子150の昇降機構130の操作が
全て前部妻板60側からの回動操作で行えるため、簡単
な空気・電動工具等で省力化でき型枠組付工程が作業員
2人で約5分間(試作試験による)で終了し、生産効率
が飛躍的に向上する効果がある。
【0028】また、請求項2記載の擁壁ブロック製造用
型枠は、請求項1記載と同様の効果に加え、前部妻板6
0を開けば、水抜孔形成ピン68の降下と同時に後部妻
板70が後退し、更に、製造作業の省力化と時間短縮が
計れ 生産効率が飛躍的に向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、請求項1に係る擁壁ブロック製造用型枠の
一部分解した斜視図。
【図2】は、請求項1に係る擁壁ブロック製造用型枠の
説明図。
【図3】は、請求項1及び2に係る擁壁ブロック製造用
型枠の中子の構成及び作用説明図。
【図4】は、中子の昇降機構の説明図。
【図5】は、挿通孔形成部材の説明図。
【図6】は、請求項2に係る擁壁ブロック製造用型枠の
説明図。
【図7】は、本発明の擁壁ブロック製造用型枠で造る擁
壁ブロックの斜視図。
【図8】は、擁壁ブロックの施工断面図。の斜視図。
【図9】は、従来の擁壁ブロック製造用型枠の斜視図で
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台枠の前後部に開閉自在な前部・後部妻
    板を設け、前後方向に2分割した中子と複数の挿通孔形
    成部材を該前部・後部妻板に夫々固着して設け、台枠側
    面に左右側板を開閉自在に設けた擁壁ブロック製造用型
    枠において、台枠30前後に前部妻板60と後部妻板7
    0を開閉自在に枢着し、前部妻板60の下部に駆動アー
    ム62を垂設し、型枠底面33の所定位置に中子150
    底面に当接する如く水抜孔形成ピン68を挿通して設
    け、前記駆動アーム62と水抜孔形成ピン68間を前後
    運動を上下運動に変換する昇降機構160で連結し、台
    枠30後部から前記後部妻板70を貫通して前方へ中子
    支持梁80を突設し、可撓部分を有する断面略U字形の
    中子150を設け、螺杆131の回動運動を昇降運動に
    変換するリンク機構より成る昇降機構130を、前記中
    子支持梁80に遊挿可能な遊挿枠140下面に固着し、
    前記昇降機構130の出力端を中子150の内部底面に
    連結し、遊挿枠140上部と中子150内側間を拡縮リ
    ンク155で連結し、前記中子支持梁80に上方・左右
    ・前後方向に間隙gを設けた遊挿枠140を介して中子
    150を吊設し、前記前部・後部妻板60,70間に大
    径側にハンドル181を固着した複数の挿通孔形成部材
    180を挿通抜去可能として設けた、ことを特徴とする
    擁壁ブロック製造用型枠。
  2. 【請求項2】 台枠の前後部に開閉自在な前部・後部妻
    板を設け、前後方向に2分割した中子と複数の挿通孔形
    成部材を該前部・後部妻板に夫々固着して設け、台枠側
    面に左右側板を開閉自在に設けた擁壁ブロック製造用型
    枠において、台枠30前部に前部妻板60を開閉自在に
    枢着し、前部妻板60の下部に駆動アーム62と後退ア
    ーム65を垂設し、型枠底面33の所定位置に中子15
    0底面に当接する如く水抜孔形成ピン68を挿通して設
    け、前記駆動アーム62と水抜孔形成ピン68間を前後
    運動を上下運動に変換する昇降機構160で連結し、台
    枠30後部に、前方へ中子支持梁80を突設した後部妻
    板70を前後動可能に転支して設け、前記後退アーム6
    5と後部妻板70間を連結し、可撓部分を有する断面略
    U字形の中子150を設け、螺杆131の回動運動を昇
    降運動に変換するリンク機構より成る昇降機構130
    を、前記中子支持梁80に遊挿可能な遊挿枠140下面
    に固着し、前記昇降機構130の出力端を中子150の
    内部底面に連結し、遊挿枠140上部と中子150内側
    間を拡縮リンク155で連結し、前記中子支持梁80に
    上方・左右・前後方向に間隙gを設けた遊挿枠140を
    介して中子150を吊設し、前記前部・後部妻板60,
    70間に大径側にハンドル181を固着した複数の挿通
    孔形成部材180を挿通抜去可能として設けた、ことを
    特徴とする擁壁ブロック製造用型枠。
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