JP3329914B2 - 暗渠ブロック製造用型枠 - Google Patents

暗渠ブロック製造用型枠

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JP3329914B2
JP3329914B2 JP30355893A JP30355893A JP3329914B2 JP 3329914 B2 JP3329914 B2 JP 3329914B2 JP 30355893 A JP30355893 A JP 30355893A JP 30355893 A JP30355893 A JP 30355893A JP 3329914 B2 JP3329914 B2 JP 3329914B2
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利勝 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】PC棒鋼を用いて連接する暗渠ブ
ロックの、製造時間短縮と省力化生産に有用な暗渠ブロ
ック製造用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】順不同であるが、図2を参照して、PC
棒鋼を用いて連接する暗渠ブロックB1,B2を説明
し、次いで図17乃至図19により従来技術の型枠を説
明する。
【0003】図2は、暗渠ブロックの斜視図で、上部に
示す暗渠ブロックB1は、中空孔2内の中央部4隅に凹
陥部3を設け、両端面から該凹陥部3を通過する貫通孔
4を形成し、連設した暗渠ブロックB1の該貫通孔4内
にPC棒鋼を挿通し、凹陥部3内でPC棒鋼の接続・緊
張が行われる。また、下部に示す暗渠ブロックB2は小
断面の暗渠ブロックであって、中央部外側4隅にPC棒
鋼を締付けるための凹陥部3を設けたもので、同じく貫
通孔4内にPC棒鋼を挿通し、凹陥部3内でPC棒鋼の
接続・緊張が行われる。
【0004】図17は従来技術型枠(暗渠ブロックB1
用)の分解斜視図で、中子20を挿入可能な開口部33
を穿設した開閉自在な前部妻板30,後部妻板31と、
同じく開閉自在な両側板40,40を台枠10上に設
け、中子20は、略逆U字形の幅縮小可能な(スクリュ
ージャッキ状の拡縮機構による)中子枠20aと着脱可
能な底部20bを設け、中子枠の中央部4隅に凹陥部入
子45を、中子20内側の取付孔22から着脱自在に螺
着して設け、前部妻板30と凹陥部入子45に挿通孔h
1,h2を穿設し、後部妻板31に嵌合孔h3を設け、
前部妻板30の挿通孔h1からビニール管Vを外嵌した
棒材Rを挿入し凹陥部入子45の挿通孔h2を通して、
後部妻板31の嵌合孔h3に嵌合可能に設けて、暗渠ブ
ロック製造用型枠を構成している。
【0005】上記の構成による従来型枠は、型枠組付時
には、型枠の底面部15上に図示しない金網を載せて、
前後部妻板30,31を起こして仮止めし、該前後部妻
板の開口部33内に、縮小させた中子枠20aを挿通し
て跨架し、該中子枠20aを拡幅し底部20bを該中子
枠20aに挟装して固定し、凹陥部入子45を中子枠4
隅の所定位置に当接し、他の作業員が中子内部に入って
内側から螺着する次に前部妻板30の挿通孔h1か
ら凹陥部入子45の挿通孔h2を通して、ビニール管V
(ビニール管を被せないと、脱型時に棒材の抜き取りが
困難になる。)を外嵌した棒材Rを挿入して後部妻板3
1の嵌合孔h3に嵌合し、左右側板40,40を起こし
て型枠全体を緊締し、型枠組付の工程を終了する。
【0006】脱型時には、前部妻板30の挿通孔h1か
ら棒材Rを抜き取り、中子内部に入って凹陥部入子50
の固定用ボルトを外した後、中子枠20aから底部20
bを取り外して中子外部に搬出し、中子枠20aを縮小
して型枠外へ搬出し、両側板40,40と前後部妻板3
0,31を倒して、暗渠ブロックB1を型枠外へ脱型
し、中空部内に作業員が入って4個の凹陥部入子45を
外し、最後に貫通孔4内から4本のビニール管Vを抜き
取り脱型工程を完了する。
【0007】図18は従来技術型枠(暗渠ブロックB2
用)の分解斜視図で、図19は従来技術型枠(暗渠ブロ
ックB2用)の側板部の説明図である。両図を参照して
従来技術型枠を説明する。
【0008】図18に示す従来技術型枠(暗渠ブロック
B2用)は、前記暗渠ブロックB1用型枠と略同様構成
であり、外側に凹陥部3を形成するため、暗渠ブロック
B1用型枠で中子枠20aに螺着していた凹陥部入子4
5を、両側板40,40の中央部の上下部に凹陥部入子
50を着脱自在に螺着している前後部妻板・中子・棒
材及び外嵌するビニール管等は図14の暗渠ブロックB
1用の型枠と同様に構成している。
【0009】上記構成による従来技術型枠(暗渠ブロッ
クB2用)は、型枠組付時に、型枠の底面部15上に図
示しない金網を載せて、両側板40,40を起こして仮
止めし、該前後妻板の開口部3333内に、縮小させ
た中子枠20aを挿通して跨架し、該中子枠20aを拡
幅し底部20bを該中子枠に挟装して固定し、図19に
示すように、凹陥部入子45を左右側板の所定位置にボ
ルトで螺着し、前部妻板30の挿通孔h1から凹陥部入
子45の挿通孔h2を通して、ビニール管V(ビニール
管を被せないと、脱型時に棒材の抜き取りが困難にな
る。)を外嵌した棒材Rを挿入して後部妻板31の嵌合
孔h3に嵌合し、左右側板40,40を起こして型枠全
体を緊締し、型枠組付の工程を終了する。
【0010】また、脱型時には、前部妻板30の挿通孔
h1から棒材Rを抜き取り、中子枠20aから底部20
bを取り外して中子外部に搬出し、中子枠20aを縮小
して型枠外へ搬出し、図19に示すように両側板40,
40から凹陥部入子45の固着ボルトを抜き取った後、
二点鎖線で示すように両側板40,40を倒し、前後部
妻板30,31を倒して、暗渠ブロックB1を型枠外へ
脱型し、暗渠ブロックの角部に付着している4個の凹陥
部入子45を取り外し、最後に貫通孔4内から4本のビ
ニール管Vを抜き取り脱型工程を完了する。
【0011】前者・後者型枠とも煩雑な工程を経るた
め、製品脱型から型枠の再組付工程まで、4人から5人
の作業員で約40分を要し、中子の脱着にはクレーン・
フォークリフト等の機材が不可欠で作業に伴う危険性も
高い。出願人は調査してみたが、中子の脱着を不要にす
ると共に、凹陥部入子を出没自在にした暗渠ブロック製
造用型枠は見当たらなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来型枠の欠点を排除
すると共に、中子の脱着を不要にして、脱型と型枠組付
が容易に行え、製造時間短縮と省力化が計れる暗渠ブロ
ック製造用型枠を提供すること。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1では、開閉自在な前後妻板と両側板と中子
を設けた暗渠ブロック製造用型枠に於いて、台枠に起倒
自在に設けた前部妻板と、前後動可能に転支した後部妻
板間に連動手段を介在させて設け、該後部妻板側から支
持梁を水平に突設し、中子を封着可な上側中子と下側
中子に分離して設け、該上側中子と下側中子間をL型リ
ンクで回動自在に連結し、上側中子の天井部に支持枠を
固着して前記支持梁を游嵌し、該支持枠下面に基部を固
着した拡縮機構を設け、該拡縮機構の出力端を左右のL
型リンク先端部に連結し、該中子4隅の穿設孔内に出没
機構を介して凹陥部入子を出没可能に設け、丸棒状の連
結孔形成部材を後部妻板と凹陥部入子と前部妻板の挿通
孔に挿脱自在に設けた、ことを特徴とする暗渠ブロック
製造用型枠を構成している。
【0014】請求項2では、開閉自在な前後妻板と両側
板と中子を設けた暗渠ブロック製造用型枠に於いて、台
枠に起倒自在に設けた前部妻板と、前後動可能に転支し
た後部妻板間に連動手段を介在させて設け、該後部妻板
側から支持梁を水平に突設し、中子を封着可能な上側中
子と下側中子に分離して設け、該上側中子と下側中子間
をL型リンクで回動自在に連結し、上側中子の天井部に
支持枠を固着して前記支持梁を游嵌し、該支持枠下面に
基部を固着した拡縮機構を設け、該拡縮機構の出力端を
左右のL型リンク先端部に連結し、起倒自在に設けた両
側板の上部中央に凹陥部入子を固着し、下部中央の穿設
孔内に出没機構を介して凹陥部入子を出没可能に設け、
丸棒状の連結孔形成部材を後部妻板と凹陥部入子と前部
妻板の挿通孔に挿脱自在に設けた、ことを特徴とする暗
渠ブロック製造用型枠を構成している。
【0015】請求項3では、丸棒状の連結孔形成部材
が、硬質鍍金又は硬質材の溶射を施した両端異径の硬質
材である、ことを特徴とする請求項1または請求項2記
載の暗渠ブロック製造用型枠の中子装置を構成してい
る。
【0016】
【作用】請求項1記載のものは、暗渠ブロックの脱型時
(型枠から取出す時)に、型枠の後部妻板側から連結孔
形成部材を引抜いた後、緊締ボルトを緩めて前部妻板を
開けば、前部妻板に連動して後部妻板が直立したまま後
退すると同時に、前後妻板の嵌合孔に嵌合していた両側
板と中子の位置決めピンが抜けて、両側板を開くことと
中子の縮小が可能となる次に、両側板を開き、中子4
隅に内設した凹陥部の出没機構を夫々所定方向へ回転す
れば、中子外部へ突出していた凹陥部入子が中子内に没
入し、中子に内設した拡縮機構を所定方向に回転操作す
れば、下側中子が幅を縮小するとともに上側中子内に上
昇し始め、回動操作が更に進行すれば上側中子が下側中
子の縮小に追動して幅を縮小し、下側中子は更に上側中
子内に上昇し中子の断面が縮小する、暗渠ブロックを僅
か持ち上げ前方へ引き抜けば、中子を型枠内に残したま
ま、暗渠ブロックB1(図2参照)を短時間で容易に脱
型することができる。
【0017】また、打設時(コンクリート打込時)に、
中子に内設した拡縮機構を逆回転すれば、上側中子が拡
幅し始め、回転操作が更に進行すれば下側中子が上側中
子の拡幅に追動して拡幅するとともに下降して、上側中
子と下側中子の分離部が当着し封着され、中子全体が縮
小前の適正寸法に復帰し、中子4隅に設けた出没機構を
操作すれば凹陥部入子が中子4隅の外側に突出する
に、両側板を閉じ前部妻板を閉じれば後部妻板が前進
し、緊締ボルトを締付け、後部妻板側から連結孔形成部
材を凹陥部入子を通して前部妻板に嵌合すれば、即打設
可能となる拡縮機構・出没機構・緊締ボルト等の操作
が全て単純な回動操作で有るため、簡単な空圧・電動工
具でも操作でき、定置式または移動ライン方式いずれの
生産ラインにおいても、時間短縮と省力化が計れる。
【0018】請求項2記載のものは、暗渠ブロックの脱
型時に、型枠の後部妻板側から連結孔形成部材を引抜い
た後、両側板中央下部の出没機構を操作すれば突出して
いた凹陥部入子が側板内面から引っ込み、緊締ボルトを
緩めて前部妻板を開けば、前部妻板に連動して後部妻板
が直立したまま後退すると同時に、前後妻板の嵌合孔に
嵌合していた両側板と中子の位置決めピンが抜けて、両
側板を開くことと中子の縮小が可能となる。次に中子に
内設した拡縮機構を所定方向に回転操作すれば、下側中
子が幅を縮小するとともに上側中子内に上昇し始め、回
動操作が更に進行すれば上側中子が下側中子の縮小に追
動して幅を縮小し、下側中子は上側中子内に上昇し中子
の断面が縮小、暗渠ブロックを僅か持ち上げ前方へ引
き抜けば、中子を型枠内に残したまま、暗渠ブロックB
2(図2参照)を短時間で容易に脱型することができ
る。
【0019】また、打設時に、中子に内設した拡縮機構
を逆回転すれば、上側中子が拡幅し始め、回転操作が更
に進行すれば下側中子が上側中子の拡幅に追動して拡幅
するとともに下降して、上側中子と下側中子の分離部が
当着し封着され、中子全体が縮小前の適正寸法に復帰
し、両側板に設けた出没機構を操作すれば凹陥部入子が
側板内面の内側に突出する次に、両側板を閉じ前部妻
板を閉じれば後部妻板が前進し、緊締ボルトを締付け、
後部妻板側から連結孔形成部材を凹陥部入子を通して前
部妻板に嵌合すれば、即打設可能となる拡縮機構・出
没機構・緊締ボルト等の操作が全て単純な回動操作で有
るため、簡単な空圧・電動工具でも操作でき、定置式ま
たは移動ライン方式いずれの生産ラインにおいても、時
間短縮と省力化が計れる。
【0020】請求項3のものは、脱型時に生産ラインの
引抜装置により、連結孔形成部材を軸線の大径方向に付
勢すれば、連結孔形成部材の表面とコンクリートとの付
着強度が弱いため、接触面が瞬間的に剥離し該連結孔形
成部材を容易に抜き取ることができ、接触面の硬度が高
いため磨耗・損傷が少なく耐久性が向上する。
【0021】また、打設時には型枠緊締後に、後部妻板
側から連結孔形成部材を凹陥部入子の挿通孔を経由して
前部妻板の嵌合孔に嵌合させれば、簡単に連結孔形成部
材のセットが完了する。
【0022】
【実施例】図1,図3乃至図16は、本発明の実施例を
示すもので、図1は、請求項1に係る暗渠ブロック製造
用型枠の斜視図、図2は、PC棒鋼で連結する暗渠ブロ
ックの斜視図、図3は、請求項1に係る暗渠ブロック製
造用型枠の正面図、図4は、前後部妻板の連動機構の説
明図、図5は、出没機構の斜視図、図6は、拡縮機構の
第1実施例の正面図、図7、拡縮機構の第1実施例の平
面図、図8は、拡縮機構の第2実施例の正面図、図9
は、拡縮機構の第2実施例の正面図、図10は、中子の
動作説明図、図11は、請求項2に係る暗渠ブロック製
造用型枠の斜視図、図12は、請求項2に係る暗渠ブロ
ック製造用型枠の正面図、図13は、側板部の出没機構
の説明図、図14は、中子の動作説明図、図15は、請
求項3に係る連結孔形成部材の斜視図、図16は、連結
孔形成部材の説明図、図17は、従来技術型枠の説明
図、図18は、従来技術型枠の説明図、図19は、従来
技術型枠の側板部の説明図である。
【0023】以下、図1乃至図16を参照して各実施例
の構成及び動作と、製造する暗渠ブロックを説明する。
【0024】図1は、請求項1に係る暗渠ブロック製造
用型枠の斜視図であり、前述した図2で示す暗渠ブロッ
クB1を天地逆に製造する暗渠ブロック製造用型枠(以
下、型枠Kと略称する)で、中子100を拡幅し図示し
ない金網を中子に外嵌した後、凹陥部入子250を突出
させ、前部妻板60と後部妻板70及び両側板80,8
0(片側の側板は省略)を二点鎖線矢印方向へ閉じる前
の状態(打設前)を示す図で、二点鎖線で示すのは暗渠
ブロックB1である。以下図を参照して概略構成を述べ
る。
【0025】型枠Kは、底面部55を貼着した台枠50
に、両側板80,80と前部妻板60を開閉自在に蝶着
し、該前部妻板60と連動手段を介して前後動可能に転
支した後部妻板70を立設し、中子100は可撓部を設
けた断面略逆U字型の上側中子110と、同じく可撓部
を設けた断面略U字型の下側中子120に分離して設
け、上側中子110と下側中子120間をL型リンクで
連結し、拡幅時封着可能に設けて後述する拡縮機構30
0を内設し、中子4隅角部101の穿設孔150内に、
内設した出没機構200(後述する)により出没可能な
凹陥部入子250を設け、後部妻板70側から水平方向
に突設した支持梁500(後述する)を、間隙を設けた
支持枠130内に挿通して、上方・前後・左右方向へ遊
動可能に支持し、後部妻板70に設けた挿通孔74内に
連結孔形成部材400を挿通し、該連結孔形成部材40
0を凹陥部入子250の挿通孔254を通して、前部妻
板60の嵌合孔64に嵌合可能に設けると共に、型枠組
付時(型枠緊締時)の位置決め機構として、上側中子1
10と下側中子120の両端部に、中子移動量以上の径
を有する先鋭の位置決めピンPを突設し、前後妻板6
0,70の対応位置に位置決め孔66a,76aを設
け、両側板80の両端部に先鋭の位置決めピンPbを突
設し、前後妻板60,70の対応位置に同じく位置決め
孔68b,78bを設け、後述する連動手段の緊締機構
90による型枠緊締時に、各部材の適正位置を保持する
よう構成している。
【0026】図3は、請求項1に係る暗渠ブロック製造
用型枠の正面図であり、型枠Kの前部妻板60と出没機
構200前部の軸受部及び緊締機構90等は省略し、中
子100は拡幅状態で示している。
【0027】前述したように中子100は略逆U字型の
隅部に可撓部beを設けた上側中子110と、略U字型
の同じく隅部に可撓部beを設けた下側中子120から
成り、上側中子110天井部に支持梁500を間隙gを
設けて遊挿する支持枠130を設け、上側分離部115
内側にリンク取付部115aを設け、下側中子120の
下側分離部125内側にもリンク取付部125aを設
け、上側中子110のリンク取付部115aと下側中子
120のリンク取付部125a間に、L型リンク140
の上側連結孔141と下側連結孔142を連結して、上
下側中子110、120を拡幅時に封着可能に設け、前
記支持枠130下面に回動運動を左右の伸縮運動に変換
する拡縮機構300(後述する)の軸受部370を固着
し、該拡縮機構300の出力端である直交継手350を
前記L型リンク140の先端連結孔143に連結し、上
下側中子110、120の4隅角部101に凹陥部入子
250が出没可能な穿設孔150を設け、該穿設孔15
0内に該凹陥部入子250を回動運動を上下運動に変換
する出没機構200(後述する)に連結して設け、後部
妻板70側から水平方向に突設した支持梁500(後述
する)を、前記支持枠130内に遊挿して、暗渠ブロッ
ク脱型時に中子100が、上方・前後・左右方向へ遊動
可能に支持し構成している。次に前後部妻板の連動手段
を説明する。
【0028】図4は、前後部妻板の連動手段の説明図
で、図1に示したA−A部断面図で連動手段77を示
し、中子100に内設した拡縮機構300,出没機構2
00等は省略している連動手段77は、前後部妻板6
0,70を介して両側板80,80と中子100等型枠
全体の緊締と解放をする緊締機構90(図下部に斜視図
で示す)と、前述した前後部妻板60,70と両側板8
0,80及び中子100間に設けた位置決め機構と、前
部妻板60開きと連動して後部妻板70を後退させる連
動機構75等から構成されている。
【0029】先に、連動手段77の一つである緊締機構
90から説明する緊締機構90は、回動頭部91を設
けた螺杆92の前端部に左螺子92Lを刻設し、後端部
に右螺子92Rを刻設して前記支持梁500に游嵌し、
左螺子92L部に回動範囲を90°に制限する制限棒9
3を内側に突設した長方形の締付ナット94を螺嵌し、
該制限棒93を支持梁500前端面に設けた1/4円周
の制限溝509内に挿入し、右螺子92R部に後部妻板
70に両端を枢着した後部締付ナット95を螺嵌して設
け、前部妻板60の締付ナット94との対応位置に、該
締付ナット94が水平時に潜り抜け可能な長方形の穿設
孔62を穿設し構成している。
【0030】連動機構75は、台枠50に蝶着した前部
妻板60の下部に連動アーム65を突設し、後部妻板7
0の下部に車輪を内設した転支部72を水平方向に突設
し、台枠50後部の軌条部52に前後動可能に係合し、
前記連動アーム65と転支した後部妻板70間を連動杆
67を介して連結し、該連動杆67にはターンバックル
状の長さ調整部67tを設けて構成している。
【0031】上記構成による緊締機構90と連動機構7
5の動作を説明する先ず、脱型時に連結孔形成部材4
00を抜き取り、緊締機構90の螺杆92の回動頭部9
1を左回転すれば、直立していた締付ナット94は緩ん
で前方へ移動しながら、螺杆との摩擦により左方向に回
転し図示のように水平になり、締付ナット94が前部妻
板60の長方形の穿設孔62を潜り抜け可能となり、前
部妻板60を開けば連動アーム65に連結した連動杆6
7が、後方へ押されて後部妻板70が後退し、前部妻板
60と後部妻板70の位置決め孔68b,78bと両側
板の位置決めピンPbとの嵌合が解放され、両側板8
0,80開きが可能となり、同時に中子100両端部に
設けた先鋭の位置決めピンPと、前後妻板60,70の
位置決め孔66a,76aの嵌合も解放され、拡縮機構
300の操作で中子100が縮小可能となる。
【0032】次に、型枠組付時の動作を述べる先ず、
中子100の拡幅・図示しない金網の取付・凹陥部入子
250の突出等の工程を済ませ、両側板80,80を起
こし前部妻板60を閉じれば、後部妻板70が連動杆6
7により前方へ引付けられ、同時に前部妻板60,後部
妻板70の位置決め孔66a,76aと、対応する両側
板80及び中子100の位置決めピンPb,P等が嵌合
し、前部妻板60,後部妻板70の位置決め孔68b,
78bと、対応する両側板80及び中子100の位置決
めピンPbも同時に嵌合する次に、緊締機構90の回
動頭部91を右回転すれば、水平状態であった締付ナッ
ト94が螺杆との摩擦により、直立位置まで右回転して
停止し、更に締付ければ前後部妻板60,70が締付ナ
ット94と後部締付ナット95により押圧され、所定位
置まで締付ければ型枠K(または型枠K2)全体が適正
位置で緊合され、連結孔形成部材400を挿入すれば即
打設可能となる。
【0033】図5は、出没機構の実施例の斜視図で、出
没機構200は、回動頭部210を設けた螺杆220の
前部に左螺子220Lを刻設し、後部に右螺子220R
を刻設し、左螺子220L部に両端に軸着部23を設け
たナット部材22LNを螺嵌し、右螺子220R部にも
同じく両端に軸着部23を設けたナット部材22Nを
螺嵌し、夫々の軸着部23にリンク230の一端を軸着
し、他端を集合して、凹陥部入子250の下部に軸着
し、螺杆220を軸受部215で支承し、中子100の
4隅角部101の穿設孔150内側に固着し構成してい
る。
【0034】次に出没機構200の動作を説明する、回
動頭部210を右回転すれば、左螺子220Lに螺嵌し
たナット部材22LNと右螺子220Rに螺嵌したナッ
ト部材22RNは、互いに接近しリンク230が凹陥部
入子250を突出させるまた、脱型時に回動頭部21
0を右回転すれば、左螺子220Lに螺嵌したナット部
材22LNと右螺子220Rに螺嵌したナット部材22
RNは、互いに離反しリンク230が凹陥部入子250
を没入させる操作が全て単純な回動操作で行えるた
め、簡単な空圧・電動工具でも操作でき時間短縮と省力
化が計れる。
【0035】図6は、拡縮機構の第1実施例の正面図
で、基部を兼ねた軸受部370は鎖線で示している
7は、拡縮機構の第1実施例の平面図であり、両図とも
拡幅した状態の拡縮機構300を示している。以下両図
を参照して構成と動作を詳述する。
【0036】図6,図7に示す拡縮機構300は、螺杆
320の回動運動を左右の伸縮運動に変換するリンク機
構で、出力端である左右に設けた直交継手350を、前
記L型リンク140(上側中子110と下側中子120
を連結している。)の先端連結孔143に連結して中子
の拡縮を行うもので、前部に左螺子320Lを刻設し後
部に右螺子320Rを刻設した螺杆320を、接続金具
360により直列に連結して先端部に回動頭部310を
設け、螺杆320の夫々の左螺子320L部と右螺子3
20R部に、両側に螺杆320軸線と平行な接続孔Na
を設けたナットLNとナットRNを夫々螺嵌し、ナット
LNとナットRNの接続孔Naに直交継手340の先端
の水平軸部34a軸着し、該直交継手340の上下軸
部34bにリンク345の一端孔部を軸着し、該リンク
345の他端孔部を集合させて出力端である2番目の直
交継手350の上下軸部35aに軸着し、該直交継手3
50の水平孔部35bをL型リンク140の先端連結孔
143に軸着可能に設け、螺杆320の要所を基部に設
けた軸受部370で支承し、拡縮時に左右の機構が拡縮
の進行に伴い矢符yのように揺動可能に構成している。
【0037】上記構成による拡縮機構300の動作を説
明する脱型時に、螺杆320の回動頭部310を左回
転すれば、左螺子320L部のナットLNと右螺子32
0R部のナットRNが互いに離反し、リンク345が広
がって直交継手350が内側方向へ引付けられ、L型リ
ンク140の先端連結孔143が引張られて中子100
が縮小する。また、型枠組付時に、螺杆320の回動頭
部310を右回転すれば、左螺子320L部のナットL
Nと右螺子320R部のナットRNが互いに接近し、直
交継手350が外方向へ押され、L型リンク140の先
端連結孔143が押されて中子100が拡幅する。
【0038】図8は、拡縮機構の第2実施例の正面図
で、基部を兼ねた軸受部370は鎖線で示している
9は、拡縮機構の第2実施例の平面図であり、両図とも
拡幅した状態の拡縮機構300bを示している。以下両
図を参照して構成と動作を詳述する。
【0039】図8,図9に示す拡縮機構300bは、螺
杆320の回動運動を左右の伸縮運動に変換する機構で
あって、出力端である左右に設けた直交継手350を、
前記L型リンク140の先端連結孔143に連結して中
子の拡縮を行うもので、前部に左螺子320Lを刻設し
後部に右螺子320Rを刻設した螺杆320を、接続金
具360により直列に連結し先端部に回動頭部310を
設け、前記左螺子320L部に円筒状のナットLNを螺
嵌し、右螺子320R部にも同様の円筒状のナットRN
を螺嵌して設け、一端にナットLNに外嵌する連結孔3
4aと2山クレビス部を設け他端に上下軸34bを設け
た右連結部材340aと、一端にナットRNに外嵌する
連結孔34aと1山クレビス部を設け他端に上下軸34
bを設けた左連結部材340bのクレビス部を互いに挿
入し、夫々の連結孔34a部を重ね合して(左右連結部
材を図右下のように構成してもよい)、ナットLNとナ
ットRNに外嵌し、右連結部材340aと左連結部材3
40bを揺動可能に連結して設け、右連結部材340a
と左連結部材340b夫々の上下軸34b部にリンク3
45の一端孔部を軸着し、該リンク345の他端孔部を
集合させて、左右の直交継手350の上下軸35aに軸
着し、該直交継手350の水平軸35bを前記L型リン
ク140の先端連結孔143に軸着可能に設け、螺杆3
20の要所を基部に設けた軸受部370で支承し、拡縮
時に左右の機構が拡縮の進行に伴い矢符yのように揺動
可能に構成している。
【0040】上記構成による拡縮機構300bの動作を
説明する、脱型時に、螺杆320の回動頭部310を左
回転すれば、左螺子320L部のナットLNと右螺子3
20R部のナットRNが互いに矢印方向へ離反し、リン
ク345が広がって直交継手350が内側方向へ引付け
られ、L型リンク140の先端連結孔143が引張られ
て中子100が縮小する。また、型枠組付時に、螺杆3
20の回動頭部310を右回転すれば、左螺子320L
部のナットLNと右螺子320R部のナットRNが互い
に接近し、直交継手350が外方向へ押され、L型リン
ク140の先端連結孔143が押されて中子100が拡
幅する。この第2実施例の拡縮機構300bの動作は第
1実施例と同様であるが、連結箇所が少ないため加工容
易でガタが出にくく耐久性が向上する利点がある。
【0041】以上詳記した拡縮機構の各実施例は前記型
枠K及び後述する型枠K2の中子拡縮に適用して有効に
作用する。
【0042】図10は、中子の動作説明図で、図10
(a)は、型枠Kの縮小前の中子100を示し、中子4
隅に設けた凹陥部入子250は、既に図4に説明した出
没機構200の操作により中子100内に没入してい
る。図10(b)は、中子100の縮小時を示す図で、
拡縮機構300の回動頭部310の操作により、中子が
縮小した脱型前の状態を示している。以下図10によ
り、中子100の拡縮動作を詳記する。
【0043】図10(a)に示す拡幅状態の中子100
は、脱型時に、前述した拡縮機構300(または、30
0b)の回動頭部310を左回転すれば、左螺子320
L部のナットLNと右螺子320R部のナットRNが互
いに離反し始め、リンク345が直交継手350を内側
方向へ引付け始め、L型リンク140の先端連結孔14
3が引張られ、上側中子110の上側分離部115と下
側中子120の下側分離部125が離れ始め、中子縮小
の初期の時点では、下側中子120は連結されたL型リ
ンク140の上端連結孔141を回転中心として、該L
型リンク140の下端連結孔142に引かれて内側方向
へ幅を縮小しながら、上側中子110の内側上方へ上昇
し始め、更に縮小が進行すれば拡縮機構300の作用線
が、L型リンク140を介して上側中子110のリンク
取付部115aに及び、上側中子110は下側中子12
に追動して幅を縮小し、下側中子120は更に幅を縮
小しながら上側中子110内に上昇し、図9(b)の縮
小状態になり即脱型可能となる、図中二点鎖線100A
は縮小前の中子輪郭線である。次に拡幅時の動作を述べ
る。
【0044】図10(b)に示す縮小状態の中子100
は、拡幅時に、拡縮機構300(または、300b)の
回動頭部310を右回転すれば、左螺子320L部のナ
ットLNと右螺子320R部のナットRNが互いに接近
し始め、リンク345が直交継手350を外側方向へ押
し始め、L型リンク140の先端連結孔143が押され
て、上側中子110が拡幅し始め下側中子120はL型
リンク140の先端連結孔141を支点として、上側中
子110に追動して下方へ下がりながら拡幅し始め、拡
幅が進行すると上側分離部115と下側分離部125が
当着し封着され、図10(a)の拡幅状態に復帰する。
【0045】なお、中子100は支持枠130により、
図中二点鎖線で示す支持梁500に間隙gを設けて支持
されているため、脱型時に暗渠ブロックを僅か持ち上げ
て前方へ引き抜けば、中子が自然に抵抗の少ない方向に
移動して、短時間で容易に脱型ができ、型枠組付時に
は、中子が位置決めピンの嵌合により自然に適正位置に
移動し、組付工程の時間短縮が可能となる。
【0046】次に、図11乃至図16を参照して、請求
項2に係る暗渠ブロックB2を造る型枠と、請求項3に
係る連結孔形成部材の構成動作を説明する。
【0047】図11は、請求項2に係る暗渠ブロック製
造用型枠の斜視図であり、図2で示した暗渠ブロックB
2を天地逆に製造する暗渠ブロック製造用型枠(以下、
型枠K2と略称する)で(右側の側板80は説明のため
蝶着部から取り外し示している。)、中子100を拡幅
し図示しない金網を中子に外嵌した後、両側板80,8
0(凹陥部入子251を固着した)を起こし、次に、出
没機構200を操作して凹陥部入子250を側板内側へ
突出させ、前部妻板60と後部妻板70を二点鎖線矢印
方向へ閉じる前の状態(打設前)を示す図で、二点鎖線
で示すのは暗渠ブロックB2である。以下図を参照して
概略構成を述べる。
【0048】型枠K2は、底面部55を貼着した台枠5
0に、両側板80,80と前部妻板60を開閉自在に蝶
着し、該前部妻板60と連動手段を介して前後動可能に
転支した後部妻板70を立設し、中子100は可撓部を
設けた断面略逆U字型の上側中子110と、同じく可撓
部を設けた断面略U字型の下側中子120に分離し、該
上側中子110と下側中子120間をL型リンク140
で連結し拡幅時封着可能に設けて、後述する拡縮機構3
00を内設し、両側板80,80の中央上側に凹陥部入
子251を固着し、中央下側に凹陥部入子250が出没
可能な穿設孔85を穿設し、該穿設孔85内に凹陥部入
子250を出没機構200に連結して出没自在に設け、
後部妻板70側から水平方向に突設した支持梁500
を、中子100の間隙を設けた支持枠130内に挿通し
て、上方・前後・左右方向へ遊動可能に支持し、後部妻
板70に設けた挿通孔74内に連結孔形成部材400を
挿通時、該連結孔形成部材400を凹陥部入子250及
び凹陥部入子251の挿通孔254を通して、前部妻板
60の嵌合孔64に嵌合可能に設けると共に、上側中子
110と下側中子120の両端部に先鋭の位置決めピン
Pを突設し、前後妻板60,70の対応位置に位置決め
孔66a,76aを設け、両側板80の両端部に先鋭の
位置決めピンPbを突設し、前後妻板60,70の対応
位置に同じく位置決め孔68b,78bを設け、前述し
た緊締機構90による型枠緊締時に各部材の適正位置を
保持できるよう構成している。なお、図中二点鎖線で示
すのは暗渠ブロックB2である。
【0049】図12は、請求項2に係る暗渠ブロック製
造用型枠の正面図であり、型枠K2の前部妻板60と緊
機構90等を省略し、開いた両側板80,80の一部
を切欠いて没入した凹陥部入子250と出没機構200
を示し、中子100は拡幅状態で示している。
【0050】中子100は、断面略逆U字型の隅部に可
撓部beを設けた上側中子110と、断面略U字型の同
じく隅部に可撓部beを設けた下側中子120から成
り、上側中子110天井部に支持梁500を遊挿する間
隙gを有する支持枠130を設け、上側分離部115内
側にリンク取付部115aを設け、下側中子120の下
側分離部125内側にもリンク取付部125aを設け、
上側中子110のリンク取付部115aと下側中子12
0のリンク取付部125a間に、L型リンク140の上
側連結孔141と下側連結孔142を連結して、上側中
子110と下側中子120を拡幅時に封着可能に設け、
前記支持枠130下面に回動運動を左右の伸縮運動に変
換する拡縮機構300(後述する)の軸受部370を固
着し、該拡縮機構300の出力端である直交継手350
を、前記L型リンク140の先端連結孔143に連結し
て設け、両側板80,80の中央の上部に凹陥部入子2
51を固着し、中央下部に凹陥部入子250が出没可能
な穿設孔85を設け、該穿設孔85内に凹陥部入子25
0を摺動可能に設けると共に、該凹陥部入子250を回
動運動を上下運動に変換する出没機構200(後述す
る)に連結して設け、後部妻板70側から水平方向に突
設した支持梁500を、前記間隙gを設けた支持枠13
0内に挿通して、上方・前後・左右方向へ遊動可能に支
持し、後部妻板70に連結孔形成部材400の挿通孔7
4を設け、凹陥部入子250の挿通孔254を通して、
前部妻板60の嵌合孔64に嵌合可能に設けると共に、
上側中子110と下側中子120の両端部に先鋭の位置
決めピンPを突設し、前後妻板60,70の対応位置の
位置決め孔66a,76aに対応して設け、両側板80
の両端部に先鋭の位置決めピンPbを突設し、前後妻板
60,70の対応位置に同じく位置決め孔68b,78
bを設け、型枠緊締時に、各部材の適正位置を保持する
よう構成している。
【0051】型枠K2の前後部妻板の連動手段には、型
枠Kと同一の構成動作であり、図4を参照し9ページ
【0028】乃至11ページ
【0031】に於いて詳記したため省略する。
【0052】図13は、側板部の出没機構の説明図で、
図12の側板80部のB−B部断面図を示す図で、図1
3(a)は側板80に設けた凹陥部入子250の没入状
態を示し、図13(b)は、凹陥部入子250の突出状
態を示している。図を参照して以下構成動作を述べる。
【0053】先ず、図13(a)により型枠K2の側板
80部の出没機構200の構成を説明するこの型枠K
2の両側板80,80は、長手方向中央上側に凹陥部入
子251を固着し、中央下側に凹陥部入子250の出没
可能な穿設孔85を設け、該穿設孔85内にガイド25
5を設け、出没機構200に連結した凹陥部入子250
を摺動可能に設けている出没機構200は、回動頭部
210を設けた螺杆220に左螺子220Lと右螺子2
20Rを刻設し、左螺子220L部に両端に軸着部23
を設けたナット部材22LNを螺嵌し、右螺子220R
部に同じく両端に軸着部23を設けたナット部材22R
Nを螺嵌し、該軸着部23にリンク230の一端を軸着
し、他端を集合して、凹陥部入子250の後部に軸着
し、螺嵌220を軸受部215で支承し側板80外側に
固着し構成している。
【0054】次に図13(b)により、出没機構200
の動作を説明する回動頭部210を右回転すれば、左
螺子220Lに螺嵌したナット部材22LNと右螺子2
20Rに螺嵌したナット部材22RNは、互いに接近し
リンク230が凹陥部入子250を突出させるまた、
脱型時に回動頭部210を左回転すれば、左螺子220
Lに螺嵌したナット部材22LNと右螺子220Rに螺
嵌したナット部材22RNは、互いに離反しリンク23
0が凹陥部入子250を、図13(a)のように側板8
0内に没入させる。
【0055】図14は、中子の動作説明図で、図14
(a)は、型枠K2の縮小前の中子100を示し、図1
4(b)は、中子100の縮小時を示す図で、拡縮機構
300の回動頭部310の操作により、中子が縮小した
脱型前の状態を示している。以下図14により中子10
0の拡縮動作を詳記する。
【0056】図14(a)に示す拡幅状態の中子100
は、脱型時に、前述した拡縮機構300(または、30
0b)の回動頭部310を左回転すれば、左螺子320
L部のナットLNと右螺子320R部のナットRNが互
いに離反し始め、リンク345が直交継手350を内側
方向へ引付け始め、L型リンク140の先端連結孔14
3が引張られ、上側中子110の上側分離部115と下
側中子120の下側分離部125が離れ始め、中子縮小
の初期の時点では、下側中子120は連結されたL型リ
ンク140の上端連結孔141を回転中心として、該L
型リンク140の下端連結孔142に引かれて内側方向
へ幅を縮小しながら、上側中子110の内側上方へ上昇
し始め、更に縮小が進行すれば拡縮機構300の作用線
がL型リンク140を介して上側中子110のリンク取
付部115aに及び、上側中子110は下側中子120
に追動して幅を縮小し、下側中子120は更に幅を縮小
しながら上側中子110内に上昇し、図9(b)の縮小
状態になり即脱型可能となる図中二点鎖線100Aは
縮小前の中子輪郭線である。次に拡幅時の動作を述べ
る。
【0057】図14(b)に示す縮小状態の中子100
は、拡幅時に、拡縮機構300(または、300b)の
回動頭部310を右回転すれば、左螺子320L部のナ
ットLNと右螺子320R部のナットRNが互いに接近
し始め、リンク345が直交継手350を外側方向へ押
し始め、L型リンク140の先端連結孔143が押され
て、上側中子110が拡幅し始め下側中子120はL型
リンク140の先端連結孔141を支点として、上側中
子110に追動して下方へ下がりながら拡幅し始め、拡
幅が進行すると上側分離部115と下側分離部125が
当着し封着され、図14(a)の拡幅状態に復帰する。
【0058】なお、中子100は支持枠130により、
図中二点鎖線で示す支持梁500に間隙gを設けて支持
されているため、脱型時に暗渠ブロックを僅か持ち上げ
て前方へ引き抜けば、中子が自然に抵抗の少ない方向に
移動して、短時間で容易に脱型ができ、型枠組付時には
自然に適正位置に移動し組付工程の時間短縮が可能とな
る。
【0059】従って、以上述べた型枠K2の脱型時に
は、先ず連結孔形成部材400を引き抜き、前後妻板6
0,70を開き中子100を縮小して、両側板80,8
0の出没機構200の回動頭部210を左回転すれば、
リンク240が凹陥部入子250を側板内に没入させ
て、両側板開きが可能となり、両側板を開けば前記暗渠
ブロックB2が即脱型可能となる。
【0060】図15は、請求項3に係る連結孔形成部材
の斜視図であり、図16は、連結孔形成部材の説明図
で、型枠への装着状態を断面図で示している連結孔形
成部材400は、生産ラインの引抜装置の挟持部と合致
する基部430を設け、後部妻板70の挿通孔74と同
径の後部420から先端部410にテーパ状に加工した
硬質金属(焼入鋼等)に、硬質クロムメッキまたは硬質
セラミック・チタン系硬質金属の溶射等により、コーテ
ィングした硬質面を形成し構成している。なお、基部に
生産ラインの引抜装置の挟持部と係合する係合溝440
を設けることもできる。
【0061】型枠への装着は、生産ラインの装着装置で
ハンドリングして、後部妻板70の挿通孔74から連結
孔形成部材400を挿入し、凹陥部入子250(25
1)の挿通孔254を通して前部妻板60の嵌合孔64
に嵌合するまた、脱型時には生産ラインの引抜装置の
ハンドリングにより、4本の連結孔形成部材を同時に軸
線の大径方向に付勢すれば、打設時に塗布した剥離剤と
の相乗効果で、該連結孔成形部材400の表面とコンク
リートとの離型性に優れ、コンクリート面が瞬間的に剥
離し、該連結孔形成部材を十秒以内で簡単に抜き取るこ
とができる。なお、脱型時には下部に示す鎖線位置迄引
き抜けば脱型可能となる。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の型枠は、暗渠ブロックの
脱型時(型枠から取出す時)に、連結孔成形部材を引抜
き、緊締機構を緩め前部妻板を開けば、連動して後部妻
板が後退し、同時に、各部材の位置決めが解放され、両
側板開きと中子の縮小が可能となり、両側板を開き、出
没機構を操作すれば、凹陥部入子が中子内に没入し、拡
縮機構を所定方向へ回転操作すれば、中子断面が縮小
し、暗渠ブロックを前方へ引き抜けば、中子が抵抗の少
ない方向に移動し、中子を型枠内に残したまま即脱型可
能となり、また、打設時(コンクリート打込時)に、中
子の拡縮機構を逆回転すれば、上側中子と下側中子の分
離部が当着し封着されて適正寸法に復帰し、出没機構を
操作すれば凹陥部入子が中子外側に突出し、両側板を閉
じ前部妻板を閉じれば後部妻板が前進し、緊締機構を締
付け、後部妻板側から連結孔成形部材を凹陥部入子を通
して前部妻板に挿通すれば、即打設可能となる拡縮機
構・出没機構・緊締ボルト等の操作が全て単純な回動操
作で行えるため、簡単な空圧・電動工具でも操作でき、
凹陥部入子・中子等の脱着作業がないため、クレーン・
フォークリフト・脱着部品置き場等が不要になると共に
省力化が計れ、従来技術型枠で4人から5人の作業員が
約40分かかっていた、脱型から型枠の再組付迄の工程
を作業員2人で10分以内に完了することができ、定置
式または移動ライン方式いずれの生産ラインにおいて
も、作業の安全と時間短縮が計れ生産性が飛躍的に向上
する。
【0063】請求項2記載の型枠は、暗渠ブロックの脱
型時に、型枠から連結孔成形部材を引抜いた後、出没機
構を操作すれば突出していた凹陥部入子が側板内面から
引っ込み、緊締機構を緩めて前部妻板を開けば、前部妻
板に連動して後部妻板が後退すると同時に、前後妻板の
嵌合孔に嵌合していた両側板と中子の位置決めピンが抜
けて、両側板開きと中子の縮小が可能となり、拡縮機構
を所定方向に回転操作すれば、中子断面が縮小し、両側
板を開き暗渠ブロックを前方へ引き抜けば、中子が抵抗
の少ない方向に移動し、中子を型枠内に残したまま即脱
型可能となり、また、打設時に、中子に内設した拡縮機
構を逆回転すれば、上側中子が拡幅し始め、回転操作が
更に進行すれば下側中子が上側中子の拡幅に追動して拡
幅するとともに下降して、上側中子と下側中子の分離部
が当着し封着され、中子全体が縮小前の適正寸法に復帰
し、両側板に設けた出没機構を操作すれば凹陥部入子が
側板内面の内側に突出する次に、両側板を閉じ前部妻
板を閉じれば後部妻板が前進し、緊締機構を締付け、後
部妻板側から連結孔成形部材を挿通し嵌合すれば、即打
設可能となる請求項1の型枠と同様に拡縮機構・出没
機構・緊締ボルト等の操作が全て単純な回動操作で行え
るため、簡単な空圧・電動工具でも操作でき、凹陥部入
子・中子等の脱着作業がないため、クレーン・フォーク
リフト・脱着部品置き場等が不要になると共に省力化が
計れ、従来技術型枠で4人から5人の作業員が約40分
かかっていた、脱型から型枠の再組付迄の工程を作業員
2人で10分以内に完了することができ、定置式または
移動ライン方式いずれの生産ラインにおいても、作業の
安全と時間短縮が計れ生産性が飛躍的に向上する。
【0064】請求項求項3記載の連結孔形成部材を適用
すれば、脱型時に生産ラインの引抜装置により、連結孔
形成部材を軸線の大径方向に付勢すれば、離型性が顕著
なためコンクリート面が瞬間的に剥離し、該連結孔形成
部材を十秒以内で簡単に抜き取ることができ、PC棒鋼
用の貫通孔用のビニール管の装着・除去等の作業が不要
なため、暗渠ブロックの生産時間短縮と省力化を計るこ
とができ、連結孔形成部材の接触面の硬度が高いため磨
耗・損傷が少なく耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、請求項1に係る暗渠ブロック製造用型枠の
斜視図。
【図2】は、PC棒鋼で連結する暗渠ブロックの斜視
図。
【図3】は、請求項1に係る暗渠ブロック製造用型枠の
正面図。
【図4】は、前後部妻板の連動機構の説明図。
【図5】は、出没機構の斜視図。
【図6】は、拡縮機構の第1実施例の正面図。
【図7】は、拡縮機構の第1実施例の平面図。
【図8】は、拡縮機構の第2実施例の正面図。
【図9】は、拡縮機構の第2実施例の平面図。
【図10】は、中子の動作説明図。
【図11】は、請求項2に係る暗渠ブロック製造用型枠
の斜視図。
【図12】は、請求項2に係る暗渠ブロック製造用型枠
の正面図。
【図13】は、側板部の出没機構の説明図。
【図14】は、中子の動作説明図。
【図15】は、請求項3に係る連結孔形成部材の斜視
図。
【図16】は、連結孔形成部材の説明図。
【図17】は、従来の暗渠ブロック製造用型枠の説明
図。
【図18】は、従来の暗渠ブロック製造用型枠の説明
図。
【図19】は、従来の暗渠ブロック製造用型枠の説明図
である。
【符号の説明】
50─台枠、60─前部妻板、70─後部妻板、75─
連動機構、77─連動手段、80─側板、90─緊締機
構、100─中子、110─上側中子、120─下側中
子、115─下側分離部、125─上側分離部、130
─支持枠、140─L型リンク、200─出没機構、2
50─凹陥部入子、300─拡縮機構、400─連結孔
形成部材、500─支持梁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 3/04 B28B 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在な前後妻板と両側板と中子を設
    けた暗渠ブロック製造用型枠に於いて、 台枠に起倒自在に設けた前部妻板と、前後動可能に転支
    した後部妻板間に連動手段を介在させて設け、該後部妻
    板側から支持梁を水平に突設し、中子を封着可能な上側
    中子と下側中子に分離して設け、該上側中子と下側中子
    間をL型リンクで回動自在に連結し、上側中子の天井部
    に支持枠を固着して前記支持梁を游嵌し、該支持枠下面
    に基部を固着した拡縮機構を設け、該拡縮機構の出力端
    を左右のL型リンク先端部に連結し、該中子4隅の穿設
    孔内に出没機構を介して凹陥部入子を出没可能に設け、
    丸棒状の連結孔形成部材を後部妻板と凹陥部入子と前部
    妻板の挿通孔に挿脱自在に設けた、ことを特徴とする暗
    渠ブロック製造用型枠。
  2. 【請求項2】 開閉自在な前後妻板と両側板と中子を設
    けた暗渠ブロック製造用型枠に於いて、 台枠に起倒自在に設けた前部妻板と、前後動可能に転支
    した後部妻板間に連動手段を介在させて設け、該後部妻
    板側から支持梁を水平に突設し、中子を封着可能な上側
    中子と下側中子に分離して設け、該上側中子と下側中子
    間をL型リンクで回動自在に連結し、上側中子の天井部
    に支持枠を固着して前記支持梁を游嵌し、該支持枠下面
    に基部を固着した拡縮機構を設け、該拡縮機構の出力端
    を左右のL型リンク先端部に連結し、起倒自在に設けた
    両側板の上部中央に凹陥部入子を固着し、下部中央の穿
    設孔内に出没機構を介して凹陥部入子を出没可能に設
    け、丸棒状の連結孔形成部材を後部妻板と凹陥部入子と
    前部妻板の挿通孔に挿脱自在に設けた、ことを特徴とす
    る暗渠ブロック製造用型枠。
  3. 【請求項3】 丸棒状の連結孔形成部材が、硬質鍍金又
    は硬質材の溶射を施した両端異径の硬質材である、こと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の暗渠ブロッ
    ク製造用型枠の中子装置。
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