JP3126678B2 - 位相シフトマスクブランクの製造方法、位相シフトマスクおよびそれを用いたリソグラフィー方法 - Google Patents
位相シフトマスクブランクの製造方法、位相シフトマスクおよびそれを用いたリソグラフィー方法Info
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Description
ブランクの製造方法、位相シフトマスクおよびそれを用
いたリソグラフィー方法に関する。さらに詳しくは、本
発明は、簡単な膜構成により、マスクパターンを形成す
る際のレジストへの電子線描画時における電荷蓄積や静
電気による帯電を防止しうるハーフトーン型位相シフト
マスクブランクの製造方法、該位相シフトマスクブラン
クを素材とするハーフトーン型位相シフトマスク、およ
びこの位相シフトマスクを用いてパターン転写を行うリ
ソグラフィー方法に関するものである。
パターンの転写を行うためのマスクであるフォトマスク
の1つとして位相シフトマスクが用いられる。この位相
シフトマスクのうち、特に単一のホール、ドット、又は
ライン、スペース等の孤立したパターン転写に適したも
のとして、ハーフトーン型位相シフトマスクが知られて
いる。
透明基板の表面上に形成するマスクパターンを、実質的
に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部と、実
質的に露光に寄与しない強度の光を透過させる光半透過
部とで構成し、かつ、光透過部を通過してきた光の位相
と、光半透過部を通過してきた光の位相を異ならしめる
ことにより光透過部と光半透過部の境界部近傍で通過し
てきた光が互いに打ち消し合うようにして境界部のコン
トラストを良好に保持できるようにしたものであり、例
えば特開平5−127361号公報には、位相差を18
0°としたハーフトーン型位相シフトマスクが開示され
ている。
マスクにおいては、透明基板上に光半透過部を構成する
光半透過膜は、CrOx、CrNx、CrOxNy、CrO
xNyCz等の膜などの、均一な組成の材料からなる一層
の膜で構成されている。
素材として形成した光半透過部を有するハーフトーン型
位相シフトマスクは、光半透過部を、主に位相角を制御
する透過率の高い層(例えばSOG)と主に光半透過性
を制御する透過率の低い層(例えばクロム)との複数種
類からなる積層構造としたハーフトーン型位相シフトマ
スクと比較すると、製造工程の減少、簡略化、欠陥発生
率の低減といった利点を有する。
rOxNyCz等からなる光半透過膜の形成法に関して、
上記公報には、クロムをスパッタリングターゲットとし
て、蒸着雰囲気中に酸素、窒素などのガスを入れること
で透明基板上にクロムの酸化物、窒化物、酸窒化物、酸
窒炭化物を堆積する方法、すなわち、いわゆる反応性ス
パッタによる方法が開示されている。
従来の方法(反応性スパッタ法)によって形成されるC
rOx、CrNx、CrOxNy又はCrOxNyCz等から
なる光半透過膜については、露光に寄与しない程度の光
を透過する性質、すなわち露光光に対する透過率が4〜
20%という要件と、所定の位相差を与えるという光半
透過部の要件を同時に満たしたものは導電性が乏しい。
そのため、光半透過膜をパターニングするために行うレ
ジストへの電子線描画において、打ち込まれた電子がレ
ジスト中で帯電してしまい、正確なパターン形成ができ
ないという問題があった。
ながり、マスクの製造工程や使用時においてゴミが吸着
しやすいという問題があった。したがって、帯電現象を
防止するためには電気を伝導し、拡散させる導電層を例
えば透明基板上に設ける必要があり、そのためには製造
工程が増加するといった欠点があった。
電層を形成する場合には、短波長の露光光に対して透明
である必要があり、特に、近年における高解像度のパタ
ーンが要求されることに伴う露光光の短波長化に対して
は、そのような露光光に対して透明である導電層材料を
新たに開発しなければならないという問題もあった。
れたものであり、簡単な膜構成により電子線描画時の電
荷蓄積や静電気による帯電を防止できるハーフトーン型
位相シフトマスクブランクの製造方法、上記位相シフト
マスクブランクを素材としたハーフトーン型位相シフト
マスク、およびこの位相シフトマスクを用いてパターン
転写を行うリソグラフィー方法を提供することを目的と
したものである。
構成により、電子線描画時の電荷蓄積や静電気による帯
電を防止しうるハーフトーン型位相シフトマスクブラン
クについて鋭意研究を重ねた結果、酸素と窒素とを有す
る化合物を含む雰囲気中において、遷移金属とケイ素と
を含有するターゲットをスパッタリングして、透明基板
上に、遷移金属とケイ素と酸素と窒素とを主な構成要素
とする光半透過膜を形成することにより、上記の好まし
い性質を有するハーフトーン型位相シフトマスクブラン
クが容易に得られること、そして、この位相シフトマス
クブランクに、常法に従ってパターニング処理を施すこ
とにより、所望のマスクパターンを有するハーフトーン
型位相シフトマスクが得られることを見出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。
主な構成要素とする光半透過膜を、酸素と窒素とを有す
る化合物を含む雰囲気中において、遷移金属とケイ素と
を含有するターゲットをスパッタリングすることにより
形成することを特徴とするハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクの製造方法、 (2)上記製造方法により得られた位相シフトマスクブ
ランクにおける光半透過膜に、所定のパターンに従って
その一部を除去するパターニング処理を施すことによ
り、光透過部と光半透過部とからなるマスクパターンを
形成したことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマ
スク、および (3)上記ハーフトーン型位相シフトマスクを用いてパ
ターン転写を行うことを特徴とするリソグラフィー方
法、を提供するものである。
トマスクブランクは、透明基板上に光半透過膜を有する
ものであって、該透明基板の材料については特に制限は
なく、従来、位相シフトマスクブランクに慣用されてい
るもの、例えばソーダ石灰ガラスやホワイトクラウンの
ようなソーダライムガラス;ホウケイ酸ガラス、無アル
カリガラス、アルミノケイ酸ガラスのような低膨張ガラ
ス;合成石英のような石英ガラス、あるいはポリエステ
ルフィルムのようなプラスチックフィルムなどが用いら
れるが、LSIやLCD用マスクの基板材料としては、
ソーダ石灰ガラスおよび石英ガラスが好適である。
過膜は、実質的に露光に寄与しない強度の光を透過する
性質と、露光光の位相を所定量シフトさせる性質とを有
するとともに、マスクパターンを形成する際のレジスト
への電子線描画時に電荷が帯電しない程度以上の導電性
を有するものである。本発明においては、このような特
性を有する光半透過膜としては、遷移金属とケイ素と酸
素と窒素とを主な構成要素とする膜が用いられる。
周期律表IVB族、VB族、VIB族に属する金属元素の中
から適宜選ぶのがよい。このような遷移金属の例として
は、チタニウム、ジルコニウム、バナジウム、ニオビウ
ム、タンタル、クロム、モリブデン、タングステンなど
を挙げることができるが、これらの中で、チタニウム、
タンタル、クロム、モリブデン、タングステンが性能の
面などから好適である。これらの遷移金属は単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ブランクにおける光半透過膜は、酸素と窒素とを有する
化合物を含む雰囲気中において、遷移金属とケイ素とを
含有するターゲットをスパッタリングすることにより、
透明基板上に形成されたものである。ここでスパッタガ
スとしては、酸素と窒素とを有する化合物ガスとアルゴ
ンその他の不活性ガスとの混合ガスが用いられる。酸素
と窒素とを有する化合物ガスは、膜中に酸素(O)およ
び窒素(N)を導入するためのものであり、このような
ものとしては、例えば一酸化窒素(NO)や二酸化窒素
(NO2)などを好ましく挙げることができる。これら
は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよく、また、酸素ガスや窒素ガスと組み合わせて用
いてもよい。
には、スパッタガス総流量に対し、酸素ガス(O2)換
算で15〜55%程度および窒素ガス(N2)換算で1
5〜80%程度になるように、酸素と窒素とを有する化
合物ガスおよび場合により酸素ガスや窒素ガスを導入す
るのが望ましい。
く、従来公知の方法、例えばDCスパッタリング法、R
Fマグネトロンスパッタリング法などが好ましく用いら
れる。なお、スパッタリング時の基板加熱や、成膜後の
アニーリングなどを適宜行ってもよい。さらに、ターゲ
ット組成としては、遷移金属とケイ素との原子比が3
0:1〜1:20の範囲にあるのが好ましい。
厚dは、位相シフト量をφ、屈折率をn、露光光の波長
をλとすると、次の(I)式で決定される。
とが理想的であるが、実用的な位相シフト量は160°
≦φ≦200°であればよい。
は、前記のようにして得られたハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクにおける光半透過膜に、所定のパター
ンに従ってその一部を除去するパターニング処理を施
し、光透過部と光半透過部とからなるマスクパターンを
形成することにより得られる。
マスクブランクおよびハーフトーン型位相シフトマスク
を示す図であり、更に具体的には図1(a)がハーフト
ーン型位相シフトマスクブランクの1例の断面図であ
り、図1(b)がハーフトーン型位相シフトマスクの1
例の断面図である。
は図1(a)に示されるように、透明基板1の上に光半
透過膜2aが形成されたものである。また、ハーフトー
ン型位相シフトマスクは図1(b)に示されるように、
図1(a)に示されるハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクの光半透過膜2aに所定のパターンにしたがっ
てその一部を除去するパターニング処理を施して、光半
透過部2と光透過部3とで構成されるマスクパターンを
形成したものである。
る光半透過膜としては、該膜中の遷移金属とケイ素が酸
化ケイ素および窒化ケイ素中に含有されているものが好
ましく、また、露光光に対する光透過率は、パターン形
成の際に用いるレジストの感度にもよるが、一般的には
4〜20%であるのが好ましく、5〜15%が特に好ま
しい。これは、光透過率が4%未満の場合は、図1
(b)において、光半透過部2と光透過部3との境界部
を通過する光同士の位相ずれによる相殺効果が充分得ら
れず、また、20%を超える場合は、光半透過部2を通
過してきた光によってもレジストが感光してしまう恐れ
があるためである。この光半透過膜2a、光半透過部2
の単位膜厚当たりの光透過率は、遷移金属とケイ素と酸
素と窒素の含有率を選定することにより選ぶことができ
る。
マスクブランクとしては、光半透過膜の可視域における
透過率が30〜70%の範囲にあるものが好適である。
このような可視域における透過率を有することにより、
マスクの位置合わせ(アライメント)のために、新たに
アライメントマークを形成するための膜を形成する必要
がなくなる。
トマスクブランクにおいては、光半透過膜のシート抵抗
が5×107Ω/□以下が好ましい。その理由は、シー
ト抵抗が5×107Ω/□を超えると、電子線照射によ
り打ち込まれた電子を充分に導電しがたいためである。
この導電性を得るためには、酸素(O)と窒素(N)の
含有率を選定することによって選ぶことができる。この
場合、先に述べたように酸素(O)と窒素(N)の含有
率を増せば光透過率は増加するが、反面、導電率は低下
する傾向にある。また屈折率、反射率、吸収係数等の特
性を遷移金属、Si、O、Nの組成により好適に選ぶこ
とができる。
ブランクにおいて、光半透過膜における各構成元素の比
率については、該光半透過膜が前記した特性を有するよ
うに適宜選べばよく、特に制限はないが、一般的には、
遷移金属:ケイ素:酸素および窒素との割合が、原子比
で10〜55%:15〜80%:70%以下の範囲で選
定される。
マスクの製造方法の好適な例について、図2を参照しな
がら説明する。
トマスクの製造工程の1例の説明図であって、まず、透
明基板1の表面に上記のように光半透過膜2aを形成し
て得られた位相シフトマスクブランクを用意する[図2
(a)参照]。次いで、この位相シフトマスクブランク
の光半透過膜2a上に、4000〜6000オングスト
ローム程度の厚さの電子線レジスト膜を形成し[(図2
(b)参照]、所定のパターンに従って電子線を照射し
たのち、レジストの現像処理を行ってレジストパターン
4を形成する[(図2(c)参照]。次に、レジストパ
ターン4をマスクとして、光半透過膜2aをドライエッ
チング処理したのち[(図2(d)参照]、残存レジス
トパターン4を剥離することにより、光半透過部2aお
よび光透過部3を有する本発明のハーフトーン型位相シ
フトマスクが得られる[(図2(e)参照]。
ーン型位相シフトマスクは、図3の説明図で示されるよ
うに、露光光L0が照射された場合、この露光光L0が、
光半透過部2を通過して図示していない被転写体に達す
る光L1と光透過部3を通過して同じく被転写体に達す
る光L2とに別れる。この場合、光半透過部2を通過し
た光L1の強度は、実質的にレジストの露光に寄与しな
い程度の弱い光である。一方、光透過部3を通過した光
L2は実質的に露光に寄与する強い光である。したがっ
て、これによりパターン露光が可能となる。この際、回
折現象によって光半透過部2と光透過部3との境界を通
過する光が互いに相手の領域に回り込みをおこすが、両
者の光の位相はほぼ反転した関係になるため、境界部近
傍では互いの光が相殺し合うことで実質的な光強度が減
衰する。これによって、境界が極めて明確となり解像度
が向上する。
フトマスクを用いてパターン転写を行うリソグラフィー
方法をも提供するものである。
クとして本発明のハーフトーン型位相シフトマスクを用
いる方法であれば、特に制限されず、従来LSIなどの
製造において慣用されている方法を用いることができ
る。
にレジスト層を設けたのち、本発明のハーフトーン型位
相シフトマスクを介して、該レジスト層に紫外線、g
線、i線、Deep UV、エキシマレーザー光、エッ
クス線などを選択的に照射する。次いで現像工程におい
て不必要な部分のレジスト層を除去し、基板上にレジス
トパターンを形成させたのち、このレジストパターンを
マスクとして被加工層をエッチング処理し、次いで該レ
ジストパターンを除去することにより、マスクパターン
に忠実なパターンを基板上に形成することができる。
クブランクは、光半透過部を形成するための光半透過膜
を有し、この光半透過膜が、遷移金属とケイ素と酸素と
窒素とを主な構成要素とする膜からなっており、この膜
は、実質的に露光に寄与しない強度の光を透過する性質
と、露光光の位相を所定量シフトさせる性質とを有する
とともに、電子線描画の際に電荷が帯電しない程度以上
の導電性を有し、かつ導電性の幅広い制御性をも兼ね備
えたものであることから、単純な膜構成により電子線描
画時の電荷蓄積や静電気の帯電による影響を防止しつつ
再現性の高いパターニングが可能となった。
マスクブランクを用いることにより、好適な位相シフト
マスクを得ることができる。
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。
ンクを次のようにして製造した。
石英ガラス基板を用い、この基板上に、ターゲット組成
比がタングステン(W)とケイ素(Si)との原子比で
1:1、スパッタガスの組成がアルゴンと一酸化窒素
(NO)と窒素(N2)との容量比で1:2:1である
条件にて、RFマグネトロンスパッタリング法により、
膜厚1097オングストロームの光半透過膜を形成し、
ハーフトーン型位相シフトマスクブランクを製造した。
形成された光半透過膜の屈折率nは2.13、λ=24
8nmのときの透過率は7.8%、W:Si:O:N=
19:22:37:22、シート抵抗は5.2×105
Ω/□未満であった。
製造 上記(1)で得られたハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクを用い、図2の工程図に従って、ハーフトーン
型位相シフトマスクを製造した。
過膜2a上に電子線レジスト膜4a(東ソー社製:CM
S−M8)を6000オングストロームの厚さに形成し
(図2(b)参照)、所定のパターンにしたがって電子
線を照射した後、レジストの現像処理を行なってレジス
トパターン4を形成した(図2(c)参照)。
光半透過膜2aを反応性ドライエッチング方式(RI
E)平行平板型ドライエッチング装置を用いて、ドライ
エッチング処理した(図2(d)参照)。
ターン4を剥離することにより、光半透過部2および光
透過部3を有する位相シフトマスクを得た(図2(e)
参照)。
述のようにシート抵抗5.2×105Ω/□未満である
ため、レジストパターンの形成のために行なう電子線照
射によって打ち込まれた電子が帯電することを充分に防
止できるものであった。
は、透明基板1とのエッチング選択比(光半透過膜のエ
ッチング速度/透明基板のエッチング速度)が3以上で
あり、適宜な条件でのエッチングを行なうことにより、
透明基板1をほとんど傷つけずに光半透過膜2aのエッ
チングを行なうことができた。
(光半透過部2)は、透明基板1との充分な付着性を有
しており、通常のフォトマスク作成の洗浄工程で行なわ
れる超音波洗浄やスクラブ洗浄にも耐えることができ、
さらに耐酸性に優れているため、上記洗浄工程で行なわ
れる熱濃硫酸洗浄あるいは過酸化水素と濃硫酸との混合
液による洗浄に充分耐え得るものであった。
であり、実施例1と同様にマスクの位置合わせ(アライ
メント)のために新たにアライメントマークを形成する
ための膜を形成する必要がない。
ころ、従来の位相シフトマスクと同様の焦点深度が得ら
れた。
i原子比=1:2とし、かつスパッタガスの組成を、ア
ルゴンと二酸化窒素(NO2)と窒素(N2)との容量比
で2:2:3とした以外は、実施例1(1)と同様にし
て、RFマグネトロンスパッタリング法により、透明基
板上に、膜厚992オングストロームの光半透過膜2a
を形成し、ハーフトーン型位相シフトマスクブランクを
製造した。形成された光半透過膜の屈折率nは2.2
5、λ=248nmのときの透過率は6.8%、W:S
i:O:N=13:26:40:21、シート抵抗1.
3×106Ω/□未満であった。
製造 上記(1)で得られたハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクを用い、実施例1(2)と同様にして、ハーフ
トーン型位相シフトマスクを製造した。
ンクにおける光半透過膜2aが、前述のように1.3×
106Ω/□未満のシート抵抗を有するので、位相シフ
トマスクの作成においてレジストパターンの形成のため
に行なう電子線照射によって打ち込まれた電子が帯電す
ることを充分に防止できるものであった。
クにおける光半透過膜2aは、透明基板1とのエッチン
グ選択比(光半透過膜のエッチング速度/透明基板のエ
ッチング速度)が3以上であり、適宜な条件でのエッチ
ングを行なうことにより、透明基板1をほとんど傷つけ
ずに光半透過膜2aのエッチングを行なうことができ
た。
(光半透過部2)は、透明基板1との充分な付着性を有
しており、通常のフォトマスク作成の洗浄工程で行なわ
れる超音波洗浄やスクラブ洗浄にも耐えることができ、
さらに耐酸性に優れているため、上記洗浄工程で行なわ
れる熱濃硫酸洗浄あるいは過酸化水素と濃硫酸との混合
液による洗浄に充分耐え得るものであった。
であり、実施例1と同様にマスクの位置合わせ(アライ
メント)のために新たにアライメントマークを形成する
ための膜を形成する必要がない。
ころ、従来の位相シフトマスクと同様の焦点深度が得ら
れた。
の代わりにタンタル(Ta)を用い、ターゲット組成比
をTa:Si原子比=1:1とした以外は、実施例1
(1)と同様にして、RFマグネトロンスパッタリング
法により、透明基板上に、膜厚1051オングストロー
ムの光半透過膜2aを形成し、ハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクを製造した。形成された光半透過膜の
屈折率nは2.18、λ=248nmのときの透過率は
7.2%、Ta:Si:O:Nの原子比は17:23:
37:23、シート抵抗は4.8×105Ω/□未満で
あった。
製造 上記(1)で得られたハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクを用い、実施例1(2)と同様にして、ハーフ
トーン型位相シフトマスクを製造した。
述のようにシート抵抗4.8×105Ω/□未満である
ため、レジストパターンの形成のために行なう電子線照
射によって打ち込まれた電子が帯電することを充分に防
止できるものであった。
は、透明基板1とのエッチング選択比(光半透過膜のエ
ッチング速度/透明基板のエッチング速度)が3以上で
あり、適宜な条件でのエッチングを行なうことにより、
透明基板1をほとんど傷つけずに光半透過膜2aのエッ
チングを行なうことができた。
(光半透過部2)は、透明基板1との充分な付着性を有
しており、通常のフォトマスク作成の洗浄工程で行なわ
れる超音波洗浄やスクラブ洗浄にも耐えることができ、
さらに耐酸性に優れているため、上記洗浄工程で行なわ
れる熱濃硫酸洗浄あるいは過酸化水素と濃硫酸との混合
液による洗浄に充分耐え得るものであった。
であり、実施例1と同様にマスクの位置合わせ(アライ
メント)のために新たにアライメントマークを形成する
ための膜を形成する必要がない。
ころ、従来の位相シフトマスクと同様の焦点深度が得ら
れた。
の代わりにタンタル(Ta)を用い、ターゲット組成比
をTa:Si原子比=1:2とした以外は、実施例2
(1)と同様にして、RFマグネトロンスパッタリング
法により、透明基板上に、膜厚1117オングストロー
ムの光半透過膜2aを形成し、ハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクを製造した。形成された光半透過膜の
屈折率nは2.21、λ=248nmのときの透過率は
6.5%、Ta:Si:O:Nの原子比は13:27:
39:21、シート抵抗は9.2×105Ω/□未満で
あった。
製造 上記(1)で得られたハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクを用い、実施例1(2)と同様にして、ハーフ
トーン型位相シフトマスクを製造した。
述のように、シート抵抗9.2×105Ω/□未満であ
るため、レジストパターンの形成のために行なう電子線
照射によって打ち込まれた電子が帯電することを充分に
防止できるものであった。
は、透明基板1とのエッチング選択比(光半透過膜のエ
ッチング速度/透明基板のエッチング速度)が3以上で
あり、適宜な条件でのエッチングを行なうことにより、
透明基板1をほとんど傷つけずに光半透過膜2aのエッ
チングを行なうことができた。
(光半透過部2)は、透明基板1との充分な付着性を有
しており、通常のフォトマスク作成の洗浄工程で行なわ
れる超音波洗浄やスクラブ洗浄にも耐えることができ、
さらに耐酸性に優れているため、上記洗浄工程で行なわ
れる熱濃硫酸洗浄あるいは過酸化水素と濃硫酸との混合
液による洗浄に充分耐え得るものであった。
であり、実施例1と同様にマスクの位置合わせ(アライ
メント)のために新たにアライメントマークを形成する
ための膜を形成する必要がない。
ころ、従来の位相シフトマスクと同様の焦点深度が得ら
れた。
マスクブランクの製造条件および物性を表1にまとめて
示す。
65nmでの屈折率を測定し、ハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクとしての条件を満たす膜厚において光
半透過膜を作成しその透過率を測定したところ、いずれ
も5〜15%の範囲であり、365nm波長においても
ハーフトーン型シフトマスクブランクおよびハーフトー
ン型位相シフトマスクとして使用できることを確認し
た。
条件の内、一酸化窒素または二酸化窒素および窒素ガス
の導入量を総量に対し各々5〜10%程度減少させ光半
透過膜を作成し、436nmにおける屈折率よりハーフ
トーン型位相シフトマスクブランクとしての条件を満た
す膜厚において透過率を測定したところ、いずれも5〜
15%の範囲であり、導電率を含む他の特性についても
すべて充分な特性値を満たした状態で436nm波長に
おいてもハーフトーン型シフトマスクおよびハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクとして使用できることを
確認した。
ーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位
相シフトマスクは、透明基板上に光透過部を形成するた
めの光半透過膜を有し、この光半透過膜が、実質的に露
光に寄与しない強度の光を透過する性質と露光光の位相
を所定量シフトさせる性質とを有すると同時に、電子線
描画の際に電荷が帯電しない程度以上の導電性をも兼ね
備え、自由に制御できるものであることから、単純な膜
構成により電子線描画時の電荷蓄積や静電気による帯電
を防止することが可能となった。
ンクおよび本発明のハーフトーン型位相シフトマスクを
示す図であり、図1(a)がハーフトーン型位相シフト
マスクブランクの1例の断面図、図1(b)がハーフト
ーン型位相シフトマスクの1例の断面図である。
造工程の1例を示す説明図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 透明基板上に遷移金属とケイ素と酸素と
窒素とを主な構成要素とする光半透過膜を、酸素と窒素
とを有する化合物を含む雰囲気中において、遷移金属と
ケイ素とを含有するターゲットをスパッタリングするこ
とにより形成することを特徴とするハーフトーン型位相
シフトマスクブランクの製造方法。 - 【請求項2】 酸素と窒素とを有する化合物が一酸化窒
素(NO)および/または二酸化窒素(NO2)であ
る、請求項1に記載のハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の製造方法によ
り得られた位相シフトマスクブランクにおける光半透過
膜に、所定のパターンに従ってその一部を除去するパタ
ーニング処理を施すことにより、光透過部と光半透過部
とからなるマスクパターンを形成してなることを特徴と
するハーフトーン型位相シフトマスク。 - 【請求項4】 請求項3に記載のハーフトーン型位相シ
フトマスクを用いてパターン転写を行うことを特徴とす
るリソグラフィー方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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