JP3248078B2 - 特に織機用のレノ耳を形成する装置 - Google Patents
特に織機用のレノ耳を形成する装置Info
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Description
互いに離れて少なくとも2つのからみ糸用案内素子を持
ち、回転子の回転方向が周期的に反転される、特に織機
用のレノ耳を形成する装置に関する。
05776号明細書から公知である。この場合電気的に駆動
可能なサーボモータが設けられて回転円板を駆動し、こ
の回転円板が電気的に駆動可能なサーボモータの回転子
を形成している。固定子自体は、なるべく織機の最初の
そうこう枠の前で縦支柱とそうこうとの間にある自由空
間において、梁部材により織機に取付け可能である。こ
の場合詳細には、電気的に駆動可能なサーボモータの回
転子を形成する回転円板が、案内素子として、それぞれ
1つのからみ糸を通すため対向して設けられる2つの穴
を特つている。織機のこの公知の回転レノ耳形成機は、
1つの方向に数100回転を行い、それぞれ1回転後によ
こ糸を結ぶように、動作する。それにより完全なレノ耳
が生じる。2つのからみ糸を供給する側で、これらのか
らみ糸が回転円板の回転数に応じて撚られるので、この
撚りを解消するため、回転方向反転が表示され、従つて
回転円板は精確に逆方向に回転せねばならない。この場
合各方向における回転数は、時間的に平均して同じでな
ければならない。回転方向の反転が行われないと、増大
する撚りにより大きくなる張力のため、からみ糸がいつ
かちぎれることになる。
は、1方向への約100ないし1000程度の回転数に回転方
向反転を行わねばならないことがわかつた。即ち従来の
技術によれば、10ないし100秒毎に回転子従つて電気的
に駆動可能なサーボモータの回転円板を切換え制御せね
ばならない。織機の往復回数のため、最大で100ミリ秒
が利用可能である。即ち100ミリ秒内にサーボモータの
回転子が停止し、再び全速度で逆の回転方向へ回転せね
ばならない。
の装置を発展させて、高速織機でも規則正しい完全レノ
耳を準備できるようにするため装置が少ない質量を持
ち、更にこの装置がからみ糸の糸張力の変動を補償で
き、それにより糸がちぎれるのを防止することである。
腕として構成され、これらの腕が端部にからみ糸を通す
アイレツトを持ち、糸張力を補償するため腕が電動機の
軸線方向に弾性的に可撓的に構成されている。
素子を適当に曲げることによつて、そうしない場合に生
じるからみ糸の糸張力の変動の補償が行われる。
方向を切換え制御可能である。
ツトを端部に持つている。腕自体は大体において殆ど荷
重をかけられないので、全く軽く構成することができ
る。従つて腕は比較的無視できる質量である。即ち適当
に小さい回転子を持つ小形電動機を選ぶことができ、こ
の回転子はそれに応じて僅かな質量を持つている。なぜ
ならば、回転子に設けられる腕のため、今や設計者は、
出力の要求を除いて、電動機の大きさ及び直径を自由に
選ぶことができるからである。従つて規則正しい杼の開
口を準備できないという危険なしに、小さい直径及びそ
れに応じて少ない可動質量を持つ電動機を使用すること
ができる。なぜならば、回転子に設けられる腕の長さの
変化可能性により、腕にあるアイレツトの間隔従つて開
口の大きさをほぼ自由に選ぶことができる。従つてから
み糸を撚るため、回転方向を切換え制御可能に回転子を
構成する可能性が生じる。腕は、回転子の回転軸線に対
してほぼ直角に、従つてプロペラの羽根のように半径方
向に突出して回転子に設けられている。織機のそうこう
枠の位置に応じて、腕が常に装置の制御により設けられ
る位置をとることができるようにするため、腕が周方向
に剛性的に構成されている。
の範囲にからみ糸を通す中心穴を持つている。即ちから
み糸は、回転子の中心に設けられる穴に通されることが
でき、それにより特に可能な撚りに関して回転子のこの
穴の範囲における糸案内が改善される。
いる。この場合各腕は有利に端部をかぎ状に形成され、
かぎ状湾曲部の範囲に、からみ糸を案内するアイレツト
が設けられている。からみ糸の案内によるアイレツトの
摩耗を少なくするため、アイレツトは挿入片を持つこと
ができる。特にセラミツク材料から成る管状挿入片が考
えられる。
て平行に又は90゜までの角をなして延びているように、
回転子を持つ電動機が織機に設けられている。特にほぼ
90゜の角度位置では、装置が最適なように織物耳のそば
へもたらされるので、レノ耳も織物端部のそばに設ける
ことができる。この場合本発明の別の特徴によれば、織
物に近い端面に設けられる腕に対して平行に反対側に別
の腕を設けることができる。この別の腕は、ボビンから
のからみ糸の供給範囲におけるからみ糸の規則正しい撚
りを保証するために必要である。これは、ボビンからの
糸の供給範囲におけるからみ糸の撚りを、回転子の回転
方向の反転により、それが撚られたのと同じように解消
できるようにするためである。回転子がその回転軸線を
織機のたて糸に対して平行に設けられると、この問題は
起こらない。
の配置を概略的に示し、わかり易くするためそうこう枠
及びおさは除かれており、 図2は、回転体の回転軸線がたて糸に対して平行に延
びる位置で装置を概略的に示し、 図3は、たて糸に対して約45゜の角をなす回転体の位
置を示し、 図4は完全なレノ耳の撚り組織を示している。
機が設けられて、からみ糸20,30を通すため中心穴11を
持つている。図1に示す実施例では、回転軸線がたて糸
40に対して直角に、即ちよこ糸50に対してほぼ平行に延
び、2つの腕対60,70が設けられている。各腕対60,70は
2つの腕61,62又は71,72から成つている。両方の腕対6
0,70は互いに平行に延び、図1から明らかにわかるよう
に、回転体10のそれぞれの端面に取付けられている。腕
61,62又は71,72は端部をかぎ状に湾曲して構成され、か
ぎ状湾曲部の範囲にアイレツト73,74又は63,64を持つて
いる。これらのアイレツトは、ボビン80,90から引出さ
れるからみ糸20,30を通すのに用いられる。更に腕61,62
又は71,72は、回転体10の軸線方向(矢印200)の方向に
弾性的に可撓的に構成されて、糸張力の変動を補償する
ことができる。
(図4)が生じる。ボビン80,90からのからみ糸20,30の
供給範囲においても、(110において)糸の撚りが行わ
れ、1方向への特定数の回転後に回転体の回転方向が反
転されることによつて、この撚りが再び解消される。こ
の場合からみ糸の間へよこ糸50が挿入されていることに
よつて、レノ耳100の撚り解消が防止される。即ち織物
の他方の側における撚り110の解消の際にも、よこ糸と
の撚りによつて引続く織物耳が生じる。
の回転子は、回転子の回転がそうこう枠の運動に同期化
されるように回転子が駆動される。回転子の回転運動と
そうこう枠運動との同期化における適当な位相ずれによ
り選択的に、早すぎる結びも行うことができる。即ちこ
のような装置は、そうこう枠に設けられる耳形成装置と
は異なり、そうこう枠とは無関係に動作する。
延びる配置では、そうこう枠が130で示され、またおさ
が140で示され、装置へからみ糸20,30を供給する際僅か
な問題しかない。しかし織物に対して図2に示す回転子
の位置では、織物に対して比較的大きい間隔が存在する
ので、レノ耳を織物のすぐ近くに設けることはできな
い。
設けることができる。即ちここでは装置は織物に対して
約45゜の位置を持つている。しかしこの場合ローラの形
の糸がガイド120が設けられて、規則正しい開口が行わ
れるように、糸を織物へ導くことができる。
完全からみ織りとして示され、即ち各よこ糸の織りによ
り完全な結びが行われる。このような織物耳は、3つだ
けの糸にもかかわらず極めて安定であり、3つだけの糸
を使用するため、僅かな厚さしか持つていないので、ビ
ーム上の織物は縁範囲でかさばらず、従つて延びない。
Claims (11)
- 【請求項1】回転子を持つ電動機(10)を含み、この回
転子が互いに離れて少なくとも2つのからみ糸(20,3
0)用案内素子を持ち、回転子の回転方向が周期的に反
転されるものにおいて、案内素子が腕(61,62;71,72)
として構成され、これらの腕が端部にからみ糸(20,3
0)を通すアイレツト(63,64;73,74)を持ち、糸張力を
補償するため腕(61,62;71,72)が電動機(10)の軸線
方向に弾性的に可撓的に構成されていることを特徴とす
る、レノ耳を形成する装置。 - 【請求項2】腕(61,62;71,72)が周方向に剛性的に構
成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装
置。 - 【請求項3】電動機(10)の回転子が、回転円板の範囲
にからみ糸(20,30)を通す穴(11)を持つていること
を特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。 - 【請求項4】腕(61,62;71,72)が端部をかぎ状に湾曲
して構成され、かぎ状湾曲部の範囲にアイレツト(63,6
4;73,74)が設けられていることを特徴とする、請求項
1〜3の1つに記載の装置。 - 【請求項5】腕(61,62;71,72)が織物に近い電動機(1
0)の回転子の端面に設けられていることを特徴とす
る、請求項1〜4の1つに記載の装置。 - 【請求項6】織物に近い端面に設けられる腕(61,62)
に対して平行に反対側に別の腕(71,72)が設けられて
いることを特徴とする、請求項1〜5の1つに記載の装
置。 - 【請求項7】電動機(10)の回転軸線がたて糸(40)に
対して平行に又は90゜までの角をなして延びているよう
に、回転子を持つ電動機(10)が織機に設けられている
ことを特徴とする、請求項1〜6の1つに記載の装置。 - 【請求項8】腕(61,62;71,72)が半径方向に調節可能
に電動機(10)の回転子に設けられていることを特徴と
する、請求項1〜7の1つに記載の装置。 - 【請求項9】腕(61,62;71,72)の腕長が変化可能であ
ることを特徴とする、請求項1〜8の1つに記載の装
置。 - 【請求項10】からみ糸(20,30)を通す穴(11)が回
転子の中心に設けられていることを特徴とする、請求項
1〜9の1つに記載の装置。 - 【請求項11】腕(61,62;71,72)が、電動機(10)の
回転子の回転軸線に対して直角に突出して回転子に設け
られていることを特徴とする、請求項1〜10の1つに記
載の装置。
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