JPH11300731A - コンクリートブロックの脱型方法及びその装置 - Google Patents

コンクリートブロックの脱型方法及びその装置

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JPH11300731A
JPH11300731A JP12538098A JP12538098A JPH11300731A JP H11300731 A JPH11300731 A JP H11300731A JP 12538098 A JP12538098 A JP 12538098A JP 12538098 A JP12538098 A JP 12538098A JP H11300731 A JPH11300731 A JP H11300731A
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JP
Japan
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concrete block
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mold
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JP12538098A
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English (en)
Inventor
Teruo Murakami
輝雄 村上
Hideyuki Kadowaki
秀幸 門脇
Katsu Sasaki
克 佐々木
Masanori Goto
政徳 後藤
Toshiichi Yabana
敏一 矢花
Yasuro Onodera
康郎 小野寺
Toshimasa Kudo
敏正 工藤
Tadashi Ike
正 池
Mitsuo Taguchi
光夫 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO JUKI KOGYO KK
Maeta Concrete Industry Ltd
Original Assignee
TOYO JUKI KOGYO KK
Maeta Concrete Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内枠に構造変形を施すことなく引き出すだけ
で脱型することができるものを提供することにある。 【解決手段】 四方が開放可能な側板10,12からな
る外枠9と、該外枠の中心軸方向に挿脱可能な一体型の
金属製の内枠24とからなる型枠を用いてコンクリート
ブロックを製造し、養生後に前記内枠の内周面に冷却水
を散水し、冷却して体積を収縮せしめた前記内枠を所定
寸法だけ押し出して前記コンクリートブロックとの接触
面を分離せしめ、その後前記内枠をコンクリートブロッ
クから完全に引き出し、以後前記外枠の側板を外側に開
放することを特徴とするコンクリートブロックの脱型方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外枠と内枠からな
る型枠でコンクリートブロックを製造するに際して、内
枠として一体型の内枠を用いたコンクリートブロックの
脱型方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筒形状や頂版部が幅狭に形成され
た側溝などのコンクリートブロックを型枠から取り出す
際に、内枠を引き出すようにした引き出し式の内枠を使
用している。ところで、前記型枠は剛性の強い鋼製で形
成され、且つ補強梁等で容易には形状変形が生じないよ
うに補強されているので、前記引き出し式の内枠にあっ
ては脱型時に収縮状態に形状変更する必要がある関係上
一般に組立式の内枠が使用され、脱型時に適宜箇所を折
り畳むことにより、養生中にコンクリートと接触してい
た内枠の外周面を剥離して、脱型作業を行っていた。
【0003】その一例として、特公昭64−9169号
公報には図14に示すような内枠が開示されている。す
なわち、この内枠1は、左右の側板2,2と上板3と底
板4とからそれぞれ構成されており、前記側板2の上端
部は係止突起2aを設けた傾斜面に形成され、上板3の
両側端部は傾斜面に形成した下端面に係止段部5aを設
けるとゝもに、ストッパ6を突設した肩部5に形成され
ている。また前記左右の側板2,2はジャッキ7と連結
杆8により連結されているとゝもに、内枠1の拡張時に
あっては前記左右の側板2,2の係止突起2aが肩部5
の係止段部5aに係合して、その外周形状は一点鎖線で
示す長方形状となっている。
【0004】そこで、前記内枠1を収縮せしめる場合に
は、前記ジャッキ7を所定方向に回転して左右の連結杆
8を互いに内側に引き寄せると、左右の側板2,2の係
止突起2aがストッパ6を押し出した状態で停止する。
これにより上板3は、肩部5の下端傾斜面が側板の2の
上端傾斜面を滑って自重により多少下がり、内枠1は一
点鎖線で示す緊張状態より実線で示す状態に縮小される
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特公昭6
4−9169号公報における内枠1はジャッキ7機構に
より連結され、左右の側板2,2および肩部5等は回動
自在に連結されているので、使用を重ねることにより前
記回動部の摩耗,損傷,変形等が発生しやすく、所望す
るコンクリート製品の精度が損なわれることになる。
【0006】また、多くの回動部を有する内枠1は、組
立,脱型に必要な締結作業等の箇所が多くなり、このた
め多数の作業者が必要になるとともに労働負担が多くな
り、かつ作業が複雑化するため作業時間が長くなる等多
くの問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の問題点を解決するために成されたもので、内枠の
脱型作業時においてこれを折り畳み等による構造変形を
することなく、所定の力で内枠を押し出し、次いで引き
出すだけの作業を連携して行うことにより容易に脱型す
ることができるものを提供することを目的としたもので
あり、その要旨は、四方が開放可能な側板からなる外枠
と、該外枠の中心軸方向に挿脱可能な一体型の金属製の
内枠とからなる型枠を用いてコンクリートブロックを製
造し、養生後に前記内枠の内周面に冷却水を散水し、冷
却して体積を収縮せしめた前記内枠を所定寸法だけ押し
出して前記コンクリートブロックとの接触面を分離せし
め、その後前記内枠をコンクリートブロックから完全に
引き出し、以後前記外枠の側板を外側に開放することを
特徴とするコンクリートブロックの脱型方法及びその装
置にある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図13に
示す実施例に基づいて詳細に説明するに、図において、
9は上面が開口した箱形の外枠で、前後一対の側板1
0,10と、底板11及び左右一対の妻板12A,12
Bとから組立てられており、前記一対の側板10,10
及び一方の妻板(図1では右側の妻板で、以後右妻板と
称する)12Aは、いずれも底板11に対して連結継手
部13及び14を支点にして外方向に45度ほど開くこ
とができる構造となっている。なお、図中、10Aは後
述する挟持アームの係止爪が当接する係止部、15は2
個のI形鋼を平行に配置した一対の型枠ベースであり、
前記底板11はこの型枠ベース15の上に固定されてい
る。
【0009】16は前記右妻板12Aの中央部に形成し
た八角形状の大きな開口部で、図3に示すように、その
左右内側面にはそれぞれ抑え部材17が並列状態に固定
されており、該抑え部材17にはボルト18が回転自在
に挿入されている。19は前記右妻板12Aとほぼ同一
形状に形成されたカートリッジで、ナイロン等で形成さ
れており、該カートリッジ19は前記右妻板12Aの裏
面の左右側端に設けられたガイドレール20に挿入され
て右妻板12Aと密着状態で装着されている。
【0010】21は前記カートリッジ19の中央部に開
口した大径な円穴で、その両側には前記ボルト18の挿
入穴22が形成されているとゝもに、前記カートリッジ
19の裏面には、前記円穴21の周辺に沿ってリング状
のパッキン23が離脱可能に埋設されている。なお、こ
のパッキン23は、脱型時に前記カートリッジ19から
離脱して、型枠で成形された筒形ブロックの右開口部端
面に埋設して固定される。
【0011】24は前記外枠10内の中心軸位置に装架
される内枠で、面取りされた八角形の角筒状のものであ
り、図5に示すように、前記右妻板12A側の右側面は
側板24aにより閉塞されているとゝもに、該側板24
aの外側面中央には前記カートリッジ19の大径な円穴
21から突出する円筒で囲まれた受圧部25が設けられ
ており、該受圧部25の左右には前記抑え部材17に挿
入されたボルト18と螺合するナット26が固定されて
いる。
【0012】27は一対の支柱で、前記内枠24と平行
に並列した角筒形状の可動部材28の左端に直立して夫
々固定されており、前記内枠24の左端に固定した前記
他方の妻板(左妻板)12Bは前記可動部材28に固定
した前記一対の支柱27,27に固定されている。29
は前記内枠24内の天井近傍に設置した散水管で、内枠
24の長手方向に沿って配設されており、その左端は前
記左妻板12Bから外側に突出し、右端は閉塞されてい
る。
【0013】29aは前記散水管29に形成した多数個
の噴水孔で、外部に冷却水を散布するために形成したも
のであり、この噴水孔29aは前記散水管29の水平な
直径線上より上部であって、前記右妻板12Aに近づく
に従って次第にその直径を小さくしたり、間隔を狭くす
る等の手段によって、散水が内枠24内に均等に行われ
るように構成されている。30は前記散水管29で散布
された冷却水を外部に排水するための排水管で、前記内
枠24の底板近傍において前記左妻板12Bに固定され
ている。
【0014】31は前記内枠24の内周面に沿って溶接
固定された補強リブで、該補強リブ31の下部は前記排
水管30への水捌けを良くするために切除されている。
32は前記左妻板12Bの中央下部から外側に突出する
係止部材で、左妻板12Bに固定されており、該係止部
材32には底部に開口した凹部32aが形成されてい
る。また、前記型枠ベース15の長手方向の両端下部に
はそれぞれ下方に突出する突出部33が設けられてお
り、該突出部33は後述する押出装置および引出装置に
装着された位置決めスイッチの開閉を行うためのもので
ある。
【0015】34は前記並列した両可動部材28の各先
端にそれぞれ固定された支持枠で、該支持枠34内には
間に周溝35aを形成したローラ35が上下位置に回転
自在に配置されており、前記ローラ35の周溝35aは
前記型枠ベース15の上下の対向面に設けた角柱形状の
レール36に嵌合して、内枠24を左右方向に走行自在
にしている。37は前記型枠ベース15の下部水平部の
左端に回転自在に設けたローラーで、該ローラー37の
中間に有する周溝37aが前記可動部材28の下面に突
設したレール38に嵌合して前記可動部材28、即ち内
枠24を常に水平状態で左右方向に移動できるうように
支持している。
【0016】次に、脱型装置について説明する。図6乃
至図8において、39は内枠24を前後方向に移動させ
るベルトコンベアで、該型枠は型枠ベース15の下面に
スペーサ40を介して前記ベルトコンベア39上に複数
台が並列状態で配置されている。このベルトコンベア3
9の右方位置には押出用レール41が、またその左方位
置には引出用レール42が夫々ベルトコンベア39と平
行に敷設されており、図示しないが、前記型枠は図の上
方位置で冷却作業が行われた後、下方位置(図面の位
置)に移動して脱型作業が行われるようになっている。
【0017】43は前記押出用レール41に載置された
押出装置で、該押出装置43は、図7に示すように、前
記押出用レール41上を前後方向に移動可能な電動車輪
を有するベース44及び該ベース44の長手方向(左右
方向)に前後移動可能な電動車輪を有する台座部45
と、該台座部45に設置された内枠脱型部46とから構
成されている。そして、前記ベース44と台座部45と
は平行クランク機構47により連結されており、前記台
座部45は流体シリンダ48によりベース44に対して
平行に上下動するように構成されている。
【0018】また前記内枠脱型部46は、図7及び図8
に示すように、台座部45の移動方向の前端(型枠側)
と他端とにそれぞれ固定された両軸受49,50間に固
定軸51が固定されており、該固定軸51には可動子5
2がスライド自在に嵌合している。また、前記台座部4
5の前端に固定された軸受49の両端部には、L形形状
の挟持アーム53,53の基端が夫々回転自在に枢着さ
れているとゝもに、両挟持アーム53,53はそれぞれ
アーム54,54を介して前記可動子52に連結されて
いる。したがって、前記可動子52の前後動により、左
右の挟持アーム53,53先端の係止爪53aは外枠9
の左右側板10,10を挟着することができる。
【0019】55は前記可動子52を駆動する流体シリ
ンダ、56は前記固定軸51内にスライド自在に挿入さ
れた押出棒で、その先端は台座部45前端の軸受49か
ら突出している。なお、前記押出棒56も図示しない流
体シリンダで駆動される。また、前記押出装置43の前
端には、前記型枠ベース15の右端側に設けた突出部3
3により開閉する位置決めスイッチS1が固定されてい
る。
【0020】57は前記引出用レール42に載置された
引出装置で、前記レール42上を前後方向に移動可能な
電動車輪を有する長尺な長方形状のガイドベース58及
び該ガイドベース58の長手方向、すなわち左右方向に
移動可能な電動車輪を有する牽引部59とから構成され
ており、該牽引部59の型枠側先端には、前記外枠9に
固定された係止部材32の凹部32aに係合自在な係止
突起59aが直立されている。更に、前記牽引部59は
前記係止部材32の凹部32aと係合できるように上下
動自在に構成されている。
【0021】60はチェーンベルトで、前記ガイドベー
ス58内の長手方向の両側においてその前端と後端との
間に装架されていて、ギアモータ61の駆動力により周
回するようになっており、このチェーンベルト60に連
動して前記牽引部59は左右方向に移動するように構成
されている。また前記引出装置57の前端には、前記型
枠ベース15に設けた突出部33により開閉する位置決
めスイッチS2が固定されている。なお、図中62は前
記ガイドベース58の両側にあって、その長手方向に沿
って配設した複数個のローラであり、前記可動部材28
を乗せるためのものである。
【0022】次に、製造された筒形コンクリートブロッ
クを、型枠(外枠9及び内枠24)内から取り出す工程
について説明すると、まず蒸気養生室から取出した型枠
はフローライン用に設備されたベルトコンベア39によ
り冷却工程位置へ移動する。次いで、前記散水管27
に、図示しない給水供給部から給水ホースを介して冷却
水を供給すると、該冷却水は散水管29の噴水孔29a
から内枠24内に散布されて該内枠24を冷却する。そ
して前記内枠24内へ散布された冷却水は内枠下部に蓄
積されるが、該内枠24内の補強リブ31の下部は切除
されているので、順次排水管30に集められ、排水用ホ
ースを経て外部に排出される。
【0023】前記冷却水の散布作業は5分程度行われ、
この間に約170リットルから180リットルの冷却水
が散布される。この散水によって約37度程度に温まっ
ている内枠24は約20度程度に低下する。この結果、
鋼製の内枠24は極微細であるが体積収縮を起こすた
め、該内枠24と外枠9内のコンクリートブロックとの
接触面が剥離する。ここで使用する冷却水は、養生室か
ら取出された内枠24が約37度程度付近にあること、
内枠24の金属疲労等を考慮して過冷却に至らない約1
5度程度の冷却水であるこが望ましいが、実際には季節
を問わず常温の水道水などを冷却水として使用しても充
分な効果を期待することができる。万一、冷却能力が満
たない場合には、散水時間を延ばして対応することもで
きる。
【0024】その後、前記型枠はベルトコンベア39に
より図6の脱型工程位置に移動される。また前記押出装
置43は押出用レール41により前記型枠の停止位置ま
で横移動すると、該押出装置43の位置決めスイッチS
1と前記型枠ベース15の突出部33との接触により、
図示しない制御装置が作動して外枠9の中心軸と押出装
置43の中心軸とが自動的に一致した位置で停止する。
【0025】一方、引出装置57も同様に、前記型枠ベ
ース15の突出部33と位置決めスイッチS2との接触
により、外枠9の中心軸と同軸上にて位置決めされて停
止する。なおこれらの位置決めスイッチS1,S2によ
り始動する制御作用は、内枠24の押出しおよび引抜き
の際に充分な力を提供するためや、外枠9への偏った負
荷を与えることを予防してその耐久性を確保するために
有効であり、また押出装置43や引出装置57の不意の
脱線等をなくす上でも正確性を期する必要であり、かつ
作業の迅速性のためにも有効である。
【0026】次に、前記押出装置43による押出し作業
について、図7乃至図11を参照して説明すると、まず
右妻板12Aと内枠24を締結していた2本のボルト1
8を取外して外枠9との固定を解除する。次いで、前記
押出装置43は予めインプットされた外枠9の高さデー
タに基づいて、内枠24の受圧部25の高さ位置と前記
押出装置43の押出棒56とが水平位置で一致するまで
台座部45を自動的に上昇させる。
【0027】次に、前記押出棒56が内枠24の受圧部
25に当接するまで台座部45を前進させた後、流体シ
リンダ55により可動子52を外枠9の幅データに合わ
せて移動させ、両挟持アーム53,53の係止爪53a
が夫々外枠9の側板10,10に設けた係止部10Aに
係合可能な位置まで近づける。そして、図示しない押出
用の流体シリンダにより前記押出棒56の押出しを開始
すると、前記台座部45の車輪が後転して該台座部45
および内枠脱型部46が後退するが、途中で前記両挟持
アーム53,53の係止爪53aが外枠9の係止部10
Aに衝当するので、前記後退は中断されて前記外枠9と
押出装置43とは仮固定される。
【0028】さらに、前記押出棒56は前進して内枠2
4の受圧部25を集中して押出すことにより、前記受圧
部25と一体の内枠24は押出棒56の伸長可能な長さ
分だけ外枠9内より押出(離脱)されていく。ここで、
前記押出棒56の押出力は約1t/cm2 であり、前述し
た冷却工程により、内枠24とコンクリートブロックと
の接合面は非常に狭い間隙で剥離状態にあるため、内枠
24の全体を型枠12より押出す必要はなく、内枠24
が確実にコンクリートブロックと離れるとにより摩擦抵
抗を充分低下させればよいので、約35cm程度押出せば
よい。
【0029】そこで、前記押出装置43の作業を停止し
て次の引出工程に入る。まず、引出装置57の牽引部5
9を前進させ、該牽引部59の先端に設けた係止突起5
9aが左妻板12Bの係止部材32の真下に位置したと
ころで牽引部59を上昇すれば、前記係止突起59aが
係止部材32の凹部32aに進入して嵌合する。そして
前記牽引部59をギアモータ61の駆動力によりチェー
ンベルト60を周回して外枠9と離間する後退方向に移
動させると、内枠24は外枠9から次第に引抜かれて、
前記ガイドベース58の両側に配設したローラ62上を
走行していく。
【0030】ここで前記引出装置57の牽引部59は少
なくとも内枠24が完全に離脱するだけの移動範囲に設
定されているので、前記牽引部59が終点まで後退する
と内枠24は外枠9から完全に脱型する。そこで、前記
外枠9の左右の側板10,10および右妻板12Aを解
放することにより、内部のコンクリートブロックをクレ
ーン等により吊り上げて取り出すのである。
【0031】以上で脱型作業は終了するが、再び型枠を
型組みするには、まず前記解放された外枠9内を清掃
し、また前記外枠9の内面および内枠24の外周面に剥
離剤を塗布する。そして、前記外枠9内に鉄筋をセット
し、左右の側板10,10を引起こして直立状態に固定
した後、前記外枠9内に内枠24を引出装置57を利用
してセットし、次いで右妻板12Aのガイドレール20
に新しいパッキン23を装着したカートリッジ19を差
込んだ後、前記右妻板12Aを直立してボルト18によ
り内枠24に固定すれば型枠の組み立て作業が完了す
る。
【0032】そして、再び前記型枠内にコンクリートを
打設し、養生し、固化することでコンクリートブロック
の成形が可能となり、前述の冷却作業および脱型作業を
行ってコンクリートブロックを型枠から取り出す。この
ように、型枠を冷却し、押出し、引出す構造の脱型装置
により脱型してコンクリートブロックを取り出す作業
は、従来の作業に比べて実質的に作業員が3人から2人
に減らすことができ、また作業時間は25分から約8分
にまで短縮することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、上記のような構成であるか
ら、コンクリートブロックを型枠から取り出す脱型作業
時において、内枠に折り畳み等による構造変形を施すこ
となくこれを引き出すだけで済むため、脱型作業を極め
て簡単かつ効率的に行うことができるとゝもに、型枠の
組み立て作業も簡単であり、工期の短縮,省力化,作業
疲労の軽減等を実現することができ、且つ内枠の耐久性
が向上する。また、押出装置および引出装置は予め型枠
のデータに合わせて機械的制御が可能なため、複数個の
異なる寸法の型枠を脱型する際にも順次その寸法に合わ
せて脱型作業を行うことができ、流れ作業に沈滞を生じ
ることなく能率的に行うことができる、といった諸効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る型枠の斜視図である。
【図2】脱型時の状態を示す斜視図である。
【図3】型枠の右側面の斜視図である。
【図4】型枠の左側面図である。
【図5】図4のII−II線要部断面図である。
【図6】脱型装置の全体平面図である。
【図7】脱型装置の内枠押出装置の正面図である。
【図8】同内枠押出装置の平面図である。
【図9】内枠押出し装置の第1動作説明平面図である。
【図10】内枠押出し装置の第2動作説明平面図であ
る。
【図11】内枠押出し装置の第3動作説明平面図であ
る。
【図12】脱型装置の内枠引出装置の平面図である。
【図13】同内枠引出装置の正面図である。
【図14】従来の型枠の内枠の正面図である。
【符号の説明】
9 外枠 10 側板 11 底板 12A 右妻板 12B 左妻板 24 内枠 29 散水管 43 押出装置 57 引出装置 59 牽引部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 克 山形県酒田市上本町6番7号 前田製管株 式会社内 (72)発明者 後藤 政徳 山形県酒田市上本町6番7号 前田製管株 式会社内 (72)発明者 矢花 敏一 山形県酒田市上本町6番7号 前田製管株 式会社生産技術センター内 (72)発明者 小野寺 康郎 山形県酒田市上本町6番7号 前田製管株 式会社生産技術センター内 (72)発明者 工藤 敏正 山形県天童市大字蔵増字長沼3174 前田コ ンクリート工業株式会社天童工場内 (72)発明者 池 正 東京都江東区冬木18番5号 東洋重機工業 株式会社内 (72)発明者 田口 光夫 東京都江東区冬木18番5号 東洋重機工業 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四方が開放可能な側板からなる外枠と、
    該外枠の中心軸方向に挿脱可能な一体型の金属製の内枠
    とからなる型枠を用いてコンクリートブロックを製造
    し、養生後に前記内枠の内周面に冷却水を散水し、冷却
    して体積を収縮せしめた前記内枠を所定寸法だけ押し出
    して前記コンクリートブロックとの接触面を分離せし
    め、その後前記内枠をコンクリートブロックから完全に
    引き出し、以後前記外枠の側板を外側に開放することを
    特徴とするコンクリートブロックの脱型方法。
  2. 【請求項2】 外枠を挟着して固定した後に、内枠を所
    定寸法だけ押し出すことを特徴とする請求項1記載のコ
    ンクリートブロックの脱型方法。
  3. 【請求項3】 四方が開放可能な側板からなる外枠及び
    該外枠の中心軸方向に挿脱可能とした一体型の金属製の
    内枠からなるコンクリートブロック製造用の型枠と、前
    記内枠内に設置したこれを冷却するための散水手段と、
    前記内枠を所定寸法だけ押し出す押し出し手段と、前記
    内枠をコンクリートブロックから完全に引き出す引き出
    し手段とから構成したことを特徴とするコンクリートブ
    ロックの脱型装置。
  4. 【請求項4】 外枠を挟持アームで挟着する挟着手段を
    備えたことを特徴とする請求項3記載のコンクリートブ
    ロックの脱型装置。
  5. 【請求項5】 外枠を挟着状態にして内枠を押出して外
    枠から所定寸法だけ押出す機械的制御可能な押出装置
    と、前記内枠を牽引して外枠から完全に脱型する機械的
    制御可能な引出装置とを具備したことを特徴とするコン
    クリートブロックの脱型装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101023506B1 (ko) * 2010-05-10 2011-03-21 피씨엠산업 주식회사 보강구조를 갖는 환경수로블럭의 제조장치 및 제조방법
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