JP3249948B2 - 位相シフトマスクブランクおよび位相シフトマスク - Google Patents

位相シフトマスクブランクおよび位相シフトマスク

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相シフトマスクブ
ランクおよびそのマスクブランクを用いて得られる位相
シフトマスクに関する。
【0002】
【従来技術】半導体LSI製造などにおいては、微細パ
ターンの転写を行うためのマスクであるフォトマスクの
1つとして位相シフトマスクが用いられる。この位相シ
フトマスクのうち、特に単一のホール、ドット、又はラ
イン、スペース等の孤立したパターンの転写に適したも
のとして、ハーフトーン型位相シフトマスクが知られて
いる。
【0003】このハーフトーン型位相シフトマスクは、
透明基板の表面上に形成されたマスクパターンを、実質
的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部と、
実質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる光半透
過部とで構成し、かつ、光透過部を通過してきた光の位
相と、光半透過部を通過してきた光の位相を異ならしめ
ることにより光透過部と光半透過部の境界部近傍で通過
してきた光が互いに打ち消し合うようにして境界部のコ
ントラストを良好に保持できるようにしたものであり、
例えば特開平5−127361号公報には、位相差を1
80°としたハーフトーン型位相シフトマスクが開示さ
れている。
【0004】この公報記載のハーフトーン型位相シフト
マスクにおいては、光半透過部を構成する光半透過膜
は、CrOx、CrNx、CrOxy、CrOxyz
の膜などの、均一な組成の材料からなる一層の膜で構成
されている。
【0005】このように一層の膜からなる光半透過部を
有するハーフトーン型位相シフトマスクは、光半透過部
を、透過率の高い層(例えばSOGと略称されているス
ピンオン グラス)と透過率の低い層(例えばクロム)
との複数種類からなる積層構造としたハーフトーン型位
相シフトマスクと比較すると、製造工程の減少、簡略
化、パターン形状の垂直化、欠陥発生率の低減といった
利点を有する。
【0006】このCrOx、CrNx、CrOxy又はC
rOxyz 等からなる光半透過膜の形成法に関して、
上記公報には、クロムをスパッタリングターゲットとし
て、蒸着雰囲気中に酸素、窒素などのガスを存在させる
ことにより、透明基板上にクロムの酸化物、窒化物、酸
窒化物、酸窒炭化物を堆積する方法、すなわち、いわゆ
る反応性スパッタリング法が開示されている。
【0007】上述の反応性スパッタリング法によって形
成されるCrOx、CrNx、CrOxy 又はCrOx
yz 等からなる光半透過膜においては、露光に寄与し
ない程度の光を透過する性質、すなわち露光光に対する
透過率が4〜20%という要件と、所定の位相差を与え
るという光半透過部の要件とを同時に満たしたものは導
電性が乏しい。そのため、光半透過膜上に設けたレジス
トをパターニングするために行うレジストへの電子線描
画において、打ち込まれた電子がレジスト中で帯電(チ
ャージアップ)してしまい、正確なパターン形成ができ
ないという問題があった。
【0008】また、導電性の欠如は静電気の帯電へとつ
ながり、マスクの製造工程や使用時においてパターンが
破損するとか、ゴミ、ダストなどが吸着しやすいという
問題があった。したがって、帯電現象を防止するために
は電気を伝導し、拡散させる導電層を例えば透明基板上
に設ける必要があり、そのためには製造工程数が増える
といった欠点があった。
【0009】さらに、透明基板と光半透過膜との間に導
電層を形成する場合には、短波長の露光光に対して透明
である必要があり、特に、近年における高解像度のパタ
ーンが要求されることに伴う露光光の短波長化に対して
は、そのような露光光に対して透明である導電層材料を
新たに開発しなければならないという問題もあった。本
発明者らは、上記した導電性に乏しいクロム化合物系光
半透過膜に代るものとして、タングステン、タンタル、
クロムなどの遷移金属とケイ素とを含む光半透過膜を既
に提案しており、透明基板上に遷移金属とケイ素とを含
む光半透過膜を設けることにより、光半透過性と導電性
を兼ね備え、前記したレジストの電子線描画によるパタ
ーニング時の帯電の問題や、マスク製造工程や使用時の
パターンの破損や、ゴミ、ダストなどの吸着の問題を解
消した位相シフトマスクブランクを提供することができ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記遷移金属
とケイ素とを含む光半透過膜をスパッタリング法などに
より透明基板上に形成するに際しては、通常アルゴンガ
スなどの不活性ガスとともに酸素ガスとが導入されるこ
とがある。不活性ガスとともに酸素ガスを導入する目的
は、酸素ガスの割合を調整し、膜内に取り込まれる酸素
の量を制御することにより、光半透過膜の透過率、屈折
率、導電率(抵抗)などの特性を所望の値にすることに
ある。しかしスパッタリングに際して酸素ガスを導入す
ると、次のような問題が新たに生じる。すなわち、スパ
ッタリング時に導入された酸素ガスによりスパッタター
ゲットの表面が酸化され、その部分において酸化物が成
長し、この酸化物がスパッタリングのために印加されて
いる電界によって弾け、大きなクラスタとなって基板表
面に降り注ぐ現象が生じる。この現象は異常放電による
クラスタの付着と言われるものであり、クラスタはダス
トやパーティクルの発生原因になるだけでなく、光半透
過膜に凸部を形成する。一方、基板に付着したクラスタ
を取り込んだ状態で成膜が進み、その段階でクラスタが
剥離すると、膜表面に凹部が形成される。そして光半透
過膜表面に形成された凹凸は、次のような欠点をもたら
す。 1)位相シフト量の空間的なバラツキを生む。 2)表面における露光光の乱反射により光半透過膜の透
過率を低下させる。 3)ブランク表面が他のものに接する時、特にハンドリ
ング時に露光性能低下の原因となるダストを発生させ
る。 4)パターンの微細化が阻害される。
【0011】従って本発明の課題は、前記1)〜4)の
問題点が解消された位相シフトマスクブランクを提供す
ることにある。また本発明の他の課題は、上記位相シフ
トマスクブランクの光半透過膜をパターニングすること
により位相シフトマスクを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、透明基板上に遷移金属とケイ素とを
含む光半透過膜を形成する際に、用いるガス中に窒素ガ
スおよび/または窒素化合物ガスを所定の割合で含有さ
せることにより、遷移金属とケイ素と窒素とを含む光半
透過膜を得た。そしてこの光半透過膜の諸物性を測定し
たところ、光半透過膜の露光光に対する入出射面の中心
平均粗さが0.1〜50nmRaであるときに、前記
1)〜4)の欠点が解消された位相シフトマスクブラン
クが得られることを見い出した。またこの位相シフトマ
スクブランクは光半透過膜の微細加工性に優れ、所望の
位相シフトマスクが得られることを見い出した。
【0013】本発明はこのような知見に基づき完成され
たものであり、(1)透明基板上に光半透過膜を有し、
かつ該光半透過膜の露光光に対する入出射面の中心線平
均粗さが0.1〜50nmRaであることを特徴とする
位相シフトマスクブランク、および(2)前記(1)に
記載の位相シフトマスクブランクの光半透過膜を、所定
のパターンに従って選択的に除去するパターニング処理
を施すことにより得られた、光透過部と光半透過部とか
らなるマスクパターンを有することを特徴とする位相シ
フトマスクを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】先ず本発明の位相シフトマスクブ
ランクについて説明する。本発明の位相シフトマスクブ
ランクは、透明基板上に光半透過膜を有し、かつ該光半
透過膜の露光光に対する入出射面の中心線平均粗さ(J
IS B 0601に規定されており、nmRaで表示
される)が0.1〜50nmRaであることを特徴とす
る。本発明の位相シフトマスクブランクにおいて、光半
透過膜の露光光に対する入出射面の中心線平均粗さを
0.1〜50nmRaとする理由は以下の通りである。
【0015】一般に中心線平均粗さの値の約10倍が、
膜表面の凹凸における山の部分と谷の部分の高低差(ピ
ーク ツー バレー)にほぼ相当する傾向を示す。とこ
ろで光半透過膜の凹凸の高低差が露光光の波長程度とな
ると、このような光半透過膜を有する位相シフトマスク
ブランクを用いてリソグラフィーによるパターニングを
行なった場合、位相シフト量の空間的バラツキにより加
工寸法精度の低下が顕著になる。そこで露光光の波長未
満に光半透過膜の表面の凹凸の高低差を抑える必要があ
る。現在リソグラフィーでは露光光の波長として468
nm(g線)、365nm(i線)が一般的であるが、
248nm(KrFエキシマレーザ)や193nm(A
rFエキシマレーザ)も微細な加工精度が要求される場
合に使用されている。
【0016】上記傾向から、中心線平均粗さ50nmR
a以下であれば、凹凸の高低差は約500nm以下とな
り、そうすると波長468nmのg線による露光が可能
になる。これが中心線平均粗さとして50nmRa以下
が好ましいとした理由である。またi線(365nm)
やKrFレーザ(248nm)による露光を考えると、
中心線平均粗さは20nmRaがより好ましく、ArF
レーザ(193nm)による露光を考えると中心線平均
粗さは10nmRa以下が特に好ましい。
【0017】また中心線平均粗さの下限を0.1nmR
aにした理由は、平坦な表面を得ようとしても、表面の
凹凸は下地基板の凹凸をスパッタ粒子のサイズ(粒径)
等で定まるので、0.1nmRa未満にすることは現実
的でないだけでなく顕著な効果は得られないからであ
る。
【0018】透明基板としては、位相シフトマスクブラ
ンク用透明基板として用いられるものであれば特に制限
がなく、使用する露光波長において十分な透過光強度の
得られる基板ならば用いることができるが、一般には石
英ガラス基板が用いられる。この透明基板上に設けられ
た光半透過膜は、タングステン、タンタル、クロムおよ
びチタンの中から選ばれる遷移金属とケイ素と窒素とを
少なくとも含むのが好ましく、遷移金属とケイ素と窒素
を主たる構成成分とするのが特に好ましい。光半透過膜
中に上記遷移金属とケイ素とを所望成分として含めた理
由は、これらを含むことにより膜が光半透過性と導電性
を有することになり、光半透過膜上のレジストのパター
ニング時やマスク洗浄時のチャージアップの問題や帯電
によるダスト等の吸着の問題を低減させるためである。
【0019】また光半透過膜中に窒素を所望成分として
含めた理由は以下のとおりである。 (i)遷移金属とケイ素と酸素からなる従来の光半透過
膜に比べ、窒素を含む光半透過膜は、膜表面の凹凸が低
減され、上記1)〜4)の欠点、すなわち位相シフト量
の空間的バラツキ、光半透過膜の透過率の低下、ダスト
の発生、およびパターンの微細化の阻害という問題が解
消される。 (ii)遷移金属とケイ素からなる従来の光半透過膜に比
べ、窒素を含む光半透過膜は、透過率が向上するだけで
なく、基板との付着力および大気中における化学的安定
性にすぐれている。
【0020】光半透過膜において所望成分である遷移金
属、ケイ素および窒素のうち、窒素(N)の割合が特に
重要であり、膜中の全元素に対して5〜70at%である
のが好ましい。その理由は窒素の割合が5at%未満であ
ると、透過率、シート抵抗および中心線平均粗さが位相
シフトマスクブランクの光半透過膜に要求される透過率
(4〜20%)、シート抵抗(50〜5×107 Ω/
□)、中心線平均粗さ(0.1〜50nmRa)のいず
れかを超えてしまうからであり、また70at%を超える
と透過率が位相シフトマスクの光半透過膜に要求される
透過率を超えてしまうからである。一方、膜中の窒素の
割合が5〜70at%であると、位相シフトマスクブラン
クの光半透過膜に要求される透過率、シート抵抗および
中心線平均粗さの全てを満足する光半透過膜が得られ
る。
【0021】本発明の位相シフトマスクブランクにおい
ては、光半透過膜中の窒素の割合を組成比において5〜
70at%の範囲で適宜変化させることにより、透過率、
シート抵抗および中心線平均粗さなどの諸物性をバラン
スよく変化させることができる。窒素の割合は10〜6
5at%が好ましく、15〜60at%が特に好ましい。上
記窒素とともに光半透過膜を構成する遷移元素の割合は
膜中の全元素に対して5〜55at%が好ましく、7〜5
0at%がより好ましく、10〜45at%が特に好まし
い。また光半透過膜を構成するケイ素の割合は膜中の全
元素に対して5〜80at%が好ましく、7〜75at%が
より好ましく、10〜70at%が特に好ましい。
【0022】光半透過膜中に含まれるケイ素のうち、遷
移金属と直接結合し、シリサイドを形成しているものは
ケイ素全体の半分以下であり、その他は例えば窒素と結
合して窒化物を形成したり、酸素と結合し酸化物を形成
したり、その他の結合を形成したりしている。一方、光
半透過膜中の各元素の分布は成膜方法によっても変わ
り、スパッタリング法1つとってみても、インライン方
式によるスパッタ成膜においては、基板をチェンバ内で
移動させながら成膜するので、プラズマ密度の空間分布
の影響を受け、基板に近い層と表面に近い層に含まれる
遷移金属の割合が比較的大きくなる。
【0023】本発明の位相シフトマスクブランクにおい
て光半透過膜は酸素を含むことができる。光半透過膜に
酸素を含める理由は、光半透過膜の透過率の向上、基板
付着力の向上、大気中における化学的安定性の向上のた
めである。光半透過膜における酸素(O)の割合は、膜
中の全元素に対して70at%未満とするのが好ましく、
60at%以下とするのがより好ましく、50at%以下と
するのが特に好ましい。
【0024】本発明の位相シフトマスクブランクにおい
ては、光半透過膜の露光光に対する透過率が好ましくは
4〜20%であり、5〜15%が特に好ましい。その理
由は、透過率が4%未満の場合は光半透過部と光透過部
との境界部を通過する光どうしの位相ずれによる相殺効
果が充分得られず、また20%を超える場合は、光半透
過部を通過してきた光によってもレジストが感光してし
まう恐れがあるためである。なお、光半透過膜の可視域
における透過率は30〜70%である。
【0025】本発明の位相シフトマスクブランクにおい
て、光半透過膜のシート抵抗は好ましくは50〜5×1
7 Ω/□である。シート抵抗が50Ω/□未満である
膜組成では、実質的に光半透過膜の透過率が小さくな
り、所望の波長における望ましい透過率が得られなくな
るためハーフトーン型位相シフトマスク機能を果さなく
なり、また5×107 Ω/□を超えると電子線描画によ
る光半透過膜上のレジストのパターニング時にチャージ
アップによるブランクのダメージが起りやすくなる。光
半透過膜の膜厚制御性、表面粗さなどを考慮するとシー
ト抵抗は5×102〜1×106Ω/□であるのが特に好
ましい。
【0026】次に位相シフトマスクブランクの製造方法
について説明する。この製造方法は、透明基板上に光半
透過膜を形成する工程を含むが、この工程はスパッタリ
ング法によって行なうのが特に好ましい。スパッタリン
グ法により、遷移金属とケイ素と窒素とを少なくとも含
む光半透過膜を形成する場合においてスパッタリングタ
ーゲットとしては、上記遷移金属とケイ素からなるター
ゲットを用いる。また形成される光半透過膜中に窒素を
導入する必要があるため、スパッタリング装置に導入さ
れるガスとして、少なくとも窒素ガスおよび/または窒
素化合物ガスを含むガスを用いる。ここに窒素化合物ガ
スとしてはアンモニア、N2O、NO、NF3などが用い
られる。
【0027】上記製造方法においては、スパッタリング
装置に導入されるガスの総流量に対する窒素ガスおよび
/または窒素化合物ガス(以下これらを総称して窒素系
ガスということがある)の割合も重要であり、5〜90
vol%であるのが好ましい。その理由は以下のとおりで
ある。窒素系ガスの割合が5vol%未満であると、形成
される光半透過膜の屈折率が増加し、所定の位相シフト
量を得るための膜厚を低下させる必要があるが、光半透
過膜の膜厚が薄い場合、膜厚変化に対する位相シフト量
の変化が大きく膜厚の制御を精密に行なう必要性が生じ
る。一方窒素系ガスの割合が増加すると屈折率が減少
し、透過率と抵抗が増加する傾向にあるが、特に総流量
に対し90vol%を超えると透過率が大きくなりすぎて
ハーフトーン型位相シフトマスクブランクとして不適当
な光半透過膜となってしまう。窒素系ガスの割合は、膜
厚制御性、透過率制御性などを考慮すると、15〜85
vol%が好ましく、20〜75vol%が特に好ましい。
【0028】本発明のための製造方法においては、形成
される光半透過膜に酸素を含ませたい場合には、スパッ
タリング装置に導入されるガス中に酸素ガスおよび/ま
たは酸素化合物ガスを含有させることができる。酸素含
有ガスとしては、O3、N2O、NO、H2Oなどが挙げ
られる。
【0029】酸素ガスを含有させる場合、ガスの総流量
に対する酸素ガスおよび/または酸素化合物ガス(以下
これらを酸素系ガスと総称することがある)の割合は5
5vol%以下とするのが好ましい。
【0030】スパッタリングにおける基板温度は、基板
を加熱しなくてもプラズマに晒されているので、スパッ
タリング雰囲気において通常室温〜100℃になってい
るが、例えば100〜350℃に加熱するのが好まし
い。その理由は、基板を加熱すると、膜の付着強度が向
上し、かつ膜が焼きしめられて密度が向上し、強固にな
るからである。
【0031】以上本発明の「位相シフトマスクブラン
ク」を製造する方法における重要な条件を説明してきた
が、透明基板上に光半透過膜を形成するためのその他の
条件は通常のスパッタリング法における条件をそのまま
採用できる。
【0032】なお、本発明の別の態様によれば、スパッ
タリング装置に導入されるガスとして、アルゴンなどの
不活性ガスのみを用い、窒素系ガスを用いない場合に
は、タングステン、タルタン、クロムおよびチタンの中
から選ばれた還移金属とケイ素とを含む光半透過膜を有
し、この光半透過膜の露光光に対する入出射面中心線平
均粗さが0.1〜50nmRaである、位相シフトマス
クブランクを得ることができる。このようにして得られ
た位相シフトマスクブランクは、その光半透過膜の表面
粗さが位相シフトマスクブランクの光半透過膜として好
ましい値を有するので、上記1)〜4)の欠点、すなわ
ち位相シフト量の空間的バラツキ、光半透過膜の透過率
の低下、ダストの発生、およびパターンの微細化の阻害
という問題が解消される。また、この位相シフトマスク
ブランクは、抵抗も極めて小さいという特徴を有する。
ただし、窒素を含む前述の光半透過膜と比較し、屈折
率、露光波長に対する透過率を制御しにくいという欠点
がある。
【0033】次に本発明の位相シフトマスクについて説
明する。本発明の位相シフトマスクは、前記した本発明
の位相シフトマスクブランクの光半透過膜を所定のパタ
ーンに従って選択的に除去するパターニング処理を施す
ことにより、光透過部と光半透過部とからなるマスクパ
ターンを形成したことを特徴とするものである。すなわ
ち本発明の位相シフトマスクは、本発明の位相シフトマ
スクブランクを用いて得られたものである点にポイント
があり、マスクパターンの形成のための方法は従来公知
の方法をそのまま採用することができる。以下、本発明
を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
【0034】
【実施例】(実施例1)図1(a)および(b)は実施
例1のハーフトーン型位相シフトマスクブランクおよび
ハーフトーン型位相シフトマスクの断面図を示すもので
ある。
【0035】ハーフトーン型位相シフトマスクブランク
は図1(a)に示されるように、透明基板1の上に光半
透過膜2aを有するものである。また、ハーフトーン型
位相シフトマスクは図1(b)に示されるように、図1
(a)に示されるハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクの光半透過膜2aを所定のパターンにしたがって選
択的に除去するパターニング処理を施すことにより得ら
れた、光半透過部2と光透過部3とからなるマスクパタ
ーンを有するものである。
【0036】(位相シフトマスクブランクの製造)図1
(a)で示されるハーフトーン型位相シフトマスクブラ
ンクを次のようにして製造した。透明基板1として主表
面を鏡面研磨した石英ガラス基板(縦5インチ×横5イ
ンチ×厚さ0.9インチ)を用いた。この透明基板1上
にRFマグネトロンスパッタリング法によりタングステ
ン(W)とケイ素(Si)と窒素(N)とからなる光半
透過膜2を形成した。
【0037】RFマグネトロンスパッタリング法におい
てターゲットとしては、WとSiとからなり、W/Si
=1/1(at/at)であるものを用いた。このターゲッ
トを透明基板1とともにRFマグネトロンスパッタリン
グ装置における各所定位置に配置し、透明基板1を20
0℃程度に加熱し、アルゴン(Ar)ガスと窒素
(N2)ガスとからなり、ガス混合比Ar/N2=77/
23(vol%/vol%)であるガス混合物を導入しなが
ら、RF出力1.3KWの条件下にRFマグネトロンス
パッタリングを行なって、透明基板1上に光半透過膜2
aを形成して、図1(a)に示す位相シフトマスクブラ
ンク(以下実施例1aの位相シフトマスクブランクとい
う)を得た。
【0038】得られた実施例1aの位相シフトマスクブ
ランクにおいて光半透過膜2aの元素組成比をX線電子
分光法により調べたところ、表1に示すようにW/Si
/N=40at%/42at%/18at%であり、Nの割合
は18at%であった。スパッタリング時に基板温度を2
00℃程度に加熱したため、光半透過膜にはタングステ
ンシリサイド(WSi)が1割程度含まれていた。実施
例1aの位相シフトマスクブランクにおいて、光半透過
膜2aの屈折率は表1に示すように、2.5であった。
また表1に示すように膜厚を855オングストロームと
することによってλ=248nmのときの透過率5.4
%を得た。ここに光半透過膜の膜厚dは、位相シフト量
をφ、屈折率をn、露光光の波長をλとすると次の
(1)式で決定される。
【0039】
【数1】
【0040】(1)式において、位相シフト量φは18
0°であることが理想的であるが、実用的な位相シフト
量は、160°≦φ≦200°と想定して実験を行なっ
た。実施例1aの位相シフトマスクブランクにおける光
半透過膜2aのシート抵抗(四探針法により測定)は表
1に示すように7.6×103未満であった。また実施
例1aの位相シフトマスクブランクにおける光半透過膜
2aの表面粗さ(JIS B 0601に規定された中
心線平均粗さnmRa)は表1に示すように1.8nm
Raであった。
【0041】次に導入される混合ガスのガス混合比Ar
/N2 を25/75、20/80および17/83、1
00/0(vol%/vol%)とした以外は上記実施例1a
の位相シフトマスクブランクの製造におけると同様の条
件でRFマグネトロンスパッタリングを行なって、それ
ぞれ実施例1b,1c,1dおよび1eの位相シフトマ
スクブランクを得た。
【0042】得られた実施例1b,1c,1dおよび1
eの位相シフトマスクブランクにおける光半透過膜の元
素組成比、屈折率、膜厚、透過率、シート抵抗および表
面粗さ(nmRa)は表1にまとめて示した。
【0043】次に比較のため、導入されるガスとしてO
2ガスおよびAr−O2混合ガス(Ar/O2=50vol%
/50vol%)をそれぞれ用いた以外は、上記実施例1
aの位相シフトマスクブランクの製造におけると同様の
条件でRFマグネトロンスパッタリングを行なって、そ
れぞれ比較例1yおよび1zの位相シフトマスクブラン
クを得た。
【0044】得られた比較例1yおよび1zの位相シフ
トマスクブランクにおける光半透過膜の元素混合比、屈
折率、シート抵抗および表面粗さ(nmRa)は表1に
まとめて示した。
【0045】
【表1】
【0046】表1より、次のことが明らかとなった。 (i)スパッタリング装置に導入されるガスとしてAr
ガスとともにN2ガスを併用することにより、得られた
実施例1a〜1dの位相シフトマスクブランクは、その
光半透過膜がWおよびSiとともにNを含むので、膜厚
制御性、透過率と抵抗の両特性のバランス性に優れ、ま
た表面粗さが小さいことにより加工寸法精度に優れてい
る。
【0047】(ii)スパッタリング装置に導入される混
合ガスのガス混合比Ar/N2を適宜変動させることに
より、屈折率、透過率、抵抗および表面粗さnmRaを
適宜変動させることが可能である。例えば混合ガス中の
ガス混合比Ar/N2が77/23(vol%/vol%)で
あり、N2ガスの割合が相対的に少ない実施例1aの場
合は、光半透過膜の屈折率が高く、逆に透過率、シート
抵抗および表面粗さnmRaは小さい。混合ガス中のガ
ス混合比Ar/N2を25/75、20/80および1
7/83(vol%/vol%)とN2ガスの割合を順次上昇
させていった実施例1b,1cおよび1dの場合、光半
透過膜の屈折率が順次低下し、一方透過率、抵抗および
表面粗さnmRaは順次増加している。このように混合
ガスのガス混合比Ar/N2をコントロールすることに
より、光半透過膜の諸物性値を所望の値にバランス良く
コントロールすることができる。
【0048】(iii)混合ガスの混合比Ar/N2=10
0/0(vol%/vol%)として、Arガスのみを用いた
実施例1eの場合、表面粗さ(nmRa)が実施例1a
〜1dよりも小さく、抵抗の極めて小さい光半透過膜を
有する位相シフトマスクブランクが得られた。
【0049】(iV)スパッタリング装置に導入されるガ
スとしてO2ガスのみを用いて得られた比較例1yの位
相シフトマスクブランクは、光半透過部の透過率が高
く、ハーフトーン型位相シフトマスクとしての十分な性
能が得られない。またシート抵抗および表面粗さも大き
く、位相シフトマスクとしての十分な性能が得られな
い。
【0050】スパッタリング装置に導入されるガスとし
て、ArガスとO2ガスからなり、ガス混合比Ar/O2
=50/50(vol%/vol%)の混合ガスを用いて得ら
れた比較例1zの位相シフトマスクブランクは、比較例
1yの位相シフトマスクブランクと同様に、光半透過部
の透過率が高く、ハーフトーン型位相シフトマスクとし
ての十分な性能が得られない。またシート抵抗も大き
い。また表面粗さも大きく、位相シフトマスクとしての
十分な性能が得られない。
【0051】(位相シフトマスクの製造)上述の実施例
1a〜1eの位相シフトマスクブランクを用いて、位相
シフトマスクを製造した。その詳細を図2を参照しなが
ら説明する。
【0052】先ず透明基板1の表面に光半透過膜2aを
有する位相シフトマスクブランクを用意する(図2
(a)参照)。
【0053】次に、この位相シフトマスクブランクの光
半透過膜2a上に電子線レジスト膜4a(東ソー(株)
製:CMS−M8)を6000オングストロームの厚さ
に形成した(図2(b)参照)。その後所定のパターン
にしたがって電子線を照射した後、レジストの現像を行
なってレジストパターン4を形成した(図2(c)参
照)。
【0054】なお実施例1a〜1eの位相シフトマスク
ブランクにおける光半透過膜2aは、透明基板1とのエ
ッチング選択比(光半透過膜のエッチング速度/透明基
板のエッチング速度)が3以上であるため、適宜な条件
でのエッチングを行なうことにより、透明基板1をほと
んど傷つけずに光半透過膜2aのエッチングを行なうこ
とができた。
【0055】次に、レジストパターン4に沿って光半透
過膜2aを反応性ドライエッチング方式(RIE)平行
平板型ドライエッチング装置を用いて、ドライエッチン
グした(図2(d)参照)。
【0056】ドライエッチング後、残存レジストパター
ン4を剥離した後、洗浄することにより、光半透過部2
および光透過部3を有する位相シフトマスクを得た(図
2(e)参照)。
【0057】なお、実施例1a〜1eの位相シフトマス
クブランクにおいて、光半透過膜2a(光半透過部2)
は、透明基板1との充分な付着性を有しており、通常の
フォトマスク作成の洗浄工程で行なわれる超音波洗浄や
スクラブ洗浄にも耐え、さらには耐酸性に優れているた
め、上記洗浄工程で行なわれる熱濃硫酸洗浄あるいは過
酸化水素と濃硫酸との混合液による洗浄に充分耐え得る
ものであった。
【0058】得られた位相シフトマスクにおいては、図
3に示されるように、露光光L0が照射された場合、こ
の露光光L0が、光半透過部2を通過して図示していな
い被転写体に達する光L1と光透過部3を通過して同じ
く被転写体に達する光L2とに別れる。この場合、光半
透過部2を通過した光L1の強度は、実質的にレジスト
の露光に寄与しない程度の弱い光である。一方、光透過
部3を通過した光L2は実質的に露光に寄与する強い光
である。したがって、これによりパターン露光が可能と
なる。この際、回折現象によって光半透過部2と光透過
部3との境界を通過する光が互いに相手の領域に回り込
みをおこすが、両者の光の位相はほぼ反転した関係にな
るため、境界部近傍では互いの光が相殺し合う。これに
よって、境界が極めて明確となり解像度が向上する。
【0059】実施例1a〜1eの位相シフトマスクブラ
ンクを用いて得られた位相シフトマスクは、従来の位相
シフトマスクの上記したような問題点1)〜4)、すな
わち位相シフト量の空間的バラツキ、光半透過膜の透過
率の低下、ダストの発生、およびパターン微細化の阻害
の問題を解決し、従来の位相シフトマスクより優れた性
能を満たすものであった。
【0060】また、得られた位相シフトマスクは、可視
域における透過率が20%程度以上であり、マスクの位
置合わせ(アライメント)のために新たにアライメント
マークを形成するための膜を形成する必要がないという
利点がある。実施例1a〜1eの位相シフトマスクブラ
ンクを用いて得られた位相シフトマスクを使用したとこ
ろ、従来の位相シフトマスクと同様の焦点深度が得られ
た。
【0061】(実施例2) (位相シフトマスクブランクの製造)ターゲット組成比
W/Siを1/2としたこと以外は実施例1と同様にガ
ス混合比Ar/N2を77/23,25/75,20/
80,17/83,100/0(vol%/vol%)に変化
させて、実施例2a,2b,2c,2dおよび2eの位
相シフトマスクブランクを得た。得られた実施例2a〜
2dの位相シフトマスクブランクにおける光半透過膜の
元素組成比、屈折率、膜厚、透過率、シート抵抗、表面
粗さnmRaを表2に示す。
【0062】比較のため、ArガスとO2ガスのガス混
合比Ar/O2=50/50(vol%/vol%)の混合ガ
スを用いた以外は上記実施例2と同様にして比較例2x
の位相シフトマスクブランクを得た。得られた比較例2
xの位相シフトマスクブランクの元素混合比および諸物
性値を表2に示した。
【0063】
【表2】
【0064】表2より次のことが明らかとなった。 (i)スパッタリング装置に導入されるガスとしてAr
ガスとともにN2ガスを併用することにより、得られた
実施例2a〜2dの位相シフトマスクブランクは、その
光半透過膜がWおよびSiとともにNを含むので、膜厚
制御性、透過率と抵抗の両特性のバランス性に優れ、ま
た表面粗さが小さいことにより加工寸法精度に優れてい
る。
【0065】(ii)スパッタリング装置に導入される混
合ガスのガス混合比Ar/N2を適宜変動させることに
より、屈折率、透過率、抵抗および表面粗さnmRaを
適宜変動させることが可能である。例えば混合ガス中の
ガス混合比Ar/N2が77/23(vol%/vol%)で
あり、N2ガスの割合が相対的に少ない実施例2aの場
合は、光半透過膜の屈折率が高く、逆に透過率、シート
抵抗および表面粗さnmRaは小さい。混合ガス中のガ
ス混合比Ar/N2を25/75、20/80および1
7/83(vol%/vol%)とN2ガスの割合を順次上昇
させていった実施例2b,2cおよび2dの場合、光半
透過膜の屈折率が順次低下し、一方透過率、抵抗および
表面粗さnmRaは順次増加している。このように混合
ガスのガス混合比Ar/N2をコントロールすることに
より、光半透過膜の諸物性値を所望の値にバランス良く
コントロールすることができる。
【0066】(iii)混合ガスの混合比Ar/N2=10
0/0(vol%/vol%)として、Arガスのみを用いた
実施例2eの場合、表面粗さ(nmRa)が実施例2a
〜2dよりも小さく、抵抗の極めて小さい光半透過膜を
有する位相シフトマスクブランクが得られた。
【0067】(iv)スパッタリング装置に導入されるガ
スとして、ArガスとO2ガスからなり、ガス混合比A
r/O2=50/50(vol%/vol%)の混合ガスを用
いて得られた比較例2xの位相シフトマスクブランク
は、光半透過部の透過率が高く、ハーフトーン型位相シ
フトマスクとしての十分な性能が得られない。またシー
ト抵抗および表面粗さも大きく、位相シフトマスクとし
ての十分な性能が得られない。
【0068】(位相シフトマスクの製造例)得られた実
施例2a〜2eの位相シフトマスクブランクを用い、実
施例1と同様の方法で位相シフトマスクを得た。
【0069】得られた5種の位相シフトマスクは、従来
の位相シフトマスクの上記したような問題点1)〜4)
を解決し、従来の位相シフトマスクより優れた性能を満
たすものであった。
【0070】(実施例3) (位相シフトマスクブランクの製造)スパッタリング装
置に導入されるガスとして、ArガスとN2ガスとO2
スの混合ガスを用い、ガス混合比Ar/N2/O2を適宜
変化させた以外は実施例1と同様にして実施例3a〜3
fの位相シフトマスクブランクを得た。得られた実施例
3a〜3fの位相シフトマスクブランクの元素組成比お
よび諸物性値は表3に示した。
【0071】
【表3】
【0072】表3より次のことが明らかとなった。 (i)スパッタリング装置に導入されるガスとしてAr
ガスとともにN2ガスを併用することにより、得られた
実施例3a〜3fの位相シフトマスクブランクは、その
光半透過膜がWおよびSiとともにNを含むので、膜厚
制御性、透過率と抵抗の両特性のバランス性に優れ、ま
た表面粗さが小さいことにより加工寸法精度に優れてい
る。またO2ガスも併用することにより膜中にOが取り
込まれて、透過率が高くなる傾向を示す。 (ii)混合ガスのガス混合比Ar/N2/O2を適宜変動
させることにより、膜中のWとSiの組成比が変わらな
くてもNとOの組成比を変えることによって、光半透過
膜の特性、すなわち屈折率、透過率、抵抗を位相シフト
マスクブランクとして適する範囲にすることが容易にで
きる。しかしOの組成比が所定の範囲より大きくなると
膜表面の粗さが大きくなり、位相シフトマスクとしての
性能を低下させる。
【0073】(位相シフトマスクの製造)得られた実施
例3a〜3fの位相シフトマスクブランクを用い、実施
例1と同様にして位相シフトマスクを得た。得られた6
種の位相シフトマスクは、従来の位相シフトマスクの上
記したような問題点1)〜4)を解決し、従来の位相シ
フトマスクより優れた性能を満たすものであった。
【0074】(実施例4) (位相シフトマスクブランクの製造)ターゲット組成比
W/Siを1/2にしたこと、ArガスとN2ガスとO2
ガスからなる混合ガスを用い、ガス混合比Ar/N2
2を適宜変動させた以外は実施例1と同様にして実施
例4a〜4fの位相シフトマスクブランクを得た。得ら
れた実施例4a〜4fの位相シフトマスクブランクの元
素組成比および諸物性値を表4に示した。
【0075】
【表4】
【0076】表4より、次のことが明らかとなった。 (i)スパッタリング装置に導入されるガスとしてAr
ガスとともにN2ガスを併用することにより、得られた
実施例4a〜4fの位相シフトマスクブランクは、その
光半透過膜がWおよびSiとともにNを含むので、膜厚
制御性、透過率と抵抗の両特性のバランス性に優れ、ま
た表面粗さが小さいことにより加工寸法精度に優れてい
る。またO2ガスも併用することにより膜中にOが取り
込まれて、透過率が高くなる傾向を示す。
【0077】(ii)混合ガスのガス混合比Ar/N2
2を適宜変動させることにより、膜中のWとSiの組
成比が変わらなくてもNとOの組成比を変えることによ
って、光半透過膜の特性、すなわち屈折率、透過率、抵
抗を位相シフトマスクブランクとして適する範囲にする
ことが容易にできる。
【0078】しかしOの組成比が所定の範囲より大きく
なると膜表面の粗さが大きくなり、位相シフトマスクと
しての性能を低下させる。
【0079】(位相シフトマスクの製造)得られた実施
例4a〜4fの位相シフトマスクブランクを用い、実施
例1と同様にして位相シフトマスクを得た。
【0080】得られた6種の位相シフトマスクは、従来
の位相シフトマスクの上記したような問題点1)〜4)
を解決し、従来の位相シフトマスクより優れた性能を満
たすものであった。
【0081】(実施例5) (位相シフトマスクブランクの製造)ターゲットとし
て、TaとSiとからなり、Ta/Siが1/1である
ものを用い、導入ガスの混合比Ar/N2/O2を25/
75/0,25/50/25,100/0/0(vol%
/vol%)と変化させた以外は実施例1と同様に行な
い、実施例5a,5bおよび5cの位相シフトマスクブ
ランクを得た。得られた実施例5a〜5cの位相シフト
マスクブランクにおける光半透過膜の元素組成比および
諸物性値を表5に示した。
【0082】また比較のためO2ガスおよびAr/O2
50/50(vol%/vol %)の混合ガスを用いた以外
は実施例5と同様に行なって、比較例5yおよび5zの
位相シフトマスクブランクを得た。これらの比較位相シ
フトマスクブランクにおける光半透過膜の元素組成比お
よび諸物性値も表5に示した。
【0083】
【表5】
【0084】表5より、次のことが明らかとなった。 (i)タンタル・ケイ素ターゲットを用いた実施例5に
おいて、スパッタリングガスにN2ガス、さらにはO2
スを含めること、およびガス混合比Ar/N2/O2を変
動させることによる光半透過膜物性に及ぼす効果は、タ
ングステン・ケイ素ターゲットを用いた前記実施例1〜
4と同様である。
【0085】(位相シフトマスクの製造)得られた実施
例5a,5bおよび5cの位相シフトマスクブランクを
用い、実施例1と同様にして、位相シフトマスクを得
た。得られた3種の位相シフトマスクは、従来の位相シ
フトマスクの上記したような問題点1)〜4)を解決
し、従来の位相シフトマスクより優れた性能を満たすも
のであった。
【0086】(実施例6) (位相シフトマスクブランクの製造)ターゲット組成T
a/Siを1/2にした以外は実施例5と同様に行ない
実施例6a,6bおよび6cの位相シフトマスクブラン
クを得た。得られた実施例6a〜6cの位相シフトマス
クブランクにおける光半透過膜の元素組成比および諸物
性値を表6に示した。
【0087】また比較のためAr/O2=50/50(v
ol%/vol%)の混合ガスを用いた以外は実施例6と同
様に行なって比較例6xの位相シフトマスクブランクを
得た。得られた比較例6xの位相シフトマスクブランク
における光半透過膜の元素組成比および諸物性値も表6
に示した。
【0088】
【表6】
【0089】表6より、次のことが明らかとなった。 (i)タンタル・ケイ素ターゲットを用いた実施例6に
おいて、スパッタリングガスにN2ガス、さらにはO2
スを含めること、およびガス混合比Ar/N2/O2を変
動させることによる光半透過膜物性に及ぼす効果は、タ
ングステン・ケイ素ターゲットを用いた前記実施例1〜
4と同様である。
【0090】(位相シフトマスクの製造)得られた実施
例6a、6bおよび6cの位相シフトマスクブランクを
用い、実施例1と同様にして位相シフトマスクを得た。
【0091】(実施例7) (位相シフトマスクブランクの製造)ターゲットとし
て、CrとSiとからなるものを用いた以外は実施例1
と同様にして実施例7aの位相シフトマスクブランクを
得た。得られた実施例7aの位相シフトマスクブランク
における光半透過膜の元素組成比および諸物性値を表7
に示した。
【0092】表7には、CrとSiとからなるターゲッ
トを用いたが、O2ガスを単独でスパッタリング装置に
導入して得た比較例7xの位相シフトマスクブランクに
おける光半透過膜の元素組成比および諸物性値も示し
た。
【0093】
【表7】
【0094】(位相シフトマスクの製造)実施例7aの
位相シフトマスクブランクを用いて実施例1と同様にし
て位相シフトマスクを得た。得られた位相シフトマスク
は、従来の位相シフトマスクの上記したような問題点
1)〜4)を解決し、従来の位相シフトマスクより優れ
た性能を満たすものであった。
【0095】(実施例8) (位相シフトマスクブランクの製造)ターゲットとして
TiとSiとからなるものを用いた以外は実施例1と同
様にして実施例8aの位相シフトマスクブランクを得
た。得られた実施例8aの位相シフトマスクブランクに
おける光半透過膜の元素組成比および諸物性値を表8に
示した。
【0096】表8には、TiとSiとからなるターゲッ
トを用いたが、O2ガスを単独でスパッタリング装置に
導入して得た比較例8xの位相シフトマスクブランクに
おける光半透過膜の元素組成比および諸物性値も示し
た。
【0097】
【表8】
【0098】(位相シフトマスクの製造)実施例8aの
位相シフトマスクブランクを用いて実施例1と同様にし
て位相シフトマスクを得た。
【0099】実施例1〜8で得られた位相シフトマスク
は、リソグラフィプロセス等において使用される。この
リソグラフィプロセスにおいては基板上に塗布、プリベ
ークされたレジスト等の被写体に露光装置を使用して位
相シフトマスクのパターンを転写する。露光によるマス
クパターンの被写体上への転写は、例えば図3のように
して行う。被写体上における露光光の強度分布を模式的
に示すと図3のようになり、高解像度のパターン転写が
可能となる。露光波長としては468nm(g線)、3
65nm(i線)、248nm(KrFエキシマレー
ザ)はもちろん、193nm(ArFエキシマレーザ)
等が使用できる。上記のパターン転写方法は、表面粗さ
が所定の範囲にある、低抵抗の光半透過膜を有する位相
シフトマスクを使用するので、加工寸法精度の高いパタ
ーン転写を可能とし、例えば直径0.3μmのホールパ
ターンを基板上に形成するようなプロセスにも適用でき
る。また静電気によるマスクのダスト吸着から生じる問
題も低減される。
【0100】
【発明の効果】遷移金属とケイ素からなる光半透過膜の
長所をそのまま維持しつつ、膜の表面の凹凸が著しく低
減され、下記の問題点が解消された位相シフトマスクブ
ランクから得られる。
【0101】1)位相シフト量の空間的なバラツキを生
む。 2)表面における露光光の乱反射により光半透過膜の透
過率を低下させる。 3)ブランク表面が他のものに接する時、特にハンドリ
ング時に露光性能低下の原因となるダストを発生させ
る。 4)パターンの微細化が阻害される。また、この位相シ
フトマスクブランクは、光半透過膜の微細加工性に優れ
るため所望の位相シフトマスクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位相シフトマスクブランクおよび位
相シフトマスクの断面図。
【図2】 本発明の位相シフトマスクブランクを用いて
本発明の位相シフトマスクを製造するための工程図。
【図3】 ハーフトーン型位相シフトマスクの作用説明
図。
【符号の説明】
1 透明基板 2 光半透過部 2a 光半透過膜 3 光透過部 4 レジストパターン 4a レジスト膜 L0 露光光 L1 光半透過部2を通過して被転写体に達する光 L2 光透過部3を通過して被転写体に達する光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 洋一 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホ ーヤ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−204736(JP,A) 特開 平4−127149(JP,A) 特開 平6−332152(JP,A) 特許2911610(JP,B2)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光半透過膜の、波長365nmまたは2
    48nmの露光光に対する入出射面の中心線平均粗さが
    0.1〜20nmRaであることを特徴とする位相シフ
    トマスクブランク。
  2. 【請求項2】 光半透過膜の、波長193nmの露光光
    に対する入出射面の中心線平均粗さが0.1〜10nm
    Raであることを特徴とする位相シフトマスクブラン
    ク。
  3. 【請求項3】 光半透過膜が、遷移金属とケイ素と窒素
    とを少なくとも含む請求項1または2に記載の位相シフ
    トマスクブランク。
  4. 【請求項4】 光半透過膜における窒素の割合が5〜7
    0at%である請求項に記載の位相シフトマスクブラ
    ンク。
  5. 【請求項5】 光半透過膜が、遷移金属とケイ素と窒素
    とを主たる構成成分とする請求項に記載の位相シフト
    マスクブランク。
  6. 【請求項6】 光半透過膜における窒素の割合が5〜7
    0at%である請求項に記載の位相シフトマスクブラ
    ンク。
  7. 【請求項7】 位相シフトマスクの光半透過部が、さら
    に酸素を含む請求項に記載の位相シフトマスクブラン
    ク。
  8. 【請求項8】 光半透過部における酸素の割合が70a
    t%未満である請求項に記載の位相シフトマスクブラ
    ンク。
  9. 【請求項9】 光半透過部の露光光に対する透過率が4
    〜20%である請求項1〜のいずれか一項に記載の位
    相シフトマスクブランク。
  10. 【請求項10】 請求項1〜のいずれか一項に記載の
    位相シフトマスクブランクの光半透過膜を所定のパター
    ンに従って選択的に除去するパターニング処理を施すこ
    とにより得られた、光透過部と光半透過部とからなるマ
    スクパターンを有することを特徴とする位相シフトマス
    ク。
JP34743598A 1995-07-19 1998-12-07 位相シフトマスクブランクおよび位相シフトマスク Expired - Lifetime JP3249948B2 (ja)

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