JP3491195B2 - 軌道走行車の運行管理装置 - Google Patents

軌道走行車の運行管理装置

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JP3491195B2
JP3491195B2 JP2000005091A JP2000005091A JP3491195B2 JP 3491195 B2 JP3491195 B2 JP 3491195B2 JP 2000005091 A JP2000005091 A JP 2000005091A JP 2000005091 A JP2000005091 A JP 2000005091A JP 3491195 B2 JP3491195 B2 JP 3491195B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L15/00Indicators provided on the vehicle or vehicle train for signalling purposes ; On-board control or communication systems
    • B61L15/0018Communication with or on the vehicle or vehicle train
    • B61L15/0027Radio-based, e.g. using GSM-R
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
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    • B61L23/00Control, warning, or like safety means along the route or between vehicles or vehicle trains
    • B61L23/34Control, warnings or like safety means indicating the distance between vehicles or vehicle trains by the transmission of signals therebetween
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L2205/00Communication or navigation systems for railway traffic

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば工場内に敷
設された軌道に沿って走行し、該軌道に設けられた移載
ステーションにおいてワークの載荷・脱荷を行なう無人
搬送車の如き軌道走行車の運行を管理する装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】例えば、生産工場においては、工場内の
各生産工程に沿って敷設された軌道を複数の自走式の無
人搬送車が走行しており、軌道途中の各生産工程に相当
する位置に設けられた移載ステーションでワークの載
荷,脱荷等の所定のタスクを行なうようになっている。 【0003】各無人搬送車は、無線LANによって搬送
車管理装置に接続され、この搬送車管理装置が各無人搬
送車の走行,載荷,及び脱荷等の各動作のスケジューリ
ング及び命令を担っている。 【0004】図22〜図26は、従来の無人搬送車の動
作を説明するための説明図である。まず、図22におい
ては、1本の軌道3を1台の「B」という無人搬送車1
が定速で走行しており、この「B」という無人搬送車1
の走行方向には、2つの移載ステーションST1,ST
2がこの順にて設けられている。 【0005】一般的には、軌道3におけるカーブ,移載
ステーション,分岐点,及び合流点等の各箇所において
は無人搬送車1は減速又は停止を行なう必要があるた
め、これらの箇所の前方の軌道3には、定点BCL4と
呼ばれるバーコード・ラベル(Bar Code Label)が付設
されている。定点BCL4は、軌道3においてユニーク
なバーコードを軌道3側に面して備えており、無人搬送
車1は、この定点BCL4を通過する際にバーコードを
読み取ることによって、その前方にカーブ,移載ステー
ション,分岐点,及び合流点等の箇所が存在することを
認識するようになっている。 【0006】図22(a)に示す如く、走行中の「B」
という無人搬送車1は、搬送車管理装置(図示せず)か
ら移載ステーションST2を行先とし、該移載ステーシ
ョンST2にてワークWを載荷するように指示されてい
るものとする。なお、前記搬送車管理装置は、実際には
無人搬送車1がどの経路を辿って走行するかという情報
によって、前記行先を無人搬送車1に対して指示するよ
うになっている。 【0007】この「B」という無人搬送車1は、定点B
CL4の位置に到達するのに伴って当該定点BCL4の
バーコードを読み取り、前方の移載ステーションST1
及びST2の存在を認識する。当該無人搬送車1は、移
載ステーションST2にてワークWの載荷を行なう予定
であるため、この移載ステーションST2から所定距離
手前の地点から「減速」を開始する。 【0008】そして、当該無人搬送車1は、図22
(b)に示す如く、移載ステーションST2に到達する
のに伴って「停止」し、この移載ステーションST2の
ワークWの「載荷」を行なう。「載荷」の完了に伴って
当該無人搬送車1は、図22(c)に示す如く、前記搬
送車管理装置から指示されるワークWの搬送先となる次
の移載ステーション(図22(c)においては移載ステ
ーションST4)へ向かうために「加速」を開始する。 【0009】以上の如き「B」という無人搬送車1の一
連の動作の際に要する時間は、例えば、図22(a)の
位置から移載ステーションST2までの間における「定
速走行」時間を6秒、1回の「停止」に伴う「減速・加
速」に要する時間を5秒、「載荷」に要する時間を10
秒と夫々した場合には、「定速走行(6秒)」+「減速
・加速(5秒)」+「載荷(10秒)」=21秒とな
る。 【0010】さて、今度は、図23及び図24に示す如
く、「A」及び「B」という2台の無人搬送車1,1が
軌道3を走行しており、前方を走行中の「A」という無
人搬送車1に対しては搬送車管理装置(図示せず)から
移載ステーションST1を行先とし、該移載ステーショ
ンST1にてワークWを載荷するように指示されてお
り、その後方を走行中の「B」という無人搬送車1に対
しては移載ステーションST2を行先とし、該移載ステ
ーションST2にて同一のワークWを載荷するように指
示されているものとする。 【0011】前方にある「A」という無人搬送車1は、
前述した如き「B」という無人搬送車1と同様の動作を
移載ステーションST1に対して行ない、これに要する
時間は、図23(a)の位置から移載ステーションST
1までの間における「定速走行」時間を5秒、1回の
「停止」に伴う「減速・加速」に要する時間を5秒、
「載荷」に要する時間を10秒と夫々した場合には、
「定速走行(5秒)」+「減速・加速(5秒)」+「載
荷(10秒)」=20秒となる。 【0012】これに対して、後続の「B」という無人搬
送車1は、これに先行する「A」という無人搬送車1の
「減速」に伴って同様に「減速」を開始し、図23
(a)に示す如く、移載ステーションST1にて「停
止」する「A」という無人搬送車1の後方位置にて同様
に「停止」する。「B」という無人搬送車1は、図23
(b)に示す如く、「A」という無人搬送車1が移載ス
テーションST1にて「載荷」を完了する迄、この位置
にて待機し、「A」という無人搬送車1が「載荷」を完
了し、前記搬送車管理装置から指示されるワークWの搬
送先となる次の移載ステーション(図24(a)におい
ては移載ステーションST3)へ向かうために「加速」
を開始するのに伴って、同様に「加速」を開始する。 【0013】そして、「B」という無人搬送車1は、移
載ステーションST2から所定距離手前の地点から「減
速」を開始し、図24(a)に示す如く、移載ステーシ
ョンST2にて「停止」する。停止した「B」という無
人搬送車1は、この移載ステーションST2にてワーク
Wの「載荷」を完了した後で、前記搬送車管理装置から
指示されるワークWの搬送先となる次の移載ステーショ
ン(図24(b)においては移載ステーションST4)
へ向かうために「加速」を開始する。 【0014】なお、このような先行する他の無人搬送車
1の存否は、各無人搬送車1が搬送車管理装置から通信
によって夫々取得するようになっている。 【0015】従って、この場合における「B」という無
人搬送車1の動作に要する時間は、図23(a)の位置
から移載ステーションST2までの間における「定速走
行」時間を3秒、2回の「停止」に伴う「減速・加速」
に要する時間を10秒、「A」という無人搬送車1の
「載荷」中の「待機」に要する時間を10秒、移載ステ
ーションST2における「載荷」に要する時間を10秒
と夫々した場合には、「定速走行(3秒)」+「減速・
加速(10秒)」+「待機(10秒)」+「載荷(10
秒)」=33秒となる。 【0016】また、図25(a)に示す如く、軌道3を
「A」,「B」という2台の無人搬送車1,1が走行し
ており、これらの無人搬送車1,1は、搬送車管理装置
(図示せず)に移載ステーションST1,ST2を夫々
行先として指示されている。ここで、無人搬送車1,1
の現在の走行位置及び移載ステーションST1,ST2
の中途には分岐点Brが存在しており、一方の移載ステ
ーションST1は分岐点Brを介してその曲進側に配置
され、他方の移載ステーションST2は分岐点Brを介
してその直進側に配置されているものとする。 【0017】先行する「A」という無人搬送車1は、そ
の前方にある分岐点Brの存在を前述した如き定点BC
L4により認識するとともに、自車の行先である移載ス
テーションST1へ到達するためには、この分岐点Br
を曲進するか又は直進するか否かを、前記搬送車管理装
置から指示された経路に基づいて判断する。この分岐点
Brの動作制御を行なうローカル制御装置(図示せず)
から赤外線通信等によって送信されている分岐点Brの
状態信号を、当該無人搬送車1が受信し始めるのに伴
い、上述の判断結果である自車の進行方向と分岐点Br
の状態とが異なる場合には、当該無人搬送車1は、前記
ローカル制御装置に対して分岐点Brの切り替え要求信
号を赤外線送信するとともに、図25(b)に示す如く
に、分岐点Brから所定距離手前の地点である動作待ち
待機位置にて停止し、分岐点Brの切り替えが完了する
まで待機する。 【0018】この際に、後続の「B」という無人搬送車
1は、これに先行する「A」という無人搬送車1の停止
に伴ってその後方にて停止する。なお、ここでは、分岐
点Brは直進状態となっているものとすれば、曲進側に
ある移載ステーションST1をその行先としている
「A」という無人搬送車1は、この分岐点Brを曲進側
へ切り替えなくては通過できない。 【0019】そして、「A」という無人搬送車1は、分
岐点Brの切り替え完了を前記ローカル制御装置からの
状態信号によって認識するのに伴って加速を開始し、曲
進側に切り替わった分岐点Brを曲進し、移載ステーシ
ョンST1に至る。一方、「B」という無人搬送車1
は、直進側にある移載ステーションST2を行先として
いるので、前記ローカル制御装置に対して分岐点Brの
切り替え要求信号を赤外線送信するとともに、図26
(a)に示す如くに、前記動作待ち待機位置にて停止
し、分岐点Brの切り替えが完了するまで待機する。 【0020】当該無人搬送車1は、分岐点Brの切り替
え完了を前記ローカル制御装置からの状態信号によって
認識するのに伴って加速を開始し、直進側に切り替わっ
た分岐点Brを直進し、移載ステーションST2に至
る。 【0021】 【発明が解決しようとする課題】ところが、以上に示し
た如くに、後続の無人搬送車が減速又は停止する位置よ
りも前方の位置で先行の無人搬送車が減速又は停止する
ような場合に、後続の無人搬送車の動作所要時間が先行
の無人搬送車の動作所要時間に依存して遅延され、本シ
ステム全体の運用効率を低下させるという問題があっ
た。 【0022】但し、このような無人搬送車の位置関係は
前述した搬送車管理装置がスケジューリングするので、
このような問題を発生させないように、後続の無人搬送
車が減速又は停止する位置よりも後方の位置で先行の無
人搬送車が減速又は停止するように、常にスケジューリ
ングするようにすればよい。このような考え方に類似し
たものは、特開平5−61544号公報に開示されてい
る。 【0023】しかし、このようなスケジューリングは、
軌道に配置される無人搬送車の台数の増加、並びにカー
ブ,移載ステーション,分岐点,及び合流点等の無人搬
送車が減速又は停止すべき箇所の増加に伴って困難とな
る。従って、スケジューリング処理に伴う搬送車管理装
置の負荷が増大し、処理速度が低下し、結果として本シ
ステム全体の運用効率を低下させることに繋がる。 【0024】さらに、上述の如き処理速度の低下を回避
すべく、高速処理が可能な搬送車管理装置を導入するこ
と、低負荷で高速なスケジューリングが可能な高度なア
ルゴリズムを用いたコンピュータプログラムに変更する
こと等の改善も考えられるが、本システム全体のコスト
が増大するばかりでなく、また、高度なコンピュータプ
ログラムには繁雑なメンテナンスが伴う。 【0025】 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、軌道に沿って走行する複数の無人搬送車の如
き軌道走行車から夫々与えられた走行位置情報に基づい
て、各軌道走行車に行先を含む経路を指示することによ
って軌道走行車の運行を管理するものであって、前記走
行位置情報及び軌道のレイアウト情報に基づいて、軌道
の同一経路を走行している複数の軌道走行車の走行順を
特定し、特定結果及び各軌道走行車に指示してある行先
に基づいて、複数の軌道走行車のうちの何れかの2台が
軌道のカーブ,移載ステーション,分岐点,及び合流点
等の所定箇所にて減速又は停止する必要があるか否かを
夫々判定し、この箇所にて、先行車は減速又は停止する
必要があるが、後続車は減速又は停止する必要がないと
判定した場合に、両車に指示してある行先を交換するこ
とにより、先行の他車に影響されることなく走行及び動
作を行なうことができ、行先及び動作等を指示する外部
装置の処理負荷を増大させることがない軌道走行車の運
行管理装置を提供することを目的とする。 【0026】 【0027】 【課題を解決するための手段】発明に係る軌道走行車
の運行管理装置は、軌道に沿って走行する複数の軌道走
行車から夫々与えられた走行位置情報に基づいて、各軌
道走行車に行先を含む経路を指示することによって軌道
走行車の運行を管理する装置であって、軌道のレイアウ
ト情報を記憶するレイアウト情報記憶手段と、該レイア
ウト情報記憶手段及び各軌道走行車の走行位置情報に基
づいて、軌道の同一経路を走行している複数の軌道走行
車の走行順を特定する走行順特定手段と、該走行順特定
手段による特定結果及び各軌道走行車に指示してある行
先に基づいて、前記複数の軌道走行車のうちの何れかの
2台が軌道の所定箇所である軌道の分岐点又は合流点
て減速又は停止する必要があるか否かを夫々判定する判
定手段と、該判定手段により、先行車が前記所定箇所に
て減速又は停止する必要があって、後続車が前記所定箇
所にて減速又は停止する必要がないと判定された場合
に、両車に指示してある行先を交換する行先交換手段
と、前記各分岐点又は各合流点の切り替え状態を示す情
報を記憶する状態情報記憶手段とを備え、前記判定手段
は、前記走行順特定手段による特定結果及び各軌道走行
車に指示してある行先及び前記状態情報記憶手段の記憶
内容に基づいて、前記両車が前記所定箇所で減速又は停
止する必要があるか否かを判定すべくなしてあることを
特徴とする。 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 発明に係る軌道走行車の運行管理装
においては、軌道に沿って走行する複数の無人搬送車の
如き軌道走行車から夫々与えられた走行位置情報に基づ
いて、各軌道走行車に行先を含む経路を指示することに
よって軌道走行車の運行を管理するものであって、前記
走行位置情報及び軌道のレイアウト情報に基づいて、軌
道の同一経路を走行している複数の軌道走行車の走行順
を特定し、特定結果及び各軌道走行車に指示してある行
先に基づいて、複数の軌道走行車のうちの何れかの2台
が軌道のカーブ,移載ステーション,分岐点,及び合流
点等の所定箇所にて減速又は停止する必要があるか否か
を夫々判定し、この箇所にて、先行車は減速又は停止す
る必要があるが、後続車は減速又は停止する必要がない
と判定した場合に、両車に指示してある行先を交換する
構成としたので、先行の他車に影響されることなく走行
及び動作を行なうことができ、行先及び動作等を指示す
る外部装置の処理負荷を増大させることがない。 【0036】 発明に係る軌道走行車の運行管理装置
においては、例えば前記所定箇所が分岐点又は合流点で
ある場合には、この分岐点又は合流点が直進状態となっ
ているか又は曲進状態となっているかを示す分岐点又は
合流点の状態情報を記憶し、前記2台の軌道走行車が分
岐点又は合流点で減速又は停止する必要があるか否かの
判定を、特定した軌道走行車の走行順と、各軌道走行車
に指示してある行先と、記憶してある前記状態情報とに
基づいて行なう構成としたので、当該判定の条件に、軌
道走行車が減速又は停止する分岐点,合流点等の可動箇
所の状態情報を付加することができ、このような状態情
報を定期的に更新しておくことで、より現実に近い判定
を可能にする。 【0037】 発明に係る軌道走行車の運行管理装置
においては、前記所定箇所が軌道の分岐点又は合流点で
あり、前記状態情報として、各分岐点又は各合流点の切
り替え状態を示す情報を記憶する構成としたので、軌道
走行車が減速又は停止する必要がある軌道の箇所とし
て、上述に例示した如き分岐点又は合流点を考慮するこ
とができる。 【0038】 【0039】 【0040】 【0041】 【0042】 【0043】 【0044】また、以上の発明においては、従来構成で
示した如き無人搬送車の用途に限定するものではなく、
例えばITS(Intelligent Transport Systems )構想
における車両,モノレール等のその他の軌道走行車に適
用することが可能である。つまり、本発明の軌道走行車
は、決められた経路上を走行するような車両(軌道に懸
架されるような車両を含む)であればよく、本発明にお
ける「軌道」は、例えば路面等に埋設された車両誘導用
の磁性体のようなものであってもよい。 【0045】さらに、前述した従来構成においては、軌
道走行車が同一の物品(ワーク)を扱うように示した
が、例えば、異なる物品を扱う場合であっても、各移載
ステーションに相当する箇所がこれらの異なる物品に夫
々対応するような互換性を有していればよいことは云う
までもない。 【0046】 【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 【0047】実施の形態1.図1は、本発明に係る軌道
走行車としての無人搬送車の構成を示すブロック図であ
る。図1において、1は本発明に係る軌道走行車として
の無人搬送車であり、該無人搬送車1は、制御部10,
通信部11,載荷センサ12,記憶部13,及びBCR
(Bar Code Reader )14等を備えている。 【0048】制御部10は、搬送車管理装置2から通信
により与えられた指示に基づいて走行及び動作を行なう
べく自車の各部を制御する。 【0049】通信部11は、無線LANを用いた搬送車
管理装置2との通信を可能とするとともに、他車及び搬
送車管理装置2の間における通信を傍受する機能を備え
ている。 【0050】載荷センサ12は、無人搬送車1の上部に
設けられた図示しない載荷部分にワークが搭載されてい
ることを検出し、検出結果を制御部10へ与える。 【0051】記憶部13は、後で詳述する分岐点順序テ
ーブル131,ステーショングループ(STG)順序テ
ーブル132,及び他車位置情報テーブル133等のデ
ータベースを記憶する。 【0052】BCR14は、後述する定点BCLのバー
コードを光学的に読み取り、読み取り結果を制御部10
へ与える。 【0053】図2は、本発明に係る軌道走行車としての
無人搬送車1が走行する軌道3のレイアウトを示す模式
図である。本実施の形態において軌道3は、縦長矩形状
とされた本線と、本線から分岐してなる複数の支線とか
ら構成されている。無人搬送車1は、この軌道3を所定
の方向のみに走行するようになっており、本線から各支
線へ分岐する箇所には、無人搬送車1の走行経路を切り
替えるための分岐点(図2中”△”で示す)G1,G
2,及びG3が夫々配置されている。 【0054】また、軌道3の例えば生産工程に相当する
箇所には、移載ステーション(図2中”○”で示す)S
T10,ST11,ST14,ST21,ST24,S
T31,及びST36が配置されており、さらに、軌道
3の適宜の位置には、複数の定点BCL(図2中”□”
で示す)が付設されている。 【0055】詳しくは、1つの支線は、本線から分岐点
G1を介して分岐し、コの字形を描くようにして再び本
線に合流するように構成され、2つの移載ステーション
ST21及びST24をこの順にて備えている。本実施
の形態においては、1つの支線に配置された一又は複数
の移載ステーションを1つのステーショングループ(S
TG)として管理するようになっており、当該支線に配
置された2つの移載ステーションST21及びST24
は、第1のステーショングループ(図2中”(1)”で
示す)としてある。 【0056】別の支線は、上述の支線と同様に、本線か
ら分岐点G2を介して分岐し、コの字形を描くようにし
て再び本線に合流するように構成され、3つの移載ステ
ーションST10,ST11,及びST14をこの順に
て備えている。なお、当該支線に配置された3つの移載
ステーションST10,ST11,及びST14は、第
2のステーショングループ(図2中”(2)”で示す)
としてある。 【0057】さらに別の支線は、走行方向に従って上述
した2つの支線の間に、本線から分岐点G3を介して分
岐し、合流点を設けていない構成となっている。この支
線は、2つの移載ステーションST31及びST36を
この順にて備え、当該支線に配置された2つの移載ステ
ーションST31及びST36は、第3のステーション
グループ(図2中”(3)”で示す)としてある。 【0058】図3は、分岐点順序テーブル131の構成
を示す模式図である。この分岐点順序テーブル131
は、軌道3に配置された分岐点G1,G2,及びG3の
配置順序と、各分岐点G1,G2,及びG3に該当する
ステーショングループ(STG)の番号とを示す分岐点
単位のレコードを有するデータテーブルである。 【0059】詳述すれば、各レコードは、「分岐点番
号」の属性で示される分岐点G1,G2,及びG3で夫
々表わされ、「分岐点番号」の属性に対応して「次分岐
点番号」及び「ステーショングループ番号(STG番
号)」の各属性が設けられている。 【0060】分岐点G1,G2,及びG3の配置順序
は、「分岐点番号」及び「次分岐点番号」の属性の組み
合わせによって示される。例えば、分岐点G3の次には
分岐点G2が配置され、分岐点G2の次には分岐点G1
が配置されており、分岐点G1の次には再び分岐点G3
があって、ループを描くように軌道3がレイアウトされ
ていることが図3の例からわかるようになっている。 【0061】また、各分岐点G1,G2,及びG3に対
応するステーショングループ(STG)は、「分岐点番
号」の属性に対応する「ステーショングループ番号(S
TG番号)」の属性を参照することによって知ることが
できるようになっている。 【0062】図4は、ステーショングループ(STG)
順序テーブル132の構成を示す模式図である。このス
テーショングループ順序テーブル132は、各支線が有
する移載ステーションの配置順序を示すステーショング
ループ単位のレコードを有するデータテーブルである。 【0063】詳述すれば、各レコードは、「ステーショ
ングループ番号(STG番号)」の属性で示されるステ
ーショングループで夫々表わされ、ステーショングルー
プに対応して移載ステーションの順序を示す「#1」,
「#2」,…等の番号の属性が割り振られている。 【0064】例えば、STG番号が”(1)”のステー
ショングループには、前述した如くに、ST21及びS
T24の2つの移載ステーションがこの順で存在し、”
(2)”のステーショングループには、ST10,ST
11,及びST14の3つの移載ステーションがこの順
で存在し、”(3)”のステーショングループには、S
T31及びST36の2つの移載ステーションがこの順
で存在することがわかるようになっている。なお、移載
ステーションの順序を示す番号属性は、1つのステーシ
ョングループ内に存在し得る最大の移載ステーション数
を想定した個数だけ設けられているため、この最大数に
満たない個数の移載ステーションを有するステーション
グループの該当する番号属性内には、「x」と示されて
いる。 【0065】図5は、行先交換要求の送信に伴う本発明
に係る軌道走行車としての無人搬送車1の制御部10の
処理内容を示すフローチャートである。ここでは、例え
ば図23及び図24に示した「B」という無人搬送車1
の如く、これに先行する他車(例えば「A」という無人
搬送車1)が存在する場合を想定する。この「B」とい
う無人搬送車1の制御部10は、通信部11を介してそ
の受信可能な範囲(各無人搬送車1の通信出力は同一で
あるものとする)に存在する他車の通信を傍受してお
り、他車が軌道3の何れかの定点BCLを通過した際の
搬送車管理装置2への走行位置情報の送信(位置報告通
信)を傍受したか否かを判定する(ステップ1−1)。 【0066】位置報告通信を傍受した場合には、傍受電
文の内容を解読し(ステップ1−2)、解読した位置報
告通信電文に含まれている当該他車の走行位置情報等に
基づいて他車位置情報テーブル133の内容を更新する
(ステップ1−3)。 【0067】図6は、他車位置情報テーブル133の構
成を示す模式図である。上述したステップ1−3で更新
される他車位置情報テーブル133は、他車が通過した
定点BCLの識別情報,定点BCLの通過時刻等の情報
によって、自車の近傍に存在する他車との位置関係及び
他車間の位置関係を示すデータテーブルである。 【0068】詳述すれば、ステップ1−1で位置報告通
信を傍受した際に、この位置報告通信電文に含まれてい
る車識別情報に基づいて「車番号」を特定する。軌道3
を走行する各無人搬送車1には、ユニークな車識別情報
が予め割り当てられている。そして、特定した「車番
号」に相当するレコードを参照し、各レコードに設けら
れた「定点BCL」,「定点BCL通過時刻」,「次車
番号」,及び「前車番号」の各属性を更新する。 【0069】「定点BCL」の属性は、位置報告通信を
行なっている他車が通過した定点BCLの識別情報を示
し、「定点BCL通過時刻」の属性は、当該定点BCL
の通過時刻を示す。また、他車間の位置関係を示すため
の「次車番号」及び「前車番号」の各属性は、「定点B
CL通過時刻」に基づいて定まる各「車番号」を基準と
した直後及び直前に存在すると想定される「車番号」を
示している。 【0070】例えば、図6に示す如く、「車番号」が
「1」の無人搬送車1は、識別情報が「K002002
99」で示される定点BCLを「11:21:15(1
1時21分15秒)」に通過した旨を搬送車管理装置2
に対して位置報告通信したことを示している。また、
「車番号」が「4」の無人搬送車1は、識別情報が「H
0051299」で示される定点BCLを「11:2
1:31(11時21分31秒)」に通過した旨を搬送
車管理装置2に対して位置報告通信したことを示してい
る。 【0071】以上の如くに自車の近傍に存在する各他車
の定点BCLの通過を監視しており、各他車が定点BC
Lを通過する都度、新しい内容に更新するようになって
いる。なお、「定点BCL」の属性内容は、該当する無
人搬送車1が指定の移載ステーション等に到達した際に
「xxxxx」としてクリアされるが、他の属性内容は
保持される。 【0072】また、「次車番号」及び「前車番号」は、
何れかの「車番号」のレコード内容が更新される都度、
全ての番号が更新される。即ち、ここでは、最も遅い
「定点BCL通過時刻」を有する「車番号」が「4」の
レコードの「次車番号」は、「x」で示され、これ以後
に他車が存在しないことを示している。これとは反対
に、最も早い「定点BCL通過時刻」を有する「車番
号」が「6」のレコードの「前車番号」も、「x」で示
され、これ以前に他車が存在しないことを示している。 【0073】上述した如きステップ1−1〜ステップ1
−3の処理は、実際には、位置報告通信の傍受の都度繰
り返されるようになっている。さて、ステップ1−1に
おいて位置報告通信を傍受しなかった場合、又はステッ
プ1−3にて他車位置情報テーブル133の更新が行な
われた後には、今度は、BCR14から与えられる検出
結果に基づいて、自車の定点BCLの通過を検出したか
否かを判定する(ステップ1−4)。なお、定点BCL
の通過の際には、前述した如くに搬送車管理装置2に対
して位置報告通信を行ない、この際の通信を近傍の他車
が同様に傍受していることは云うまでもない。 【0074】ステップ1−4において自車の定点BCL
の通過を検出しなかった場合には、本処理を終了する一
方、自車の定点BCLの通過を検出した場合には、当該
定点BCLから読み取った識別情報に基づいて他車位置
情報テーブル133の「定点BCL」の属性を参照し
て、同一の定点BCLを通過した他車を検索し(ステッ
プ1−5)、検索結果に基づいて該当レコードの「前車
番号」を参照し乍ら先行車があるか否かを判定する(ス
テップ1−6)。なお、先行車がない場合には、本処理
は終了となる。 【0075】先行車がある場合には、通信部11を介し
て当該先行車に対して行先,空車の是非等を問合わせ
(ステップ1−7)、問合せの応答に基づいて当該先行
車が「空車」であり、且つ自車が「空車」であるか否か
を判定する(ステップ1−8)。なお、「空車」とは、
無人搬送車1にワークが載荷されていない状態であっ
て、前述した如き載荷センサ12によって検出される。
なお、何れかの無人搬送車1が「空車」でない場合に
は、本処理は終了となる。 【0076】ステップ1−8において「双方とも空車」
であった場合には、ステップ1−7での問合せにより得
た先行車の行先としての移載ステーションの番号に基づ
いて、分岐点順序テーブル131及びステーショングル
ープ順序テーブル132を参照し、先行車及び自車の行
先の支線上の順序を評価する(ステップ1−9)。 【0077】そして、評価結果に基づいて、先行車の行
先となる移載ステーションが、自車の行先となる移載ス
テーションよりも手前に存在するか否かを判定し(ステ
ップ1−10)、先行車の行先が自車の行先よりも手前
である場合には、先行車が自車の走行を疎外するので、
所定の行先交換要求を通信部11を介して前記先行車へ
送信する(ステップ1−11)。なお、ステップ1−1
0において、先行車の行先が自車の行先よりも手前でな
い場合には、本処理は終了となる。 【0078】図7は、行先交換要求の受信に伴う本発明
に係る軌道走行車としての無人搬送車1の制御部10の
処理内容を示すフローチャートである。ここでは、上述
とは逆に、例えば図23及び図24に示した「A」とい
う無人搬送車1の如く、これに後続する他車(例えば
「B」という無人搬送車1)が存在する場合を想定す
る。この「A」という無人搬送車1の制御部10は、他
車(後続車)から行先等の問合せがあったか否かを判定
する(ステップ2−1)。これは、上述の図5のフロー
チャートに示したステップ1−7に相当するものであ
る。 【0079】そして、問合せがあった場合には、この問
合せ元(後続車)に対して行先,空車の是非等を通信部
11を介して応答(送信)する(ステップ2−2)。そ
して、ステップ2−1において問合せがなかった場合、
又はステップ2−2の後で、他車(後続車)から行先交
換要求を受信したか否かを判定する(ステップ2−
3)。これは、上述の図5のフローチャートに示したス
テップ1−11に相当するものである。 【0080】行先交換要求を受信しなかった場合には、
本処理を終了する一方、行先交換要求を受信した場合に
は、行先に関する情報を交換すべく前記他車(後続車)
との間で通信部11を介して通信を行なう(ステップ2
−4)。なお、この通信に際して行先交換に関する情報
を該当する各無人搬送車1が搬送車管理装置2へ送信す
ることによって、スケジューリングに影響がでないよう
にするのが望ましい。 【0081】図8及び図9は、本発明に係る軌道走行車
としての無人搬送車1の動作を説明するための説明図で
ある。図8(a)には、図23(a)と同様の状態にあ
る2台の無人搬送車1,1を示してある。 【0082】この状態から、まず、図8(b)に示す如
く、前方にある「A」という無人搬送車1が定点BCL
4を通過し、この際に当該無人搬送車1が定点BCL4
のバーコードを読み取り、読み取り結果に基づいた走行
位置情報を搬送車管理装置2へ送信する(位置報告通
信)。この際に、後方の「B」という無人搬送車1は、
「A」という無人搬送車1と搬送車管理装置2との位置
報告通信を傍受しており、これを他車位置情報テーブル
133に記録している。 【0083】続いて、後方の「B」という無人搬送車1
が定点BCL4を通過し、この際に当該無人搬送車1も
定点BCL4のバーコードを読み取り、読み取り結果に
基づいた走行位置情報を搬送車管理装置2へ送信する
(位置報告通信)。云うまでもないが、前方の「A」と
いう無人搬送車1も「B」という無人搬送車1と搬送車
管理装置2との位置報告通信を傍受しており、これを自
車の他車位置情報テーブル133に記録している。 【0084】後方の「B」という無人搬送車1は、前方
の「A」という無人搬送車1が「空車」であって、且つ
この「A」という無人搬送車1が自車の行先である移載
ステーションST2よりも手前の移載ステーションST
1を行先としていることが、無人搬送車1,1同士の通
信と、分岐点順序テーブル131及びステーショングル
ープ順序テーブル132から構成される軌道3のレイア
ウト情報とから知ることができるため、図8(b)に示
す如く、双方の無人搬送車1,1の間で行先を交換す
る。 【0085】そして、双方の無人搬送車1,1は、走行
間隔を維持し乍ら「定速走行」を継続し、交換後の夫々
の行先となった移載ステーションST2,ST1から所
定距離手前の地点から「減速」を開始して、図9(a)
に示す如く、夫々の移載ステーションST2,ST1に
て「停止」する。停止した双方の無人搬送車1,1は、
これらの移載ステーションST2,ST1にてワーク
W,Wの「載荷」を完了した後で、図9(b)に示す如
く、搬送車管理装置2から指示されるワークW,Wの夫
々の搬送先となる次の移載ステーションST4,ST3
へ向かうために「加速」を開始する。 【0086】従って、この場合における後方の「B」と
いう無人搬送車1の動作に要する時間は、前方の「A」
という無人搬送車1の走行に全く影響されることがない
ため、従来構成の図22で示した「B」という無人搬送
車1の単独走行の場合と同一、つまり21秒となって、
従来構成よりも12秒も短縮することができることにな
る。 【0087】なお、以上の本実施の形態においては、各
無人搬送車1が搬送車管理装置2から「載荷」というタ
スクのみが与えられるように示したが、本発明において
は前述した如くに、このようなタスクの内容を限定する
ものではない。 【0088】また、本実施の形態においては、説明を簡
略化するために無人搬送車1が減速又は停止すべき軌道
3の箇所として移載ステーションのみを例として挙げて
あるが、このほかにも軌道3の分岐点,カーブ,交差点
等の箇所を含めることも可能であって、無人搬送車1が
減速又は停止するような場所であればよい。 【0089】実施の形態2.図10は、本発明に係る軌
道走行車の運行管理装置の構成と、該運行管理装置が接
続された他の装置との関係とを示すブロック図である。
図10において、22は本実施の形態の運行管理装置で
あり、実施の形態1に示したような搬送車管理装置2の
一部として構成されている。本実施の形態において搬送
車管理装置2に相当する部分は、上位コンピュータ2
1,運行管理装置22,及び複数の無線局23,23,
…である。 【0090】上位コンピュータ21は、何れの無人搬送
車1(以後の図面においては適宜に搬送車と略す)を特
定することなく、例えば或る移載ステーションでワーク
を載荷し(From)、載荷したワークを別の移載ステ
ーションへ搬送して脱荷する(To)という概略の搬送
要求を運行管理装置22へ与える。 【0091】運行管理装置22は、上位コンピュータ2
1とLAN等を介して接続されており、上位コンピュー
タ21から与えられた搬送要求に基づいて具体的な運行
スケジュールを生成し、この運行スケジュールに含まれ
たタスクの実行に最も適していると思われる特定の無人
搬送車1に対して、行先等を含む具体的なタスク要求を
無線局23,23,…へ与える。 【0092】各無線局23は、運行管理装置22と前記
LANとは別のLANを介して接続されており、運行管
理装置22から与えられたタスク要求を該当する無人搬
送車1へ無線送信する。また、前述した如くに各無人搬
送車1の走行位置情報は、定点BCLの通過の際に無人
搬送車1から無線局23を介して運行管理装置22へ与
えられる。同様にして、各分岐点,各合流点等の状態情
報は、前記ローカル制御装置(図示せず)が赤外線送信
している状態信号を無人搬送車1が受信し、これを無線
局23を介して運行管理装置22へ与えている。なお、
前記ローカル制御装置をLAN等を介して運行管理装置
22へ接続し、直接的に前記状態信号を受信するように
構成してもよい。 【0093】上述した如き運行管理装置22は、CPU
220,第1通信処理部221,搬送要求バッファ22
2,マップ情報テーブル223,搬送車位置状態テーブ
ル224,分岐合流状態テーブル225,搬送車走行順
序テーブル226,及び第2通信処理部227等を備え
ている。 【0094】第1通信処理部221は、上位コンピュー
タ21から与えられた搬送要求を受信するとともに、該
搬送要求の内容を解読して搬送要求バッファ222へ与
える。搬送要求バッファ222は、搬送要求の解読結果
が第1通信処理部221から与えられる都度、これを記
憶する。マップ情報テーブル223は、無人搬送車1,
1,…が走行する軌道のレイアウト情報を記憶してい
る。搬送車位置状態テーブル224は、無線局23を介
して各無人搬送車1から与えられた走行位置情報等を記
憶する。分岐合流状態テーブル225は、無線局23を
介して各無人搬送車1から与えられた分岐点及び合流点
の状態情報を記憶する。搬送車走行順序テーブル226
は、軌道の各区間(本実施の形態においてはパスと称
す)単位の走行順を記憶する。第2通信処理部227
は、本実施の形態に係る運行管理装置22が無線局2
3,23,…と通信するためのLANI/F等からな
る。 【0095】運行管理装置22は以上の如く構成されて
おり、これが備えるCPU220が、搬送要求バッファ
222の記憶内容に基づいて、マップ情報テーブル22
3及び搬送車位置状態テーブル224等を参照して運行
スケジュールを生成し、生成結果に基づいた前記タスク
要求を第2通信処理部227及び無線局23を介して無
人搬送車1へ与える。無人搬送車1は、与えられたタス
ク要求に基づいて、走行,載荷,及び脱荷等の所定のタ
スクを実行する。なお、前記タスク要求には、行先情
報,経路情報,対象となるワークの種類等の各情報が含
まれている。 【0096】また、本実施の形態の運行管理装置22
は、上述したタスク要求の後で、同一の経路上を走行し
ている複数の無人搬送車1,1,…の何れか先行してい
る無人搬送車1が減速又は停止する等して後続の無人搬
送車1の走行を妨げるような場合、所定の条件を満足し
たときにのみこれらの無人搬送車1,1の行先を交換
し、無人搬送車1,1,…を円滑に走行させるような管
理機能を有している。次に、運行管理装置22のこのよ
うな管理機能について具体的に説明する。 【0097】図11は、軌道の具体的な構成と、この軌
道を走行中の無人搬送車とを示すレイアウト図、図12
は、図11の状態に対応した搬送要求バッファ222の
記憶内容の一例を示す図、図13は、図11の状態に対
応したマップ情報テーブル223の記憶内容の一例を示
す図、図14は、図11の状態に対応した搬送車位置状
態テーブル224の記憶内容の一例を示す図、図15
は、図11の状態に対応した分岐合流状態テーブル22
5の記憶内容の一例を示す図、図16は、図11の状態
に対応した搬送車走行順序テーブル226の記憶内容の
一例を示す図である。 【0098】図11に示す如き軌道3は、トラック状に
構成された本線と、本線から分岐点Br1,Br2を介
して分岐しているとともに、合流点Me1,Me2を介
して再び本線と合流すべくループ状に構成された支線と
からなる。このように構成された軌道3に沿って、ここ
では4台の無人搬送車1,1,…が図11における時計
回りに一方通行的に走行している。軌道3の適宜の位置
には、ST1〜ST9の9箇所の移載ステーション、及
びB01〜B12の12箇所の定点BCLが配置されて
いる。 【0099】運行管理装置22は、このように構成され
た軌道3を分岐点及び合流点を境界としたパスに分割し
て管理している。例えば、合流点Me1から本線を時計
回りに沿って分岐点Br1までを第1パス、分岐点Br
1から支線に沿って合流点Me1までを第2パス、分岐
点Br2から支線に沿って合流点Me2までを第3パ
ス、分岐点Br1から本線に沿って合流点Me1までを
第4パス、合流点Me1から本線に沿って分岐点Br2
までを第5パス、及び分岐点Br2から本線に沿って合
流点Me2までを第6パスと夫々してある。 【0100】ところで、搬送要求バッファ222は、上
位コンピュータ21から与えられる搬送要求を、図12
に示す如くに記憶し、「搬送要求ID」,「Fro
m」,「To」,「ワーク」,及び「行先」の各属性を
備えている。 【0101】「搬送要求ID」は、各搬送要求に与えら
れるIDであって、ここでは1桁の通し番号を付与して
ある。「From」は、前述した如き載荷対象となるワ
ークが配置されている移載ステーションを示す。「T
o」は、載荷したワークを搬送した後で脱荷する移載ス
テーションを示す。「ワーク」は、搬送対象となるワー
クの種類を示し、ここでは「X」及び「Y」の2種類の
みを示してある。「行先」は、図12の例では「行先
1」〜「行先5」まであり、「From」及び「To」
に夫々該当する移載ステーションへ到達するために通過
すべき分岐点及び当該移載ステーションを順に示してあ
る。 【0102】例えば、「搬送要求ID」が”1”の例で
は、移載ステーションST9まで走行して「Y」という
種類のワークを載荷し、移載ステーションST5まで当
該ワークを搬送して脱荷することになる。この際に、載
荷先の移載ステーションST9は第3パスの支線に存在
するため、ここへ到達するためには手前の分岐点Br2
を曲進することが必須である。また、同様にして、脱荷
先の移載ステーションST5は第2パスの支線に存在す
るため、ここへ到達するためには手前の分岐点Br1を
曲進することが必須である。従って、「行先1」〜「行
先4」は順に「Br2」,「ST9」,「Br1」,及
び「ST5」に夫々なっている。 【0103】また、前述した如き軌道3のレイアウト情
報は、図13に示す如き形態でマップ情報テーブル22
3に記憶されている。即ち、マップ情報テーブル223
は、各パスの「分岐合流Rear」,「分岐合流Fro
nt」,「本線Rear」,「本線Front」,「支
線Rear」,「支線Front」,及び「所在情報」
の各属性を備えている。 【0104】「分岐合流Rear」及び「分岐合流Fr
ont」は、該当するパスの時計回りの始点及び終点に
相当する分岐点又は合流点を夫々示している。「本線R
ear」及び「本線Front」は、該当するパスの時
計回りの始点及び終点に夫々接続している本線のパスを
夫々示している。「支線Rear」及び「支線Fron
t」は、該当するパスの時計回りの始点及び終点に夫々
接続している支線のパスを夫々示している。従って、本
実施の形態における軌道3の構成にあっては、各支線を
迂回路の如くパラレルに備えていない本線の部分に相当
するパスにのみデータが書き込まれている。換言すれ
ば、データが書き込まれている第1及び第5パスは、無
人搬送車1,1,…が軌道3を1周するうちで必ず通過
しなければならない経路である。「所在情報」は、図1
3の例では「第1所在情報」〜「第9所在情報」まであ
り、該当するパス内に存在する移載ステーション及び定
点BCLを時計回りに順に示している。 【0105】また、各無人搬送車1の軌道3における走
行位置情報等は、図14に示す如き形態で搬送車位置状
態テーブル224に記憶されている。即ち、搬送車位置
状態テーブル224は、「無人搬送車」,「last−
BCL」,「BCL−Time」,「パス」,「搬送要
求ID」,「次行先」,及び「ワーク」の各属性を備え
ている。 【0106】「無人搬送車」は、各無人搬送車1に割り
当てられている名称を示し、ここでは「A」,「B」,
「C」,及び「D」の4台が存在するものとしてある。
「last−BCL」は、各無人搬送車1が最後に通過
した定点BCLを示している。「BCL−Time」
は、当該定点BCLを通過してからの経過時間を秒単位
で示している。「パス」は、各無人搬送車1が走行中の
パスを示している。「搬送要求ID」は、各無人搬送車
1に与えられているタスク要求が、上位コンピュータ2
1から与えられたどの搬送要求に対応するものかを、搬
送要求バッファ222のIDで示してある。「次行先」
は、搬送要求バッファ222の各「行先」に対応する次
の行先を示している。「ワーク」は、搬送中のワークの
有無及びその種類を示している。 【0107】従って、図14の例では、「A」という無
人搬送車1は、「B01」という定点BCLを200秒
前に通過しており、第1パスを現在走行中である。因み
にこの無人搬送車1は、「X」というワークを搬送して
いるが、搬送要求又はこれに対応するタスク要求を与え
られていないため、「搬送要求ID」及び「次行先」の
属性は空白とされている。 【0108】また、「B」という無人搬送車1は、「B
01」という定点BCLを100秒前に通過しており、
第1パスを現在走行中である。この無人搬送車1は、
「Y」というワークを搬送しているが、上述した例と同
様に、搬送要求又はこれに対応するタスク要求を与えら
れていないため、「搬送要求ID」及び「次行先」の属
性は空白とされている。 【0109】また、「C」という無人搬送車1は、「B
11」という定点BCLを200秒前に通過しており、
第1パスを現在走行中である。この無人搬送車1は、I
Dが”3”の搬送要求に基づいたタスク要求を与えられ
ており、次に移載ステーションST2へ向かう途中であ
るが、ワークを搬送していない。つまり、このIDに相
当する搬送要求バッファ222の搬送要求の内容を参照
すれば、移載ステーションST2は「行先1」であり、
即ち「From」のための走行であるから、移載ステー
ションST2まで走行して「X」というワークを載荷す
ることがわかる。 【0110】さらに、「D」という無人搬送車1は、
「B11」という定点BCLを400秒前に通過してお
り、第1パスを現在走行中である。この無人搬送車1
は、IDが”4”の搬送要求に基づいたタスク要求を与
えられており、次に移載ステーションST3へ向かう途
中であるが、ワークを搬送していない。つまり、このI
Dに相当する搬送要求バッファ222の搬送要求の内容
を参照すれば、移載ステーションST3は「行先1」で
あり、即ち「From」のための走行であるから、移載
ステーションST3まで走行して「Y」というワークを
載荷することがわかる。 【0111】また、分岐合流状態テーブル225は、図
15に示す如くに、各分岐点Br1,Br2及び各合流
点Me1,Me2の状態、即ち曲進側となっているか又
は直進側となっているかを、「曲」又は「直」で示して
ある。図15の例では、分岐点Br1は「直進側」、合
流点Me1は「直進側」、分岐点Br2は「曲進側」、
合流点Me1は「直進側」と夫々なっている。 【0112】また、搬送車走行順序テーブル226は、
図16に示す如く、搬送車位置状態テーブル224の記
憶内容に基づいて生成されるテーブルであって、各パス
内を走行する無人搬送車1の走行順序を示すものであ
る。つまり、搬送車位置状態テーブル224の「パス」
の属性を参照することにより、各無人搬送車1が何れの
パスを走行中であるかがわかる。また、搬送車位置状態
テーブル224の「last−BCL」及び「BCL−
Time」の各属性を参照することにより、該当するパ
ス内における各無人搬送車1の詳細な位置を特定するこ
とが可能である。このようにして、特定される走行位置
に基づいて走行順序は決定され、この搬送車走行順序テ
ーブル226に示されている。なお、図14の例では、
「A」〜「D」の全ての無人搬送車1,1,…は第1パ
スを走行中であったので、図16の例では、第1パスの
属性に全ての無人搬送車1,1,…が「B車」,「A
車」,「C車」,及び「D車」の走行順(並び順)で示
されている。 【0113】本発明に係る運行管理装置22は以上の如
きハードウェア構成を備えており、前述した如くに上位
コンピュータ21から与えられる搬送要求を搬送要求バ
ッファ222に一時記憶し、この搬送要求に基づいて、
マップ情報テーブル223及び搬送車位置状態テーブル
224の各記憶情報を参照して運行スケジュールを生成
し、この運行スケジュールに従って各無人搬送車1の運
行を管理するようになっているほか、以下にその処理を
フローチャートを用いて具体的に説明するように、同一
の経路上を走行している複数の無人搬送車1,1,…の
何れか先行している無人搬送車1が減速又は停止する等
して後続の無人搬送車1の走行を妨げるような場合、所
定の条件を満足したときにのみこれらの無人搬送車1,
1の行先を交換し、無人搬送車1,1,…を円滑に走行
させるような管理機能を有している。なお、このような
管理機能を含めた上述の機能は、運行管理装置22のC
PU220によって実行される。 【0114】図17は、行先交換に伴う本発明に係る運
行管理装置22のCPU220の処理内容を示すフロー
チャートである。CPU220は、運行管理装置22が
備える図示しないメモリに予め設定されているカウンタ
Kを1に初期化する(ステップ1)。そして、搬送車走
行順序テーブル226を参照して各パスを順に次のよう
にチェックする。まず、対象としているパスを走行して
いる無人搬送車1が複数台ある場合に、その並び順がK
番目の無人搬送車1と、K+1番目の無人搬送車1とを
特定し、特定した2台の無人搬送車1,1の次行先を搬
送車位置状態テーブル224を参照してチェックする
(ステップ2)。 【0115】次いで、チェックした両車の次行先が同一
パス上にあるか否かをマップ情報テーブル223を参照
して判定し(ステップ3)、同一パス上にある場合に
は、実施の形態1に説明した如き無人搬送車1の走行形
態であるので、後述する行先交換サブルーチンNo.1
を実行し(ステップ4)、一方、同一パス上にない場合
には、次行先までの間に分岐点等を通過すると考えられ
るので、後述する行先交換サブルーチンNo.2を実行
する(ステップ5)。 【0116】ステップ4又はステップ5の後でカウンタ
Kに1を加え(ステップ6)、加えた後のカウンタKの
値が、対象としているパスの無人搬送車数以下であるか
否かを判定し(ステップ7)、対象としているパスの無
人搬送車数以下である場合には、対象としているパス内
の全ての無人搬送車1についてチェックが完了したと判
断し、本処理を終了する。一方、対象としているパスの
無人搬送車数以下でなかった場合には、未だチェックす
べき無人搬送車1が残っているものと判断し、ステップ
2からの処理を繰り返す。 【0117】図18は、行先交換サブルーチンNo.1
に伴う本発明に係る運行管理装置22のCPU220の
処理内容を示すフローチャートである。本サブルーチン
では、CPU220は、まず、ステップ2でチェックし
たK番目及びK+1番目の無人搬送車1,1の次行先に
基づいてマップ情報テーブル223を参照し、K番目の
無人搬送車1の次行先、即ち先行車の次行先が後続車の
次行先よりも手前であるか否かを判定する(ステップ4
1)。 【0118】先行車の次行先の方が手前である場合に
は、これら2台の無人搬送車1,1の行先を交換するこ
とが可能であるか否かを、例えば、搬送車位置状態テー
ブル224のワークの属性を参照して判定し(ステップ
42)、行先交換が可能である場合には、行先交換を実
行する(ステップ43)。なお、行先交換が可能である
か否かの判定は、例えば、両車が搬送中のワークの種類
が同一である、両車がワークを搬送していない所謂、空
車の状態である等を条件として行なう。また、ステップ
43の行先交換においては、交換後の状態に各テーブル
の内容を更新する。 【0119】そして、カウンタKを0に設定し(ステッ
プ44)、本サブルーチンを終了する。また、ステップ
41で先行車の次行先の方が手前でなかった場合、又は
ステップ42で行先交換が可能でなかった場合にも本サ
ブルーチンを終了する。 【0120】図19は、行先交換サブルーチンNo.2
に伴う本発明に係る運行管理装置22のCPU220の
処理内容を示すフローチャートである。本サブルーチン
では、CPU220は、まず、ステップ2でチェックし
たK番目の無人搬送車1の次行先を搬送車位置状態テー
ブル224を参照して確認するとともに、ここでは次行
先が分岐点となっている筈であるので、この無人搬送車
1の更に次の行先を搬送要求バッファ222を参照して
確認することによって、この分岐点での当該無人搬送車
1の進行方向を判定し、一方、分岐合流状態テーブル2
25を参照して前記進行方向と比較することによって、
前記進行方向と分岐点の状態とが一致するか否かを判定
する(ステップ51)。 【0121】なお、前記次行先が合流点である場合に
は、各無人搬送車1が同一パス上を走行していない場
合、2台の無人搬送車1,1の合流点への到達時刻等を
考慮する必要があるため、ここでは説明を明確にするた
めに、分岐点である場合のみについて説明する。但し、
同様の考え方で合流点についても行先交換が可能である
ことは云うまでもない。 【0122】前記進行方向と分岐点の状態とが一致して
いない場合には、これら2台の無人搬送車1,1の行先
を交換することが可能であるか否かを、例えば、搬送車
位置状態テーブル224のワークの属性を参照して判定
し(ステップ52)、行先交換が可能である場合には、
行先交換を実行する(ステップ53)。なお、行先交換
が可能であるか否かの判定は、例えば、両車が搬送中の
ワークの種類が同一である、両車がワークを搬送してい
ない所謂、空車の状態である等を条件として行なう。ま
た、ステップ53の行先交換においては、交換後の状態
に各テーブルの内容を更新する。 【0123】そして、カウンタKを0に設定し(ステッ
プ54)、本サブルーチンを終了する。また、ステップ
51で先行車の進行方向と分岐点の状態とが一致してい
た場合、又はステップ52で行先交換が可能でなかった
場合にも本サブルーチンを終了する。 【0124】次に上述したようなCPU220の処理に
よって実現される行先交換を図20及び図21の説明図
を用いて具体的に説明する。図20及び図21は、本発
明に係る運行管理装置22により行先交換される無人搬
送車1,1の動作を説明するための説明図である。ま
ず、図20(a)軌道3を「A」,「B」という2台の
無人搬送車1,1が走行しており、これらの無人搬送車
1,1は、運行管理装置22に移載ステーションST
1,ST2を夫々行先として指示されている。ここで、
無人搬送車1,1の現在の走行位置及び移載ステーショ
ンST1,ST2の中途には分岐点Brが存在してお
り、一方の移載ステーションST1は分岐点Brを介し
てその曲進側に配置され、他方の移載ステーションST
2は分岐点Brを介してその直進側に配置されているも
のとする。 【0125】先行する「A」という無人搬送車1は、そ
の前方にある分岐点Brの存在を前述した如き定点BC
L4により認識するとともに、自車の行先である移載ス
テーションST1へ到達するためには、この分岐点Br
を曲進するか又は直進するか否かを運行管理装置22か
ら指示された経路に基づいて判断する。この分岐点Br
の動作制御を行なうローカル制御装置(図示せず)から
赤外線通信等によって送信されている分岐点Brの状態
信号を、当該無人搬送車1が受信し始めるのに伴い、上
述の判断結果である自車の進行方向と分岐点Brの状態
とが一致しているか否かを判定する。 【0126】このような判定は、前述した如く運行管理
装置22においても同様に行なっており、これらが一致
しない場合には、当該無人搬送車1が前記ローカル制御
装置に対して分岐点Brの切り替え要求信号を赤外線送
信することなしに、図20(b)に示す如くに、運行管
理装置22が両方の無人搬送車1,1の行先を交換すべ
く行先を再指示する。これによって、先行する「A」と
いう無人搬送車1は、分岐点Brから所定距離手前の地
点である動作待ち待機位置にて停止して、分岐点Brの
切り替えが完了するまで待機する必要がなくなり、図2
1(a)に示す如く、分岐点Brを直進して移載ステー
ションST2に至る。 【0127】一方、後続の「B」という無人搬送車1の
場合には分岐点Brを曲進側へ切り替える必要があるの
で、当該無人搬送車1は、前記ローカル制御装置に対し
て分岐点Brの切り替え要求信号を赤外線送信し、図2
1(a)に示す如く、動作待ち待機位置にて停止して、
分岐点Brの切り替えが完了するまで待機する。 【0128】そして、「B」という無人搬送車1は、分
岐点Brの切り替え完了を前記ローカル制御装置からの
状態信号によって認識するのに伴って加速を開始し、曲
進側に切り替わった分岐点Brを曲進し、図21(b)
に示す如く、移載ステーションST1に至る。 【0129】このように、従来、これらの2台の無人搬
送車1,1が同一のタスクを実行するために分岐点Br
を2回切り替える必要があったのに対して、本発明に係
る運行管理装置22による行先交換を行なえば、1回の
切り替えで済み、この分岐点Brの切り替えに伴う無人
搬送車1の待機時間を半減することが可能である。 【0130】 【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る軌道走行
車の運行管理装置においては、軌道に沿って走行する複
数の無人搬送車の如き軌道走行車から夫々与えられた走
行位置情報に基づいて、各軌道走行車に行先を含む経路
を指示することによって軌道走行車の運行を管理するも
のであって、前記走行位置情報及び軌道のレイアウト情
報に基づいて、軌道の同一経路を走行している複数の軌
道走行車の走行順を特定し、特定結果及び各軌道走行車
に指示してある行先に基づいて、複数の軌道走行車のう
ちの何れかの2台が軌道のカーブ,移載ステーション,
分岐点,及び合流点等の所定箇所にて減速又は停止する
必要があるか否かを夫々判定し、この箇所にて、先行車
は減速又は停止する必要があるが、後続車は減速又は停
止する必要がないと判定した場合に、両車に指示してあ
る行先を交換する構成としたので、先行の他車に影響さ
れることなく走行及び動作を行なうことができ、行先及
び動作等を指示する外部装置の処理負荷を増大させるこ
とがない。 【0131】また、例えば前記所定箇所が分岐点又は合
流点である場合には、この分岐点又は合流点が直進状態
となっているか又は曲進状態となっているかを示す分岐
点又は合流点の状態情報を記憶し、前記2台の軌道走行
車が分岐点又は合流点で減速又は停止する必要があるか
否かの判定を、特定した軌道走行車の走行順と、各軌道
走行車に指示してある行先と、記憶してある前記状態情
報とに基づいて行なう構成としたので、当該判定の条件
に、軌道走行車が減速又は停止する分岐点,合流点等の
可動箇所の状態情報を付加することができ、このような
状態情報を定期的に更新しておくことで、より現実に近
い判定を可能にする。 【0132】また、前記所定箇所が軌道の分岐点又は合
流点であり、前記状態情報として、各分岐点又は各合流
点の切り替え状態を示す情報を記憶する構成としたの
で、軌道走行車が減速又は停止する必要がある軌道の箇
所として、上述に例示した如き分岐点又は合流点を考慮
することができる。 【0133】 【0134】 【0135】 【0136】 【0137】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る軌道走行車としての無人搬送車の
構成を示すブロック図である。 【図2】本発明に係る軌道走行車としての無人搬送車が
走行する軌道のレイアウトを示す模式図である。 【図3】分岐点順序テーブルの構成を示す模式図であ
る。 【図4】ステーショングループ(STG)順序テーブル
の構成を示す模式図である。 【図5】行先交換要求の送信に伴う本発明に係る軌道走
行車としての無人搬送車の制御部の処理内容を示すフロ
ーチャートである。 【図6】他車位置情報テーブルの構成を示す模式図であ
る。 【図7】行先交換要求の受信に伴う本発明に係る軌道走
行車としての無人搬送車の制御部の処理内容を示すフロ
ーチャートである。 【図8】本発明に係る軌道走行車としての無人搬送車の
動作を説明するための説明図である。 【図9】本発明に係る軌道走行車としての無人搬送車の
動作を説明するための説明図である。 【図10】本発明に係る軌道走行車の運行管理装置の構
成と、該運行管理装置が接続された他の装置との関係と
を示すブロック図である。 【図11】軌道の具体的な構成と、この軌道を走行中の
無人搬送車とを示すレイアウト図である。 【図12】図11の状態に対応した搬送要求バッファの
記憶内容の一例を示す図である。 【図13】図11の状態に対応したマップ情報テーブル
の記憶内容の一例を示す図である。 【図14】図11の状態に対応した搬送車位置状態テー
ブルの記憶内容の一例を示す図である。 【図15】図11の状態に対応した分岐合流状態テーブ
ルの記憶内容の一例を示す図である。 【図16】図11の状態に対応した搬送車走行順序テー
ブルの記憶内容の一例を示す図である。 【図17】行先交換に伴う本発明に係る運行管理装置の
CPUの処理内容を示すフローチャートである。 【図18】行先交換サブルーチンNo.1に伴う本発明
に係る運行管理装置のCPUの処理内容を示すフローチ
ャートである。 【図19】行先交換サブルーチンNo.2に伴う本発明
に係る運行管理装置のCPUの処理内容を示すフローチ
ャートである。 【図20】本発明に係る運行管理装置により行先交換さ
れる無人搬送車の動作を説明するための説明図である。 【図21】本発明に係る運行管理装置により行先交換さ
れる無人搬送車の動作を説明するための説明図である。 【図22】従来の無人搬送車の動作を説明するための説
明図である。 【図23】従来の無人搬送車の動作を説明するための説
明図である。 【図24】従来の無人搬送車の動作を説明するための説
明図である。 【図25】従来の無人搬送車の動作を説明するための説
明図である。 【図26】従来の無人搬送車の動作を説明するための説
明図である。 【符号の説明】 1 無人搬送車 2 搬送車管理装置 3 軌道 10 制御部 11 通信部 13 記憶部 14 BCR 22 運行管理装置 131 分岐点順序テーブル 132 ステーショングループ(STG)順序テーブル 133 他車位置情報テーブル 220 CPU 223 マップ情報テーブル 224 搬送車位置状態テーブル 225 分岐合流状態テーブル 226 搬送車走行順序テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−85871(JP,A) 特開 平10−268937(JP,A) 特開 平5−324064(JP,A) 特開 平6−214646(JP,A) 特開 平7−44234(JP,A) 特開 昭63−155308(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軌道に沿って走行する複数の軌道走行車
    から夫々与えられた走行位置情報に基づいて、各軌道走
    行車に行先を含む経路を指示することによって軌道走行
    車の運行を管理する装置であって、軌道のレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶手
    段と、 該レイアウト情報記憶手段及び各軌道走行車の走行位置
    情報に基づいて、軌道の同一経路を走行している複数の
    軌道走行車の走行順を特定する走行順特定手段と、 該走行順特定手段による特 定結果及び各軌道走行車に指
    示してある行先に基づいて、前記複数の軌道走行車のう
    ちの何れかの2台が軌道の所定箇所である軌道の分岐点
    又は合流点にて減速又は停止する必要があるか否かを夫
    々判定する判定手段と、 該判定手段により、 先行車が前記所定箇所にて減速又は
    停止する必要があって、後続車が前記所定箇所にて減速
    又は停止する必要がないと判定された場合に、両車に指
    示してある行先を交換する行先交換手段と、 前記各分岐点又は各合流点の切り替え状態を示す情報を
    記憶する状態情報記憶手段とを備え、 前記判定手段は、前記走行順特定手段による特定結果及
    び各軌道走行車に指示してある行先及び前記状態情報記
    憶手段の記憶内容に基づいて、前記両車が前記所定箇所
    で減速又は停止する必要があるか否かを判定すべくなし
    てある ことを特徴とする軌道走行車の運行管理装置
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